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('A`)ロンドンより愛を込めて、のようです
120
:
名も無きAAのようです
:2013/03/04(月) 01:17:36 ID:GdrYit120
という感じでプロットに沿ってながらで断続的に投下して行きます。
書きためが消失したので・・・
121
:
名も無きAAのようです
:2013/03/04(月) 20:07:24 ID:MZQqwpv.O
良いところで切りおって・・・!!
122
:
名も無きAAのようです
:2013/03/04(月) 20:12:11 ID:GdrYit120
突然、携帯電話のバイブがフラットの床を激しく打った。
('A`)「あっ」
デレーニャからだ。
('A`)】「もしもし・・・あの・・・昨日はごめん・・・、あ、そう・・・ならいいけど・・・」
('A`)】「・・・・・・へっ?」
('A`;)】「おいおい、どういうことだ?」
('A`;)】「え?もう玄関まで来てるって?」
ドクオは慌てて玄関の扉を開けた。
ζ(゚ー゚*ζ「ハイ」
ζ(゚、゜*ζ「あれ、まだ着替えてないの?着替えて!早く!」
('A`)「あ、はい」
ドクオは急いで出社の準備をした。
ネクタイを締めながらドアの外に出た。
('A`)「ごめん、その、すいません、なんていうか」
.
123
:
名も無きAAのようです
:2013/03/04(月) 20:13:25 ID:GdrYit120
ζ(゚ー゚*ζ「うん。いいの、案内して」
('A`)「じゃあ」
Σ('A`)ドン
('A`)「・・・え?」
(●e●)「Hello」
サングラスを掛けた、スーツ姿の巨体の黒人がいる。
その者はサングラスを取って、ドクオを見下ろした。
(’e’)
('A`)「なんでセントジョーンズが・・・ここに?」
(’e’)「ズドラーストヴィチェ!」
(’e’)「オレ、ロシア語、スコシ、ベンキョウ。トモダチ、OK?」
('A`)「ダ、ダー」
124
:
名も無きAAのようです
:2013/03/04(月) 20:15:44 ID:GdrYit120
どうやら、こういうことらしい。
酒の勢いで仕事の事を愚痴ってしまった。
不利な条件で幾つか契約を結んでしまったらしい、ということ・・・。
自分は英語不得手なので、交渉もうまくできない、ということ・・・。
デレーニャはさっそうとしたビジネススーツ姿で、これまたよく似合う。
歩きながら言う、
ζ(゚ー゚*ζ「そんな胡散臭い相手、ちょっとこっちも脅すくらいでいいのよ」
(●e●)「オレ、トモダチ、カナシイノ、ユルセナイ」
ドクオは狐につままれたようであったが、だんだんと事態が飲み込めてきた。
('A`)「あ、あの・・・こちらの方は?」
ζ(゚ー゚*ζ「ボディーガード。泊が付くでしょ」
(●e●)シュッシュッ
「ボディーガード」は、シャドーボクシングを始めた。
('A`;)「ど・・・どうなるんだ・・・」
.
125
:
名も無きAAのようです
:2013/03/04(月) 20:18:55 ID:GdrYit120
やがて一行は先方の商社に着いた。
('A`)「Hello, Mr. Jeff Rin・・・」
( `ハ´)
すっかりドクオを舐めきっていた先方は、いつもの通り挨拶もせず傲然とテーブルに着いた。
しかしドクオに付いて入ってきた二人を見て、目を丸くした。
( ゜ハ゜)
ζ(゚ー゚*ζ「Hello, Nice to meet you Mr. Jeff Rin. My name is Rita Delenovskaya.
I'm project manager of his team, and just arrived last night.
I would like to talk about some issues and・・・」
(●e●)「・・・」
後ろには「ボディーガード」が控えている。さすがの先方も圧倒されているようだ。
ζ(゚ー^*ζ
デレーニャがドクオの隣に座りウィンクする。
ドクオはなんだかうまくいきそうな気がしてきた。
126
:
今日はここまでです。出来れば毎日5レスずつ。thx
:2013/03/04(月) 20:22:07 ID:GdrYit120
******
_, ,_
ζ(゚、゜*ζ「全くもってひどいわ、植民地時代や西部開拓時代の商社じゃないんだから」
('A`)「・・・そんなひどい内容だったの?」
_, ,_
ζ(゚、゜*ζ「まあ仮契約の段階でよかったけどね。
お膳立てだけさせられて、美味しいところは全部持ってくつもりだったのよ」
ζ(゚- ゚*ζ「あのお国のことだから、きっといいようにはさせないだろうけど。
とにかく、このまま行ってたらくだらないオーバーヘッドで大損害は免れようもないわ」
('A`)「た、助かった・・・ありがとう・・・」
ζ(゚- ゚*ζ「あなたのせいじゃないわ。きちんと信用できる会社を選ばなかったのが原因だったのよ」
('A`)「うん、上に報告を上げとくよ」
ζ(゚- ゚*ζ「いずれにしても資源開発は難しそう。リスクが大きすぎるわ」
「そこでね、」
彼女はそこで表情を和らげて言った。
ζ(゚ー゚*ζ
.
