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( ^ω^)ブーン系小説5レス品評会のようです 投下スレ
1
:
◆hQZtk7SBqo
:2011/08/15(月) 22:05:14 ID:OCnLd9ng0
このスレは、ブーン系小説5レス品評会企画の投下用スレです。
品評会の開催期間中、作品と感想・批評、投票の投下に使用します。
品評会の開催期間以外は、利用しません。
企画へのご質問やご意見、雑談は以下のスレでお願いします。
( ^ω^)ブーン系小説5レス品評会のようです 企画スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1313158045/
6
:
◆W7pqup0taI
:2011/08/21(日) 02:47:45 ID:F67mFvSY0
投下します
7
:
( ^ω^)うつせみのようです 1/5
◆W7pqup0taI
:2011/08/21(日) 02:49:04 ID:F67mFvSY0
□あの日も蝉は、鳴き続けていた。
盛りを過ぎた夏の陽はそれでも強く。激しい。全身に食い込むようにも感じられる熱の籠もった
白光は絶え間なく僕たちの剥き出しの腕と首筋に食い込んで、皮膚の下から汗を押し出させた。
暑さをいや増して感じさせる擦過音が、蝉の鳴き声が僕たち三人の……二人の周囲をぐるりと
取り囲み、音響のドームのように周囲を騒音で埋め尽くしている。木の上で、茂みで、枝分かれ
して伸びた枝で、その幹で。無数に。僕たちを。僕とドクオを、糾弾するように。
(; ^ω^);'A`)「……」
僕たちが立っている茂みのすぐ先は、切り立った数メートルほどの急斜面になっている。
白いレースの、衣服の切れ端を残した茂みの枝の先、眼下に、彼女は無言で、そこにいた。
僕らの立つ場所より一段低いその草むらに、仰向けにだらしなく横たわっていた。
ξ )ξ
白いワンピースは破れて肩の肌が剥き出しになっている。脱力した手足は無造作に投げ出され
ていて、そして捲れ上がった裾からは薄いブルーの下着が見えた。頭の脇に突き出した岩には
どす黒い液体がこびり付いて、それは陽を照り返して所々が銀色に輝いているように見えた。
ドクオが両手に握り締めていた二本の虫取り網が、地面に落ちた。
竹の竿は、からん、と音を立てたけれど、その音も蝉の鳴き声に吸われて消えた。
■('A`)「ほらよ。乾杯」
( ^ω^)「うん。乾杯だお」
ぬるく泡まみれのビールが入ったコップを軽く触れ合わせる。言葉少なに挨拶を交わして、温度
のせいで苦みを増したそれを口に含んだ。閉じたカーテンの向こうで開け放たれた窓から、ぬる
ま湯のような風が乱雑なワンルームマンションの室内に吹きこむ。
8
:
( ^ω^)うつせみのようです 2/5
◆W7pqup0taI
:2011/08/21(日) 02:49:51 ID:F67mFvSY0
大学に入り、成人してから、ツンの墓参りの後はドクオの部屋で酒を飲むのが習慣になっていた。
最初はろくな会話もなくただアルコールを流し込むだけだったけれど、二度、三度と繰り返すうち、
お互い自然に、あの頃の話をぽつぽつと語り合うようになっていた。
新しい思い出ができないのだから、新しい話題が生まれることはない。けれどそれでも、互いに
彼女のことを口に出すことで、思い出すことで、彼女自身を弔うことができるような気がしていた。
('A`)「……あいつさ。可愛かったよな。生きてたら……きれいになってただろうな」
