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怖い話投稿所

3波山とか:2011/12/28(水) 00:13:08 ID:tElbSrz.
続き

 そしてAは外に出て無数の蝋燭を調べ始める。
 途中、何度もエレベーターに戻り、ボタンを押しては扉を開いて安心していた。

 蝋燭は紫色で人の名前が掛かれていた。
 煌々と燃える蝋燭もあれば、今にも消えそうなくらい細った火もあった。
 ただ共通して、古くさい名前の書かれた蝋燭は短くなっており、
 今時の名前の書かれた蝋燭は長い傾向にあった。

 しばらく探して疲れを覚え始めた頃、Aは一本だけ色の違って見える蝋燭を見つけた。
 他の蝋燭を倒さないように慎重に近づいて、その蝋燭を手にとってみると自分の名前が書かれていた。

 Aは興奮し、その蝋燭を元の場所に戻そうとした時、冷たい物が肩に乗った。


 ビクリ、と振り向くとそこにはハニワのような顔があった。
 蝋燭の光に照らされ、闇に浮かび上がる白い顔には鼻は無く。
 目と口があるべきところには黒い穴が開いているだけだった。

 Aは叫びを上げて腰を抜かしたとき、
 コピー用紙のように白くてペラペラとした異様に長い手が。
 Aの持つ蝋燭の火を摘んで消した。


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