したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

君の心に流れる星は

58 ◆azwd/t2EpE:2012/11/26(月) 00:07:36 ID:ZNzT5Rbc0
ξ;゚⊿゚)ξ「内藤、この人は」
 
(*゚ー゚)「内藤さん、ですね」
 
 ツンが焦って説明しようとするが、香椎の冷静な声に遮られた。
 それだけで、内藤の警戒心が薄れたのが分かる。
 
(*゚ー゚)「初めまして。私は、内藤さんの後任の、香椎です」
 
( ^ω^)「!」
 
(*゚ー゚)「諸々の事情は、把握しているつもりです」
 
 内藤が腕の力を解き、身体が解放される。
 ただ、まだ内藤の手が届く範囲に留め置かれた。
 
( ^ω^)「ツンを、連れ戻しに?」
 
(*゚ー゚)「いいえ。その意思があるなら、私はここに来れないはずです」
 
 香椎の言っていることの意味が、すぐには理解できなかった。
 だが、内藤は即座に解釈できたようだ。
 
( ^ω^)「ツンは、連れ戻されることを想像していない。だから、ってことかお」
 
(*゚ー゚)「そうです。研究所からの追っ手が来れないのは、そのせいです」
 
 確かに今日、誰かに研究所へ引き戻されることは考えていなかった。
 その想像の力が及んでいる、ということだろう。
 紙に具体的に書いていないため、どこまで力が働くか分からなかったが、上手くいっているようだった。
 
ξ;゚⊿゚)ξ「香椎さん、どうしてここが分かったんですか?」
 
(*゚ー゚)「監視だよ。私もショボンさんに言われたんだけど、あの仕事に就くと一生監視されるって言われてて」
 
( ^ω^)「確かに、僕もずっと、入院してる間も監視されてたお」
 
(*゚ー゚)「はい。それを思い出して、内藤さんを監視している人に聞いたんです」
 
( ^ω^)「なるほど、だお。つまり、ツンの行き先を探したんじゃなく、僕の行き先を探したってことかお?」
 
(*゚ー゚)「そうです。ショボンさんから監視者に連絡を取ってもらったら、内藤さんが病院を出て行ったって話があって」
 
( ^ω^)「監視者が後をつけてきてるのは知ってたんだお。でも、連れ戻されることがツンの想像に入ってなければ、大丈夫だろうって思ったんだお」
 
(*゚ー゚)「はい。さっきも言ったとおりですが、ツンちゃんの想像に入ってないから、監視者は手を出せなかったんです」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板