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(  ゚ ω ゚) Channelers

1名も無きAAのようです:2012/08/13(月) 20:53:50 ID:hbexrCHs0
.
 【 Channelers (ちゃねらーず) 】


 オリジナル ・ 長編 ・ ブーン系小説
 オリジナル分90% (残り一割:AA及び2ちゃんねる、ニュー速VIPネタetc.を含む)

 超能力 ・ 現代厨二もの ・ TS要素あり
 ※主人公が無効化能力ですが、禁書シリーズの影響は特に受けていません


 まとめサイト
 http://boonsoldier.web.fc2.com/channel.htm  ブーン芸VIP様
 http://localboon.web.fc2.com/100/top.html  内藤エスカルゴ様(21話〜)
 http://kurukurucool.blog85.fc2.com/blog-entry-497.html  くるくる川 ゚ -゚)様 (1〜20話)
 http://boonfestival.web.fc2.com/channelers/list.html フェスティバロス様 (1〜10話)


.

951名も無きAAのようです:2014/06/09(月) 22:01:06 ID:oOYK5dwM0
クーかっけぇ

952名も無きAAのようです:2014/06/21(土) 09:01:09 ID:iTD/N9WE0
まだかなぁ

953幕間③ (948は幕間②):2014/06/21(土) 17:18:33 ID:OHjb/Oj.0
.
(; ^ω^) 「ちょまっ、な、なんで!?!?
       そ、それに僕たちはバスで来たんだお!?
       どうしてここで降りるってわかったんだお!?」

川д川 「……え……その……」


川д川 「わたしも……バスで……」


( ^ω^)


( ^ω^) 「えっ」


川д川 「……同じ便で……」





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  40 / 60KB


※仕事が忙しい。ごめん。

※今月中には投下(投下とは言ってない)

954名も無きAAのようです:2014/06/21(土) 19:28:25 ID:gH50S3CU0
期待

955名も無きAAのようです:2014/06/21(土) 21:43:58 ID:5wdQ23as0
>投下(投下とは言っていない)

ん?

956名も無きAAのようです:2014/06/21(土) 22:10:19 ID:MUw07mIM0
貞子が怖いよぅ…

957名も無きAAのようです:2014/06/23(月) 13:09:09 ID:OpkvnT7A0
スレ足りるか?

958名も無きAAのようです:2014/06/26(木) 18:34:04 ID:32gdOmPA0
新スレたててやるんじゃね

959名も無きAAのようです:2014/07/01(火) 02:51:02 ID:e2WmYw7w0

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  42 / 60KB

.
※すまんありゃ嘘だった。


※まあ、なんだ。 近況はこちらで。
 http://twitter.com/Ps_Dilemma


 気軽にフォローしてね。 特にメリットはないけど。

960名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 22:17:19 ID:sEkU70qU0
※なかなか書きあがらないので一部だけ投下。

961名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 22:19:38 ID:sEkU70qU0
.
 〜 〜 〜
 

 庫内を静寂が支配した。

 ふと気づいた。
 可視領域が狭まっている。
 奥に行くにつれ、蛍光灯の光量が減っている気がする。

 空間を包む緊迫感ゆえか、
 それとも、彼の持つ特異性が、関係しているのか。


/ ゚、。 / 「しょーぶの前に、言っておくことがあるケド」


 ゆらり、揺らめく人影。
 幽霊のように現れた “ 電気系念動力者(エレキネシスト) ” は、
 指先に花札を弄びつつ、言った。


(;'A`) 「な、なんだ?」

/ ゚、。 / 「わかると思うケド、これ」


 細い毛糸のような、しかし鮮やかなる閃光が、札の間を駆ける。


/ ゚、。 / 「一部の札には、ちょーのーりょくが封じ込めてあるケド」
.

