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君の心に流れる星は
40
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◆azwd/t2EpE
:2012/11/25(日) 23:36:49 ID:0PQlAttc0
(´・ω・`)「君が来る前は特によくあった。ツンが話を書くときに、ちゃんと集中してなかったんだろう」
ショボンが指した、香椎が来る前という時期。
恐らく、内藤が病気に罹って仕事を辞めたあとの、空白期間のことだろう。
(´・ω・`)「最近は上手くいってたから、少し不可解ではあるけど、別にいい。それほど重要じゃなかったし」
(;゚ -゚)「よろしいのでしょうか」
(´・ω・`)「何度も失敗されるようじゃまずいけどね。とりあえず、今までどおりに仕事をやってくれればいい」
思わず胸を撫で下ろした。
最悪、今の仕事から外されるのではないかと思っていたのだ。
まだ、ツンをあの部屋から出せていない。
道半ばで諦めたくはなかった。
ショボンの部屋を後にして、自室に戻り、ベッドに身を投げた。
このまま眠ってしまおう。そう思ったが、不意に疑問が降ってきて目が覚める。
ツンは何故、物語に集中できていなかったのか。
香椎の脳裏にすぐ蘇ったのは、内藤の絵だった。
最近、懸命に加筆を重ねている。完成が近いらしい。
そちらのほうに気が向いてしまっていて、ツンは物語から気が逸れていたのではないだろうか。
これが結論ならば、ある程度納得できる。
ただ、ツンが何故あの絵にそれほどまでに拘るのかは、やはり分からないままだ。
内藤への想いは、今もあるのだろう。
しかし、その一言で片付けられるほど軽い話でもない気がした。
きっと、何かがある。
しかし、何があるのかは分からない。
ツン自身に確認すれば早いが、何をきっかけにしてツンの機嫌を損ねるかも分からなかった。
それを思うと、下手に踏み込めない。
ツンの心に引かれた線を、まだ見極めきれていない。
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