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今はいないフレンドへの手紙

1(・ω・):2004/01/26(月) 15:57 ID:KaaEKPbo
俺はFF11に疲れ切っていた。
日々続く・・PTを組むための白争奪戦・・
オートリーダの気遣い・・・効率優先のレベル上げ・・・
揃わない限界アイテム・・・・・・毎日3、4時間の睡眠時間・・
FF11を始めて3ヶ月、もうFF11を辞めたいと思うこともあった・・
そしてメインジョブを封印し、ジュノから離れた・・・
心の故郷ウインダスへ(本当はバス人なのだが)・・

そこで俺はシーフを上げる事にした。
レベルも10になり、PTを組むためにオートリーダを発動・・
誘う相手は、なるべくランクの低い相手を選んだ・・なぜって?
それは初心の心を取り戻したかったから・・
FF11を始めた頃のドキドキを取り戻したかった。
そして6人が揃った・・・そして君と出会った。

210(・ω・):2004/02/05(木) 01:19 ID:0VPyKqME
>>205
ごめん、全然そーゆう意味じゃないのよ
弁解させてしまって申し訳ないです
以降、読み手に戻ります、マジでごめん

211第47章 〜頑固職人の食の道〜:2004/02/05(木) 06:07 ID:w8714VA6

「・・・これが依頼の物だ・・・」
そういってガルカはヒュームの男に一振りの剣を渡す。
「さすがだな、噂どうりの名品だぜ!」

バストゥー区・大工房
鍛冶ギルドの片隅にたたずむ一人のガルカ。
その一振りは竜をも軽くなぎ払うとまで言われた名工であった。
今ではギルドの指南役として生活しているがやはりそれだけでは生活は厳しく、
冒険者の依頼を受けることもある。

「馬鹿モンッ!、これがアイアンソードだと!?」
  鍛冶の業を教えてほしいと懇願してきた冒険者もまたしかり。
「・・にゃはは・・ふ・ふらんべるじゅ〜・・なんちて・」
ふにゃふにゃの剣を見つめながらシュンとなっているミスラ。
「これだから最近の若造は・・」
これではこの先、職人の業が受け継がれてゆくのかと不安がよぎる。
「ま〜、おなかがすいてたらいいもんもできにゃいのよさ♪」
そういってバッグからなにやら取り出し。
「は〜い、これししょーの分なのにゃ〜ん」
そういって手渡された薄い包み紙。
なにやら甘い香りが漂ってくる。
「俺は甘いモンはダメなんだがな・・」
以前食べたパイは甘ったるくてとてもじゃないが食えたものじゃなかったのを思い出す。
それもいつ食べたかなんて思い出せないくらいむかしのことだが・・・。
「あたしのちょ〜じしんさくなんだから〜♪味見くらいいいじゃない。ね♪」
「フム・・」
ソレはロランベリーを使った砂糖の塊のようなものにしかみえなかったが・・
味見くらいせねばさすが悪かろうと、意を決して口に運んでみた。
「・・・旨いじゃないか・・」
見た目とは裏腹に控えめな甘みとロランベリーのさわやかな酸味が口の中に広がる。
しっとりとした食感がなんともここちよく感じられ、思わずもう一つと考えてしまった。
「あたりまえにゃん♪あたしだってこれでも職人なのにゃ〜」
「ほほぅ・・何事もその道の達人有というわけか・・」
「そうだ!せっかくだから〜、あたしが料理おしえたげるぅ〜」

「ばっかも〜ん!!・・てなんでゆでたまごが炭だんごになってるのよ〜!」
「・・ンムゥ・・これはコレで旨いかもしれんぞ?」
この年になって叱られるとはな・・・。
道は違えどやはり職人たるものこうでなくてはな。
彼は胸の内にまた新しい情熱が湧き上がるのを感じていた。
しばらくは弟子でいるのも楽しいかもしれんな・・・
師匠と弟子・弟子と師匠。
二人の微妙な関係はまだはじまったばかりである。

「苦ッ!」
「・・・やっぱだめじゃん」

第48章 サルタバルタに積もる雪

212(・ω・):2004/02/05(木) 12:35 ID:moydOLsQ
かれこれ引退して3ヶ月くらいになるのかな
ここで色々ストーリーを考えてテキスト作っているとFFの事が頭に浮かんできたりします
タルタルだったので最初に居たウインダスの風景とかマンドラゴラとか

最初の頃は楽しかったな。
何も判らないから色々無茶な事もしたかも

もう一度ウインダスを歩きたい気分になってきたりします
やっぱり好きなんだよね引退してもここに居るって事は

48章考えていたら何となく思ったんでちょっと書いてみました

213(・ω・):2004/02/05(木) 14:22 ID:Ot0W0O46
国の要請でギデアスに赴くさい、久々に自分の足で踏みしめた
サルタバルタに白いものが積もっていた。
見上げると空から白いものがチラホラと舞い下りている。