962名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 22:19:41 ID:Spa3nOKQ0
やったぜ

963名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 22:21:20 ID:sEkU70qU0
.
( 'A`) 「!」

( ´_ゝ`) 「やっぱそーか」


 先ほど投擲された三枚について思い返す。
 俺の記憶が正しければ、“ 松に鶴 ”、“ 桐に鳳凰 ”、“ 芒に月 ”。

 これらはつまり、奴の操る玩具──超能力アイテムだということらしい。


/ ゚、。 / 「のーりょくを閉じ込めた札は10種。
       “ 鶴 ” “ 鶯 ” “ 桜 ” “ 蝶 ” “ 猪 ”
       “ 月 ” “ 杯 ” “ 鹿 ” “ 柳 ” “ 鳳凰 ”」


 無表情だが、おしゃべりな “ ねらー ” 、
 ダイオードは悠然と続ける。


/ ゚、。 / 「のーりょくはそれぞれ、
       “ リプロデュース ” “ グリントキネシス ” “ パイロキネシス ”……」
     て
(; ´_ゝ`)そ 「はぁ? な、なんだって?」
.

964名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 22:24:27 ID:sEkU70qU0
.
 驚いた兄者が聞き返すも、お構いなしだ。


/ ゚、。 / 「“ テレポート ” “ リフレクス ” “ エレキネシス ” “ ツイスター ”
       “ マグネティクス ” “ シンクロノス ” ……“ ブローフ ” 」

(;'A`) 「多っ! てか覚えきれねー!」

/ ゚、。 / 「簡単だケド。

       −−−(中略)−−−

       そして……」

(;'A`) 「そ、そして?」

/ ゚、。 / 「“ ブローフ ” は “ 吹き飛ばす能力 ” 」


 そう言って、
 さきほど跳ね上がったひとつの段ボールを、札で指し示した。
.

965名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 22:25:48 ID:sEkU70qU0
.
(; A ) 「……どんだけだよ」


 身構えつつ、俺は辺りを見回した。

 数えるほどのパレットラック、パイプ椅子、プレジデントチェア、
 横倒しになった簡易テーブル……。
 あとは入り口脇に、ダンボール箱が数個、崩れ落ちている。

 こうしてみるとモノはけっこう散乱しているのだが、
 もともと積み荷そのものが少なく、
 奥に陣取っていたトレーラーも、すでにいない。


( ´_ゝ`) 「能力のバーゲンセールだな」


 庫内はがらんとした印象だ。
 超能力者同士の戦闘には、おあつらえ向きのステージかも知れない。


/ ゚、。 / 「ウリモノじゃないケド」


 スーツのポケットに手を差し入れ、花札の束を取り出すダイオード。
 最低でもワンセット分のストックはあると考えていいだろう。
 冷や汗が出る思いだ。
.

966名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 22:27:13 ID:sEkU70qU0
.
 ヤツは左手から右手へぱらぱらと札を繰る。
 後ずさる俺の代わりに、兄者が半歩前に出た。


( ´_ゞ`) 「さて……」

/ ゚、。 / 「お手並み拝見だケド」


 ヒーロー男とサムライ野郎。
 二人の長身は、簡易テーブルを隔てて対峙する。
 唾を飲む瞬間、放たれた言葉は。


/ ゚、。 / 『 ─── “ リレイト ” 』


 小さく、しかしはっきりと、庫内に残響した。

.

967名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 22:30:42 ID:sEkU70qU0
.
●第三八話 『 CHASE!! ── VS. タムラ&ダイオード① 』


 動いたのはほぼ同時だった。
 兄者の右手が空を薙ぐ。
 対して、ダイオードはバックステップで距離をとる。

 兄者の挙動がサイコキネシスによる攻撃動作だとわかったのは、
 側方のスチールラックから、硬質な打音が奏でられた瞬間だった。
 ダイオードは壁近くまで離れると、腕を交差させ、澄んだ声で言う。


/ ゚、。 / 「 “ 表菅原 ” 」


 両の手それぞれの指先。  摘まれるは計3枚の札。
 一瞬溜めたあと、ヤツはそれを手裏剣のように投げ放った。


( ´_ゝ`) 「!」

(;'A`) 「!!」
.

