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/ ,' 3五つと一つの物語のようです*(‘‘ )*
447
:
執筆チーム
:2012/07/01(日) 21:52:41 ID:LstVOCCY0
闇が形を取ったかのような炎の舌先に飲み込まれて、黒の騎士の遺体はごうごうと燃え盛る。
肉の焦げる悪臭が鼻をつき、二人がそれに僅かに顔を顰めれば、
燃え盛る炎の中からおよそこの世のものとは思えない程の苦悶の咆哮が上がった。
魂さえをも飲み込み焼き尽くす獄庭の炎に身を焼かれた闇鬼の御霊が上げるそれは、怨嗟と呪詛の籠った断末魔だ。
常人ならば聴いただけでも精神を苛む程の凝縮された呪いの叫びを聴いても、しかし二人はその眉を僅かに顰めただけだった。
┏〔ヽЖ〕┓「許せとは言わぬ。せめて貴公の無念は、甘んじて私が背負おう」
同僚の鎧に身を包み、片膝をついて跪いたエクストが、胸の前で左手をブイの字に切る。
黒薔薇の騎士団に伝わる慰霊の印だった。
( ∵)「お別れは済ませたか?」
一連のやり取りを所在無げに見下ろしていた白仮面が無感動に声をかける。
( ∵)「葬式ごっこが終わったのなら、きちんと働いてもらうぞ」
螺旋階段の終着点、牢獄区画と実験区画の間の円形状の部屋。遺体の傍らに膝をついたエクストとその背後に立つビコーズ。
三つの爪で気だるげに白仮面が指し示したのは螺旋階段だ。
先の闇鬼の絶叫が恐らくは呼び水となったのであろう。上階から具足を鳴り散らかして石段を駆け降りてくる複数の足音が響き始めていた。
┏〔ヽЖ〕┓「もう一度言う。クーの安否が確認でき次第、貴様は殺す。分ったか?」
憎々しげに白仮面へと告げながらエクストが赤刃の大剣を握って立ちあがった瞬間、
螺旋階段の奥から黒い軽鎧に胴に巻いた歩哨達が部屋の中になだれ込んで来た。
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