君の心に流れる星は

54： ◆azwd/t2EpE：2012/11/26(月) 00:01:36 ID:ZNzT5Rbc0: ξﾟ⊿ﾟ)ξ「流れ星って、一瞬なんだよね。三回って、無理だと思う」
　
(　＾ω＾)「それも、確かにそうだお」
　
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「でも、もし言えたら、願い事のひとつくらい、叶ってもいいよね」
　
　昨日までに、いくつもの空想を現実にしてきたツンが、そう言った。
　あまりに儚い言葉だと思えた。
　
(　＾ω＾)「やってみるかお？」
　
ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「うん」
　
　大きく頷いたあと、突然、ツンが大きく咳き込んだ。
　思わず背中に手を回す。
　そうしたところでどうにもならないと、知っていながら。
　
(；＾ω＾)「大丈夫かお？」
　
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「うん、平気」
　
　強がりなんて、もう、いいのに。
　そう言いたくなる。
　
　ツンも、永くない。
　お互いに認識していることでも、口には出せない。
　出してしまうと、すぐに訪れてしまう気がして。
　
　ただ、空を見上げる。
　
(　＾ω＾)「座らなくても平気かお？」
　
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「私は、大丈夫。内藤は？」
　
(　＾ω＾)「僕も大丈夫だお」
　
　少しでも空に目を近づけて、流れ星を見たい。
　内藤はそう考えていた。きっと、ツンも同じだ。
　
　四年間、ずっと一緒に過ごしてきた。
　互いの考えることは、もう、手に取るように分かる。

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