肩に舞い下りたソレは、雪に似た灰だった。
遠く、エルシモから風に運ばれてきたのだろう。

普段は騒がしく跳ね回るマンドラゴラ達がやけに大人しく感じる。
彼らはコゾって空を見上げていた。

エルシモ島に端を発する植物型のモンスター、マンドラゴラ
奴等が何時、大陸に渡って来たかは解らない。
ミスラと共に渡ってきたのか、それとも流れ着いたのか・・・

ふっと思う。
彼らは種の時に灰と一緒に飛ばされてきたのではないかと。
舞い下りる灰を見つめる彼らは、故郷を懐かしんでいる用に見えた

学院にマンドラゴラの研究をしている博士がいる事を思い出す。
彼にいつか聞いてみようと思う。

彼らは何処から来て、何処にたどり着くのかと。

第49章 チョコボの知られざる生態

214わーお 先越されたから外伝:2004/02/05(木) 14:25 ID:3bcCvJVs
ウィンダス連邦軍及びウィンダス所属冒険者の混成軍によるオズトロヤ城襲撃作戦
作戦名:サルタバルタの雪

オズトロヤ城ニ到着
入口ニやぐーどヲ確認─目標6
命令ヲ受信
命令:ソード10・カップ10・バトン10大隊ニテ城内ニ突入
    コイン10大隊ハソレヲ援護セヨ
命令ヲ実行
城内ニ突入完了
命令ヲ受信
命令:冒険者ヲ援護シ、おずとろや城ヲ制圧セヨ
命令ヲ実行
右前方ニ冒険者ノぱーてぃヲ確認
やぐーどト交戦中─目標2
魔法ニテ援護
ふぁいあノ詠唱ヲ開始
・・・・詠唱完了────命中ヲ確認
冒険者ノ負傷ヲ確認
けあるIIノ詠唱ヲ開始
・・・・詠唱完了──効果ヲ確認
目標沈黙
先行スル冒険者ニ追従
目標ヲ確認───目標4
冒険者ノ迎撃開始ヲ確認
援護開始
さんだーノ詠唱ヲ開始
・・・・詠唱完了───────命中ヲ確認
目標ヲ確認───目標7
冒険者ノ負傷ヲ確認
けあるIIノ詠唱ヲ開始
・・・・詠唱完了──効果ヲ確認
命令ヲ受信
命令:作戦ヲ放棄 
    先行スル冒険者ニ呼ビカケ、共ニ撤退セヨ
冒険者ノ撤退ヲ確認
─負傷シタ冒険者ヲ発見
けあるIIノ詠唱ヲ開始
・・・・詠唱完了──効果ヲ確認
命令ヲ続k────
エラー
脚部ニ手裏剣ノ被弾ヲ確認
移動力───8%に低下
右肩部ニ手裏剣ノ被弾ヲ確認
胴部ニ手裏剣ノ被弾ヲ確認
けあるIIノ詠唱ヲ開始
────失敗
けあるIIノ詠s────────

作戦名:サルタバルタの雪
さるたばるたハ南国ダカラ雪ハ降ラナイ
私ガ12日前マデ配属サレテイタぼすでぃん氷河ハイツモ雪ダッタ
タマニあうとぽすとニ逃ゲコンデクル冒険者達ヲ援護スルタメ
もんすたーヲ撃退スルコトモアッタ
デモ、アソコデハイクラ殺シテモナニモ残ラナイ
降リ積モル雪ガ全テ覆イ隠シテシマウカラ・・・
さるたばるたニモ雪ガ降レバ、私ハ戦イニ疑問ヲ持ツコトモナカッタノダロウカ・・・・


「・・・・・−ド・・・・・ソード・・・・・ソード!」
聴覚せんさーノ再起動ヲ確認
視覚せんさーノ起動─────失敗
「ソード! よかった!本当によかった!」
胴部ニ液体反応ヲ確認
──コレハ・・・・涙・・・・・・・・?
「あなたが助けた冒険者がね あなたをつれて帰ってくれたのよ」
自己診断ぷろぐらむヲ起動
────脚部・右肩部・胴部ニ損傷ヲ確認
「ソード、ごめんね・・・痛い思いをさせてごめんね・・・戦いが嫌いなのに戦わせてごめんね・・・・・ごめんね・・・」
音声しすてむノちぇっく────起動確認
『泣カナイデクダサイ あぷるるサン』
「ソード・・・」
『私ハ人ノ役ニ立ツノガ好キデスカr──』
音声しすてむ・ふりーず
再起動───失敗
再起動───失敗
再起動───失敗

─── 一度ハ、人ノ役ニタテルナラ意思ヲモタナイタダノ機械ニナッテモイイト思ッタ
デモ今ハ意思ヲモッテイテヨカッタト思ウ
コンナ私ノタメニ、泣イテクレル人ガイルナラ・・・・

