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川 ゚ 々゚)くるうは美味しくいただくようです
1
:
名も無きAAのようです
:2012/01/04(水) 23:35:42 ID:WCCmjj5s0
閲覧注意
61
:
名も無きAAのようです
:2012/03/10(土) 01:12:04 ID:HTPNdc3YO
>>59
今更だがSBww
62
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 22:45:23 ID:r6CHnP3M0
閲覧注意
*今回、閲覧注意なシーンの前と後に空レスを用意しました。
こうしたものに抵抗がある場合、空レスと空レスの間は読み飛ばし、
その次のシーンからご覧下さい。やや表現がマイルドになります
川 ゚ 々゚)
63
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 22:46:07 ID:r6CHnP3M0
第二話「箱の裏のレシピ通りに、それがおいしいカレーの秘訣」
64
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 22:47:51 ID:r6CHnP3M0
ドンッ キャー イイカゲンニシナサイヨ
オカーサンヤメテー イヤー
_, ,_
川 ゚ 々゚)「……うるさいなぁあ」
私がうららかな午後の日差しを浴びつつ包丁を研いでいると、
その静寂をぶち壊すように子供とその母の声が聞こえてきた。
どうやら娘のいたずらを叱る母娘の図のようだ。
せっかくの日曜日なのに、上の住人は私の大切な時間をぶち壊すのに使いたいらしい。
……しつけっていうのは、他人様に迷惑をかけないのが前提条件なんじゃないの?
馬鹿なの?死ぬの?食べちゃうよ?
川#゚ 々゚)プンスカ「ったく、最近はガキがガキを育ててるから始末におえないんだ!」
川;゚ 々゚)「……あ、そうだ、洗濯機!」
イライラしながらも、お洗濯はしなくちゃいけない。
何度も洗濯すれば、どんな頑固な痕跡だって大抵は洗い落とせる。
それでも駄目なら塩素消毒が有効だ。血液反応をごまかせるかもしれない。
私は、床の上に降り積もったプリントやら、
服やら完全自殺マニュアルやらを踏み越えて玄関の戸に手をかけた。
65
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 22:49:29 ID:r6CHnP3M0
川 ゚ 々゚)「ふいー」ガチャ
(*;∀;)エグッエグッ
川 ゚ 々゚)「……あ?」
女の子が、外置きの洗濯機に寄りかかって泣いている。
彼女は12、3歳くらいの年に見える。
伸びきったキャラ物のシャツはだいぶ色あせていた。
だが世の中のクソみたいなロリコン野郎共なら、
矢も盾もたまらず部屋の中に引きずり込んだだろう。
なかなかの美人さんではないか。
ほっぺなんてむちむちしてて美味しそうだ。
……それはもう、いろいろな意味で。
川 ゚ 々゚)「……大丈夫?」
(*;∀;)「……あ、ご、ごめ……」
川 ゚ 々゚)「ああ……」
66
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 22:50:56 ID:65c3yfnsO
きたー支援
67
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 22:51:53 ID:r6CHnP3M0
なるほど、さっきまで叱られてた上の子か。
視線を向けただけで女の子はビクッと体を震わせる。
その過敏な反応は、私の嗜虐性をムラムラと刺激してくる。
やわらかい産毛の下にある、泣き濡れて赤く上気した顔。
それを撫でくりまわしてみたいという、願望を押し殺して私は聞いた。
川 ゚ 々゚)「あなた、どこの子?」
(*;∀;)「えと、あ、205の……」
川 ゚ 々゚)「ああ、上の階の人か。
どうしたの?何かあったの?」
(*つ∀)「……すみませんでした」
(*つ―゚)「……少し、辛くなっただけです。
それより、うるさかったでしょう?私達。
ごめんなさい」
68
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 22:52:50 ID:r6CHnP3M0
川 ゚ 々゚)「……そう、じゃあお母さんに言っておいて。
全然気にしていませんからって」
(*゚―゚)「はい、分かりました……じゃあ」
川 ゚ 々゚)「……じゃあ、またね」
(*゚―゚)「はい」
女の子は拳を固く握りしめたまま、二階へ続く階段をトコトコと上がっていった。
なんというか少し虐めるつもりでいたのだけど、気が削がれてしまってやめた。
あの子、なんだかとても追い詰められた感じがする。
そんな人間に止めをを刺すのには、かなりの危険が伴う。
私はこんな穏やかな、あるいは穏やかだった日にそんな危険を冒したくはなかった。
69
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 22:54:28 ID:r6CHnP3M0
それに全然気にしてないと言っておけば、
まともな神経をしている人ならば謝りに来るだろう。
その時に、母親の方を虐めればいいのである。
とにかく今は、放っておくのがいい。
川 ゚ 々゚)「ううむ、くるうちゃん困惑」
重くなった頭と洗濯物を抱えて私は部屋に戻った。
洗濯カゴの中から、濡れた洗濯物の匂いがする。
そういえばあの子の服、最近洗濯された様子がなかった。
食べものの、多分カレーか何かの古い跳ね跡が残っていた。
川 ゚ 々゚)「……カレーかぁ」
久々に、カレーが食べたくなってきた。
70
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 22:55:54 ID:r6CHnP3M0
*―――――*
(*゚ー゚)「へえ、女の子が家の前でねえ」
川 ゚ 々゚)「なんかそれから気になっちゃって。
しかもそれから、上の人も何も言ってこないし。
うるさいのもそれから毎晩変わらないんですよ」
(*゚ー゚)「やーな感じよねー。
でもくるうちゃんそういうのって、
下手に首突っ込んだりするとやばいかもよ?」
川 ゚ 々゚)「やばいって?」
(;゚ー゚)「あー、例えばさ、刺されちゃうとか」
川 ゚ 々゚)「うあー、怖いですねー」
(*゚ー゚)「なんで棒読みなの?」
暇な午後勤のレジで、すっかり私たちは話し込んでしまっていた。
本当にこのコンビニは客数が少なくて、ガールズトークに花が咲いてしまう。
こういう諍いの話題は、私も彼女も大好物である。
71
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 22:57:33 ID:r6CHnP3M0
(*゚ー゚)「これさ、やっぱ虐待じゃないの?
ドーンとか、そういう音しない?」
川;゚ 々゚)「あー、結構しますね。
母親の絶叫の後とかに、しょっちゅう聞こえます」
(;゚ー゚)「うわあ、やばいね……。
そういえば、上の会の家族の父親は?
やっぱり、あれなの?シングルマザーが、
単調でストレスフルな日常に倦んで作った男ってやつ?」
川;゚ 々゚)「なんですか、そのへたくそな恋愛小説みたいな設定」
(*゚ー゚)「……下手かな」
川;゚ 々゚)「とにかく、そうじゃないっぽいですね。
単身赴任中だとかで、今はいないみたいです」
こういう時、私は周囲の人からの情報は集めておく。
情報を持っているものが、この世界では常に強者だ。
ニコニコ笑って井戸端会議に持ち込めば、
近所の暇な主婦は簡単に他人の秘密を、まったく意味のない耳打ちで教えてくれる。
難しいように見えて、案外こういうのは簡単なものである。
72
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 22:58:36 ID:r6CHnP3M0
近所のアラさんによると、母親は水商売をやりだして深夜まで家に帰らない生活が続いているとか。
どうもかなり前に、いわゆる一つの「心の風邪」を引いてしまったらしい。
母親がホステスまがいのことをし始めたのは、その頃のことらしい。
私には、その神経がよくわからない。
初めから理解してやろうなどという気はないが。
ここで私の心の深いところから、貴方はあの母親に厳しすぎるという声が微かに聞こえ始める。
だが、私はその囁きに対してこう反論した。
「だって、しょうがないじゃない。お腹が減ってしまったんだもの」と。
(;゚ー゚)「じゃああれ?夫のいないストレスを子供にぶつけてるのかな?」
川 ゚ 々゚)「そう、なんですかね」
私は、そういう構図が一番嫌いだ。
強く美しいものが醜いものを踏み潰すのはある意味正当だが、
美しくか弱いものが、強く醜いものに蹂躙されるのは反吐が出る。
73
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:00:14 ID:r6CHnP3M0
上の階の家族はまさにそうだ。
年をとって心も体もねじ曲がった母親が、
美しく若い娘を追い詰めている。
しかも、娘はその母をかばおうと気丈に振る舞う。
塵芥のように無価値でなんの意味もない屑を、
母親だという理由だけでその身を犠牲にして守ろうというのだ。
そうして娘の心が押しつぶされていく様子は、震えが来るほど美しい。
だが、それでは駄目なのだ。
美しいものは、より美しいものに塗りつぶされて絶望しなくてはならない。
(;゚ー゚)「あ、くるうちゃん!レジお願い」
川 ゚ 々゚)「あ、はい」
いつの間にか、レジにはかなりの人が溜まっていた。
あぶない、妄想の世界に行ってしまって気が付かないところだった。
お客様をお待たせしてはいけない。
今の私は、それが仕事だ。
仕事でお金を稼いで学費にあて、
余ったお金は「お料理」のために使う。
74
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:01:01 ID:r6CHnP3M0
新しいお肉も欲しくなって来たところだ。
ミルナ君も呼んで、ちょいちょいっとヤッちゃおう。
ミルナ君に任せると、色々とヤだけど。
まあ、処理の方はミルナ君に任せられるから楽でいい。