ぽつり、と、抑揚のない声でドクオが漏らした。僕は口に含んでいた酒を噴き出しそうになった。
('A`)「でもさ、わがままだし、強引だったよな……ははっ、あの日だって、そうさ。
あいつ、『わたしが行くって言ってるんだから、アンタは黙ってついて来ればいいの!』
ってさ。それで俺を引っ張って、森の奥の方に……そのまま……」
( ^ω^)「……」
( A )「……俺、忘れられないんだ。落ちる時のあいつの目。忘れられなくてさ、何度も何度も、
繰り返し夢に出るんだよ。あいつの顔が、崖を落ちてく時の、あの……」
その時の話は、何度も繰り返し聞いている。
あの日、小学生だった僕たち三人は、森に虫捕りに行っていた。ツンは蝉を追い掛けてドクオと
一緒に森の奥に入って行き、そのままドクオの目の前で、呼び止める間もなく斜面から滑り落ち
たのだそうだ。
( A )「……あいつはさ。お前のこと、好きだったから。
俺じゃなくて、お前にいて欲しかったかもな」
(; ^ω^)「そ、そうだったのかお?」
9
:
( ^ω^)うつせみのようです 3/5
◆W7pqup0taI
:2011/08/21(日) 02:51:01 ID:F67mFvSY0
本音を言えば、僕も彼女に好意を持っていた。彼女が僕たちをどう思っていたかは僕には分か
ららないが、そのことは、彼女がいなくなってからは努めて考えないようにしていた。
不意に僕たちの会話を遮るように、窓から不快な擦過音が鳴り響いた。
蝉の鳴き声だ。
思わず耳を覆う。立ち上がりカーテンを捲ると、網戸に蝉が取り付いて腹を震わせ、鳴いていた。
('A`)「クソっ。うるせえんだよ」
苛立たしげにドクオが立ち上がり、網戸を叩いて揺らす。アルミ製の桟ががたがたと揺れるが、
それでもその蝉は離れない。それそころか僕たちの目の前で別の新しい蝉がまた、夜の闇の中
から網戸にぶつかるほどの勢いで飛んできた。身体を網戸に擦らせ、音を立てて取り付く。
('A`)「何だよ、こいつ。離れろっての」
ばしん。また、何かが網戸にぶつかる音がする。今度は二度、三度と立て続けだ。
ドクオがまた窓を叩いたのかと思い彼の手元を見たが、そうでなかった。
何の気なしに網戸をまたを見遣り、僕は、絶句した。
蝉だ。
一匹、また一匹。蝉の群れが、次々と飛んできては網戸に、窓枠に捕まっているのだ。
(;゚A゚)「う、おっ――!」
ドクオが慌てて網戸から手を離す。瞬間、黒い塊が押し寄せ網戸から外の景色を塞いだ。
網戸には、瞬く間に何匹も、何十匹もの大小様々の蝉が取り付いていた。
編み目の隙間から細い脚を室内に潜り込ませ、かさかさと蠢かせて折り重なり、這い回る蝉の
群体。それらがあの、頭が割れるような、暑苦しく不快な鳴き声を一斉に上げた。
10
:
( ^ω^)うつせみのようです 4/5
◆W7pqup0taI
:2011/08/21(日) 02:51:42 ID:F67mFvSY0
網戸を覆う甲虫の脚は無数の別個の生き物のようだ。網戸それ自体が生きて表面を波打たせ
ているようにさえ見える。隣でドクオが何か呟いたが、それは鳴き声に遮られて聞こえなかった。
側面から大きな重量を掛けられた安物の網戸は大きく揺れ、たわみ、そして。
がたがた不規則に震え、揺れて……最後に、ぎりり、と大きく軋むと、窓枠から外れて、落ちた。
黒い雲が、室内になだれ込んできた。
けたたましい鳴き声、無数の透明な羽根を震わせる羽音とともに数え切れないほどの蝉の塊が
窓枠を乗り越え、小さな窓から一斉に室内に侵攻する。
