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( ^ω^)男は可愛く美しくのようです
291
:
名も無きAAのようです
:2011/12/08(木) 22:21:16 ID:CkJHXdFQO
お待ちしてますわお姉様
292
:
名も無きAAのようです
:2011/12/09(金) 17:51:08 ID:EijCWaDYO
>>291
を見てから
>>289
を見るとお姉様が喋ってるように見えてきた
293
:
名も無きAAのようです
:2011/12/22(木) 21:54:09 ID:grwN8QOU0
今一気読みした
キュートかわえええ
294
:
名も無きAAのようです
:2011/12/25(日) 19:30:46 ID:AnrDmbsUO
一ヶ月も間を空けてしまい申し訳ございません
師走とはいうもののここまで忙しいのは想定外でして
次回はどうしても年明け以降になりそうです
心苦しいですがもう幾許か御待ち下さいませ
295
:
名も無きAAのようです
:2011/12/25(日) 20:26:21 ID:PAGmcZG60
>>294
楽しみにお待ちしていますわ
296
:
名も無きAAのようです
:2012/01/06(金) 17:41:50 ID:qDkn.WKY0
フェミニン同士の組み合わせが好きなので、デレのキュート誘惑がもっと見たいです
意見箱
297
:
名も無きAAのようです
:2012/01/08(日) 17:07:59 ID:rQCMMAAMO
>>296
フェム系いいですよね
是非一本デレとキュートがメインの話書かせて頂きたいと思います
多忙も鳴りを潜め現在鋭意執筆中です
来週の日曜日にはお目にかかられるよう頑張ります
298
:
名も無きAAのようです
:2012/01/15(日) 18:54:29 ID:DGqIL9IYO
今日が投下予定日でしたのにどう考えても間に合いそうにありませぬ
いつも延ばし延ばしで御待ち頂いている方には本当に申し訳ございません
近いうちにちゃんと投下致しますので
よろしければ御待ち頂く間にミセトソの短編をお一つどうぞ
299
:
名も無きAAのようです
:2012/01/15(日) 18:58:42 ID:DGqIL9IYO
【夢の中のキミは】
丁度眠りが浅い瞬間だったのか、私はいささか乱暴な衣擦れの音で目を覚ました。
辺りは暗く、時刻はまだ草木も眠っているような深夜なのだろう。
今までにも幾度か同じ体験をしているから、音の正体には見当がついている。
ミセ*゚ー゚)リ「トソトソ?」
(-、-トソン「うぅ、……くっ……あぅ」
ルームメイトであり親友のトソンが、隣りのベッドで小さく唸り声を上げながら身悶えていた。
どんな夢を見ているのかは分からないが、辛そうなことだけは確かだ。
トソンは出会った当初から、時折このようにうなされていることがあった。
初めは驚いた私だったが、今ではどうすればいいのかよく分かっている。
300
:
名も無きAAのようです
:2012/01/15(日) 19:00:26 ID:DGqIL9IYO
ミセ*゚ー゚)リ「大丈夫だよ、私が一緒にいるからね」
私は慣れた手付きでトソンのベッドへ潜り込むと、彼女の頭を優しく胸に抱いて撫でてあげる。
幼子をあやすように、我が子を慈しむように、何度も何度も繰り返し撫で続ける。
すると苦しげだったトソンの寝息が、次第に安らかなものへと変わっていった。
(-、-トソン「すう、すう……ミセ……リ……」
私が近くにいると安心するのか、トソンは私の背中に手を巻き付けて抱き返してきた。
ミセ*゚ー゚)リ「まったく、大きな子供だね」
胸も、お腹も、腰も、トソンは全身を私に押しつけてくる。
まるで互いの距離が少しでも零に近付けといわんばかりに。
密着したトソンから放たれる微かに甘い香りが、私の胸をいっぱいに満たした。
301
:
名も無きAAのようです
:2012/01/15(日) 19:02:41 ID:DGqIL9IYO
私とトソンがこの部屋で共に眠る夜は、後どれだけあるのだろうか。
もし卒業して離れ離れになってしまったとしたら、トソンはどうなるのだろう。
一人で悪夢にうなされながら眠るのだろうか。
それとも誰かがまた隣りで、一緒に眠ってあげるのだろうか。
ミセ*゚ー゚)リ「…………」
その隣りで眠っている誰かが、私であればいいのにと。
トソンの暖かな体温を抱きながら、私は再度まどろみへ落ちていった。
.
302
:
名も無きAAのようです
:2012/01/15(日) 19:03:41 ID:DGqIL9IYO
(゚、゚トソン「またキミは勝手にボクのベッドに潜り込んで!」
ミセ*゚ー゚)リ「だって一人で寝るのが寂しかったんだもん」
(゚、゚トソン「まったく、大きな子供がいたもんだ。世話が焼ける」
ミセ*^ー^)リ「これからも末永く私の世話を焼いてね、トソトソ」
(゚、゚トソン「末永くは遠慮したいが、早速一つ焼いてあげるよ。……もう着替えないと遅刻だ」
ミセ*゚ー゚)リ「えー、私朝ご飯まだ食べてないよ」
(゚、゚トソン「起きない方が悪い。さて、ぐずぐずしているのなら置いていくよ」
ミセ;゚ー゚)リ「わっ、待ってよトソトソー!」
.
303
:
名も無きAAのようです
:2012/01/15(日) 19:12:25 ID:DGqIL9IYO
ベッドの上では甘えん坊なトソトソPART2です
夢オチだけというのも寂しいものがありましたので書きました
今度こそ間違いなく全年齢対象となっております
一月の内容はなるべく早いうちに投下致しまするー!
304
:
名も無きAAのようです
:2012/01/15(日) 22:30:36 ID:FbxqeVSM0
乙乙。トソンも訳ありの子なのかな
書きため頑張ってくださいまし
305
:
名も無きAAのようです
:2012/01/16(月) 04:46:03 ID:cA9CRxPUO
乙
やべえわこの組み合わせ
306
:
名も無きAAのようです
:2012/01/21(土) 16:11:08 ID:8wcm7VOM0
たまらんかった
307
:
名も無きAAのようです
:2012/01/26(木) 11:03:18 ID:UDcCCQq20
待ってる
308
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 12:27:19 ID:VWTHKxBkO
大変長らくお待たせ致しました
ようやく書き上がりましたので今夜にでも投下させて頂きたいと思います
正式な最終投下から二か月も経ってしまって申し訳ない限りです
309
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 17:48:07 ID:gN5oMshQ0
やったー!
310
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 18:13:22 ID:gniS/l2oO
待ってた
311
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 18:46:19 ID:NHtpjRlcO
きたか!
312
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 20:51:08 ID:VWTHKxBkO
大変長らくお待たせ致しました
今回は主に年末年始の話になっております
313
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 20:57:18 ID:VWTHKxBkO
【お姉ちゃんプレイっていいと思いませんか? byデレ】
o川*-ー-)o「はうぅ……★」
ζ(゚ー゚*ζ「おや、そこいく少女よ。何やら悪い気に取り憑かれておるようじゃな」
ζ(^ー^*ζ「今ならなんと、霊験あらたかな魔除けの壺が二百万円で」
o川*゚ー゚)o「ごめん、今は冗談に付き合う気分じゃないから」
ζ(゚ー゚*ζ「軽い冗談も、気晴らしぐらいにはなるかと思ったんですけどねー」
o川*゚ー゚)o「ちょっと一人にしてほしい――」
ζ(゚ー゚*ζ「そうだ、私の部屋にいきませんか。うん、それがいい、そうしよう」
o川;゚ー゚)o「はうっ、引っ張らないでよー」
.
