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( ^ωメ)は最低野郎のようです
74
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:25:09 ID:WOK6qqZY0
ミ,,゚Д゚彡「ここが合流地点だ」
見晴らしのいい平地だが交代人員が見えない。
ミ,,゚Д゚彡「何かあったのかもしれない。ちょっと回りを見てきてくれ」
( ^ω^)「了解でありますお」
ブーンの小隊は哨戒にでた。
('A`)「なんか変な任務ですなぁ。俺達がやる必要あるんですかね」
( ^ω^)「たしかに、大佐がなんで直々に命令してきたのかわからんお」
散開してあたりを探すが何も見つからない。
( ^ω^)「そっちはなんかあったかお」
(・∀ ・)「ないっすね」
( ´ー`)「あれ?」
爆発音がしてシラネーヨ機の通信が途絶えた。
75
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:25:56 ID:WOK6qqZY0
( ^ω^)「何があった!?」
(;=゚ω゚)ノ「友軍に撃たれてるょぅ!うわっ」
ぃょぅ機またんき機が爆散する。
(-_-)「隊長逃げてください」
ヒッキー機がブーンとドクオのほうに走ってきた。
( ^ω^)「どうしたお!」
(-_-)「フサギコの部隊がこっちに撃ってきました」
('A`)「どういうことだ!?」
事態を把握できないが攻撃されていることは確かだ。
ブーンはフサギコに通信をいれる。
(;^ω^)「応答してくださいどういうことですかお!?」
反応はない。4機のATが現れこちらを銃撃してきた。
今度はヒッキー機が炎上する。
76
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:28:19 ID:WOK6qqZY0
('A`)「くそっ」
銃撃されながらも必死でブーンとドクオは逃げた。
(;^ω^)「いったいどういうことだお」
('A`)「わかりません!」
大小の岩が多くローラーダッシュしながらの射撃は難しいらしい、フサギコ達の放つ銃弾は安定しなかった。
ブーンとドクオの走る先に崖が見えた。
( ^ω^)「飛ぶお!」
('A`)「えっ?」
ATには落下しても脚部でショックを吸収する機構がついているが限度がある。
この先の崖の高さがどれくらいかもわからない。
だが止まれば確実に殺される。
2人は決死の覚悟でそのまま崖を突っ切った。
('A`)「うひっ」
着地をすると、AT独特の脛の部分が前に開き、そこから膝がせり出し全体が前のめりの姿勢になる。
その体勢のまま慣性が働き滑り続けた。並みのパイロットなら制御できなかったであろう。
77
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:29:23 ID:WOK6qqZY0
ミ,,゚Д゚彡「・・・・・・」
フサギコ達は崖の上で止まった。
( ´_ゝ`)「どうします?」
ミ,,゚Д゚彡「もう追いつかない。帰るぞ」
(´<_` )「しかし・・・・・・」
ミ,,゚Д゚彡「手は打ってある」
その後ブーンとドクオは友軍の所までたどり着いたが、待っていたのは軍事裁判だった。
金塊の強奪および輸送車運転手の殺害の疑いを掛けられる。
ブーンとドクオはなんども釈明したが聞き入れられなかった。
フサギコ、流石兄弟、ニダーの証言と殺害に使われた拳銃がドクオのものであったことで有罪は確定した。
( ^ω^)「どうしてこうなった・・・・・・」
('A`)「・・・・・・」
ブーンとドクオは拘置所にいた。
今日は軍刑務所へと移送される日だった。
ブーンに面会があると告げられる。
78
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:30:46 ID:WOK6qqZY0
( ^ω^)「ギコ大尉お久しぶりです」
(,,゚Д゚)「今日はいい話を持ってきたぞ」
( ^ω^)「いい話ですかお?」
(,,゚Д゚)「ああ、ある条件をこなせば恩赦が得られる」
( ^ω^)「それは本当ですかお?」
(,,゚Д゚)「君の腕は評価している。俺が上層部に頼んで条件をもらった。それは技術開発部の実験の被験者として戦場にでてもらう」
( ^ω^)「それで恩赦がもらえるんですかお」
(,,゚Д゚)「そうだ。ドクオも一緒だ」
( ;ω;)「ありがとうございます」
ブーンとドクオは軍の技術開発部があるメルキアのバトレア州へと移送された。
そこで研究施設のある建物の部屋へと移される。
79
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:31:48 ID:WOK6qqZY0
( ^ω^)「・・・」
('A`)「一体どうなるんですかね」
ベッドと簡素なトイレしかない部屋で待たされる。
(*゚ー゚)「失礼するわ」
ドアを開け女性が入ってきた。知的な雰囲気の美人だ。
(*゚ー゚)「私は技術開発部のしぃ、あなた達が受けてもらう実験の責任者です」
('A`)「どんなことをすればいいんですか?」
(*゚ー゚)「基本的には私達の命令どおりに任務をこなせばいいわ」
('A`)「はぁ、それでいいんですか?」
(*゚ー゚)「戦闘のデータのため軍事作戦とも無関係な任務もあります」
('A`)「そうですか・・・」
(*゚ー゚)「開始は3日後からです。それまではこの施設内にいてください」
そう告げるとしぃは部屋から去っていった。
80
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:32:38 ID:WOK6qqZY0
('A`)「思ったより簡単そうですね」
( ^ω^)「よかったお」
2人は安堵したがそれも実験のはじまる前だけであった。
3日後、実験の場所はサンサであると告げられた。
サンサとはバララント補給基地として利用されていた星だ。
そのために戦場となり過去2度の攻略作戦が行われ、サンサの自然は壊滅状態となり今はドーム型の都市で人間が生活をしている。
そして、第3次攻略戦が始まるとのことだ。
81
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:33:32 ID:WOK6qqZY0
(*゚ー゚)「あなたたちにはターボカスタムのスコープドックが与えられます」
ブーン達は宇宙艦船の中にいた。
(*゚ー゚)「揚陸艇でバララント陣営に降下してもらいます」
('A`)「それで・・・・・・」
(*゚ー゚)「そこから脱出してください。コンピューターは生存率1,46%と出しています」
('A`)「えっ・・・・・・」
( ^ω^)「無茶だお」
(*゚ー゚)「やってもらいます。私は権限であなた達をここで殺すこともできるんですよ?」
話は通じないようだ。
耐圧服に着替え準備を始めた。
揚陸艇の入射角を狭めれば迎撃ミサイルを回避できるわずかな隙間があるらしい。
そこから敵勢力下の中に降下し脱出して生き残る。これが実験らしい。
82
