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魁!∞学園

1はばたき:2011/06/17(金) 22:11:03 HOST:zaq3d2e4693.zaq.ne.jp
どうも、はばたきです。
この前チャットで何気なく発言したら、皆さん意外と乗り気だったのでスレッドを思い切って立ててみました。
基本は以前あった『オリキャラ学園物語』と同じですが、細部が違うので要注意。

○参加条件
※「リレー版に登場したキャラクター或いはオリwikiに設定のあるキャラクターのみ」

※基本オリジナルキャラのみ。
従来と違って、過去のスパロボなどに登場したキャラはNGとしますのでご注意を。
また、版権のキャラクターを「○○の小説でオリジナルキャラとして出したから」などという理由は言語道断。

※他人のキャラクターを著しく貶めない。
これはあらゆる小説において大事な事です。
自分のキャラ第一主義で他の参加者を蔑ろにするのは止めましょう。

※皆仲良く。
これ大事。

○その他ルール

基本的にはオリ学とあんまし変りません。
設定上は某県N市沖合いの小島にある学園都市。
小等部〜大学部まである学園で、その他寮や医療施設、商店街、多少の娯楽施設なども完備した小さなコミュニティという設定以外は特に決めていません。
皆で住みよい学園を作りましょう!

2勇希晶:2011/06/22(水) 21:48:31 HOST:p2138-ipbfp405fukuokachu.fukuoka.ocn.ne.jp
第一話?「学園モノだからって春に始まるとは限らない」


キーン、コーン、カーン、コーン・・・
どこにでもあるようなチャイムの音が鳴り、俄かに教室がざわつき始める。
急いで荷物を纏めて帰宅準備を整える者、同じクラスの友人であろう人物のもとへ向かう者、窮屈な時間から解放されたと伸びをする者等々、思い思いの行動を取り始める。
それを一瞥すると、教壇の前に立つ教師はやおら、黒板の方へ向き一言つぶやく。

女教師「少し、頭冷やそうか・・・」

そして、どこからか取り出した白いプラスチックの棒で・・・


き゜き゜き゜き゜き゜き゜き゜き゜ぃ〜〜〜!!


思いっきり黒板を引っ掻いた。
そして響き渡る音に、生徒たちは一斉に体勢を崩され、耳をふさぐ。
その様子に何か感じ入ったのか、教師はもう一度黒板を引っ掻く。
そうなるとまた同様の音が響き・・・。


・・・見る人が見れば阿鼻叫喚に見える教室の様子に、恍惚・・・いや満悦して教師は口を開く。

教師「まだ話は終わってないわ。さっきも言ったけど、夏休みだからって羽目を外しすぎないように。」

何故か顔の片方にマスクをしている女教師――幽賀玲子は、そこでどこぞではご褒美と言われる笑顔を浮かべ、一言釘をさす。

玲子「羽目を外し過ぎた子には、きつーいO・SHI・O・KIが待ってるからね?」

その後、オカルト研究部顧問である玲子が「オカルトに関することが起こったら真っ先に私の所へ来るように」だの「率先してオカルトに関わって来い」だの話してHRは終了した。

3飛燕:2011/06/22(水) 22:50:06 HOST:opt-115-30-178-187.client.pikara.ne.jp

第2話? 「学園ものだからといって登場キャラが人類だけとは限らない」




???「ふふ、やはり皆、驚いてるみたいだなwしかも呆然と棒立ちだなんて……やっぱ、オラって威厳あるんだな〜♪」

 始業式の挨拶でしっかり自己紹介してたのに、行く先々で新入生達から珍奇な目で見られた事に気をよくしているのは、この学園の学校長。通称、校長を務めている男である。
 実のところ、生徒達が驚いていた理由が”校長の威厳にびっくりした”とは、まったくの見当違いである。

先ず、自己紹介の際に”彼の身長が余りにも小さくて生徒達の視界の中におさまってなかった”ので、校長がどんな姿をしてるのか全く分からなかった事が一つ。
 もう一つは、

玲子「あら、校長先生。また新入生へのご挨拶ですか?」

校長「お、玲子たん。こにゃにゃち〜わ♪……今日は紫のレー」


 べきぃっ!

校長「……あれ、どうしたことだろうか。なんか背がよりいっそう縮んだような気がする。だいたい2ぶんの1くらい」

 ――― 彼が、どう見ても実寸大の全長10cmに満たぬ、ただのまち針にしか見えなかったからだ。
 まちを器用にくねらせて、スカートの中を覗こうとした針、次の瞬間には中央からへし折られていた。
 後に、まち針と美人教師が会話するというシュールな絵面を、偶然にも目撃した生徒ら曰く。

 「先生のヤクザキック(+ハイヒール)が炸裂してた」

  「いや、アレは踵落としかストンピング(踏み付け)じゃなかったか?」

 「……俺、なぜか宙に浮いてた校長を両手で掴んでへし折ったように見えた……」

   「私は、先生が真っ二つになってた校長先生を床に叩き付けてたような気がしたけど……」

 などなど、複数の違った証言が得られたことから、彼女の俊敏な動きたるや推して知るべし。

玲子「気のせいですよ、校長先生。それよりも、新入生達へのセクハラはしていませんか?」

 とにかく、校長の胴体を真っ二つにした当の本人は、何事も無かったかのようにすました表情で、実に淡々と話題転換した。

まち針「HAHAHA〜、それがまだなんだよ〜。彼女達にオラの威厳が行き届いているかの確認が終わって、さぁこれから……って、時に、こんな美馬麗しい先生が目の前に来たんだから、それどころじゃ無かったんだお」

 ここで”彼ら”と男子生徒の存在をすっぱ抜いてる辺りとか、堂々と先生が居たからそっちにセクハラしようと思ったと公言する辺り、この校長がいかに女尊男卑なる性格をしてるのか実に良く分かる。
 しかも、いつの間にか真っ二つになった胴体が何故か”くっついて元通り”になっており、周囲の子供達は我が目を疑った。
 蒸着とか、赤射なんてチャチなレベルじゃない、もっと恐ろしい片鱗を味わった。そんな超スピードでの回復である。

玲子「あら、お世辞でも嬉しいですわ」

まち針「知らなかっただか、先生。オラは正直者なんだお、何時でも何処でも自分に正直、他人にも正直、我欲にも正直。それがオラのじゃすてぃ〜〜〜っす」

玲子「はいはい、じゃあ。またオカルトな物でも見つけられたら、私に一報くださいね。それでは」

まち針「え?でも、オラ、アレだよ。ホラーとか、お化けとか、妖怪とか、悪霊とか、魔物とか、スプラッタって嫌いだから、見つけても知らん振りしてる気がする。オラ、こう見えても小心者だから」

 校長の呟きを最後まで聞く事なく、悠然とその場を去る幽加賀教師。
 ただ、周囲の生徒は思った。
 ちょこちょこと歩いて、ペラペラと饒舌にしゃべり、セクハラ発言をかましたり実行したり、へし折られてもいつの間にか復活してるまち針は、オカルトな物では無いのだろうか?
 それとも意図的にスルーしてるのだろうか。
 何れにせよ、だ。果たして、その事を口にする生徒は誰も居なかったのであった。