314
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 20:58:56 ID:VWTHKxBkO
ζ(^ー^*ζ「ふっふっふっ、ここまで来たからにはもう逃げられませんよ」
o川*゚ー゚)o「本当に冗談に付き合う気分じゃないのにー」
ζ(゚ー゚*ζ「では、真面目に私と付き合ってください」
o川*゚ー゚)o「ごめんなさい」
ζ(゚ー゚*ζ「わお、即答ですね。まあ冗談はさておき、キュート先輩にお願いがあるんですけど」
o川*゚ー゚)o「こんなにお断りしたい気持ちになったのは初めてです」
ζ(゚ー゚*ζ「いえいえ、やましいことじゃないんですよ。ただ絵のモデルになってもらえないかなって」
o川*゚ー゚)o「ヌードなんて絶対に嫌だからね!」
ζ(゚ー゚*ζ「なんでヌード前提なんですか。普通に着衣ですよ」
o川*゚ー゚)o「だってデレが絵って、そういう目的だとしか思えないんだもん」
ζ(゚ー゚*ζ「どんなイメージですか。だいたい私は着衣プレイの方が好みで」
o川;゚ー゚)o「だからそういうところがイメージになるの!」
315
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:00:01 ID:VWTHKxBkO
ζ(゚ー゚*ζ「風景画ばかりしか描いていませんが、冗談抜きでなかなかの腕前ですよ私」
o川*゚ー゚)o「それで人物画が描きたくなったから、キュートを部屋に引っ張り込んだと」
ζ(゚ー゚*ζ「んー、人物画が描きたいというよりは、キュート先輩を描きたいから誘ったんです」
o川*゚ー゚)o「キュートを?」
ζ(゚ー゚*ζ「少し窮屈かもしれませんけど、気分転換だと思って引き受けてもらえませんか?」
o川*゚ー゚)o「……可愛い後輩の頼みだもんね。うん、いいよ」
.
316
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:01:31 ID:VWTHKxBkO
o川*>ー<)o「…………っ」
ζ(゚ー゚*ζ「そんなに固くならなくても、少しぐらい動いても大丈夫ですよ」
o川*゚ー゚)o「はうぅ、こういうの初めてだから」
ζ(^ー^*ζ「おお、初体験ですか。私、初物好きですよゲヘヘ」
o川*゚ー゚)o「うちも初鰹は縁起がいいって、お婆ちゃんがよく買ってきてたよー」
ζ(゚ー゚*ζ「さすがに今のは、純真な先輩には通用しませんでしたか」
o川*゚ー゚)o「はう? どういうこと?」
ζ(゚ー゚*ζ「いえいえ、キュート先輩にはできれば今後も分からないままでいてほしいなと」
o川*゚ー゚)o「なんだか馬鹿にされてるふいんきがする!」
ζ(゚ー゚*ζ「してませんよ。ただキュート先輩は可愛いなあって」
o川*////)o「そ、そうかな、キュートって可愛いかな?」
ζ(゚ー゚*ζ「はい。私は美少女スカウターを持っていますから間違いありません」
o川*゚ー゚)o「スカウター持ってるの!? 超すごいじゃん!」
ζ(゚ー゚*ζ「ふふふ、みんなには秘密ですよ?」
317
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:02:59 ID:VWTHKxBkO
ζ(゚ー゚*ζ「…………」
o川*゚ー゚)o「…………」
ζ(゚ー゚*ζ「……少し、私の話をしてもいいですか?」
o川*゚ー゚)o「デレの話? ちょっと聞いてみたいかも」
ζ(゚ー゚*ζ「では遠慮なく。私は幼いころから父一人子一人の父子家庭で育ちました」
ζ(゚ー゚*ζ「母は父と離婚していて、私の物心がつく前に家を出たそうです」
o川*゚ー゚)o「大変だったんだね」
ζ(゚ー゚*ζ「まあ大変でしたね、父はあまり生活能力のない人でしたから。小学生のうちから料理は私が作っていたと思います」
ζ(゚ー゚*ζ「画家なんて儲らない仕事に夢中になって、生活能力もない。母に捨てられた理由が分かるってもんです」
318
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:05:01 ID:VWTHKxBkO
o川*゚ー゚)o「お父さんが画家さんだったんだ。だからデレも絵を描くようになったんだね」
ζ(゚ー゚*ζ「どうなんでしょう。実は私、父の絵は特に好きでもなかったんですよ」
o川*゚ー゚)o「てっきりお父さんのような絵が描きたくて、みたいな展開かと思ったのに」
ζ(゚ー゚*ζ「私は人物画が好きなんです。でも父が描くのは風景画ばかりでした」
o川*゚ー゚)o「はう? その割りには、デレも風景画ばかり描いてるんだよね?」
ζ(゚ー゚*ζ「結局は似た者親子だったんでしょうね。自分が納得いくものを描き上げようとすると、どうしても風景画になるんです」
o川*゚ー゚)o「人物画は苦手なんだ」
ζ(゚ー゚*ζ「小綺麗には描けるんですよ? でも、そんな絵では心が震えない」
ζ(゚ー゚*ζ「父もそれは同じだったみたいで、人物画で世に残してあるのは一枚だけだといっていました」
o川*゚ー゚)o「頑固職人って感じだね」
ζ(゚ー゚*ζ「家族からすれば、納得いかなくても売れる絵を描けよって話ですけどね」
319
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:06:29 ID:VWTHKxBkO
ζ(゚ー゚*ζ「それでその一枚しかない人物画に描かれていたのは、小さな赤ん坊を抱く女性の姿でした」
o川*゚ー゚)o「それって」
ζ(゚ー゚*ζ「はい。若かりしころの母と、私を描いた一枚だそうです」
o川*゚ー゚)o「お父さんは、その絵には心が震えたんだね」
ζ(゚ー゚*ζ「画家なんて人種は、みんな無駄にロマンチストなんですよ」
o川*゚ー゚)o「デレは画家にはならないの?」
ζ(゚ー゚*ζ「私程度の腕でなれるとも思いませんが、仮にそれを度外視してもなりません」
ζ(゚ー゚*ζ「きっとどれほど素晴らしい絵が描けても、仕事にすると心が震えなさそうですから」
o川*-ー-)o「好きなことは仕事にしない方がいいっていうもんね」
ζ(゚ー゚*ζ「――本気でいってるんですか、それ」
o川*゚ー゚)o「えっ?」
ζ(゚ー゚*ζ「今の言葉は本気なのかと聞いたんです」
o川*゚ー゚)o「えっと、それは、だって」
320
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:08:21 ID:VWTHKxBkO
ζ(゚ー゚*ζ「さっき先輩に会った瞬間に、仕事先で失敗してきたんだなって分かりました」
o川*゚ー゚)o「なんで……」
ζ(゚ー゚*ζ「なんだかんだで最近一緒にいることが多いですからね。先輩になにがあったかなんて、顔を見ればだいたい分かります」
o川*-ー-)o「…………」
ζ(゚ー゚*ζ「私はただの学生です。プロとして働いているキュート先輩の大変さは、理解することができません」
ζ(゚ー゚*ζ「でも、どれだけキュート先輩が頑張っているかは知っているつもりです」
o川*゚ー゚)o「デレ……」
ζ(゚ー゚*ζ「先輩は初めてもらった給料をなにに使いました?」
o川*゚ー゚)o「えっ、確か本を買ったような」
ζ(゚ー゚*ζ「初めて自分が仕事をした作品をTVで見たとき、どう思いました」
o川*゚ー゚)o「……嬉し、かった」
321
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:10:45 ID:VWTHKxBkO
ζ(゚ー゚*ζ「それらを思い出した上でもう一度いえますか。好きなことは仕事にしない方がいいって」
o川*゚ー゚)o「ううん。私は――キュートは、好きなことじゃないと仕事にできない」
ζ(゚ー゚*ζ「そうですよ。キュート先輩は嫌いなことを我慢して生きていくなんて、絶っっ対にできません!」
o川;゚ー゚)o「それだとキュートが駄目人間みたいだよ!」
ζ(゚ー゚*ζ「私は羨ましいんですよ。ダメカワ先輩のそういうとこ」
o川;゚ー゚)o「ダメカワ先輩って誰!?」
ζ(^ー^*ζ「ダメダメで可愛いキュート先輩、略してダメカワ先輩」
o川;゚ー゚)o「少なくとも先輩につけるあだ名じゃないよねそれ!」
ζ(゚ー゚*ζ「あはは、そんなことより絵が描き上がりましたよ」
o川*゚ー゚)o「はうぅ、そんなことで流される話題じゃないんだけど」
ζ(゚ー゚*ζ「これが私が描いた中で現存する唯一の人物画。心が震えた一枚です」
o川*゚ー゚)o「……可愛い。これ、本当にキュート?」
ζ(゚ー゚*ζ「ええ。この溢れんばかりの笑顔、キュート先輩以外の何者でもないじゃないですか」
322
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:12:19 ID:VWTHKxBkO
o川*゚ー゚)o「キュートね、デレのこと誤解してたよ」
o川*゚ー゚)o「いつもエッチなことや冗談ばかりいってるけど、本当はデレって優しいんだね」
ζ(゚ー゚*ζ「照れますね。キュート先輩、私のこと好きですか?」
o川*^ー^)o「うん、好きー☆彡」
ζ(゚ー゚*ζ「両想いということは、つまりベッドインしてもOKというわけですね!」
o川;゚ー゚)o「えっ、えっ、えっ? はゃぅっ!?」
ζ(^ー^*ζ「大丈夫、慣れないモデルで疲れたであろう先輩を、マッサージするだけですから」
o川;゚ー゚)o「仰向けでマッサージなんてできないよね!?」
ζ(゚ー゚*ζ「できますよ。こことか、こんなところとか」
o川*////)o「ひゃぁん……!?」
ζ(^ー^*ζ「うふふ、お姉ちゃんと気持ちいいことしよっか?」
o川;゚ー゚)o「やっぱり誤解じゃなかった! 誰か助けてー!」
ζ(゚ー゚*ζ「ああ、同室の者なら帰ってきませんよ。金を握らせておきましたから」
o川;゚ー゚)o「汚いっ! デレなんて嫌いだー★彡」
.
