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民明書房〜FF編

178(・ω・):2004/05/02(日) 07:04 ID:cawbMmPg
魅素裸(ミスラ)

日本に伝わる民間伝承の多くに「猫又(ネコマタ)」という
古猫が人に化けて惑わす物の怪が存在する。
猫又の種類は様々だが、最近になって東北地方から北海道にかけて
猫又の亜種の伝承が記された古い文献が遠野のある民家で発見された。
東洋民族大学民族学部・洋蘭黄蘭博士に寄れば、魅素裸族とよばれる
尻尾と猫の耳を生やした官能的な美女の姿をした猫又が登場するという。

生息地は文献の中では火座霧と呼ばれる村などだが、中には北海道の妖怪コロボックルと共存していた一族もいる。
魅素裸の多くは種族名の通り、裸に近い格好を好み、人間の男性を惑わして虜にするなどした。
虜になった人間は、性行為の虚をついて食べられたり、虜のまま奴隷にされたという。
行商を営む者も多くおり、客寄せの為に裸に近い格好で品を並べて売っていた。
その殆どが非常に高額で、よく色香に惑わされた者が値を見ず品を購入して後悔するという話が文献に見られる。
この商方が魅素裸の元となったと思われる。

中でも文献の中に頻繁に出てくる名前を持った魅素裸がいる。

七菜 魅御
徒党を組んで貧困問わず泥棒に入り、なぜか数珠をコレクションしていた。
また洞窟に住んで人を惑わしては追いはぎ行為を行っていたと言う話もある。
遠野地方の中には、間の抜けた子猫の鳴き声が聞こえたら厳重に戸締まりをするという風習が今も残っているが、
これは七菜がやってくるという合図から来ているらしい。

著 猛威
人を惑わす術に長け、魅了した者を外敵と戦わせては身を守っていたという。
著が口伝で残した秘薬は服用した者を魅了する効果があり、これは桃太郎の吉備団子のルーツと言われている。

瀬美 裸雛
厳格な性格であったが、弓の扱いに優れており、時折狩人や武術者にその技術を授けていたという。
狩猟を生業にする者のなかには、瀬美を神仏と同等に扱い祀っている一族も存在する。

また洋蘭博士は魅素裸は実在した可能性があるとも言っている。
それは遠野の伝承にある、女性が幼い時にかかったという寄生虫病である。
今までは回虫などが原因となる病気と言われていたが、
奇妙なことにこの寄生虫病は寄生虫が尻尾のように垂れ下がっていたというのだ。
この正体不明の寄生虫に蝕まれると身体が発育して運動能力は劇的に上昇するが、
逆に知能が低下して簡単な計算も出来なくなり、さらには羞恥心がなくなっている為に
裸、若しくはそれに近い格好でうろつくため、不憫に思った村人が隔離村を作っていた。
やがて理性を完全になくした患者は猿になったということだ。

民明書房刊『世界男子の趣味4 ネコミミ娘のルーツ』より


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