レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
从'ー'从ブーン系小説&イラスト練習総合案内所
-
从'ー'从いらっしゃ〜い。ここはブーン系小説読み物イラスト練習&総合案内所だよ
〜
初めての方や馴染みのない方は以下のブーン系wiki、テンプレ等をよく読んで、
理解と協力をお願いね〜。
・総合スレにおける最低限のルール、マナー
・よくあるQ&A
・作者様及び読者の方々への注意事項
・AAテンプレ一覧
・荒らしについて
ブーン系wiki
http://boonkei.wiki.fc2.com/
http://www43.atwiki.jp/boonkei/
↑が見れない、AAがコピー出来ない方の為の予備サイト
http://boonkei.web.fc2.com/top.html
http://boonkei.m.web.fc2.com/top.html(携帯用)
兄弟スレ ( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★44
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1333728643/
( ^ω^)ブーン系小説板のようです(旧避難所、スレ立て上限に達した)
http://jbbs.livedoor.jp/sports/37256/
-
川 ゚ -゚)「はじめまして」
……おかしい
('A`)「はじめまして」
僕が彼女に初めて会った時の正直な感想だ。
子供のころの記憶なのに、この気持ちは色褪せない。
姿形はどう見ても人間だし、人間以外の何物でもないはずだ。
おいしいものを食べて笑うし、転んで怪我をすれば泣く。
なぜそう思ったのかは、今になって考えてもわからない。
僕のことを好きだと言ってくれた彼女。
-
なのに、僕は一度たりとも彼女に好きだとは伝えていない。
だからと言って拒否をしているわけでもなく、だらだらと、僕らの関係は続いていた。
川 ゚ー゚)「おはよっ」
僕らは今年で高校生になった。
('A`)「おはよう」
違和感を引きずりながら、僕は今を受け入れていた。
川 ゚ -゚)「さようなら」のようです
.
-
学校の友達にはよくからかわれた。
そりゃそうだ。
彼女は僕に毎日弁当を作ってきていたのだから。
年頃の男女の仲がよければ、みんな過剰に反応する。
僕は慣れっこだったので、軽くあしらう。
「お前らつきあってんの?」
('A`)「いや」
「彼女は好きだって言ってるけど?」
('A`)「答えてくれと言われたことは一度もない」
「ふーん……答えようとは思わないわけ?
彼女可愛いし、損なんかないように思うけど」
('A`)「まぁ、そうかもしれんな」
-
「お前はこの話題だといっつもそんな感じだな」
('A`)「いまさら言うことでもないだろ」
「それもそうだな」
心の奥底におさまっていた違和感が顔を出したのは、高校生活が半年過ぎたころだ。
(*゚ー゚)「す……好きですっ!」
('A`)「え……?」
(*゚ー゚)「一目見たときから好きでした。付き合って……ください」
僕は背の低い先輩から告白された。
長い髪を後ろでポニーテールにしていて、顔立ちもそれなりに整っていた。
('A`)「ごめん」
-
断ったけど。
理由は特にない。
彼女もそれを尋ねてきはしなかった。
もし聞かれていたなら、答に窮していただろう。
理由なく、僕は彼女をふった。
そしてその翌日、彼女は死んだ。
交通事故だそうだ。
動揺は隠せなかったが、誰も僕と彼女のつながりを知らなかったらしい。
これには少し、安心した。
その日の幼馴染はずいぶん機嫌がよく見えた。
弁当の海苔はハート形になっていた。
川 ゚ー゚)〜♪
-
その事件から丁度一週間後、彼女に買い物へ行こうと誘われた。
その日は仲の良い友人達と映画を見に行く約束をしていた。
だから彼女には行けない、とだけ言った。
('A`)「何の映画を見るんだっけ?」
「流行りのホラーだ」
「全米大ヒットらしいね」
('A`)「ふーん」
「ふーんって……よく来る気なったな」
('A`)「誘われたら断らないよ」
「彼女からのラブコールは断ってるのに?」
('A`)「断ってはいない」
「やめとけ、やめとけ。めんどくせー」
('A`)「そうだな」
-
見終わった後、僕は家に帰った。
彼らは公園に行って遊ぶらしい。
次の日の朝、僕は寝坊をして授業に遅刻した。
教室に駆け込んでも誰もいない。
不思議に思って校内を歩きまわり、全校生徒が体育館にいるとわかった。
僕の友人達だけは、白黒の写真で出席していた。
('A`)「……そっか」
たった一言。
親しかった友人達の死に対して、僕はつぶやいた。
悲しいという気持ちは湧いてこなかった。
-
慰めてくれる、担任教師。
普段仲の良くないクラスメイトも、気を使ってくれているのがわかった。
その日の彼女は生徒の中で唯一、鼻歌を歌っていただろう。
弁当箱は、なぜか重箱だった。
川 ゚ー゚)〜♪
さらに翌日、学校に着くと彼女しかいなかった。
彼女以外の生徒は、誰一人としていなかった。
川 ゚ー゚)「おはよっ」
('A`)「ああ、おはよう」
川 ゚ー゚)「学校来たんだ」
('A`)「今日は平日だろ? 誰もいなけど」
川 ゚ー゚)「それもそうだね。私たちしかいないね」
('A`)「そうだな、俺らしかいない」
僕らは軽く会話を交わし、一緒に帰宅した。
-
帰ってテレビを見ていたら、僕らの町が映っていた。
集団失踪だそうだ。
こわいこわい。
よく考えれば、もう帰ってきているはずのうちの親もいない。
晩御飯はどうすればいいのだろう。
そんな心配をしていたら、彼女が僕の家にご飯を作りに来てくれた。
それをおなかいっぱい食べた後、二人で風呂に入り、同じ布団で寝た。
朝、テレビはもう映らなかった。
一日中、彼女と手をつないでいた。
ここが僕の居場所なのだ。
彼女の隣こそが。
僕の隣には彼女だけ。
それで十分。
僕らはたった二人だけでいい。
この世界は、ごちゃごちゃしすぎていたんだ。
-
……だから君もいらない。
僕らは、僕らだけの世界で生きる。
彼女がそれを叶えてくれる。
さようなら、君。
願わくば、安らかに眠れ。
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板