2015年ベストエロゲー投票レス代行スレッド - 1452866619

182：よろづ集計人 ◆PAP76nfaQs：2016/01/23(土) 22:39:12 ID:/G0byxzk0: ■きみはね彼女と彼女の恋する１ヶ月■SC　H2
元気チビ・シニカルノッポ・おっとりおっぱいの仲良しルームメイト3人組。
その全員が主人公かつヒロインであり、ひとりがひとりに恋をしたクリスマスまでの１ヶ月を描くという、ありそうでなかった低価格百合ゲー。
最大の特徴はカップリングによってキャラクターのタチネコが変化することで、
残り一人の反応も応援したり黙って見守ったりと三人の三様の関係性の変化を楽しめる至高のカプ厨ゲーである。
主体が固定される男性主人公ではどうあっても出せない「掛け算によって引き出されるキャラクターの多面性」という
カップリングの楽しさをエロゲ界隈に持ち込んだのって実はこれが初めてじゃなかろうか。
ボリュームは価格相当だしヤマらしいヤマもないがその分短編としてすっきり纏まっており、
最後にはちょいとメタ入った小粋な伏線回収もあって、今後百合ゲーを語るうえで外せないであろう意欲作。
お気に入りは文。クリスマスイブのチャペルの中、言葉責めしながらノリノリでスパンキングをキメるシーンは必見。
キャラの変化という点ではケンカ友達から犬になりたいと言い出し、首輪型チョーカーを貰ってつけて！つけて！と喜ぶ陽菜も中々に。

■オタサーの姫に告られた結果wwwww(同人)■SM　H4
みさくらなんこつと言えばふたなりとみさくら語が一般的な印象だが、
その奥底の煮えたぎるヘドロのような創作衝動を知っている人は意外と少ないのではないだろうか。
デビュー作からして恐ろしく後味の悪い話だし、『ミルクポット2㍑』ではヒロインの救いようの無い程鬱屈した精神状態を描いている。
そんなみさくら御大が「絶望と悲しみがハードプレイの末に産んだ子」と称したシナリオライター・山野とコンビを組み、
昨今流行の「オタサーの姫」を題材にした色んな意味でドロッドロなゲームが本作である。
いやもう、主人公が本当にクズ。登場人物全員クズなんだけど一人だけ別格のクズ。ダメ人間だけど憎めないとかじゃなく、ひたすら不快で見苦しい。
なのに、そのナチュラルに他人を見下してて、どこまでも自分本位な内面に覚えがあり過ぎ、理解できてしまうからタチが悪い。
ライターが有頂天で「シャーデンフロイデ！シャーデンフロイデ！(人の不幸は蜜の味の意)」と叫びながら一字一句魂を籠めた、というのは伊達ではなく、
特に2周目から解禁される裏アカ流出システムを見ると、その救われなさが一層際立つ。
似た者同士でありながら奪われることに慣れ過ぎて、与え方がわからなかった、悲劇にして喜劇である、孤独で哀れで滑稽な二人の物語。
心ん中にモヤモヤしたものを補充したいときにオススメ。あとすげぇアナルゲーなのでそういう趣向の方にもオススメ。