127
:
名も無きAAのようです
:2013/03/05(火) 18:18:06 ID:bHe9zoX.0
('A`)「観光?」
ζ(゚ー゚*ζ「そう。資源開発の線が無くなったから」
('A`)「まあ確かに観光開発の話もあったけど、正直・・・」
ζ(゚ー゚*ζ「正直?」
('A`)「なんていうか、得るものが無いと思うんだ」
ζ(゚ー゚*ζ「そんな事ないはずよ」
('A`)「そ、そうかなあ・・・」
('A`)「だって、何も無いところだよ」
ドクオはシベリアを懐かしく感じてもいたが、それは自分の故郷、煩わされない環境であるからであって、
こんな大都会の人間が来てもつまらなく感じるだろう、と思っていた。
都会はやはり刺激的だ。
仕事で来てなかったら、もうちょっといろいろ遊んでみたかった。
もっとも、デレーニャが一緒にいてくれればの話だが。
そこに気づいてドクオは不意に照れくさくなった。
帰って自分には何があるのか。
つまらない役所務め、死ぬほど長い通勤路、家に閉じこもってヲッカを煽るしか無い日々。
.
128
:
名も無きAAのようです
:2013/03/05(火) 18:19:50 ID:bHe9zoX.0
その灰色の日々の中に、一瞬よぎった顔。
∧,■!!
(=゚Д゚)
./.,= =l
恩師シベリアタイガー先生だ。
('A`)(先生・・・)
('A`)(先生・・・そういや・・・どうなったのかな)
恩師の行方は皆目見当がついていない。
ζ(゚ー゚*ζ「どうしたの?」
表情の変化を察して、デレーニャが案じた。
('A`)「ちょっと・・・心配してる人がいて・・・」
ζ(゚ー゚*ζ「ああ、あのシベリアタイガー先生のこと?」
('A`)「なんでわかったの?」
ζ(゚ー゚*ζ「だって言ってたじゃない、恩師が行方不明だ、って」
('A`)「あ・・・そうか」
ζ(゚ー゚*ζ「心配ね・・・例の薬物の件もあるし」
129
:
名も無きAAのようです
:2013/03/05(火) 18:21:57 ID:bHe9zoX.0
.
('A`)
そうだ。彼女は今取材中のSonicNerdのメンバーの死についていろいろ尋ねていたのだ。
SonicNerdのメンバーが死んだ。その原因はあの新種の薬物、HappyEndだと言われている。
そしてその成分はシベリア固有の植物から採れる。薬物に悪い連中は付き物だ。
最近のシベリアの治安の悪化、恩師の謎の行動、そして今回の疾走・・・。
その懸念について、デレーニャにも語っていたのだ。
気付いたというか、今、知った。
ζ(゚ー゚*ζ「でも、今あなたがここで気を揉んでも仕方ないわ。
向こうの人達だって探してるでしょうから、あなたはここで自分の分を果たさなきゃ」
('A`)「わかった・・・ありがとう。そうするよ」
そういえば彼女はそのことを取材する目的で俺にあの晩会っていたのではなかったか。
となると、
ζ(゚ー゚*ζ「うん。最近、うまくいきそうかなって思えるようになった。
・・・あなたに会ってから」
この言葉も大した言外の意味はない気がする。
130
:
名も無きAAのようです
:2013/03/05(火) 18:23:32 ID:bHe9zoX.0
またもや悶々としだしたドクオを遮るように言った。
ζ(゚ー゚*ζ「とりあえず観光を取り次いでくれるとこを探さなきゃ」
('A`)「そうだな」
('A`)「明日からいくつか売り込みをかけてみるよ、観光会社に」
ζ(゚ー゚*ζ「そんな、いきなり行っても門前払い食らうだけよ
プレゼンとかもしなきゃいけないんでしょ?」
('A`)「そうだよね・・・でも俺にはシベリアの良さなんかわからないよ」
ζ(゚ー゚*ζ「でもあなたの中に眠っているはずよ、それをよび醒ますような言葉があれば」
('A`)「俺作文苦手だからなあ・・・」
ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫、きっと出来るよ」
('A`)「そうかなあ・・・」
ζ(゚ー゚*ζ「できるよ!そうだ、一緒に考える?」
.
131
:
名も無きAAのようです
:2013/03/05(火) 18:25:23 ID:bHe9zoX.0
その言葉に励まされてドクオは奮起した。
('A`)「努力するよ」
ドクオは思った。彼女は普通に良い人なのだと。
その善良さ、人間性を信じたい、と心から思った。
('A`)「ありがとう・・・君は・・・」
('A`)「いい人だな」
ζ(゚ー゚*ζ「ふふ、ありがと」
('∀`)「そういやおごるとか言ってておごってなかったな。
今日一日付き合ってくれたお礼だ、おごるよ、何がいい?」
ζ(゚ー゚*ζ「いや、おごってくれたじゃない、昨日」
('A`)「へっ?」
ζ(゚ー゚*ζ「2軒目のバーで私達だけじゃなく、セントジョーンズとバンドのメンバー全員の飲み代払ったのよ」
('A`)「そうか・・・それで」
セントジョーンズはこんなことに付き合ってくれたのか。
そして少しがっかりもした。あの時、彼女とふたりきりで無かった、ということを知って。
132
:
今日はここまでです。thx
:2013/03/05(火) 18:26:59 ID:bHe9zoX.0
.
('A`)「そういや・・・セントジョーンズは?」
ζ(゚ー゚*ζ「ツケが溜まってる売人に出くわしたんだって。
それで、ドロン」
ζ(゚ー゚*ζ「普通にサンドイッチが食べたいな、ここらへんだと、そーねぇ・・・」
夕暮れの雑踏の中を二人はサンドイッチ屋を目指して歩いた。
ドクオが昨日の件で財布が空っぽになっていたことを知ったのは、食事の後だった。
結局、またおごってもらった。
******.
133
:
名も無きAAのようです
:2013/03/05(火) 19:06:54 ID:vF5yoBE60
乙
134
:
名も無きAAのようです
:2013/03/06(水) 13:20:42 ID:gOy1sL460
乙乙! ずっと待ってたぞ!
