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川 ゚ -゚)は地下生命体と戦うようです

1名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:08:30 ID:aj8uoyAU0
20年前、突如としてロツアに現れた無数の巨大な穴。
人々はそれをホールと名付けた。

各国はこぞって調査団を派遣、研究に取り組みその結果、何らかの空間に繋がっていることがわかった。

それから三ヶ月後、調査団との連絡が途絶え、直後ユーラツアは焼け野原と化した。

これを何らかの生物の侵略行為と判断した世界政府は軍事組織を設立。
各国から選りすぐりの軍人を集め、組織されたそれは、瞬く間に成長し、国家と同等の権力を保持するようになった。

これが対ホール独立軍事組織VIPである。

2名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:09:13 ID:aj8uoyAU0






川 ゚ -゚)は地下生命体と戦うようです









3名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:11:05 ID:aj8uoyAU0

【対ホール独立軍事組織VIP・シベリア基地】

警告音が鳴る。

基地内も慌ただしく、自身の仕事に余念がない。
クオリア少尉も、愛機にて出撃せんと準備をしていた。
  _
( ゚∀゚)「クオリア少尉、今回も通常任務だ。敵の殲滅、情報の収集および帰投に専念しろ」

川 ゚ -゚)「OK。当機の任務は殲滅、情報収集および帰投。復唱終わり」
  _
( ゚∀゚)「よし。最適の健闘を」

ジョージ・マクスウェル少佐はそう言ってデスクに座り直した。
マイクを装着し、コンピュータを操作している。

川 ゚ -゚)「管制は?」
  _
( ゚∀゚)「まだ人員が足りん。今回も俺だ」

4名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:13:07 ID:aj8uoyAU0
クオリアの所属するAA-t1戦闘部隊は選りすぐりの兵士で構成された、少数精鋭部隊である。

ただでさえ兵数のあまり多くないVIPの中でも特に少数の部隊だ。
それはパイロットやその補佐に類稀なる技術、精神力、体力を要するというのが一つの原因。

川 ゚ -゚)「わかった。問題ない」
  _
( ゚∀゚)「何か質問は?」

川 ゚ -゚)「ない」
  _
( ゚∀゚)「なら行け。死ぬなよ」

川 ゚ -゚)「それも、命令か?」
  _
( ゚∀゚)「これは親友としての送辞だ」

川 ゚ -゚)「なら、善処するよ」

5名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:13:50 ID:aj8uoyAU0
そしてもう一つが、これが最も難しいのだが、己の命に無頓着であること。

命令であれば自爆も辞さないという機械のような心を持っていること、であった。

例えば、今クオリアに死ねと言えば、指定された方法でもって死ぬだろう。
それは必要性に問わず、だ。


AA-t1部隊は上官命令であれば過激な任務も平然とやってのける、いわば、人形の集まりだった。

彼らに必要なのは理性と技能。

それ以外には必要なものなどない。

6名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:14:58 ID:aj8uoyAU0
川 ゚ -゚)「零式、通信を一時遮断しろ」

対ホール戦術戦闘マルチフォーム・スーツAA(Anti bug Arms)を装着し、格納庫から出る。

上空には巨大な穴。
現時点ではバグ、ホールから来る地球外生命体の呼称、は確認出来ない。

クオリアはAAのバイザを下げ、パネルを操作。
セミオートパイロットを起動した。

川 ゚ -゚)「零式、臨戦体制、電子戦術危機及び、視覚レーダーを作動せよ」

言葉と同時に、眼前にマップと敵位置を示すビーコンが現れた。
自機は青、味方は緑、敵機は赤だ。
幾つかのバグがホール付近で待機している。

7名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:15:49 ID:aj8uoyAU0
川 ゚ -゚)「む」

しかしブリーフィングルームで確認した時よりも、かなり数が増えていた。
恐らく、現状の戦力では対処が難しい。


念のためもう一度視覚で敵機を確認。

ちょうど最初の一機がホールから飛び出たところだった。

エンジンを確認し、発射シークエンスを開始する。

脇で見守る兵士がこちらに親指を立てている。
社交辞令、グッドラックのサインだ。

こちらも同じように返し、後背のジェットエンジンにより飛び立つ。

8名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:16:54 ID:aj8uoyAU0
しばしの急速上昇。
対Gスーツを着ている為、苦痛は殆どない。

川 ゚ -゚)「零式、マクスウェル少佐に繋いでくれ」

返事はすぐに返ってきた。
  _
( ゚∀゚)「どうだ?」

川 ゚ -゚)「視界、機体ともに良好だが、少々数が多いな」
  _
( ゚∀゚)「こちらでも確認した。増援を指示したところだ」
  _
( ゚∀゚)「分かってるとは思うが、最初は偵察だ」

川 ゚ -゚)「了解。さすがに仕事が早いな」
  _
( ゚∀゚)「気を抜くなよ」

9名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:17:36 ID:aj8uoyAU0
既に、AA-t3部隊の多くは交戦していた。
あちこちで爆発や黒煙が発生している。

バグとAA部隊、及び通常の空軍である。

クオリアも戦域周辺を飛び回り遠めの位置から偵察する事をやめた。

他部隊の支援は任務に入ってはいないが、全滅されるとこちらの任務に支障をきたす。
やむなく支援に回る。

ちょうど、スーツの右肩辺りから伸びる砲を待機状態にして、加速する。

川 ゚ -゚)「さぁ、行くぞ零式。エンゲージ」

川 ゚ -゚)「付近のバグの戦闘全て記録せよ」

10名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:18:36 ID:aj8uoyAU0
パーソナルネーム、零式。


クオリアが搭乗するAAに搭載されている戦闘知性体の呼称である。
バグの殲滅を第一理念とし、パイロットの行動をスポンジのように学習、吸収していく。
最新鋭の機械知性体だ。