「ソード? 返事をしてソード! ソード!!」

私ハモット人ノ役ニタチタイ
私ハモットコノ人達ト一緒ニ──生キ───タ─────イ─────・・・

エラー
自己診断ぷろぐらむヲ起動
思考ぷろぐらむニ異常ヲ確認
緊急停止ぷろぐらむ起動
5秒後・全機能ヲ停止─────

作戦名:サルタバルタの雪
失敗
損害・冒険者18名 ウィンダス連邦軍7名 カーディアン112体

215(・ω・):2004/02/05(木) 14:26 ID:Ot0W0O46
誤字はヌルーして

216(・ω・):2004/02/05(木) 15:08 ID:m3k5ThkY
>214

(  ゜Д゜)



( ゜Д゜)・・・・・・・・





(  iДi)・・・・・・・・・・・・

217(・ω・):2004/02/05(木) 16:16 ID:04F2Jh3.
>>214
8章のソードじゃないかぁ(つД`)

218(・ω・):2004/02/05(木) 16:29 ID:aq5m.VSw
>>214

あああ!!この!このスライムオイルをあげるから
生き返ってくれぇええ...うわああああああああん!! ヾ○凹”<ジタバタ

21948章 サルタバルタに積もる雪 外伝2:2004/02/05(木) 19:12 ID:79cD7M4s
書き始めたら文量多杉。とりあえず貼り(ノ∀`)

ざく、ざく、ざく、ざく・・・
大地を白く覆い尽くす雪を踏みしめるたびに、自身の巨体の重みのために踝までも足が埋まる。
厚手のクロークを着込み、雄牛皮のブーツを履いていてですら、身を切る寒さは正直こたえる。
「何をやってるんだ、俺は・・・」
防寒着に覆われていない尻尾を縮みこませながら、巨漢のガルカがぼやきを呟く。
ザルカバード。極北の地であるこの白い土地は、いくら白魔道士であり、瞬時にこの地へと転移が
可能な彼であれ、好き好んで訪れるような場所ではない。
かつての戦で、この地で果てた者たちの死霊が常にさまよい、闇の眷属たる一つ目の悪魔やその
下僕の、ガルカの彼をも上回る巨体の巨人族。ただ歩いているだけでも、その足場の悪さ、寒さで
難儀だというのに、一瞬たりとも気を抜くことはできない。
ただ、約束してしまったのだ。約束してしまった以上、それを裏切るわけにはいかない。

「雪って、まぁ〜っしろで、ふわふわしてて、冷たくって、ほんとにキレイなんでしょ?
見てみたいなぁ〜」
所用で訪れたウィンダス、その水の区にある馴染みの宿屋で、宿主の子供であるタルタルの少女に
そんなことを言われたのは、3日前だった。
「ミンダルシアは温暖だからな・・・残念だが、流石に雪は降るまい」
肩をすくめるガルカを、ちいさなほっぺをぷぅっと膨らませ一生懸命に睨み付ける少女。
「どうしてそういうこと言うの、おじちゃん?わかんないじゃない、降るかもしれないでしょ!」
そういって、ちぎれんばかりに腕をぶんぶんと振る。ぽこぽこと彼の足に当たるが、まったく
痛くない。
「だがな・・・もしここに雪が降るとしたら、それは大ごとだぞ?
──そうだな、ここのはるか北、ジュノの都の先にクフィムという島がある。そこは、年中雪に
覆われているんだ。お前も大きくなったら、そこに行ってみるといいぞ」
いかつい顔にちょっと困った色を浮かべながら、ガルカがそう諭す。
しかし、タルタルの少女はぶんぶんと勢いよく横に首を振った。

22048章 サルタバルタに積もる雪 外伝2:2004/02/05(木) 19:13 ID:79cD7M4s
「そうじゃないの、すぐに見たいの!ここで見たいの!おっきくなるまでなんて、待ちたくないの!」
・・・無茶な話だ。愛らしく思っている顔見知りの少女だが、一度我侭を言い出すと、切りがない・・・
助けを請うべく、少女の母親──女宿主を見やると、彼女はこちらを見やりながら、ただ苦笑していた。
無念、援軍は期待できそうにない。
「そーだ!おじちゃん、ガルカさんだけどすごい魔道士さまなんだよね?前、一度雪を見せてくれたよね?」
急に、ぱっと顔を輝かせたと思うと、少女が言った。
はて、なんのことだったか──そうだ、一度少女に、ほんのわずかだが、雪を見せてやったことがある。
とはいえ、それはバストゥークで開発された新型の花火、「ブリリアントスノー」を偶然手に入れたので、
目の前で見せてやっただけなのだが。少女はどうやら、それを彼が魔法で出したのだと勘違いしているらしい。
「ああ・・・確かに、出してやったな。あれでいいのか?あれでいいのなら・・・」
「ちがうの!あんなちょっぴりじゃなくって、も──っといっぱい見たいの!」
少女自身から提案された打開策にほっとするのもつかの間・・・再び少女に言葉を遮られる。
「ねっ、ねっ!お願いおじちゃん!また雪を降らせて!いっぱい、いっぱい降らせて!」
彼の足にひしっと掴まり、上目使いに瞳をうるうるとさせながら哀願する少女。
うっ・・・だめだ。この表情には逆らえない・・・
「──分かった、分かった。何とかしよう。少し時間がかかるかもしれないから、それまではよい子で待っていろ」
たまらず言ってしまう彼。とたんに、少女はまるで春先のたんぽぽのように顔を輝かせた。
「うん!約束だよ、おじちゃん!」