968名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 22:33:46 ID:sEkU70qU0
.
〜〜〜


(;'A`) 「な、なんだ!?」


 花札が爆発した。 おそらくこれは “ パイロキネシス ”。
 単純な話だ。 が、理解に納得が追いついていない。

 爆発は “ 右側 ” で起こったはず。
 なのに、灼熱が襲ってきたのは、“ 左後方から ”。

 俺はその場によろめいた。

 幸い炎は上体を撫で付ける程度で済んだが、
 発生源に近かった兄者のほうは、服の左肩部分から焦げ臭い煙が上がっている。
 兄者はたまらず上着を脱ぎ捨てる。


(; ´_ゝ`) 「な、なにが……?」

/ ゚、。 / 「 “ リプロデュース ”  ──(中略)のーりょく。
       “ グリントキネシス ” ──(中略)のーりょく」


 無表情。 そして無機質な返答。
 交差する腕の先、さらに二枚の札が、指先で翻る。

               リ レ イ ト
/ ゚、。 / 「 ふたつを “ 関連付けた ” 」
.

969名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 22:36:59 ID:sEkU70qU0
.
〜〜〜


/ ゚、。 / 「右手に “ 月見酒 ” 左手に “ 花見酒 ” 」


 ダイオードは両手を広げ、その先に2枚ずつ札を示す。
 サイコキネシスのダメージすら感じさせない。


(; ´_ゝ`) 「ぐっ……!」

/ ゚、。 / 「かわせる?」


 手首のスナップと、わずかな肘の動きだけで。
 4枚の紙片は同時にベクトルを与えられた。


(l|l'A`) 「!」


 マズい。
 兄者のサイコキネシスはその性質からして、
 四方から飛来する札をいっぺんに叩き落とすのは難しい。
.

970名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 22:39:24 ID:sEkU70qU0
.
(; ´_ゝ`) 「よけろっ!」


 それぞれに超常現象を蓄えた、悪夢の長方形。

 先ほどとは挙動が違っていた。
 ゆるい弧を何度も描く不可思議な軌道で、
 しかし確実に俺たちのほうへ迫りくる。


(;'A`) 「ひぃ!?」

(; ´_ゝ`) 「わぁお!」


 着弾。
 点火。
 右手方向の床から、炎の渦が巻き起こった。
.

971名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 23:04:23 ID:sEkU70qU0
.
 〜 〜 〜


( ´_ゝ`) 「……概念的な話になると難しいな」

/ ゚、。 / 「操るといっても、方向は制御できないケド。
       −−−(中略)−−−」

 鈴木タムラ……あいつにそんな超能力があったとは。


 〜 〜 〜


(((l|l*´−゚))) 「でも、なんで!?」

 国道へ抜けた。
 沿岸道路をかっ飛ばす二人に、
 きらめくハーバー ・ イルミネーションの遠景を楽しむ余裕はない。

川 ゚ -゚) 「何がだ」

(((;*゚−゚))) 「あの人を追いかける理由です! ……さ、むいぃっ」

川 ゚ -゚) 「愚問だな」

 エンジン音が鋭さを増した。
 鮮やかなライディングで、車線を斜めに突っ切る。

川 ゚ -゚) 「手がかりが欲しいんだろ? 両親の」

(* − ) 「────!」

 信号をすっ飛ばし、二人はビルの隙間へ吸い込まれてゆく。


 〜 〜 〜
.

972名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 23:06:23 ID:sEkU70qU0
.
 〜 〜 〜


(,,;-Д-) 「────廃ビルか!」


 叫びつつ、ギコはぱっと顔を上げた。


(,,-Д゚) 「ソーサク1丁目だッ!
     奴らはそこに向かってる!」


 耳に届く声は徐々に小さくなり、やがて途切れる。
 トラックが “ ロックオン ” の有効範囲を脱したらしい。


(,,#゚Д゚) 「うっし、すぐに行こうぜ! 回り込んでやらあ!」
.

 〜 〜 〜


     て
(l|l; ゚_ゝ゚) そ 「がはっ!?」


 その瞬間。
 兄者の体がくの字に折れた。

           サイコリフレクション
/ ゚、。 / 「……“ 念 動 力 反 射 ” 。
       どう? 自分ののーりょく、味わった感想は」


 目を凝らして、何が起こっているかようやくわかった。

 無秩序に撒かれる札に混ざって。
 実に不可解な “ 現象 ” が、兄者に牙を剥いていた──。


 〜 〜 〜
.

973名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 23:08:49 ID:sEkU70qU0
.