(; ゚ω゚)「っ!」
窓のすぐ脇にいた僕は、思わず両手で自分の顔をかばって屈み込む。
真っ暗な視界の中、あの日のように止むことのない蝉の、怨嗟にも似た叫び声。
その声に埋もれて僕の友人の絶叫が響いた。
(;゚A゚)「やめろッ、なんだよ! くそ、このっ――!!」
悲鳴を上げ、腕を滅茶苦茶に振り回して床を転げ回る。スナック菓子やビールの缶が倒れる。
それでも蝉は、彼の身体から離れない。
それは、巨人に果敢に戦いを挑む人間に似ていた。
転がる彼の身体の下敷きになり、何匹もの蝉が潰れ、もげた羽根と脚、内臓を床に撒き散らし
て潰れる。それでも蝉たちは決して動きを止めることなく、彼の身体に残った仲間の死骸を乗り
越え彼の身体を覆い尽くしていく。
数分もしない内に、ドクオの身体はすっかり蝉たちに覆い尽くされ、黒い人型の塊のようになった。
その身体の表面を、葉脈のような黒い筋を通したセロファン状の羽根が、黒い球のような複眼が、
濃い褐色の奇怪な外骨格が覆い尽くし、その表面で幾重にも、ざわざわと蠢いていた。
11
:
( ^ω^)うつせみのようです 5/5
◆W7pqup0taI
:2011/08/21(日) 02:53:24 ID:F67mFvSY0
込み上げる不快感を堪えて、彼の肩とおぼしき場所を掴み上げた。
掴んだ箇所の蝉が潰れる、ぱりぱりとした感触。砕けた甲虫の殻が掌に突き刺さり痛む。
白く濁った体液が噴き出して身体を汚すのにも構わず、その身体を揺さぶった。
(; ゚ω゚)「ドクオ、ドクオっ!」
( )「……俺……いや……。悪く、ない、……お前が……ブ、……ン。
……。……ゆる、し、て」
喉にまで蝉が入り込んでいるのだろうか。口の辺りを覆う蝉の集団の下から赤黒い血液が染み出
し、光沢のある甲虫の羽根や甲羅を伝い落ちる。
その言葉を最後に、ドクオの身体は脱力して床に落ちた。
同時に、あれほどまでに喧しかった蝉たちの鳴き声がぴたりと止んだ。
部屋を埋め尽くしていた蝉が、へたり込む僕の目の前で、潮が引くように窓から這い出ていく。
脚がかさかさと床を擦る音だけが聞こえていたが、それもじきに消えた。
――あの日、あの時。ドクオは二本の……彼自身と、ツンの虫取り網を持って崖の上にいた。
走っていった彼女が落ちる瞬間に見ることができるはずのない、その目を見たと言った。
そして彼女は仰向けに落ち、後頭部を打って死んでいた。
どれか一つ、二つだけだったなら、ただの偶然かもしれない。だが――
何が正しくて何が間違っていたのかは、分からない。ただそれだけが最後に、僕の頭に残った。
蝉たちが去った後に残されたのは、床で潰れた蝉の死骸と、床に倒れたドクオ。
そして、もう一つ。ピンク色のプラスティックの虫籠が、荒れた床の真ん中に落ちていた。
それはあの日以来どうしても見付けることができなかった、ツンの持ち物だった。
虫籠には、干涸らびた蝉の死骸が一匹、収められていた。
12
:
◆W7pqup0taI
:2011/08/21(日) 02:54:05 ID:F67mFvSY0
以上
13
:
名も無きAAのようです
:2011/08/21(日) 03:01:02 ID:ZDLsPHyg0
乙乙
14
:
名も無きAAのようです
:2011/08/21(日) 04:22:17 ID:XwoVL.Aw0
これは良い
乙
15
:
名も無きAAのようです
:2011/08/21(日) 13:40:36 ID:JTQPLu/IO
おっまえ描写に力入れすぎだろうjk
絡み付くような文体は夏の暑苦しさ演出でつか?