323
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:19:25 ID:VWTHKxBkO
【好きなものはニンジンと】
(*゚∀゚)「これが女装術の基礎における最終段階、神速の早女装だ」
(*゚∀゚)「来年はこれをメインに教えていく。進級するまでには全員に習得してもらうからな」
(*゚∀゚)「以上で今年の授業は終わりだ。明日から冬休みになるが、あまりはめを外すなよ」
从 ゚∀从「ついに早女装か。入学当初は先輩達の早女装に驚かされたっけ」
ζ(゚ー゚*ζ「来年入ってくる後輩を驚かせるためにも、しっかり覚えないといけないね」
从 ゚∀从「来年かあ。忘年会ってわけでもねえけど、せっかくだし今から遊びにいかないか?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、いいね。妹者もいくよね?」
l从・∀・*ノ!リ人「ごめん、今日はちょっと急ぎの用事があるから。じゃあねー!」
324
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:21:30 ID:VWTHKxBkO
从 ゚∀从「……まっ、用があるなら仕方ねえか」
ζ(゚ー゚*ζ「フラれましたな。よっ、サヨナラ男!」
从 ゚∀从「誰がフラれたか」
ζ(゚ー゚*ζ「でも妹者のそわそわした感じ、嬉しそうな表情。正にあれは恋する乙女の顔!」
ζ(゚ー゚*ζ「これから意中の人とデートと見て間違いないね」
从 ゚∀从「はいはい」
ζ(゚ー゚*ζ「ノリが悪いなー」
从 ゚∀从「くだらないこといってないで、さっさといくぞ」
ζ(゚ー゚*ζ「ほえ?」
从 ゚∀从「急がないと妹者を見失うだろ!」
ζ(^ー^*ζ「さすがはハイン、そうこなくっちゃ!」
.
325
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:23:19 ID:VWTHKxBkO
(´・_ゝ・`)
l从・∀・*ノ!リ人
ζ(゚ー゚*ζ「私の感、ビンゴだねー」
从 ゚∀从「いや、変な男に絡まれてるだけって可能性も」
ξ゚⊿゚)ξ「あの妹者の表情からしてそれはないでしょ」
川 ゚ -゚)「唇を読むに『待たせたな』『今来たところだよ』といっている」
从 ゚∀从「ちっ、本当は妹者は二十分も前から待ってたんだぞ!」
ζ(゚ー゚;ζ「まずはお姉様方がいることに疑問を抱こうよ」
川 ゚ -゚)「楽しそうなことをやるなら、私達も混ぜてくれないと困る」
ξ゚⊿゚)ξ「出歯亀根性全開でいくわよ」
从 ゚∀从「あっ、どこかに移動するみたいだ」
.
326
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:25:17 ID:VWTHKxBkO
l从・∀・ノ!リ人「どこかいきたいところある?」
(´・_ゝ・`)「そういわれても、この辺りの地理に明るくないからなあ。お前の好きな場所で構わないよ」
l从・∀・ノ!リ人「んとね、だったら駅地下のクレープ屋さんがいいな」
(´・_ゝ・`)「クレープか。久し振りに食べるな」
l从・∀・ノ!リ人「僕のお勧めはキャロットクレープだよ!」
(´・_ゝ・`)「ははは、ニンジン好きは相変わらずだな」
川 ゚ -゚)「駅地下のクレープ屋へいくそうだ」
ζ(゚ー゚*ζ「おお、ここでクレープですか」
ξ゚⊿゚)ξ「王道ね」
从 ゚∀从「反吐が出ますね」
ζ(゚ー゚*ζ「妹者が知らない男とデートしてるからって、不貞腐れないの」
从 ゚∀从「不貞腐れちゃねえよ」
川 ゚ -゚) (うーむ、しかしあれはデートというより……)
.
327
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:27:49 ID:VWTHKxBkO
l从・∀・ノ!リ人「ここは結構人気のお店でね、うちの生徒も時々利用してるんだ」
(´・_ゝ・`)「知り合いがいたりしてな」
l从・∀・ノ!リ人「大人気って程でもないし、そんな都合よく」
ミセ*゚ー゚)リ「二人で交互に交換して食べたら、ミックスベリー味になるね」
(゚、゚トソン「そんな子供染みた真似、ボクは絶対にしないからね」
ミセ*゚ー゚)リ「あれ、もしかして!」
川 ゚ -゚)「なんとも都合よくミセトソ先輩が現れたな」
从 ゚∀从「よし、ミセリ先輩が妹者の存在に気付いたっぽい。いいぞ、デートの邪魔をして――」
ミセ*゚ー゚)リ「トソトソ、ほっぺにクリームついてるよ。ちゅっ」
(゚、゚;トソン「な、なんだ急に、汚いだろう」
ミセ*゚ー゚)リ「トソトソの身体に汚いところなんてないよ」
(゚、゚トソン「キミの唇が汚いという話だ」
ミセ;゚ー゚)リ「ひどっ!? 冷たいなあ、トソトソは」
从;゚∀从「ちくしょー! 完全に周りが見えてないバカップルのそれじゃねえか」
ζ(゚ー゚*ζ「見慣れてくると分かるけど、トソトソ先輩も満更じゃないよねあれ」
328
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:30:04 ID:VWTHKxBkO
l从・∀・*ノ!リ人「うん、美味しい」
(´・_ゝ・`)「最近の学生らしいというのか、堂に入った格好だな。俺は食べ歩きなんて初めてだよ」
l从・∀・ノ!リ人「学生らしいかな。僕もね、あの学園に入って色んな初めてを経験したよ」
l从・∀・ノ!リ人「それこそ普通の学生らしいことから、ちょっと変わったことまで、……たくさん。友達だってできたんだよ」
(´・_ゝ・`)「そうか、俺の――」
<ヽ`∀´>「よお、そこの兄ちゃん達。ここから先は通行止めニダ」
(´・_ゝ・`)「おかしいな。通行止めの看板は出ていなかったはずだが?」
<ヽ`∀´>「ウリ達が今そう決めたニダ。通行料を払うなら通らさせてやらないこともないニダが?」
(´・_ゝ・`)「通行料金ね。いくらだい?」
l从・∀・ノ!リ人「ちょっと!」
(´・_ゝ・`)「下がってろ。さすがに俺が暴力騒ぎを起こすわけにはいかないだろう」
329
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:33:33 ID:VWTHKxBkO
<ヽ`∀´>「物分かりがいいやつは嫌いじゃないニダ。一人二万で都合四万、それで許してやる」
「許してやるか。随分偉くなったもんだな、ニダー」
<ヽ`∀´>「ああ? お、お前は……」
( ゚∀゚)「なに俺のダチに絡んでくれちゃってんのよ。しかも安っぽい小悪党みたいな真似してさ」
<ヽ`∀´>「ジョルジュか!」
( ゚∀゚)「しけた稼ぎで俺とこと構えるつもりはないだろ? いけよ」
<ヽ`∀´>「チッ、懐かしい顔に免じて許してやるニダ」
(´・_ゝ・`)「きみ、ありがとう。おかげで助かったよ」
( ゚∀゚)「……金で解決もいいと思うけどよ。お前さんさ、いざってときに恋人を守れるぐらいには鍛えとけよ」
(´・_ゝ・`)「恋人?」
l从・∀・ノ!リ人「ジョルジュ、この人は僕の兄さんなんだけど」
( ゚∀゚)「はあ? えっ、兄さん……、えええぇぇぇ!?」
.