4蒼ウサギ:2011/06/22(水) 23:58:14 HOST:i114-189-111-13.s10.a033.ap.plala.or.jp
第3話? 「ただの学園モノには興味ありません」


【∞学園校訓。

我が校はぁ、程良く学び、程良く遊び、程良くフリーダムに、程良く暴走することをモットーっとせん。
生徒諸君にはぁ…

熱血! 勇気! 不屈! ひらめき! 集中! 魂ぃいいいい! そして、LOVE(あ〜い)。



この学園内で学べられることを切に願おう。
なお、必要とあらば武器、大量広域破壊兵器、化学兵器、呪詛などの使用を認める(※ただし非殺傷に限る)

by ∞学園学園長】



ナユ「ふ〜む、やっぱり精神コマンドの選択が戦局を分けることってあるよね!」

 学園長のありがたい校訓が刻まれている石碑に改めて感銘を受けたのだろうか。
 この少女、神里ナユの目がギラリと光った。

マリア「あ〜、あの、ナユちゃん?」
ナユ「でも、やっぱりアタシ的には加速も重要だと思うんだよね!
   あれで敵陣中央に攻め込んで反撃で片っ端からバッタバッタとぶっ倒すさまなんか燃えるんじゃないかと小一時間……」
マリア「いや、ナユちゃんがあの戦略ロボットシミュレーションゲームが好きだってはわかってるけど、ちょっと聞いて……」
ナユ「いやまてよ、それとも鉄壁で硬くなるってのもありだよね。底力とのコンボに繋げれば、ダメージも増加して更に撃墜率もアップして……」
マリア「アルバイト〜〜〜〜!」

 美少女の精一杯の叫びが学園内に木霊した。
 学園天女の一人とも言われている八神マリアだ。
 ちなみにナユも、その愛らしい容姿で学園天女候補ではあったが、この性格だ。
 結局、残念な美人だけに終わり、なぜか、「ぼんくら〜ず」という称号が授与された。

 それはそれとして。
 その天女の叫びに、ナユは瞠目した。

ナユ「そうだ! アルバイト!!」

 私のプラモを買うために、いや、一家の生活守るため!

ナユ「そうだよね! そう! いい、アルバイト、マリアさんが見つけてくれたから〜!」
マリア「うん、まぁ、ナユちゃんの弟くんのためでもあるしね。私のできることから手伝ってあげようと思ったわけ」
ナユ「押忍! ありがとうございます!」

 それじゃ、とばかりにナユは急いでマリアに紹介してもらった新しいアルバイト先へと向かった。
 プラモデル屋の店員だというから、きっとナユなら楽しみながらやっていけるだろうとマリアは思っていた。

マリア「さぁて、私はバスケ部だな〜」

 と、大きく伸びをしながらマリアは目的の体育館へと向かった。
 その時だった。

 粉砕☆玉砕☆大喝采!!

 マリアは、下駄箱がバーストストームしてしまった瞬間を目撃した。
 放り出されたのは黒焦げになった人物(モノ)

マリア「……またレイド先輩かな?」

 続いたやってきた人物に、マリアは愛想笑いで返すしかなかった。
 スナイパーライフルを始めとする数々の火器。しまいには、軍用設置地雷(非殺傷)まで用意している。

フィーネ「あ、八神さん。ごめんなさい、みっともない姿見せちゃって……このどうしようもない万年留年ナンパ男が急に話しかけてきたもので、ついね」

 さながら害虫が出てきたから排除するような言い方に聞こえてしまったのはきっと気のせいだろう。
 そう信じたかった。

レイド「ふ、この痛みがオレに対しての君の愛なんだね。さすがツンデレは違う! では、そこに通りかかるマリアちゃんはどんな愛を見せてくれるのだい!
    イッツ! ラブミー!」
マリア「そうなんですか、じゃあ、私、バスケット部いきますね」

 まるでどこかのキャラクターをリスペクトしたかのようなスル―スキルでマリアはその場をしのぎ切った。
 この後、再び爆発が起こったが、それはまた別の話であり、実在の人物、団体とは一切関係ないのかもしれない。
 ただ、真実があるとすればただ一つ。

マリア「……校長先生、更衣室でなにやってるんですか?」
まち針「き、気にしたら負けだお…………ウボァー!」

5璃九:2011/06/23(木) 10:56:21 HOST:27-54-124-54.flets.tribe.ne.jp
第4話?「学園モノなのにもはや学園サイドに関係ないお話」



 ∞学園小等部

 無邪気で元気いっぱいな子どもたちは、授業が終わると同時に、ランドセルを背負って駆け出す。

 ある子どもたちは校舎に残り、グラウンドで野球やサッカーを始め、
 ある子どもたちは校門を抜け、「これから何して遊ぼうか」とか「宿題一緒にやろうぜ」とか、
 各々が各々の仲間たちと一緒に、楽しい時を過ごそうとしていた。


 そんな小等部の校舎付近に―――

ルナⅡ「はい、さよなら〜♪ 気をつけて帰るのよ〜♪」

 何故か学園から警備員として雇われた、暴走特急が一台(一人)。
 皆は彼女のことを、親しみを込めて『ルナⅡ(ツー)』と呼んでいる。

 校門から小等部の校舎付近を行ったり来たりしながら、常に異常が無いかを確認中。
 要するに、パトロールというやつである。
 彼女の研ぎ澄まされた感覚は、絶対に不審者を逃がしたりはしないだろう。

警備員A「ルナⅡくん」

 さて、再び校門に戻り、そこで下校する小学生達に手を振ったり、話しかけたりしている途中で、ふいに背中から声をかけられる。
 同じ学園から雇われた男性警備員の一人で、ルナⅡの先輩―――ルナⅡにとっても、よく見知った顔の人物であった。

ルナⅡ「あ、先輩。お勤めご苦労様です!」
警備員A「はい、ご苦労様。随分と精が出てるね。」
ルナⅡ「それはもう! 生徒たちにもしものことがあったら、大変ですから!」
警備員A「そうかそうか、それは頼もしい限りだな。頼もしい限りなんだが―――」

 無駄にやる気全開の態度で応じるルナⅡ。
 そんな彼女をやんわりとした口調で褒めながら、しかし、警備員の先輩は本題を口にした。


警備員A「君、このエリアの管轄じゃないでしょ?」


ルナⅡ「・・・・・・・・・・・・?」
警備員A「いや、そんな『なにいってんのこいつ?』みたいな目をしないでくれる?
      それ、むしろこっちがやりたいぐらいだから。」

 先輩のやんわりとした口調が、少しずつ力強くなっていく。

警備員A「あのね、何度も説明したと思うけど、僕ら警備員は一人一人に管轄エリアが充てられてるわけ。
      基本的に僕ら警備員は、充てられた管轄のエリア内でパトロールしないと駄目なわけ。
      君はさ、小等部の管轄じゃないでしょ。むしろ、ここから少し離れた大学部の管轄だったはずでしょ。
      なに当然のごとく、こちらの管轄に居座ってるわけ?」