                『 ねらーの超能力は、弱い 』

                『 ───でも 』

                『 人は、注射器一本で死ぬ 』



 『 ここにあるのは10本の工具 』

 『 全てが全て、取るに足らないシロモノで 』

 『 それぞれに 』

 『 人を殺す力を備えている 』



        『 ───おれは。  正々堂々、闘って 』


        『 勝ったことは、 ────ない 』



 〜 〜 〜


※あ、なんかバトルっぽい。

※38話 『 CHASE!! 』 書いてるのでもうちょい待って。

※VIPに投下するかも。 創作のスレは新しく立て直すと思う。

.

974名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 23:36:12 ID:q.vBvq/Q0
待ってるぜ

975名も無きAAのようです:2014/07/03(木) 23:59:44 ID:KJqr0pAA0
乙 待ってます

976名も無きAAのようです:2014/07/04(金) 05:09:54 ID:D9TL9BQs0
10レス目でやっと飛び飛びになってることに気づいた

大分書き溜め進んでるっぽいね待ってる

977幕間④ (終):2014/07/28(月) 00:21:12 ID:4KLpAeXA0
.
===
==



  (*゚ο゚) 「内藤くん汗かいてるけど大丈夫? 緊張してるの?」

  (; ^ω^)ゞ 「いや単純にあっついだけだお。 ここ暖房効き過ぎじゃないかお?」

  (;*゚ー゚) 「そ、そっかぁ。 わたしはそうでもないかも……」


     川д川    ( 'A`)(*゚ー゚)(;^ω^)?
              ∞


==
===
.

978幕間④ (終):2014/07/28(月) 00:22:32 ID:4KLpAeXA0
.
(  ゚ω゚)σ 「おお───! 後ろの席に居たのかお! どーりでなんかあっついと思ったお!」

川д川 「……う、うん……へへ」



川 ゚ -゚) 「……ふつう寒気じゃないのか?」

(;'A`) (伏線だったんだ……無駄に……)




※無駄に。



 [ Rate of progression ]
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 34 / 55KB

※少々構成を変えた。
  残業続きでなかなか書けない。待たせて申し訳ない。
.

979名も無きAAのようです:2014/07/29(火) 17:40:47 ID:qa1eHyjI0
昨日兄者スレタイで新スレが立ってる夢を見たぜ待ってるぜ

980名も無きAAのようです:2014/08/01(金) 22:52:50 ID:Mc7yqxBk0
久しぶりに覗いたら凄く進んでて凄く嬉しいぜ
しぃにメットを放るクーは絵になるんだろうなぁ
ブーンとギコの組み合わせも見てて楽しい
続きも楽しみにしてるよ!

981名も無きAAのようです:2014/08/07(木) 01:27:12 ID:UmD./vg60
.
※スレ埋めるネタがもうない。

※超能力の設定なんてものを晒すのは、冷静に考えて恥ずかしい。
  読んだらそっと心にしまってください。

※名称を考えるのが苦手だ。そのうちまた募集するかも。
.

982名も無きAAのようです:2014/08/07(木) 01:28:51 ID:UmD./vg60
.
 【 シーリング(仮) 】
 アンチサイの一種。
 肌が触れている間、他人の超能力を封じる。

 ※ 超能力による “ 現象 ” そのものを打ち消すことはできない。
 ※ 継続的に効果を発動するタイプの能力の場合、
   ドクオが Channeler に触れた時点で、対象の能力がリセットされる。


 【 イミテーション 】
 コピー能力の一種。
 目で見た ・ 体験した他人の超能力をトレースする。
 ただし、トレースした超能力は、オリジナルに比べて劣る。
 相手の肌に触れることで、再現できる可能性が高まる。
.

983名も無きAAのようです:2014/08/07(木) 01:30:47 ID:UmD./vg60
.
 【 アポーツ 】
 触れた物体を別座標へ転送する。
 転送対象物の質量に制限があり、重いものは転送できない。
 また、距離に比例して精度が落ちる。

 一度転送した物体は “ アクティブ ” となり、さらにもう一度転送できる。
 精度もアップする。
 二回目の転送をおこなった時点で、アクティブ状態は解除される。

 転送先に十分な空間がないと発動しない。
 (いわゆる “ いしのなかにいる ” 状態にはならない)
 触れていない物体を転送しようとすると、能力が暴発する。

 自身を転送しようとすると、能力の暴発により超加速。
 絶対不可視 ・ 不可避の体当たりが発動する。
 普通に大ダメージを被るため実用的ではない。


 【 イージス 】(仮)
 耐久性の向上。
.

