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君の心に流れる星は

53 ◆azwd/t2EpE:2012/11/26(月) 00:00:46 ID:ZNzT5Rbc0
 年の差は、実に十八。
 大人と子供ほど違っていた。
 
 それでも、内藤とツンは――――
 
( ^ω^)「あっ」
 
 視界の端に、一瞬見えた気がした。
 光る尻尾をつれて流れた、星。
 
ξ゚⊿゚)ξ「えっ!? 内藤、見えたの!?」
 
( ^ω^)「よく見えなかったけど、多分、流星だったと思うお」
 
ξ゚⊿゚)ξ「うそうそ! 私も見たい!」
 
 それから二人で、同じ方角を見上げていた。
 流れ星は現れない。
 光害はなく見やすいが、ピークは過ぎてしまっているため、どの程度見れるかは分からなかった。
 
( ^ω^)「ツン、こんな話知ってるかお?」
 
ξ゚⊿゚)ξ「なに?」
 
( ^ω^)「流れ星に三回願い事を言うと、その願いが叶うんだお」
 
 夜空に穴を開けて光る、恒星たち。
 ツンの瞳に、その光が映りこんでいるように見えた。
 
ξ*゚⊿゚)ξ「ほんと? なんでも?」
 
( ^ω^)「いや、本当じゃないお。ただ、昔からずっとそう言われてるんだお」
 
 星に向かって呟くだけで叶う願いなど、あるはずがない。
 願い事は、自分の力で叶えなければならないものだ。
 
 誰しもが分かっている。
 それでも、縋りたくなるときもあるのだ。


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