零式はクオリアの声を瞬時に解析し、全方位の視覚カメラを起動した。

クオリアが確認するより早く、零式は警告音を発する。
バグの接近を知らせる合図だ。

視認することも無く、トリガーを引く。
ロックオンはあらかじめ零式がやっている。

11名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:19:40 ID:aj8uoyAU0



着弾。
同時に離脱。
爆発。



あくまでも動作はクオリアが請け負う。
索敵やロックオン、その他電子戦術は零式の仕事だ。


パネルに、複数の機影が現れた。
色は、緑。
援軍が早くも到着したようだ。

12名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:20:31 ID:aj8uoyAU0

川 ゚ -゚)「援軍の到着を確認した」
  _
( ゚∀゚)「よし、じゃあ殲滅に移れ。映像はそのままだ」

川 ゚ -゚)「了解」

高度を落とし、地表に近づいた。
上空からチータ・タイプのバグを狙い撃つ。

川 ゚ -゚)「連装マルチミサイル、ロックオン開始」

パネルにロックオン・マークが現れ、バグを次々に補足していく。

川 ゚ -゚)「ファイア」

AAの膝から脛にかけてが開口。
数十発のミサイルを射出する。

命中を確認した後、右アームのガトリングポッドで止めを刺す。

簡単な任務だ。

13名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:21:47 ID:aj8uoyAU0

――――――

川 ゚ -゚)「任務完了。帰投する」
  _
( ゚∀゚)「待て。念のためバグの残骸の有無を確認してくれ」

川 ゚ -゚)「無駄だと思うが…」
  _
( ゚∀゚)「念のためだ」

川 ゚ -゚)「分かったよ」
  _
( ゚∀゚)「見つけたらt3部隊にも伝達だ」

川 ゚ -゚)「了解」

14名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:22:33 ID:aj8uoyAU0


未だかつて、バグの残骸や死体が発見されたことはない。


破壊すれば身体の一部もしくは部品などが残っててもいいはずだが、一つとして見つからない。

残るのは荒れ果てた地だけ。

故にバグについて分かっていることは殆どない。
ただ人間に対しての明確な敵意だけを感じるのだ。

だから恐ろしい。
亡霊のような実態の無い恐怖が、現状の膠着状態を産んでいた。

15名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:25:37 ID:aj8uoyAU0
川 ゚ -゚)「付近にバグの痕跡が無いか探してくれ」

沈黙。
そしてパネル上にはno Bugの文字。

川 ゚ -゚)「異常無し」
  _
( ゚∀゚)「そうか…。帰投していいぞ」

川 ゚ -゚)「念のため目視でも探すか?」
  _
( ゚∀゚)「いや、その必要はない」

川 ゚ -゚)「了解。クー・クオリア少尉。ただいまより帰投する」

バーナーの火が尾を引く。
クオリアは基地へとその線を繋いだ。

16名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:27:08 ID:aj8uoyAU0
【ブリーフィングルーム】

川 ゚ -゚)「出没したのはチータ、それから少数ですがリザード」
  _
( ゚∀゚)「報告は、いいだろう。今零式の戦闘データをマザーに解析させている」
  _
( ゚∀゚)「コーヒーはいるか?」

川 ゚ -゚)「頂くよ」

マクスウェル少佐の秘書官が動く。
指示の有無に関わらず行動出来る、良い秘書官だ。
  _
( ゚∀゚)「それで、どうだ?」

川 ゚ -゚)「どう、とは?」
  _
( ゚∀゚)「はぐらかすな。バグの性能はアップしているか、ということだ」

出てきたコーヒーを受け取りながらマクスウェル少佐は問うた。

17名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:27:53 ID:aj8uoyAU0
川 ゚ -゚)「あぁ、成長してるね。性能か、と問われればyesとは言えないが」

マクスウェル少佐曰く、バグは生物型兵器であるというのがVIP上層部の考えらしい。
破壊された個体の飛散した部品などを回収し、方法は見当もつかないが、他の個体の性能に還元しているというのが定説だ。


事実、数ヶ月に一度のスパンでバグはグレードアップを遂げていた。

基本的には装甲の強化と敏捷性の上昇が主だが、稀にどのタイプにも属さない異形のバグも出現する。

そういう時は決まってAA-t1部隊が総出で掃討するのだが、勿論それでも被害がゼロという事は無い。

18名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:29:20 ID:aj8uoyAU0

(-_-)「マックス少佐、完了しました」
  _
( ゚∀゚)「ご苦労。モニタに映してくれ」

先ほどまで、基地周辺の広域マップを表示していたモニタに映像が映る。
零式が撃破したリザード・タイプのバグだ。
  _
( ゚∀゚)「形状が変化してるな」

川 ゚ -゚)「今回は装甲強化だけだったと思うが」

(-_-)「はい、零式のデータもそのように出ています」
  _
( ゚∀゚)=3「当分は安心か…」

マクスウェル少佐はコーヒーを啜りながら肩を下ろした。
司令官という役柄上、心労が絶えないようだ。

19名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:30:17 ID:aj8uoyAU0
川 ゚ -゚)「もう出てもいいか?」
  _
( ゚∀゚)「あぁ、すまん。退出していいぞ」

川 ゚ -゚)「失礼します」
  _
( ゚∀゚)「零式のところか?」

川 ゚ -゚)「あぁ」
  _
( ゚∀゚)「後で俺もいくよ」

川 ゚ -゚)「分かった」

マクスウェル少佐の言葉に首肯し、
敬礼をして部屋を出た。
まっすぐに格納庫へと向かう。

20名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:31:05 ID:aj8uoyAU0
【AA格納庫】

中は既に明かりが灯っていなかった。
まだ夕方であるが、格納庫は地下。
光は届かず真っ暗だった。

広い格納庫の中心に、零式がある。
真っ白なボディが闇を受けて輝いて見える。
今は兵装が外され、シンプルな状態だ。

川 ゚ -゚)「ん?」

零式の側に人影があった。
整備も終わり、照明も消している中一人でいるというのはあまりにも怪しい。
腰の拳銃を抜き、そっと近寄る

21名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:31:51 ID:aj8uoyAU0
川 ゚ -゚)つy=「そこで何をしてる?」

ζ(゚ー゚;ζ「ひゃっ!」

人影の正体は、金髪の女だった。
見るからに人畜無害そうな顔立ちで、クオリアは内心ホッとした。
しかし拳銃は下ろさない。

川 ゚ -゚)つy=「お前何者だ」

ζ(゚ー゚;ζ「わ、わたしは…その…軍医の…」

川 ゚ -゚)つy=「軍医がここに何のようだ」

ζ(゚ー゚;ζ「ヒィッ!」

怯え、後ずさりする彼女をクオリアはどんどんと追い詰めていく。

22名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:32:41 ID:aj8uoyAU0
ζ(゚ー゚;ζ「ごっ、ごめんなさいいぃ!!」

川; ゚ -゚)「あっ」

ζ(゚ー゚;ζ=3ダッ

川 ゚ -゚)「待て!」

女はクオリアを突き飛ばし、一目散に駆けていく。

追いはしなかった。

零式には何の被害も無いようだし、もしスパイか何かだとしても、自分には関係ない。
零式さえ無事なら何でもいい。

23名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:33:23 ID:aj8uoyAU0


立ち上がり、零式の翼をなぞる。
艶のあるボディだ。
まるで研ぎ澄ましたナイフのように、艶美で破壊的なフォルムをしている。

一度、入り口付近に戻って照明をつけた。
と、同時にマクスウェル少佐もやって来た。
  _
( ゚∀゚)「今、胸の大きな女の子とすれ違ったが」

川 ゚ -゚)「なんだお前の知り合いか?」
  _
( ゚∀゚)「顔は見てないから分からん。が、多分泣いてたぞ」

頭を掻き、呆れた様子でマクスウェル少佐は言った。
零れる、大きな溜息。

24名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:34:13 ID:aj8uoyAU0
川 ゚ -゚)「私には関係ない」
  _
( ゚∀゚)「何やらかした?」

