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君の心に流れる星は

55 ◆azwd/t2EpE:2012/11/26(月) 00:02:51 ID:ZNzT5Rbc0
 そんなツンと一緒だから。
 これから迎えに来る結末も、決して怖くはなかった。
 
 怖くは、なかった。
 
ξ*゚⊿゚)ξ「あっ!」
 
 不意に、空を翔けた。
 流星、二人の目に確かに映った。
 
ξ*゚⊿゚)ξ「し――――」
 
 ツンが慌てて口にした言葉は、二文字目さえ、出てこなかった。
 一瞬にして、流れ星は夜に溶けていった。
 
 はっきりと落胆するツンの肩を抱く。
 
( ^ω^)「ツン、空は願い事を叶えてくれたりしないんだお」
 
ξ ⊿ )ξ「大丈夫、分かってるよ」
 
 ツンを生み出すまでに、幾千もの失敗があったという。
 膨大な研究費もかかったという。
 
 願いごとが、簡単に叶うはずはない。
 相応の時間や、努力などが必要だ。
 腹話術を学んだ内藤も、それを痛いほど分かっていた。
 
 この状況が覆るはずはないと、分かっていたのだ。
 
ξ*゚ー゚)ξ「でも、すごくきれいだった」
 
 ツンの瞳が、また夜空を捉える。
 光が乏しいはずなのに、やけに目が輝いて見えるのは何故だろうか。
 
ξ*゚ー゚)ξ「流れ星って、すごいね。胸がジーンってなったよ」
 
( ^ω^)「だおだお。感動するお」
 
ξ*゚ー゚)ξ「うん。一個見れただけでも、もう充分だよ」


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