そのための下準備は必要だけど……。
川 ゚ 々゚)(さあて、ホムセン通いが始まるお……)
貯金がやばそうだけど、ミルナくんも援助してくれると思う。
さあ、準備も含めてお料理だ。
いまから張り切っていってみよう。
75
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:02:18 ID:r6CHnP3M0
*―――――*
勤務が終わって、店長さんから廃棄のお弁当をもらって帰る。
このチェーンの味付けはかなり濃いけど、まあ他よりましだ。
スイーツ系(笑)はなかなか美味しいし、こういう日は結構得した気分になる。
アパートの近くになって、ふと私は足を止めた。
目の前を、あの母娘が歩いている。
母親の方は、久しぶりに見る。
そして、どういうわけだか娘のほうは楽しそうだ。
彼女はつーちゃんというらしい。今は小学校の六年生。
近所の奥様情報では、ろくに服も買ってもらえないらしい。
というのも、数着程度の服をずっと着回しているらしいのだ。
それが、小学四年頃からずっとつづいているのだという。
川 ゚ 々゚)「……」
爪'ー`)y‐~
(*゚∀゚)
子供を脇において、歩きタバコとは恐れ入る。
……やはり煙草呑みか。ふうむ、なるほど。
脂身は期待できない。脂は特にタバコの匂いが付きやすいのだ。
……となると、モツもなかなか使いにくい。
なんとも悩ましいものだ。
76
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:03:42 ID:r6CHnP3M0
爪'ー`)「ん?」
母娘がこちらに気がつく。
というか、母親の方はつーちゃんの声でなんとなく振り向いただけだった。
その薄汚れた目で私を見てくれるな。くり抜いてむしゃむしゃしてやろうか。
川 ゚ 々゚)(……面倒だけど)
仕方が無いので、挨拶だけはしておく。
ニコニコ笑っていれば、相手も嫌な気はしないだろうし。
川 ^ 々^)「こんにちは!」
爪'ー`)「……」
川#^ 々^)(……無視か?ババア……)
(*;゚∀゚)「う、あの」
つーちゃんが、母親の方と私の両方を見てあたふたしている。
かわいい。でも可哀想なので、私はもう一度母親に声をかける。
77
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:05:25 ID:r6CHnP3M0
川*> 々<)「アレキコエナカッタノカナ……こんにちは!」
私は、大きく、よりあざとい感じに言った。
ああ、結構これは恥ずかしいぞ。
爪'ー`)「ふん」
川*> 々<)「……」
川#> 々<)(よーし、黒縄地獄の刑だ)
(*;゚∀゚)「あ、おかー……」
爪'ー`)「行くよ」
爪'ー`)「変な人に関わると、めんどくさいからね」
(*;゚∀゚)「う……」
川 ゚ 々゚)「……」
私はキメ顔を解除すると、その場で彼女たちが行くのを見送った。
母親はいかにもな、くねくねした歩き方で階段を登っていく。
腰の動きを強調した、あの尻を大きく振る感じの……お?
78
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:06:17 ID:r6CHnP3M0
川 ゚ 々゚)(……きーめた)
川*゚ 々゚)
さっきまでのいらいらがふっと掻き消えるくらいの妙案だ。
さて、そうと決まれば部屋に戻ってゆっくりと策を練ろう。
……今日のスイーツは、大好きなピーチのケーキだ。
かなり楽しみ。
79
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:07:18 ID:r6CHnP3M0
*―――――*
(*;゚∀゚)「あっ」
ζ(゚ー゚*ζ「どしたのつーちゃん」
(*;゚∀゚)「雨、降ってきちゃったね」
ζ(゚ー゚;ζ「あー本当だー。
うわっ、けっこう降ってきたね」
(*;゚∀゚)「テレビで台風がくるから荒れるって言ってたけど、
今日の夜からじゃないの……?やだなぁ」
学校のお掃除の時間。
私は図書室の棚を拭いているとき、
すごい勢いで雨が降ってくるのを近くの窓越しに見た。
わーっと乾いた校庭から土埃が舞って、
あっという間に校庭の土の明るい茶色がねずみ色になっていく。
80
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:08:15 ID:r6CHnP3M0
(*;゚∀゚)(私、かさなんて持ってないのに)
ζ(゚ー゚*ζ「やだなぁ、髪が大変なことになっちゃう……」
かさは、一年生の時に買ってもらったのが誰かに盗られてから買ってもらえてない。
でも学校から借りようとすると、お母さんがすごく怒る。
他人に迷惑をかけるな、とか。そんなボロ傘さして来やがってとか。
世間体を気にしているなら、下のお姉さんに優しくしてあげたらいいのに。
うるさくして申し訳ない、とかなんで言えないんだろう?
結局、帰りの会になっても何も思い浮かばなくて、
そのまま走って帰ることになってしまった。
(*;゚∀゚)(やばいよ!教科書がぐちゃぐちゃになっちゃう!)
カバーなんて持ってないから、ランドセルはビシャビシャになってしまう。
濡れて帰っても怒られるし、かさをさしてきても怒られる。最低だ。
81
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:09:10 ID:r6CHnP3M0
(*;゚∀゚)「ふああ、やばかった……」
家までは近かったから、思ったほどは濡れなかった。
タンタンとアパート横の鉄の階段を駆け登って、ようやく部屋の前についた。
それで、鍵の隠し場所を開けた時の事だった。
(*;゚∀゚)「あれ?」
いつもは、洗濯機のホコリ取りの中に入っている鍵が見当たらない。
一度、私が鍵をなくしてしまって以来、私は鍵を持たせてもらっていない。
だからここに鍵がないということは、私はお母さんが帰ってくるまでここで待たなきゃいけないということだ。
(*;゚∀゚)「どう、しよう」
10月になって、雨も気温も冷たく寒くなっている。
このままここにいると、ただでさえ薄着の私は……。
お母さんはお仕事で、いつも夜まで帰ってこない。
そうだ、コンビニに行けば。
82
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:10:25 ID:r6CHnP3M0
そう思った時だった。
部屋の前で立ち尽くす私のところに、足音が近づいてくる。
(*;゚∀゚)「……」
こんなびしょびしょのところを見られたくない。
でもどうしようもなかった。
多分洗濯機の中に入れるくらいのことをしないと、隠れられない。
上がってきたのは、下のお姉さんだった。
川 ゚ 々゚)
(*;゚∀゚)「あ、こんにちは……」
川 ゚ 々゚)「やっぱり、あなただったのね」
(*゚∀゚)「え?」
川 ゚ 々゚)「階段を上がるときは、
もう少し静かに上がってきて欲しいんだけど」
83
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:11:19 ID:r6CHnP3M0
(*;゚∀゚)「すみません……」
川;゚ 々゚)「それよりも、あなた大丈夫?
びしょびしょじゃない。
はやく部屋の中に入らないと寒いでしょう?」
(*;゚∀゚)「あの、実は締め出されちゃって」
川;゚ 々゚)「……どういうこと?」
(*゚∀゚)「いつもの場所に鍵が置いてなくって」
川 ゚ 々゚)「ふうん、お母さんが置き忘れたのかしら?」
(*;゚∀゚)「そう、なのかな?」
さすがにお母さんでも、そんなミスしないと思うんだけど。
84
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:13:40 ID:r6CHnP3M0
川 ゚ 々゚)「……そのままだと、風邪引いちゃうよ。
ねえ……良かったらウチで服、乾かしていかない?」
(*;゚∀゚)「……いいんですか?
あ、いや、やっぱり……」
川 ゚ 々゚)「でもお母さんってだいたい帰ってくるのは、
いつも夜の11時から12時の間でしょ?
そんな時間までここにいるつもり?頼れる友達とかはいるの?」
(*;゚∀゚)「この辺りにはいない……です」
川*゚ 々゚)「だったら、上がっていってよ!
ほら、手もこんなに冷たい……」
(*゚∀゚)「あっ」
お姉さんの手はすごく暖かかった。
その暖かさを感じると、自分の体が冷え切っているのを改めて感じる。
間近で見ると、すごくきれいな手だ。
指がすごく長くて、曇り空の下の光で見ると肌が真っ白に見える。
(*゚∀゚)「……」
それだけじゃない、この人自体がとってもきれいだ。
着ているものも、まあ黒ばっかりなんだけどカッコよくて。髪も長くて、さらさらで。
それに比べて、いつもお母さんにぶつぶつ切られてる私の髪なんか、酷い。
85
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:14:28 ID:r6CHnP3M0
そうだ。この前、この人の部屋の前で見た時からだっただろうか。
この人に、すごく憧れてしまっている。
でも同時に、どうしようもなく垢抜けない自分が涙がでるくらいに恥ずかしかった。
……そんなことを考えた日の夜は、いつも考える。
お父さんがいつも家にいてくれて、お母さんの心が病気じゃなかったら。
私も、将来はこんなお姉さんになれたのかな?と。
それが駄目なら、そもそもお母さんがいなければ……。
川 ゚ 々゚)「さ、行きましょ」
(*゚∀゚)「あ、はい!」
押し切られるような感じで、私はお姉さんの部屋に上げてもらうことになった。
入った瞬間、柑橘系の果物のような良い香りがしてくる。
86
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:15:58 ID:r6CHnP3M0
でも部屋の中はいろいろなプリントとか、本とかですごく散らかっている。
私は、そんな部屋の隅にあるテーブルの椅子に座らされた。
濡れるから駄目だって断ってるのに。
しかし……大学生と聞いていたんだけど、大学生もこんなにプリントを貰うんだ。
そんなことを考えていると、お姉さんがお茶を持ってきてくれた。
(*゚∀゚)「すごくいい匂い……なんですかこのお茶?」
川 ゚ 々゚)「ああ、これ?
