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( ^ω^)が高校バスケで日本一を目指すようです
1
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:30:37 ID:6njKUImk0
まとめサイト様(現在停止中?)
http://vipteam.blog74.fc2.com/
覚えてくれている人がいたら、お久しぶりです。今まですみません。
覚えていない人、知らない人はよろしくお願いします。
413
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:06:28 ID:UbeHmtXM0
<_プー゚)フ(来い…!)
――ぱすっ
今北産大附今北 50-51 VIP高校
<_プー゚)フ(よし!)
「再逆転ーー!今度はVIP高の15番がダイレでねじ込んだ!…ダンクじゃなかったけど」
「タイミングどんぴしゃだったぞ!…ダンクじゃなかったけど」
「すげえ反射神経だ!…ダンクじゃなかったけど」
「ってかむしろボールがVIP高の15番の方に跳ねたようにも見えたぞ!…ダンクじゃなかったけど」
「まさか狙って外したってのかよ!?…ダンクじゃなかったけど」
<_;プД゚)フ(うるっせーーーー!そしてしつけーーーっ!!)
<_;プー゚)フ(身長あるやつがみんなダンクできると思うなよ!?)
<_;プー゚)フ(てかラスト二人!明らかに無理矢理乗っかってきてんじゃねーかああああああ!)
414
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:07:49 ID:UbeHmtXM0
('A`)「狙い通りに外すのも技術のうち、なんだっけ?」
(;,,゚Д゚)「ぐっ…」
('∀`*)ニマァ「ってことは俺もなかなかにテクニシャン、ってことか」
(,,゚Д゚)(その顔でテクニシャン言うななんか腹立つ。あとニマァって笑うなほんと怖い)
('A`)
415
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:09:20 ID:UbeHmtXM0
_
( ゚∀゚)「ナイスリバン、エクスト!」
( ^ω^)「あーんど、ナイッシュー!だお!」
<_プー゚)フ「うぃっす!ディフェンスいきましょっ!」
<_プー゚)フ(……そうだ)
きっと、気づいていなかったわけではない。
自らの驕りに。自惚れに。
<_プー゚)フ(ただ…!)
認めたくなかっただけなのだ。
本当は自惚れているんじゃないか、と沸き上がってくる無意識と向き合うことを放棄し、ただただ突っぱねていた。
<_プー゚)フ(だけど……!)
(,,゚Д゚)「ダイオードっ!」
――びゅっ…ばしっ
/ ゚、。 /「ナイスパスです!」
それを他人から指摘されたとして、素直に受け入れられるわけがない。自分は、そこまで素直ではない。
416
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:10:03 ID:UbeHmtXM0
<_プー゚)フ(……だけどっ…!)
――ダムッ!
<_;プー゚)フ「うぐっ…(パワー勝負かよ…!)」
/ ゚、。 /「せあぁっ!」
――ガコンッッ!
「また今北14番のダンクーー!?」
「すげぇ!すげぇよ!すごすぎる!なんなんだよあいつ!?」
「無双モード突入か!?」
今北産大附今北 52-51 VIP高校
417
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:10:45 ID:UbeHmtXM0
言葉よりも。
/ ゚、。 /「……ふん」
<_プー゚)フ「……へへっ」
こうして行動で見せつけられてしまうと、嫌でも納得せざるを得ない。
<_プー゚)フ(俺は天才なんかじゃ…ない)
だが。
もしかしたら本当は。
少しだけ、わかっていたのかもしれない。
そして。
そんな自分を変えたかったのかもしれない
<_プー゚)フ(だってーー)
自分自身で、VIP高校バスケットボール部を選んだのだから。
418
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:11:48 ID:UbeHmtXM0
<_プー゚)フ「あっさりやられちまいました、すんません!さーっドンマイドンマイ!、切り替えましょ!」
('A`)(…ったく。…けど)
(=゚ω゚)ノ(…なんかスッキリした顔になってるなヨウ)
(=゚ω゚)ノ(俺も…ぼーっとしてなんていられねーヨウ!)
――ダムッ…
( ・∀・)「展開がかなり速くなってきたね。そのくせ、どちらもなかなかシュートを外さない」
从'ー'从「お互いに、成功率の高い堅実なプレーを選択していますね」
( ・∀・)(だがそれだけでは道は開けない…ただ時間が過ぎていくだけだ)
( ・∀・)(さあ、どうする)
419
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:12:38 ID:UbeHmtXM0
(=゚ω゚)ノ「ドクオ!くれっ!」
('A`)「ああ!イヨウっ!」
――びゅっ…ばしっ
川 ゚ -゚)「パス回しに徹するなんて…君らしくないな。少々失望した」
(=゚ω゚)ノ「安心しろ、すぐに引き戻してやるヨウ」
(=゚ω゚)ノ「おもしれーのは…こっからなんだからなヨウ!」
――ダムッダムダムダムッ…ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!
「すっ…げぇドリブ…ル…か…?あれ…?」
「ドリブルが…早すぎて、低すぎて、細かすぎて…」
「ああ…コートの上をボールが転がってるみたいだ…」
420
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:13:28 ID:UbeHmtXM0
(=゚ω゚)ノ(ギコが『剛』?クーが『柔』?)
(=゚ω゚)ノ(知ったことかヨウ)
(=゚ω゚)ノ(俺にはギコみたいな強さもない。クーみたいなズバ抜けたスピードもない)
(=゚ω゚)ノ(だけど俺は俺なんだヨウ。他の誰でもねーんだヨウ!)
(=゚ω゚)ノ(俺は…『変』でいい!)
( ^ω^)(『変』なガード…?)
(;=゚ω゚)ノ「ちがう!」
(=゚ω゚)ノ「ジョルジュ!」
――ぴっ
早く、低く、細かいドリブルから一転。
コートの床スレスレから手首だけでボールを弾く。
421
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:14:31 ID:UbeHmtXM0
川 ゚ -゚)「ちっ…(反応できなかった…)」
咄嗟にパスが出たであろうジョルジュの方向へ振り向くクー。
しかし――
_,,_
(;゚∀゚)?
川 ゚ -゚)「!?」
クーの視線の先には、尋常でないほどにきょとんとした顔のジョルジュ。ボールは、見当たらない。
_
(*゚∀゚)!