ルナⅡ「私の管轄は私自身が決めたくて!」

警備員A「うん、管轄エリアの希望を出してくれるのは別にいいんだよ?
      こっちも最大限、やる気のある人間の希望を取り入れたいとは思ってるしね。
      ・・・でもさ、君、もう忘れちゃったの? 前に一度、小等部の管轄に君が配属された時、君何した?」

ルナⅡ「何って・・・そんなの、生徒を守るためのパトロールに決まっているじゃないですか!」

警備員A「パトロールとか言って、授業中の教室に侵入したり、空いている席に勝手に座って子どもたちと一緒に授業を受け始めたり、
      あまつさえ教師から授業を乗っ取って勝手に独断で授業を始めたり、
      休み時間には校舎に出て生徒と一緒に遊んだり、本読んだり、掃除に参加したり―――はまだいいとして、
      『一人じゃ危ないから』って言って職務放り出して生徒一人一人をわざわざ家まで送っていったり、
      その先の家でご飯を御馳走になった挙句、結局その家で泊って帰ってきたり―――
      もういいや、疲れたよ。こんだけ説明すれば充分だろ。
      で、これらの行動のどこがパトロール?」

ルナⅡ「立派に生徒を守ってるじゃありませんか! 特にお泊まり先の家の安全は、24時間私が守っていましたし!」

警備員A「それ警備員の仕事の範疇を越えてるから。僕たちは学園の安全を守るのがお仕事であって、
      そこまでいくともう、個人の依頼の範囲になるから。
      後、さっき言わなかったけど、校舎に入って見回りをするのはいいけど、授業を乗っ取るとか、どういうこった。」

ルナⅡ「子どもたちに間違った知識を教えるわけにはいかないでしょう!」

警備員A「ちなみに、その授業の教科は?」

ルナⅡ「『道徳』です!」

警備員A「お前が一番関わっちゃいけない教科じゃねーか。」

 一拍。

6璃九:2011/06/23(木) 10:56:59 HOST:27-54-124-54.flets.tribe.ne.jp
警備員A「・・・とにかくさ、君がそんな行動をするから、教師陣から警備側に苦情が来てるわけ。」

ルナⅡ「生徒側からは結構好評でしたよ!? 私の授業!」

 意外にも事実です。

警備員A「好評だとかそんな問題じゃねーから。教師の仕事を奪ってどうするんだお前。
      噂によると、先生方、泣いてたらしいじゃねーか。」

ルナⅡ「私の授業に感動したんですかね!?」

警備員A「詳しくは知らんが、それだけは絶対にねーよ。」


 そんなこんなで、話は結論へ。


警備員A「とにかくさ、そんなに勝手なことされるから、僕達は君を小等部の管轄から外したわけ。
      本当なら管轄エリアはローテーションするんだけど、君が小等部や中等部の管轄になることは、もうないから。」

ルナⅡ「わ、私に死ねと仰る・・・?」

警備員A「脆すぎだろ、お前の命。 ・・・まぁ、いいや。 この話の続きは、とりあえず勤務が終わったらまたゆっくりやるから。
      とりあえず、さっさと君が管轄する大学部エリアに行ってくれない?」

ルナⅡ「勤務が終わったらゆっくり、って・・・先輩、まさか私を誘って・・・!?」

警備員A「ないから。つーか、そんなことしたら俺が嫁さんにぶっ殺されるわ。」

 警備員A。
 さり気に妻子持ちである。

警備員A「はい、とりあえず移動しよう。 あんまりこんなことやってると、本当に首が飛んじゃうぞ?」

ルナⅡ「む・・・それは嫌ですね。 この仕事を辞めさせられると、合法的に小等部に近寄ることが出来ないし・・・」

警備員A「こいつもう、クビにしても良い気がしてきた。」

 と、ここでルナⅡは大きくため息をつく。
 どちらかと言うと、警備員Aがやりたい行動だと思うのだg(ry

ルナⅡ「分かりました。大学部に移動しますよ〜・・・先輩、私がいないからって、子どもに変なことしちゃ駄目ですよ?」

警備員A「どの口が言うんだ、それは。」

 そう言いながら、ルナⅡは踵を返したが―――
 そのタイミングで、ルナⅡと警備員Aが腰に下げていた通信機が、同時に鳴った。

警備員A「おっと、なんだ・・・はい、こちら小等部―――え? 高等部で覗き? 犯人は―――校長?」

ルナⅡ「あんのまち針ゃああああああああああああああああああああああああああ!」

 怒りのスーパーモード発動。

ルナⅡ「女子生徒の着替えを覗こうとするとわ、うらやま―――けしからん!!
     先輩!これはあれですよね!高等部からの救援要請ってやつですね!?」

警備員A「いや、ただの報告ってだけで、そんなんじゃないと思うぞ?
      そもそも、犯人は捕まったみたいだし、つーかいつものことじゃ―――」

ルナⅡ「よっしゃ、待ってろ高等部! 今、私が助けに行くぞー!」

 先輩の話も聞かず、ルナⅡはダッシュでその場を離脱した。

警備員A「・・・・・・いや、管轄エリアに戻れよ!」


 その後、へし折りに行ったまち針が、既に高等部の女子生徒達の手によって始末されており、
 結局、無駄足になってしまったというのは、言うまでも無い。


警備員長「君、今度から高等部エリアの管轄からも外すから。」

ルナⅡ「ウゾダドンドコドーン!」

7勇希晶:2011/06/23(木) 23:16:55 HOST:p2138-ipbfp405fukuokachu.fukuoka.ocn.ne.jp
第5話「事実は小説より奇なりっつーが、実際小説の様なことに出逢った試しがない」


=∞学園高等部廊下=

夏休み前最後のHRも終わり、生徒たちでにぎわう廊下。
そこを並んで歩いている二人の男女がいた。
いや、正確には女子生徒が抱えている赤ん坊を含めて3人。
男子生徒の名前は神崎士朗。女子生徒の名前は泰山真。
そして真が抱えている赤ん坊の名前は珊瑚。
二人は学校の保健室に預けておいた珊瑚を受け取り、自分たちの教室へ帰るところだった。

士朗「・・・ぐっすり眠ってるな」

珊瑚の健やかな寝顔を眺めつつ、眦を下げる士朗。
それは紛れもなく「父親」の目だった。
珊瑚を抱いている真も、愛おしそうに胸の中の珊瑚を軽く抱き直す。

真「ふふ・・・」

柔らかくほほ笑む真。
もしこれが制服ではなく、私服であれば新婚夫婦と言われても何ら違和感がなかっただろう光景。
しかし今現在、彼らは制服姿であり、さらにここは高等部の校舎である。
彼らが実は婚約しており、なおかつ珊瑚は彼らの実の娘だと言われても納得する人はほぼいないだろう。