蝉がリアルに目に浮かんでしょこたん思い出したわwwwプゲラwwwww
16
:
◆7Qjwcv.qXs
:2011/08/21(日) 23:23:46 ID:JTQPLu/IO
投下しまつ
17
:
('A`)トンネルを抜けるとそこは某かなようです1/5
◆7Qjwcv.qXs
:2011/08/21(日) 23:30:03 ID:JTQPLu/IO
( ^ω^)「あとはこの道真っ直ぐだからー!」
('A`)「色々すみませーん!ありがとうございまーす!」
( ^ω^)「トンネルには気をつけなよー」
('A`)ノシ「はーい!ありがとうございまーす!」
....('A`)「田舎の人間は親切でいいねぇ。でもそれにしても……」
ミーンミーン ジジジジジジ
(;'A`)「あ゙っぢぃ〜」
蝉の声が汗とともに体にまとわりつく8月。俺は両親の田舎に来ていた。
....('A`)「トンネルを抜けるとそこは何某か」
けだるさを紛らわすべく、使い古された名文を口にするが徒労に終わった。
トンネル内は涼しいが、その分湿気が凄くてカビの臭いが鼻につく。
遺伝的に喉の弱い俺にはヘビーな環境だ。
よし。
息を止め、絡みつくような空気を一気に走り抜けた。
幸いにも交通量はほとんど無く走りやすい。
トンネル内に徐々に光が広がる。いや、俺が出口に近づいているのだろう。
よし。もう一息だ。
長い闇の向こうには必ず光がある。
俺の人生にも。きっと。
18
:
('A`)トンネルを抜けるとそこは某かなようです2/5
◆7Qjwcv.qXs
:2011/08/21(日) 23:32:46 ID:JTQPLu/IO
トンネルを抜けると景色は一層変わり、時代錯誤の田舎が広がっていた。
待ち合わせのバス停が、風にそよぐ夏草の海の中で灯台のように立っている。
再度吹き出た汗を拭い、俺は駆け出した。
(;'A`)「素直の姉ちゃーん!!」
川 ゚ -゚)「やあ遅かったねどっくん」
(;'A`)「ごめん!待たせた?」
川 ゚ー゚)「ふふ、冗談だよ今来たとこさ」
さあ行こうか、と差し出されたラムネは温く、ここで待っていた時間を感じさせた。
お詫びに自販機を探したが、そんなものはないと一笑にふされる。
また俺は申し訳ない気持ちになった。
俺は彼女に礼を言うために来たのに。
昨年、両親が事故で他界した。
父は仕事人間で、母は昔から入退院を繰返していたため、親に遊んでもらった記憶はあまりない。
だから、そのときは悲しさよりも何かをやり残したような寂しさの方が強かったように思えた。
それから1年間。
ただ一人残されて遺骨を納める墓も無く、日々を生き抜くので精一杯な生活が続いていた。
頼れる者はどこにもおらず、それどころか周りは敵ばかりに見えてしまう。
まるで世界から孤立したようだった。
両親は駆け落ちのように田舎を飛び出していて、その上俺は一人っ子だ。
こんなときに頼れるような親類縁者は近辺にいない。
死を選ぶか。犯罪に手を染めるか。ドン詰まりの二択を迫られ人生も終局もあわやと思えた。
そんなときだった。
どこかから聞きつけた母の実家が連絡をくれた。
「もし良かったら田舎で暮らさない?」
幼い頃に数度会っただけの従姉の声が、
とても懐かしくて。温かくて。
気づくと俺は涙し、数百キロ離れた電話向こうの声に頭を撫でられていた。
19
:
('A`)トンネルを抜けるとそこは某かなようです3/5
◆7Qjwcv.qXs
:2011/08/21(日) 23:35:25 ID:JTQPLu/IO
そうして俺は今ここにいる。
だが、決して優しさに甘えようというつもりは無い。
あれからバイトの傍ら懸命に就活を続け、ついに正規の働き口を得ることができた。
見ていてくれる人がいると思うだけで人間は頑張れるものなのだ。