22148章 サルタバルタに積もる雪 外伝2:2004/02/05(木) 19:14 ID:79cD7M4s
果たして、どうしたものか・・・
頭を抱えてテーブルに突っ伏している彼の側に、ちょこちょこと小さな影が寄ってくる。
「やれやれ、ごめんねぇ。うちのがわがまま言っちゃってさ」
この宿の主人のタルタルだ。
「──どんなにこの身を鍛えようとも、子供には勝てん」
うなだれて言う彼に、女主人は苦笑で返す。
「話はだいたい聞いてたよ。サルタバルタに雪ねぇ・・・何か、手はあるのかい?」
「正直・・・なにも思いつかん」
尻尾がしょげ返る。隠したところで仕方がない、純然たる事実だ。
「よし、ピチチが迷惑かけたお詫びだ。このチャママさんが、一つ知恵を貸してあげようじゃないか」
自信たっぷりに腕組みをしながら、女主人が言う。少し嫌な予感がしたが・・・結局、彼は応えた。
「この際、何でもいい・・・教えてくれ」

「氷の塊」を12個。それが、チャママの注文だった。「氷の塊」とは、文字通りのものではなく、分割結晶化される
前の氷のクリスタル・・・強力な氷の魔法力を秘めた結晶体だ。分割されたクリスタルとは異なり、その結晶は非常に
不安定で、決して人の手で作り出せるものではない。
時おり発生する自然の奇跡──魔法力が極端に集中した際に発生する、自立行動するエネルギー体、「エレメンタル」
の核として生じるもののみの為、なかなかに貴重な品なのだ。
そのエレメンタルを見つけるには、氷の魔法力の集中する土地でなければいけないため、永久凍土ザルカバードを
訪れたのだった。
だがしかし、この地であっても、それにお目にかかれるのはまれ・・・そのため、彼は何日もここに留まらざるを得なかった。

22248章 サルタバルタに積もる雪 外伝2:2004/02/05(木) 19:14 ID:79cD7M4s
「氷の塊12個と、ブリリアントスノー3個・・・揃えて来たぞ」
あちこちがぼろぼろになったガルカが「ララブのしっぽ亭」に戻ったのは、彼が発ってから、早1週間が過ぎたころだった。
「おーおー、ご苦労さん。これだけあれば、すっごいのが作れるよ〜」
ニコニコしながら受け取るチャママを疲れ果てた目で見やりながら、彼はたまらず突っ伏した。
「兎に角、よろしく頼む・・・」
「はいよ!」
一式を並べ、何やらぶつぶつと呟き始めるチャママ。
「ここをこーして・・・あれはこうで・・・ほいっ!」
ぐぉぉぉ、ぼ─────んっっっっ!!!!
爆音、轟音、そして閃光──びりびりと宿全体を震わせ、どうやら・・・なにか合成めいたものが行われたようだ。
「よぉっし、上出来!これを使えば、すっごいことになるよぉ」
チャママが会心の笑みを浮かべていた。
「何がどう「すっごい」のか、不安なのだが・・・恩に着る」
ひと筋冷や汗をたらしながら、透き通ったアイスブルーの球体──そこからなにやら一本、導火線のような紐が伸びている
──を受け取った。
「名づけて、「豪雪くん1号」!ふふふ、どうなるか見ものだねぇ、まったく」
満足げにしているチャママの姿に、返って心配になってくる。
実に不安であった・・・

22348章 サルタバルタに積もる雪 外伝2:2004/02/05(木) 19:15 ID:79cD7M4s
氷曜日の西サルタバルタは、抜けるような快晴だった。
雲ひとつなく、暦の上では冬であっても爽やかな風が吹き抜け、多少の肌寒さはあっても先日まで滞在していたザルカバード
とは比べ物にならない。ましてや・・・どう考えても、雪が降るような気温でありはしない。
「おじちゃん、早く早く!」
急かすピチチを見下ろしながら、ガルカは先ほどとは違う不安を感じていた。
確かにこの「豪雪くん1号」は、「あの」チャママの作だ。しかし・・・本当に、このサルタバルタに雪など降らせることができる
というのだろうか?
普通、どう考えても不可能じゃないのか?
理性的でリアリストな彼には、やはりどうにも信じられなかった。
「ね〜ってば、早く雪見せて!」
ズボンのすそをぐいぐいと引っ張るピチチを落胆させるようなことはしたくない。が、やらないわけにはいかない。
えぇい、ままよ!
心を決めると、球体から生える導火線にクリスタルを使い火を点した。
チャママ曰く、「豪雪くん1号」の中心に埋め込まれた起爆用のブリリアントスノーが回りのクリスタル結晶体に反応してなんたら
かんたら・・・よくわからないが、「すごいこと」になるという。
「何があるか分からんから、俺の足元で伏せておけ!」
ガルカはそう叫ぶと──渾身の力を込めて、天高く「豪雪くん1号」を投擲した!
透明な球体はぐんぐんと天に昇り、刹那──

