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君の心に流れる星は

39 ◆azwd/t2EpE:2012/11/25(日) 23:34:46 ID:0PQlAttc0
(;゚ー゚)「あれ?」
 
 思わず独り言が口からこぼれた。
 窓を流れる、雨粒。
 それほど勢いはないが、空は当然、雲に覆われていた。
 
 ツンの物語では、晴天になるはずだ。
 しかし、雨は一向に止む気配を見せない。
 
 ツンの話も即座に現実となるわけではなく、そのときの想像力に応じて時間がかかる場合がある。
 ショボンからはそう聞かされていた。
 だからきっと、そのうち止むだろう。そう思って、ロビーのソファから窓を見つめつづけた。
 
 しかし、極大の時間になってもまだ、雨音は響いていた。
 
(;゚ -゚)(なんでだろ)
 
 確かにツンは紙に文字を書いた。
 あれから三時間ほど経っている。いくらなんでも遅すぎる。
 これでは、あの話の意味がなくなってしまう。
 
 もうすぐ、そのうち、きっと。
 そう思いつづけた。
 
 いつの間にか、朝になっていた。
 
(;゚ -゚)(上手く、想像できてなかったのかな)
 
 そういえば今日は、ショボンに報告しないままここに来てしまった。
 必ず報告しろと言われているわけではないが、よりによって失敗した日に報告が抜けている。
 
 やはり、ショボンに謝っておいたほうがいいだろう。
 そう思ってショボンの部屋に足を向け、頭を下げた。
 
 時間は朝の六時で、ショボンは寝ているかと思ったが、いつもどおりパソコンに向かっていて驚いた。
 しかしそれ以上に、返ってきた言葉に驚かされた。
 
(´・ω・`)「よくあることだよ。別に気にしなくていい」
 
 思わず、膝から力が抜けた。
 多少の叱責があると思っていたが、むしろ逆だった。


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