この年になって、俺は初めて人の温もりと偉大さを実感した。
だから俺には甘えるつもりはない。
ここに来た理由は2つ。
一つは、「ありがとう」を伝えるため。
もう一つは、両親を故郷に眠らせてもらえるようお願いするためである。
('A`)「姉ちゃん……俺さ……」
川; - )、「……くっ!……げほっ……」
(;゚A゚)「どうしたの姉ちゃん!?大丈夫!?」
目の前で突然座り込んだ恩人は、覗きこめば真っ白な顔で冷や汗をかいていた。
急いで道路脇の木陰に彼女を寝かせる。
救急車を呼ぼうとしたが圏外で田舎の恐ろしさを痛感した。
幸いにも、俺が狼狽えている間に彼女は具合が回復することができた。
川;゚ -゚)「ごめんな、今日は大丈夫だと思ったんだが」
('A`)「病気なの?」
いや……。俯き口を濁す仕草が彼女らしくないと思った。
きっと本人もそう思ったのだろう。
蝉の音だけが響く沈黙の後、はにかみながら顔を上げた彼女は語り始めた。
川 ゚ -゚)「私、今妊娠してるんだ」
20
:
('A`)トンネルを抜けるとそこは某かなようです4/5
◆7Qjwcv.qXs
:2011/08/21(日) 23:40:19 ID:JTQPLu/IO
昔から体が弱く家にこもりがちだったこと。
学校の遅れを取り戻すために家庭教師を雇ったこと。
勉強の楽しさ。彼の話の面白さ。彼と過ごす時間の待ち遠しさ。
彼の不器用さ、誠実さ、優しさ。
愛しさとその結果。
そして残された自分ともう一人。
親に反対されて揺らぐ決意。
川 ゚ -゚)「私はこの子を産みたい……いや、会いたい。そのためなら何だってできる覚悟はあるんだ。
でも一方で、今だから親が本当に私を案じてくれてることもわかる。その思いは決して軽くない……!」
川 ;ー;)「いったい私はどうしたらいいのかな?」
(;'A`)「……」
何か言わねばいけない。いや……、何かを言いたいんだ。
永遠に続くと思っていた闇の中、俺に優しさという光をくれた彼女。
その彼女がトンネルの中、道に迷っている。
心からの礼を伝える変わりに、今度は俺が希望を。光をあげたい。
幾十もの思いが頭の中を過ぎる。
だが、人生経験の薄い俺では何一つ言葉にはできない。
そのはずだった。
そのはずだったのに、俺の口はいつの間にか思いを紡いでいた。
「姉ちゃんは……赤ちゃんに会いたいんだろ?」
俺の意思とは別の、もう一つの強靭な意志が語る。
俺には彼を後ろから見ることしかできない。
だが、確信めいた予感が体を震わせた。
川 う-゚)「ん……。それは確かだと思う」
『だったら、姉ちゃんが望んでいるんだったら……、それ以上の理由なんていらないよ』
出てくる声はすでに俺のものではなかった。
そうだ、この懐かしい声は間違いない。
全てを理解したとき、意識は更に後ろに引きずられ視界には光が広がっていく。
最後に聞いた言葉は、なによりも聞きたかった、俺が望んだものだった。
『二人とも俺が引き受けるよ。人生をかけて、絶対に守るから』
21
:
('A`)トンネルを抜けるとそこは某かなようです5/5
◆7Qjwcv.qXs
:2011/08/21(日) 23:47:35 ID:JTQPLu/IO
――ありがとうどっくん、いやドク次郎さん――
――こちらこそ、クール姉ちゃん――
※―――――※
(うA`)「ここは……?」
気づけば、俺はトンネルの出口に立っていた。
変わらずに蝉は大合唱を続けている。
遠くを見やると灯台のごときバス停があり、そのそばに人影が見えた。
歩きながら辺りを見回して、俺は気づく。
田舎ながらも方々には自販機や露店が並んでいる。そして携帯のアンテナは3本だ。
('A`)「素直の……キュー姉ちゃん?」
o川 ゚ー゚)o「あー!もしかしてどっくん!?久しぶりだねおっきくなったね!」
('A`)
o川 ゚ー゚)o ?