そして教室に入ると・・・。


女子生徒「あら、お帰りなさい」

ハニーブロンドの長髪に、ラベンダーを思わせる菫色の瞳を持つ美少女が3人を出迎える。

真「ごめんなさい、フィーネ。待たせちゃった?」

フィーネ「いいえ。それよりも早く行きましょう。時は金なり、と言いますし」

士朗「そうだな。しかし、わざわざすまない。そちらの予定もあるだろうに」

フィーネ「ご心配なく。今日は一日フリーです。それに、親友の願いを無碍にするほど冷たくありませんよ?」

自分・真・フィーネの鞄を持ちつつ謝る士朗に対し、肩をすくめつつ応えるフィーネ。
その様子に苦笑する真と、ばつが悪そうな士朗。そしてやや得意げなフィーネ。

フィーネ「そういえば、生徒会の方はよろしいのですか?」

士朗「大丈夫だ、問題ない。昨日のうちに済ませておいたからな」

フィーネの問いにスムーズに答える士朗。
こう見えて、士朗は先日の生徒会長選抜選挙で次期生徒会長に選ばれている。
眉目秀麗文武両道で剣道部期待のエースであり、品行方正と見られているので、当然の結果と言えばそうだったのだが。
そこでこの時期からちょこちょこと生徒会業務の引き継ぎをやっていたりするのだが・・・。
まあそれはこの際置いておくとしよう。書いても面白くもなんともないし。

フィーネ「ええと、今日は珊瑚ちゃんの夏用ベビー用品を買いに、G・K商店街に向かうんですよね?」

士朗「ああ。母さん達からアドバイスは受けてるから、大丈夫だ」

真「珊瑚にとっては初めての夏ですし、準備は早いに越したことはないですから」

そう微笑む真にフィーネは微笑みを返し、3人はG・K商店街に向かった・・・のだが、途中で珊瑚がぐずりはじめて女子トイレで授乳することになったり、それをどこからか覗いていた裁縫道具をサイレンサー付きのデリンジャーでフィーネが撃ちぬいたりしたが、それは別に語ることでもないだろう。

8はばたき:2011/06/23(木) 23:46:31 HOST:zaq3d2e4693.zaq.ne.jp
第6話?「ケモミミは正義(※それは題名ではなく作者の願望だ)」


槇月「え〜、であるからして・・・あ〜、何だコレよくわかんねぇな」

 ∞学園高等部。
 黒板を前に教鞭を取るのは、そろそろ学園らしい風景を演習した方が良かろうという理由でとりあえず教師にされた亞酉槇月(あとり まきつき)。

槇月「つーか、アレだよ。栄えある俺様の初登場がネタSSとかどうなの?イジメ?イジメか、コラ」

 ふ〜り〜むくなぁ〜♪なみだをみせるなぁ〜♪ぶるぅああああ!!!

槇月「ああ、チャイム鳴ったよ。お〜し、今日はここまで!後は各々自習しとくよーに」

 チャイムだったのか、今の・・・。
 やけに抑揚の強い歌声をバックに下校を始める生徒達。
 とりあえず、これで槇月先生の授業は終わりです。
 ついでに出番も終わりです。

槇月「おい、こら、針よりテキスト量少ないとかどういう了見だ。訴えるぞ?出るとこ出るぞ?」

零「はあ〜、今日も一日ご苦労様ってか・・・」

ナユ「先輩意外と真面目に授業受けるんですねぇ」

 校舎から三々四五出て行く生徒達。

槇月「おぃぃぃ!?俺のツッコミ無視して、何勝手に場面転換してんだぁ!?」

零「神里。お前後で体育館裏な♪後、語弊を招くから、俺が留年しているようにも取れる発言は控えろ」

槇月「何事も無かったかのように進めるなぁ!」

 説明しよう!
 ぶっちゃけ、面倒なので、∞学園では現在学部以外の年齢によるクラス分けは行っていない。
 作りたきゃ、各々勝手にやってくれい(ぉ。

ナユ「体育館裏とな!うわ、先輩、いくらがアタシ魅力的だからって、ダメです!最近、またアッシュブロンドの美少女にアプローチしてるのに、付き合う前から浮気とかにゅぎゃあああぁぁぁぁっ!!!?」

零「体育館裏、行くまでもなかったな・・・」

 ふっ、と爽やかに笑って、地に倒れ伏すナユを見下ろす零。

ナユ「うう、四象伝来究極奥義地獄ウメボシは、学園でも健在というのか・・・」

 よたよたと起き上がるナユ。
 こいつもこいつで相変わらずタフである。

ナユ「ひどいです。これからマリアさんに教えてもらったバイトに行くのに、頭がぱーになったら責任とって下さい」

零「断る。お?」

 ぷんむくれるナユを尻目に、歩く零の瞳が一人の少女を捉える。

零「よう、お前も帰りか?」

アリサ「・・・」

 くるっと振り返ったのは黒を貴重にしたゴシックでロィータな、ツインテールを完備した学生。
 今時、絶滅危惧種じゃなかろうかという、コレでもかと萌えPの高い美少女だ。
 しかし、侮る無かれ。
 彼女のミリキは外見だけにあらず・・・。

9はばたき:2011/06/23(木) 23:47:37 HOST:zaq3d2e4693.zaq.ne.jp
アリサ「・・・(ぷい)」

 お分かりいただけただろうか?
 彼女、アリサは所謂ツンデレさんなのだ!
 しかも今の仕草から解るとおり、小動物のような気まぐれさも併せ持っている。
 何?デレたところを見たこと無い?
 ばっか、おめぇ、そこは脳を使え脳を!
 想像してご覧?
 ツンツンした子猫のような愛らしい少女が、時折みせる不器用な・・・って、こら!おい、何をする!まだ語り終わってry

零「ははは、相変わらずツレないな」

ナユ「先輩もめげませんねぇ・・・」

零「やー、なんと言うか、アレを見てると沸き立つものがあってだな。妹を見る兄の目と言うのはこういうことを言うのかねぇ・・・」

 遠い眼をして語る零の瞳に宿るのは、穏やかな庇護の情。
 え?ああ、はい。
 さっき変な黒服の男達に連れ去られそうになりましたが、この通り元気ですよ?

ナユ「うわっ、先輩姉の次は妹ですか?シスコンも大概にしてください」

 露骨に胡乱げな瞳を向けるナユに、なんだその言いようは、と避難がましい台詞で答える零。

零「シスコンの何が悪い!いや、例えシスコンだとしても、俺はシスコンという名の紳士だ!!」

ナユ「えばって言う事ですか!?」

 ナユが眼を見開いたその瞬間!

アリサ「っ!!」

 どさり、と校舎の片隅に倒れる黒い・・・否、白黒い影。

アリサ「これは・・・」

テンちゃん「・・・・」

 垂れ伏す白黒まだらの体を抱き起こす。

零「おい、どうした?何があった!」

 その問いに対し、震える手でスケッチブックを開く。
 その中には・・・

『きをつけて・・・やつが』

アリサ「奴?」

 そこに書かれた文字に、全員がいぶかしんだ、その刹那!

10はばたき:2011/06/23(木) 23:48:25 HOST:zaq3d2e4693.zaq.ne.jp
???「お前もケモミミかぁっ!?なら、俺の敵だよなぁ!」

零「ネコミミッコナックル!!」

???「なんじゃそりゃあああっ!?」

 高速で襲い掛かる謎の影を高速で迎撃する零の拳!