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:34:22 ID:WOK6qqZY0
('A`)「こんな実験意味あるんですかね」
( ^ω^)「とにかく生き残るしかないお」
揚陸艇が射出される。機内は激しく揺れた。
大気圏に突入すると大量の迎撃用のミサイルが飛んでくる。
('A`)「うわぁ・・・」
幸い説明どおりミサイルは着弾しなかった。
しかし、入射角が浅すぎたため着陸は、というより墜落だった。
緊急用のエアバックが作動する。2人は無事だった。
( ^ω^)「生きてるかお?」
('A`)「ええなんとか」
( ^ω^)「敵に見つかる前にここを離れるお」
('A`)「了解です」
傾いている揚陸艇の中でATに乗り込む。
83
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:35:44 ID:WOK6qqZY0
('A`)「扉が開かない」
衝撃で歪んでいた。
( ^ω^)「さがってるお」
ブーンがソリッドシューターで爆破した。
( ^ω^)「早くいくお!」
('A`)「はい」
ローラーダッシュで飛び出す。
取り合えず方角は味方勢力下がある西へと進む。
話し通りサンサは草木の生えない大地となっていた。
( ^ω^)「そろそろ敵が来るはずだお」
('A`)「了解です」
ブーンの予想通り数分後こちらへ向かう敵部隊と遭遇した。
ATが10機はいるトレーラー3台
バララントのファッティー30機規模の部隊、おそらく一個中隊だろう。
84
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:37:00 ID:WOK6qqZY0
( ^ω^)「きたか!」
ブーンはソリッドシューターで先頭を走るトレーラーを撃破。
残り2台からATが湧いてくる。
('A`)「チクショー」
2人はあえて敵陣中心に突っ込み、敵が状況を認識し終わる前に出来るだけ片付ける。
弾薬が切れるまで撃ち続けた。5,6機の敵ATが撃破され道が出来る。
( ^ω^)「突っ切るお!」
そしてターボダッシュで一気に逃げ切る。ファッティーではもう追いつけない。
ブーンはソリッドシューターを捨てショートバレルマシンガンに持ち替え、ドクオはヘビーマシンガンのマガジンを交換する。
85
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:38:56 ID:WOK6qqZY0
( ^ω^)「あの山を迂回するお」
敵に把握されたので身を隠すためあえて迂回をする。
今度はヘリが数機飛んできた。
険しい山の地形を生かしヘリが近づけないように走行する。
岩陰から出ては撃ち、隠れてまた出ては撃つのゲリラ戦を繰り返す。
偵察に来たヘリは撤退した。
( ^ω^)「もうATは捨てるお」
ブーンの決断は早く2人はATを捨てた。
銃と荷物を持ち、爆薬をセットして立ち去った後爆破する。
発見されにくいように険しい山を歩き続けた。
('A`)「うう・・・」
一面砂漠のサンサは昼暑く夜は寒い。
それでも3日間悪路を歩き続けた。
水も食料も尽きている。
86
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:40:29 ID:WOK6qqZY0
('A`)「あれは!」
ぼろぼろに荒廃したドーム型都市があった。
見るからに人はいなさそうだ。
(ヽ゚ω゚)「食料と水はないか」
2人は必死に探した。
( <●><●>)「あななたち」
('A`)「だれだ!」
突然現れた男に銃を向ける。
( <●><●>)「ギルガメス兵ですね。わかってます」
(ヽ゚ω゚)「貴様バララントか・・・・・・?」
( <●><●>)「いえ、元この都市の住人です。今は私一人しかいませんが」
( <●><●>)「あなた達水が必要でしょうわかってます」
男は水筒を差し出した。二人はのどを鳴らしながら飲んだ。
87
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:41:31 ID:WOK6qqZY0
( <●><●>)「私はわかってますです」
わかってますの住処に案内された。都市としての機能は壊滅しているが人が1人くらいなら住めるらしい。
( <●><●>)「なぜこんなところにギルガメスの兵士がいるんです?」
( ^ω^)「まあ・・・不時着だお」
( <●><●>)「そうですか。だからバララントの土地いたんですね。わかってます」
( <●><●>)「それなら」
わかってますは地図を出した。
( <●><●>)「この都市から伸びている地下通路の地図です」
('A`)「地下通路?」
( <●><●>)「そうです。そこはバララントも監視していませんから距離はありますが帰還できるでしょう」
88
:
名も無きAAのようです
:2011/11/24(木) 02:41:50 ID:4KXtpxxs0
支援
おやすみなさい
89
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:42:20 ID:WOK6qqZY0
( ^ω^)「すまないお。ありがとうだお」
('A`)「なぜそんなに親切にしてくれるんだ?」
( <●><●>)「あなた達が悪い人間に見えなかったからですかね」
一晩過ごし、わかってますに御礼を告げ地下通路へと行く。
ブーンとドクオは数日後無事友軍と合流することが出来た。
(*゚ー゚)「帰還ご苦労様です。それでは次の実験に入ります」
休息はなかった。
( ^ω^)「いったいこんな実験に何の意味があるんだお」
(*゚ー゚)「あなた達が知る必要はありません」
質問には答えられなかった。
それから、数々の実験が繰り返される。通常作戦や暗殺、特殊工作、ブーン達がやったこともない任務もあった。
どれも生存確率は一桁の普通なら行われないようなものだ。
そして、第三次サンサ攻略戦が始まって2ヶ月が過ぎて作戦は最終局面へとはいる。
90
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:43:10 ID:WOK6qqZY0
(*゚ー゚)「軍はレッドショルダー投入を決定しました。サンサ攻略戦はこれで終わるでしょう」
レッドショルダー部隊。ブーンも噂は聞いているがなぞに包まれた特殊部隊。
さまざまな作戦において驚異的な戦果と残虐性で敵味方どちらからも恐れている存在だ。
彼らはATの肩を赤く塗り「吸血部隊」と呼ばれる。
おそらくレッドショルダー投入は攻略戦を終結させるつもりだろう。
(*゚ー゚)「実験も最後のこれを終えて終了となります」
( ´ω`)「本当かお・・・・・・」
ブーンは度重なる激務で心身ともに消耗しきっていた。
しかし、これで恩赦となる。希望が見えたのだ。
(*゚ー゚)「最後の実験は集結しつつあるバララント陣営への強襲作戦に参加してもらいます」
ブーン達は囚人兵の集まりである特別行動部隊へと組み込まれた。
そして、最後の実験が始まる。
91