135
:
名も無きAAのようです
:2013/03/06(水) 20:20:18 ID:clvpcX2M0
デレーニャとはその3日後会うことになった。
Old Johnson's corner というパブである。
あのイギリス最初の辞書を作り上げた文士ジョンソンが行きつけであった・・・
と言われており、
ζ(゚ー゚*ζ「インスピレーションが湧くかも知れないわ」
というデレーニャのすすめでそこでおちあうことにした。
チューダー朝の建物の中、薄暗い店内にはくすんだような、甘い苦い香りが漂っている。
('A`)「や、やあ」
ζ(゚ー゚*ζ「おまたせ」
('A`)「い、いや、すいません」
ζ(゚ー゚*ζ「企画、通ったんだって?」
('A`)「ああ、あの会社とは縁を切って、君が言った線でやってみろって」
ζ(゚ー゚*ζ「きっと、うまくいくわ」
('A`)
ドクオは考える。彼女の自信は一体どこから来るのだろう、と。
普段、ドクオは行動的で活発な人間といると、自分の影が濃くなるようで惨めな気持ちになった。
.
136
:
名も無きAAのようです
:2013/03/06(水) 20:21:45 ID:clvpcX2M0
でも彼女は違う。
ζ(゚ー゚*ζ
なんか自分を内側から温めてくれるようだった。
それは、異郷の地にいる故の寂しさからくる感傷なのかもしれないが・・・
('A`)
・・・なのかもしれないが、抗うのはもはや難しかった。
だからといって何をするわけでもないが。
彼女の親切に甘えるだけなのだが。
ζ(゚ー゚*ζ「・・・でね、私も編集者の方に話を持ちかけたら、面白い、ということになって。
Web版の方に枠をもらえることになったよ、3回」
ζ(゚ー゚*ζ「聞いてる?」
('A`;)「う、うん」
('A`)「俺に・・・できるかなあ」
137
:
名も無きAAのようです
:2013/03/06(水) 20:23:13 ID:clvpcX2M0
ζ(゚ー゚*ζ「だから、一緒に考えよ。宣伝になるし、売り込みの時のアドバンテージにもなるわ」
('A`)「でもどういう記事にしよう。俺の話なんて、大して面白くはないし」
ζ(゚ー゚*ζ「そんなことないよ、うまくまとめればいいのよ」
('A`)「でもシベリアなんてなんもないよ、本当に」
ζ(゚ー゚*ζ「そう・・・?」
ζ(゚ー゚*ζ「でもそれも魅力の一つじゃない?」
('A`)「そうかなあ」
ζ(゚ー゚*ζ「そりゃ、住んでる側からしたら不便だけど、静けさを求めたり文明から離れたくて
旅行する人もいるんだから、都会は」
('A`)「なるほど」
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあここにあって、向こうに無いものあげてこう」
('A`)「雑踏」
ζ(゚ー゚*ζφ「ちょっとまって・・・いいよ」
138
:
名も無きAAのようです
:2013/03/06(水) 20:24:02 ID:clvpcX2M0
('A`)「渋滞」
ζ(゚ー゚*ζφカキカキ
('A`)「ネオンサイン」
ζ(゚ー゚*ζφカキカキ
('A`)「ゲロ」
ζ(゚ー゚*ζφカキカキ
('A`)「どこでも入るwi-fi」
ζ(゚ー゚*ζφカキカキ
('A`)「地下鉄」
ζ(゚ー゚*ζφカキカキ
('A`)「高いビル」
ζ(゚ー゚*ζφカキカキ
139
:
今日はここまでです。thx
:2013/03/06(水) 20:24:56 ID:clvpcX2M0
('A`)「狭い空」
ζ(゚ー゚*ζφカキカキ
('A`)「駐禁」
ζ(゚ー゚*ζφカキカキ
('A`)「取締の婦警」
ζ(゚ー゚*ζφカキカキ
('A`)「・・・つまり」
('A`)「君」
ζ(゚、゜*ζ
.
140
:
名も無きAAのようです
:2013/03/06(水) 22:41:57 ID:OMvKUUsM0
おっ…
141
:
名も無きAAのようです
:2013/03/06(水) 22:44:57 ID:U6a5BXsc0
π
142
:
名も無きAAのようです
:2013/03/07(木) 00:00:54 ID:4bUc0FJA0
告白みたいなもんやんけー!
乙
143
:
名も無きAAのようです
:2013/03/07(木) 01:50:23 ID:BH4eiAckO
画面見ながらニヤニヤして、歯磨きながらニヤニヤして、今書き込みながらニヤニヤしてるわ
144
:
名も無きAAのようです
:2013/03/07(木) 14:21:55 ID:x0yVGf0M0
ドクオのくせに洒落た真似をw
145
:
今日はここまでです。thx
:2013/03/07(木) 21:18:43 ID:odZCi5EY0
なんて言えたらいいのだが。
言えたらいいのだが。
('A`)「・・・駐禁」
('A`)「つまり・・・駐禁」
やっぱ言えるわけがない。
ζ(゚ー゜*ζφカキカキ 「そんな繰り返して・・・よほど嫌な思い出だったのね、私が駐禁挙げたの」
('A゜)「いや!!!!」
('A゜)「いや!!!!!!!そんなことは決して!俺は・・・」
ζ(゚ー゜*ζ「?」
('A゜)ハッ
('A`)「い、いや・・・俺・・・駐禁大好きなんです、」
('A`)「あの、・・・国家権力に蹂躙されるのが」
ζ(゚ー゜*ζ「変な趣味、フフ」
ζ(゚ー゜*ζ「他は?」
146
:
名も無きAAのようです
:2013/03/07(木) 21:21:06 ID:odZCi5EY0
('A`)「その・・・」
俺はなんて間抜けな男だ・・・。ドクオは心底思った。
ζ(゚ー゚*ζ「あれっ、ビール空じゃん。またギネスでいいの?」
('A`)「あ・・・お願いします」
デレーニャはカウンターにオーダーしに席を立った。
オーダーついでに店員と言葉を交わす彼女。
その後姿をドクオは見ていた。
ζ(゚ー゚*ζ
('A`)「・・・・・・」
薄暗い店内。その中にカウンターの縁取りや、燭台や、ビールのコックが鈍く光っている。
でもそれと同じくらいに光って見える横顔。
ζ(゚ー゚*ζ
他の誰よりも綺麗だ。
.
