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(ヽ'ω`) ブーン系鬱祭りのようです
1
:
◆R6iwzrfs6k
:2012/11/06(火) 21:37:25 ID:8rmxfGKQO
場所:創作板の鬱祭スレ中心
VIP投下も可(後述)
時期:12月20日18時〜26日7時まで
投下作品:長編短編なんでもおk
イラスト(漫画含む)もぜひ投下してください
作品傾向:ファンタジー、学園物、セカイ系、ラブコメ、SF、童話、シリアスその他諸々…
バッドエンドに限らずハッピーエンドでも構いません
読者を鬱に引きずり込む要素があればなんでもおk!
まとめ先:行きずりトマトsocietyさん
http://letas.en-grey.com/
ルール
・創作板本スレでの投下は30レス以内(短編)まで
・以下の条件に当てはまる場合は本スレではなく、創作板かVIPに個別スレを立ててください
1.ながら投下
2.安価を指定して展開を進める作品
3.連作短編作品
4.30レス以内に収まらない作品
・なお、個別スレを立てた場合は本スレに報告をお願いします
報告がなかった場合まとめに乗らない可能性があります
・過度のエログロについては前書きを推奨します
356
:
ノパ⊿゚)はおまえらを鬱のずんどこに叩き込むようです
:2012/12/26(水) 02:36:30 ID:3tr0B66gO
ノパ⊿゚)「・・・だから、さ」
ノハ;⊿;)「アタシを鬱祭りの作品で使っても、良いんだぜ?」
ノパ⊿゚)はおまえらを鬱のずんどこに叩き込むようです
お・わ・り
357
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 02:39:00 ID:3tr0B66gO
鬱々としたの多かったから、鬱の中に笑いを混ぜた結果がこれだよ!!
お目汚しすんませんでした。
358
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 02:46:51 ID:kD8mOsW20
wwwwwwwwww
359
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 02:54:21 ID:TrFYbX2.0
ふいたwwwww
あれ、でも目から塩水が…
360
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:22:00 ID:wkS8xGwY0
投下します
若干エロ注意
361
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:23:02 ID:wkS8xGwY0
五百円。
たったワンコインで買えるものでなにがあるのか。
それははたして君の欲を満たせるものなのか。
そんなの僕はしらねーよ。
他人の嗜好なんか知ったこっちゃねー。
だけど、僕の話を、聞いてほしい。
聞いてくれるなら、僕は君にお金を払ったってかまいやしないよ。
とってもくだらない話なんだ。
いい歳こいてフリーターなんぞやってる僕が、プリンを嫌いになった話を。
どうか、どうか聞いてほしいんだ。
362
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:24:13 ID:wkS8xGwY0
( ´ー`)はプリンが嫌いなようです
.
363
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:25:04 ID:wkS8xGwY0
話は三年ほど前にさかのぼる。
高校を卒業して、なんとなくで居酒屋に勤めた僕はうまく人間関係を築けず、半年でやめてしまった。
それからまもなく、事故で両親が他界して、僕は多額の保険金を手にいれて、マンションの一室に閉じ籠るようになった。
勘違いしないでほしいのだけれども、僕は人間が好きだ。
けっしてコミュ障とかぼっちとか、そういう単語とは無縁であったはずだった。
でも、この時の僕はすっかり参っていて、他人と関わりを持つのがすっかり嫌になっていたのだ。
人間は薄汚くて、他人を容易に踏みつぶし、勝手にいなくなるものだと考えていたのだ。
まったくもっておかしい話だろう?