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:44:02 ID:WOK6qqZY0
( ´ω`)「ドクオ!生きてるかお!」
('A`)「はい何とか!」
作戦は苛烈を極めた。戦況は五分と五分、泥沼の戦闘が行われる。
一瞬も休む暇なくマシンガンを撃ちつづける。前からは銃弾、そらから迫撃砲の雨が降ってきた。
敵味方共にばたばたとATが倒れ爆散していく。そんな激戦が数時間にわたり継続された。
( ´ω`)「生残るお・・・・・・生き残ってやるお・・・・・・」
ブーンは生き残りたい執念だけで戦っている。
そこに飛んできた迫撃砲でブーンのATの片足が吹っ飛んだ。
( ´ω`)「ぬおっ!?」
ブーンの戦闘継続は不可能。死を覚悟したその時、敵の撤退信号が昇った。
92
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:44:49 ID:WOK6qqZY0
('A`)「大丈夫ですか?」
ドクオが駆け寄ってきた。
( ´ω`)「大丈夫だお」
敵が撤退していく。2人は喜びがこみ上げた。
( ;ω;)「おわりだお」
(;A)「そうですね・・・・・・」
('A`)「あっ、友軍が助けに来てくれました」
2人の元へ4機のATが駆け寄る。ドクオは助けてくれと合図をした。
93
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:45:41 ID:WOK6qqZY0
( ´_ゝ`)「よう」
(´<_` )「久しぶりだな」
('A`)「その声は!!!」
ミ,,゚Д゚彡「すまないが今度は確実に死んでもらうぜ」
兄者のATから銃弾が放たれドクオのATを何発も貫通する。
さらにフサギコのATからはソリッドシューターが発射されブーンのATの胸部左に直撃した。
<ヽ`∀´>「ウェーハッハ、こりゃ確実に死んだニダ」
4機のATは去っていった。
94
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:46:24 ID:WOK6qqZY0
( ωメ)「うっ・・・」
( ´ωメ)「ここは・・・・・・」
ブーンが目覚めるとベッドの上にいた。左目が見えないことに気がつく。
殺風景な部屋に同じベッドが並んでいる。病室だろうか。
ξ゚⊿゚)ξ「あっ起きた!」
10歳くらいの少女がいた。
( ´ωメ)「ここはどこだ?」
ξ゚⊿゚)ξ「先生ーおきたよー」
話しかけるが、どっかへ行ってしまった。
/ ,' 3「おはよう」
初老の男性が入ってきた。後ろにさっきの少女がくっついている。
95
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:47:08 ID:WOK6qqZY0
( ´ωメ)「ここはどこだ?」
同じ質問を繰り返す。
/ ,' 3「ここはサンサの捨てられた軍の医療施設です」
( ´ωメ)「おれはなぜここに?」
/ ,' 3「瀕死の状態でさまよっているのを私が発見しました」
( ´ωメ)「なるほど、あんたが治療してくれたのか」
/ ,' 3「そうです」
( ´ωメ)「ありがとう」
/ ,' 3「アラマキです」
( ´ωメ)「アラマキさん。礼を言う」
/ ,' 3「この子はツン。あなたのお名前は」
ツンと呼ばれた少女はアラマキの後ろから出てこなかった。
96
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:48:10 ID:WOK6qqZY0
( ´ωメ)「ブーンだ」
/ ,' 3「ブーンさん左腕の調子はどうですか?」
ブーンはいわれて左腕をみると金属の義手に替わっていた。
( ´ωメ)「気がつかなかった」
左腕で簡単な動作をこなして見るが問題なさそうだった。
/ ,' 3「相性が良いみたいですね。あとは左目以外は正常です」
( ´ωメ)「そうか・・・・・・」
フサギコにくらった1発で金属片が左眼にとび、機体がひしゃげ左腕が挟まれたのを思い出す。
そして強烈な怒りの感情も。
/ ,' 3「あと、半年は昏睡してました。それとその間に戦争は停戦となりました」
( ^ωメ)「・・・・・・」
ブーンはあまり関心はなかった。
97
:
◆iIJvateTqU
:2011/11/24(木) 02:48:54 ID:WOK6qqZY0
( ^ωメ)「世話になったが金はないぜ」
/ ,' 3「お金は結構ですよ。この辺にいる鉄くずやの世話で十分食べていけます」
( ^ωメ)「すまないな」
ブーンは思うように力が入らないが立ち上がった。
/ ,' 3「どこにいくんです?」
( ^ωメ)「復讐さ」
第三話 おわり
98
:
名も無きAAのようです
:2011/11/24(木) 08:47:15 ID:wzwpAbjE0
これと似たような設定の構想を考えてた
乙です
99
:
名も無きAAのようです
:2011/11/24(木) 10:32:31 ID:lxLwhoEw0
乙
むせる
100
:
名も無きAAのようです
:2011/11/24(木) 12:39:11 ID:73E0ia9YO
さよならはいったはずさ
101
:
名も無きAAのようです
:2011/11/24(木) 22:04:54 ID:VNzGh60o0
わかれたはずさ
102
:
名も無きAAのようです
:2011/11/25(金) 15:34:36 ID:7C01A8q.O
じごくをみれば
103
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:22:43 ID:4JcJgVdk0
こころがかわく
104
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 14:20:30 ID:vLwlTvvAO
たたかいはあきたのさ
105
:
名も無きAAのようです
:2011/11/28(月) 22:04:03 ID:sX4sVVM60
さだめとあれば
106
:
名も無きAAのようです
:2011/12/04(日) 02:42:35 ID:eiuhLxYIO
こころをきめる
107
:
名も無きAAのようです
:2011/12/06(火) 19:55:37 ID:rVSMeyG20
そっとしておいてくれ
108
:
名も無きAAのようです
:2011/12/06(火) 21:54:32 ID:MjI6PLJs0
あしたに
109
:
名も無きAAのようです
:2011/12/07(水) 23:02:38 ID:6Ibj.auYO
ああ
110
:
名も無きAAのようです
:2011/12/08(木) 06:44:36 ID:c5TGVUfQ0
つながる今日ぐらい
111
:
名も無きAAのようです
:2011/12/14(水) 12:03:14 ID:PVJuivY6O
くだかれたゆめをひろいあつめて
112
:
名も無きAAのようです
:2011/12/16(金) 11:09:34 ID:ouOMqgKsO
おれはさすらうあてないたびを
113
:
名も無きAAのようです