そして、きょとんとしていたジョルジュの表情がすぐに輝く。
川 ゚ -゚)(まさか!?)
そして悟る。
すぐさま、イヨウへと視線を戻す。
その時クーが見たものは、空中で既にシュートを放とうとしているイヨウの姿であった。
――ぱしゅっ
今北産大附今北 52-54 VIP高校
.
422
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:15:46 ID:UbeHmtXM0
「VIP高の6番に久しぶりのスリーだ!」
「ストリートの技だよなあれ!?すげーーー!」
「あんなの試合中にやる度胸なんてねーよ普通!」
川 ゚ -゚)(騙された…ボールを真上に投げ上げて、ディフェンスにはパスが出たと錯覚させるプレー…)
川 ゚ -゚)(そういうプレーがあるということは知っていたが…実際にやられたのは初めてかもしれないな)
川 ゚ -゚)(ましてや公式戦、しかも決勝リーグでそれをやってくるなんて、な。まんまと一杯食わされたよ)
川 ゚ -゚)「完全に騙された。君の仕事はパスだと思っていたからね。てっきりパスかと…」
(=゚ω゚)ノ「いいや」
(=゚ω゚)ノ「俺はパスを出しただけだヨウ」
川 ゚ -゚)「?」
(=゚ω゚)ノ「『0,5秒後の自分に』、な」
川 ゚ -゚)「…………」
423
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:16:30 ID:UbeHmtXM0
( ^ω^)「おっおっwwwかっこいいおイヨウwww」
(=゚ω゚)ノ「イケメンなのは生まれつきだヨウwww」
( ^ω^)「うっせ殺すぞリア充wwwそれにしても決め台詞が厨二すぎだおwwww」
/ \ /\ キリッ
. / (ー) (ー)\ <『0.5秒後の自分に』、な
/ ⌒(__人__)⌒ \
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
ノ \
/´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
____
/_ノ ヽ、_\
ミ ミ ミ o゚((●)) ((●))゚o ミ ミ ミ <だっておwwwwwwwww
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) | | | / ゝ :::::::::::/
| ノ | | | \ / ) /
ヽ / `ー'´ ヽ / /
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l バンバン
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
(=゚ω゚)ノ「てめえwwww」
424
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:17:21 ID:UbeHmtXM0
('A`)(あいつ…!)
('A`)(あの技は、俺たちが初めて出会った日に俺がやられたプレーだ)
('A`)(俺だって、ストリートにああいう技がある、ってことくらいは知ってた)
('A`)(だけど、知っているのと実際に体験するのじゃあ、大違いだ)
('A`)(あの技を初見で見切るのはちときついだろうな)
('A`)(でもそれだけじゃない)
('A`;)(あいつ…あの時よりもスキルに磨きをかけてやがる!)
('A`)(ストリートのスキルってのは『魅せる』ことを重視することが多い)
('A`)(だから、カッコイイけどムダな動きも多い、ってのも事実だ)
('A`)(今のプレー…あれは余韻のようなものを味わうために、投げ上げたボールが落ちてくるのを待っている場合が多い)
('A`)(騙されたと気づいた相手がちょうど振り向くころにボールが落ちてきて、「どうだ、ざまぁみろ」っていう
絶好のタイミングでボールをキャッチできるからだ)
('A`)(だけどイヨウのは違った!)
425
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:18:59 ID:UbeHmtXM0
('A`)(投げ上げたボールが落ちてくる原因、それは当然重力だ。そしてすぐにボールが落ちてくるわけじゃない、僅かだが
時間がかかる)
('A`)(普通のやつなら騙されたことに気づかないことだってある、だけどイヨウの相手は素直クールだ!すぐに
騙されたと気づかれても不思議ではない)
('A`)(だが素直クールの反応速度を考えれば、落ちてきたボールをキャッチした瞬間を狙われる可能性があった!
いや、あるいはボールの落下中に反応される可能性だってあった!)
('A`)(だからイヨウは、投げ上げたボールをそのまま空中でキャッチして、スリーを打った!コンマ数秒の時間を稼ぐために!!)
('A`)(いわば『その場で一人スカイプレイ』!!クーの反応速度を計算に入れていたのかそれとも無意識か…
いずれにせよあのスタイルは…)
426
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:20:17 ID:UbeHmtXM0
(´・ω・`)(『部活バスケ』と『ストリートバスケ』の融合…!)
(´・ω・`)(実際に、このスタイルでバスケをするのはとても難しい)
(´・ω・`)(プレイがどちらかに偏りがちだし、環境的にも、だ)
(´・ω・`)(バスケは反復練習のスポーツだ。そして、数えきれないくらいの失敗をした、という経験は間違いなく選手を成長させる)
(´・ω・`)(だが部活での試合や練習中にストリートのスキルを織り交ぜたとして…)
(´・ω・`)(成功すればまあいい。「よくあんなことができたなあ」、「危なっかしいなあもう」程度で済むからだ)
(´・ω・`)(だが失敗すれば「派手なプレーで目立とうとしてミスをしては意味がない」、「一体何をやるつもりだったんだ」と
批判を受けることがあるというのもまた事実だ)
(´・ω・`)(チームメイトや指導者から怒鳴り散らされることもあるだろう)
(´゚ω゚`)(だけどうちは基本的には自由な部風。それはつまり僕の指導力の賜物ってことさ!!)
(´・ω・`)(…冗談はさておき)
(´・ω・`)(部活でも、ストリートでも。どちらの場所でも必死に努力し続けたイヨウ君らしいプレイだ。見事だよ)
427
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:21:09 ID:UbeHmtXM0
('A`)「よォ、腕上げたな」
(=゚ω゚)ノ「へっ、ストリートボーラーの生き甲斐はスキルを磨くことだからな」
――ぱんっ
('A`)「さぁディフェンスだ!!」(=゚ω゚)ノ
静かにハイタッチを済ませ、今北の攻撃に備える。
428
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:22:39 ID:UbeHmtXM0
――がつっ
川 ゚ -゚)「ちっ」
「今北の7番が外したーーー!!?」
('A`)(少なからず動揺してるな)
_
( ゚∀゚)「ルィィヴァアアウンドオオオ(裏声)!!」
――ばしっ
('A`)(戻りが早い…!速攻は無理か)
('A`)「ナイスリバン、ジョルジュ!一本いこう!」
_
( ゚∀゚)「おう!」
――ダムッ…
('∀`*)「エクスト!イヨウだ、イヨウでいくぞ!」
429
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:23:22 ID:UbeHmtXM0
<_;プー゚)フ「えっ、なんで言っちゃうんすか…」
――キュキュキュキュ!