川 ゚ -゚)「別に。照明も付けずに零式に纏わりついていたから尋問しただけだ」
  _
( ゚∀゚)「本当にそれだけか?」

川 ゚ -゚)「…銃を突きつけた」
  _
(;゚∀゚)「上官だったらどうするんだ…」

予想を越えた答えに、マクスウェル少佐は頭を抱えた。

川 ゚ -゚)「その時はその時だ。それに軍律にだって書いてる」

川 ゚ -゚)「疑わしきは罰せよ、だ」

25名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:34:55 ID:aj8uoyAU0
  _
(;゚∀゚)「あのなぁ…。零式の事となると見境無くなるのどうかした方がいいと思うぞ」

川 ゚ -゚)「こいつに消えられるのは困るからな」

平然と答える。
VIPに所属し続けているのに深い目的なんかない。
ただ零式には借りがあるからだ。
  _
( ゚∀゚)「外されたら?」

川 ゚ -゚)「その時はこいつと一緒にクーデターだ」
  _
( ゚∀゚)「正気か?」

川 ゚ -゚)「ふふっ。ジョークさ」
  _
( ゚∀゚)「お前のジョークは分かりづらいんだよ」

26名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:35:39 ID:aj8uoyAU0
川 ゚ -゚)「それで、何の用だ?」
  _
( ゚∀゚)「なんだ?用がなきゃ友人に会いに来ちゃいけないのか?」

川 ゚ -゚)「はぐらかすなよ」
  _
( ゚∀゚)=3

マクスウェル少佐は嘆息した。
クオリアの射るような瞳は、まるで全て見透かしているかのようだった。
  _
( ゚∀゚)「七年前に実装されていたAAに白い塗装の物は無かったそうだ」
  _
( ゚∀゚)「t1も実践配備はされてない。時期的にも試作段階だ」

川 ゚ -゚)「…そうか」

27名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:36:19 ID:aj8uoyAU0
  _
( ゚∀゚)「以外と普通だな」

川 ゚ -゚)「何がだ?」
  _
( ゚∀゚)「もっと反応あるかと思ってたよ」

川 ゚ -゚)「あぁ。だって別にたいしたことじゃないだろう?」

さも当然のようにクオリアは言う。
  _
( ゚∀゚)「つまりお前を助けたのは零式じゃないってことだぞ?」

川 ゚ -゚)「そんなの何年も前から分かりきっていたことだ」
  _
(;゚∀゚)「ハァ?」

川 ゚ -゚)「あの機がAAだろうがなんだろうが関係無い。私にとってあの機は間違いなく零式なんだ」

川 ゚ -゚)「私には、分かる」

言いながら零式を撫でた。
冷んやりとしている。

28名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:37:43 ID:aj8uoyAU0
  _
( ゚∀゚)「お前頭大丈夫か?」

川 ゚ -゚)「大丈夫じゃないだろ。感情論で事実を捻じ曲げてるわけだからな」

川 ゚ -゚)「でも司令としてはそっちの方が楽だろ?こいつが私の探していた物じゃないってことを認めてしまったらただでさえ少ないt1のパイロットがいなくなるんだぞ?」
  _
( ゚∀゚)「まぁそうだが」

川 ゚ -゚)「ならいいじゃないか」
  _
( ゚∀゚)「お前は感謝ってものを知らんのか」

川 ゚ -゚)「ん、まぁ一応言っとく。ありがとな、ジョルジュ」

静かに佇む零式。
騒がしく笑う黒髪の女軍人。

彼らはとても不釣り合いで、歪。

29名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:38:38 ID:ZHA1VbUU0
またおもしろそうなんやってるな
支援

30名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:38:45 ID:MbGowXHs0
うm

31名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:53:54 ID:ZHA1VbUU0
おわりか?

32名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 21:59:30 ID:aj8uoyAU0
ウンコしてた
電気代勿体無いから一旦風呂入ってくる

33名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 22:09:46 ID:E5zlee.Q0
うんこして風呂にはいる>>1にピッタリなAA見付けてきたからガンガレ

        .__     人               
        ,.._,/ /〉_ .(__)_____
      ./// //─ (__) ─::ァ /|  
     /// //~~'~~(‐∀‐ ,)~~/ / .|    
    .///_//     "'''"'''"'" / /  |    
   //_《_》′─────‐ ' /  ./
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  /
    |                    | ./
    |__________|/

34名も無きAAのようです:2012/06/03(日) 22:10:44 ID:HYShd72MO
待ってるよ、ウンコマン

何か古き良き時代を彷彿させるいい感じのスレタイだ

35名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 00:21:05 ID:vFyjjmUo0
   。*,・*・*・*・。 
 。*'   人   ゚*,
。*    (_)   ゚.
*    (__) タダイマー*
+   ( ・∀・)    *
.*   [~∪ ̄ ̄]  *
 *。 = ◎――◎ .*゚
  ・*・。. 。。.。・*'゚

36名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 00:21:51 ID:vFyjjmUo0
爪'ー`)y‐ 「ここにいたか」
  _
( ゚∀゚)>「フォックス少将、」

川 ゚ -゚)>「ご苦労様です」

現れたのは、ルイ・フォックス少将。
クオリアやマクスウェル少佐直々の上官であり、AA部隊の総司令である。

爪'ー`)y‐ 「いや君たちこそご苦労」
  _
( ゚∀゚)「我々に何か御用でしょうか」

爪'ー`)y‐ 「まぁそう言う事だ」
  _
( ゚∀゚)「わざわざご足労を…」

川 ゚ -゚)(放送で呼べばいいのに)

爪'ー`)y‐ 「ちょっと内密でな。司令部に来てくれ」
  _
( ゚∀゚)>川 ゚ -゚)>「はっ」

37名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 00:22:45 ID:vFyjjmUo0
【司令部】

巨大なモニタが壁となっている。
映し出されているのはシベリア基地全土。
この部屋が、シベリア基地全てのコンピュータを統括している。

爪'ー`)y‐ 「まずはこれを見てくれ」

そう言って、モニタに映し出されたのはAA。
しかしクオリアは見たことのない型だ。

見たところ零式よりもかなり小さいが至って普通のAAである。

川 ゚ -゚)「新型ですね」

爪'ー`)y‐ 「あぁそうだ」
  _
( ゚∀゚)「これ…無人機ですか?」

爪'ー`)y‐ 「あぁその通りだ」

38名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 00:23:42 ID:TmQRstTkO
おかえり