???「ふ、恐るべし∞の二大ぬこ属性・・・。よもや俺が遅れをとろうとは・・・」

アリサ「あなたは、何者?」

???「ふっ、知りたくば、追ってくるがいい!」

 問い詰めるアリサたちを他所に、ダァッという擬音つきで走り去る謎の影。

零・アリサ「「・・・・・・・よし、ほっとこう」」

ナユ「ええええっ!!?」

零「追うだけ無駄だ。つか、係わりたくも無い」

アリサ「変態の相手は変態がすればいい・・・」

 そういって、携帯のQ・Dと書かれたアドレスにメールを送るアリサ。

ナユ「ちょ、今ままでの流れはなんだったんですか!?」

零「さー、帰るか。今日は、イチゴのコンポートだったねぇ」

アリサ(☆_☆)イチゴ・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・

 遠く離れた校舎の上。
 白い影が一つ、下校する生徒達を見下ろしていた。

ぬこ「うなぁ」

 戦士達よ、戦いは始まったばかりだ・・・。

 そう告げたかどうかは定かではない・・・・・・・。








槇月「俺の出番〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

11蒼ウサギ:2011/07/01(金) 23:25:49 HOST:i121-118-103-41.s10.a033.ap.plala.or.jp
 毎週、日曜日19:00のお茶の間。
 通称、ゴールデンタイム。

 各家庭のチャンネルは様々なれど、今世間で話題となっている作品がある。
 同曜日の8:30の好評から異例のゴールデン進出。
 それが、ドラマでもなければ、ましてやバラエティでもない。
 では、クイズ番組だって? いいや、違うね。
 
 それは……。


パシャ「マリア、このままじゃ皆が! 君の大切な人達が危ない!」

 空中に浮かぶ愛らしいウサギのようなぬいぐるみが主人公の少女に呼びかけている。
 だが、その少女は、情けなくもその場でへたり込んで項垂れている。

マリア「で、でも……私、やっぱり、戦いたくない……あの人達だって、話せばわかってくれると思うから!」
パシャ「まだそんなこと言ってるのかい! いいかい? 確かに彼らは彼らの正義があって、それは僕らの正義とは違うけど、
    でも、こんな惨状を君は許せるのかい!」

 緊張の一幕が下りると共に、視聴者もそれに釘付けになる。
 マリアが一分一秒と迷っている間に、今もなお闇の覇王の侵攻は進んでいるのだ。

マリア「いや……私、こんなこと許せない!」
パシャ「だったら!」
マリア「うん! 私、戦う! 後悔しないためにも!」

 主人公・マリアの十字架が光る。
 そして、彼女は美しき魔法闘士! ヴァルキリー・マリアへと変身したのだ!


 ……つまるとこ、こういった「アニメ」である。
 今、この瞬間、某スレでは、

 
 キターーーーー(゜∀゜)ーーーーー!!!!!!
 処刑用BGMキタ、これでかつる!
 パシャ、死ね。
 マリアちゃん、マジ天使!
 おまいら、落ち着けww


 等といったスレ実況で盛り上がっている熱狂的なファンはおろか、肝心の小さなお友達向けはもちろん、そのお父さん、お母さん。
 はたまた、おじいちゃん、おばあちゃんにもファンがいるのだから凄まじい。
 またこの作品では敵側である闇の覇王勢力側にもファンはいるらしく、当然のことながら女性ファンも獲得しており、
 今日は「誰誰が出たからよかったわ」とか「これ、フラグたったな」(注訳:主に男性同士な意味で)などということで盛り上がることもしばしば。

 
 つまり、現在、絶賛放送中の「魔法闘士ヴァルキリー・マリア」は、幅広い年齢層に愛されている
 今時、アニメにしては珍しくゴールデン番組でかなりの視聴率を稼いでいる∞チャンネルの冠番組なのだ。
 ちなみにゴールデン進出に際し、二期構成へと変更がなされた。
 それでもクオリティが落ちていないのだから古参はもちろんのこと、新しい視聴者もまた夢中にさせてしまうのが今作品の凄まじいところ。
 主題歌CDは、発売と同時にオリコンを1位を独占し、続いてキャラソン、サントラ、そしてアルバムさえも予約しなければまず購入は不可能
 だと言われており、社会現象を引き起こした。
 特に一期のDVDは、新規ファンにしてみればまだ見ぬ境地であり、特に傑作と名高い「伝説の26話」が収録されている7巻は、
 今やプレミア価格で取引されているが、近々、一期のDVD−BOX&BD−BOXが出るらしいのが吉報だ。

 閑話休題。

 そんな、人気爆発のアニメをこの∞学園内でも幅広い年齢層でファンがいるのであった。

初等部男子A「なぁ、昨日の「ヴァルキリー・マリア」観たか?」
初等部男子B「あぁ! アレ絶対。ダークネス・ヴァンパイアは、あとで味方になるぜ!」
初等部女子A「それよりもデビル伯爵って、何かいやな人だねー」

 といった、定番の初等部を始め、

中等部女子A「でもさー、マリアもマリアで、ちょっとウジウジしすぎだよねぇ」
中等部男子A「ばっか、おめぇ。それがいいんだろうが。あーいう子が葛藤に悩みながら闇の覇王率いるワルハート軍をだなぁ」
中等部女子B「あー、わかるわかる。なんかいじらしさが可愛いよね〜。それよりもさ、アタシ、ちょっと気になったんだけど……」

 そう、∞学園に通う誰もがこのアニメを見るたびに感じていた一つの疑問。
 主人公、ヴァルキリー・マリアの変身前の名前が矢上マリアという。
 二次元と三次元の容姿が似ているとは、どうにも思えないのだが、名前しかり、容姿しかりと概ね似ている人が高等部にいるのだ。

12蒼ウサギ:2011/07/01(金) 23:27:07 HOST:i121-118-103-41.s10.a033.ap.plala.or.jp
∞学園生徒一同「|M0)ジーーーーーー」
マリア「………毎週、月曜日はやっぱり視線が痛い」

 ここで「ナズェミデルンディス!!」と叫んでしたら神だったかもしれないが、なんとかヒロイン力(笑)を保っているマリア。
 そう、似ているというのは、高等部に所属している八神マリアなのだ。
 変身前の雰囲気がどことなく似ていることで実際、新聞部にも話題となり、取材を試みようとしたが丁重に断られたそうな。
 そんな中、今日も元気な後輩が意気揚々と駆け寄って来た。

ナユ「マリアさーん、おはようございます!」
マリア「あ、ナユちゃん。おはよ―――」
ナユ「ドリルフランケンの出番って少なすぎませんか!?」

 目を輝かせて質問する後輩に、マリアは思わず廊下の窓ガラスに頭をぶつけてしまった。
 ちなみにドリルフランケンとは、闇の覇王勢力の幹部でありながら、5話中、1話に2、3カット出ていれば良い方であり、
 その内に台詞が一言でもあれば恩の字くらいの冷遇キャラなのである。だが、そのコアキャラなくせに、なぜか異様な存在感と、妙に拘ったメカニックさから
 一部のファン(例:ナユ)から絶大な支持を受けている。
 なお、そのためか、小説版ではヴァルキリー・マリアとドリルフランケンの1対1のガチンコバトルが繰り広げられていた。