その通りだ、あの時の僕は完全におかしくなっていた。
有り余る金を少しずつ使えば、誰にも知られずに生き埋めになって、死ねると思っていたのだから。
けれども僕は、人間を嫌いきれていなかった。
僕が引きこもりはじめて、半年が経とうとしていた、真冬のことだった。
( ´ー`)(また来てしまったよ……)
真夜中の公園のベンチで、星空を眺めながら、当時の僕はそう思っていた。
あの日のことはよく覚えている。
ベンチに座る前に寄った自販機で、欲しかった缶コーヒーのボタンを押したら、暖かいココアが出てきて困っていたからだ。
甘いものはあまり好きではなかった。
けれども、暖をとる分には問題なかった。
もし、あの時ココアが出てこなかったら、僕はあの子に会えなかったのかもしれない。
364
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:26:20 ID:wkS8xGwY0
( ´ー`)「…………」
「お兄さん」
(;´ー`)「 !?」
急に、声をかけられたものだから、僕はなにも返事ができずに、そちらを見た。
lw´‐ _‐ノv
貧相な体つきをした、十才くらいの女の子だった。
寒い冬だというのに、袖の伸びた薄い生地のTシャツと、青いジーンズを着た少女の視線は、僕の両手に釘付けだった。
lw´‐ _‐ノv「お兄さん、それ、飲まないの?」
( ´ー`)「あ……うん、」
その時、僕は彼女がココアを欲しがっていることに、ようやく気がついた。
( ´ー`)「……いる?」
僕がそう言った時の、彼女の顔は、とても嬉しそうで。
lw*´‐ _‐ノv「ありがとう」
小さな彼女の手の冷たさが、余計に際立った。
365
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:27:15 ID:wkS8xGwY0
( ´ー`)「……きみ、ここでなにしてたんだよ?」
lw´‐ _‐ノv「お兄さんこそ、なにしてたの?」
質問を質問で返されて、僕は困惑した。
僕はなんにも考えずにこの公園に来ていたからだ。
( ´ー`)「……散歩」
lw´‐ _‐ノv「そうなんだ」
適当な言葉を信じた彼女は、その次にこう言ってきた。
lw´‐ _‐ノv「これ、いくら?」
(;´ー`)「え?」
なんてことのない、ただの小さい缶のココアだ。
たかだか百二十円の、されど彼女には大事な情報だったらしい。
lw´‐ _‐ノv「ふぅん」
( ´ー`)「それがどうしたんだよ?」
lw´‐ _‐ノv「じゃあ少しおまけして、十五分そばにいてあげる」
( ´ー`)「は?」
わけのわからない言葉に、僕は思わず呟いてしまった。
なんで、十五分?
そもそも、なんのために?
lw´‐ _‐ノv「あ、忘れてた」
いけないいけない、と小声で、それから優しくこう名乗ったのだ。
lw´‐ _‐ノv「わたしは、妹屋のシュー。一時間五百円で、『お兄さん』のいうことをなんでもききます」
(;´ー`)「!?」
366
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:28:40 ID:wkS8xGwY0
ちょっと待て、これってやばいんじゃないの?児童売春とか、人身売買とか。
ヤのつくこわーい自由業のお兄さんとかがこの子の後ろにいるわけ?
とかなんとか考えていたら、背筋がぞっとした。
関わらない方がいい、絶対。
lw´‐ _‐ノv「お兄さん、」
(;´ー`)「な、なんだよ」
lw´‐ _‐ノv「妹屋は、わたし個人でやってることだから」
だから、気にしないで。
と、彼女はなんともいえないまなざしで、僕を見た。
( ´ー`)「…………」
逃げるタイミングを失ってしまった。
当時はそう思っていた。
だけど、実際は違ったんだ。
いびつな形でも、自分を必要としてくれたから。
だから、僕は彼女から離れられなかった。
( ´ー`)「……いつから、やってるんだよ」
