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民明書房〜FF編

197(・ω・):2004/05/20(木) 12:05 ID:h72pZZqU
【愚乱雲童巣虎育】(ぐらうんど・すとらいく)

いつの時代にも手の付けられない子供は存在した。中国もその例に漏れず
隋の時代末期、西安(現在の長安)では、裕福な家庭に育った子供が
街中で我が物顔で悪行を行っていた。町人は彼等を「愚乱雲童(ぐらうんどう)」と
呼び忌みつつも手が出せないもどかしさに辟易していた。

その対策として隋の役人は西方はインドより「グ・ンバ」という僧を招き、
その知恵を授かった。グ・ンバは町に下りると、愚乱雲童たちの間に
このような噂を立てた。
「人を殴る時、より後に殴ったほうが優雅で徳が溜まる」と。

町人は、なんて事を言うのだ!とグ・ンバを批難したが、効果はすぐに現れた。
愚乱雲童たちはより後に殴ろうと躍起になり、最初に殴りかかる事を
躊躇する人が出始めたのだ。さらに追い討ちをかけるようにグ・ンバは言った。
「郊外に巣くう最も大きな虎を退治した者には
 マハラジャ(インドの藩王)の位を授ける」と。

愚乱雲童たちは色めき立ち一斉に郊外の虎と戦闘を開始し、
幾多もの死者を出し、愚乱雲童の数は減少の一途を辿ったばかりか、
愚乱雲童なんてやってられないと更生する者が出てきた。
隋の役人はその効果に感嘆し、
グ・ンバに「愚乱雲童巣虎育(ぐらうんどすとらいく)」の名誉を授け、
以後、悪童の更生に貢献した者にも同様の位を与えていった。
中には授賞式で喜びのあまり7尺の高さにまで跳躍した者も居たという。

なお、体育教師が指示に従わない者に対して行う体罰「グランド1周!」は、
「愚乱雲童一蹴!」がその語源である事は言うまでも無い。

民明書房刊 『レミングスの駆除にかけた農民』 より一部抜粋


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