マリア「……それを何で私に質問するかな?」
ナユ「え? いや、だってVマリアの声優テロップだけ未だに不明の声優だから、てっきり声も姿も似ているマリアさんがやってるのかな〜っと思って」

 そうなんです。主人公であるVマリアこと、矢上マリアのテロップには未だ正体不明の声優なのだ。しかも、毎週のごとく変わっているのだから不思議である。
 ネット上でこれが話題になるのは、時間は掛からなかった。またいつぞやの機動な戦士の0●のような大型新人の遊び心かと思いきや、名前の共通性もなし。
 暗号かとひも解いてみたら、それが次回本編のネタバレだったということもしばしば。
 これもまた、一つのブームのきっかけともいえよう。
 声優界でもちょっとした話題となり、「これは一般人がやってるんじゃなかなぁ?」と大物声優が零したことも。
 ちなみに共演者曰く、「これだけはもう禁則事項です」な状態で決して口を割ろうとはしない。

マリア「はぁ……いつもながらその一般人が声優やってるから、私がやってるみたいな推測やめてほしんだけどな〜」
零「まぁ、いいじゃないか。これも∞学園の娯楽の一つだと思えば」
ナユ「あ、いたんですか? 四象先輩」

 さり気なく無礼を働いた小生意気な後輩に、零のお決まり技が炸裂し、ナユはその場でターンエンドした。

零「まぁ、他人の眼なんて気にしなくていいんじゃない。…………後ろめたいことなんてなかったらさ」

 そこに後押しをするように、二人の後輩がやってきた。

マリア「カズキくん、それにマッチちゃん?」
カズキ「おはようっす。マリア先輩! 」
マッチ「おはようございます。………八神先輩」

 マッチちゃん、何か後半部分がダークサイドに片脚突っ込んだような声に聞こえたような気がするけど大丈夫かな?
 お願いだから全身機械になってシュホーシューホーしないでね。

マリア「うん、おはよう。ところで………マッチちゃん、何で朝一番にそんな大鎌しょってんのかな?」
マッチ「アハハハハハ、大丈夫ですよ、八神先輩♪ カズキが昨日の「Vマリ」の実況スレに密かに参加していたからって、別に私は怒ってないんですよ?
    そう、これは二人だけの独特の登校スタイルDEATH☆」
零「……カズキ乙」
カズキ「見捨てんなコラ!」

 ジャキリン、と銀色の刃がカズキの首元にピタリと張りつく。
 注:学園内では非殺傷のみ、武器は携帯可能である。

マッチ「だから、安心してカズキ♪ 別にスレに参加してたからっていいのよ? 私も毎週あのアニメは欠かしていないからね。け・ど・ね・?」
カズキ「は、はい……?」
マッチ「『マリアさんは俺の嫁』って、書き込みしたの、カズキだよね?」

 カズキの血の気の引く。同時に、誰もが得てしたりという顔になる。

カズキ「そ、そんなことは……」
マッチ「れおに解析してもらったら、ちゃんとIDも照合したわ……クフフフフ☆」

 マッチさんの笑顔、マジパネェっす。

マッチ「それじゃ、私達、これからちょっと屋上に逝ってきますので♪」
零「あー、元気でなー(棒読み)」
マリア「あ、えっと……がんばって!」

 カズキにエールを!
 その後、何やら血生臭いことが屋上で起こったらしいがあくまであの大鎌は非殺傷なので問題ない。
 ……………多分。

13はばたき:2011/07/05(火) 22:08:50 HOST:zaq3d2e4693.zaq.ne.jp
パシャ『ボクと契約して魔法闘士になってよ!!』

リフィア『け、契約すれば・・・。契約するといえば、ホントに(このイロモノ路線から)助けてくれるというのか?』

パシャ『(ニタァ〜〜〜)ああ〜、約束するよ〜。それが『魔法闘士のルール』だ』


                            リフィア『だが、断る』


パシャ『ナニ!?』

リフィア『この常勝の姫将軍の最も好きなことの一つは、自分の事を敏腕商社マンみたいだと思っている奴に『NO』と言ってやる事だ・・・』 


 §


 そんな販促プロモーションビデオの流れる店頭ディスプレイ。
 正直、何をどのように販売促進しているのか謎な映像垂れ流す、G・K商店街の一角の模型専門店が、神里ナユのアルバイト先であった。

零「・・・で、何ゆえ俺はこんな所にいる?」

 A,作者が妙に使いやすいから。
 という本音は置いといて・・・

ナユ「え〜、だって、今日発売のMG『アミバッガイ』、お一人様一つまでなんですよ?観賞用、保存用、布教用と三つ買うのに人手がいるじゃないですか」

 何言ってんのこの人?みたいな顔で、尤もらしい理由を付けてくれるナユ。
 実にいい娘である。

零「知らん。定員割で買え、定員割で」

ナユ「バイト初日にそんな厚かましいこと言えるわけないじゃないですか!」

 割と正論を珍しく言うナユは、「それにぃ〜・・・」と珍しくしなを作って言いづらそうに呟く。

ナユ「ツッコミがいないと話が進まないじゃないですか」

零「この場面でメタるな」

 台無しである。
 因みに、三人目はイチゴ目当てにホイホイ着いて来たアリサが黙って付き従っている。
 そんなこんなで店頭入り口で一悶着あったが、無事ナユはここ『天神プラモ店』でアルバイトを始められる事が決まった。

零「ボトルシップか・・・。むう、やってみるかな?」

 棚に置かれた『決戦用強襲艦コスモ・ストライカーズ』を書かれた箱を取り出してみる。
 とりあえず、ナユが面接してる間、手暇になったので店内を物色していたが、ややあって店主らしき青年に伴われて奥からナユが出てくる。