川 ゚ -゚)「その通りだな。なぜあえてわざわざ」
(;=゚ω゚)ノ(めちゃくちゃディフェンス厳しくなったじゃねーかヨウ、ドクオのアホッ!)
('∀`*)「くっそ…つい言っちまった!エクスト!仕切り直してくれ!」
――びゅっ
<_プー゚)フ(あのキモい笑顔…あれは何か企んでる顔だ…)
<_プー゚)フ(でも何を…?)
430
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:24:13 ID:UbeHmtXM0
<_プー゚)フ(ドクオさんは熱いけど冷静な人だ。いくらテンションが上がってても、わざわざ口を滑らせて
攻め方を明かすようなミスをするとは思えない)
<_プー゚)フ(ってことは何か考えがあるってことだ。一体?)
――('∀`*)「エクスト!イヨウだ、イヨウでいくぞ!」
――('∀`*)「くっそ…つい言っちまった!エクスト!仕切り直してくれ!」
<_プー゚)フ(あの顔をしてたってことは…その中にヒントがあるはず!)
<_プー゚)フ(『イヨウさんで行く』ということか?)
<_プー゚)フ(『つい言っちまった』…か?)
<_プー゚)フ(それとも『仕切り直してくれ』…か?)
<_プー゚)フ(!!いや……)
<_プー゚)フ( 全 部 か ! )
431
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:25:55 ID:UbeHmtXM0
<_プー゚)フ(あえて訳すとするなら…『('∀`*)「イヨウでいくぞ!ほんとにいくからな!だからあと任せた」』…ってとこか?)
<_プー゚)フ(…………)
<_;プД゚)フ(伝わりづれえーーーーーっ!)
<_;プД゚)フ(っていうか普通に無茶ブリだしーーーーーーーっ!!!!!)
――ばしっ
<_プー゚)フ(でも確かにそうだ!イヨウさんのストリートのスキルに相手の7番は動揺してるはず!
シュートも外してたし…)
<_プー゚)フ(つまりなんとかしてもう一度イヨウさんから得点したいってこと!できるなら連続で!)
<_プー゚)フく(となりゃあ、俺の役目は一つ……!)
432
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:26:39 ID:UbeHmtXM0
――ダムッ!
/ ゚、。;/「くっそ…!」
「今度は抜いたーーーー!」
「ちょっと待て、VIP高は3人がけっこう後ろの方でボール回しをしているから…」
「トップオブザキーのエリアががら空きだーーー!!」
川 ゚ -゚)「むっ…」
<_プー゚)フ(素直クール!あんたの意識をこっちに引き付けることさァァァ〜〜〜〜〜!!)
――びゅっ…ばしっ
(=゚ω゚)ノ「うっし」
<_プー゚)フ(よっし、通った!あとはイヨウさんがなんとかしてくれるはず…!タブン)
433
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:27:55 ID:UbeHmtXM0
川 ゚ -゚)(結局宣言通りにイヨウ君に…)
(=゚ω゚)ノ(今回はボールさえ持てりゃあ、問題ないヨウ。なんつったって…)
――ダダダダダダダダダムッ!ダダムッ!
(=゚ω゚)ノ(リズムを整えてから…)
(=゚ω゚)ノ「投げるだけなんだからな!」
――びゅっ…
ξ;゚⊿゚)ξ「ボールを……!?」
(;*゚ー゚)「放り投げた!?」
( ´∀`)「いや……!」
(;,,゚Д゚)(…違う!)
434
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:28:40 ID:UbeHmtXM0
(;,,゚Д゚)(目線はしっかりリングの方を向いている…それに投げているようには見えるが…手首のスナップが
しっかり利いてる!それにフォロースルーもちゃんとある…!)
<;ヽ`∀´>(あれは…)
/ ゚、。;/(まさかシュートのつもりなのか!?あれで!?)
川;゚ -゚)(馬鹿な!)
――バスッ
川; ゚ -゚)「んなっ…!」
('A`)「うおぉ…」
( ^ω^)「ナンテコッタイ」
<_プー゚)フ「ていうかなんでちゃんと伝わってんだ…エスパーかよこの人ら…」
_
( ゚∀゚)「リバウンドするべきなのかアリウープ狙いなのか普通にわかんなかったじゃねーかww」
今北産大附今北 52-57 VIP高校
435
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:29:36 ID:UbeHmtXM0
「は……入ったァーーー!?」
「VIP高の6番に連続スリーーーー!!」
「なんだ今の!?投げたのが入っちまった!」
「さすがにこれはマグレだろ!?バンクショットだったし!」
「だ…だよな!パスミスかなんかがたまたまボードに当たって入っただけだよな!?」
「マグレだろうがなんだろうが関係ねぇ!また点差が開き始めたぞ!」
「スリーがあるのとないのとでは点の動きが全然ちげえ!!」
川 ゚ -゚)「…狙ったのか」
(=゚ω゚)ノ「シュートは決めるために打つもんだろうヨウ?」
川 ゚ -゚)「…まさか投げ打ちとはな」
(=゚ω゚)ノ「お前も同じようなもんじゃねーかヨウ」
436
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:30:55 ID:UbeHmtXM0
(=゚ω゚)ノ「あえてコツを言うとだ、ヨウ」
(=゚ω゚)ノ「普段のシュートと同じように高いアーチを心掛けることだヨウ」
(=゚ω゚)ノ「そんでもって、上から落ちてくるときにボードの四角、まあ普段バンクショットやるときに
狙う場所をかすめるような軌道を意識すること、だヨウ」
(=゚ω゚)ノ「普通に投げたら、大概弾き飛ばされちまうからな」
川 ゚ -゚)「…なぜ大切なテクニックをわざわざ教えてくれるのだ?」
川 ゚ -゚)「私が真似をするかもしれないではないか」
(=゚ω゚)ノ「だって無理だろ」
川;゚ -゚)「っ!」
(=゚ω゚)ノ「…お前のそのスキルは、お前だけのもんだヨウ。誰にも真似できねえ」
(=゚ω゚)ノ「だけどそれお同じように、俺のこのスキルは、俺だけのもんなんだ。
誰にも真似させない…いや、できないヨウ」
(=゚ω゚)ノ「…これで、ようやく土俵の上に立てた、ってとこか?」
川 ゚ -゚)「……おもしろい」
437
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:31:41 ID:UbeHmtXM0
(,,゚Д゚)「クー、大丈夫か?まさかお前が連続でやられるとは…」
<ヽ`∀´>「そ…そうニダよ!前回戦ったときには完封した相手に…」
/ ゚、。 /「何かできることがあれば…」
川 ゚ -゚)「すまん、今は話しかけないでくれ」
川 ゚ー゚)「…楽しくなってきた!!」
.
