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君の心に流れる星は

45 ◆azwd/t2EpE:2012/11/25(日) 23:46:21 ID:0PQlAttc0
(´・ω・`)「分からない。何故、ツンがあの部屋を出られたのか」
 
(´・ω・`)「すぐに紙を全てチェックした。しかし、どこにも部屋を出るという筋書きは書かれてなかった」
 
(;゚ -゚)「全ての、紙を?」
 
(´・ω・`)「あぁ、全てだ」
 
 不意に、引っかかった。
 全ての紙を調べたというショボンの言葉。
 
 夜、雨が止まなかった。
 ツンのストーリーが、実現しなかった。
 
 その後、ツンは外に出て行った。
 昼前のことだ。
 
 一見、関連性はなさそうに思える。
 しかし、確かツンは、一日にひとつのことしか実現させられない。
 二つ以上は、まだ想像力が及ばないのだという。
 
 つまりツンは、雨を止ませるという筋書きの他に、話を書いていた可能性がある。
 
 だがショボンが確認したところ、どこにもそんな記述はなかったという。
 ならば――――
 
(;゚ー゚)「ツンちゃんの部屋、調べさせてください!」
 
 ずっと、何故だろうと思っていたことがある。
 ようやく答えが、見つかるのかもしれない。
 
 うなだれているショボンの力ない了解を得て、駆け出した。
 すぐさま重い扉を開き、いつもどおりリフトに乗る。
 ショボンはすぐにリフトを降ろしてくれた。
 
 ツンの部屋に降り立つ。
 紙が散乱している様はいつもと変わりない。
 しかし、ツンがいなくなっただけで、ひどく寂しい部屋になってしまった気がする。
 
 床に落ちている紙には目もくれず、すぐに壁を見た。
 ひときわ大きな紙に書かれた、内藤の絵。


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