330
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:35:31 ID:VWTHKxBkO
川 ゚ -゚)「まあ、私は途中から恋人ではないと気付いていたのだがな」
ξ゚⊿゚)ξ「面白そうだったからついつい」
l从・∀・ノ!リ人「ついつい着けてしまったと」
从 ゚∀从「面目次第もござらん。拙者、かくなる上は」
ζ(゚ー゚*ζ「あいや待たれい。さりとて、ハイン殿は妹者殿の窮地に矢も盾もたまらぬと」
l从・∀・;ノ!リ人「なんで侍みたいになってんだよっ!」
(´・_ゝ・`)「ははは、弟に本当に友達がいたようでなによりだよ」
l从・∀・ノ!リ人「もう、兄さんってば!」
(´・_ゝ・`)「これで俺も少しは安心できるかな。さてと」
l从・∀・ノ!リ人「もういっちゃうの?」
(´・_ゝ・`)「なかなか忙しい身でね。きみ、ハイン君だったかな」
从 ゚∀从「なんですか?」
(´・_ゝ・`)「迷惑をかけるかも知れないが、弟のことをよろしく頼む」
从 ゚∀从「あ、頭を上げて下さいよ。頼まれなくても仲良くしますよ、親友ですからね」
(´・_ゝ・`)「ありがとう」
331
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:37:18 ID:VWTHKxBkO
(´・_ゝ・`)「そしてモララー、もう屋敷には近付くな」
l从・∀・ノ!リ人「えっ、それってどういう」
(´・_ゝ・`)「よく聞け、親父殿が本気になった。屋敷へ帰ったらもう二度と――」
l从・∀・ノ!リ人「……うん、分かった」
(´・_ゝ・`)「では、さらばだ。また会う日までごきげんよう」
l从・∀・ノ!リ人「相変わらず慌ただしい人だったなあ」
从 ゚∀从「いい人そうじゃないか」
l从・∀・ノ!リ人「いい人だよ、昔から。……僕の家のこととか聞かないの?」
从 ゚∀从「いいたくなったらいえよ。そのときはいくらでも聞いてやる」
l从-∀-*ノ!リ人「……うん。ありがと」
.
332
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:42:21 ID:VWTHKxBkO
【年の瀬の過ごし方 〜居残り組編〜】
( ・∀・)「もう少しで今年も終わりだね」
( ゚∀゚)「年越し蕎麦も食ったし、後はカウントダウンを待つだけか」
( ・∀・)「二年参りとかする?」
( ゚∀゚)「寒いし、適当に明日起きてからとかでいいんじゃね」
( ・∀・)「そうだね。そういえば貞子先輩は実家が神社だから大変らしいよ」
( ゚∀゚)「貞子先輩んとこの神社って遠いんだっけ? 近かったら初詣にいけたんだけどなあ」
( ・∀・)「生徒会メンバーとかは帰省次いでに寄ってるみたいだけど、さすがに僕達居残り組は無理だね」
( ゚∀゚)「帰省といえばデレとキュート先輩が帰る方角が同じだとかで、一緒の新幹線乗ってったけど大丈夫かな」
( ・∀・)「大丈夫って?」
( ゚∀゚)「いや、最近デレがキュート先輩のこと本気で気に入ってるみたいだからさ」
( ゚∀゚)「公序良俗に反するようなことになってないかと心配で」
(;・∀・)「さすがにデレでも、そこまでのことはしないと信じたい」
333
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:44:12 ID:VWTHKxBkO
( ゚∀゚)「それよりも、ずっと気になってることがあるんだけどさ」
( ・∀・)「うん、なに?」
( ゚∀゚)「なんで俺達こんなことになってんだ?」
( ゚∀( ・∀・)
( ・∀・)「重かった?」
( ゚∀゚)「むしろ野郎にしては軽過ぎるぐらいだけどさ、なんで膝の上に乗せてるんだっけなと」
( ・∀・)「ジョルジュが二人羽織の練習しようとかいったんじゃないか」
( ゚∀゚)「いやあ、新年の隠し芸には持ってこいかと思ったんだけどな」
(* ・∀・)「ひゃうっ、耳に息かかるから、もう少し離れて!」
( ゚∀゚)「気にするなよ。俺は気にしてないからさ」
( ・∀・)「気にしろよ!」
334
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:45:40 ID:VWTHKxBkO
('A`)「あー、えっと、あのさ」
(;・∀・)「せ、先輩!?」
( ^ω^)「本当はいつもみたいに、急にバッと現れて驚かそうと思ったんだお」
('A`)「でもさ、入っていける雰囲気じゃないんだもんな」
(;・∀・)「なんかその、なんかすみません」
( ^ω^)「いやこっちこそ邪魔して悪かったお」
( ゚∀゚)「いえ、ちょうど二人羽織の練習も中断しようと思っていたところですから」
('A`)「二人羽織以上の他意がなくて少し安心した」
( ゚∀゚)「他意ですか?」
('A`)「忘れてくれ。俺が色眼鏡をかけた汚れた大人になっちまった、それだけの話さ」
( ゚∀゚)「はあ……?」
.
335
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:48:35 ID:VWTHKxBkO
('A`)「ふぃー。年越しといえばやっぱり二年風呂だろ」
( ・∀・)「こんな時間に大浴場が開いてるなんて知りませんでした」
( ^ω^)「毎年大晦日だけは特別にってことらしいお」
( ゚∀゚)「モララー、髪洗ってやるからあっち向け」
( -∀-)「うん」
( ゚∀゚)「かゆいとこあったらいえよ」
('A`)「背中ぐらいなら分かるが、髪を洗ってやるってのは珍しいな」
( ゚∀゚)「こいつ、頭から水を被るのが苦手らしくて。たまにこうして手伝ってやってるんすよ」
( -∀-)「目をつぶったままお湯を浴びるのって、なんか嫌じゃありませんか?」
( ゚∀゚)「だから目を開けたまま洗えるようにシャンプーハットしろって」
( -∀-)「嫌だよ。だってそんなの子供みたいだもん」
( ゚∀゚)「他人に洗ってもらう方が子供みたいだろう」
( -∀-)「他人じゃなくて友達だからセーフ」
( ゚∀゚)「アウトだろ、むしろゲッツーだ」
( ^ω^)「仲良いおねー」
('A`)「入学式のときから二人でわーわーやってたし、馬が合うってことだろうな」
( ^ω^)「……僕達も頭洗いっこする?」
('A`)「いや、遠慮しておく」
336
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:50:57 ID:VWTHKxBkO
( ^ω^)「そろそろカウントダウンだお」
('A`)「もうそんな時間か。……4」
( ^ω^)「3」
( ゚∀゚)「2」
( ・∀・)「1」
「「明けましておめでとうございます」」
( ・∀・)「昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いします」
( ゚∀゚)「うむ、よろしくしてやろう」
( ・∀・)「よろしくしてあげてるのは僕でしょ。炊事に掃除に洗濯、勉強だって教えてあげてるんだから」
( ゚∀゚)「今年もよろしくお願いします!」
( ・∀・)「分かればよろしい」
( ^ω^)「もう少ししたらミセトソ先輩や生徒会長が卒業して、新入生が入って来るんだおね」
('A`)「また騒がしい一年になりそうだな」
.
337
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:54:30 ID:VWTHKxBkO
【年の瀬の過ごし方 〜旅は道連れ世は情け編〜】
ζ(゚ー゚*ζ「キュート先輩?」
o川*゚ー゚)o「……ぷいっ」
ζ(゚ー゚*ζ「お菓子食べます?」
o川*゚ー゚)o「お菓子……ぷいっ」
ζ(゚ー゚*ζ「キュート先輩見て下さい。富士山ですよ」
o川*゚ー゚)o「えっ、富士山! どこどこ?」
/ζ(^ー^*ζ\フッジサーン
o川*゚ー゚)o「……デレなんて嫌いだ」
338
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:57:19 ID:VWTHKxBkO
ζ(゚ー゚*ζ「まだ根に持ってるんですか? あれはただの未遂だったんですから気を直して下さいよ」
o川*゚ー゚)o「未遂をただのとはいわないの!」
ζ(゚ー゚*ζ「冗談だったんですって。その証拠に空気も読まずあの野郎帰って来たでしょ?」
o川*゚ー゚)o「確かに金を握らせたとかは冗談だったけど、もし帰って来なかったらどうなってたの?」
ζ(゚ー゚*ζ「私達は現実世界に生きています。仮定の世界に意味なんてありません」
o川;゚ー゚)o「絶対変なことされてた! 仮定の世界のキュートは乱暴されてた!」
ζ(゚ー゚*ζ「乱暴だなんて失礼な。物凄く優しくしてましたよ」
ζ(^ー^*ζ「キスだけでこんなになっちゃったの? いけない子だね。みたいな感じで私の指先がキュート先輩の恥――」
o川;゚ー゚)o「してない、内容の話なんてキュートしてない!」
( ・3・)「すみません。他のお客様のご迷惑になりますので、申し訳ございませんが少々お静かに願えませんでしょうか」
ζ(゚ー゚;ζ「はい、すみませんでした」
o川;゚ー゚)o「ごめんなさい」
.