lw´‐ _‐ノv「妹屋?」
僕がうなずく。
彼女はココアを一口飲んで、答えた。
367
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:29:33 ID:wkS8xGwY0
lw´‐ _‐ノv「四ヶ月くらい前から」
( ´ー`)「……なんで、」
lw´‐ _‐ノv「ご飯が食べたいからだよ。お父さんは今刑務所だし、お母さんに神様のところにいるから、一人なの」
淡々と語られたそれは、あまりにも重々しくて。
心のどこかで、「この世で一番不幸な
人生」を背負っているのだという自己陶酔を、粉々に、ぶっ壊した。
lw´‐ _‐ノv「ご飯を食べるには、お金が必要なんだよ?」
そんなことも知らないの、と無垢な声が、僕に突き刺さる。
ずきずきと痛む。
それと同時に、どうしてこんな幼い子が、あんな現実を抱え込んで、早すぎる労働をしなければいけないのだろうか、と。
助けたい、そう思ってしまったんだ。
( ´ー`)「君、名前は?」
lw´‐ _‐ノv「シューだよ」
( ´ー`)「一時間、五百円だっけ」
lw´‐ _‐ノv「うん」
僕は、スウェットのポケットからありったけのお金を取り出した。
そして、ぽかんとしているシューの手にそれを握らせた。
( ´ー`)「今手持ちはこれしかないけど、でも本当はもっとある」
だから、君の時間を買わせてくれ。
そういう前に、彼女はお金を突き返した。
lw´‐ _‐ノv「お兄さん」
( ´ー`)「なんだよ、足りないのか?」
lw´‐ _‐ノv「違う。わたしは、わたしの身を守るためにも、たくさんのお金をもらうことはしたくないんだ」
368
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:30:56 ID:wkS8xGwY0
lw´‐ _‐ノv「あまりにたくさん時間を差し出しすぎると、何されるか分かったもんじゃない。首輪をつけてはだかで遊ばれるようなことはもうしたくないの」
その言葉の意味を、理解することができなくて。
いや、理解したくなくて。
ベンチに置かれている、数枚の千円札が、急におそろしいものに見えてきたのだ。
lw´‐ _‐ノv「とはいえね、お兄さん。やっぱりわたしもお金は欲しいんだ」
こくり、とココアを飲んでシューは言う。
lw´‐ _‐ノv「信頼すべき人物だと判断したら、そのお金はもらわせてもらいます」
いやに大人びた発言だった。
けれども間違いなく彼女は子供だった。
lw´‐ _‐ノv「あ、もう時間過ぎてた」
左手に着けた、かわいらしいキャラクターものの時計を見て彼女はそう呟いた。
lw´‐ _‐ノv「わたしはこの時間なら、いつでもここの公園にいるよ」
他のお兄さんに買われなければね、と付け加えて、彼女は公園を出ていった。
振り向きざまに、
lw´‐ _‐ノv「ココア、ありがとう」
と言って。
369
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:32:45 ID:wkS8xGwY0
その日から僕は、躍起になってシューを助けようとした。
最初は一時間しか買わせてもらえなかった。
けっして変なことはしなかったんだよ。
ただ、真冬の公園のベンチで、なるべく彼女の興味をひきそうな話をしただけだった。
時々、お菓子を買うこともあった。
しかし大体そういうとき、彼女はこう言った。
lw´‐ _‐ノv「レシート見せて」
( ´ー`)「……はい」
僕が持ってきたお菓子が五百円以内であることを確認して、そうしてようやく彼女はお菓子に手をつけて、お菓子代を差し引いた分だけのお金を受け取るのだ。
思えば色々なお菓子を彼女に貢いできた。
しかし彼女の心を唯一掴むことができたのは、たかだか百円で買えるプリンであった。
lw´‐ _‐ノv「プリンはね、特別だよ」
プラスチックのスプーンでプリンをつつきながら、シューは言った。
