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民明書房〜FF編

244(・ω・):2004/11/09(火) 01:34 ID:AyBEbUMs
卦喪臨(けもりん)

はるか昔、三国時代に歴史に記されぬ仙人がいた、名は禰斗無人(でいとむんと)
禰斗無人は八卦に通じ、その流れをもって
獣や鳥、はては人間までも思うがまま操ることができる仙術を会得していた
そこに目をつけたのが呉の席官である玖曾汰流(クソタル)である
玖曾は禰斗無人に懇願しその仙術の教えを請い、10年の月日をかけ、人を操る術を会得した
術を会得した玖曾は慕無(ぼむ)という下級兵士を操り、呉王である孫権を暗殺しようとした
しかしその試みは失敗に終わる、玖曾の術は完全では無かったのだ
不完全な術で慕無は正気を失い、玖曾に渡された爆薬を玖曾の目の前で爆発させてしまい、玖曾は焼け死ぬ結果に終わる
それを目にした禰斗無人は笑い、こう言ったとされている
卦ナルハ喪ヲモッテ臨ムベシ(人間ごときが八卦の流れにふれようとするならば己が死を覚悟するは当然)
人を呪わば穴二つということだ
卦喪臨とは禰斗無人の残した格言である、歴史に記されぬのは孫権に対する暗殺未遂と配下の裏切りという不名誉からであるが
人々は玖曾の行いを愚かとし、今でも卦喪臨という格言を子に孫に伝えていっているのである


民明書房刊「歴史に記されぬ変人愚人」より抜粋


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