:2011/12/17(土) 11:53:06 ID:rPIRTHZYO
ゆらめくかげはよみがえるあくむ
114
:
sage
:2011/12/21(水) 23:46:44 ID:VIrH3NG60
さよならはいったはずさ
115
:
名も無きAAのようです
:2011/12/22(木) 01:33:18 ID:dMH7c5w6O
わかれたはずさ
116
:
名も無きAAのようです
:2011/12/22(木) 23:09:22 ID:tY/1W/GcO
おまえをみれば
117
:
名も無きAAのようです
:2011/12/24(土) 17:32:53 ID:Sm/S/enMO
こころがひえる
118
:
名も無きAAのようです
:2011/12/26(月) 03:22:08 ID:Z2ZsVkgM0
たかかーいはあきたーのさー
4話書き終わったので見直して今日投下します。
119
:
名も無きAAのようです
:2011/12/26(月) 23:21:29 ID:YkhKHdqE0
さだめとあれば
4話ktkr!降着姿勢で待ってます
120
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 00:50:09 ID:nKu67q120
そこは要塞。厚い守りにブーンは阻まれる。
だがしかし、やつらは殺さなければなれぬ。
たとえ身が滅びるとしても。
そして、最後の戦いを挑む。
次回「襲撃」
復讐の果てはどこに見えるか・・・
121
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 00:50:52 ID:nKu67q120
第4話 「襲撃」
ブーンは荒野にいた。頭を低く少しずつ移動する。これまでAT用のセンサーと地雷を何回も見た。
これ以上近づけば対人用に代わるだろう。崖の頂上につくと腹ばいになり双眼鏡を構えた。
1km以上先に大きな施設が見える。ショボン大佐が経営している傭兵訓練所だ。
ショボンは自宅には居なかった。ブーンが復讐していることを知り、訓練所に篭っているのだ。
そこならば、教官をしているフサギコと訓練兵がいる。
訓練兵といっても素人ではない、元一般兵がスペシャリストになるための訓練をしている。
122
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 00:52:18 ID:nKu67q120
ブーンは双眼鏡を覗き訓練所を見た。
運動場、兵舎と思われる建物、AT整備工場それと大型の倉庫、大きな別荘のような建物。あれはショボンが退避している場所だろう。
そして、まっすぐ伸びた道の先に検問所がある。
ブーンはずっと腹ばいになりながら観察する。非常食と水を取りながら見続けた。
訓練所にしてはトラックの出入りが激しい。武器の売買をやっているという話は本当のようだ。
日が沈みそうになると一旦離れ、寝ずに夜をすごす。日が昇るとまた観察を始める。
123
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 00:55:29 ID:nKu67q120
( ^ωメ)「兵舎の規模と、確認できた人数から推測すると、戦闘人員が常に30人以上はいるな」
( ^ωメ)「ATも最大50機程度収容できるぐらいだろうか。整備工場を見る限り、常時稼動できるのは十五機ぐらいだろか」
ブーンはメモを取り続けた。
( ^ωメ)「見張り台が2つ、ところどころに重機関銃や高射砲が設置してある」
出来る限りの情報を集めその場から離れた。遠く離れた場所にモナーが待機している。
( ´∀`)「わかったモナ?」
( ^ωメ)「ああ大体な」
( ´∀`)「いけそうモナ?」
( ^ωメ)「あれじゃあ手が出ないな」
ブーンは待機しているトレーラーへと乗った。そして、すぐ眠りつく。
モナーは近くの街まで運転した。
124
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 00:56:32 ID:nKu67q120
(´・ω・`)「何時来るんだろうねブーン君は・・・・・・」
ショボンはブーンの推測どおり訓練所の離れの別荘に居た。
ミ,,゚Д゚彡「流石兄弟を殺した後、こちらに向かったようですから、恐らく近くに潜伏しているかと」
(´・ω・`)「めんどくさいことになっちゃった。本当にあいつらがいってたようにブーン君は特別かもね」
ミ,,゚Д゚彡「しかし、こちらの警備は万全。いかにブーンでも1人ではどうにもならないでしょう」
(´・ω・`)「だといいけど・・・・・・」
ミ,,゚Д゚彡「私は訓練があるのでこれで」
フサギコは部屋から出て行った。
(´・ω・`)「関わらなきゃよかった」
ショボンは何かが引っかかっているようだった。
125
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 00:57:14 ID:nKu67q120
モナーの運転するトレーラーが街に着いたが、ブーンは降りられなかった。
ここは訓練所の兵士が酒と娯楽を求め立ち寄る。どこで見られているかわからない。
( ´∀`)「それじゃあ買出し行ってくるモナ」
モナーはトレーラーを降りてどこかへ消えていった。
( ^ωメ)「どうしたもんか・・・・・・」
ブーンは訓練所攻略を考える。
しかし、名案は浮かばない。
センサーと地雷が張り巡らされ、ATでは近づけない。
ヘリを使っても高射砲で落とされる。
正面突破も自殺行為だ。
なにを考えても思いつきはしなかった。
そこにモナーが帰ってきた。
126
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 00:58:09 ID:nKu67q120
( ´∀`)「数日分の食いもんとか買ってきたモナー」
( ^ωメ)「ありがとう」
( ´∀`)「そういや面白い話聞いたモナー」
( ^ωメ)「?」
( ´∀`)「あの訓練所が下水とPR廃液を川に垂れ流しで、この辺の人間は全員迷惑してるらしいモナ」
( ^ωメ)「ふむ・・・・・・」
ブーンは手を止め考え込む。そして何か思いついたようだ。
( ^ωメ)「モナーあの辺の上下水道を調べてくれないか」
( ´∀`)「あいよ。明日また来るモナ」」
モナーはまた街に消えていった。
127
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 00:59:59 ID:nKu67q120
( ^ωメ)「これで全部終わる」
ブーンはトレーラーの荷台で拳銃を分解整備し、ナイフを研ぐ。
食事をし、生活リズムを戻すため無理やり寝た。
朝にモナーが帰ってきた。
( ´∀`)「いろいろわかったモナ」
( ^ωメ)「本当か」
( ´∀`)「あの辺には昔、都市があった見たいモナ。
バララントの爆撃で地表の建物は吹っ飛んだが、地下水道や地下鉄網は残ってるみたいモナ。
あいつらが使ってるのはそのうちの一本らしいモナ」
( ^ωメ)「なるほど・・・・・・」
( ´∀`)「どうするモナ?」