339
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 22:03:59 ID:VWTHKxBkO
【新年の過ごし方 〜生徒会黙示録ヒート神社麻雀編〜】
数局も不運に泣かされて来たヒートが、ここで張る!
今までのマイナスを全て吹き飛ばすような、ハネマン手!
ノパ⊿゚)(張った、リャンメンで張った、が! 会長はリーチしている。河を見るに染めてる可能性も0ではない)
ノパ⊿゚)(振り込みさえしなければ、まだトップは狙える。ここは……ベタオリだ)
しかし、突っ張るだけの勇気が出ない。
最悪振り込まなければどうにかなる、そういい続けて払って来たツモ払いにノーテン罸符。
その重さに未だ気付けない。
从´ヮ`从ト「ツモれないなあ、二萬切るね」
lw´‐ _‐ノv「…………」
川д川「…………」
340
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 22:05:53 ID:VWTHKxBkO
ノパ⊿゚)「……っ!?」
ノハ;゚⊿゚)(二萬が通って、突っ張れば一発で和了れてた!? おいおい、嘘だろ!)
逃した魚の正体は、喉から手が出る程ほしいと願った和了という名の大魚。
それは砂漠に落ちた水のごとく、一度手を離れたが最後、回収など不可能!
ノパ⊿゚)(ただの偶然、今のは突っ張れる場所じゃなかった! 私は間違っていない!)
ノパ⊿゚)「くっ!」
从´ヮ`从ト「あっ、ツモ! 高目だからイッツーついてマンガンだね」
.
341
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 22:08:20 ID:VWTHKxBkO
蓋を開けてみれば、ヒートの一人負け、大惨敗。
逃げ続けた者に科せられた、焼き鳥という負の刻印。
ノハ;⊿;)「嘘だ、こんな……!」
lw´‐ _‐ノv「いやあ、正月だけあって豪気でんな」
从´ヮ`从ト「ほえ?」
lw´‐ _‐ノv「鴨鍋をご馳走してくれはるなんて。しかも自分から葱までしょったやつや」
ノパ⊿゚)「なんだと!?」
lw´‐ _‐ノv「なんや、自分が鴨やった自覚ぐらいはあるんかいな」
川; д川「なんですか、そのキャラ!?」
ノパ⊿゚)「ちくしょう……!」
lw´‐ _‐ノv「ええか、兄ちゃん。この世界、勝てんやつはクズや」
川; д川「ただの遊びですからね、勝てなくてもいいんですからね」
ノパ⊿゚)「……もう一回、もう一半荘勝負だ!」
lw´‐ _‐ノv「それが人にもの頼む態度かいな、っていいたいところやけど、まあええやろ」
lw´‐ _‐ノv「ただし、レートはピンピン。それでどや?」
从´ヮ`从ト「一万点ごとに、おせちの品目を一つ奪われるってことだね」
ノパ⊿゚)「ああ、それで構わない!」
342
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 22:10:39 ID:VWTHKxBkO
ノパ⊿゚)(私はどうかしていた。逃げ続けた者に勝利なんて訪れるはずがない!)
ノパ⊿゚)(手を伸ばせ! 勝利へと! ここで勝てなきゃ私は本当にクズだ!)
ヒート、覚醒。
その瞳はまさに、生徒会室で職務をこなしている副会長のときそのもの!
ノハ;⊿;)「…………」
lw´‐ _‐ノv「いや、全ツッパはないわ」
ヒート、撃沈。
.
343
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 22:12:28 ID:VWTHKxBkO
【終わりの始まり】
从 ゚∀从「あー、なんで冬休みってこう短いんだろうな」
ζ(゚ー゚*ζ「私は里帰りもしたし、久し振りの学園って感じだけどね」
从 ゚∀从「俺も少しは家帰ったけど、弟共も喧しいし目新しさもないんだよなあ」
ζ(゚ー゚*ζ「ぼーっとしてたら一気に老け込むよ?」
从 ゚∀从「さすがに老け込むにはまだ早いだろ」
ζ(゚ー゚*ζ「あれ、ツッコミが足りないと思ったら、モララーは?」
从 ゚∀从「なんか提出するもんがあるとかで、校長のとこいったよ」
.
344
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 22:14:13 ID:VWTHKxBkO
(*゚∀゚)「圧力、ですか?」
(´・ω・`)「はい。ある程度根回しされていると見て間違いないですね」
(*゚∀゚)「そんな、校長が今までどれほど!」
(´・ω・`)「遅かれ早かれですよ。いつかこんな日が来るのは分かっていました」
(*゚∀゚)「でも、こんなに急になんて。やはり荒巻家が……」
(´・ω・`)「モララーを返さなければ、この学園を潰すということでしょう」
(*゚∀゚)「嫌がっている教え子を渡すなんて、私には――」
l从-∀-ノ!リ人「……僕は」
.
345
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 22:25:04 ID:VWTHKxBkO
投下終了です
御付き合い下さり本当にありがとうございました
ブランクのせいか少しキャラの動かし方を忘れてしまって難産な回になりました
思い出してからはデレを中心にみんな好き勝手動いてくれたので、なんとか形として仕上がりました
残り二回、こんなに間を空けることがないようにしたいと思います
o川*゚ー゚)o「はいドーン! キュートのコーナーです☆キュピーン」
o川*゚ー゚)o「冬休み明けで一月の話が終わるなんて、まさかの展開だねー」
( ゚∀゚)「まさかの展開といえば、物語終盤にして遂に衝撃の真実が明らかとなる!」
o川*゚ー゚)o「モララーの家が学園を――」
( ゚∀゚)「なんと俺は異様に濃い眉毛を、女装の邪魔になるからと剃っていたのだ!」
o川;゚ー゚)o「はうっ?」
( ゚∀゚)「剃られた眉毛達の悲しみが、今大きな悲劇となって学園を飲み込む!」
o川;゚ー゚)o「飲み込まないよ、別に眉毛は学園を飲み込まないよ!?」
( ゚∀゚)「次回、男は可愛く美しくのようです。嗚呼キュートよ、永遠に眠れ」
o川;゚ー゚)o「なんかキュートが死んだっぽい!?」
( ゚∀゚)「例えキュート先輩を失うとしても、俺は……眉毛を剃り続ける!!」
o川*;ー;)o「剃らないで! 眉毛剃らないでー!」
346
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 23:46:59 ID:NHtpjRlcO
乙
もうすぐで終わるのか 残念だ
347
:
名も無きAAのようです
:2012/01/30(月) 08:56:55 ID:hwoT58agO
乙
終わってしまうのか
348
:
名も無きAAのようです
:2012/01/30(月) 15:07:05 ID:fLmAYqQM0
乙
終わるとか、まじかよ…
349
:
名も無きAAのようです
:2012/01/30(月) 17:50:48 ID:V278QZ9Q0
乙! デレキュー成分をたくさんありがとう。リクエストしてよかった!