ユウト「じゃ、今日からよろしくお願いします」

ナユ「任せてください!」

 よほど気合が入っているらしく、元気よく答えるナユ。
 それに微笑んで

ユウト「それと、今日からもう一人新しい人が来るから仲良くやってね」

ナユ「はい、わかり・・・」

 ナユが答えようとしたその刹那!
 バァン!と勢いよく開け放たれる店のドア。
 自動ドアなのに。

???「邪魔するぜぇ」

ナユ「邪魔するんなら帰って〜」

???「はいよ〜・・・・・・って、違うわっ!!」

14はばたき:2011/07/05(火) 22:12:04 HOST:zaq3d2e4693.zaq.ne.jp
 綺麗なノリツッコミを見せて帰ってくる闖入者。

ユウト「あ、こんばんわ。鈴燈さん」

純星「おう、店長!今日もエレガントメガネが輝いてるぜ!」

 謎の単語と共にサムズアップを決めるのは、∞学園中等部3年鈴燈純星(りんどうすばる)。
 学園きっての暴走派アイドル(?)として知られる娘だ。

純星「それはそれとして店長。頼みがあるんだけど、MGの『アミバッガイ』店員割で買えないかにゃあ?」

ナユ「っ!!?」

 きゅぴーん、と純星の発言に反応するのは当然ながらナユだ。
 ツカツカと、モデル歩きで近寄った彼女はす、と手を差し出し、

ナユ「初めまして。同好の志にあえて光栄ですわ」

零「おい、何故エレガントになる」

ナユ「あら、タイが曲がっていてよ?」

純星「にゃ?」

 どこぞの少女漫画のような描写になりながら、純星に微笑みかけるナユ。
 微妙に薔薇の華なんかも咲いたりして、お前誰だ状態だが気にしてはいけない。

ナユ「でも、困ったわ。観賞用、保存用、布教用と買おうと思っても、人手が足りない・・・」

純星「あ〜、いや、別にあたしは普通にヤフ○クとかで高値で売れればと思って買うだけだから・・・」

 ピシリ
 と一瞬、空気の割れる音がした。

ナユ「・・・・・・の事か」

純星「にゃ?」

ナユ「アッ○ガイの事かぁーーーっ!!?」

純星「何事ぉっ!!?」

 突然、スーパーなオーラでも沸き立ちそうな勢いでキレるナユ。
 それは、本来ボケポジの純星が思わずツッコミに回ってしまう程だ。

零「お、おい。神里・・・?」

ナユ「先輩!あなたは下がっていてください!売り払われたガンプラ達の恨みなら、この私が先に晴らす権利がある!!純星とか言う奴!私が相手してやる!!」

純星「ほっほう、あたしとやるってのかい。お嬢ちゃん?」

零「お前も順応早いな、つーか、お前の方が年下だから」

 色々とツッコミが忙しい。
 こういう時、某T・Kや某K・Kの存在意義が解ろうというもの。
 というか、寧ろ中の人達に来てもらいたい。
 いや、マジで。

純星「フゥーハハッ!!よそ見している暇はないぜ?先手必勝、とう!!」

 言うが早いが天高く舞い上がった純星は、壁を蹴って三角飛びの要領でナユに襲い掛かる。

純星「天空×字拳(フライングクロスチョップ)!!ふ、自分の華麗さがニクいぜ・・・」

 直撃を受け、くの字に折れ曲がる体。
 確かな手応えに、純星が満足したその時・・・

純星「なん・・・だと・・・?」

15はばたき:2011/07/05(火) 22:13:31 HOST:zaq3d2e4693.zaq.ne.jp
 ゴゴゴゴゴゴ・・・(※擬音)

空「喰らっているのは・・・俺だったァーーッ!?」

アリサ「むう、あれは!」

零「知っているのか!?ライトニングさん!」

 CV:坂本○綾さんの声のキャラ名には何故かさん付けしてしまう零だが今はそんな事はどうでもいい。

アリサ「あれはアマツキバリア!キサラギバリアはAMATHUを持つ分あつかいやすいし素人から玄人まで幅広く使われている学園の基本技能対してアマツキバリアは効能としてはキサラギバリアとほとんど変らないがあえてガードしないとダメージを軽減できなくした玄人好みのあつかいにくすぎる技使いこなせないと空気抵抗より弱いただのワカメみたいなものだというのに何で彼女は?」

ナユ「ねんがんのバリアをてにいれたぞ!ふっふっふ、私に足りなかったバリアを取得した事で、ついにあの技を使えるようになりましたよ」

 薄く笑ってそう告げるナユ。
 まあ、普通の人間にはバリアは無いから致し方ない。

ナユ「行きますよ!ゲキ○ァァァンフレアァァァッ!!」

 やりたかった技ってそれかい、と一同ツッコんだ所で別にバリア無くてもよくね?と考えた人は腕立て伏せ10回。

純星「ならば此方も応えよう!ウボァー真拳奥義!フレア返し!!」

 あれ?それどっちかって言うと返される側じゃね?

ナユ、純星、空「「「ウボァーッ!!!」」」

 案の定、相打ちに終わる両者。
 何か一人間に挟まれて一番ダメージを食ってる奴がいるが気にするな。

ナユ「はあ、はあ・・・や、やるじゃないですか・・・」

純星「そっちこそ・・・」

 そして両者ノックアウト。
 一昔前の不良漫画のように、倒れこんで健闘を讃える。

純星「ふ、あたしが間違っていたよ・・・転売だなんてあくどい真似を考えるから、フレアの一つも返せないんだぜ・・・」

ナユ「いえ、解ってくれたのならいいんです・・・」

純星「ふ、ふふふ・・・」

ナユ「ははは・・・」

 夕日をバックに、二人は女の友情を確かめ合った。
 爽やかに笑ってエンドロール。
                       【完】

ユウト「二人とも、ちょっといいかな?」

 そうは問屋が卸さなかった。

ナユ・純星「「なんでしょう?」」

 荒れ果てた店内で、店長(代理)は、それはそれは爽やかに笑った。

ユウト「クビ♪」

 その後、二人して某国の筆頭書記官が見たらご満悦であろう、それはそれは見事なDO☆GE☆THEにてどうにかこうにか事無きを得たとか。


 以上が、神里ナユのアルバイト初日の顛末であったとさ・・・。

16蒼ウサギ:2011/07/13(水) 21:52:49 HOST:i121-118-102-109.s10.a033.ap.plala.or.jp
 それは、まだ桜が散り際の頃だった。
 今日から∞学園に転入するというこの如月 天なる男は、真新しい制服に身を包んで登校していた。

テン「えっと、多分こっちであってるよな。つかまぁ、学生がいっぱい同じ場所を目指してるんだから多分大丈夫だろう」

 パクッと食パン(ジャム塗り)をくわえながら改めて学校案内パンフレットを広げて確認するが、周囲にはすでに
 小、中、高だけでなく、朝一の大学生までもが同じ道筋を辿って歩いているのだから間違いないと思える。
 しかし、そこには見知った人もいなければ、頼れる人もいない。とりあえず、これから友達100人できるかな?

テン「というか、君ら今まで友達100人達成したことあるの?」

 童謡に早速ツッコミ頂きましたー!
 相変わらずのテンくんですが、このまま平和に∞学園に辿り着いてしまえば、彼のネタ的においしくない。
 ちゃんとイベントと言う名のTo Loveるを起こさせて頂きます。

???「あ、ご、ゴメンなさい」

 突如、背中に何かがぶつかった衝撃に思わず食パンを落としそうになったが、かろうじて地面との激突は間逃れた。
 さすが、学園モノの定番。なんともないぜ!

テン「(オレがなんでもかんでも突っ込むとおもったら大間違いだぜ)……っと、大丈夫か?」

 声がしたので、ぶつかったのが人だということがわかったのでテンはすぐに振り返るものの、まだ、名前すらわからないから特定しようがない。
 とりあえず∞学園高等部、それも制服から察するに女子だと言うことが伺える。

???「あ、あの。さっきはすみません。本当に……」
テン「あ、いや、まぁ、こっちも手元に集中していたもんだからなぁ」

 苦笑いをしながらパンフレットと食パンを持って苦笑い。
 すると、それまで俯いていたその子が顔を上げ、見上げる形となった。
 目が潤んでいて、どこか魅力的に見える。そのせいか少しばかりテンの心臓が跳ねあがった。
 正直、これまでの人生で同世代の異性にこれほどまでに間近で見つめられたことなどあっただろうか?
 とりあえずこれを書いている作者は知らない。 

???「いや、君は悪くないよ。それじゃ、ボク、ちょっと急いでるから……」
テン「あ、そうか……じゃあな」

 えらいハスキーボイスだなぁ、と思いつつ、テンは道を譲り開けた。
 何やら急いでいるようだったけど、悪い印象は持たなかった。中々良い学園生活が送れそうだ!

