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君の心に流れる星は

41 ◆azwd/t2EpE:2012/11/25(日) 23:38:48 ID:0PQlAttc0
 やがて分かるときが来るだろうか。
 そんなぼんやりとした思考を抱えたまま、瞼を閉じた。
 
 そしてその答えは、意外すぎるほどに早く、意外すぎる形で判明する。
 
 
     ◆
 
 
 瞼を開くと全身に気だるさを感じた。
 時計を見やる。短針は数字の12を指していた。
 ベッドに入ったのが朝だったとはいえ、昼まで眠ったのは久しぶりだった。
 
 コーヒーとショコラフレーキとバターデニッシュを注文し、ゆっくり胃に収めた。
 時間的には昼食を取るべきだが、起き抜けはやはり朝食のようなメニューになってしまう。
 
 食べ終えると洗面所に向かい、顔を洗って歯を磨いた。
 昨日、化粧水をつけるのを忘れたためか、どことなく肌に違和感がある。
 気にしてもしょうがないため、洗面台から離れて、食事を取っていた机に戻り、化粧を始めた。
 
 三十分ほどで化粧を終えて、服を着替える。
 暦の上では秋だが、この研究所内は半袖でも過ごせるように温度が保たれていた。
 そろそろ長袖を着るべきだろうか、と考えるも、結局半袖のブラウスに袖を通してボタンを留める。
 
 脱いだ服を、洗面台の横にある小さな扉を開いた場所に入れておいた。
 ここに入れておくと勝手に洗濯されて返ってくる。
 下着も含んでいるため、最初は抵抗があったが、聞けば全て機械が自動で処理しているらしい。
 
(;゚ー゚)(ここにいると家事できなくなっちゃいそうだなぁ)
 
 そんなことも考えながら、もう一度鏡で全身をチェックして部屋から出た。
 廊下は静まりかえっていて、いつもどおり不気味ささえ覚えるような人気のなさだ。
 
 ゆっくりとショボンの部屋に向かう。
 やはり今日も、途中で人とすれ違うことはなかった。
 
 今までに、二度か三度ほど白衣を着た人とすれ違ったが、誰も挨拶を返してくれない。
 一応、年齢の若い女性である香椎に対しても、興味を示さない者ばかりだった。
 
(*゚ー゚)「失礼します」
 
 二度、扉を軽く叩いてから、ショボンの部屋の扉を開いた。
 ここでショボンから指示を受けて、ツンの許へ向かう。
 それがいつもの仕事の流れだ。
 
 しかし。


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