lw´‐ _‐ノv「昔からプリンが好きで」
( ´ー`)「へぇ」
lw´‐ _‐ノv「……そういえば誕生日に、お母さんがプリンのケーキを作ってくれたこともあったなぁ」
( ´ー`)「うまそうだな」
370
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:34:45 ID:wkS8xGwY0
lw´‐ _‐ノv「おいしかったよ。でももう二度と食べられないだろうね」
この時、僕はシューの母親が神様のところにいるという話を思い出した。
当時の僕は、てっきりそれを亡くなったものだと考えていた。
本当に亡くなっていたならば、まだ彼女は救えたはずなのに。
lw´‐ _‐ノv「お兄さんは、神様って信じる?」
( ´ー`)「うーん、多分?」
lw´‐ _‐ノv「神様ってそんなに偉いのかな」
( ´ー`)「偉いんじゃねーの?」
lw´‐ _‐ノv「お母さんは、偉いって言ってる。でも、神様もご飯を食べるためには、お金が必要なんだよ」
lw´‐ _‐ノv「神様は、いつもお母さんからお金をもらわないと生きていけないんだ」
( ´ー`)「…………」
lw´‐ _‐ノv「変だよね、全知全能の神様なのに、お金がいるなんて」
お兄ちゃんは、そう思わない?と、彼女は聞いてきて。
僕はなんて答えたのか、まったく覚えていない。
ただ、それで彼女の時間を長く買うことはできなかった。
本当のきっかけは、もっと……えげつない形で。
未だに僕は罪悪感を覚えている。
371
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:36:00 ID:wkS8xGwY0
彼女と出会って一ヶ月が経とうとしていた頃。
僕は毎夜公園に通いつめて 、毎日一時間だけ彼女を買っていた。
ところがたった一日だけ、彼女が公園に来なかった日があった。
もしかして、なにか用事があって、来れなかったのかもしれない。
当時の僕は真っ先にそう思った。
実際は、自分が見捨てられてしまったのでは?とか思ってビクビクしていたのだけれども。
その翌日の夜。
今度は、いた。
lw´‐ ー‐ノv
饐えた笑顔を浮かべながら、ベンチに横たわって。
(;´ー`)「シュー……!?」
lw´‐ ー‐ノv「ああ、お兄さん」
彼女の体は、冷たかった。
いつからここにいたのだろう?
(;´ー`)「シュー……」
lw´‐ ー‐ノv「ねえ、お兄さん。体を売る側がこんなこと言うのはおかしいんだけどさ」
lw´‐ ー‐ノv「どうか、一晩買ってくれませんか」
(;´ー`)「金ならいくらでも払うよ!」
( ´ー`)「だから、嫌なことは忘れろよ」
lw´ _ ノv「……ありがとう」
( ´ー`)「僕の住む部屋に来なさい。お風呂に入らないと、風邪をひいてしまうよ」
lw´‐ _‐ノv「……うん」
シューの手を繋ぎ、僕はマンションに向かった。
彼女の体から漂う、栗の花の匂いを無視して。
372
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:36:52 ID:wkS8xGwY0
風呂あがりの彼女は、すっかり体が暖まったらしい。
いくらか緊張もとけたようで、ぽつぽつと話し始めた。
lw´‐ _‐ノv「……信頼してたお客さんにね」
( ´ー`)「うん」
lw´‐ _‐ノv「おしっこを飲まされたの」
( ´ー`)「……うん」
lw´‐ _‐ノv「無理矢理裸にされて、でも、わたしは妹だから。お兄さんのいうことは、絶対だから」
( ´ー`)「…………」
lw´‐ _‐ノv「お金がないと、生きていけないから」
lw´ _ ノv「でも、苦いし、気持ち悪かった」
あなたみたいなお兄さんだけだったらいいのにな、なんて。
抑揚のない声で、シューは呟いた。
( ´ー`)「……僕は、シューにひどいことしないよ」
lw´‐ _‐ノv「うん、」
会話が途切れる。