シュパ───────────ン・・・・・・

サルタバルタを染め上げるほどの閃光と共に、炸裂した。

22448章 サルタバルタに積もる雪 外伝2:2004/02/05(木) 19:16 ID:79cD7M4s
「ん〜・・・・・ん?」
光のまぶしさにびっくりしていたピチチが、恐る恐る目を開ける。
すると、その目の前をはらりと何かが通り過ぎた。
空を見上げる──
「わぁぁ・・・・・・!」
その目に映ったのは、天からこんこんと舞い落ちる、数え切れない程の、純白の雪の粒だった。
「すご───い!おじちゃん、すごいよぉ!」
「まさか──本当に、降るとはな・・・」
ガルカの白魔道士は、天を見上げながら、呆然とそれだけ呟いた。

2時間後。
変わらぬ勢いで振りつづける雪で、乾いたはずのサルタバルタの大地が白く化粧をし始めていた。
いまだに雪はこんこんと降りつづけている。
ピチチは、いつの間にか集まってきていた友人たちと、ありえないはずの雪で楽しそうに遊んでいる。
底冷えしたのか、動きの鈍くなったクロウラーが1匹、いつも以上にもそもそと視界の端を通り過ぎる。
耳を澄ませば、どこかでヤグードがくしゃみをしたらしき音が。
「──これは、一体いつまで降るんだ・・・?」
ガルカの白魔道士は、天を仰ぎながら、ただ呆然とそれだけ呟いた。

結局、雪は一昼夜降り続き、翌朝のサルタバルタは真っ白な雪化粧に覆い尽くされた。
温暖なサルタバルタに、突如訪れた大雪。
史上まれに見るこの珍事は、ヴァナディール天気予報協会の記録に、永遠に刻まれることとなった。

「こんにちは冒険者さん。ウェザーリンクシェルです。今日のサルタバルタ地方は、全日大雪で・・・」


〜 Fin 〜

225第49章 チョコボの知られざる生態:2004/02/05(木) 20:50 ID:aq5m.VSw
1日目

ジュノ上層でチョコボ免許の発行をお願いしに行ったところ、免許がほしけりゃ
元気の無いチョコボにゴゼビの野草を食べさせろと言われる。
仕方が無いので苦労してクンダルフの涸れ谷で採取してくる。
ちょっと硫黄臭いその野草が嫌いなのか、チョコボはイヤイヤと駄々をこねる。
俺がどれだけ沢山のWabi Hareタンを殺したと思ってるんだ。
お前なんかよりよっぽど小さくて愛らしい。
正直殴ってやりたくなったが、ぐっとこらえた。所詮ケダモノだ。

2日目

また餌の時間になった。
俺の持ってきたゴゼビの野草は少々元気が無い。せっかく鮮度抜群産地直送だったモノを。
そんなに俺が憎いのか。俺はお前を苛めた獣使いじゃない。
正直殴ってやりたくなったが、ぐっとこらえた。所詮ケダモノだ。

3日目

2日前に採取したゴゼビの野草が既に茶色く変色した部分が出始めた。
また採取しに行くのが面倒なのでこっそりそのまま持っていく。
どうせ食うのは俺じゃない。
すると、意外なことにチョコボはおずおず食べた。しかし、まずそうなカオをしている。
それが人様からモノを頂く態度か。
正直殴ってやりたくなったが、ぐっとこらえた。所詮ケダモノだ。

4日目

段々色が変わっていくゴゼビの野草を懐に隠して持っていく。
チョコボ厩舎の人間に見られたら何か言われるかもしれない。
たかがケダモノの為にこれ以上苦労するのは嫌だからな。
茶色くなった野草をチョコボの口元に持っていくとすんなり食べた。
機能より抵抗がないようだ。人間様なら嫌がるような鮮度のモノでも平気で食うなんて、
やっぱり所詮ケダモノだ。

5日目

ヤバイ。激しくヤバイ。
ゴゼビの野草の色だけでなく、少々臭いも硫黄めいてきた。
いや、元から硫黄臭かったが、なんていうか腐った卵の匂いだ。
これは植物の臭いじゃない。だが、こうなったのもケダモノの自業自得と思い、そのまま与える。
またしてもすんなり食べる。
そろそろ食い物とはいえないレベルのモノを平気で食うなんて、やっぱり所詮ケダモノだ。