39名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 00:24:41 ID:vFyjjmUo0
爪'ー`)y‐ 「と言っても母機から指示を出さねばただのガラクタだがね」
  _
( ゚∀゚)「しかし…無人機は…」

無人機に関しての提案はこれまでも多々あった。


実際、空軍の方では無人偵察機などが一部実装されている。
しかし、提案の全てをマクスウェル少佐は跳ね除けてきた。

理由は簡単だ。
無人機の場合データの改竄が容易だからだ。
やはりパイロットが目で見てきた情報と照らし合わせなければ信憑性に欠けてしまう。

AAの全てに零式のような機械知性を搭載するには莫大なコストがかかるため、実装は難しいのだ。

40名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 00:26:22 ID:vFyjjmUo0


爪'ー`)y‐ 「あぁ、君の言いたい事は分かる。だがこれは偵察機ではない」

川 ゚ -゚)「攻撃するのですか?こいつが?」

爪'ー`)y‐ 「そういうことだ」

爪'ー`)y‐ 「こいつをAA-t1一機につき三機付ける」

川 ゚ -゚)「一人で小隊を組むわけですね」
  _
( ゚∀゚)「なるほど…」

つまり、母機から無人機に簡単な司令を下し、ルーティンに沿って行動させるというわけだ。

41名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 00:27:12 ID:vFyjjmUo0

川 ゚ -゚)「テストはもうなさったのですか?」

爪'ー`)y‐ 「いや、それを君に頼みたくてね」

川 ゚ -゚)「了解です」
  _
(;゚∀゚)(まーた考えなしに)ヒソヒソ

爪'ー`)y‐ 「君はどうだ?マクスウェル少佐」
  _
( ゚∀゚)「了解です」

爪'ー`)y‐ 「よし。日程についてはおいおい知らせる。退出してよし」
  _
( ゚∀゚)>川 ゚ -゚)>「はっ」

クオリアはマクスウェル少佐に対する敬礼の三割増しで、部屋を出た。

42名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 00:27:56 ID:vFyjjmUo0


川 ゚ -゚)「面白そうだな」
  _
( ゚∀゚)「あのなぁ、即答するんじゃねーよ」

川 ゚ -゚)「何故だ?いい策じゃないか」
  _
( ゚∀゚)「そんなのまだ分からんだろう」
  _
( ゚∀゚)「相手は機械だぞ?ジャミングやそれこそ乗っ取られでもしたらどうする?」

川 ゚ -゚)「その時は全部撃ち殺してやるさ」

手を拳銃を持つようにして言った。
簡単なことだ。
ダメなら壊せばいい。

43名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 00:28:49 ID:vFyjjmUo0
川 ゚ -゚)「それに相手が機械だって?お前もバグが機械だと思ってるのか?」

クオリアはバグを生物だと考えていた。
地表に出て自分達と戦っているあの異形そのものをだ。
  _
( ゚∀゚)「それも一つの可能性だと言ってるんだ」

川 ゚ -゚)「あれは、生きている」
  _
( ゚∀゚)「なぜそう言い切れるんだ?」

川 ゚ -゚)「敵意や憎悪を感じるからだ。あれは絶対機械なんかじゃないよ、ジョルジュ」

川 ゚ -゚)「戦場に立たなきゃわからないさ」

戦場に実際に立たねば分からない機微というものがある。
勘のように曖昧なものではない。
確固として存在するのだ。
  _
( ゚∀゚)「全ての可能性を考慮し、対策するのが司令官の仕事だ。機械という定説を無視する訳にはいかん」
  _
( ゚∀゚)「これは命令だ。以後勝手な行動は慎め」

川 ゚ -゚)「…了解」

44名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 00:29:47 ID:vFyjjmUo0

  _
( ゚∀゚)「俺はな、お前に死んで欲しくないんだよ」

マクスウェル少佐は先ほどの険しい表情とは打って変わり疲れたような表情になった。

川 ゚ -゚)「なんだ急に…」
  _
( ゚∀゚)「部下が出撃してる間俺がどんな気持ちか分かるか?」

川 ゚ -゚)「そんなもの分からん。私はお前じゃないからな」
  _
( ゚∀゚)「そういう言葉遊びをしてるんじゃない」

川 ゚ -゚)「焦れったいな。何が言いたいんだ?」

すると、マクスウェル少佐は途端にキョトンとした。
あまり深くは考えていなかったらしい。

45名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 00:30:46 ID:vFyjjmUo0

数瞬して、ぽんと手を叩くと言った。
  _
( ゚∀゚)「つまりだ。あんまり命は粗末にするなってことだ」

川 ゚ -゚)「なんだその取って付けたような結論は」

クオリアは思わず笑った。
こういう抜けたところがマクスウェル少佐の魅力だ。
  _
( ゚∀゚)「いいから聞いとけ」

川 ゚ -゚)「命令か?」
  _
( ゚∀゚)「いや、これは人生の先輩からのアドバイスだ」

川 ゚ -゚)「なら、有難く頂戴するとしよう」

二人は、それ以上は何も語らず静かに歩いた。
一人は寡黙に、一人は無機に。
まるで違う生き物のように。

46名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 00:32:24 ID:vFyjjmUo0




第一話「Bug」終わり

47名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 00:40:20 ID:TmQRstTkO
乙乙

48名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 02:55:59 ID:ggIl5Mo60
戦闘妖精雪風?

49名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 06:46:00 ID:o.u0yJzY0
乙。
川 ° -°)>ハッ←www

50名も無きAAのようです:2012/06/04(月) 07:03:17 ID:vFyjjmUo0
>>48
そうです
元にしてます

51名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 00:11:51 ID:9LveOT0k0
視界が赤に染まっている。
凄惨に散らかった建物の残骸と、原型を留めない人の死体。

この状況で、生き残れた私は果たして運がいいのだろうか。

川"" -゚)っ「ううっ…」

焼け爛れた腕を伸ばす。
その先にあるのは嘗ての母。
今では見る影もなく赤いペンキを胸から溢れさせている。


手を握った。

微動だにしなかった。
握り返してくれる手は遠い記憶の中に行ってしまったのだと悟り、叫んだ。
嗚咽が漏れる

52名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 00:12:38 ID:9LveOT0k0
私はわけも分からず立ち上がった。

途端に、激痛が走る。
右足が、あらぬ方向へ曲がっていた。
もう一度叫ぶ。
今度は激痛で、声にならない声を上げるのだ。

川"" -゚)「ッッッ!ァッ!」

痛みでブラックアウト。
起きては堕ち起きては堕ちる意識の中で、瞳に映ったのは龍。

大地と同じ、褐色の龍だ。

川"" -゚)「ぇ…?」

空を優雅に這い、こちらに向かってくる。
天の迎え?
それとも地獄の牽引?

