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民明書房〜FF編

248(・ω・):2004/11/10(水) 09:40 ID:fZTcZ10g
甲斐薬(かいやく)

これはかつて武田信玄が用いたという秘薬である.
それを生み出したのは武田忍軍の首領,風魔の飛加藤とされている.
永禄九年(1566年)のこと,信玄の治める甲斐でとある疫病が猛威を振るった.
疫病の名は腐穴病(ぶあなびょう)といい,脳が夢を見続ける状態のまま目覚めなくなり
最後には永遠の眠りにつくという恐ろしい病である.
しかし当時,信玄は長野業盛との戦いで西上野へ侵攻し白井城,上野箕輪城を攻めている最中であり
軽々しく撤退するわけにはいかなかった.
そこで風魔の飛加藤は秘伝の秘薬を調合し,ひとつの丸薬を作り出した.
どんなに重度の腐穴病患者であっても瞬く間に目を覚まし現実に戻る,強力な気付け薬である.
疫病は秘薬の効能で瞬く間に駆逐され,長野業盛との戦いに勝利することができた.
人々はこの秘薬を甲斐が生んだ奇跡とし,甲斐薬と呼び大いに祝い喜んだとされている.
なお,腐穴病はこの時ほろんだとされているが,近年再び発症した患者が現れたという噂が流れている.
甲斐薬の偉大な効能を多くの腐穴病患者が求める日がくるのかもしれない.


民明書房刊「世界奇病大全」より抜粋


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