984名も無きAAのようです:2014/08/07(木) 01:33:39 ID:UmD./vg60
.
 【 ハーキュリアン 】
 重力操作系の能力。 触れた物体を持ち上げる。
 ただ物体を “ 軽くする ” ことで持ち上げているわけではなく、
 実際にはしぃ自身の腕力も向上しているらしい。


 【 エクスセンシズ 】(仮)
 視覚、嗅覚、聴力など、五感を高める能力。


 【 名称なし 】(仮)
 身体能力の向上。
.

985名も無きAAのようです:2014/08/07(木) 01:34:48 ID:UmD./vg60
.
 【 アクアキネシス 】
 水を操るテレキネシス。 操る対象の水に触れることが条件。
 本人曰く “ ハイドロキネシスとは別物 ” 。
 
 “ 特別製 ” と呼ばれる水を介して、位置情報を把握することもできる。
 特別製の水には、ドクオの能力によるリセット効果も作用しない。
 精製法は内緒。 そのうち本編にて描写。


 【 ヒュプノシス 】
 催眠系能力の総称。


 【 スライダー 】
 滑らせる能力。
.

986名も無きAAのようです:2014/08/07(木) 01:36:15 ID:UmD./vg60
.
 【 パラノイド 】
 ヒュプノシスの一種。
 触れることで感染する。


 【 コトダマ 】
 ヒュプノシスの一種。
 暗示という予備動作を経て、条件(フラグ)が成立すると、
 相手の行動を縛ることができる。


 【 パイロキネシス 】
 炎、爆発など、高熱に関係するテレキネシスの総称。
.

987名も無きAAのようです:2014/08/07(木) 01:37:35 ID:UmD./vg60
.
 【 エレキネシス 】
 同じく電気に関するテレキネシスの総称。


 【 コンデンス 】
 エレキネシスの亜種。 かつ、コピー能力。
 ICカードに他人の超能力をコピーし活用できる。
 ただし能力は使い捨て。


 【 ポリグラフ 】
 嘘を発見する能力。
.





 [ Rate of progression ]
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 50 / 55KB

※どんなに遅くともお盆には。
.

988名も無きAAのようです:2014/08/07(木) 01:50:42 ID:PmStTE6Q0
いよいよか期待してるよ

989名も無きAAのようです:2014/08/07(木) 02:17:45 ID:mgIZGEP20
期待

990名も無きAAのようです:2014/08/07(木) 20:04:24 ID:Y./nPC3o0
期待ついでに埋め

991名も無きAAのようです:2014/08/10(日) 22:53:21 ID:Qw2rhcGg0
.
 ─── それからの出来事は、語るほどのこともない。

 俺たちはダイオードをデコピンで倒し、タムラから箱を取り戻した。

 戦いの後、兄者は死んだ。
 死因はバナナの皮。 打ち所が悪かったらしい。


 =
 ==
 ===


 と、そんなことはどうでもいい。
 数日後、俺はしぃちゃんに、VIP市郊外にある崖に呼び出された。

(*゚−゚)

 そういえば先日、俺はブーンの勧めで生命保険に4つほど加入した。
 しぃちゃんの真剣な眼差しを見ると、
 必然的に、これはなんらかの重要な前振りであることが察知できた。

 しぃちゃんは俺の目をじっと見つめる。
 真剣な表情だ。 目力にたじろぐ。 思わず胸が高鳴る。

 彼女の容姿は今まで何度も描写してきたとおり。
 淡雪のような輝きを放つ、妖精みたいな娘だ。
 それ以上は面倒くさいので省略する。
.

992名も無きAAのようです:2014/08/10(日) 22:54:10 ID:Qw2rhcGg0
.
 こないだはありがとうございました、という当たり障りのないあいさつからはじまり、
 ごめんなさい、としぃちゃんは続けた。


('A`) 「え? なにが?」


 くすりと笑って、しぃちゃんは続ける。


(*゚ー゚) 「ごめんなさい、……ハインさん」

('A`) 「へ?」


 聞き間違いだろうか。
 唐突に、想い人の名を呼ばれた気がした……が。


『 10秒だけ 』


 しぃちゃんが近付いた。
 かと思うと、その腕が俺の背に回されて。

 続く言葉で、
 俺はさっきのセリフが聞き間違いではなかったことを悟った。


『 ドクオさんをお借りします 』


 ぎゅっ。
 少女の体が、ぴったりと、押し当てられた。
.