( ^ωメ)「その地下網を使ってあそこに接近する」
( ´∀`)「おk」
さっそく準備に取り掛かった。
128
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:01:11 ID:nKu67q120
( ´∀`)「良いもの手に入ったモナ」
モナーが手に入れたのは爆撃前の都市の地図だった。
( ^ωメ)「あの訓練所近くに駅があったのか。もしかしたら」
シャベル、つるはし、ガスマスク酸素ボンベ、レーザートーチ、その他もろもろ。
道具を揃え、モナーが聞いてきた廃地下鉄道へと侵入する。
( ^ωメ)「行くか」
ヘルメットライトを点け、コンパスを頼りに訓練所のある方向に歩いていく。
距離測定器をもち、帰りに迷わぬように目印を付けながら。
( ´∀`)「簡単にいけるモナかねー」
モナーは道具を積んだ台車を押す。
出発地点から廃駅にまっすぐ地下鉄道が通っていれば、訓練所の真下を行く。
コンパス、距離計、地図を重ね合わせ真下と思われるところに到着する。
129
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:01:58 ID:nKu67q120
( ´∀`)「ここモナか」
二人は上へと掘り始めた。
( ´∀`)「あらよっとモナ」
トンネル上部のコンクリートをはがす。
そして、土を上へと掘っていく。
休憩を挟みながら長い作業が続いた。
( ^ωメ)「この臭いは・・・・・・?」
ブーンは掘削作業の途中ある臭いに気がついた。
( ^ωメ)「PR廃液の臭いだ」
ATを循環しているPR液は、一定時間を過ぎると老化して、新しいものと交換となる。
そのとき発火性をなくすため、薬物を入れ廃棄される。
ただでさえ臭気の強いPR液だが、さらに強烈な臭いを発するのだ。
130
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:03:42 ID:nKu67q120
( ´∀`)「たしかにあの臭いモナ」
さらに掘り進めるうちに、臭いは強くなった。
そして、大きな下水道と合流すると汚物と混ざってとんでもない臭いになっていた。
(;´∀`)「うへーマスク持ってきてよかったモナー」
ブーンは耐圧服なので標準的なヘルメットと酸素ボンベをした。
( ^ωメ)「この廃液が出ているところまで行きたい」
2人は上流へと進んだ。
すぐに廃液を出しているパイプを見つける。そしてすぐ近くにマンホールも見つけた。
一旦引き返し、ブーンは考えた作戦の全容をモナーに告げる。
( ´∀`)「わかったモナー」
ブーンとモナーは訓練所攻略に向けて準備を始めたのだった。
131
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:04:50 ID:nKu67q120
それから数日たち・・・・・・
検問所を1台のトレーラーが通った。
( ´∀`)「バレてないモナー」
先ほど、モナーとブーンはここにATを届ける業者のトレーラーを奪っていた。
事前に調べ社員証も偽造してある。
訓練所の門もとおり、大きな倉庫へとトレーラーを入れた。
( ´∀`)「注文のAT8台モナ」
奪った注文書をだし、倉庫にいる兵士にサインを求める。
兵士はトレーラーの扉を開け中を確認した。
( ゚д゚ )「奥に1機注文していないカスタム機があるぞ」
(;´∀`)「さぁ?積荷のことはよく知らんモナ」
( ゚д゚ )「ちょっと待ってろ」
無線でなにやら話している。上官を呼んでいるようだ。
しばらくして、フサギコが来る。
132
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:05:39 ID:nKu67q120
ミ,,゚Д゚彡「トレーラーにはこの男以外居なかったか?」
( ゚д゚ )「はい」
フサギコはカスタム機を確認する。
ミ,,゚Д゚彡「貴様、ブーンの仲間か?」
(;´∀`)「なんのことモナ?」
ミ,,゚Д゚彡「正直に言わないとためにならないぞ」
フサギコは拳銃を突きつける。とっさにモナーは手を上げた。
(;´∀`)「ほっ本当になにも知らんモナ・・・・・・」
ミ,,゚Д゚彡「演技が下手だな」
引き金を引いた。銃弾がモナーの頭を掠める。
133
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:06:21 ID:nKu67q120
そのときである。
近くでとてつもない爆発音がした。
すぐさま衝撃が伝わってくる。
ミ,,゚Д゚彡「なんだ!?」
フサギコは銃を構えながら無線を出す。
ミ,,゚Д゚彡「状況を知らせろ!全員戦闘配置だ!」
ミ,,゚Д゚彡「こいつを見張ってろ!怪しい動きをしたら殺せ」
フサギコは兵士に指示し、駆け足で倉庫から出て行った。
(;´∀`)「ふぅ・・・・・・」
134
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:07:52 ID:nKu67q120
モナーは胸をなでおろしたが、今度は倉庫の兵士がサブマシンガンを構えている。
( ゚д゚ )「何か言いかけたな?」
(;´∀`)「いや、別にモナ」
( ゚д゚ )「言わないなら、殺すまでだ」
サブマシンガンの引き金に指を掛ける。
( ^ωメ)「おっと銃をおろすんだな」
いつの間にか兵士の後ろにはブーンがいた。
ブーンは拳銃の銃口を兵士の後頭部に押し付ける。
( ^ωメ)「モナーこいつを縛ってくれ」
( ´∀`)「おkもな」
ブーンは兵士から無線を奪い、モナーが縛り上げる。
135
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:09:27 ID:nKu67q120
( ´∀`)「しかし、すごい爆発だったモナ。PR液を相当貯蔵してたモナ」
( ^ωメ)「ATも大分吹っ飛んだぜ。やつらが用心のために多数配備していたが幸いだった」
ブーンはトレーラーに積んだ愛機に乗り込む。
( ^ωメ)「モナーは地下通路から脱出してくれ。あとは俺がやる」
( ´∀`)「わかったモナ」
モナーは地下通路へと退避していった。
そこに、先ほど奪った無線機に通信が入る。
136
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:10:13 ID:nKu67q120
ミ,,゚Д゚彡「あの男はどうなった?」
( ^ωメ)「よう、久しぶりだな」
ミ,,゚Д゚彡「その声は!?」
( ^ωメ)「俺だよ」
ミ,,゚Д゚彡「ブーン!」
ブーンは思い切りペダルを踏みATを発信させる。倉庫のシャッターをタックルで破り外へ出た。
すぐさま構えて、重機関銃、高射砲が設置してある場所にソリッドシューター、ミサイルを撃ち込む。
さらに見張り台へ残りのミサイルを叩き込む。一瞬の出来事だった。すばやく整備工場のシャッターにヘビーマシンガンの銃口を向ける
そして、整備工場からATが出来てきた。
137
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:11:12 ID:nKu67q120