これは普通に紅茶よ?」
(*゚∀゚)「えっ?でも普通はこんないい匂いは……」
川 ゚ 々゚)「ああ、アールグレイだから」
(*;゚∀゚)「えっと、あーる……。
ごめんなさい、午後ティーとかそういうのしか飲んだことなくて」
川 ゚ 々゚)「……そうなの。でもなんで謝るの?」
(*;゚∀゚)「あ、すみません」
_,
川 ゚ 々゚)「だーかーらー、謝らないでいいの!
つぎ謝ったら怒るからね!」
(*;゚∀゚)「あ、う」
87
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:16:56 ID:r6CHnP3M0
川 ゚ 々゚)「……」
(*;゚∀゚)「……」
川*゚ 々゚)
(*;゚∀゚)「?」
川*^ 々^)「……冗談よ」
(*゚д゚)「あっ……ひどーい!」
お姉さんがぱっと表情を変えておどけてみせる。
思わず、立場を忘れてやり返してしまったけど、
やっちゃったとは思わなかった。
お姉さんの笑顔が、子供の私よりも可愛らしいというか、屈託がなかったから。
88
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:18:04 ID:r6CHnP3M0
川*゚ 々゚)「そうそう、その調子よ。
あと敬語ももうやめて?怒るからね?」
(*゚∀゚)「うん、分かりました」
川 ゚ 々゚)「……わざとね?」
(*゚∀゚)「……バレた?」
川*゚ 々゚)「こいつぅ!すんきざみにしてやるぞ!」
(*^∀^)「あはははっ!なにそれ!」
それからのお姉さんはよく笑った。
お姉さんから借りたタオルで頭を拭きながら、
私はいろんな話をした。
お姉さんは、大学に通うために東京からこの美府市に越してきて、
今は大学一年生なんだそうだ。その割に大人っぽいですって私は言った。
川 ゚ 々゚)「あー、みんなからもそう言われるんだよ。
ま、そりゃあそうなんだけどね。
私、いま21だから」
(*;゚∀゚)「あ、もしかして……浪人した、とか?」
89
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:19:12 ID:r6CHnP3M0
川 ゚ 々゚)「そうそう……遊びすぎちゃって」
(*゚∀゚)「そんな風には見えないけどなー」
川 ゚ 々゚)「……私はどう見えるの?」
(*;゚∀゚)「え、その……」
川 ゚ 々゚)「……」
(*゚∀゚)「なんというか、お姉さんはすごくかっこいいです!」
私は、少し勇気を出してそう言った。
正面から人を褒める時って、勇気がいる時がある。
今がその時だ。
90
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:20:44 ID:r6CHnP3M0
川*゚ 々゚)「……ありがと」
(*゚∀゚)「……こちらこそ」
そう言って、私はお姉さんに微笑み返した。
川*゚ 々゚)「名前まだだったよね?私、素直くるうっていうの。
……これから、何かあったらすぐ来てくれていいからね」
(*゚∀゚)「つーです。よろしくね。」
(*゚∀゚)「……いろいろ、ありがとうございます」
川*゚ 々゚)「こらっ!敬語に戻ってるよ!」
(*゚∀゚)「……ごめん」
それから、夜になって。私の家での晩ご飯の時間になった。
かっこ悪いから、お腹が鳴らないようにたまにお腹をパンチしてみたけど駄目だった。
なんか、異様に耳が良いくるうさんはすぐにこっちを向いて意地悪く笑った。
川*゚ 々゚)「んーっ?なんか変な音が聞こえたなあ?」
(*//∀//)「……うう」
わざとらしく、いろいろなところを見るフリをする。
お風呂場、食器棚。いろんなところを覗き込んでは、チラチラとこっちを向く。
よく分かんないけど、この人ヒドいかも。
91
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:21:35 ID:r6CHnP3M0
川*゚ 々゚)「ここかな?」パカッ
_,
(*;゚∀゚)「くるうさん、そこお鍋なんですけど」
川*゚ 々゚)「……アッー!こんな所に昨日の残りの野菜ポトフが!」
(*゚∀゚)「!」
川*゚ 々゚)「おおっとお!冷蔵庫を開けたら賞味期限ギリの鶏肉がぁ!」
川*> 々<)「さらにさらに!卵と人参も、それに玉ねぎもそろそろ使わないと!」
川*゙゚'々゚')「はぅあ"!それにケチャップもそろそろ封を開けて一週間!
もうそろそろ鮮度が切れちゃうよ!」
川*゚ д゚)「やべえええ!しかもたっぷり二人分はあるぞう!
こりゃあ大変だ!今すぐオムライスでも作らないと!」
(*;-∀-)「なんとなく分かったけど、なにもそこまでしなくても……」
92
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:22:29 ID:r6CHnP3M0
川*゚ 々゚)「ごみんごみん、つい楽しくてね」
(*゚∀゚)「でも、いいの?
ご馳走までしてもらっちゃ、流石にちょっと」
川 ゚ 々゚)「んーそうねぇ……じゃあ、手伝ってくれる?」
(*;゚∀゚)「え?」
川 ゚ 々゚)「それだったら、あなたも食べやすいんじゃない?」
(*゚∀゚)「……たしかに、そうだけど」
川*^ 々^)「じゃあ、一緒に作りましょ!」
(*;゚∀゚)「でも、私あんまり料理したことなくて」
川 ゚ 々゚)「んー、じゃあ簡単なことでいいからお願いできるかな?
ポトフが二人分には少ないから、お湯とコンソメを足しておいて」
93
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:23:15 ID:r6CHnP3M0
(*゚∀゚)「そのくらいなら……」
川 ゚ 々゚)「ん、じゃあおわったらオムライスの方に呼ぶからねー」
(*;゚∀゚)「あ、はいっ」
なんか、緊張してきた。
よその家でなんか成り行きでオムライスを作ることになってる。
なんか、夢見てるみたいな感じだ。
いままで、満足に友達の家に遊びに行ったこともなかったから。
とにかく、私は家と同じ2つ口のガスコンロのスイッチをひねった。
ぽっと暖かい音がして、青い火が可愛いミルクパンの下で揺れる。
私の家でヤカンにお湯をわかす時と違って、なんだか心がはずむ。
川 ゚ 々゚)「……」
くるうさんはその間、玉ねぎと人参を手早くみじん切りにしている。
包丁がすごくよく切れるのと、機械みたいに均一に切れているのには感心した。
それをざっとボウルに移し、一口大ほどに切った鶏肉を出した。
そこでくるうさんは、馬鹿みたいにミルクパンを何度も覗いている私に声をかけた。
94
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:24:47 ID:r6CHnP3M0
川 ゚ 々゚)「本当に料理したこと無いの?」
(*゚∀゚)「……うん、家庭科の時間ぐらい」
川 ゚ 々゚)「そうだな、じゃあ今日は作り方を覚えて帰ってもらおうかな。
まずは、野菜をみじん切りにしておくの。人参はあってもなくてもいいよ。
でも、私は甘みが出るのが好きだから入れたほうが好き」
(*゚∀゚)「ふうん」
川 ゚ 々゚)「それで、じゃあ鶏肉を焼く時なんだけど。あ、これはもも肉ね。
皮を下にして焼いていくの。まずはちょっと強火でね」
(*゚∀゚)「皮を先に?なんでなの?」
川 ゚ 々゚)「こうするとぱりっと仕上がるの。
じゃあ、実際に焼いてみようか」
そう言うと、くるうさんはフライパンに油も敷かずに鶏肉を入れる。
いいのかな、と思ったけど口を挟むのも、と思ったので黙っている。
いつもは誰かさんに口を挟むと、ろくでもない事になるから癖になっているんだろう。
じゅうという気持ちのいい音と、そこからすぐに鶏肉の香りがふあっと上がってくる。
95
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:25:29 ID:r6CHnP3M0
川 ゚ 々゚)「ほら、油が出てきたのが分かる?」
(*゚∀゚)「うん、けっこう出てきたね」
川 ゚ 々゚)「皮って本当に油が多いの。
この油ってサラダ油より全然香りがいいし、
こういう料理だと断然美味しく出来るんだ」
川 ゚ 々゚)「……それに、油の節約になるからね」
(*;゚∀゚)「けち……?」
川 ゚ 々゚)「いいじゃない、それで美味しく出来るんですから」
それからちょっとして肉をひっくり返すと、
皮にはすごく美味しそうな焼き目がついている。
それを確認してから、くるうさんはフライパンに蓋をする。
川 ゚ 々゚)「ここで弱火にして、中まで火を通すの……と。
そろそろスープのお湯が沸くんじゃない?」
(*゚∀゚)「あ」
くるうさんの手元に注目していたから気が付かなかった。
私はあわてて火を弱くして、そこにコンソメの素を入れた。
よく見ると、少しジャガイモが煮崩れている。
96
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:26:17 ID:r6CHnP3M0
(*;゚∀゚)「あちゃー」
川 ゚ 々゚)「んー?ちょっと煮過ぎちゃったかな?」
(*゚∀゚)「ごめん、ちょっとだけ」
川 ゚ 々゚)「まあ、私はそういうのが好きだからいいけどね。
底に溜まった、ジャガイモの残骸をもそっと食べるのっていいよね」
(*゚∀゚)「あ、それ分かる!」
川*^ 々^)「……あなたが分かる人でよかった」
彼女はそう言いながらスープの味を見て、
軽く塩コショウを加えて味を整える。
私も味を見てみたが、やっぱり美味しかった。
くるうさんはその後で、すぐ野菜をフライパンに放り込んだ。
玉ねぎの焦げる匂いがして、だんだん空腹感がひどくなってきてしまう。
お腹すいた。でもまあ、これからちゃんとしたご飯が食べられるんだからいいか。
97
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:27:05 ID:r6CHnP3M0
川 ゚ 々゚)「フン〜フンフン♪」
(*゚∀゚)「なんですか?それ?」
川*゚ 々゚)「暗い日曜日って歌よ。いい曲なのよこれが」
(*;゚∀゚)「なんか、楽しそうな曲じゃないんだけどなぁ」
川 ゚ 々゚)「でも楽しい曲ばっかり聞いてると逆に気が滅入ってこない?