6日目

今日が最終日。ゴゼビの野草は原形をとどめない。一部液体化しているが、厩舎の人間が俺の
気配に気付く前に無理矢理食わせることにする。
しかし、俺が近づくとチョコボは嬉しそうに鳴いた。
そして、既に腐敗臭漂うソレを美味しそうに食べる。何かがおかしい。
そういえば、新鮮な時には見向きもしなかったこの草を、コイツは鮮度が落ちるごとに素直に食った。
ひょっとしてひょっとすると、こいつはゲテモノ食いなのか!?
だらだら脇の下から嫌な汗が流れているところで九社の人間がやってきて、俺に免許をくれた。
なんでもチョコボの心を理解したからいいとの事。悪いが全然わかってねぇ!むしろわかりたくねぇ!!
しかし、ありがたく免許は頂く。

そして、厩舎のやつらがいうには、チョコボはギザールの野菜が好物だとか。

・・・

俺は今、ギザールの野菜とやらを腐らせてから与えるべきか否か、悩んでいる。


第50章 ボストーニュ監獄で会いましょう

226(・ω・):2004/02/06(金) 01:20 ID:8dniHBT2
>214
( つдi)・・・・・・

227(・ω・):2004/02/06(金) 11:59 ID:BnnL6E9k
怒号
爆音
戦哮
なんの前触れもなく突然訪れたオークの襲撃
その大軍団の前に、サンドリアは次々と蹂躙されていった・・・

「トリオンが3個大隊つれて遠征中にこの襲撃・・・オーク共にしてやられたな・・・」
国王デスティンは苦悩に満ちた表情でそうつぶやいた・・・

「もう南サンドリアはだめだ! 南サンドリアは放棄する!
 全員、北サンドリアに撤退しろ!!」
部隊に配られたリンクシェルから命令が届く
「撤退完了と同時に凱旋門を封鎖だ! ・・・リカール、ヘアラ!」
今は中隊長になった幼馴染に呼ばれ、リカールとヘアラは振り向いた
「国王はボストーニュ監獄を通ってロンフォールに抜け、脱出する手はずになった
 冒険者部隊をつれて行って、神殿騎士団と共に国王と国民を護衛してくれ」
「・・・わかった」
飛空挺では国民全てを逃がすほど乗ることができない
だから国王は全軍で危険なボストーニュを抜けてロンフォールに抜ける道を選んだのだ
「時間がないわ 行きましょうリカール」
「ああ」
言って、リカールは不意に閉じていく凱旋門の向こうに目をやった
聞こえたのだ
小さな悲鳴が・・・
「・・・すまないヘアラ 先に行っててくれ 向こうから悲鳴が聞こえたんだ」
「なんですって!?」
ヘアラは凱旋門に向かおうとするリカールをつかんで止めた
「もう向こうは完全に完全に地獄よ!死ににいくようなものだわ!」
「逃げ遅れている住民がいるかもしれないんだ 見捨ててはいけない!」
睨み合いはそう長くは続かなかった
「・・・わかったわ 必ず生きて帰ってね」
「ああ」
言い残し、リカールは凱旋門に走りだした
「リカール! ボストーニュ監獄で会いましょう!!」
その背にヘアラはそう叫ぶことしかできなかった・・・

残り少ないプリズムパウダーを使い、リカールは悲鳴の主を探した
──そして、見つけた
競売所の影に隠れるように身をちじめていたのはエルヴァーンの少年だった
もはやまわりはオークの群で埋め尽くされている
下手に動けば即座に見つかり、八つ裂きにされるだろう
見覚えのあるその少年にリカールは言った
「おまえ、ホームポイントはどこに登録している?」
「・・・西ロンフォールのアウトポストです・・・よく狩りにいくから・・・・・」
「上出来だ・・・!」
リカールは自分用の呪符デジョンを少年に押し付けた
「こいつで脱出して、監獄の出口に向かって待て
 国王を連れた騎士団がそこに現れるはずだ」
「・・・! ありがとう!」
ぱっと顔を輝かせて、少年は移送魔法の渦にのみこまれていった
「・・・・さて」
リカールはゆっくりと立ち上がった
もはやプリズムパウダーも残っていない
「約束は・・・守らないとな・・・・」
言ってリカールは神殿騎士団正式長剣を抜いた
そして、雄叫びをあげながらオークが渦巻く凱旋門につっこんでいった・・・・


第51章 ジャグナー森林遭難記

228(・ω・):2004/02/06(金) 14:47 ID:jsggSB.I
>>227無事会えることを祈っているよ。

229(・ω・):2004/02/06(金) 15:24 ID:T4fLMXkE
第51章 ジャグナー森林遭難記

ひゅむの白魔道士、白姫と樽けもりんはジャグナーにピクニックと称してきのこ乱
獲ツアーに来ていた。
というのも前日、思い立ったように白姫がいった一言から急遽狩り出されたのだ。

「きのこ乱獲してー、魔女串つくってー、バレンタインにあげなくちゃー!
ハートチョコはもとでかかるしー!シフくんは最近凹んでて引き込んでるから、
樽けもりんちゃん明日一緒に来てね★」