350
:
名も無きAAのようです
:2012/01/31(火) 07:05:56 ID:76GBRTsc0
乙
面白かったわ、お姉さま
351
:
名も無きAAのようです
:2012/02/06(月) 01:42:23 ID:ERMQYF7gO
面白い
乙
352
:
名も無きAAのようです
:2012/02/12(日) 22:28:35 ID:ttprsEGwO
もはや定例文となりつつありますが現在鋭意執筆中です
次週の日曜日までには投下できるように頑張りたいと思います
次回はやや百合百合しい話が多くなるかもしれません
353
:
名も無きAAのようです
:2012/02/13(月) 00:50:16 ID:ES3MkysEO
待ってる
むしろ多い程良いです
354
:
名も無きAAのようです
:2012/02/14(火) 05:58:45 ID:xTflOxjg0
期待してますわお嬢様
355
:
名も無きAAのようです
:2012/02/14(火) 14:23:45 ID:qFv5kwjg0
待ってますわお姉様
356
:
名も無きAAのようです
:2012/02/19(日) 23:54:54 ID:Mk0y7d7oO
【お詫び&座談】
ミセ*゚ー゚)リ「まず最初に、作者曰く完成状況は八割程度なので今日中には間に合わなさそうです、ごめんなさいだって」
(゚、゚トソン「なぜそんなことを、ボク達が代わりにいわなければならないんだ」
ミセ*゚ー゚)リ「なんでもお詫びに一本ミセトソ短編書こうと思ったけど、今回は本編でイチャイチャし過ぎだからやめといたらしいよ」
(゚、゚トソン「まったく、お詫びなんて書く暇があれば本編を書けって話だよ」
ミセ*゚ー゚)リ「いやあ、ミセトソ短編は十五分くらいあれば書けるんだって」
(-、-トソン「普通に書くと遅筆なくせに、よりにもよってなんでボクの話だけ」
ミセ*゚ー゚)リ「始めから私達を主役にすればよかったのにねー」
(゚、゚トソン「いや、実はボク達は本当に没作品の主役だったらしいよ。それをそのまま流用したキャラなんだと」
ミセ*゚ー゚)リ「本当に!?」
(゚、゚トソン「しかもタイトルが『天使と悪魔と人間とのようです』っていうもろ被りなやつだ」
ミセ;゚ー゚)リ「終わったー! 確実に世に出ることないよね!」
357
:
名も無きAAのようです
:2012/02/19(日) 23:59:48 ID:Mk0y7d7oO
(゚、゚トソン「セフィロトに住まう天使を宿した人間と、クリフォトに住まう悪魔を宿した人間の話なんだとさ」
ミセ*゚ー゚)リ「あー、だから名残で第一回の最後のミセトソアンケートに、クリフォトだのなんだのあったんだね」
(゚、゚トソン「ボクは魔術師のアルカナ(花札)を使うキャラだったそうだよ。赤丹で炎を出したり、月見酒で仲間を回復したり」
ミセ*゚ー゚)リ「おー! 賢者タイプ! 私は私は?」
(゚、゚トソン「キミは皇帝のアルカナ(大剣)を使う、パワー馬鹿という設定だ」
ミセ*゚ー゚)リ「えー、なんかトソトソの方が格好いい。ずるい!」
(゚、゚トソン「なんだかんだいっても没作品だけどね。この作品自体、元々は短編の予定だったわけだし」
ミセ*゚ー゚)リ「規制やら忍法帳やら色々あった時期に、設定練り直して長編になったんだよね」
(゚、゚トソン「それも後少しで終わりか……」
(-、-*トソン「まあ、なんだ、読んでくれたキミ達には感謝していなくもない」
ミセ*^ー^)リ「この、ツンちゃんよりもツンデレめー!」
(゚、゚;トソン「茶茶を入れるな、抱き着くな!」
ミセ*゚ー゚)リ「さて、常連客しか来ないラーメン屋みたいな作品だけど、読んでくれて本当にありがね」
(゚、゚トソン「次はちゃんとした本編で会おう。……まあ多少、ボクのえっちぃシーンもあるそうだよ」
.
358
:
名も無きAAのようです
:2012/02/21(火) 14:22:23 ID:MT1ewzDM0
トソンちゃんのえってぃシーンぶひいいいいいいい
359
:
名も無きAAのようです
:2012/02/22(水) 17:41:25 ID:fjO.q5xE0
wktk
360
:
名も無きAAのようです
:2012/02/22(水) 23:54:19 ID:kGd1S3wcO
申し訳ありませぬー!
八割書けたかと思いきや書けば書くほど長くなってしまって
なるべく早く投下できるよう頑張りまするー!
361
:
名も無きAAのようです
:2012/02/25(土) 17:17:54 ID:LMU.832QO
ようやく書き上がりましたので今夜か遅くとも明日には投下させて頂きたいと思います
362
:
名も無きAAのようです
:2012/02/25(土) 18:30:26 ID:Aj6JJGzk0
wktk
363
:
名も無きAAのようです
:2012/02/25(土) 20:01:13 ID:VOEyc0K2O
キター(゚∀゚)ーー!!!
364
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:15:08 ID:cz2puqhMO
遅くなりましたが今から投下させて頂きます
365
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:15:52 ID:lZlje2Uc0
よしこい!
366
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:16:47 ID:cz2puqhMO
【王様だーれだ?】
( <●><●>)「私が王様だということは明明白白なんです」
( ><)「それはまあ……」
( <●><●>)「では1番は、ロマネスクの部屋に入り全裸になって自分の尻を両手でバンバン叩きながら、白目をむき」
( <○><○>)「びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!」
( <●><●>)「これを10分程続ける」
(;><)「なぜ一番冗談が通じなさそうな後輩の部屋なんですか!?」
367
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:17:55 ID:cz2puqhMO
(;><)「そもそも二人でやるゲームじゃないんです! これじゃただ一番に命令するだけの絶対王政ゲームなんです!」
( <●><●>)「絶対王政、甘美な響きです」
( ><)「この鬼畜眼鏡めなんです!」
( <●><●>)「鬼畜眼鏡とは、ビロードが毎夜こっそりプレイしているゲームのタイトルなのはわかってます」
(;><)「そ、そんなのプレイしてないんです! なんのことだかわかんないんです!」
( <●><●>)「はいはい。それよりも早くユートピアをやってくるんです」
(;><)「冗談じゃなかったんですか!?」
(* ><)「……それに、その、そもそも王様ゲームというのは、ハグだとかほっぺにキスだとか甘酸っぱい命令を」
( <●><●>)「いいからユートピアってこい」
( 。><)「うわあああああああん……!!」
.
368
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:19:13 ID:cz2puqhMO
(;><)ゲッソリ
ノハ-⊿-)「それでどういうことだったんですか、あれは」
( ><)「あいつなんです! あいつがやれって――」
( <●><●>)「それが実は、ビロードは発作的なものでよくあのような状態になるのです」
( <●><●>)「しかし、何分部屋を飛び出したのは初めてなものでして、私の反応も遅れてしまいました」
( <●><●>)「後輩に迷惑をかけるなど、同室の者として申し訳ない限りです」
ノハ;゚⊿゚)「よくあんなことをやってるんですか、ビロード先輩は!?」
( <●><●>)「はい。一種の病だと思って、広い心で接してやって頂けませんか」
ノパ⊿゚)「ビロード先輩、先程はすみませんでした。病気とは露知らず、あんなに叱責してしまって」
(;><)「ち、違うんです、僕は病気なんかじゃないんですうううううう!!」
.
369
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:20:54 ID:cz2puqhMO
ミセ*゚ー゚)リ「まず女装もしていないトソトソと、二人きりで王様ゲームというのが間違ってたんだよ」
(゚、゚トソン「女装しようがしまいが、ボクが命令する内容は変わらないけどね」
l从・∀・ノ!リ人「それで王様ゲームのために、こんな人数を集めたんですか」
从 ゚∀从「俺達が知らない先輩方までいらっしゃいますね」
从'ー'从「こういうゲームをやるときは無礼講、そういうことだよ」
川 ゚ -゚)「あなたの姿を見た瞬間、女装した上でゲームということに激しく安堵しました」
ζ(゚ー゚*ζ「えっちぃ命令はどこまでありですか?」
ノパ⊿゚)「あまり過激なのは控えろよ。子供もいるんだぞ」
o川*゚ー゚)o「なんでキュートを見ながらいうの、キュート子供じゃないもん☆」
ζ(^ー^*ζ「そうですよ。キュート先輩は私と大人の階段を――」
o川;゚ー゚)o「やっぱりキュートはまだまだ子供で十分です!」
|゚ノ*^∀^)「うふふ、私こういうの初めてですから、年甲斐もなくドキドキしてしまいます」
ξ゚⊿゚)ξ「みんな、割箸は行き渡ったわね? それじゃあ」
「「王様だーれだ?」」
370
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:22:29 ID:cz2puqhMO
从´ヮ`从ト「はーい、王様だよぉ。最初だし、軽いのでいこうかな」
ζ(゚ー゚*ζ「軽いのというとディープキスとか、ペッティングぐらいですか?」
川;゚ -゚)「重過ぎるだろう! ゲームにどこまでの行為を期待してるんだ」
l从・∀・ノ!リ人「ねえねえ、ハイン」
o川*゚ー゚)o「ペッティングってなになに?」
从 ゚∀从「あー、二人は知らなくていいことだよ。飴玉あげるから忘れような」
o川*゚ー゚)o「わーい、飴玉ゲットだぜー!」
从´ヮ`从ト「それじゃあ盛り上がってきたところで、四番が十一番に膝枕でいこう!」
ξ゚⊿゚)ξ「あら、私が四番ね」
ζ(゚ー゚*ζ「はいはいはーい! 私が十一番です、お姉様」
ξ゚⊿゚)ξ「膝枕すればいいのよね。デレ、こっちにいらっしゃい」
ζ(゚ー゚*ζ「えへへ、お姉様の匂いがするー。お姉様、頭撫でて」
ξ*-⊿-)ξ「もう甘えん坊なんだから。仕方ないわね」
ζ(-ー-*ζ「お姉様の手、優しくて気持ちいい……」
川 ゚ -゚)「一回一回が長くなってもなんだし、さあそろそろ次へいこう!」
ノパ⊿゚)「べつにいいけど、強引だなあ」
.
