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( ^ω^)ブーン系小説予告編スレのようです
144
:
名も無きAAのようです
:2011/12/18(日) 16:34:17 ID:FGQbsSlo0
夜──
いつもはきれいな星空が輝き、呼応するようにきらめく街並みも猛烈な雨で寂しげな表情に変わっていた。
石造りの建物が立ち並び、古びた駅舎が哀愁を漂わせている通りも人は見当たらず同様だった。
その街の一角で──
少年が一人佇んでいた。
短めの黒髪を雨でびしゃびしゃになるほど濡らして、正気が感じられない表情で闇に溶けこむような黒い瞳をひそませている。
少年が立ち尽くす目前には、三つ揃いのスーツに、手首には銀のカフスを輝かす服装のいかにも貴族的な男。
──なっ! なにを見ているのだね!
男は少年を見ると逃げるように去って行った。
少年はその光景を興味が無さげに視線から外し、ただ、立ち尽くしていた。
ふいに少年が動き出した。
その足取りは呪われた悪魔のように重く、ひきずっている。
先程の貴族的な男を追っていた。
男はつけられていることに気づき、早足で逃げようとするが、水溜まりにはまり、自慢のスーツの裾が汚れてしまったことに驚愕の表情を浮かべ、立ち止まった。
追いついた少年は倒れこむように男の服を掴んだ。
──な、なんだね君は!?
その目つきは、同じ人間を見るようなものではなく、哀れむように少年を見下している。
少年はかすかにしか聞こえないほどの声で、
──なにか……食べる物を。
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