どちらにせよ私には好都合だ。
軋む体を引きずって龍の元へと近づく。

53名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 00:13:28 ID:9LveOT0k0

あと少しで、手が届く。
はずなのに。

伸ばした手は閃光と共に空を掴んだ。


ドサリと音がして、龍は堕ちた。
霧散し、跡形もなく消えていく。


その影に身を重ねていたのは

54名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 00:15:08 ID:9LveOT0k0



純白の騎士




ゼロの彩色





55名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 00:15:50 ID:9LveOT0k0



これが私と零式の出会い



56名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 00:16:30 ID:9LveOT0k0
第二話「Qualia」

57名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 00:17:41 ID:9LveOT0k0
ーーーーー
ーーー
ーー

今しがた聞いた言葉が、頭を巡っていた。
マクスウェル少佐の手前、平然と返したが、内心穏やかとは言いがたかった。

川 ゚ -゚)「アレは、零式だ」


ずっと零式だと思っていた。

それを確かめるためにわざわざ最難関であるt1部隊に入ったのだ。

なのに、突きつけられた現実は「不明」。
己をアイデンティファイする重要なピースが欠け落ちた気分だ。

58名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 00:18:22 ID:9LveOT0k0

クオリアは宿舎に戻り、自室とは反対側の部屋の前に立った。

周りの景色に不釣り合いな木製の扉を二度叩く。
中からいいぞ、と声がした。

川 ゚ -゚)「失礼します」

( ゚∋゚)「どうした?」

中にいたのはクオリアよりも一回りほど年配の男。
名をクックル・フェイドリッチといい、階級は大尉。クオリアと同じくAA-t1部隊の隊員である。

川 ゚ -゚)「あなたでは、なかった」

( ゚∋゚)「何の話だ」

59名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 00:19:02 ID:9LveOT0k0

川 ゚ -゚)「あの時私を生かしたのは零式ではなかったと言ったのです」

途端にフェイドリッチ大尉はうんざりしたような顔になった。
呆れた声で続ける。

( ゚∋゚)「だから最初からそう言っていただろうが」

川 ゚ -゚)「申し訳ありません」

深く頭を下げた。

川 ゚ -゚)「でも、あれが零式じゃないのだとしたらなんだったのでしょう」

( ゚∋゚)「大方似たような機体と見間違えたんだろう」

60名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 00:19:59 ID:9LveOT0k0

( ゚∋゚)「そもそも精神的にも肉体的にも極限状況の時の記憶を信じろというのが無理な話だ」

川 ゚ -゚)「…」

無言で、敬礼をした。

回れ右。
そのまま部屋を出ようとすると、声がかかる。

( ゚∋゚)「まぁ待て」

川 ゚ -゚)「何ですか?」

( ゚∋゚)「お前はこれから何のために戦う?」

川 ゚ -゚)「意味が、よく分かりません」

61名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 00:21:05 ID:9LveOT0k0

( ゚∋゚)「お前は今まで、過去の為に戦っていた。過去に見たというAAの陰影の為にだ。それを奇しくも打ち砕かれた今、お前は何のために戦うんだ?」

川 ゚ -゚)「別に打ち砕かれてませんから」

( ゚∋゚)「零式ではない、と分かったのはつまり打ち砕かれたという事だ」

川 ゚ -゚)「…」

( ゚∋゚)「お前は今、私が話している途中に、どうでもいいというような瞳をしたな」

川 ゚ -゚)「そんなことは…」

( ゚∋゚)「いや、違うな。どうでもいいんじゃない。興味が無いのか?」

沈黙。
自分では意識していなかった事だった。

62名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 00:21:47 ID:9LveOT0k0

( ゚∋゚)「お前は今どう考えている?聞かせてくれ」

川 ゚ -゚)「私は…あれを零式だと考えています」

川 ゚ -゚)「もし仮にあれがAAでもバグでも、そんなものは私にとって些細なことでしかない。私にとっては私を生かしたあの機こそ零式なんです」

途端フェイドリッチ大尉は笑い出した。
腹の底から豪快に。

( * ゚∋゚)「ハッハッハ。じゃあ何でお前は俺のところにまた来たんだ」

川 ゚ -゚)「それは、今まで散々言い寄ってきましたから」

川 ゚ -゚)「謝罪です」

( ゚∋゚)「別に構わんよ。こちらも気になりはしていたしな」

63名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 16:54:20 ID:NIb7cpdQ0
つづきはよ