たまーに暗い曲を流してると逆に気分が盛り上がってくるものよ」
_, ,_
(*゚∀゚)「そーかなー?」
なかなか独特なセンスをした人だ。
なんか、喋っていてもなんか変な人だなあとは思ってたけど。
まあ、私みたいなのにこんなに優しくしてくれるんだから、とっても変な人なんだろう。
炒め終わったものに、彼女は白ワインをふりかける。
お酒臭かったけど、それはすぐに消えて甘い匂いが立ち始める。
そこに、ようやくケチャップが入る。
くるうさんはしばらくケチャップと具材を馴染ませていたけど、
お茶碗に四杯分のご飯を(炊きたてだった)量りとって、フライパンにどさっと入れる。
そこで、彼女はコンロの脇においてある台の上を見てはっとした顔をした。
98
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:27:48 ID:r6CHnP3M0
川;゚ 々゚)「あ、ごめんつーちゃん。
コンソメの素を溶いておいてくれる?
このちっちゃい器に素を入れてさ、ポトフのスープで溶かすの」
(*;゚∀゚)「あ、はい」
どうやら、くるうさんはこの部分を忘れていたみたいで、
突然私にそうやって指示した。今まで私の見る限りでは完璧に進んできたのに。
カッコよく見えるこの人も、こんなふうに失敗するんだと思うとなんだかおかしかった。
私はスープの上澄みで素を溶いて、台の上に置いた。
くるうさんはそれをすぐに取って、半分出来かかっているチキンライスの上にかける。
また、じゅわっといういい音が鳴った。
川*゚ 々゚)「ありがと、じゃあもうすぐだからね」
(*゚∀゚)「やった!」
私はもう待ちきれなかった。
美味しそうなものがあるのに食べられないのって半分拷問だと思う。
しかもくるうさんの手際が良いせいか、彼女がコックさんみたいに見えてる。
そのせいで余計に、期待感みたいなのが否が応にも高まってしまう。
99
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:27:52 ID:hPMtsvXkO
見てる
支援
100
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:28:41 ID:r6CHnP3M0
くるうさんは最後にぱらぱらっと塩と胡椒を上からかけて、
チキンライスをお皿に盛り付ける。
川*゚ 々゚)「よーし、ここからが本題ね」
(*゚∀゚)「オムレツだね」
川*゚ 々゚)「それも、あの悪名高いタンポポオムだよ!」
(*゚∀゚)「なにそれ?」
川 ゚ 々゚)「あれよ、ご飯の上に乗っけてスプーンで割るやつ」
(*゚∀゚)「ああ!あのテレビでよくやってる奴かぁ!」
くるうさんはバターと卵、それと牛乳を冷蔵庫から出す。
軽くといた卵に牛乳をほんの少し入れて、さらに混ぜる。
それから、よく拭いたフライパンにバターを敷く。
川 ゚ 々゚)「最初から最後まで強火でガッと行くのがコツよ。
最初にババっと全体を混ぜて、あ、ちょっと固まったかな。
と、思った瞬間にざあっとフライパンの端に寄せて表面だけ焼き固めるの」
101
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:30:08 ID:r6CHnP3M0
(*;゚∀゚)「……なんか、長嶋監督みたいな説明だね」
川 ゚ 々゚)「そうなるのも仕方ないよ。
こればっかりは感覚勝負だからね。
私もこれが出来るようになるまで半年かかったから」
(*;゚∀゚)「半年!」
川 ゚ 々゚)「……それまで数えきれないくらいの、
卵焼き乗せチキンライスを食べてきたの。
カチカチに固まったオムレツを噛むたびに涙がこぼれた」
(*;゚∀゚)(そこまで悔しがらなくても)
川 ゚ 々゚)「でも、最近は九割くらいの確率で出来るようになったから大丈夫。
……そしてたぶん今日は行ける日だと思う」
(*゚∀゚)「ならいいんだけど」
川 ゚ 々゚)「つーちゃんも、覚悟して。
これから長く厳しいオムレツ道を極めるのなら、
フライパンは3つでは足りないからね」
102
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:31:41 ID:r6CHnP3M0
(*;゚∀゚)「……」
川 ゚ 々゚)「さて、フライパンもいい感じに温まったね。
いくか……」
くるうさんは、かっと目を見開くと卵をフライパンに流し込んだ。
川;゚ 々゚)ババッ「よっ、ほっ!」
川;゚ 々゚)ザアッ「おりゃあ!」
川;゚ 々゚)「ほっ!やっ!はぁっ!」
(*゚∀゚)(掛け声はすごいけど、やってることは普通だ……)
川;゚ 々゚)「よし、盛るから台から離れて!」
(*;゚∀゚)「うぇえ!?あ、はい!」
くるうさんが切羽詰まった声でそう言って、
オムレツをチキンライスの上に乗せた。
チキンライスの上の部分は、乗せやすいように成形済みだ。
……この間三十秒ぐらいだ。
くるうさんは同じ事をもう一度繰り返して、
私のお皿にもオムライスを乗っけてくれた。
これで。
103
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:32:24 ID:r6CHnP3M0
川*゚ 々゚)「はい!できたよ!」
(*^∀^)「あーもう私お腹ペコペコだよ!」
川*゚ 々゚)「じゃあ、割ってみようか!」
(*゚∀゚)「うん!」
私はくるうさんにスプーンをもらって、
テレビでよくやるみたいにオムレツの真ん中を縦に裂いた。
そこから金色の半熟卵が顔を出して、
お花が咲いたみたいにふわっとチキンライスの方に広がった。
(*゚∀゚)「うわぁ、すごくキレイ」
それで、くるうさんの方を見たんだけど……。
川ll; 々 )「……」
彼女のオムレツは、上手く広がっていなかった。
くるうさんは必死にスプーンで広げようとしていたけど、
無理して広げようとした部分がポロポロ崩れて余計にひどいことになっていた。
104
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:33:16 ID:r6CHnP3M0
川;゙゚'々゚')「馬鹿な!この私が……この期に及んで失敗だと!」
(*゚∀゚)ボソッ「……長く厳しいオムレツ道」
川;゚ 々゚)「あ……」
川;>々<)「……もー、ひどいよつーちゃん!」
(*゚∀゚)「覚悟して(笑)フライパン三本じゃ足りないよ(爆笑)」
川;゚ 々゚)「……あなた、案外Sなの?」
(*゚∀゚)「?」
そんなことを言い合いながら、リビングのこたつの上にお皿を持っていく。
ポトフも小さな陶製のお椀に盛ってみると、そんなに煮崩れした感じではなかった。
なんか、こういうことが久しぶり過ぎてなんか新鮮だ。
105
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:34:36 ID:r6CHnP3M0
川*^ 々^)「さて、遠慮なく食べてね!あなたの料理だからね!」
(*゚∀゚)「……じゃあ」
川*^ 々^)「「いただきます!」」(゚∀゚*)
川*^ 々^)「……ん、久しぶりだけどよく出来た」
(*゚∀゚)「これ、すごく美味しいよ!
ご飯もふんわりしてるし、お肉もやらかい!」
川*^ 々^)「あなたのポトフも美味しいよ、愛情入れた?」
(*゚∀゚)「いや……それはまだ」
川;^ 々^)「あら、そう?」
(*゚∀゚)「ま、でもちょっとくらいは入ってるかな」
川*゚ 々゚)「本当に!?どのぐらい入ってるの?