438
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:32:30 ID:UbeHmtXM0
――数分後、VIP高校の攻撃…
――ダムッ…ダムッ…
(=゚ω゚)ノ「さあ一本!おめーらしまっていけヨウ!」
( ^ω^)(イヨウかっこいいお!ボール運びのときのドリブルまでストリートっぽく…)
――ピィッ!
審判「ダブルドリブル!白ボール!」
(;=゚ω゚)ノ「しまったあああああ!」
( ^ω^)「ちょwwwwバーローwwwww」
439
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 22:32:59 ID:lU2HQ7ooO
バスケ漫画だとストリート上がりのやつは強いって風潮あるよね
支援
440
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:33:13 ID:UbeHmtXM0
第11章 完
.
441
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 22:33:43 ID:lkLJ..lg0
やっべ
めっちゃ面白いじゃねーか
乙
442
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:34:33 ID:UbeHmtXM0
今回の投下は以上です、ありがとうございました。
443
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 22:35:42 ID:lU2HQ7ooO
乙!
バスケやりたくなるな
444
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 22:37:51 ID:tu1wGXsoO
全員イキイキしすぎだろww
今北サイドの日常みたいなのは初めてかも。愛着沸いてくるぜ
乙!!!!!!!
445
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 22:37:59 ID:gNmypWnI0
乙。面白かった
446
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 22:39:08 ID:RkSqFu220
熱い展開だな
乙
447
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 22:55:00 ID:UbeHmtXM0
しまった…
>>392
で得点の計算をミスりました…
なんていうか…適当に脳内補完しておいてください…スマソ
448
:
青空ホライゾン
◆x/rxoIq2T6
:2011/12/05(月) 07:25:23 ID:C7rYbiqIO
>>447
点数がおかしいとの事で、まとめるときに勝手に弄ってみましたが、
なんかどんどんおかしくなってしまったんですが大丈夫でしょうか?
449
:
名も無きAAのようです
:2011/12/12(月) 23:48:37 ID:nBxS5i/E0
しばらく音沙汰無いな
ゆっくり書くのは全く構わんのだけど、心配になる
まとめさんもスルーだしスレ見てないのかな
何かあったのかな
450
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/12/13(火) 01:27:41 ID:AQRJ/JAw0
もしもしからすみません、作者です。
PCの通信料払うのをほったらかしていたらPC止められましたwwww
すみませんが今しばらくお待ちください…
>青空さん
レス遅くなってすみません
まとめの方を確認させていただきましたが、助かりましたとしか言いようがないですw
お手数おかけしてすみません。
今後ともよろしくお願いしますね!
451
:
名も無きAAのようです
:2011/12/13(火) 02:15:09 ID:MsvId/Ow0
>>450
信じてた
452
:
名も無きAAのようです
:2011/12/13(火) 13:26:38 ID:MsvId/Ow0
まとめさんなんか仕事してんなwwgjです
少し質問させてください
>>383
で予め点差弄ってるってことと、
>>392
は得点がなかった事にされてたのを修正されてるってことは俺でも分かったんだが
>>393-395
のプレーでの得点がスレとまとめさんでなんか違うよな?
どっちが正しいんだ。バスケ未経験には分かんない。だれか解説求む
453
:
名も無きAAのようです
:2011/12/14(水) 18:36:44 ID:3OJVqMg2O
>>450
払い忘れとかおいww
いくらでも待ってるぜ
454
:
青空ホライゾン
◆x/rxoIq2T6
:2011/12/14(水) 23:15:44 ID:2kQs0N060
>>452
一番後ろの得点から、減点法で遡っていきました。
ですから第11章開始の時点での点数が減っています。
>>393-395
のプレーですが、
>>393
の時点で 今北 43-46 VIP
>>395
の時点で 今北 45-46 VIP
393からギコがフリースローをはずし、エクストがシュートを決めて2点。
さらにバスケットカウントで、フリースローを決めて1点。
なので395の時点で計3点入るはずなのに、2点しかはいってないので、そこも修正しました。
ただ、僕はバスケット素人なので、間違ってるかもしれませんけど、
作者のOKもらったので大丈夫なはず!
>>450
こちらこそよろしくおねがします!
455
:
sage
:2011/12/14(水) 23:30:38 ID:mfAOIFbQ0
いままでずっとまっててたよ。再開してくれてありがとう。
456
:
名も無きAAのようです
:2011/12/14(水) 23:31:49 ID:mfAOIFbQ0
落ち着け俺orz
457
:
名も無きAAのようです
:2011/12/15(木) 00:52:00 ID:yl1J1AKs0
青空さん超GJ!
458
:
名も無きAAのようです
:2011/12/15(木) 02:34:17 ID:mFduz/fc0
>>454
開始の時点から弄ってたんですね
なんとなく把握できました。わざわざありがとうございます
459
:
名も無きAAのようです
:2011/12/22(木) 06:41:53 ID:KEIrhkng0
俺のブーン系との出合い作品……良くもどってきてくれた!