147
:
名も無きAAのようです
:2013/03/07(木) 21:22:13 ID:odZCi5EY0
彼女の瞳に、心に映った俺はどんなだろうか。
ドクオは考えたくなかった。だけど、知りたかった。
言いたくはなかったが、伝えたかった。
そしてこんな事考えてる自分が気持ち悪かった。
でもどうしようもなかった。
ζ(゚ー゚*ζ「おまたせー」
('A`)「あ・・・ありがと」
ζ(゚ー゚*ζ「じゃ、続き考えよ」
('A`)「・・・え・・・と、あの、こういうのはどうかな」
('A`)「『君』とか」
ζ(゚、゜*ζ
('A`)「いや、・・・変かな・・・やめよう」
.
148
:
名も無きAAのようです
:2013/03/07(木) 21:23:19 ID:odZCi5EY0
ζ( 、*ζ「・・・いい」
ζ(゚ー゚*;ζ「すっごいいいよ!、なんか、ストーリーみたいなもの?が見える!」
('A`)「そ・・・そうかなあ」
ζ(゚ー゚*ζ「で、どうやって続くの?」
('A`)「『君・・・君が居なきゃどこだって同じだ』」
('A`)「『シベリアの広い空も、黙る針葉樹も、眠る凍土も、何を見たって一緒だ』」
ζ(゚ー゚*ζ「すごいすごい!で、続き!」
('A`)「いや・・・ただ、それだけ・・・」
('A`)「・・・本当に・・・」
ζ(゚ー゚*ζ「すごい!でもこれだけだと宣伝にならないから・・・」
ζ(゚ー゚*ζ「そうねえ・・・」
ζ(゚ー゚*ζφサラサラ 「そうだ」
149
:
名も無きAAのようです
:2013/03/07(木) 21:24:16 ID:odZCi5EY0
ζ(゚ー゚*ζ「できた!」
ζ(゚ー゚*ζ「シベリアには無い。雑踏が、渋滞が、ネオンサインが、」
ζ(゚ー゚*ζ「道端のゲロが、どこでも入るwi-fiが、地下鉄が、」
ζ(゚ー゚*ζ「高いビルが、狭い空が、駐禁が、」
ζ(゚ー゚*ζ「そして、君が」
('A`)
ζ(゚ー゚*ζ「君が居なきゃどこだって同じだ。どこに行っても同じだ」
ζ(゚ー゚*ζ「シベリアの広い空も、黙る針葉樹も、眠る凍土も、何を見たって一緒だ」
ζ(゚ー゚*ζ「だから」
ζ(゚ー゚*ζ「愛をなくしたら、シベリアに行こう」
('A`)
ζ(゚ー゚*ζ「どう?」
('A`)「すごく・・・好きだ」
150
:
名も無きAAのようです
:2013/03/08(金) 00:03:28 ID:Kh4Hd6F.0
綺麗だ
151
:
名も無きAAのようです
:2013/03/08(金) 02:31:15 ID:pizdwc8Q0
俺も好きだぁぁあ!
152
:
名も無きAAのようです
:2013/03/08(金) 18:59:11 ID:iePQ0uXIO
良い…
153
:
名も無きAAのようです
:2013/03/08(金) 19:48:48 ID:tFEo.7GA0
ドクオのくせにオシャレなことやりやがって
154
:
名も無きAAのようです
:2013/03/08(金) 20:50:12 ID:ZuhSkqKY0
とても美しい
155
:
名も無きAAのようです
:2013/03/08(金) 21:06:29 ID:SMoNGfCE0
ζ(゚ー゚*ζ「私もそう思う!いいよこれ!」
('A`)
ζ(゚ー゚*ζ「何か付け加えることはある?」
('A`)「・・・ええと」
('A`)「そこで俺は」
('A゜)ハッ 「いや、ごめん・・・『そこで』」
('A`)「『・・・広い空に君の笑顔を溶かし』」
('A`)「『・・・針葉樹の木々の間に君の言葉を隠し』」
('A`)「『・・・凍土の奥深く、君の思い出をうずめよう』」
ζ( 、*ζ「・・・いい」
ζ(゚ー゚*;ζ「いいよ!とても!」
156
:
名も無きAAのようです
:2013/03/08(金) 21:09:27 ID:SMoNGfCE0
('A`)
別に詩情があるわけでもなんでも無かった。
感じたままだった。
そしてほとんど疑いなく、この言葉のとおりになる。
ただ違うのは、「行く」のでは無く、「戻る」、ということ。
そして、「愛」などとは呼べない、ということ。
ζ(゚ー゚*ζ「ねぇ」
ζ(゚ー゚*ζ「ビールはもういい?スコッチでも頼もうか?」
('A`)「・・・なんでも・・・」
ζ(゚ー゚*ζ「どれにしよっかな・・・」
ζ(゚ー゚*ζ「あたし、ラフロイグ!」
('A`)「同じの・・・お願いします」
.