指一本分ぐらい?」
(*;-∀-)「だから、なんか例えがわかんないよ……」
106
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:35:29 ID:r6CHnP3M0
でも、冗談抜きでオムライスは美味しかった。
いや、味自体は普通だったかもしれない。
なんだか今は何でも美味しく感じる気がする。
お腹も空いていたから、私はあっという間にお皿を空にしてしまった。
川 ゚ 々゚)「いい食いっぷりだね〜」
(*゚∀゚)=3ケプッ
川*゚ 々゚)「あらあら」
(*//∀//)「あ……ごめんなさい」
ついついリラックスしてしまって、家と同じ感じになってしまう。
そこで私はギクッとして時計を見た。
そろそろ、午後8時になろうとしている。
ここに来たのが四時くらいだから……。
いくら何でも、甘え過ぎだ。
107
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:36:18 ID:r6CHnP3M0
(*゚∀゚)「じゃあ、お皿の片付けしたらお暇します。
オムライス、すごく美味しかった!ごちそうさま!」
川 ゚ 々゚)「いや、こんな適当な料理でごめん。
……もっといてくれてもいいんだよ?」
(*;゚∀゚)「でも、お母さんのご飯も炊かなくちゃいけないから」
川 々 )「……そう」
(*゚∀゚)「……くるうさん?」
川 ゚ 々゚)「あ、ごめんちょっとトイレしてくる。
まだゆっくりしてていいからね〜」
(*゚∀゚)「うん」
108
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:37:42 ID:r6CHnP3M0
くるうさんはそう言ってトイレに立った。一瞬表情がかげったけど、どうしたんだろう。
そもそも部屋に私が一人残された形になったが、これはさすがに無用心じゃないだろうか。
ほとんど見ず知らずの子供を部屋にあげて、放置してどこかに行くなんて。
(*゚∀゚)(信用してくれてるってことなのかなぁ?)
しばらくして彼女は帰ってきたけど、顔にはさっきまでの笑みが戻っていた。
川*゚ 々゚)「ふいー、すっきりんぐだぜい」
(*;゚∀゚)「ぶっ!なにそれ!」
川*゚ 々゚)「んあ?いや、おしっこ我慢してたからさ。ついね」
(*;゚∀゚)「くるうさん、せっかく美人なのに人前でそんな事言わないでよ!」
川*゚ 々゚)「おう、もっと褒めてもいいのよ」
(*;゚∀゚)「だから……」
109
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:38:25 ID:r6CHnP3M0
この人、なんかすごおく変な人だけど。
でも。
川*^ 々^)「じゃあ、ちゃちゃっと片付けちゃおうか」
(*゚∀゚)「はーい」
なんだか憎めないし、どういう訳だか見た目はかっこいい。
この人とお友達になれて……友達になれたのかな?
とにかく、今日は楽しかった。
だれかと一緒にご飯を作って食べるのって、こんなに楽しいことだったんだ。
今日は、お母さんを笑顔で出迎えられる気がする。
私は雑に腕をまくってお皿を洗うくるうさんの横で、
自分でも止めようがなくニコニコと笑ってしまっていた。
110
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:39:25 ID:r6CHnP3M0
*―――――*
川*^ 々^)「じゃあ、気をつけてね」
(*゚∀゚)「はあい!今日はありがとうございました!」
川*^ 々^)「うん!またいつでも来てね!」
(*^∀^)「はい!おやすみなさい!」
川*゚ 々゚)「おやすみー」
川*゚ 々゚)「って、鍵閉まってるんじゃないの?」
(*;゚∀゚)「あ」
川 ゚ 々゚)「そういえばだけど、ほんとに無いの?鍵?
もう一度よく探してみたら?」
111
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:40:05 ID:r6CHnP3M0
(*゚∀゚)「うーん、けっこう探したんだけど……」
川 ゚ 々゚)「良ければ私も探すの手伝おうか?」
(*;゚∀゚)「でも、悪いよ」
川 ゚ 々゚)「ちょっとじゃない、別に構わないから」
(*;゚∀゚)「……うん」
つーちゃんの部屋の前で、二人で鍵を探す。
私のスマホを明かりにして、たどたどしく。
私は、たどたどしい演技をしながらだが。
川 ゚ 々゚)「えっと、どのへんにいつも置いてあるの?」
(*゚∀゚)「んー、教えるのはホントは危ないかもだけど。
……いつもは洗濯機の中に入れてあるんだよね」
川 ゚ 々゚)「へえ、なんか独創的な隠し場所ね」
112
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:40:56 ID:r6CHnP3M0
(*;゚∀゚)「やっぱり変だよね」
私は、洗濯機の中を覗き込む。
まあ、使い込まれた洗濯機の少し汚れた内槽があるだけだ。
ここの鍵が入れてあったホコリ取りの中には、ゴミしか入っていない。
川;゚ 々゚)「ん?」
(*゚∀゚)「どうしたの?」
川 ゚ 々゚)「裏に、なんか落ちてるよ?」
(*゚∀゚)「え?」
洗濯機の裏に手を入れて、私は鍵を引っ張り出す。
薄汚れた人形がくっついたアパートの鍵だ。
私が午前中のうちに抜き取って、さっきトイレに行く振りをして戻したものである。
川*゚ 々゚)「えっ、もしかしてこれじゃないの」
(*;゚∀゚)「ええっ!なんでそんなところに!?」
113
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:42:44 ID:r6CHnP3M0
川 ゚ 々゚)「よかったね、すぐ見つかって」
(*;゚∀゚)「うわー、本当にごめんなさい……」
川*゚ 々゚)「気にしないでよ。
私もひとりメシで、もそもそ食べなくて済んだし。
なによりあなたと仲良くなれたしね!」
(*;゚∀゚)「今度、お母さんの体調の良い時にお礼しに行くから……。
今日はほんとにありがとう」
川 ゚ 々゚)ノシ「うん、じゃあ今度こそおやすみなさい!」
(*゚∀゚)ノシ「はい!じゃあなにかあったらまた!」
川 ゚ 々゚)「あいよー」
バタン
川 ゚ 々゚)「……いい子やでぇ、ほんまに」
114
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:46:08 ID:r6CHnP3M0
最近では珍しいほどに、素直でいい子だ。
あの子とゆっくり話ができて楽しかったのが半分。
彼女を食べられなくて残念な気持ちが半分。
何かしらの理由がないと、流石に私も手を出しづらい。
川 ゚ 々゚)「……」
ぶっちゃけた話、理由なんてどうでもいいじゃんと思うこともある。
悪人だろうが善人だろうが、みんなまとめてバラバラにして食べてしまいたい。
だけど、それをしたらきりがないのだ。人間は星の数ほどいる。
だから、私はルールを作った。私の中だけにある特別なルールだ。
そのルールの線引きを超えた人間は、食べてもいい。
それ以外はだめ。
川 ゚ 々゚)「ふぅ」
……私は、お祭りの終わった後みたいな気分で短い家路に着く。
少し話しただけだけど、自分はつーちゃんに惹かれているらしい。
多分、彼女を食べることは出来ない。少なくとも今の私には絶対に無理だ。
川 - 々-)「はぁあ……」
私は大きくその場でため息をついた。
出来立てでまだほんの少しバリの残った合鍵を、ポケットのなかで弄びながら。
115
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:47:30 ID:r6CHnP3M0
.
