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【見るのは】ヤバイ物置き場、(18禁?)【自己責任】

79ROMer</b><font color=#FF0000>(EeMAoRpw)</font><b>:2003/08/02(土) 18:59
第2部「次案編」

「ちょっと、パンでもくわえていきなさいよ」
「いまどきの中坊は、んなことしないの」
古い少女漫画みたいなことを強要する母を尻目に僕は玄関を飛び出した。
間違いなく遅刻だった。
(うなされてんならとっとと起こせよなぁ)
無駄に愚痴りながら、昨日の雨にまだぬれる通学路を走る。
走りながら、うんうん唸っている僕をニヤニヤしながら見ている母を思い浮かべてしまったが、無理やり頭からかき消した。
(あの年代ならここら辺で転校生とでも鉢合わせしたら完璧なんだろうな)
われながら気色の悪いことを考えながら、カドを曲が・・
ぶつかった。
お互いに反射的に口から出る「ごめんなさい」の声。
まさかと思いながらも多少警戒していたので、おもいっきりはぶつからずにすみ、相手はふらついた程度だった。
反して僕は、おもいっきり後ろへすっころんでいた。雨のせいで滑ったのだった。
「だ、大丈夫ですか?」
声がハモる。
僕はM字開脚の格好で水溜りへ尻を突っ込んでいた。
顔が赤くなるのがわかる。
「・・ごめんなさい」
こちらの被害状況をみて、彼女は改めて謝った。
「いやいや、大丈夫」
パンツへの水の浸透具合をみながら立ち上がる。そこで僕はやっと相手を確認できた。
女の子・・・同年代くらいか。
「ほんと・・大丈夫ですか?」
「気にしないでいいよ。走ってたオレの方が悪いんだし。」
「そんな・・・でも・・・」
「ほんと大丈夫だって。急いでるんで、じゃあね」
僕は、心配そうにこちらを見る彼女をなだめ走り出した。
どーせならもうちょっとしゃべっていたかったが、学校で起こる事と天秤にかけると負けてしまう。
もっとももう間に合いはしない。けど努力すれば少しでも報われるだろうと思った。


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