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( ^ω^) 2012年芸術の秋ラノベ祭りのようです

305名も無きAAのようです:2012/11/25(日) 00:27:24 ID:Ge1B3FHM0
雪は言った。

「同じなんだね」

男は頭の雪を払う。周りの雪よりほんの少し青白い雪が、ほろほろと大地を染めた。

('A`)「嬉しいか?」

「それは君たちが決める事だよ」

男は雪の言葉を聞いて、笑った。
雪も男の笑顔を見て笑った。
世界を回って戻ってきた二つ目の風が、女の髪を揺らす。ヒヤシンスの香りはしなかった。

「食べなよ」

雪たちは口々にその言葉を発した。

大地はゆっくりと動き始める。青白い神秘が、音を立てて天に上る。
朝の光を浴びて、ジゼルが終わってゆく。

ξ゚⊿゚)ξ「守ってあげる」

女は男の手をいっそう強く握った。
男はその手に温もりを感じ、ついに持っていた雪を口に含んだ。

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