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Enthusiastic kiss
11
:
羅歌月
:2016/01/16(土) 08:14:47
「はぁ〜〜………」
『へえ〜〜、この曲良いんじゃね?
絶対に売れるぞ』
アーティストというものはなぜなのか、
大体売れたら世界平和とか、エゴとか、
大きな事を歌い出す。けれど、俺は、
もっと小さいことを歌にしていたかった。
例えば、満員電車でぶつかった女の子が
超可愛かったとか。
ドンッ
「あ、ごめんなさい。」
「い、いや全然………」
段の上に乗って演説している政治家の
一人がものすごいハゲでその頭が
太陽の陽に反射してすごく光ってて、
ものすごく爆笑したとか。
「よりよい日本を創っていきましょう!」
「うわっwあの人ヤバwww」
そんな、どうでもいいような日常を
歌にしていきたい。これからもずっと。
でも、出川や事務所の奴らは、
大きな歌を欲しがる。わかっているよ。
羅夢には、もっと大きな歌が歌えるって。
でも、俺には、大きな歌は作れない。
「あっ………」
アイツらだ………。ついこの前まで
一緒にバンド組んでいた奴らが今や
大物のバンドのアーティストになって
しまうんだからな。世の中何があるか
わからないな。昌暉達なんて電車にも
乗れなくなっちまったからな。
俺はどうも最近むしゃくしゃしていた。
だから、たまたま近くにいた君に声を掛けた。
「♪〜〜〜♪〜〜」
「あ、あの!」
「は、はい……」
「ひ、一目惚れって信じますか?」
「は、はい信じます!というか、
一目惚れしました……」
「お、俺もだよ!付き合おう。」
「は、はい///」
「あ、あの、名前は……?」
「長江……」
「長江…さんですか?」
「ああ、君は?」
「黒澤……美澪奈です!」
「美澪奈か、よろしく。美澪奈。」
「よろしくお願いします!」
この時は君を何とも思っていなかった。
ただ、むしゃくしゃしていたから声を掛けた。
それだけだった。だから、君に打ち明けた
ものは全部嘘だったんだよ。そう、
全部、嘘だった………。
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