64名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 22:08:10 ID:9LveOT0k0

( ゚∋゚)「しかし、まったく笑わせてくれる」

川 ゚ -゚)「…」

( ゚∋゚)「俺ではないが零式ではある、と言うのか」

川 ゚ -゚)「えぇ、その通りです」

( ゚∋゚)「それがお前にとって不変の事実だと?」

川 ゚ -゚)「えぇ」

フェイドリッチ大尉は指を絡めた。
鈍色に光る右手が、人差し指から順に上下している。
カチャリ、カチャリと時折音がした。

65名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 22:11:08 ID:9LveOT0k0

クオリアは沈黙に耐えかねて言った。

川 ゚ -゚)「あの…」

フェイドリッチは、ふっと我に返る。

( ゚∋゚)「すまん、考え込んできた。興味深い話だった。行っていいぞ」

川 ゚ -゚)>「はっ」

扉を二つ抜けて、寝床に倒れこんだ。
気分は晴れやかだった。

考えを言語化する事で、自分の中でさらに現実味が増したとでも言うのか、先ほどまでのような困惑は消え失せていた。

断固たる決意が、新たに固まった気がした。

クオリアの心はなにものにも染まらない。
それは、零式と同じ色。

66名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 22:16:29 ID:9LveOT0k0

デスクワークをこなしながら、AA-t1部隊の司令官、ジョルジュ・マクスウェル少佐は物思いに耽っていた。

手早く報告書を書き、まとめた。
  _
( ゚∀゚)「ふぅ…。これをフォックス少将のところに頼む」

「分かりました」

ガチャリと音がして、秘書官は出ていった。
と、入れ替わりに女性が入ってくる。

ζ(゚ー゚*ζ「失礼します」
  _
( ゚∀゚)「デイラントか」

ζ(゚ー゚*ζ「お邪魔でしたでしょうか?」
  _
( ゚∀゚)「いや、それより用件はなんだ?」

デスクから立ち上がり、ジョルジュはソファへと移動した。
対面を指し、デイラント准尉を座らせる。

67名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 22:18:53 ID:9LveOT0k0

  _
( ゚∀゚)「昨晩の事か?」

ζ(゚ー゚*ζ「えぇまぁそれもですが…」
  _
( ゚∀゚)「泣いてたろう?」

ζ(゚、゚;ζ「いきなり銃突きつけられたら誰だって怖いですよ!」
  _
( ゚∀゚)「それで上官突き飛ばして猛ダッシュで逃げた訳か」

したり顔でジョルジュは言った。
一部始終を見ていた時は、腹が捩れそうになったものだ。

ζ(゚、゚*ζ「必死だったんですよ!」
  _
( ゚∀゚)「まったく。取り繕ったのは俺だぞ?」

ζ(゚、゚*ζ「申し訳ありません…」

68名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 22:20:08 ID:9LveOT0k0

  _
( ゚∀゚)「まぁいいさ。俺としては猛ダッシュはご褒美だったしな」

ζ(゚、゚*ζ「え?」
  _
( ゚∀゚)「いや、こっちの話だ。それで、報告は?」

ζ(゚ー゚*ζ「そうですね…。まず一つ、脳波は着実にリンクしていますね」

ζ(゚ー゚*ζ「恐らく、バグとのコンタクトも今後可能になる可能性はあります」
  _
( ゚∀゚)「!」


厭戦が広まっていた中、この情報は吉報だった。

69名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 22:21:38 ID:9LveOT0k0

正直なところ、わけも分からず戦うのは誰もがもううんざりしていた。
徐々に激化する攻撃が、拍車をかける。

しかしそれでも、突如として湧いて出た彼らの行動理念、つまり目的さえ分かれば、バグの恐怖も少しは薄れるだろう。

ジョルジュは頬が自然と綻ぶのを感じた。

ζ(゚ー゚*ζ「ですが…」
  _
( ゚∀゚)「何か問題があるのか?」

ζ(゚ー゚*ζ「えぇまぁ」
  _
( ゚∀゚)「そんなはずは…。零式と蒼穹だろう?」

どちらも技術の粋を集めたAAだ。
況や故障などあるはずもない。

70名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 22:22:20 ID:9LveOT0k0

ζ(゚ー゚*ζ「えぇ、大尉に関しては問題ないのですけど、少尉が少々問題を抱えているようでして」
  _
( ゚∀゚)「勿体ぶらずに言え」

ζ(゚ー゚*ζ「少尉の視覚野に異常が見受けられます」
  _
( ゚∀゚)「それは、つまり正常に物が見えていないということか?」

ζ(゚ー゚*ζ「そこまではちょっと…。ただこれまでの観察から見ても生活や出撃だけならば何ら問題無いようですが…」
  _
( ゚∀゚)「なんとか出来ないのか?」

ζ(゚ー゚*ζ「外傷なら兎も角、神経ともなると替えは効きませんから」
  _
( ゚∀゚)「そうか…」

71名も無きAAのようです:2012/06/05(火) 22:23:27 ID:9LveOT0k0

ζ(゚ー゚*ζ「ですが、異常というわけではありませんし、乱れた箇所をこちらで随時修正していけば問題ないかと」
  _
( ゚∀゚)「お前に任せる」

ζ(゚ー゚*ζ「了解しました」
  _
( ゚∀゚)「念の為聞くが、視覚野の修繕は不可能なんだな?」

ζ(゚ー゚*ζ「えぇ。申し訳ありません」
  _
( ゚∀゚)「責めてるわけではないんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「では、私はこれで」
  _
( ゚∀゚)「あぁ退出していいぞ」

ζ(゚ー゚*ζ「失礼しました」

72名も無きAAのようです:2012/06/06(水) 21:55:39 ID:rOnHE2TE0
  _
( ゚∀゚)「チッ…胸糞悪りぃな」

必要な事を必要なだけやる、というのは存外難しいものだ。

救済という大義名分の元に切り捨て、救い、取り零し、挙げ句の果てに滅私する。


それはつまるところ人の命を天秤に掛けるということ。
存在価値や利益を数値化し、コンマ1でも小さければ切り捨てる冷酷な行動。

  _
( ゚∀゚)「ダメだな俺は…」

自分には、向いていない。
そう、ジョルジュは思っていた。

73名も無きAAのようです:2012/06/06(水) 22:02:37 ID:rOnHE2TE0

どうしても私情を挟んでしまう。
感情が邪魔をして、正常な判断を下せなくなる時がある。

司令官としては最もあってはならないことだ。
それでも、自分がこの地位にあり続けるのは、何故だろうか。


少なくとも、自己の為ではないと思う。

これまで、昇格や異動は全て断り続けてきた。
地位や名誉をかなぐり捨てて、今にすがりついてきたのだ。

何故?

ジョルジュはもう一度自身に問うた。

いの一番に浮かんだのは贖罪。
騙り続けてきた彼女への贖罪だ。

74名も無きAAのようです:2012/06/06(水) 22:09:50 ID:rOnHE2TE0
今続けていることは命を弄ぶことと同義だから。
せめてもの償い?
  _
( ゚∀゚)「結局…」

司令官として他者の命を背負い続けることで、自分自身を赦そうとしているというのか。

贖罪と自赦。
一見相反する二つ。

ジョルジュが頭からひねり出したこの結論は、案の定小乗的なもので、彼の深層を更に複雑な物とした。

彼女が聞いたらなんて言うだろう。
  _
( ゚∀゚)「想像したくもねぇな」

思考を途切り、マザーを付けた。
くだらない問答をしているよりは遥かに有意義だろう。
モニタが光源となって顔を照らす。

75名も無きAAのようです:2012/06/06(水) 22:10:55 ID:rOnHE2TE0
明日のブリーフィングをしようと、クオリア少尉とフェイドリッチ大尉を呼び出す。
しかし口をついて出たのは
  _
( ゚∀゚)「俺は、なぜここにいる」