どうしようか考えて、冷蔵庫の中身を思い出した。
( ´ー`)「……プリン、食うかよ?」
lw´‐ _‐ノv「…………」
なにも言わなかった。
けれども、彼女はうなずいた。
コンビニで買い溜めしたかいがあった、と思いながら、冷蔵庫からそれを出して。
渡した時に、彼女は言ったんだ。
lw´‐ _‐ノv「お兄さんと家族だったらよかったのに」
と。
373
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:37:59 ID:wkS8xGwY0
それから、シューは僕の家にいる時間が長くなった
とはいっても、真夜中から明け方までの六時間、値段にして三千円という、一日の四分の一しか買えていないのだけど。
それでも、僕といた時はシューの表情はとても柔らかで。
大好きなプリンをつついている彼女の姿を見るのが、僕のささやかな幸せだった。
彼女を救えているのだと、驕っていたんだ。
ある日、ぱたりと彼女は公園に現れなくなった。
見捨てられた、と思った。
あるいは、他の「お兄さん」に、盗られてしまったのだと。
( ´ー`)「…………」
嫉妬、悲しみ、憎悪、不安、自己嫌悪、諦め。
そんな黒いものが、僕を食い荒らしていった。
一週間ほどして、別の考えが浮かんだ。
もしかしたら彼女は幸せになれたのかもしれない、宗教に傾倒していた母親の元から離れて、施設に入ったのかもしれない、と。
どちらにせよ、彼女は僕の部屋に、もう来ない。
その事実を受け入れるために、僕は冷蔵庫に入っていたプリンを地道に食べて処分した。
プリンは舌がしびれるくらい甘かったように思えた。
374
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:40:06 ID:wkS8xGwY0
二週間が経とうとしたある日、突然インターホンが鳴った。
lw´‐ _‐ノv「お兄さん、わたし」
その声は、僕の欲していたものだった。
僕は急いで扉を開けて、彼女を部屋のなかに引き入れた。
相変わらず彼女はガリガリだった。
( ´ー`)「シュー……今まで心配したんだよ……?」
lw´‐ _‐ノv「さいごに一度、お兄さんに会いたくて」
( ´ー`)「さいご?」
lw´‐ _‐ノv「……引っ越すことになって」
( ´ー`)「そうかよ……」
元気でな、と僕はシューの頭をなでくりまわした。
シューは、なんともいえない表情で僕を見た。
lw´‐ _‐ノv「ねえ」
( ´ー`)「なんだよ?」
lw´‐ _‐ノv「さいごに、お兄さんと一緒にプリン食べたいな」
この時、冷蔵庫にはプリンが残っていなかった。
それをシューに説明したら、
lw´‐ _‐ノv「……残念だな」
と、彼女は言った。
( ´ー`)「コンビニに買いにいこうか?」
lw´‐ _‐ノv「いや、時間がないから」
例のキャラクターものの腕時計を見て、シューは言った
lw´‐ _‐ノv「……じゃあ、お元気で」
それが、シューの最期の言葉だった。
子供らしくない、いやに大人びた言葉だった。
375
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:41:51 ID:wkS8xGwY0
しばらくして、手紙が届いた。
シューからじゃあない。
僕の両親を轢き殺した加害者の男からの謝罪の手紙だ。
なんとなく、それに目を通して。
ある一文に、僕は吐き気を催した。
「ヒートが、愛娘のシューを道連れに」
(; ー )「…………」
道連れに、命を絶ってしまいましたが、わたしは人殺しの罪を償い続けようと思います。
つまり、僕は。
シューの両親から奪った金で、彼女を救った気でいて。
しかも、彼女はいなくて。
プリンも食べさせられなかった。
(; ⊿ )「ああ、」
僕のしてきたことは、ただの自己満足。
これで、話はおしまい。
プリンを見るとね、どうもあの子のことを思い出してしまうんだ。
お金?