371
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:23:43 ID:cz2puqhMO
从 ゚∀从「二番が七番の後ろから抱き着く」
フフフ川* д川;゚ -゚)「なんかひんやりする、ひんやりする!?」
ξ゚⊿゚)ξ「六番と八番が正面からハグ」
|゚ノ ^∀^)「あらあら、失礼致しますね」
l从・∀・*ノ!リ人「こ、こちらこそ、失礼します」
|゚ノ ^∀^)「ぎゅー」
l从////ノ!リ人「あうあう……」
372
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:23:45 ID:lZlje2Uc0
最初から飛ばすねぇ
373
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:25:14 ID:cz2puqhMO
从'ー'从「一番と十五番がポッキーゲーム、そういうことだよ」
l从・∀・ノ!リ人「わ、二連続だ。……あれ? 十四人しかいなかったような」
('、`*川「どうしたの、幽霊でも見たような顔しちゃって」
l从・∀・;ノ!リ人「えっ、えっ、えっ!?」
クスクス('、`*川「はいポッキー。もしも唇がくっついたら吸っちゃうかもしれないけど、ごめんね?」
l从・∀・;ノ!リ人「絶対に精気的なエネルギーを吸うつもりだあああぁぁぁ!!」
('、`*川「ほら、じっとして……」
l从・∀・;ノ!リ人「はむっ、かりかり」
('、`*川「かりかり……ポキッ。くすくす、残念、今日はここまでだね」
.
374
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:26:30 ID:cz2puqhMO
|゚ノ ^∀^)「三番が九番の頬にキスというのはいかがでしょう」
lw´‐ _‐ノv「へいへい、カモンカモン」
从 ゚∀从「シュール先輩とか。性的な感じにはならないよなあ」
ノパ⊿゚)「私からいうのもなんだが、シュールはああ見えて存外エロいぞ」
川д川「ええ、確かにエロいですね」
从´ヮ`从ト「シューちゃんはエロエロだねぇ」
从;゚∀从「天然エロの生徒会長にここまでいわしめるとは、恐るべしシュール先輩!」
lw´‐ _‐ノv「ふっ、あたいに惚れるとヤケドするぜ?」
.
375
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:28:29 ID:cz2puqhMO
(゚、゚トソン「九番は三番を口説け、もちろん本気のつもりでだよ」
从 ゚∀从「また俺かよ」
o川*゚ー゚)o「キュピーン☆彡 ここでキュート参上!バキューン」
从 ゚∀从「キュート先輩をマジで口説けとか、ギャグじゃないっすか」
o川*゚ー゚)o「ふっふっふっ、キュートの魅力の前にハインはメロメロと見た!」
从 -∀从「……こういうの、口に出していうのも恥ずかしいんですけど」
o川;゚ー゚)o「はう? ハイン、ちょっと、顔、近いよ……」
从 ゚∀从「俺、先輩のこと本気ですから。ゲームでだとか、そういうの嫌なんです」
o川/////)o「はうっ、はう、はうぅぅぅ!?」
从 ゚∀从「とまあ、こんな感じでいいんすかねえ?」
川 ゚ -゚)「うむ。壁際に追い詰めて、逃げ場をなくす辺りの手並みは見事だったな」
(゚、゚トソン「恥ずかしい命令のつもりだったが、想像以上に上手くこなされてしまったね」
l从・∀・ノ!リ人「…………」
从 ゚∀从「なんか怒ってる?」
l从・∀・ノ!リ人「べっつにー」
从;゚∀从「怒ってんじゃん」
ζ(゚ー゚*ζ「乙女心と秋の空ってね」
376
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:28:31 ID:8XyV.2Ek0
きたー!
377
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:30:41 ID:cz2puqhMO
ζ(゚ー゚*ζ「なんとここで私のターン!」
从 ゚∀从「ずっと俺のターンみたいなやつが出てきやがったな」
ζ(゚ー゚*ζ「ふふふ、私にかかれば神のカードだろうとワンターンキルだ!」
ノパ⊿゚)「良識の範囲内にしてくれよ、頼むから」
ζ(゚ー゚*ζ「ふっ、デレーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる! 十一番は二番と対面座位になって耳を甘噛みしろ!」
(゚、゚トソン「……ボクだ」
ミセ*゚ー゚)リ「相手は私だよ、トソトソー。運命感じちゃうね」
ζ(゚ー゚;ζ「……はぁ、しまった。私としたことが面白くない組み合わせを」
ミセ*゚ー゚)リ「ええっ、なんで面白くないの?」
ζ(゚ー゚*ζ「そりゃ、やっぱ普段から耳ぐらい噛んでそうですし」
(゚、゚;トソン「誰が噛んでるか!」
川 ゚ -゚)「それによく考えてみろ。ミセリ先輩がトソン先輩の耳を噛むことはあるだろうが、今回は逆なんだぞ」
ξ゚⊿゚)ξ「ある意味ではレアよね」
(゚、゚;トソン「まずなぜボクが、耳を噛まれたことがあるのが前提なんだ! いやあるけれどもさ!」
ζ(゚ー゚*ζ「そうですね、それになんだかんだで対面座位ってだけでも私は燃え上がりますしね」
ノハ-⊿-)「当然、着衣だからな」
.
378
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:35:17 ID:cz2puqhMO
(-、-トソン「こっち、来なよ……」
トソンは瞳を閉じると、意を決してミセリを呼び寄せる。
しかし緊張の色は隠せないのか、その声は普段の彼女からは想像もつかないほど、弱々しいものだった。
ミセ*゚ー゚)リ「うん」
ミセリの気配が近づく度、トソンの胸の鼓動はトクっトクっと騒がしくなる。
――こんな喧しいのに、本当に誰にも聞こえていないのか。
と有り得もしないことに不安を覚えるほど、少女の小さな胸は高鳴っている。
トソンはそれを皆に悟られないよう必死に冷静を取り繕うが、紅潮する頬だけは隠しようがなかった。
ミセ*゚ー゚)リ「あぐらになってくれると、嬉しいかなって」
(゚、゚トソン「あ、ああ……」
ミセ*゚ー゚)リ「お邪魔します」
ミセリが静かに腰を降ろすと、トソンは膝に心地のいい重さを感じた。
そしてヒイラギに少し似た、彼女の甘い香りが胸中に満ちる。
それは安心して落ち着ける、トソンのもっとも好きな香りだった。
379
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:36:48 ID:cz2puqhMO
(゚、゚*トソン「それじゃ、本当にやるよ……?」
ミセ*^ー^)リ「うん。優しくしてね」
一度唾液を飲み込みトソンは心を落ち着かせる。
これはゲーム、ゲームなんだ、と心の中で自分に言い聞かせながら、おぼつかない手付きでミセリの背中に手を回し、優しく抱き寄せた。
ミセリはそれに応えるように笑顔を見せ、足でトソンの腰を挟み込み全身を擦り寄せる。
歓喜、幸福、そして愛しさ。
泉のように湧き出る感情を持て余しながら、トソンはミセリの耳朶へとつややかに濡れた己の唇を近付けた。
(////トソン「はむっ」
ミセ*////)リ「きゃ……あん……っ」
抱き合いながら耳の側へ唇を寄せるということは、必然と相手も同じような格好になるということで。
間近で響くミセリのなまめかしい嬌声は、トソンの脳の奥底を直接刺激するように震えさせる。
永遠とも思える一瞬が過ぎ、唇を耳朶から離すと、先程まで繋がっていた証拠を残すかのように。
てらてらとぬらついた粘液が二人の間で橋を引いた。
(゚、゚;トソン「引いてない、引いてない! さっきからなんだそのナレーションは!?」
ζ(゚ー゚*ζ「盛り上げようかと思って、私なりに頑張ったのですが」
380
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:38:00 ID:cz2puqhMO
(゚、゚;トソン「周りの様子を見てみなよ!」
l从////ノ!リ人
ξ////)ξ
川*- 、-)「まあなんだ、さすがにこれはな」
o川/////)o「はうぅ……」
ノハ////)
lw´‐ _‐ノv「いやあ、エロさ部門はトソトソ先輩のダントツ優勝でしたね」
ζ(^ー^*ζ「みんなが楽しめたみたいで、私はなによりです!」
ミセ*^ー^)リ「私は可愛いトソトソが見れて満足だよ」
(-、-トソン「ちっ、次にいこう。ふん、ボクが王権を得る瞬間を震えて待つがいい」
.