漠然とした、答えようのない疑問だった。


<<you have>>


しかし、機械は律儀だ。
どんな質問でも、能うる限りの答えを出してくれる。

意味の有無は別にしてだ。
  _
( ゚∀゚)「だよなぁ」

モニタに現れた文字を見つめる

76名も無きAAのようです:2012/06/06(水) 22:11:44 ID:rOnHE2TE0

機械とは思えない抽象的な答えだ。
思わずクスリと笑みが零れた。

同時に、吹っ切れる。
いや、自らをも塗り替え、騙った。
  _
( ゚∀゚)「らしくねぇなぁ。らしくねーよ」

VIPにとって善悪とはさほど問題ではなく、課せられた使命はバグの淘汰。

まさに、滅私。

残っていた生ぬるいコーヒーを飲み干し、先程作製した書類をまとめた。
  _
( ゚∀゚)「クオリア少尉とフェイドリッチ大尉を呼び出してくれ」

マザーは何も考えない。
愚直に人間の命令を聞く。
こうして今も二人を呼び出したのだ。
機械になれればどんなに楽だろう。


さぁ仕事だ。
せめて彼女の、クオリアの前でだけは人でいよう。

77名も無きAAのようです:2012/06/06(水) 22:13:24 ID:rOnHE2TE0



第二話「Qualia」終わり

78名も無きAAのようです:2012/06/06(水) 22:15:01 ID:rOnHE2TE0
投下ぶっちんぶっちんで申し訳ない
社畜は辛いねっ☆ミ

79名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 21:51:07 ID:AxObX1wA0

AA部隊官舎が、慌ただしい。
兵士たちが駆け回り、技術者達も例外なく自らの仕事に奔走している。

その中で司令室だけが、必要最低限の会話と、沈黙とで成り立っている。


ただ、喧騒も沈黙も関係なく、皆が等しく抱く感情があった。


それは恐怖。

未だかつてないほどの異常な光景に対する恐怖だった。
モニタに映るバグは、あまりにも強大で、皆が固唾を飲むことしか出来ない。

80名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 21:51:52 ID:AxObX1wA0
  _
(;゚∀゚)「くそっ…。t1ですらこんなにも…」

祈り、念じるしかない。

今すぐにでも、逃げ出したかった。
この狭い、逃げ場の無い、隔離された空間から飛び出してしまいたかった。

同胞が散華し、飛散し、昇華していくその様を黙って見ているだけというのはあまりにも辛かった。
  _
(;゚∀゚)「頼む…!」

閉じてしまいそうになる眼を必死で堪えながら、モニタを見つめる。

上に立つ者の苦辛と葛藤は、戦場に立つ者の恐怖に遠く及ばない。
今自分が逃げれば、志半ばで倒れていった勇士たちに立つ瀬がない。

81名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 21:53:50 ID:AxObX1wA0
突然、通電が入った。

( ゚∋゚)「強攻策に出る」

響いたのは冷静な中にも焦燥の混じった声。
フェイドリッチ大尉のものだ。

( ゚∋゚)「ブリューナクのを打つ」
  _
(;゚∀゚)「!」

確かに、フェイドリッチ大尉の持つ兵装ならば、一撃で仕留めることが出来るかもしれない。
  _
(;゚∀゚)「当てられるのか!?」

(;゚∋゚)「それは分からん」

(;゚∋゚)「だがそれ以外に方法がないだろう」

大火力を持つ蒼穹の特殊兵装「ブリューナク」
その火力は撃つ度に熱放射が必要な程だ。

82名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 21:55:08 ID:AxObX1wA0
  _
(;゚∀゚)「そんなんじゃ許可は…」

川; ゚ -゚)「私がなんとかしよう」

と、親友。
一瞬の迷いのあと、決断。
  _
(;゚∀゚)「くっ…。必ず当てろ、必ずだ」

そしてジョルジュはまた、冷酷な判断を下す。

  _
(;-∀-)「帰投より、撃破を優先せよ」

83名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 21:55:52 ID:AxObX1wA0







第三話「chevalier」







.

84名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 21:58:12 ID:AxObX1wA0

時は数十分前まで遡る。


事件は一つの轟音から始まった。



爆音の直後、事を確かめに行くと、
AA格納庫が炎上、破砕していたのだ。


もちろん遠方から何らかの兵器が飛んできた痕跡は無い。

事態を究明すべく向かった整備士の叫喚からルイ・フォックス少将は危険度フェイズ4を勧告。

そして今に至るのであった。

85名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 21:59:33 ID:AxObX1wA0
  _
(;゚∀゚)「ブリーフィングはナシだ!各自出撃!」

爪;'ー`)y‐ 「少佐、俺は他部隊の総司令にかけあってくる。ここは任せたぞ」
  _
( ゚∀゚)>「了解です!」

  _
(;゚∀゚)「クソッ!何故気付けなかったんだ!」

デスクに乱暴に座り指示を出す。
食べ散らかしたインスタントの容器を弾き飛ばした。
  _
(;゚∀゚)「マザー!AA-t1部隊全員に出撃要請!」


<<done.however,Only three is possible>>



意味は、「完了。しかしながら出撃可能な機は三機のみ」

86名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 22:01:35 ID:AxObX1wA0
  _
(;゚∀゚)「馬鹿な!?何故だ!」

<<out of order>>
  _
(;゚∀゚)「故障だと…?そんなわけが…」

あるのだ。
主な被害はAA-t3部隊の格納庫であったが、被弾箇所の中にt1が含まれていてもなんら不思議では無い。

  _
(;゚∀゚)「出れるのはどいつだ?」

<<Zero,Blue heavens,splinter>>

零式と蒼穹と荊棘だ。
それぞれ相性は最高と言える。

87名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 22:03:10 ID:AxObX1wA0
マザーとは別に、管内放送で直接指令を下す。
  _
( ゚∀゚)「フェイドリッチ大尉、アトランテ少尉、クオリア少尉は即時出撃。こちらにくる必要はない」
  _
( ゚∀゚)「兵装は持っていけるだけ持っていけ。必要ならば設備を破壊しても構わん。他に質問があればAAから直接受け付ける。以上だ」


指示は出した。
被害状況も今のところ確認できている。

あと自分達がやるべきことは、敵の捕捉だ。
早急にバグの特徴、戦闘パターン、攻撃法を知る必要がある。
  _
( ゚∀゚)「ヒッキー中尉、バグのデータは?」

(;-_-)σ「それが…」

中尉が指差した先。
モニタにはただ一言、not foundと表示されていた。

88名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 22:05:51 ID:AxObX1wA0
川 ゚ -゚)「こんなところまで入ってこられるなんて職務怠慢もいいとこだ」

o川*゚ 3゚)o「本当だよね!おかげでキューちゃん休日出勤!」

キュート・アトランテ少尉。
AA-t1部隊所属、当然のことながら専用機持ちである。
パーソナルネームは荊棘。

( ゚∋゚)「喋っている暇があるならさっさとしろ」

そしてこの巨漢、クックル・フェイドリッチ大尉。
専用機のパーソナルネームは蒼穹。

t1の面々は他部隊と組む任務が多いため、こうして三人もの兵が一堂に会するのは珍しいことだった。

o川*゚ー゚)o「そだねー。さっさとやっつけちゃお」

川 ゚ -゚)「了解」

89名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 22:06:36 ID:AxObX1wA0
川 ゚ -゚)「ジョルジュ、敵情報を」