157
:
名も無きAAのようです
:2013/03/08(金) 21:11:12 ID:SMoNGfCE0
デレーニャが再びオーダにカウンターに向かう。
ドクオはうつむいたまま、テーブルの木目を眺めていた。
ζ(゚ー゚*ζ「おまたせ。はい、あんたダブルの方」
('A`)「・・・どうも」
ζ(゚ー゚*ζ「結構、順調に行きそうじゃない?
あとこれに、あなたの名前と連絡先、シベリアの風景写真、
それにちょっとしたデータなんかを載せれば・・・」
夜9時を告げる時計の鐘がなった。
“ 'A`
「あっ」
゚、゜* ”
店内の照明は落とされた。
その代わりにマスターが燭台に一本一本明かりを灯していく。
これはジョンソン博士が行きつけだった頃からの名残らしい。
158
:
名も無きAAのようです
:2013/03/08(金) 21:12:15 ID:SMoNGfCE0
ロウソクの明かりがゆらゆらと二人を照らす。
ζ(゚ー゚:*:: : ::::「でもさ」
::: ::A`)「うん・・・」
ζ(゚ー゚:*:: : ::::「さっきの言葉、」
ζ(゚ー゚:*:: : ::::「あんなこと、一生に一度でも言われて見たいな」
::: ::A゜)
こんな時口のうまい男だったら。
「今付き合ってる人はいないの?」
そう言うだろう。
言えるはずがない。
代わりに、彼女が言った。
159
:
今日はここまでです。thx
:2013/03/08(金) 21:13:58 ID:SMoNGfCE0
ζ(゚ー゚:*:: : ::::「付き合った人、いるの?」
::: ::A゜)
::: ::A゜)
ζ(゚ー゚:*:: : ::::「あ、気を悪くしたらごめん。・・・なんか、リアルだったから」
ζ(゚ー゚:*:: : ::::「?」
ζ(゚ー゚:*;:: : ::::「え、?どこいくの?・・・明日・・・早い?そう・・・」
ζ(゚ー゚:*;:: : ::::「明日もここね!続きあるから!」
ドクオは入り口近くで振り返った。顔は見えず、影だけがあった。
その晩は雨だった。
冬にもかかわらず生暖かい雨がドクオのフラットの窓を叩いた。
稲妻も2回鳴った。
******
.
160
:
名も無きAAのようです
:2013/03/08(金) 21:22:31 ID:9QG06zeAO
おんなからあんなこと言われて帰れるなんて
('A`)さんかっこよすぎ
161
:
名も無きAAのようです
:2013/03/09(土) 01:16:03 ID:Vi0w5fgUO
自分と重ねてしまうなあ…
なんて後押ししてやりたくなるドクオなんだろう
162
:
名も無きAAのようです
:2013/03/09(土) 10:48:47 ID:N8XXXwoU0
ここで帰るのがドクオらしいというか
163
:
名も無きAAのようです
:2013/03/11(月) 07:30:32 ID:uSKv/Liw0
すげーいい。
164
:
名も無きAAのようです
:2013/03/21(木) 23:34:28 ID:RfJf1bXg0
デレーニャとドクオはまた再びあのJohnson's Cornerで落ち合った。
ζ(゚ー゚*ζ「今日のテーマは・・・何にする?」
('A`)「昨日は・・・なんだっけ」
ζ(゚ー゚*ζ「シベリアに無いもの、だよ。また飲み過ぎたんでしょ」
('A`)「そう、そうなんだよ」
というのは嘘で、もちろんドクオは覚えていた。
酔ったせいにでもしないと気恥ずかしくてとてもいたたまれなかった。
ζ(゚ー゚*ζ「今日は『人』っていう題で考えない?」
('A`)「え・・・人かあ」
('A`)「人ねえ・・・」
('A`)「俺別に・・・そんな人付き合いなかったし・・・」
ζ(゚ー゚*ζ「そうなの?」
ζ(゚ー゚*ζ「昨日みたいなセリフ、誰か女の子に吐いたんじゃないの」
.
165
:
名も無きAAのようです
:2013/03/21(木) 23:35:53 ID:RfJf1bXg0
('A`)
ζ(゚ー゚*ζ「その線で考えようと思って、昨日聞いたのに、帰っちゃうんだから・・・」
('A`)
俺はなんていう間抜けだ。
自意識過剰にも程がある。
別に俺に気があるとかそんなわけじゃ・・・
ああいやだ
これが嫌なんだ
俺はそんなに感傷にふけるたちじゃ無いのに・・・
そういう人間を小馬鹿にすらしてきたのに・・・
でも
ζ(゚ー゚*ζ「でさでさ」
俺の永久凍土は溶けかかっている
自我が傾きかけている
助けてくれ
.
166
:
名も無きAAのようです
:2013/03/21(木) 23:37:16 ID:RfJf1bXg0
でも何かがおかしい
いくらのぼせているからって、昨夜みたいにあんな詩人のまね事みたいな事するなんて
('A`)
ひょっとして
('A゜)
(;゚A゚)ヒャッ
(;゚A゚)「お・・・お・・・お化け!」
カウンター奥、バッハのようなヘアスタイルの男がこちらを憮然と見ている・・・!
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/20/Samuel_Johnson_by_Joshua_Reynolds.jpg
ζ(゚ー゚*ζ「?」
ζ(゚ー゚*ζ「ああ、あの肖像画?」
.