( ^ωメ)「もらった」
フルオートで撃ち続け、出てこようとしたATが爆発する。
ミ,,゚Д゚彡「ブーン!貴様!」
青いヘビー級ATが工場からローラーダッシュで飛び出す。フサギコの乗ったダイビングビートルだ。僚機2体付いている。
ブーンは牽制射撃をしながら、バックし後方の兵舎へと回り込む。
( ^ωメ)「借りを返しに来たぜ」
ミ,,゚Д゚彡「ふざけるな」
フサギコと僚機も後を追い兵舎へと回り込んだ。
138
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:12:32 ID:nKu67q120
ミ,,゚Д゚彡「止まれ!」
フサギコが指示を出すが僚機1体にブレーキが遅れ、ブーンの待ち伏せの餌食となった。
ブーンの放つ銃弾で爆散する。そしてすばやく離れていった。
ミ,,゚Д゚彡「くそうっ・・・」
兵舎が並び道が網の目状になっていて、見通しが悪い。
フサギコと僚機は壁伝いに慎重に進む。
ミ,,゚Д゚彡「どこにいる・・・・・・」
フサギコは耳を凝らす。建物の反対側から音が聞こえる。
とっさに離れたが、僚機はブーンの窓越しの射撃をまともに食らった。
フサギコはブーンの方向へと行った。ブーンもさがり、2人はグラウンドへとでる。
139
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:13:44 ID:nKu67q120
( ^ωメ)「こい!」
広場で2機のATが目まぐるしく奔る。
お互いマシンガンを撃ちつづけるが、有効弾はない。
ミ,,゚Д゚彡「貴様は強くなりすぎた。あの時、死亡を確認しておくべきだった」
( ^ωメ)「もう遅い!これで全部終わらせる!」
ミ,,゚Д゚彡「全部だと?」
2人とも弾を撃ちつくした。フサギコはブーンの弾切れを確認し、リロードに入らず格闘戦を挑んだ。
ブーンもシールドのパイルバンカーを構える。しかし、フサギコは格闘戦になれば十中八九パイルバンカーだと読んでいた。
ブーンの攻撃はかわされ、フサギコが懐に潜り込む。頭部にアームパンチを浴びせられ、機体頭部が吹き飛んだ。
140
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:15:34 ID:nKu67q120
ミ,,゚Д゚彡「降参しろ。ブーン!」
( ^ωメ)「まだだ!」
ブーンはフサギコのATに飛びついた。ATの頭部につかまる。
ミ,,゚Д゚彡「何をする!?」
必死に振り払うが、落とせない。ブーンは左手をカメラ部分にかけた。
指を隙間に挟み込み、めくりあげるように剥がそうとする。
( ^ωメ)「うおぉ」
カメラ部分が取れた。ブーンからフサギコが見える。
ブーンは拳銃を取り出し連射した。
141
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:17:58 ID:nKu67q120
ミ,,゚Д゚彡「げほっ」
銃弾はフサギコの腹部に命中した。フサギコ吐血して動かなくなった。
ATも停止する。ブーンは降りて乗っていたATに戻る。
頭部が飛んだだけならカメラ機能以外は動く。
そのままショボンのいる建物へと向かった。
門をマシンガンで破壊し、ATのまま階段を上る。
扉を開けていく。1番大きい扉の部屋にショボンはいた。
142
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:20:17 ID:nKu67q120
(´・ω・`)「やあ、来たのかい」
ショボンは椅子に座っていた。
(´・ω・`)「もう僕にはカードがない。終わりだよ」
( ^ωメ)「死んでもらう」
(´・ω・`)「取引しないかい。金ならあるよ」
( ^ωメ)「いらないな」
(´・ω・`)「だろうね」
ショボンは隠していた拳銃を抜き出した。
しかし、ATのマシンガンが火を噴くほうが早かった。
143
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:23:18 ID:nKu67q120
( ^ωメ)「おわった・・・・・・」
( ^ωメ)「全部終わったんだ・・・・・・」
ATを降りて、ショボンの死亡を確認した。
ミ,,゚Д゚彡「知らないんだな」
いつの間にか背後にはフサギコがいた。
とっさにブーンは拳銃を構える。
ミ,,゚Д゚彡「おれはもう死ぬ。散々人を殺してきたからわかる」
ミ,,゚Д゚彡「もう貴様を殺す気力はない」
( ^ωメ)「知らないとはなんだ」
ブーンは銃口を下ろして尋ねる。
144
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:24:39 ID:nKu67q120
ミ,,゚Д゚彡「あの事件はショボン大佐だけが仕組んだことじゃない」
( ^ωメ)「どういうことだ?」
ミ,,゚Д゚彡「あのレベルの事件を大佐だけではもみ消せない」
ミ,,゚Д゚彡「大佐に話を持ちかけた奴がいる」
( ^ωメ)「なんだと!?」
ミ,,゚Д゚彡「ギコだ・・・・・・そしてその妻しぃも」
( ^ωメ)「ありえん!!!」
ミ,,゚Д゚彡「あいつらは秘密結社という、軍部内でも強大な権力を持った組織の人間だ」
ミ,,゚Д゚彡「なぜ上司であるギコが、責任を問われなかったのか?根回しは済んでいたのさ」
145
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:25:43 ID:nKu67q120
( ^ωメ)「・・・・・・それは本当なのか」
ミ,,゚Д゚彡「ああ、ドクオがバックアップ用に拳銃を、常に2丁持っているのも奴に聞いた」
( ^ωメ)「しかし、なぜギコ大尉が?理由がない」
ミ,,゚Д゚彡「おれも知らん。だが奴が持ちかけてきたのは確かだ」
( ^ωメ)「なぜ俺に話す。大尉とは親友じゃなかったのか?」
ミ,,゚Д゚彡「そんな訳ないだろう。おれはあの夫婦が嫌いだ」
フサギコが力なく笑う。
ミ,,゚Д゚彡「いけ、確かめて来い」
( ^ωメ)「・・・・・・」
146
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/27(火) 01:27:11 ID:nKu67q120
ブーンはATにのり、無言でその場から立ち去った。
フサギコの言ったこと罠か?半信半疑だった。
しかし、確かめなくてはならない。
モナーの乗ってきたトレーラーに収納し、訓練所から離れた。
そして、モナーと決めていた合流場所に行く。
( ´∀`)「おお!生きて帰ってきたモナ!」
( ^ωメ)「ああ」
( ´∀`)「どうしたモナ?表情が暗いモナ?」
( ^ωメ)「確かめることが出来た」
( ´∀`)「まじっすかモナ。どこに行くモナ?」
( ^ωメ)「バトレア州だ」
ブーンとモナーは真実を確かめるため、バトレア州へと向かう。
第四話おわり
147
:
名も無きAAのようです
:2011/12/27(火) 01:37:42 ID:lTYMbQHwO
乙!