116
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:49:28 ID:r6CHnP3M0
*―――――*
あの女をやるチャンスは、案外すぐにやってきた。
つーちゃんにバレないようにするには、
彼女が家を空けるというような状態が必要だった。
そう、10月も半ばを過ぎるとあのイベントがやってくる頃である。
修学旅行だ。
まったく、あの母親が修学旅行の費用を払っていたとは驚きだった。
廊下で偶然出会ったつーちゃんとの会話で、このことを知ったときは小躍りして喜んだものだ。
川 ゚ 々゚)「……」
( ゚д゚)「……そろそろだな?」
川 ゚ 々゚)「そーね」
私は、ミルナくんのライトバンの運転席にいた。
場所は、つーちゃんの通う小学校の近くにある飲み屋街の路地裏だ。
ここであの母親は働いている。そして時刻は午前2時。
娘が家にいないことをいいことに、夜勤でシフトに入っているようだ。
だが、そろそろ店から出てこの辺りに通りかかる頃だ。
ここで人気がほとんど無くなる。
117
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:51:05 ID:r6CHnP3M0
( ゚д゚)「お、来たぞ」
川 ゚ 々゚)「よーし、一気に行くよ」
( ゚д゚)「おk」
スモーク越しにあの女の姿を確認した私は、
女の進路を塞ぐように道路に飛び出した。
轢いてやりたかったが、轢くと車にも道路にも痕跡が残る。
(# ゚д゚)
爪;д )
川 ゚ 々゚)(何あの顔、笑えるんだけど)
私は後部座席から飛び出したミルナ君が、
目にも止まらない速さで女に腹パンを食らわすのをミラー越しに見ていた。
悲鳴を上げる暇もなかったようで、一瞬で車の中に引きずり込まれる。
(# ゚д゚)「よいしょお!」
爪メメ;'д#)「ぎゃあっ!う……」
川;゚ 々゚)(ちょっ……あ、いやでも……)
川 ゚ 々゚)(……肉は叩けば叩くほど柔らかくなるからね)
118
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:52:00 ID:r6CHnP3M0
車に引きこまれた後も、女は殴られ続けた。
それも顔面を執拗に狙われていた。
もう、ミルナ君ったらお下品。
まあ、手っ取り早く心を折るにはこれが一番なのは分かるが。
川 ゚ 々゚)「女のバッグは?」
( ゚д゚)「大丈夫、手に持ったままだ」
川 ゚ 々゚)「電池を抜いておいて、後で私が処分するから」
( ゚д゚)「おうよ」
爪メメ;'―#)「……」
女はショック状態にあるのか、目の前で携帯が奪われるのを呆然と見ていた。
顔の左側が真っ赤に腫れあがり、少し切れていた。
こんなとき、車を汚さないためにもビニールシートは必須だ。
119
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:54:02 ID:r6CHnP3M0
川 ゚ 々゚)「じゃあ、いつも通り身ぐるみはいだら僧合山に捨てるよ。
……おい、持ってる金を全部出せばヤラないどいてやるってよ?おばさん」
( ゚д゚)「……」
爪メメ;'―#)「……分かった」
とにかく、目的地までおとなしくしてもらわなければならない。
こう言っておけば、とりあえずは静かになる。
後部のドアは片側しか無い、そしてそっちはミルナ君が塞いでいる。
ミルナ君はうすらでかくて筋肉だけはついているので、よもや逃げられまい。
人気のない道路をひた走ること一時間。
私たちは隣県の僧合山へとやってきた。
ここには、ミルナ君の父が住んでいた家がある。
今は誰も住んでいない。
そしてここは山深くにあって、悲鳴がどこにも届かない場所だ。
周囲一キロの圏内には、他の民家すら無い。
ダム計画さまさまだ。
120
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:55:49 ID:r6CHnP3M0
( ゚д゚)「じゃあ、降りるぞ」
川 ゚ 々゚)「あいよ」
( ゚д゚)「おい、お前」
爪メメ;'―#)「……なに?」
ミルナ君は、女が声を出した瞬間にまた顔面にパンチを喰らわせる。
爪メメ;д#)「あがぁ!いだ……」
( ゚д゚)「敬語」
爪メメ;'―#)「あ"……はい」
( ゚д゚)「じゃあ、ここで服を脱げ」
爪メメ;'―#)「えっ……はい」
女は言われたとおりにする。
何かの拍子で指が折れていたのか、ひどく時間がかかった。
でもミルナ君はもう女を殴らなかった。
その様子を薄ら笑いを浮かべてみていただけだ。
ま、そういう趣味なのだろう。気持ちはわからないでもない。
……女は、剥いてみるとそこそこに綺麗な体型を保っていた。
121
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:57:24 ID:r6CHnP3M0
三十半ばにしては上々だろう。
だけど下っ腹と腿にセルライトが浮いているのは大きく減点だ。
爪メメ;'ー#)「ここで、おろしていただけるんですか?」
私たちは顔を見合わせる。
飲み込みの悪い女だった。
( ゚д゚)「いや、まだだね。
お前の財布の中身を検分する。
それで……あの家の中についてきて欲しいんだがね」
川 ゚ 々゚)「それが終わったら、帰してあげるから」
爪メメ;'―#)「……あ、お前下の階のメスガキか!」
私の顔を見て、ようやく思い出したらしい。
やはり愚鈍な女だ。こんな家畜以下の人間と、数分でも吸う息を共有していたくない。
そろそろ限界だった。
122
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:58:20 ID:r6CHnP3M0
川 ゚ 々゚)「だったらどうしたの?いつもみたいに床ドンしてみる?」
爪メメ;'―#)「っ糞ガキ!!!
( ゚д゚)「おい」
爪メメ;'―#)「……」
( ゚д゚)「いいから行こう。
時間をかけ過ぎたくない」
川 ゚ 々゚)「うん」
ミルナ君は、女の脱いだシャツで彼女の手をグリグリと縛り上げる。
口にパンツを押しこむのはお約束だ。女が、低い獣のような声で呻く。
ミルナくんが女に吐いたら殺すと脅しながら、家の中に入っていく。
私は、荷物を持ってその後を追った。
カバンの中で金属の擦れる心地よい音がする。
その音を聞いたのか、女が息を呑む。
123
:
名も無きAAのようです
:2012/03/11(日) 23:59:45 ID:r6CHnP3M0
(*゚д゚)「いやあ、ここに来るのも久しぶりだな」
川 ゚ 々゚)「一年ぶりくらい?」
( ゚д゚)「ああ、もう溜まっちまってしょうがねえよ」
川 ゚ 々゚)「そういうのがやだったら定期的に抜きなさいよ」
( ゚д゚)「そういう問題じゃねえんだ、新鮮なのがないと駄目なんだよ」
川 ゚ 々゚)「ふうん?」
( ゚д゚)「夏場はまあいいんだけど、冬になるとすぐに冷えてさ。
ムスコまでコチコチに冷えてやんなるんだ。
だから、やりたての暖かいのがないと困るんだよね」
川 ゚ 々゚)「へー」
爪メメ;'―#)「何の話なの?」
川 ゚ 々゚)「ん?ああ、かき氷の話よ」
爪メメ;'―#)「……」
124
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:00:29 ID:lCxLhY4U0
すでに、二人でセッティングは整えてある。
女を、この家の元の応接間に二人して押し込んだ。
応接室といっても、椅子やソファーの類はない。
あるのは天井から吊り下がった一本の鈎と、一面のビニールシートだけだ。
爪メメ;'―#)「何よこれ……」
( ゚д゚)「あ、悪いけどひとりにしてくれ。
道具は、扉の前にでも置いておいてくれ」
川 ゚ 々゚)「あいあい、じゃあどのぐらいで終わる?」
( ゚д゚)カチャカチャ「うーん、三時間ぐらいは欲しいな。いいか?」
川 ゚ 々゚)「ま、許容範囲ではあるね。
了解、ここで本でも読んでるから」
爪メメ;'д#)「あ、ああっ」
125
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:03:02 ID:lCxLhY4U0
ミルナ君が下を脱ぐと、女は部屋の隅ににじっていった。
目は、ミルナくんの陰茎に釘付けになっている。
やー、相変わらず大きい。
久しぶりに見たけど、気持ち悪いくらいに大きい。
あんなの、まともに入る女なんているのかね。
( ゚д゚)「じゃあ、とりあえず一発イッとこうかな」
爪メメ;д#)「やだぁ!くるなぁ!」
ミルナ君が、女を床に転がして覆いかぶさった。
女は意味もなく、背後の床を叩いていた。
人間、もうどうしようもなくなるとこうなる。
特に女は大抵こうなる。
珍説の域を出ないが、女性のほうが生存本能が強いようだ。要は諦めが悪いのだ。
確かに女という生き物はは自分の生存を優先するために、
周囲の親しい人間をもたやすく犠牲にすることもある。
だが、それは極限状態の話だ。
日常生活の上で、誰かを踏みつけ、犠牲にする必要などほとんど無い。
ましてや自分の娘を無視し、虐げる必要などあろうはずもない。
126
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:04:18 ID:lCxLhY4U0
爪メメ;д#)「なんでよぉ!なんであたしにこんなことするんだよ!」
川 ゚ 々゚)「あ、ミルナ君ちょいストップ」
(;゚д゚)「なんだよ」
川 ゚ 々゚)「どうしてか知りたい?」
爪メメ;д#)「……ウグッ」
川 ゚ 々゚)「それはね、あなたの生活態度が悪かったからよ。
つーちゃんをほったらかしにして、夜中まで働くなんてどうかしてる。
でもって、家にいるときは娘をぶん殴るわけだ」
爪メメ;д#)「そ、そんなことでここまでするの!?」
川 ゚ 々゚)「ふむ、なにか申し開きはあるのかな?」
爪メメ;д#)「え、あ、わ、わたしは心の病気で、主人がいなくて寂しくて!
今の仕事は、人と触れ合う唯一の機会なのよ!心の拠り所なの!」
川 ゚ 々゚)「へえ、だからなに?」
爪メメ;д#)「!」
127
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:05:47 ID:lCxLhY4U0
川 ゚ 々゚)「心の病気、ご主人の単身赴任。
で、それがどうしたの?