167
:
名も無きAAのようです
:2013/03/21(木) 23:39:23 ID:RfJf1bXg0
ζ(゚ー゚*ζ「サミュエル・ジョンソン御大よ、有名な詩人。ここが行きつけだったっていう」
( ゚A゚)
ζ(゚ー゚*ζ「昨日あなたにインスピレーション授けたのも彼かもね
フフ」
( ゚A゚)
ζ(゚ー゚*ζ「ねえ、またスコッチ頼もうか?」
俺はこのジョンソンの呪いにかかったってわけか
Fuck Johnson
俺はコントロールを取り戻すんだ
それには
スコッチなんかじゃダメなんだ
( ゚A゚)「俺・・・ヲッカ」
168
:
今日はここまでです。thx
:2013/03/21(木) 23:41:44 ID:RfJf1bXg0
ζ(゚ー゚*;ζ「え?ヲッカなんて置いてないよ
ヲッカベースのカクテルだったらあるかもだけど」
ζ(゚ー゚*;ζ「えっ、どこいくの!」
俺はヲッカが無きゃダメなんだ。
ここで取り戻さないと俺が俺で無くなっちまうんだ
こんなのぼせたり惨めになったりするのなんてたくさんだ
( ゚A゚)「ヲッカ・・・ヲッカ・・・」
いまじゃ体中が生温かい
俺は永久凍土なんだ
ヲッカだけでいい、俺の体を温めるのは
( ゚A゚)「GIMME A BOTTLE OF VODKA!!」
カウンター越しのマスターは怪訝な顔をしたが、戸棚から瓶を取り出した。
カクテル用の安いヲッカだ。
ドクオは奪うようにそれを取り、蓋を開けいきなり飲んだ。
.
169
:
名も無きAAのようです
:2013/03/22(金) 06:41:09 ID:JT/V38vo0
どうしたんだドクオ
170
:
名も無きAAのようです
:2013/03/23(土) 11:04:13 ID:idXATQNw0
どうしたんだ作者
171
:
今日はここまでです。thx
:2013/03/23(土) 22:33:47 ID:307RYjno0
ζ(゚ー゚*;ζ「もう・・・急に席立つんだからびっくりした・・・」
( A )「・・・ああ、ごめん」
ζ(゚ー゚*;ζ「行儀悪いよ、座って飲みなよ」
( A )「うん・・・」
ドクオは腰を下ろし、グラスにヲッカを注いだ。
( ∀ )つ日「・・・へへへへっ、」
(*'∀`)「やっぱこれだよこれ!俺はやっぱヲッカなんだ!」
ζ(゚ー゚*;ζ
(*'∀`)「味も情緒も香りもクソ食らえ、ただ酔うためだけの酒!」
(*'∀`)「俺にはこんなんで十分だ!」
(*'∀`)「こんなんで酔っ払ってなきゃあ・・・」
(*'A`)「とても、君とはいられない」
ζ(゚、゜*ζ
172
:
名も無きAAのようです
:2013/03/23(土) 22:35:23 ID:307RYjno0
ζ(゚ー゚*;ζ「えっ・・・それどういう意味?」
(*'A`)「君は素敵すぎるんだよ」
ζ(゚ー゚*;ζ「えっ、えっ」
(*'A`)「ただの酔っ払いのくだ巻きだ、気にすんなよ、
それよりワークを再開しようぜ」
ζ(゚ー゚*;ζ
(*'A`)「確か・・・『人』だったな」
(*'A`)「へっ、シベリアなんて人より木の方が多いぜ
でも人を忘れたいならいいとこかもな」
(*'A`)「書いてる?」
ζ(゚ー゚*;ζφ「う、うん」
(*'A`)「デレーニャ、君の事とか」
ζ(゚、゜*ζ
.
173
:
名も無きAAのようです
:2013/03/23(土) 22:37:23 ID:307RYjno0
ζ(゚ー゚*;ζ「えっ、えっ?」
(*'A`)「おっと・・・これじゃ昨日と同じだな」
ζ(゚ー゚*;ζ
(*'A`)「人かあ・・・俺の中で気にかかってるシベリア人なんて二人しかいないよ」
(*'A`)「書いてる?」
ζ(゚ー゚*;ζφ「う、うん」
(*'A`)「一人はモララー、あの野郎は絶対殺す」
(*'A`)「そしてもう一人はシベリアタイガー先生だな」
ζ(゚ー゚*;ζφ「行方が・・・気になるのね」
(*'A`)「それもあるけど、先生にゃ世話んなったしな」
(*'A`)「うんこ旅行にも連れてってもらったし」
174
:
名も無きAAのようです
:2013/03/23(土) 22:38:30 ID:307RYjno0
ζ(゚、゜*ζ「うんこ・・・」
(*'A`)「おっと、引いたかい?」
ζ(゚ー゚*;ζ「いや、なにそれ!もっと聞かせて!」
(*'A`)「先生はさあ、動物学者なんだ」
(*'A`)「フィールドワークが主で、シベリアの動物の生態を研究してんだ」
ζ(゚ー゚*;ζφ「ふんふん」
(*'A`)「で、先生がある日俺に聞いたんだ、
∧,■!!
(=゚Д゚) 『お前、うんこは好きか?うんこ旅行に行きたいか?』
./.,= =l
ってね」
(*'A`)「もちろん言ったさ、『大好きです、行きます』ってね」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、なんか好きそζ(゚、゜*;ζ「ご、ごめん」」
(*'A`)「そうなんだよ」
175
:
今日はここまでです。thx
:2013/03/23(土) 22:40:32 ID:307RYjno0
(*'A`)「動物の生態を知るために、食性は重要な手がかりになる。
だから先生は野生動物の糞を採取して、分析してたんだ。
研究旅行は長丁場になるし、膨大な量のサンプルを採取することにもなる」
(*'A`)「手伝いが欲しかったのさ、俺はちょうど最初の仕事おっぽり出して暇だったからそれに付き合った」
ζ(゚ー゚*ζφ「へーぇ・・・」
(*'A`)「なんて川だったか、忘れたけど、そこの岸をひたすら北上した」
(*'A`)「北上してくと、すごく大きな塩湖があった。その近くの丸太小屋で宿をとった」
(*'A`)「んで、来る日も来る日も動物の糞を採取さ」
ζ(゚ー゚*ζφ「なんて動物?」
(*'A`)「なんてったけな・・・ ウム・・・ウムなんとか」
不意に、ドクオの脳裏に、先生の家にあったあの書物の一節が閃いた。
”チャタノイアは悪魔の草、そを制するのはウムリンカのみ。”
(*'A`)「そうそう、ウムリンカ・・・」
( ゚A゚)「えっ・・・」
.