 と、そんな時。

お嬢様A「そこのヘタレ。先ほどこちらに天神さんを見ませんでしたか?」

 誰がヘタレだコラ、と思いつつも、その声に振り返る。
 なるほど、いかにもプライドの高そうなお嬢様って格好だ。髪は見事に金髪でロール捲いているし。

テン「えっと、オレ、転入生だから、顔の名前一致しないんだよねぇ。悪い」
お嬢様A「フン、これだからヘタレは使えないのよね。いいいわ。では、参りましょう皆さん。まだ近くにいるはずよ
     徹底的に、探し、あぶり出し、その身を晒し上げるのよ! 全ては我が女子同人部の為に!」
女子同人部員一同「「「「「イエス、ユアハイネス!!」」」」」

 その女子同人部員達は、まるで目の前のテンのことなどお構いなしに、いきなり走りだしたから堪らない。

テン「ちょ、おま! あ、食パンがぁぁぁぁぁああああああああああ!!」

 空に舞い踊る食パン(ジャム塗り)は、偶然にも突風に乗ってどこかへ吹き飛ばされてた挙句、女子同人部員達にブルドーザーの如く押し潰されたテン。
 ∞学園に辿り着くまでにしてこの始末である。
 あと、食パン(ジャム塗り)は、偶然、通りがかったまち針校長がおいしく頂きました。

まち針「だから、オラの好みは”マーガリン派”でも”ジャム派”でもねぇんだべ。
    あのカリカリに焼いた食パンの上に半熟のとろっとした目玉焼きを乗せたものが一番だと言ったら何度分かるだか!
    でも、勿体ないからこの食べかけは貰っとくんだ(キリッ」

 意訳:食べ物を粗末にすんなよ。byまち針

17蒼ウサギ:2011/07/13(水) 21:53:52 HOST:i121-118-102-109.s10.a033.ap.plala.or.jp
§


テン「今にして思えばアレはまだマシな方だったなぁ」

 ある日の昼休みに遠くを見やりながら、さり気に己の初登校での不幸話をサラリと暴露するテンに、誰もが、
 「これが、まだマシだ……と!?」「さすがテンさん! そこに痺れるぅ! だが、憧れないぃ!」などと口々に答えていた。

カズキ「っで、結局その子とはその後、会えたのか?」
テン「ん? その子って?」

 巨大な疑問符が頭に浮かんでいるような真顔になるテン。

零「あらあら……全くこいつときたら」
レイド「おまっ! テン! ちょっとそこに正座しろ! お前は千載一遇のチャンスを逃したのだぜ!
    青春のあまずっぺーワンページを刻めるのは、学生の特権だぞ!」
テン「テメーは、早くその学生を卒業しやがれ!」

 レイド・スタージェン。現在、21歳。留年、3年目である。

零「でもさ、レイドじゃないけど。その時、ぶつかった子のこと少しは気にならね?」
テン「まぁ、確かにあれ以来、見てないからな。∞学園の高等部だからすぐに会えると思ってたけどそうでもなかったな」

 何気に高等部は、∞学園内で一番人口率が高いもんね!

カズキ「そうそう、その子のことだよ! っで、結局、探すのか? 探さないのか!?」

 やけに必死なカズキくんですが、そんな調子で大丈夫でしょうか。

テン「おい、カズキー。後ろー後ろー!」
カズキ「おいおい、古典的なギャグではぐらかすなって、後ろになんて―――」

 そんな日常を木端微塵にブチ壊すBGMが何処からともなく聞こえてきた。

ナユ「むっ! これは! 『思春期を殺された少女の翼』!?」
テン「何っ! そのパチモンみたいなタイトル!?」

 昼だった光景が、いつの間にか満月が輝く夜空に変わったかと思うと、そこへ黒い影が差しこんだ。
 黒き翼を持ち、光り輝く大鎌を手にした少女は死神のごとくカズキの背中にピタリと張りつく。

テン「どんな凝った戦闘ムービーだよ!? てか、誰だ!?」
マッチ「ンフフフ、私よ、わ・た・し♪」

 はい、マッチちゃんヤンデレモードは、今日も眩い笑顔で全力全壊です。←誤字にあらず。

カズキ「やぁ、マッチさん? 今宵も元気そうで何よりです」
マッチ「カズキのためならマッチはいつも元気だよ♪ だから、一緒にOKUJOUへ逝こうね♪」

 その際、カズキに死相が見えた気がしないでもないが、レイドと零は、笑顔で首を掻っ切る仕草で見送った。
 そして、いつもの昼休み風景に戻って めでたしめでたし。

テン「オレが何でもかんでも突っ込むと思うなよ……」
ナユ「でさぁでさぁ、結局のところどーなのどーなの?」
テン「さぁ、知らないうちに転校しちゃったのかも知らないし……まぁ、いつか会えるだろうよ」
零「そういやぁ、名前くらいは知らないわけ? 名字でもいいけどさ」

 そう言われて、改めてあの日の記憶を辿っているテン。
 そんなところに星倉悠騎と天神ユウトの二人がやってきた。

ユウト「どうしたの? 随分、盛り上がっているようだけど」
ナユ「わー、店長〜。これがですねぇ。テンっちが初登校際にあーでこーででさぁ(ヒソヒソボニョボニョ」

 ナユが事の顛末を説明すると、趣旨を理解した悠騎が身を乗り出してきた。

悠騎「へぇ、おもしろそうじゃねぇか。謎の美女生徒か……。これは、暇つぶしにはもってこいだぜ!」

 乗り気になる悠騎とは、対象的に何故か顔が蒼くなるユウト。

ユウト「い、いや、それはちょっと……やめた方が」
一同(テン以外)「なんでー?」
ユウト「ま、まぁ、その生徒にも何か事情があって、テンくんとは会い辛いんじゃないかな〜と思ってさ……はは」

 困った顔のまま固まってしまうユウト。そこへ、テンが思い出したかのようにポンを手を打った。

テン「そういやぁ確か『天神』って言われていたような―――」

 パァン、という渇いた音が響くと同時にテンの額にコルクが命中する。
 目に見えぬユウトの早撃ちが成せる技であった。

テン(あぁ……光がぁ)

 パタリとその場に突っ伏すテン。零達は必死になって起こそうとするが、結局、昼休み終了まで起きなかったそうな。


【完】


悠騎「……ユウト、まさかまた“やられたのか”?」
ユウト「悠騎も少し、頭、冷やそうか?」

 あのテンの初登校の日、運悪く女子同人部に拉致されたユウトは、強制的に女装されてしまい、
 挙句の果てにはモデルにされてしまうところを何とか逃走。

 あとは、わかるな?


【本当に完】


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