だからって、あなたが何をしてもいいわけじゃないの」
川 ゚ 々゚)「その報いで、あなたは今から死ぬ」
爪メメ;д#)「そんな……」
川 ゚ 々゚)「でも安心して、あなたのしたことはもう少しで許される」
川 ^ 々^)「……美味しく食べてあげるからね」
爪メメ;д#)「何言ってるの……ああ"っ」
(;゚д゚)「おーい、もういいよな?」
川 ゚ 々゚)「あ、待たせたね。どうぞ」
爪メメ;д#)「いやあ"!ぎゃあああああ!あああああああああ!!!」
女の絶叫がその場に響き渡った。
ミルナ君は半分も入っていないけど、すでにひどく出血が始まっている。
私は、その光景を尻目に部屋を出た。
128
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:06:52 ID:lCxLhY4U0
川 ゚ 々゚)「……はぁ」
でも、女にとって下手な殺人鬼に襲われるより、
ミルナくんにあたったのは幸運だったと思うよ。
酷いのは苦しめ抜いて殺すけど、
ミルナ君は生きてる時に一発ハメたら、その後はキュッと〆てくれるんだもの。
まあその後で死体をどう弄られようと、
死んでいる彼女にはもう、何の関係もない話だもんね。
ミルナ君ってこういう所で女の子に優しいのがポイント高い。
ま、付き合いたくないタイプだからどうでもいいけど。
129
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:07:59 ID:lCxLhY4U0
そしてうだうだしているうちに、三時間が経った。
川 ゚ 々゚)ガチャ「おわったー?」
(*゚д゚)カクカク「ほっほっ……」
川 ゚ 々゚)「……」
( ゚д゚ )「……」
川 ゚ 々゚)「こっちみんな」
予定の時間を過ぎて十分程度。
ミルナ君はまだ女に腰を振っていた。
勘弁して欲しい。
人の迷惑を顧みないのはルール違反だ。
ミルナくんなんか美味しくなさそうだから食べたくなんかない。
130
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:08:40 ID:lCxLhY4U0
川 ゚ 々゚)「いや、しかし派手にやったね」
爪メメ 皿#)「」
股にすごい量の粘液がこびりついている。
だが、そんなことは顔のザマと比べればどうでもいいことだ。
上唇が鼻の下まで荒っぽくむしり取られ、上の前歯がむき出しになっていた。
近くには、私の用意したナイフとメスが血まみれの状態で転がっている。
川 ゚ 々゚)「もう少しキレイにやれないの?いつも思うんだけど」
( ゚д゚)カクカク「だって、このほうが抜けるんだもん」
川 ゚ 々゚)「ガキの言い訳ね」
( ゚д゚)カクカク「我ながらそう思うよ」
川 ゚ 々゚)「その腰を振るのをやめなさい」
131
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:10:39 ID:lCxLhY4U0
その後、すぐにビチャビチャと精液を女の腹腔にぶちまける。
女の腹は、空っぽの状態になっている。
近くにおいてあった大きな盥の中に、中身は移されていた。
もちろん、腹の前面は内蔵を取り出すためにざっくりと開いてある。
これは私の指示だ。
モツ系は目立たないところに埋めておけば、
後は文字通り、野となれ山となれである。
で、残った部分の処理もだいぶ楽になる。
体重の殆どを失った体は、ごく簡単に始末できるからだ。
ていうか、これからちゃんと洗って欲しい。
イカみたいなのと女の糞の匂いで今にも失神しそうだった。
その後、風呂場に担架で死体を運び二人がかりで洗う。
ミルナ君はお風呂のついでだ。
体中、ぬちょぬちょのベチャベチャである。
川;゚ 々゚)「こんなのほんとに久しぶりよー。
ってか、ミルナ君も手伝ってよ重いの!この女!」
(*゚д゚)「ああ、いい湯だ」
川#> 々<)「話を聞け!」
爪メメ 皿#)
132
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:11:23 ID:lCxLhY4U0
腹の中にシャワーをかけて中の血と汚れを軽く洗い流す。
腸をひっぺがした跡からすごい量の血が出て、少し慌ててしまう。
私はその出血を見て、女の喉を大きめのナイフで掻っ切って下に向ける。
鈎に吊るす前に、少しでも血抜きしておこう。
川;゚ 々゚)「あー腕がだるい」
( ゚д゚)「辛抱しろよ」
それが終わると風呂あがりのミルナ君と、応接室に戻った。
盥の中身はすでに別なところに移してある。
鈎の下に盥を移動させ、死体の頭を下にして鈎に引っ掛けた。
血が死体の顎から頭へと伝っていき、長い毛先から盥の中へ垂れていく。
( ゚д゚)「うっし、じゃあ血抜きを待つ間に偽装工作だな」
川 ゚ 々゚)「ん、この女の荷物を一部持ちだして、
私の書いた、この探さないでねカードを部屋に残しておく」
川 ゚ 々゚)「鍵はすでに用意してある。
さ、行くわよ」
133
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:13:04 ID:lCxLhY4U0
( ゚д゚)「了解、肉は本当に少しでいいのか?」
川 ゚ 々゚)「一人暮らしの女の食事量を考えてちょうだい。
切り取ったら、いつもの手筈通りに」
( ゚д゚)「ああ、でも少し時間は貰うかもしれん。
流石にしょっちゅう焼き場をウロウロしてると、
いくら深夜でも誰かに感づかれるかもしれん」
川 ゚ 々゚)「そこは何とかしてよ、所長さん」
( ゚д゚)「まあ、善処はするがね」
そんなことを言いながら、私たちはあの母娘の家へ向かった。
そして母はこれから、「他の男性と恋に落ちどこか遠くへ行く」事になる。
つーちゃんは悲しむだろう。そういう清らかな子だ。
だが彼女の痛みは、私と分かち合うことが出来る。
彼女の悲しみを少しでも和らげてあげなければ……。
134
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:13:45 ID:lCxLhY4U0
そうだ。
と、私は名案を思いついた。
また、彼女と食事をしよう。
彼女にとっても、私にとっても特別な、美味しい食事を。
135
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:14:29 ID:lCxLhY4U0
.
136
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:15:14 ID:lCxLhY4U0
*―――――*
お母さんがいなくなって、5日になろうとしていた。
知らせを聞いたお父さんが帰ってきて、一緒にいてくれている。
でも、私の心は癒されなかった。
(*; ∀ )(もしかして、私があんなことを思ったから?)
お母さんさえいなければ、私も普通に暮らせるのに。
そんな、罰当たりなことを思ってしまったからこんなことになったのかな?
やっぱり私は……サイアクだ。
( ФωФ)「つー」
(* ∀ )「パパ」
( ФωФ)「また、泣いていたのか」
(* ∀ )「……うん」
(´ФωФ)「……お前は何も心配しなくていい。
お父さんがそばに付いてる」
(* ∀ )「ありがとう」
137
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:16:28 ID:lCxLhY4U0
パパが、一旦休みをとってくれてうちのことは何とかなっている。
最初、この家の様子を見て驚いていた。
部屋の中はゴミ屋敷のようになっていて(これは元から)、
さらに部屋の中が引っ掻き回されていた。
そしてテーブルの上に乗っていた、あの手紙。
私も、修学旅行から帰ってきてこれだったから不安で仕方がなかった。
そんな時、くるうさんは私に優しく手を差し伸べてくれた。
お父さんが来るまでの2日間、私を部屋に泊めてくれたのだ。
そして事あるごとに、泣きじゃくる私の背中をあの温かい手で撫でてくれた。
もし、くるうさんがいなかったら、私は壊れちゃってたかもしれない。
本当にこの人がお姉ちゃんとかだったら、どんなによかったか……。
その話を聞いたお父さんは、くるうさんにペコペコとしきりに頭を下げた。
歯を食いしばって、涙を押し殺しながらずっと感謝していた。
138
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:18:29 ID:lCxLhY4U0
そんなことがあった後の、ある日の夜だった。
いろんな都合で、お父さんの帰りが遅くなるっていう日だった。
くるうさんは、晩ご飯を一緒に食べないかと誘いに来てくれた。
今日は、カレーだということだった。
川 ゚ 々゚)「……元気?」
(*゚∀゚)「うん、元気」
川 ゚ 々゚)「やっぱり、辛いわよね」
(*゚∀゚)「くるうさん、もっと、違うこと話そ?」
川;゚ 々゚)「……ごめんね」
くるうさんは、すごく困っているみたいだった。
私のせいだったけど、どうしようもなかった。
気持ちがグルグルしていて、他の人のことなんて気にしている余裕がなかった。
その私の心の穴は、くるうさんでも埋めることはできないと思う。
「お母さん」って、私の中でほんとに大きな存在だったんだな……。
139
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:19:17 ID:lCxLhY4U0
川 ゚ 々゚)「ねえ、じゃあまた一緒に作らない?」
(*゚∀゚)「……はい」
あまり気乗りはしなかったけど、頑張らなくちゃ。
くるうさんに美味しく作ってあげて、恩返しがしたい。
くるうさんに教わったとおりに野菜の下処理をして、包丁で切っていく。
さくさく、とんとんという感触は気分が沈んでいてもやっぱり楽しい。
くるうさんは、その間にお肉に下味をつけていた。
塩と胡椒を、角切りにしたお肉にぺたぺたと塗っている。
牛肉なのかな?脂が幾筋も入った、柔らかそうなお肉だ。
川 ゚ 々゚)「よし、切れたね。
だいぶ手際も良くなってきたね」
(*゚∀゚)「えへへ」
140
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:20:08 ID:lCxLhY4U0
川 ゚ 々゚)「じゃあ、野菜を軽く炒めちゃいましょう。
まず玉ねぎを炒めて、その次はジャガイモとニンジンよ」
(*゚∀゚)「うん!」
川 ゚ 々゚)「そうそう、玉ねぎの炒め加減で甘さが調節できるよ。
私的に飴色になるまでやると甘すぎるから嫌なんだけど……。
つーちゃんの好みでやってみて」
(*゚∀゚)「はーい」
じゃあ、ちょっと茶色くなるくらいでやめておこうかな。
軽く炒めて、さらに玉ねぎをとっておく。
ニンジンとジャガイモは、フライパンの表面を転がすようにして焼いていく。