148
:
名も無きAAのようです
:2011/12/27(火) 07:43:33 ID:wHr4pLc2O
おつ。相変わらずの無骨な文で安心した
149
:
名も無きAAのようです
:2011/12/27(火) 08:21:49 ID:6g.5mdLg0
乙っした
うむ、モナーの情報網すげえ
150
:
名も無きAAのようです
:2011/12/27(火) 19:05:43 ID:fmmGaz9w0
馬鹿野郎・・・・・・散々人を待たせやがって・・・
お前さん、正真正銘の最低野郎だよ・・・・・・!!
151
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:12:08 ID:23UzNA8M0
ちょっと急ですが。年内に終わらせたかったので、最終話投下します。
152
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:13:33 ID:23UzNA8M0
一体、何のために。一体、誰のために。
誰が黒幕なのか。誰が仕組んだのか。
復讐にすべてを賭けた意味は?
真実を知った男は何を思うか。
最終回「真実」
終わってみればこんなもんさ。
153
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:14:26 ID:23UzNA8M0
最終話「真実」
モナーが運転するトレーラーは、バトレア州にある草原を走っていた。
この辺りはまだ自然が残っていて、上流階級の人間の別荘地になっている。
ギコは名家の出身らしく、大きな土地を所有している。
この草原の真ん中にギコの別荘がある。今、妻であるしぃとそこに居る。
( ´∀`)「そろそろ着くモナー」
( ^ωメ)「ああ・・・・・・」
154
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:15:22 ID:23UzNA8M0
ブーンはトレーラーのATがある荷台へと移動した。
前回、フサギコとの闘いで吹き飛んだ頭部は、ショボン大佐へ納入するはずだったATから頂いた。
( ^ωメ)「全部確かめる・・・・・・」
フサギコは死に際に、ブーンを陥れたのは秘密結社に所属する、ギコとしぃであることを告げた。
ブーンはギコに感謝していた。
だが、ブーンはまず、2人が結婚していることすら知らなかった。
そして、秘密結社とは何か?一体なぜ、自分を陥れたのか想像がつかない。
( ´∀`)「みえたモナ!」
155
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:16:07 ID:23UzNA8M0
モナーが無線を入れる。
ブーンはバイザーを下ろし、操縦桿を握る。
モナーが荷台の扉が開き、ブーンの操縦するATが勢いよく飛び出した。
ブーンは別荘の門の前へきた。門の中には大きな庭が広がっている。
アームパンチで門をぶち破り進入する。建物の前で止まり、AT頭部を開けた。
( ^ωメ)「ギコ!出てこい!聞きたいことがある!」
ブーンは叫んだ。
156
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:16:56 ID:23UzNA8M0
(,,゚Д゚)「やはり来たかブーン」
通信が入る。黒いATが建物の裏から出てきた。
ブーンの知らないタイプのATだ。全身が黒く、スコープドッグより細身で、右肩にブレードアンテナが付いている。
ブーンは頭部を閉め、応戦する。
( ^ωメ)「本当にあんたが黒幕なのか!?」
(,,゚Д゚)「ふんっ、貴様の知ることではない」
ギコがマシンガンを放った。
ブーンが盾で受け流しながら、ローラーダッシュで距離をとる。
157
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:18:08 ID:23UzNA8M0
(,,゚Д゚)「神のなり損ないがぁっ!」
ギコもローラーダッシュでブーンを追いかける。
( ^ωメ)「神のなり損ない・・・?」
( ^ωメ)「一体なんだそれは!?」
ブーンはターンピックを地面に刺し、回転して振り向き銃を放つ。
ギコはローラーダッシュを横移動に代え銃弾を回避する。黒いATはいままでのATよりも断然運動性が高いようだ。
158
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:19:04 ID:23UzNA8M0
(,,゚Д゚)「貴様は死ぬべき人間なんだぁ!」
( ^ωメ)「くそっ!」
ギコの操縦技量と新型の性能が相まって、ブーンの思うようにはいかなかった。
お互いにローラーダッシュで高速に動きながら、激しい銃撃戦を繰り広げる。
庭を一周したその時である。ブーンが建物を背にギコと相対したとき、ギコの動きが一瞬止まった。
( ^ωメ)「!」
ブーンは咄嗟に引き金を引き、ギコの乗る黒いATに銃弾を浴びせた。
ギコのATは停止して、頭部が開いた。
ブーンは銃を構えながら近づく。
159
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:19:58 ID:23UzNA8M0
( ^ωメ)「なぜ止まった?」
(,,゚Д゚)「・・・・・・しぃを殺さないでくれ」
( ^ωメ)「・・・・・・」
ギコは体の所々から血を流している。
ブーンは気付く。ギコはしぃの居る場所に、誤射しないため一瞬ためらったのだ。
( ^ωメ)「不本意だが俺の勝ちだ。全部話してもらう」
(,,゚Д゚)「約束してくれ。殺さないと」
( ^ωメ)「それはあんたの話しだいだ」
ギコは間をおき、話し始めた。
160
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:20:43 ID:23UzNA8M0
(,,゚Д゚)「俺の一族は代々、秘密結社として新しい神の誕生を監視していた」
( ^ωメ)「その神とはなんだ?」
(,,゚Д゚)「その名の通り、すべてを支配する神だ。貴様には想像も付かないような存在だ」
( ^ωメ)「神のなり損ないといったな」