176
:
名も無きAAのようです
:2013/03/24(日) 11:48:09 ID:jMCSQVkI0
乙
物語がしっかり進んでる!
そしてドクオの癖に台詞回しが本当に素敵wwww
177
:
名も無きAAのようです
:2013/03/24(日) 22:16:05 ID:HvTfsGOk0
.
”チャタノイアは悪魔の草、そを制するのはウムリンカのみ。
ウムリンカはロイルイ村の守り神なり”
( ゚A゚)「チャタノイア・・・ウムリンカ・・・」
ζ(゚ー゚*ζ「?」
( ゚A゚)「先生の・・・疾走と・・・関係が・・・?」
ζ(゚ー゚*;ζ「エッ、まじで?」
チャタノイアは今大流行しているあのHappyEndの原料となる。
でも。
ウムリンカがそを制する・・・とは一体何のことだ?
ζ(゚ー゚*;ζ「場所は?思い出せない?」
( ゚A゚)「え・・・と・・・」
だめだ。
( ゚A゚)「思い出せない・・・」
178
:
名も無きAAのようです
:2013/03/24(日) 22:17:53 ID:HvTfsGOk0
( ゚A゚)「いずれにせよ・・・俺、こんなことしてる場合じゃ・・・」
「待って」
ζ(゚ー゚*;ζ
デレーニャがドクオの両肩に手をかけて引き留める。
('A゜)
ζ(゚ー゚*;ζ「作業を続けようよ」
ζ(゚ー゚*;ζ「もっと色々思い出すかもしれないよ」
('A`)
ζ(゚ー゚*;ζ「それに、この件を掲載すれば詳しい人が教えてくれるかもしれない・・・」
それもそうだ。
('A`)「わかったよ、デレーニャ」
('A`)フゥ 「・・・ワークを続けよう、どこまで話したっけ・・・」
ζ(゚ー゚*;ζ「丸太小屋に宿をとった、ってとこまで!」
.
179
:
名も無きAAのようです
:2013/03/24(日) 22:18:54 ID:HvTfsGOk0
('A`)「そう、塩湖のそばに宿をとって、一日中糞を採取してたんだ」
('A`)「結構な重労働だったぜ」
ζ(゚ー゚*ζφ「その・・・ウムリンカって、どんな動物なの?」
('A`)「先生のスケッチ見たけど、ネズミのでかいやつみたいな・・・
夜行性だし個体数が少ないから生では遭遇しなかった」
ζ(゚ー゚*ζφ「うんうん」
('A`)「で・・・俺はちょうど酒が飲めるようになった頃だったんで、先生はヲッカ飲ませてくれたよ
ほぼ毎晩・・・ま、それが報酬みたいなもんだった」
ζ(゚ー゚*ζφ「ふぅーん、何か思い出に残ってる話とかある?」
('A`)「先生基本そんな喋らないからな・・・、あ、でも、『涙の素』を飲ませてもらった」
ζ(゚ー゚*ζφ「えっ、なにそれ」
('A`)「先生お手製のソルティ・ドッグさ」
('A`)「ちょいと違うのはさ、普通、ソルティ・ドッグってグラスの周りに塩つけるだけだろ?
先生のは違うんだ、塩湖の上に浮いた氷をグラスに放り込んで、んで、ヲッカを注いでライムを絞る」
ζ(゚ー゚*ζφ「すごい!美味しそう」
180
:
名も無きAAのようです
:2013/03/24(日) 22:20:47 ID:HvTfsGOk0
('A`)「ただものすごい塩っ辛いぜ。
氷が溶けるとどんどん塩っ辛くなるから、ヲッカを継ぎ足す。
まあ、飲み過ぎるはめになる」
ζ(゚ー゚*ζφ「飲んでみたい!・・・で、なんで『涙の素』なの?」
('A`)「なんだか・・・照れくせえな・・・」
ドクオは思い出したようにヲッカをグラスに注いで煽った。
('日と グビッ
(*'A`)「俺はさ、昔すごい泣き虫だったんだ。
で、泣くたびに先生が、
∧,■!!
(=゚Д゚) 『お前、そんなくだらんことで泣いてると、肝心なときに泣けなくなるぞ』
./.,= =l
っていうんだ」
(*'A`)「実際そうだった。旅行に連れてってもらった時は、死ぬほど苦しかったんだ
けど泣けなかった。感情の栓が固く閉められてたんだ」
181
:
今日はここまでです。thx
:2013/03/24(日) 22:23:05 ID:HvTfsGOk0
(*'A`)「まあいろいろあって・・・仕事さえおっぽり出してた」
(*'A`)「そしたら先生が言ったんだ、
∧,■!!
(=゚Д゚) 『涙の素を飲ませてやる』
./.,= =l
ってね」
(*'A`)「一口飲むと、塩辛さとアルコールが脳天を突き抜けるようだった、
俺は、むせて咳き込んだ」
(*'A`)「その拍子に、涙の栓が吹き飛んだ。ただただ、泣いた」
(*'A`)「グラスにも口にもぼたぼた涙が落ちて・・・しまいにゃどっちの塩っ辛さだかわかんなかったけど」
(*'A`)「その時から俺はまた泣けるようになったんだ」
(*'A`)「だから、『涙の素』」
(*'A`)「聞いてる?」
.