460
:
名も無きAAのようです
:2011/12/27(火) 06:52:05 ID:j4VeRDBUO
あげとく
461
:
名も無きAAのようです
:2011/12/27(火) 06:55:58 ID:4OUhEwuEO
>>460
現行遭遇?
wktkしてしまった
ちょっと復習してくるわノシ
462
:
名も無きAAのようです
:2011/12/28(水) 09:59:38 ID:13FFfCeIO
年単位で放置しといてまた長期放置とか、社会性皆無のドSもいいとこだな。
463
:
名も無きAAのようです
:2011/12/28(水) 11:12:43 ID:YzAeZ/ps0
まだ前回の投下から1ヶ月しかたってないじゃん
464
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/01/01(日) 01:37:38 ID:GPyem6E.0
みなさまあけましておめでとうございます。
通信料は払いましたが結構忙しいのと次回投下分が長引きそうなのが相まって、なんかもうしっちゃかめっちゃかです。
今年も高校バスケをよろしくお願いします。
465
:
名も無きAAのようです
:2012/01/02(月) 03:38:15 ID:/J3bbG7s0
報告ありがとう。なんか大変そうだな
いくらでも待つから良いもの書いてくれよな
466
:
名も無きAAのようです
:2012/01/03(火) 20:54:31 ID:U8RaovtM0
今まで待ってたんだ。
帰って来てくれただけでもうれしいよ!
半年でも、一年でも待つぜ!
467
:
名も無きAAのようです
:2012/01/20(金) 12:48:32 ID:ebxovcu6O
そして糞作者はまた何も言わず雲隠れしました。めでたしめでたし。
468
:
名も無きAAのようです
:2012/01/28(土) 12:54:37 ID:WDKDYlNk0
いくらでも待つよ!
469
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/01/31(火) 19:31:24 ID:gBgfssSo0
早くて3月頃になりそうです。すみません…('A`)
470
:
名も無きAAのようです
:2012/02/01(水) 16:40:24 ID:u/fm2yeI0
降臨ありがとう!
作品すごく楽しみにしています。ぜひ続きを見せて欲しいです
いままで散々待ってたから数ヶ月くらいならどうってこと無いんだけど
作者の謝罪と漠然とした期間付けに言いようのない不安を覚える
471
:
名も無きAAのようです
:2012/02/02(木) 10:24:37 ID:48P1HxN6O
『早くて』とか逃げ場を作ってる辺りが流石。
年単位で読者を裏切ったのに、お優しく迎えられたのがたまらなく快感だったんだろう。
クズは優しさに誠意で返すとかしなくて、際限無く付け上がるからな。
いえ〜い、クズ作者見てるー?
472
:
名も無きAAのようです
:2012/02/02(木) 23:37:20 ID:AF1pvKIM0
>>471
こいつ規制しようぜ
正当な批評じゃない、単なるいちゃもんがつけたいだけの荒らしだ
473
:
名も無きAAのようです
:2012/02/02(木) 23:51:07 ID:wT.tj7A60
まぁ、空気作者の嫉妬というところだろう
気にせず書き溜めてくれ
474
:
名も無きAAのようです
:2012/02/03(金) 04:17:25 ID:ikd7fLo.0
待ってるよー
475
:
名も無きAAのようです
:2012/02/05(日) 09:57:46 ID:kGFyXZM6C
3月までまつ
476
:
名も無きAAのようです
:2012/02/05(日) 13:58:02 ID:7Ao8qEsU0
これみてバスケ始めたんだよなーw
またバスケやるかぁーw
今年はいつもと違う年となりそうだ。ほんと作者には感謝してます!
この作品に出会えて本当によかった
477
:
名も無きAAのようです
:2012/02/10(金) 07:56:49 ID:OsZB3f1g0
まってるぜー!
478
:
名も無きAAのようです
:2012/03/04(日) 09:35:52 ID:FkKmX8.E0
続き楽しみ!
479
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/05(月) 21:55:29 ID:UKmoOXy20
こんばんは、作者です。
定時連絡というのも変ですが…遅くなりまして。
ようやく時間は取れるようになりましたが、なかなか筆が進まんのです(´・ω・`)
逃亡ではないので、今しばらくお待ちください。
480
:
名も無きAAのようです
:2012/03/06(火) 00:34:10 ID:URJ7kFAs0
ずっと待ってるよ!?
481
:
名も無きAAのようです
:2012/03/06(火) 03:44:23 ID:1nQk09l20
おれは おまえを しんじてるぜ
482
:
名も無きAAのようです
:2012/03/06(火) 22:30:21 ID:khcEcJSY0
いくらでも待つって
自分がやりたいときにやっていいんよ?
483
:
名も無きAAのようです
:2012/03/06(火) 22:31:26 ID:khcEcJSY0
待つのも楽しみの一つや
484
:
名も無きAAのようです
:2012/03/09(金) 09:15:51 ID:zQbKAEMMO
必死の言い訳乙。
485
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/12(月) 04:40:49 ID:nz69Npx20
13日の22〜23時頃に投下予定です。
お待たせしてすみません、よろしくお願いします。
486
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 08:42:30 ID:VM81nwlA0
来たか。wktk
作者さん、謝らないでくれよ
こっちがありがとうだぞ
487
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 08:49:03 ID:V4geBOc.O
わくてか
488
:
名も無きAAのようです
:2012/03/12(月) 09:08:12 ID:dZ4peNvcC
ついにきたか!
489
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 22:43:43 ID:02FU1FzU0
投下を始めていきます。
まとめサイト様
( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 様
http://vipteam.blog74.fc2.com/
ブーン系小説グループ 様
http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/140?mode=tree
青空ホライゾン 様
http://mo-neru.net/portable/boon/01007/index.html
490
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 22:44:33 ID:02FU1FzU0
( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです
第三部 第12章
.