どう考えても白魔以外は食べ無さそうな魔女串を彼女は前衛ばかりのLSメンに配ろ
うとしているらしい。コスト削減w きっとお気に入りじゃない人はNQなんだろうな
と樽けもりんはぼんやり考えていた。おkの返事も聞かず、白姫はお昼12時にル・
ルデ集合と告げ去って行った。

翌日・・・・
約束の時間より3時間遅れて白姫が約束のル・ルデの庭へやってきた。

「いい天気になったわねー♪」
「雷なってましゅよ、白姫たん・・・・」
「・・・・・・サイレスッ」
「ふぐぅ・・・・」

なにかいいたそうな樽けもりんを横目に、白姫はどんどんきのこを追い掛けていった。彼女の目にはもはやきのこしか見えていない。
虎がいたってリーチがいたって関係ない。あいつらは敵じゃない!障害物にすぎない。
「ヒャッホーーイ!ヘキサストライクゥー!」
いまだサイレス中の樽けもりんは彼女の後を短い足で、追い掛けるので精一杯だった。

樽けもりんは、一つ心配なことがあった。先をいく彼女はとんでもない方向音痴な
ことで有名な白姫だった。。。。。
レベルあげでも一人迷って死ぬ。ミッションでも一人で迷って死ぬ。
まさか・・・・・まさかジャグナーで・・・・・

考え事をしていたら、さっきまで樽けもりんの横にいたハズの白姫はどこかへ消えていた。


PT会話から流れるWSの合図。ヒャッホ・・・さっきまでのヒャッホイの声がいつ
しか聞こえなくなっていた。

やっとサイレスのとけた樽けもりん。
「白姫たん!どこでしか?;」

「わかんないーー;;;」

あわててMAPを開く樽けもりん。しかし白姫をしめすマークがどこにも見当たらない。
どうして・・・ジャグナーにいるはずなのに・・。

樽けもりんは、途方に暮れながら彼女を探し出すまで家に帰れないと思うと切な
くなった。おやつに雪山ロランベリーもってくるんだったな・・と。
今夜はママンがおいしい御飯をロイヤルお鍋で作ってくれるのに・・・と。

52章「僕とマンドラたんとキノコたんの生きる道」(´・ω・`)

230(・ω・):2004/02/06(金) 15:42 ID:SqdnXxJM
 「お兄さん、お兄さんちょっとお話聞いて欲しいタル…」
不意に声をかけられ辺りを見回すがそこには誰も居なかった。
 「ここタル…」
ズボンの裾を引かれ、ふと足元を見ると
そこにはみすぼらしい格好をしたタルタルが私を見上げていた。

 「なんだい?坊や。」
私はしゃがみ、その子を見つめて言った。
その子は今にも泣き出しそうな、か細い声でただ一言
 「お金をくれないタルか?」
私は居たたまれない気持ちになった。
先の大戦より十余年、人々や国はかつての賑わいを取り戻し、
国家間の緊張状態も緩和され平穏な日々が戻りつつあった。
しかしそれは表面的なものであり、ふとした拍子に未だに残る傷跡を垣間見ることがある。
この子も戦渦に巻き込まれ親を無くし貧困に喘ぎ、
それでも必死に…本当に必死に生きてきたのであろう。


続き知りたーい、なんて人いたらパパがんがって続けちゃうぞー。

231(・ω・):2004/02/06(金) 15:48 ID:E827GLx.
パパァン、よろしくにゃん♪

232(・ω・):2004/02/06(金) 15:50 ID:AaLA.fTg
>>230
も、もしもし?

233(・ω・):2004/02/06(金) 15:50 ID:SnhhV.3w
>230
キノコもマンドラも見えないけど
それが第52章で、今後キノコやマンドラがでてくるならなら遠慮なく続けてください
単に全然関係ない小説思いついただけなら他あたってください
第52章として続けるにしても、できるだけ1レスにまとまってたほうがGOODです

234230:2004/02/06(金) 16:06 ID:SqdnXxJM
もづいた

いや、もづけられヌ。
SSスレかと思ったのさ!!!111!!!!!11
私をバカだと罵れ!いや、罵ってください!!!!!!1
私がバカだったあああぁぁぁぁああああああああああああorz
ごめん(⊃Д`;)

235(・ω・):2004/02/06(金) 16:08 ID:.i5H1BqE
>>234
そんな時は>>4見習おう

236230:2004/02/06(金) 16:21 ID:SqdnXxJM
「お金を貰ったとして君はどうするんだい?」
「あのね、詩人のキノコ」帽が欲しいんだけど手伝ってくれる人がいないから
お金で雇おうと思うの。バカ多いから金さえ払えば…ね。わかるでしょ?」
「マンドラぶん殴って楽器でも売ってろクソタル!」
 酷いタル!酷いタル!キャッキャタルタル!と喚いている謎生物に私はさらに追い討ちを掛けた。
「コロッケ食って寝てろ!デブ!」

〜52章 糸冬〜

237(・ω・):2004/02/06(金) 16:24 ID:VPb5ZPjs
まともな続きあるならこっちに
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/game/6493/1069286910/l100

238(・ω・):2004/02/06(金) 16:37 ID:VPb5ZPjs
次のお題が無いので[SqdnXxJM]のを外伝扱いでいく?