381
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:39:04 ID:V3G44rXI0
うおお起きたら読む! 寝る前支援!
382
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:39:24 ID:cz2puqhMO
ノパ⊿゚)「さて、もうこんな時間だ。次で最後だろう」
ミセ*゚ー゚)リ「結局トソトソは、あれから一度も王様になれなかったね」
ζ(゚ー゚*ζ「変わりにもらったのは大量のキスマークですか」
(゚、゚トソン「まだだよ! まだ最後の一回が残っているじゃないか!」
川д川「ここまで来ると応援したくなりますね」
从´ヮ`从ト「トソンちゃん、頑張れー」
(゚、゚トソン「キミに応援されると、上手くいかなくなる気がするのはなぜだろう……」
ζ(゚ー゚*ζ「さあ、どちらさんもよおござんすね?」
川;゚ -゚)「なぜに急に壺振り師なんだ」
o川*゚ー゚)o「よおごさんすー☆キラキラーン」
「「王様だーれだ」」
(-、-トソン「……ふ、ふふふ!」
ζ(゚ー゚*ζ「まさかっ!」
ミセ*゚ー゚)リ「ついにっ!」
l从・∀・ノ!リ人「わあ、僕が王様だ」
(-、-トソン「ボクの王権への夢が今音を立てて費えた……」
从 ゚∀从「あれだけ前振りしたら、神様だって空気読みますよ」
383
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:41:51 ID:cz2puqhMO
l从・∀・ノ!リ人「ねえ、ハイン。僕初めての王様だから、どんな命令出していいのかいまいちわからないんだけど」
从 ゚∀从「最後だし適当でいいよ。つー先生の部屋に突撃するとか」
|゚ノ ^∀^)「手を恋人繋ぎするというのも、美しくて素敵ですね」
从'ー'从「二人指名なら、私達結婚しますっていわせるとか」
l从・∀・ノ!リ人「なるほど。なら二番と四番の人は、恋人繋ぎしながらつー先生の部屋に突撃して私達結婚しますといってください」
「「……えっ?」」
l从・∀・;ノ!リ人「あれ、僕なにか変な命令しました?」
ξ゚⊿゚)ξ「いや、うん、私は当人でもないからあれだけど、相当重いわよそれ」
从'ー'从「……向かい風がなければ鳥は高く飛べない、つまりそういうことだね」
川 ゚ -゚)「航空力学的にはそうですけど、この向かい風は竜巻レベルですよ」
384
:
名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:43:27 ID:cz2puqhMO
lw´‐ _‐ノv「二番と四番の方はご起立願います」
(゚、゚;トソン「…………」
ミセ;゚ー゚)リ「いくらトソトソと一緒でも……。だって、つー先生の前でなんて」
ノパ⊿゚)「まあ、最初に始めたのはお二人ですし、幕引には丁度いいんじゃないですか」
(゚、゚;トソン「まさかまだユートピアを根に持ってる?」
ノパ⊿゚)「はてさて。ああ、そういえばこんな言葉を知っていますか、人を呪わば穴二つ」
(;、;トソン「うああああああ…………!!」
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385
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名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:44:53 ID:Zb/J6gIs0
きてるうううううううう
るうううううううううううううううううう
386
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名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:45:25 ID:cz2puqhMO
(゚、゚トソン「つー先生」
ミセ*゚ー゚)リ「私達」
ミセ*゚ー゚)リ「「結婚します!」」(゚、゚トソン
(*゚∀゚)「……思春期のガキってのはそういうもんだし、乳繰り合う程度は大目に見てやろうと思ってたけどよ」
(*゚∀゚)「どの口がほざくかと思えば私に先駆けて結婚だあ!? いい度胸じゃねえか!」
(゚、゚;トソン「ち、違うんです、これはゲームなんです!」
(*゚∀゚)「ゲームだあ? ざけんなっ! 結婚はゲームじゃねえ、戦争なんだよ! DAED or ALIV、二つに一つだっ!!」
ミセ;゚ー゚)リ「お、落ち着いて――」
(*;∀;)「私だってそろそろ身を落ち着かせたいわ! そうだよ、もうすぐ三十路ですよ、ざけんな!」
(*;∀;)「実家に帰る度、父さんが老けた顔で『あの時結婚を許していれば……』っていうんだぞ! どんな気持ちか分かるか!」
この後つー先生を落ち着かせるのに、二時間はかかったといいます。
.
387
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名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:47:16 ID:cz2puqhMO
(*゚∀゚)「つうか、なんでお前がいるんだよ」
从'ー'从「答えはそれぞれの心の中にある、つまりそういうことだよ」
(*゚∀゚)「……お前に真っ当な回答を期待した私が馬鹿だった」
(*゚∀゚)「だいたいこの忙しいときに、なんであなたも混ざってるんですか」
|゚ノ*^∀^)「だって私もつー先生みたいに、生徒と一緒に遊んでみたかったんですもの」
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388
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名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:48:49 ID:cp5I8AK2O
しえ
389
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名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:50:13 ID:cz2puqhMO
【ビターチョコレートは甘くない】
从 ゚∀从「おっ、下駄箱にチョコ入ってら」
ζ(゚ー゚*ζ「妹者には気付かれないようにしなよー」
从 ゚∀从「なんでだよ」
ζ(゚ー゚*ζ「それはほら、逆に妹者がチョコもらってたらハインはどう思う?」
从 ゚∀从「むー、なんかやだな」
ζ(゚ー゚*ζ「真理という名の翼は何者にも汚せない、つまりそういうことだ」
从 ゚∀从「なんでフォックス先輩の真似なんだよ」
ζ(゚ー゚*ζ「これやってみると案外楽しいよ」
从 ゚∀从「クーさんが嫌がるぞ」
390
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名も無きAAのようです
:2012/02/26(日) 00:51:43 ID:cz2puqhMO
l从・∀・ノ!リ人「いつも二人は元気だね」
ζ(゚ー゚*ζ「まあ私クラスになると、一人で元気玉作れるレベルだからね」
l从・∀・ノ!リ人「デレは悪の気を持ってるから無理でしょ」
ζ(゚、゚*ζ「ひどっ! この純真で無垢なデレちゃんに向かって」
从 ゚∀从「後でキュート先輩捕まえて、互いの身体中にチョコを塗りたくって舐め合う予定とかいっていたやつがなにを」
ζ(゚ー゚*ζ「予定は未定っていうじゃん? だから現実に起こるまでは」
o川*゚ー゚)o コソー……
ζ(゚ー゚*ζ「キュート先輩レーダーに反応アリ! そこだあ!」
o川;゚ー゚)o「見つかった★彡 逃げろー!」
ζ(^ー^*ζ「待ってくださいよー! “まだ”なにもしてないじゃないですか」
≡o川*>ー<)o「まだの辺りが怪しいからヤダ!」
从 ゚∀从「チョコをもらえる日にキュート先輩が逃げ出すって、あいつすげえな」
l从・∀・ノ!リ人「うん、間違いなくデレは邪悪だね」
.
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