993名も無きAAのようです:2014/08/10(日) 22:55:18 ID:Qw2rhcGg0
.
●第三八話(最終話) 『 Channelers. 』


(;゚A゚) 「 っ っ っ ! 」

 俺は完全に硬直した。
 シャンプー? 柔軟剤?
 どっちだかわからないが、ふわりと香る花の匂い。

 この世のものとは思えないような柔らかさ。
 制服を通して伝わるぬくもり。 
 ……体を押し返す、確かな弾力。

:::(i|i*A )::: (ほわぁぁっぁぁぁぁぁぁああぁぁあ!?)

 しぃちゃんが、俺を抱きしめ……え、ええ!?

(*∩ー^) 「……へへぇ♪」

 しかもなんか笑ってる。
 ゆ……夢? 悪夢の見過ぎで反動がきたのか?

(*´ー`) 「最初に会った夜、ドクオさん、私に抱きついたでしょう?」

 しぃちゃんは、俺の上着の襟元に鼻から下を埋める。
 潤んだ上目遣い。 視線が合うと、ふたたび三日月状に細くなる。

(*゚ー゚)b゙ 「仕返しです」

 そう言うと彼女は、俺の胸にひたいを押しつけ、
 絡めた腕の力をいっそう強くした。

 ぎゅ、と。
 それはもう、むぎゅうぅぅ、と。

Σ(;゚A゚) 「おっ……!!」


   う お お お お お お お お お お お お ・ ・ ・ !


 な、なんじゃこりゃ。
 一体ぜんたいどういうアレなんだ、この状況は。
.

994名も無きAAのようです:2014/08/10(日) 22:56:21 ID:Qw2rhcGg0
.
 いかん、やだ、そんなっ。 だめっ。
 身をよじるたび、抱き締める力はぎゅうと強くなり、離れない。
 いいの? というくらいに完全密着してる。

 ふと、ハインさんの笑顔が脳裏にチラついた。

((;*A )) (俺にはハインさんが俺にはハインさんが俺にはハインさんが
      俺にはハインさんが俺にはハインさんが俺にはハインさんが
      俺にはハインさんが俺にはハインさんが俺にはハああああおおお)

 い、いや別にハインさんと俺はまだ何の関係もないけど。
 一方的に憧れてるだけだけど。
 こんな時に限って現れるのは、ズルいと思います。

 『 ドクオさん、……あの日、本当は、わたし 』

 香料のそれに混じって、微かに香るほの甘い体臭。
 この匂い、覚えがある。
 それは確かに、俺があの夜、抱きしめた時の──。

 『 怖かったです 』

 しぃちゃんは、俺の胸に顔をうずめたまま、声を詰まらせた。
 小さな体躯は、震えていた。


(; ゚A゚) 「……」
  (*   )゙


 これだけ心臓が脈打ってれば、彼女もおそらく感じているだろう。

 すっごいドキドキする。
 すっごいドキドキする。
 すっっっっっっごぉぉぉぉいドキドキしまくりなんだけど、

(; 'A`)

(;'A`) (ま……いっか……) ポリポリ
 б゙

 俺は長い長い10秒を堪能することにした。

 恥ずかしいので、目の前にある頭をそっと撫でてやる……とかは無理だったが。

 押し当てられた顔は熱く、抱きしめた肩からは、彼女の気持ちが流れ込んでくるようだった。

.