491
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 22:46:20 ID:02FU1FzU0
――ダムッ…
('A`)(まさしく正念場、ってとこか…)
第4クォーター。
残り、7分。
今北産大附今北 67 - 64 VIP高校
「この時間帯だってのにたったの3点差…」
「実力は互角ってことかよ!?」
「バスケの試合ではありがちだもんな、最初の数分間や第1クォーター終了時くらいまでは
そこそこ競ってても…時間が経つにつれてどんどん点差が開いていって、最終的には20点差、とか」
「そうだな。サッカーとかでもそうだが…時間が経てば経つほど両チームの実力差がどんどん浮き彫りに
なっていく、なんてザラだ」
「それなのに…」
492
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 22:47:11 ID:02FU1FzU0
( ・∀・)「終盤に差し掛かった、といっても差し支えない状況で…」
从'ー'从「まさかここまで競ってくるなんて…」
( ><)ノ「はい」
( ・∀・)「発言を許可する」
( ><)「ありがとうございます」
( ><)「試合前の評価では、今北の圧勝というのが真っ当な見解だったと思われます」
( ><)「実際、今北は実力としては同格かと思われていたラウンジ学園を相手におよそ20点差で勝利」
( ><)「バスケットにおいての20点差での勝利とは、相当な実力差があるものと考えられるからです」
( ・∀・)「…ふむ、続けたまえ」
( ><)「ありがとうございます」
493
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 22:48:43 ID:02FU1FzU0
( ><)「単純に理屈でいえば、VIP高校はそのラウンジ学園に一度たりとも勝利したことはありません。
今北が20点差をつけて勝利した、ラウンジ学園に」
( ><)「つまり、今北>>ラウンジ>VIP高。という図式となるはずなんです」
( ><)「しかし現状では今北≧VIP高。といっても過言ではありません」
( ><)「これはいったいどういうことなのでしょうか」
( ><)「わかんないんです!」
( ・∀・)「結局それかよ役立たず」
从'ー'从「死ねばいいのに」
( ><)
( ・∀・)「ダイジェストの役割すら果たすことが出来ないなんて…君のこの作品における価値を疑うよ」
( ><)
494
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 22:50:45 ID:02FU1FzU0
( ・∀・)「まあいい、殺してやりたいほど憎いくらいにいい線はいっていたからね」
( ><)(僕ってそんなにウザいんです…?)
( ・∀・)「確かに君の言う、今北>>ラウンジ>VIP高。という構図は間違いではない」
( ・∀・)「だが当然のことながらバスケットはスポーツだ」
( ・∀・)「様々な要素が噛み合うことで、それはいくらでも変動する可能性がある」
( ・∀・)「今北とVIP高校にあって、ラウンジ学園にないもの。それは」
( ・∀・)「ピュアシューターの存在、だ」
( ・∀・)「事実、今北は素直クールというピュアシューター(と呼ぶことができるかはわからないが)が
加入したことにより、その戦力をさらに向上させた。もともと、ギコというクラッチシューターを
擁していたうえで、だ」
( ・∀・)「そしてVIP高校。6番イヨウはプレーこそ少々変則的だが、彼のこれまでのスタッツ(個人成績)を
鑑みれば、ピュアシューターをいってもなんら差し支えない」
495
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 22:52:01 ID:02FU1FzU0
( ・∀・)「これは私の個人的な考えになってしまうが、バスケットにおいて一番肝要なものはディフェンスだ」
( ・∀・)「ラウンジ学園のように、試合開始から試合終了まで徹頭徹尾ディフェンスに力を注げるようなチームが、
一試合通して流れを、いや、試合を作ることが出来るのだと考えている」
( ・∀・)「だが」
( ・∀・)「それすらも崩してしまうものが、ここぞというところで確実に沈められるスリーポイントだと思うんだ。
まさしく、勝負どころの一発、というやつだね」
( ・∀・)「どのようなスポーツでも、試合の『流れ』というものは必ずあるんだ。こちら側に傾きつつある流れを
さらに確固たるものに。そして、向こう側になびきかけている流れを一気にたぐりよせる。
それが、勝負どころでのスリーポイントだ」
( ・∀・)「そして、そのシュートをチームのピュアシューターがきっちりと沈めてくる、ということが持つ意味は大きい」
从'ー'从「そうですね、『なんでこいつが?』って選手より『やっぱりこいつにやられるのか』っていう選手に
決められたほうが精神的ダメージも大きいです」
( ><)「小暮君よりもミッチー、ってことですか?」
( ・∀・)「そうだね。渡辺の言葉を借りれば、小暮君が『なんでこいつが?』という選手。そしてミッチーが
『やっぱりこいつにやられるのか』という選手だ」
( ・∀・)「別に小暮君を批判しているわけでは断じてない。あれはあれで確かに流れを呼び込むプレーなんだからね。
ただ、最初に言ったようにこれは私の個人的な意見だからね、どうか誤解しないでいただきたい」
496
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 22:53:46 ID:02FU1FzU0
( ・∀・)「さて、話を戻そうか」
从'ー'从「ピュアシューターについての話でしたね」
( ・∀・)「ああ、そうだったね」
( ・∀・)「(プレースタイルは問わず)今北の素直クール、そしてVIP高のイヨウ。どちらのチームも
ピュアシューターと呼ぶにふさわしい選手を擁してはいたものの…」
从'ー'从「…両者の実力差は圧倒的だった」
( ・∀・)「そうだ。事実、イヨウ君は途中まで素直クールに完封されていた」
( ・∀・)「しかし奇跡的にというべきか…イヨウ君が素直クールを突破し始めた」
( ・∀・)「これは今北にとっては大きな誤算だったことだろう。このニュー速県に、まさか彼を崩すことの出来る
選手が存在するだなんて」
( ・∀・)「そして一番動揺していたのは素直クール本人だろうね。その動揺が、イヨウ君にとっての突破口となり、そして
傷口を抉っていくかのようにじわじわと…」
从'ー'从「…でも、今北の選手も、VIP高の選手も、やはり高校生」
从'ー'从「この速い展開でのシーソーゲームにかなり消耗させられているようですね」
( ・∀・)「ああ。どちらのチームもメンバーチェンジを多用してくるわけでもないからね。とりわけ…」
「コート上で誰よりも疲れているのは、おそらくイヨウ君だろうね」
.
497
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 22:55:34 ID:02FU1FzU0
――ダムッ…
('A`)(残り6分…3点差!)
('A`)「ジョルジュっ!」
_
( ゚∀゚)「おうっ!」
――びゅっ…ばしっ
トップ付近のドクオから、フラッシュしてきたジョルジュへのパスが通る。
ジョルジュがパスを受けたのはハイポストよりも少々外側。インサイドプレーヤーがすぐさま勝負を仕掛けられる場所ではない。
――きゅっ
(,,゚Д゚)(パスラン…行かせるか!)
ドクオにべったりと張り付いたまま並走し、ギコは、ジョルジュからのパスを防ぐ。
( ^ω^)(ここだおっ!)
左45度付近でポジションを取っていたブーンが逆サイド、すなわちイヨウのいる右45度付近へと駆ける。
その際に、ハイポスト付近でボールを持っているジョルジュのすぐそばを通っていくことを忘れない。
498
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 22:58:15 ID:02FU1FzU0
今北⑧(手渡しパスが出るか…?)
