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君の心に流れる星は

50 ◆azwd/t2EpE:2012/11/25(日) 23:53:50 ID:0PQlAttc0
( ^ω^)「ツン、揃え箸って知ってるかお?」
 
ξ゚⊿゚)ξ「何それ?」
 
 流星を知っているか、と訊ねた。
 ツンは、聞いたことがないようだ。
 
( ^ω^)「箸を食器とか机とかに突き立てて揃える行為だお。マナー違反なんだお」
 
 流星は、夜空に星が流れることで、すごく綺麗なのだと伝えた。
 ツンの表情が輝く。
 
ξ*゚⊿゚)ξ「そうなんだ」
 
( ^ω^)「そうなんだお。気にする人は気にするから、やらないほうがいいんだお」
 
 近いうちに、流星群が来る。
 ここを出たら、二人で一緒に見に行こう。
 口をそう動かした。
 
ξ*゚⊿゚)ξ「うん」
 
 具体的な日にちも伝えた。
 あとはツンが、流星を見ると紙に書くだけでいい。
 
 ただ、その方法には頭を悩ませた。
 物語を書く紙は常に監視されており、こっそり書くこともできない。
 しかし、ツンの力は紙に書かなければ発揮されない。
 
 悩んだ末に、絵を描かせることにした。
 
 ツンは、以前から機嫌の良し悪しが変わりやすく、機嫌が悪いときは全く物語を書かなかった。
 それを利用して、ツンが絵に興味を持ったこととし、ショボンの了承を得たのだ。
 絵を描くことを妨げれば、ツンが臍を曲げてしまう、などと進言して。
 
 その絵のなかに、小さな文字を仕込ませることとした。
 
 一枚では不自然だから、複数の絵を描く。
 小さな文字を仕込む絵は、文字が目立たないよう大きな紙に描く。
 
 全て、内藤の指示どおりにツンが要望したことだった。


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