面影がある。
母方の従姉だからそれもありえるだろう。
では先程のはやはり……。
('∀`)「ははっwトンネルに気を付けろってそういうことかwww」
o川;゚ー゚)o「なななによ?」
('∀`)「なんでもない、何でもないよ。ありがとね」
o川;゚ー゚)o「だから何なのよー!?」
伝え忘れた言葉を今度こそ告げる。
従姉に。
そして、両親に。
ありがとう。
22
:
◆7Qjwcv.qXs
:2011/08/21(日) 23:50:17 ID:JTQPLu/IO
以上
30行オーヴァーしてますが話思い付いたのでやってしまった反省はしているが後悔はむぐぐ
23
:
◆hQZtk7SBqo
:2011/08/21(日) 23:54:55 ID:ETIBAzV20
遅れましたが、これにて投下期間終了となります
お疲れ様でした
このあとのスケジュールについては
>>3
を参考に……といいたいところですが、参加者数が少ないため投票は無理かと思います
感想・批評の投下まではやりますので、準備してお待ちください
24
:
◆hQZtk7SBqo
:2011/08/21(日) 23:56:29 ID:ETIBAzV20
>>22
投下乙です
大丈夫ですよー
25
:
◆hQZtk7SBqo
:2011/08/22(月) 20:52:12 ID:gfyHuBTM0
明日の22時までが感想・批評の投下期間となります
批評は参加者以外の方も歓迎ですので、一言でもアドバイスをいただけると幸いです
よろしくお願いします
26
:
名も無きAAのようです
:2011/08/23(火) 22:05:10 ID:.wlEDXS60
さすがにこれだけ派手に失敗したら反省会だよね
てか主催者くらい感想を書くべき
ゼロは酷い
27
:
8月29・30日「納涼夏祭り」開催!詳細は会議スレへ
:2011/08/23(火) 22:21:14 ID:boplSFWkO
そうだ書けよ
泣くぞ?
28
:
◆hQZtk7SBqo
:2011/08/23(火) 22:22:18 ID:C4idQEjo0
遅れてすみません
投下していただいた作品の感想・批評を投下します
('A`)トンネルを抜けるとそこは某かなようです
・トンネルを境に時間軸が交差しているというのは、決して奇抜ではなものの良いアイデアだと
思います。携帯のアンテナ以外では特に明示されていませんが、そう感じました。
・タイトルの元になった文章は「.雪国」であるだけに、対比が良いタイトルだと思います。
・文章は簡潔で、かつ想像力をそそられるものに感じました。
ただ、中盤(4レス゚ぐらい)から観念的な書き方をされている箇所が少し気になりました。
描写が風景から心象描写に徐々に移り変わっていくのが繰り返し読むと分かりますが、
個人的にはもう少し親切に書いてあげた方が親切と感じました。
風景描写から明確に心象描写に移り変わるポイントを決めて書くと、分かりやすいと思います。
例えば、4レス目後半の
「全てを理解したとき、意識は更に後ろに引きずられ視界には光が広がっていく。」
という一文ですが、このような表現を見ると、読み手はここから心象風景の描写にはいるのか、
と身構える準備ができるのではないでしょうか。
・演出上重要なトンネルの暗さと外界の明るさ、眩しさをより対比するため、トンネル内の
描写がもう少しあれば、より話に引き込まれたのではないかなと思いました。使い古された
手ではありますが、外に出た途端眩しさで目が眩む、というのも良くある手法です。
・キャラの口調等から、全体的にあまり書き慣れていない作者さんでしょうか。
会話文にもうすこしキャラの個性が出るような文章にすると、登場人物がより際だつのでは
ないかと思いました。例えば素直クールなら落ち着いた口調、ドクオなら……等々。
会話文では、口癖や口調だけでなく、ちょっとした言葉遣いや句読点の入れ方等でも個性を
出せると思います。
例えば、
川 ゚ー゚)「ふふ、冗談だよ今来たとこさ」
と
川 ゚ー゚)「ふふ、冗談だよ。今来た所さ」
では違った印象を受けませんか?