ブーンのこの動きは、ジョルジュから手渡しパスを受け、そのままシュート、あるいはドライブするのだ、というパターンもあるぞ…。
と、今北⑧を警戒させるためである。
しかしそれも完全なるフリ。
ボールを持っているジョルジュをあえてスクリーンに使い(本来であればスクリーンはボールを持っている選手を動きやすく
してやるために、あるいはボールを持っていない選手同士がボールを受けやすい体勢になるために行う。)、鋭く右45度付近へカット。
クーへのスクリーンを試みる。
セッツ!!( ^ω^川 ゚ -゚)
今北⑧「スクリーンだ!」
ブーンのスクリーンを確認したイヨウは、ブーンのすぐそば――肩と肩が軽くぶつかる程度にスレスレの――を通り抜け、初めにドクオが
パスランを行ったことで空いた、トップ付近のスペースへと走る。
川 ゚ -゚)(ファイトオーバーはきついか…?)
川 ゚ -゚)「問題ない、このままスライドする!」
今北⑧「おう!」
499
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 23:00:30 ID:02FU1FzU0
_
( ゚∀゚)「イヨウっ!」
――ダンッ…
ここでようやくジョルジュがボールを放す。
トップ付近に駆け込んできたイヨウへとバウンズパスを送り――
――ばしっ
(=゚ω゚)ノ「ナイスプレーだヨウっ、みんな!」
川 ゚ -゚)「ちっ…!」
(´・ω・`)(あれだけタフだった二線のディフェンスが緩みつつある…?いや、間違いない。その証拠に、序盤と比べて
イヨウ君がボールを持つ回数が格段に増えた)
(´・ω・`)(トリッキーなプレーを、本能でも理屈でも警戒しているというのももちろんあるだろう…)
(´・ω・`)(だが…僕の目に間違いがなければ…素直クール、)
(´・ω・`)(彼もまた、かなり消耗している)
500
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 23:02:18 ID:02FU1FzU0
――キュッ!
川 ゚ -゚)「行かせん」
(=゚ω゚)ノ「何度でも勝負してやるヨウ!」
(=゚ω゚)ノ(…おっ)
――びゅっ
川 ゚ -゚)「…っち、パスか…」
イヨウは勢いよくオーバーヘッドパスを出す。
ボールの行く先は…
――ばしっ
('A`)「ナイスパス、っと」
501
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 23:03:15 ID:02FU1FzU0
(;,,゚Д゚)(左コーナーへ抜けられた…!)
(;,,゚Д゚)(こいつが8番のマッチョのすぐそばを走っていったとき、俺は8番からドクオにパスが出るものだとふんでいた)
(;,,゚Д゚)(しかしそうじゃなかった…!妙に簡単にとめることができた、とふと思った瞬間に15番のスクリーン…!)
(;,,゚Д゚)(おかげで、左サイドへきれていったドクオとの間にタイムラグが…!)
(;,,゚Д゚)(俺がワンテンポ遅れている今の状況で、あいつはボールを持った!つまりノーマーク…!)
(;,,゚Д゚)(点差は…3点。こいつだったら絶対にスリーを打ってくる…!)
('A`)「……っ」
(,,゚Д゚)(やはり!シュートを構えた…打たせるかっ…!)
502
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 23:04:14 ID:02FU1FzU0
('A`)「……っ」
(,,゚Д゚)(やはり!シュートを構えた…打たせるかっ…!)
(,,゚Д゚)「チェkk…」
('A`)「ほっ」
(;,,゚Д゚)(フェイク!?)
――ダムッ!
(,,゚Д゚)「ちぃっ…!」
「抜いた!」
「いや、まだだ!」
――キュキュキュキュっ!
(#,,゚Д゚)「ゴルァァァ!」
('A`;)「んなっ!?」
('A`;)(完璧抜いてただろ今!?チェックに来ようとしていたから体勢も崩れていたはず…)
('A`;)(それなのになんでこのタイミングで追いついてくるんだよ!?)
503
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 23:06:03 ID:02FU1FzU0
(■_■)「…いい集中力だ…」
「VIP高の4番攻めきれない!」
「ミドルレンジで今北の4番が食い止めた――!!」
('A`)「……っくそ」
――ダダムッ
背中の後ろでボールを左右に切り返し、呼吸を整える。
('A`)(…行くか)
(,,゚Д゚)(…来る!)
――ダムッ!
(-_-)「ワンオンワンだ!」
(・▽・)「いけぇーーードクオさんっ!」
504
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 23:07:30 ID:02FU1FzU0
――キュキュっ!
(,,゚Д゚)「ゴルァ!」
初動を見切っていたギコは、ドクオのドライブをワンドリブルで受け止める。
('A`)「くっ…」
ギコの胴体の正面で受け止められるドクオ。互いの体が作用・反作用の法則でふらつく。
しかし、ギコはすぐさま姿勢を修正する。
ドクオも、決してドリブルを止めない。
('A`)(…難儀だねえ、まったく)
――ダムッ!
「また行った!」
('A`)(一発じゃお前を抜けないのはわかった。これまでにないくらい集中してる、ってこともな)
('A`)(だったらちまちまと何発でも仕掛けるだけさ!)
505
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 23:09:04 ID:02FU1FzU0
――ダムッ…キュキュッ、ダダムッ!
細かいドリブルから様々なドリブルチェンジやロール、チェンジオブペースを駆使するドクオ。
少しずつではあるが、ゴールに近づいていく。
/ ゚、。 /(なんて選手だあの4番…)
/ ゚、。 /(彼がいるのはもはや僕たちインサイドプレーヤーの仕事場といっても過言ではないエリア…)
/ ゚、。 /(事実、彼が攻め込んで来ようものなら僕やニダーさんは一歩でヘルプに飛んでいける距離だ)
/ ゚、。 /(だけど、彼にじらされているように錯覚してしまうのもまた事実だ)
/ ゚、。 /(『ヘルプに飛び込めそうで飛び込めない』。そんな絶妙な距離に何度も何度も、まるでエサを
撒くかのように…)
/ ゚、。 /(…まさか、それも狙っている…?)
/ ゚、。 /(何度も何度も僕らを焦らし…我慢できなくなって飛び込んできたところを狙っているのか?ギコさんの
ディフェンスからボールを守りながら?あんなに器用なドリブルを続けながら?)