まだまだたくさん、シューの父親からもらってるよ。
でも、もう手をつける気にはならない。
僕はただ飯を食らうボンクラな神様にはなりたくないんだ。
聞いてくれてありがとう、助かったよ。
はい、五百円。
376
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:44:27 ID:wkS8xGwY0
>>374
最後の最後にミスった
× 僕はただ飯を食らうボンクラな神様にはなりたくないん だ。
〇 僕はただ飯を食らうボンクラな神様のようにはなりたくないん だ。
です、話はおわりです
377
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:53:01 ID:aOjkibDk0
おつおつー
投下しま
378
:
12月25日のようです
:2012/12/26(水) 03:54:19 ID:aOjkibDk0
( ^ω^)「えー、はい。では、これより第1225回喪男会議を始めますお!」
(´・ω・`)「ワーワー」
( ´_ゝ`)「ヒューヒュー」
( ^ω^)「野太い歓声などいらぬ。殺意が沸く」
( ^ω^)「それはそうと、しょぼん!」
(´・ω・`)「んえ、なに?」
( ^ω^)「今日は何の日だお?」
(´・ω・`)「キリストが生まれた日?」
( ´_ゝ`)「そういうボケはいいから」
( ^ω^)「お前さ、ホンットそういうとこ空気読めないよね」
(´・ω・`)「ぶち殺すぞ、てめえら」
( ^ω^)「しょぼんのくだらないボケはいいとして」
(´・ω・`)「おい」
( ^ω^)「そう、今日はクリスマス!聖夜です!」
(´・ω・`)「おい」
( ´_ゝ`)「浮かれたカップルが蔓延る日だな」
(´・ω・`)「聞けよ、おい」
( ^ω^)「性夜じゃねえんだよ!聖夜なんだよ!!」
( ´_ゝ`)「まあ、俺ら彼女いないからね。こんな時期にカップル見たら憤死するよね」
(´・ω・`)「いい加減泣くぞ」
('A`)「しょぼん、黙って」
(´;ω;`)「ウッ……」
379
:
12月25日のようです
:2012/12/26(水) 03:55:02 ID:aOjkibDk0
( ^ω^)「まあ、そんな喪男共でね、集まってね」
( ^ω^)「なにやるって、そりゃ鍋ですよ、鍋」
( ^ω^)「野郎共、材料は持ってきたか!」
( ´_ゝ`)「はい」
( ^ω^)「……何これ?」
( ´_ゝ`)「S○YJOY」
( ^ω^)「なんで!?」
( ´_ゝ`)「え?闇鍋って聞いてたんだけど?」
( ^ω^)「ちげーよ、なんで闇鍋なんぞしなきゃいけないんだよ」
( ´_ゝ`)「いいじゃん、美味しいよS○YJOY?」
( ゚ω゚)「単品でも、美味いかは微妙だよ!?」
( ^ω^)「まあ、いい。次!しょぼん!」
(´;ω;`)「ウッ……」
( ^ω^)「……何これ?」
(´;ω;`)「S○YJOY」
( ゚ω゚)「だから、なんでだよ!!」
( ^ω^)「次!ドクオ!」
('A`)「え、ごめん」
( ^ω^)「まさか……」
('A`)「うん、S○YJOY」
(#゚ω゚)「ああああああああああああああ、もおおおおおおおおお!!!!」
380
:
12月25日のようです
:2012/12/26(水) 03:55:43 ID:aOjkibDk0
(#゚ω゚)「フー……フー……」
( ´_ゝ`)「まあまあ、落ち着けよブーン」
( ´_ゝ`)「とりあえず、飲もう。酒ならいくらでもあるしさ」
( ^ω^)「……おー、じゃあとりあえず」
(´;ω;`)「ウッ……」
( ´_ゝ`)「ほら、しょぼんもいつまでも泣いてんな。酒持て、酒」
(´;ω;`)「オウ……」
( ^ω^)「ドクオ、持ったかお?乾杯するお?」
('A`)「あー、ごめん」
( ^ω^)「お、早く持ておー」
('A`)「や、そうじゃなくて」
( ´_ゝ`)「?」
( ^ω^)「なんだお?」
('A`)「悪いけど、彼女に呼ばれてるから帰るね」
( ゚ω゚)( ゚_ゝ゚)(´゚ω゚`)「「「えっ!!!???」」」
おしまい。
381
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 03:56:35 ID:aOjkibDk0
ほぼ実話。
僕はしょぼんでした
382
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 04:19:56 ID:9G/6hNKA0
おつ
俺は一人で過ごしてたけど
投下終わりました
キャッチボール、のようです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1356460039/
383
:
◆R6iwzrfs6k
:2012/12/26(水) 07:16:50 ID:o.dx5uEU0
('A`) クリスマスは過ぎ去った……
( A ) 今年も一人だった……
('A`) でも、今年は鬱祭があったから
('∀`) 一人じゃなかった
('∀`) いやぁ、いいね、祭っていうのは
('A`) なんだかんだで現在、計28作品がまとめられた
('A`) エロが多いのがちょっと予想外だったが……
('A`) どれもこれも質の高い鬱ばかり
('A`) 年末の忙しい時だっていうのに、祭に参加してくれてありがとう
('∀`) 楽しかったぜ、お前ら!