995名も無きAAのようです:2014/08/10(日) 22:57:11 ID:Qw2rhcGg0
.
『 ぐすっ。 ドクオさん……わたしね 』

(;'A`) 「えっ」

『 こんな……ぐじゅ。 能力だから 』

(;'A`) 「あ、う、うん」

『 思いっきり抱きしめられる相手は、ひょっとしたら
 ………く…おさん、しか 』

(;゚A゚) 「!?」

 なんか危険なことを言いだしている。
 ちょっと、まずっ、やだ、これ以上はっ

(*∩-;) 「あっ」

(; A ) 「えっ?」

 そして、これまた唐突に。

(*///) そ 「ひゃぁ!」

 叫ぶが早いか、
 しぃちゃんは俺の体を押しのけるようにして、ぱっと離れた。

(;*゚ο゚) 「ご、ごめんなさいっ! わたし……」

(;'A`)ノシシ 「い、いやぁ! 気にしないで!
       そのっ、えっと、ハインさんは別にその……俺としても……」

(;*゚△゚) 「鼻水つけちゃった!」

(;'A`) 「そっちかい」

 胸元は全体的に湿ってる。
 見れば、ああ、確かにその一部がキラキラと。

 別にそんなの気にしなくていいのに。
 ……もう少し抱きついててくれても良かったのに。

 混乱極まったのか、袖で俺の胸元を拭こうとする彼女を慌てて止める。
 そんなしぃちゃんは、やっぱりいつものしぃちゃんだった。

 −−−−
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996名も無きAAのようです:2014/08/10(日) 22:57:59 ID:Qw2rhcGg0
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 あれから10年の歳月が過ぎた。



 10年後の俺は、残念ながら定職にすらついていない。
 世間によくある、いち引きこもりにすぎない。

 しぃちゃんとは一回だけ酒の勢いでチューしたが、
 そこからお互いなんとなく気まずくなり、
 彼女が合コンで知り合ったイケメンと付き合いはじめると、連絡することもなくなった。

 ブーンはサダコちゃんと付き合うや、みるみるうちに激痩せしてイケメンの仲間入りを遂げた。
 W大に入学して以降は、俺のことを露骨に憎み、邪険に扱うようになった。
 5年ほど前までは、ツインテールの金髪娘と付き合っていたらしい。
 らしい、というのは、それ以来なんの連絡も取っていないからだ。

 ギコはキューちゃんとできちゃった結婚して高校をやめた。
 三人の子供を設けたあと、痴情のもつれやなんやで全身を20箇所以上刺され、いまだ植物状態だ。

 クーは性転換手術を受けると行ってモロッコへ飛んだが、
 三年前に届いたエアメールの消印はシンガポールのものだった。
..

997名も無きAAのようです:2014/08/10(日) 22:59:47 ID:Qw2rhcGg0
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 そして俺は、引きこもっている。


 超能力の氾濫によって秩序が壊滅し、文明の崩壊したこの国。


 VIP市だった地域の、学園だった場所の一角に存在する、一つのシェルターに。


 ここから全ては始まり、ここで俺れの戦いは終わろうとしている。


 床に転がる消火器に、一人の少女の姿を重ね合わせる。


 最後の一つのカップ麺を、汁まですする。


 また、銃声が聞こえた。




                     『 Channelers のようです 』  −The End.−



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998名も無きAAのようです:2014/08/10(日) 23:01:31 ID:Qw2rhcGg0
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 ※あとがき

  くぅ……疲れました……。
  ここまでくるのに5年を要しましたが、逃亡期間が2年半くらいあるので実質2年だと思っています。
  どうにかこの1スレのうちに完結することができました!

  完結できたのは読んでくれた人たちと、まとめさんのおかげです。
  感想スレで感想を見つけたときは空に叫びました。
  絵の投下があると全裸になって駆け回りました。
  両方なかったときは酒を飲んでふて寝しました。

  他にも色々言いたいことはあります! けど、まあ別にいっか。
  ブーン系に幸あれ!(笑)



      ('A`)   .,、
       ノヽノ) (i,)
       くく   |_|


     .      (
      ('A`)   )
       ノヽノ) =3i  フッ
       くく   |_|



`〜〜○〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
     O
       ゚ ('∀` )      ..,、
       (⊃⌒:*⌒⊂).  (i,)
         /__ノωヽ__)   |_|

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999名も無きAAのようです:2014/08/10(日) 23:03:40 ID:Qw2rhcGg0
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                               ヽ`
                              ´
                               ´.
                           __,,:::========:::,,__
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                      ..‐´      ゙          `‐..
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1000名も無きAAのようです:2014/08/10(日) 23:18:17 ID:C.s0cn920
ひっどいオチを見たwwww
まだ続くんだよな、なぁ?!




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