29
:
8月29・30日「納涼夏祭り」開催!詳細は会議スレへ
:2011/08/23(火) 22:26:34 ID:C4idQEjo0
以下、書き方的な部分です
・地の文は適度に一行開けした方が読みやすいです。この作品では一文が短く押さえてある
のであまり気にならないが、2〜4行程度でひとまとめにして一行開けるようにするとより読み
やすいかと思われます。
・逆に、一行が長い行もあります。長くても全角50文字程度で改行するとさらに読みやすいです。
ただし携帯で読むことを意識する場合は、文の途中で改行すると逆に読みづらい場合がある
ので、好みかも知れません。
・キャラの台詞を改行する場合。例えば、
川 ゚ -゚)「私はこの子を産みたい……いや、会いたい。そのためなら何だってできる覚悟はあるんだ。
でも一方で、今だから親が本当に私を案じてくれてることもわかる。その思いは決して軽くない……!」
は、会話文の先頭を空けて
川 ゚ -゚)「私はこの子を産みたい……いや、会いたい。そのためなら何だってできる覚悟はあるんだ。
でも一方で、今だから親が本当に私を案じてくれてることもわかる。その思いは決して軽くない……!」
とした方が読みやすいです。
・会話と地の文の間の空白行が一行だったり二行だったり、場面転換を示す記号があったりな
かったり(終わりにはあるが、始まりにはない)すると、全体的には問題なく見えますが、違和
感を感じる箇所もあります。この作品には仕掛けがありますが、時間の移り変わりを示すヒントが
本文中にしっかり示してあるので、場面切り替えの記号をあえて外したりしたのであれば気にせず
使っても良かったかと思います。
ブーン系小説なので、基本的には自由かと思いますが、自分の個人的な好みで書かせていただきました。
偉そうな言い方になってしまい申し訳ないのですが、細かい部分に気を付けて書いてみると、より
読みやすく、親しめる作品になるのではないかな、と思います。アイデアが良いけれど読んでみると
引っかかる箇所がある、という作品は、長くなると読み手を敬遠させてしまう可能性もあるので……
以上です
30
:
8月29・30日「納涼夏祭り」開催!詳細は会議スレへ
:2011/08/23(火) 22:59:06 ID:boplSFWkO
じゃあ私も私見ですがせっかくなので。
( ^ω^)うつせみのようです
・3レス目のドクオが蝉にうるせえんだよと苛立つシーン
おそらく、感情を吐露した後気恥ずかしさ等を紛らわすための行動だと思うが、
それまでしんみりしていた雰囲気なので少し唐突に感じられた。煩いから苛立つという流れだけでは奇異に感じられる。
ラストの種明かしまで引っ張る必要があるのでドクオの性格等を明示することはできないとは思うが、
台詞回しや行動描写で、彼がなぜ苛立つ、もしくは苛立つフリをしたか推測できるヒントを示した方がいい。
・蝉の扱い
蝉が話のカギになることを1レス目で暗示すれば、後で蝉が出てきた時にもっとドキッとさせられたと思う。
ラストにも繋がるし、読後の納得感というかスッキリ感というか印象がまったく変わる。そこは残念だった。
後は、ジャンル上、意図的だとは思うが表現がねちっこすぎること。話をぶったぎっててテンポが悪くなり若干読みにくい。
上記以外は大変よく、手に汗握り、意表をつかれて引き込まれました。
面白かったです。
31
:
名も無きAAのようです
:2017/04/14(金) 11:35:25 ID:tRAn3.Ro0
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:
名も無きAAのようです
:2018/07/10(火) 13:31:57 ID:adnnGIWY0
オアアアアアイア
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