384
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 07:24:45 ID:3tr0B66gO
鬱ー!
さぁて、仕事頑張るか・・・
385
:
◆R6iwzrfs6k
:2012/12/26(水) 07:26:19 ID:o.dx5uEU0
一週間お疲れ様でした!
年末の忙しい時期にこれだけ多くの鬱作品が集まりとても嬉しく思います
初めて企画を立てたのでとても緊張していましたが、無事に済みほっとしています
参加者のみなさん、ならびにまとめの行きずりトマトsocietyさん、また企画立案に協力いただいた方々皆さん、ありがとうございました
以下は反省会、感想などのスペースとさせていただこうかと思います
投下終わったのにこちらのほうへ「投下したよ!」という報告をしていないどじっ子はどうぞ今日中に報告のほうをよろしくお願いします
386
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 09:31:36 ID:8qwHJ5yE0
欝祭り、投下致しました
心は後悔に涙するようです
http://jbbs.livedoor.jp/internet/13029/
387
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 10:00:09 ID:WqSovfg60
終了時刻夜7時だと思ってた
388
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 16:23:23 ID:P5oIxKJ.0
間に合わなかった・・・鬱だ
389
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 16:40:06 ID:Rn6pNEN2O
完結していないのでも大丈夫でしたら、参加作品の仲間にしてください
∬ _ゝ )にぶんのいちのようです( <_ )
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1356440553/
390
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 17:16:12 ID:3tr0B66gO
間に合わなかったならのなら
普通にスレ立てて投下すればいいじゃないか(ゲス顔)
391
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 18:14:37 ID:.fzPXzGg0
終わったな
あとは感想書くだけ?
392
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 18:19:42 ID:9RjTe82Q0
またやつが感想絵スレをたてるのだろうか......
393
:
名も無きAAのようです
:2012/12/26(水) 21:05:42 ID:Qzmiyo4.0
感想?ここで書けばいいじゃない!
お勧め作品とか書けばいいじゃない!
394
:
名も無きAAのようです
:2012/12/27(木) 06:44:36 ID:G.MUgx72O
みんな乙
395
:
名も無きAAのようです
:2012/12/28(金) 10:15:44 ID:alvFD6ugO
∬ _ゝ )にぶんのいちのようです( <_ )
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1356440553/
本日完結の予定でしたが書き溜めがバクにより全消しの被害にあい、投下が不可能になりました…
予定が立たない状態でずるずるするのは申し訳ないので参加を辞退させてください
ただでさえ、中途半端な状態で参加してしまったのに本当にすみません
396
:
◆R6iwzrfs6k
:2012/12/28(金) 14:17:03 ID:RNWtJlew0
>>395
まず今までお疲れ様でした
書き溜めが消えてしまったショック、お察しします…
トマトの管理人さんと相談した結果、未完という形で鬱祭作品としてまとめたいとのことでした
主催自身もにぶんのいちはとてもおもしろい話だと感じていたので、ぜひまとめてもらえたいのですが…
せっかくですから辞退は取り消してみませんか?