炒められたら、鍋に入れて煮えるのを待つ。
……あ、もう暇になっちゃった。
141
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:21:05 ID:lCxLhY4U0
川;゚ 々゚)
(*゚∀゚)
くるうさんは私の方をちらちら見て、
何かを言おうとしていたが、結局何も言わなかった。
私、よっぽどひどい顔してるんだろうな。
川 ゚ 々゚)「……」
くるうさんはしばらくしておもむろに立ち上がると、
ジャガイモに爪楊枝を刺した。
抜いた爪楊枝はキレイなままだった。
川 ゚ 々゚)「よし、煮えたよ」
(*゚∀゚)「あ、はい」
鍋にルウを溶かしていく。
私は、鍋のほうをかき回していることにした。
くるうさんは、ここで肉を焼き始める。
142
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:21:52 ID:lCxLhY4U0
川 ゚ 々゚)「一緒にやっちゃうと硬くなっちゃうんだ。
だから、フライパンで表面を焼き固めてから入れるのがいいよ」
(*゚∀゚)「そうなんだ……その肉、美味しそう」
川*゚ 々゚)「そうね、きっと美味しいよ」
(*゚∀゚)「……楽しみ」
川*゚ 々゚)「うん、私も」
綺麗に焼き色がついたところで、カレー鍋の中に肉を入れる。
一瞬、ふわっと豚肉に近い匂いがした。
あれ、牛肉じゃないのかな。
しばらくそのまま煮込んで、完成だ。
川*゚ 々゚)「できたー」
(*゚∀゚)「おいしそー」
くるうさんも私も、特別なことは何もしていない。
ただ、カレーを箱の裏のレシピ通りに作っただけだ。
レシピと違うことをしたのは、肉を焼いた時だけ。
143
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:22:42 ID:lCxLhY4U0
でも、こんなに美味しそうに出来た。
これって、すごいことだと思う。
多分、くるうさんだから出来るんだろう。
まるで、昔のお母さんみたいに。
(* ∀ )「……」
川 ゚ 々゚)「つーちゃん?」
(* ∀ )「お母さん、本当にどこかに行っちゃったのかな」
川 ゚ 々゚)「……」
(*;゚∀゚)「例えば、誰かに誘拐されて、本人の意思じゃなくて、どこかにまだ」
川 ゚ 々゚)「つーちゃん、一気に言おうとしなくていいの。
ゆっくり話してみて?」
(*;゚∀゚)「ごめんなさい……」
川 ゚ 々゚)「気持ちはまず整理しないと、うまく言葉にはならないの。
だから、落ち着いて」
(*;゚∀゚)「はい」
144
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:24:05 ID:lCxLhY4U0
私は、この前二人でオムライスを食べたこたつに座らされた。
違うのはくるうさんがすぐ隣にいてくれることだ。
背中にいつもの温かな手の感触がしている。
(*;゚∀゚)「お母さんがほんとにいなくなっちゃったって信じられなくて、つい。
突然、変なこと言ってごめんなさい」
川 ゚ 々゚)「いいのよ。誰でも不安になるもの。
……きっと大丈夫だからね」
(* ∀ )「そう言ってもらえるのは嬉しいけど、
でも、やっぱり怖いんです。
このまま、お母さんが帰ってこないかもって思うと」
川 ゚ 々゚)「……もし、お母さんが帰って来なかったらどうする?何をするの?」
(*; - )「っ!」
くるうさんの声が、ぐっと低くなる。
その瞬間に、部屋の中の空気がずしりと重くなる。
私は本当にいなくなってしまった時のことを想像しさえすれ、
その時に何をするべきなのかということは考えていなかった。
145
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:24:54 ID:lCxLhY4U0
川 ゚ 々゚)「あなたは、どうしたいの?」
(*; - )「私は……」
川 ゚ 々゚)「答えられないでしょう?」
(*; - )「……」
川 ゚ 々゚)「そういうことはね、考えていても解決しないの。
だから、時間が解決してくれるのを待つしか無いときもある」
(*; - )「……じゃあ、私は待てばいいの?」
川 ゚ 々゚)「……いいえ、そもそも考えないほうがいいってことよ」
(*; - )「……考えずにはいられないよ。
お母さんに、もう会えないかもしれないのに」
川 - 々-)「当り前よ、だからね。
一瞬でもいいから、忘れさせてくれることをすればいいの」
146
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:26:27 ID:lCxLhY4U0
(*;゚ -゚)「例えばどんな?」
川 ゚ 々゚)「大好きな本を読んだり、音楽を聞いたり。
あとは美味しい物を食べたり、なんでもいいのよ」
川 ゚ 々゚)「とにかくその事意外なにも考えられないってものを見つけるの。
考えて、潰れちゃったら元も子もないよ?」
(*゚ -゚)「……私に、出来るかな」
川 ゚ 々゚)「……あなた一人の問題じゃない。
あなたのお父さんだって、同じ思いなんじゃないかしら」
(*゚ -゚)「……お父さん」
川 ゚ 々゚)「そう、お父さんを一生懸命助けてあげなさい。
お父さんもあなたを同じくらい真剣に助けてくれるはずよ?
二人とも、お母さんがいないのを忘れるくらいに。
それで、どうしても辛くなったら……」
川 ^ 々^)「私が美味しい物を作って、持っていってあげる」
(*゚ -゚)「……くるうさん」
川 ^ 々^)「じゃあ、早速だけど食べて!
きっと、すっごく美味しいからね!」
(*゚∀゚)「……はい」
147
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:27:07 ID:lCxLhY4U0
そう言って、くるうさんはスプーンを私の口の前に持ってくる。
温かいカレーの匂いがして、思わず泣きそうになる。
それを誤魔化すように、私はにっこりと笑ってそれを食べた。
(*゚∀゚)「……すごく、美味しいよ。くるうさん」
川*^ 々^)「よかった、ふふ」
すごく昔に、今と同じ気持ちになった。
あれは、確か幼稚園でいじめられて帰ってきて、
お母さんがずっと抱きしめて慰めてくれた時だ。
その時、私は世界中の誰よりも安全で安心していられるんだ。
と、小さいながらに思ったのを思い出す。
148
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:27:48 ID:lCxLhY4U0
(*゚∀゚)「くるうさん、ありがとね!ちょっと元気でてきたかも」
川*^ 々^)「よかった!ずっとあの調子でいられると私まで滅入っちゃうからね!」
(*゚∀゚)「……うん」
こうして、くるうさんの家での晩御飯の夜は更けていく。
お母さんは……もしかすると帰ってこないかもしれないけど。
その分、私が頑張らなくちゃ。
私は、カレーの暖かさを胸に染み込ませるように、心の中でそう言った。
149
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:28:30 ID:lCxLhY4U0
二人目 二人で完食 「くるうと『母』の愛情カレー」
150
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:30:31 ID:yjs8hAu.0
親を…喰ったのか…
乙
151
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:34:12 ID:lCxLhY4U0
川*^ 々^)ワンポイントアドバイス、カレー編!
川*゚ 々゚)カレーは水加減さえ間違えなければ子供だって美味しく出来るよ!
川*゚ 々゚)だって、箱の通りに作ればいいんだもん
川*゚ 々゚)愛だと称して、ヨーグルトやはちみつを入れるのは愛じゃない
川*゚ 々゚)食べる人を思いやるのが本当の愛だと思うよ!
川*゚ 々゚)じゃあ、みんなも愛のあるカレーを作ろうねぇ!
川*^ 々^) じゃあ、美味しいお肉が手に入ったらまた会おうね!
川*^ 々^)ノシバイバーイ!
152
:
◆9i63q3L3BI
:2012/03/12(月) 00:38:10 ID:lCxLhY4U0
……自分の書いているものの方向性が本気で見えないのって初めてだ。
次回はもっとライトになるってくるうちゃんが言ってた。
そしてつぎも更新まで時間がかかると思います。
153
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:46:56 ID:Ls/dk25IO
やだ、めちゃ美味しそう。描写が丁寧で引き込まれる。
決めた、今の現行に川 ゚ 々゚)を登場させよう。
乙でした!
154
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:48:18 ID:CNowxlsYO
乙した
こういう話好きだ
次の話待ってる
155
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 00:59:00 ID:pcsNHWBE0
なかなかによかった
こういう感じのは嫌いじゃない
156
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 01:06:00 ID:Hr75oH6g0
うあー、なんという背徳感、恐ろしい。
次話も楽しみにしています
157
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 02:08:03 ID:8CrG3cig0
やっと来たか!
次も楽しみにしてる!
158
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 09:42:39 ID:i7zXbSjUO
優しかったお母さん……
159
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 20:52:11 ID:Mw.towUc0
乙です
今回は肉そのものについて言及する描写が少なくやや残念です
肉と肉になるシーンが詳細に読みたいです
160
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 22:31:53 ID:FGncu9X60
あれ……?つーって前回食われなかったっけ……?と困惑しながら読み進めていたが
脳みそグラタンとごっちゃになってたようだ
食べちゃいたいくらい可愛いつーちゃんいいよね!
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