/ ゚、。;/(VIP高校、いいチームだとは思っていた!だが完全にスイッチの入ったギコさんを相手にここまで…!
まさかこれほどだなんて…!)
506
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 23:11:38 ID:02FU1FzU0
('A`#)「どげんかせんとかああああああんっ!!」
――ダムッ!
「とうとう抜いた!?」
「だけど…!」
(#,,゚Д゚)「カバーーーーーーーーーっ!!」
――キュキュキュ!
/ ゚、。 /「おおおっ!」
「一瞬でカバーが…!」
「そりゃそうだ!あんだけの密集地帯じゃあすぐにカバーが来ちまう!」
――キュキュッ!
<#ヽ`∀´>「もう一枚ニダ!」
「囲まれた!!」
「三枚で潰しにかかった!」
507
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 23:13:15 ID:02FU1FzU0
/ ゚、。;/(三人に挟まれてもドリブルが止まらない!?なんてスキルだ…!?)
('A`)「そこおおおおおおおおおおおっ!」
\やあっ!/
/ ゚、。 /'A`<ヽ`∀´>
<;ヽ`∀´>(バカな!?)
/ ゚、。;/(僕たちの間を強引に割って…!?)
(;・∀・)「三人がかりで、しかも挟み込んだことで一瞬気が緩んだか!?」
とは言っても、ニダーとダイオードの間に人一人通れるほどの大きなスペースなど空くわけがない。
まさにこじ開けるかのように、接触するのも厭わず、強引に体をねじ込ませたのだ。
508
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 23:15:28 ID:02FU1FzU0
('A`;)(めっちゃ痛え…!)
ドクオ自身、とうぜん並以上には体を鍛えこんではいるが、骨格的にみてもインサイドプレーヤーのそれと比べるとやはり劣る。
スピードに乗った状態で彼らの肉体と接触することは、当然ながら大きなダメージを意味する。
('A`;)(さあ…見せ場だ)
驚異のトリプルチーム突破。すなわち三人抜き。
('A`)(おかげでゴール下はがら空きだ)
ドクオの進行方向、つまり『前』は無人のゴール下。
しかしすぐ『後』には3人の今北選手。うち2人は大型プレーヤーだ。
('A`)(ストップしてジャンプシュート打ってるような時間はない!止まった瞬間にまた潰しにかかられる)
('A`)(パスを出そうにも3人に囲まれてたおかげで周りが一切見えなくなっちまってた!正直誰がどこにいるか
正確には把握できていない!)
('A`)(けど目の前には無人のゴール!俺がこのまま決めるのがベストだ)
('A`)(このままレイアップで…)
一瞬。
ほんの一瞬のうちに1秒後の状況を予測する。
509
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 23:17:30 ID:02FU1FzU0
無人のゴール下でレイアップを試みるドクオ。
一歩、二歩とステップを踏み、跳躍。
ジャンプの最高到達点でボールをリリース、ナイスシュート。
今まで何度も何度も繰り返してきた動作だ。イメージするのは容易い。
だが、そのイメージに突如として割り込んできたものがあった。
自分のすぐ後ろにいる大型プレイヤーたちだ。
ジャンプした滞空時間のコンマ数秒のタイムラグが―――
ドクオとニダー・ダイオードの身長差は約20cm。腕の長さも含めればさらに大きなミスマッチとなってしまう。
('A`)(そりゃブロックされるのは誰だって嫌だ。だけどいまさらそんな泣き言いえるか!)
('A`)(そもそもこの切迫した状況でそんな後ろ向きなプレーは絶対に許されない)
/ ゚、。 /(後ろからいくのはかなり危険だけど…この身長差だ、冷静に腕を伸ばせばいい。下手したら跳ぶ必要もないんだ)
('A`)(ええい…ままよ!)
510
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 23:19:22 ID:02FU1FzU0
――ひょい
/ ゚、。;/「!?もう!?」
(,,゚Д゚)(跳ばずに…!しかもステップのタイミングもずらして…!)
(■_■)(レイアップのステップを踏みながら…!?)
(´・ω・`)(傍から見たら歩きながらひょい、とボールを投げたようにしか見えないだろうな…巧い!)
/ ゚、。 /(無理にいかなくてよかった…あのタイミングで打たれていたら確実にファウルに…)
<;ヽ`∀´>「な、なんでもう打つニダ!?」
/ ゚、。;/(ニダーさん…!?しかも跳んじゃtt…)
(,,゚Д゚)「ニダー、ファウルするな!こらえろォォォォ!」
<;ヽ`∀´>「む…無理ニダーーーー!!!」
511
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 23:20:50 ID:02FU1FzU0
――ずしっ…
('A`;)「むおっ…(痛っ…重っ…)」
ダイオードは跳ぶことを躊躇うことができたが、ニダーはブロックを狙いにいってしまった。
通常のタイミングでのレイアップならばおそらくブロックは成功していただろう。
ドクオも狙ってタイミングを外したわけではない。ギャンブル要素も含まれたワンプレーであったが、それが良い方向へ転んだ。
――どさっ
――ピィッ!
もつれ合い、倒れこむドクオとニダー。すぐさま鳴り響くホイッスル。
そして、ふらっ、と放られたボールは、リングの手前の縁で二度ほど力なく跳ね、ゆっくりとネットへ吸い込まれていった。
審判「ファウル、白5番!バスケットカウント!ワンスロー!」
うおお、と、観客席からも思わず声が上がる。
それにつられてか、審判のジェスチャーも心なしか熱がこもっているように見えなくもない。
512
:
◆HJkAGxFZpI
:2012/03/13(火) 23:22:12 ID:02FU1FzU0
( ^ω^)「ナイショーッ、だお!ドクオ!」
<_プー゚)フ「ケガはないっすか?」
ブーンとエクストに称えられながら、それぞれに腕を引っ張られ起き上がるドクオ。
('A`)「大丈夫、サンキュな」
('A`)「14番をひっかけられたらラッキーだったんだけどな…」
( ^ω^)「確かに…。14番からファウルとれてたら4つ目にできてたとこだったおね」
<_プー゚)フ「だけど5番もこれで3つ目です!」
('A`)「まあ、な。っしゃ、きっちり決めてくるわ」
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