また、時間がかかっても完結したものを見てみたいとは個人的には思うのですが、まとめにのせるかどうかの最終的な判断は
>>395
さんに任せます
よろしくお願いします
397
:
名も無きAAのようです
:2012/12/28(金) 15:05:59 ID:LJPcIlr.0
皆さん乙でしたー
ところで今回の祭で面白かった・気に入った・オススメな作品を教えてたもれ
自薦他薦は問わないわよ(チラッ
398
:
名も無きAAのようです
:2012/12/28(金) 17:02:12 ID:1Wp3SUokO
>>397
個人的には、れんれんのようですとある罪人の話。
今時の英雄は〜、も好きだ。
399
:
名も無きAAのようです
:2012/12/28(金) 20:04:12 ID:fPsuFIW60
じゃあ簡単にお気に入り作品の感想を
或る阿呆の半生。
( ・∀・)の半生を書いた作品。
他の鬱祭り作品とは明らかに雰囲気が異なり、鬱のベクトルもまた違う。
短く、読みやすい文章なのでさくっと読めるが、心にズギャンとくる。
終末のようです
久しぶりに会った幼馴染の('A`)とζ(゚ー゚*ζ、そしてブーンの話。
短いため何言ってもネタバレになりそうな作品。二人は幸せになれたのだろう、きっと。
やや猟奇的な表現があるため閲覧注意。
('∀`)「 クリスマスイヴの予定がいっぱいで忙しいwwwwwwwwwwwww」ようです
誤爆したスレの乗っ取りで参加した特殊な作品。
内容は('A`)と( ^ω^)がドクオの家でだらだらと過ごすギャグ。
かなり気軽に読める上に面白く、オチは実にドクオらしい。ドクオに幸あれ。
('A`)メリー・クリスマスのようです
クリスマスに出社する社会人('A`)の一日の話。
かなり淡々と進むので、他の作品と比較するとかなり読みやすい部類に入ると思う。
最後のレスの文章には元気付けられた。
400
:
名も無きAAのようです
:2012/12/28(金) 20:25:41 ID:CM9k0ayc0
自分は
川 ゚ -゚- × - --- 从-ー-( ´∀`・・・・
が好きだな。
書き方が面白かった。
401
:
名も無きAAのようです
:2012/12/28(金) 23:39:48 ID:alvFD6ugO
>>396
395です
わざわざこんな不義理者のために貴重な時間を割いて話し合って頂けたとは…
主催様、並びにトマト様、丁重な対応をしていただき感謝の言葉もありません
本当にありがとうございます
まさか未完でもまとめて頂けるとはまったく思っておらず、正直に言いましてかなり嬉しかったです
まとめてもらうことは昔からの夢でしたから…
大変心苦しいのですが、お言葉に甘えさせてもらってもいいでしょうか?
シナリオは出来ていますし、一度は書き上げた作品ですので、あまり期間を開けずに完結させることを約束します
コロコロと意見を変えて申し訳ありませんが、どうかよろしくお願いします
402
:
名も無きAAのようです
:2012/12/28(金) 23:40:23 ID:T43zPxbo0
鬱祭けっこう盛り上がっ……いや、むしろ盛り下がったなぁ
403
:
◆R6iwzrfs6k
:2012/12/29(土) 01:21:59 ID:TvX/knxE0
>>401
いえいえ、完結するのを楽しみに待っています
どうぞじっくり創作してくださいな
話は変わりますが、そういえば「はい俺ー!」をしていなかったのでしてみようかと思います
皆さんもすればいいんじゃないかな…
作者:塔と民話のサーガのようですとか
参加作品:れんれんのようです、それぞれの生き方、のようです、終末のようです、( ´ー`)はプリンが嫌いなようです、交換するようです
あと後日各作品の感想とか書いていきたいと思ってます
404
:
名も無きAAのようです
:2013/01/07(月) 00:48:32 ID:0rMEQewA0
巻き込まれ規制で鬱祭りにレス参加すら出来なかった…鬱だ…
クオリティの高さに脱帽したぞ、みんな乙
405
:
名も無きAAのようです
:2014/07/14(月) 21:23:44 ID:aels4sUI0
こっそり報告。
行きずりトマトsocietyさんが消失してしまったようなので、企画作品を保管しました。
http://mzkzboon.blog.fc2.com/blog-category-38.html
意見要望等ありましたら遠慮なく言っていただければと思います
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