(,,゚Д゚)「ああ、神になるにはある条件がいる。貴様はそれに非常に近いものを持っていた」
(,,゚Д゚)「だが、所詮は近いだけで神になる資格はない」
( ^ωメ)「それがなぜ、俺を陥れる理由となる」
(,,゚Д゚)「秘密結社のはあるプロジェクトがあった。しぃがそのプロジェクトのために貴様が必要だといったのだ」
161
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:22:01 ID:23UzNA8M0
( ^ωメ)「そのプロジェクトとはなんだ?」
(,,゚Д゚)「おれはあくまで監視が任務。そこまで知らない」
( ^ωメ)「・・・・・・」
(,,゚Д゚)「頼むしぃは殺さないでくれ」
(,,゚Д゚)「ぐはっ・・・・・・」
ギコは大量の血を吐き、絶命したようだ。
ブーンはATを降りて建物の中へと入る。
拳銃を構えながら、慎重に進む。
しぃが居る部屋へと来た。ドアを蹴破り銃を構える。
しぃはベッドに横になっていた。
162
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:22:59 ID:23UzNA8M0
(*゚ー゚)「ギコは死んだの・・・?」
( ^ωメ)「ああ」
(*゚ー゚)「役に立たないわね。夫の癖に」
( ^ωメ)「・・・・・・」
( ^ωメ)「あんたに聞きたい。秘密結社のプロジェクトとはなんだ?」
( ^ωメ)「なぜおれが必要だった?」
(*゚ー゚)「すべてはヨラン・ペールゼン様のためよ」
( ^ωメ)「?」
(*゚ー゚)「ペールゼン様は不死の兵士を作ること理想とした」
163
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:24:08 ID:23UzNA8M0
( ^ωメ)「不死の兵士?」
(*゚ー゚)「彼の研究が実を結び、本当に死なない人間が現れた」
(*゚ー゚)「異能生存体・・・・・・ギコは神と呼んでいたわ」
( ^ωメ)「本物が居るなら俺は必要ないだろう」
(*゚ー゚)「しかし、本当に現れた不死の兵士は誰の言うことも聞かない人間だった」
(*゚ー゚)「そこで、人為的に死なない兵士を作る。PS(パーフェクトソルジャー)よ」
( ^ωメ)「そいつを作るためにあの実験を?」
164
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:24:53 ID:23UzNA8M0
(*゚ー゚)「そうよ。すべては愛するペールゼン様に近づくため」
( ^ωメ)「ペールゼンの指示じゃないのか?」
(*゚ー゚)「そうよ。でも、あのデータは褒められたわ。あなたも光栄に思いなさい」
( ^ωメ)「結局あんたの痴情か・・・・・・ギコを愛していなかったのか?」
(*゚ー゚)「あれは親が決めた政略結婚よ。本当に愛したのはあのかただけ・・・・・・」
( ^ωメ)「それで、今ペールゼンはどこに居る?」
(*゚ー゚)「死んだわ。本物の異能生存体に殺されて」
( ^ωメ)「・・・・・・」
(*゚ー゚)「私はもう寝るわ・・・・・・」
165
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:25:51 ID:23UzNA8M0
そういって、しぃはベッド脇に置いてあった注射器を腕に打つ。
効き目は早いらしくすぐに寝てしまった。
ブーンは薬のラベルを見た。最前線で内臓がはみ出したような奴に投与される鎮静剤だ。
こんなものを常用してれば命は長くないだろう。
( ^ωメ)「さて・・・・・・」
銃を構え、しぃの頭に照準を合わせるがやめた。
( ^ωメ)「くだらんな・・・・・・」
ブーンはその場を離れた。
ATを回収しトレーラーに戻る。
166
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:26:42 ID:23UzNA8M0
( ´∀`)「おーい終わったモナかー?」
モナーが手を振っている。
( ^ωメ)「ああ、終わったよ」
ブーンはATを荷台に積み込み、助手席に乗り込む。
( ´∀`)「満足したモナ?」
( ^ωメ)「まあな」
トレーラーが発進する。
167
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:28:31 ID:23UzNA8M0
( ´∀`)「じゃあこれからどうするモナ?」
( ^ωメ)「そうだなぁ」
(*´∀`)
モナーが期待の眼でブーンを見る。
( ^ωメ)「バトリングで金でも稼ぐか」
( ´∀`)「そうこなくっちゃモナ!」
トレーラーは何処かへと走り去っていった。
( ^ωメ)は最低野郎のようです
おわり
168
:
◆iIJvateTqU
:2011/12/31(土) 03:32:51 ID:23UzNA8M0
というわけで、( ^ωメ)は最低野郎のようです
これで終了です。
1ヶ月で書き上げる予定が、2ヶ月に延びてしまいました。
お付き合い頂き本当にありがとうございました。
169
:
名も無きAAのようです
:2011/12/31(土) 03:52:54 ID:krYBDZugO
おつー。超いまさらだけどこの話のもなーはもなもな言わなくてよかったかも。それとAT戦闘中の動きに解説あってもよかったと思う。
170
:
名も無きAAのようです
:2011/12/31(土) 05:55:52 ID:/weVeo6g0
乙
面白かったです。
171
:
名も無きAAのようです
:2011/12/31(土) 12:58:53 ID:yytK7H4g0
乙
前向きな終わりでなにより
172
:
名も無きAAのようです
:2012/01/01(日) 17:31:20 ID:Y92YeV7s0
たしかに描写不足はありましたね。
モナーの口調もしつこかったかも。
あと、最終話への伏線ももっと張るべきでしたね。
もっと丁寧に書ける様になったら、書き直ししたいです。
173
:
名も無きAAのようです
:2012/06/07(木) 09:13:59 ID:81ZLR53g0
今更だが全部読んだぜ
乙
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