司令室に繋ぐ。
無策で出るわけにはいかない。
  _
( ゚∀゚)「待て、その前に三人ともこちらとリンクする」

とジョルジュ。
しばらくして、三人の装備が完了する。

  _
( ゚∀゚)「準備はできたか?」

o川*゚ー゚)o「あれー?少佐だ」
  _
( ゚∀゚)「無駄話は無しだ。早速出てくれ」

各々が了解する。
黄白蒼三色の矢が並びたった

90名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 22:07:19 ID:AxObX1wA0
( ゚∋゚)「聞くべき事がありすぎる。とりあえず概要を話してくれ」
  _
( ゚∀゚)「バグが基地内に侵入した。被害状況はAA格納庫が主だ。観測及び殲滅が任務だ」

川 ゚ -゚)「他に言うべきことがあるだろう」

川 ゚ -゚)「何故中枢を攻撃されるまで気付けなかったんだ」

( ゚∋゚)「…」
  _
( ゚∀゚)「それは、分からん…。いや、正直に言おう。バグに関しての情報が何一つ分かっていないんだ」

マザーの哨戒網をすり抜け、さらには誰にも気づかれることなく格納庫を破壊した。
そして今も視認されていない。

にわかには信じられない話だが、ここに事実としてあるのだ。

91名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 22:11:58 ID:AxObX1wA0
o川*゚ー゚)o「えーなにそれ、タイプは?アメーバ?」
  _
( ゚∀゚)「恐らく違うだろう。アメーバは爆発系統の兵装は持っていないはずだ」

川 ゚ -゚)「形すら分からないのか?」
  _
( -∀-)「すまん…完全にこちらの不手際だ」

今でこそ破壊行為は一時的に収まっているが、一つ間違えば、VIPが全滅することだってあり得たのだ。

おいそれと済む話ではない。

( ゚∋゚)「謝罪はいい。行くぞ」

川 ゚ -゚)「ですが…何も知らぬままいくというのは…」

( ゚∋゚)「やむを得まい」

川 ゚ -゚)「…了解です」

92名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 22:20:43 ID:AxObX1wA0
すでに起動状態にあった電子戦術機器を操作し、索敵モードに変更。

川 ゚ -゚)「迎撃および操縦はこちらでやる。零式は索敵のみに専念せよ」

兵装は各々が特殊装備。

「アマノハバキリ」

「ブリューナク」

「ガンナー」


大げさな気もするが、攻撃を受けるまで気付くことすらできなかったところを鑑みるに、備えるに越したことはない。

フェイドリッチ大尉の言葉にクオリアやアトランテ少尉も納得し、皆が抜かりなく待機した。

93名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 22:25:52 ID:AxObX1wA0

川 ゚ -゚)「発射シークエンスを開始する」

川 ゚ -゚)「ランディング開始」

エンジンが点火し、付近に風が吹き荒れる。
並び立つ三機は順番に飛び上がる。

荊棘、蒼穹、零式。




突如



.

94名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 22:26:47 ID:AxObX1wA0


川 ゚ -゚)「なっ!?」

操縦がセミオートパイロットに切り替わる。

クオリアが動くより速く、零式は腰の高周波振動ブレードを引き抜き、横薙ぎに切り払う。

( ゚∋゚)「どうしたクオリア」

川;゚ -゚)「零式が…!?」

切り払った先、左アームの直線上で、爆発。
クオリアは即座にセミオートパイロットを遮断。

パネル操作により全方位視覚カメラを確認するが、零式の射程内にはAA-t1もしくはt3しかいない。

まるで暗殺者に命を狙われているような緊張感が立ち込める。

95名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 22:35:26 ID:AxObX1wA0
o川*゚ー゚)o「ちょっとちょっとー!今の何?」

驚くのも無理はない。
今この場にはAAしかいないのだ。


もしバグがいるのならt3部隊は欺けたとしても蒼穹、荊棘が気づかないはずがない。

( ゚∋゚)「奴さん…どこだ?」

背中合わせに陣を取り、辺りを見回す。
視認できる影は一つもなく、AAですらバグを見つけることが出来ない。

96名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 22:41:54 ID:AxObX1wA0

o川*゚ー゚)o「うーん…ちょっと待ってね!」

言うが早いか、荊棘の装甲からファンネルが射出される。

これが、キュート・アトランテ少尉の特殊兵装である。

o川*゚ー゚)o「いっけー」

見つからないなら、探せばいい。
射出された数多のファンネルが、偵察機となり周辺を徘徊する。

o川*゚ー゚)o「すぐ見つけるよっ!」

( ゚∋゚)「待てアトランテ、戻すんだ。臨戦体制を崩すな」

有無を言わさぬその声が、普段融通無碍なアトランテ少尉の行動を止めた

97名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 22:44:41 ID:AxObX1wA0
( ゚∋゚)「マックス。聞こえてるか?」

返事はない。
三人に不穏な空気が漂う。

川 ゚ -゚)「おい!ジョルジュ!」
  _
(;゚∀゚)「すまん、現時点で確保出来た機で部隊を編成していた。もうすぐ援軍をよこせそうだ」

( ゚∋゚)「…!」
  _
(;゚∀゚)「それで、バグが見つかったのか?」

( ゚∋゚)「…いや、もう大丈夫だ。聞きたいことはお前が言ったくれたからな」

98名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 22:48:42 ID:AxObX1wA0

  _
( ゚∀゚)川 ゚ -゚)「どういうことだ(です)?」

蒼穹は砲を幾重にも構え、そしてフェイドリッチ大尉が言う。

( ゚∋゚)「落ち葉は森に隠せってことさ」

言い切る前に、フェイドリッチ大尉は全砲斉射。

飛びすさる大質量。
そして光学兵器。

川;゚ -゚)「なっ、なにを!?」

狙うはt3部隊。
寸分違わず正確に射抜く。

99名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 22:55:03 ID:AxObX1wA0



爆音。




瓦礫が飛散し、土煙が沸き立つ。

刹那、中から黒い物が飛び出した。

o川;゚ー゚)o「何か来るよっ!」

漆黒のそれは零式と荊棘には眼もくれず、蒼穹の懐へと入り込む。

100名も無きAAのようです:2012/06/10(日) 23:07:45 ID:AxObX1wA0


( ゚∋゚)「速いっ!?」

何をするでもない。
ただ懐に潜り込み、ムーンサルト。

蒼穹は上空へと打ち上がる。

追うようにして黒いバグは飛び上がり、迎撃。



o川*゚ー゚)o「させないよっ!」

川 ゚ -゚)「させるかっ!」



二人はバグの突撃をただ眺めていたわけではなかった。


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