182
:
名も無きAAのようです
:2013/03/25(月) 01:09:29 ID:AmFRzAEU0
乙
酔ったドクオはなかなかキザだな
183
:
名も無きAAのようです
:2013/03/26(火) 01:16:57 ID:Sg8v4/gQ0
いい酔っ払いだな
184
:
名も無きAAのようです
:2013/03/26(火) 03:08:50 ID:ml1qePb60
乙ーん
185
:
名も無きAAのようです
:2013/04/09(火) 19:11:08 ID:BeZtWzVs0
まだかー
186
:
名も無きAAのようです
:2013/04/18(木) 00:36:51 ID:VbN775.s0
まだかなまだかな
187
:
名も無きAAのようです
:2013/04/18(木) 01:37:51 ID:ao7CXzlk0
学研のおばさんまだかな~
188
:
名も無きAAのようです
:2013/04/18(木) 02:32:16 ID:Fmz0fCIQO
学研といえば「科学と学習」だけど知ってるひといるかな
中学からは中○コース、高校は高○コースもあったような
競合で小学館から小学○年生、中学からは中○時代、高校は一、二、蛍雪時代だったような
※○には該当する学年の1〜6の数字が入る
189
:
名も無きAAのようです
:2013/08/09(金) 02:57:43 ID:GWCLgyv20
諦めんよ俺は
190
:
名も無きAAのようです
:2013/08/13(火) 03:31:34 ID:HDscRmFk0
俺もだ
191
:
名も無きAAのようです
:2013/08/13(火) 08:28:44 ID:npAU8UHwO
俺だってそうだ
192
:
名も無きAAのようです
:2013/08/13(火) 11:11:38 ID:nt2fueEo0
何これ、無茶苦茶面白い
193
:
名も無きAAのようです
:2013/09/11(水) 22:39:48 ID:0a.vcEMw0
うおお……
194
:
名も無きAAのようです
:2013/09/12(木) 01:42:08 ID:gh2N8ZcQ0
続き…続きを…
195
:
名も無きAAのようです
:2013/09/18(水) 00:29:54 ID:fw5rdF6o0
年が変わろうが期待
196
:
名も無きAAのようです
:2013/09/18(水) 01:53:32 ID:G8LUIMs20
半年経ったか。だがまだ待てるぜ
198
:
名も無きAAのようです
:2014/02/02(日) 08:17:16 ID:/7VPBd5o0
なにげに更新されてやがる
支援
199
:
名も無きAAのようです
:2014/02/20(木) 18:48:14 ID:IVaBR//.0
まってるよ
200
:
名も無きAAのようです
:2014/02/20(木) 20:41:27 ID:JobA7BR20
待ってる
201
:
名も無きAAのようです
:2014/04/18(金) 12:13:44 ID:m8pQokqk0
はよ
202
:
名も無きAAのようです
:2014/04/20(日) 19:44:30 ID:I0JeosHA0
一年くらいじゃ諦めんぞ
203
:
名も無きAAのようです
:2014/08/28(木) 20:15:12 ID:zTENWXO20
まだか
204
:
sage
:2014/09/19(金) 14:27:33 ID:9NyNNGZo0
まだ待つぜ
205
:
名も無きAAのようです
:2014/12/13(土) 19:41:53 ID:zCMQIaVk0
待つよ!
206
:
名も無きAAのようです
:2014/12/14(日) 03:02:36 ID:Q6qotp420
待ってるよ
207
:
名も無きAAのようです
:2015/01/11(日) 20:22:52 ID:0tUtAM8k0
うわああ気になる
復活をまってる
208
:
名も無きAAのようです
:2015/03/11(水) 04:37:09 ID:sLg.pKE60
素晴らしく面白えんだがな…
続きは読めんのだろうか
209
:
名も無きAAのようです
:2015/03/12(木) 13:58:04 ID:n1dK2.p.0
続きを所望する次第であります
210
:
名も無きAAのようです
:2015/03/27(金) 14:57:05 ID:j4eMAUM60
待つよー
211
:
名も無きAAのようです
:2015/05/24(日) 09:37:58 ID:NAm5eFQ.0
待ってるよ
212
:
名も無きAAのようです
:2015/08/20(木) 21:58:23 ID:ZLOhs0fk0
期待age
213
:
名も無きAAのようです
:2015/09/18(金) 02:38:07 ID:uVlAyzwI0
聞いてるよ
214
:
名も無きAAのようです
:2015/10/22(木) 03:33:25 ID:.eAJiafA0
期待あげ
215
:
名も無きAAのようです
:2015/10/22(木) 15:03:23 ID:7CUjXc1U0
ワシコレスキ
216
:
名も無きAAのようです
:2015/11/05(木) 16:08:06 ID:G0Ja6Tlg0
オレモコレスキ
217
:
名も無きAAのようです
:2016/01/26(火) 00:29:56 ID:ICR2jfDE0
ほしゅ
218
:
名も無きAAのようです
:2016/02/07(日) 20:00:42 ID:G.5CT5Qw0
上げ
219
:
名も無きAAのようです
:2016/09/30(金) 12:58:26 ID:gtZXI/yE0
まってる
220
:
名も無きAAのようです
:2016/09/30(金) 16:09:43 ID:a2ZYRRoA0
俺だよ俺!
221
:
名も無きAAのようです
:2019/06/21(金) 10:30:00 ID:6J0Ydpc60
紹介を受けて読みに来ました。
すごく面白かったです。
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