239(・ω・):2004/02/06(金) 16:38 ID:/bZY8ZxE
随分なやっつけだね

240(・ω・):2004/02/06(金) 17:14 ID:c97InUnQ
>238
その方向で

24152章 糸冬:2004/02/06(金) 18:31 ID:TpaiHmdg
糸まきまき、糸まきまき、ひいてひいてトントントン
糸まきまき、糸まきまき、ひいてひいてトントントン
でーきたできたタルちゃんのセーター

私、白姫。
今年の冬はバレンタインにむけて、ずーと糸まきしてたわ。
なんたって、シフタルちゃんにためだもんね〜。
お返しは、300倍が相場だしー
癒しの杖ほしいのよねー
うふ

「タルちゃーん、今どこにいるの」
「オズでコッファー乱獲w」
「今、いくからまっててー」

「はい、これプレゼント」
「ありがとう、白姫なんかほしいものあるw」
「肩こっちゃたしー、なんか癒されたいなー」
「うはwww、おkwww」

タルは一人になって考えた。
「何してるんだろー ぼく こんなこと終わりにしたいなー」

Treasure Coffer ポップ

シフタルは、Treasure Cofferを見つけると向かっていった。
もう、さっき考えたことは忘れている。


53章 そして6人目を見つけた

242(・ω・):2004/02/06(金) 18:38 ID:8F7G0kUE
お題がちと変わって島種
コノママイクノ?

243(・ω・):2004/02/06(金) 18:50 ID:hDu1jky6
52章そのものを飛ばして次のお題に行ってはいかがでしょ。

244(・ω・):2004/02/06(金) 18:52 ID:Y8efupYc
52章もう一回、次のお題も決め直しだな

245(・ω・):2004/02/06(金) 19:29 ID:8F7G0kUE
せっかく書いてくれた241タソに悪いので
53章「僕とマンドラたんとキノコたんの生きる道〜そして6人目を見つけた〜
」(´・ω・`)

ってどう? (・ω・)

246(・ω・):2004/02/06(金) 23:32 ID:JCp24U.s
>>241さんの52章を53章とご変更して頂きまして、

51章 ジャグナー森林遭難記             >>229
52章 僕とマンドラたんとキノコたんの生きる道  >>230and>>236
53章 糸冬                        >>241


そして つぎのお題を 『54章 そして6人目を見つけた』 にするというのは如何でしょうか?

247(・ω・):2004/02/06(金) 23:49 ID:BkKcCom2
お疲れ様です。
まとめサイト管理人です。本日分うpしたのですが、
52章がややこしくて保留にしてあります。

もしお題通りの小説がUPされたらソレを掲載し、もし先に53章がきたら
52章をとばしていく予定です。せっかく241さんがかいてくださいましたが、
前の人の出したお題を踏襲(完璧でなくとも可とは思いますが)していないと
今後好き勝手なお題で小説をうpする人とそうでない人とで混乱するので、
敢えて省くことにしました。すいません。

というふうに自分なりの線引きをしてまとめております。御了承ください。
(本日、18禁的作品は取り下げました)

■■掲載する作品のガイドライン■■
基本的に全て掲載の予定ですが、以下のものに抵触する場合は掲載をしない場合があります。

・(お色気程度ではなく明らかに性行為を含む)エロ/グロを含む作品
・非オリジナル作品/既に他所で掲載されている作品
・お題とまったく関係のない作品
・FF11と関係のない内容の作品
・個人的な誹謗中傷、過度のジョブ/種族批判などが含まれている作品
・その他差別的な内容、倫理的に危険と判断される作品

よって、今回以下の掲載はそれぞれ見送ることにしました。
52章 僕とマンドラたんとキノコたんの生きる道  >>230and>>236
53章 糸冬                        >>241

※これはまとめサイトの独自の判断ですので、このスレで必ずしもいけないと
決まったわけではありません。このスレとしてのガイドラインはこのスレで考えて
いきましょう。

248(・ω・):2004/02/07(土) 00:37 ID:BajfveNw
よい判断だと思います。
管理人さんを支持します。

249(・ω・):2004/02/07(土) 01:13 ID:8UQjh6zI
アルタナ様が見てる!の作者です。

管理人さんの判断を支持します。
自分でも変なこと書きすぎたな、と反省しています。
実は、あまり良い作品ではないですが
「レイクラインの上で〜ヤグードの君〜」の作者でもあります。

これだけ多くの皆さんから作品が寄せられているので
まとめサイトの管理人さんが立てられたようなガイドラインは必要かと思います。

次は良い作品を書きます!
実はまとめて貰ってる事により、創作意欲が沸いてきました。
大変だと思いますが、よろしくお願いします。

250(・ω・):2004/02/07(土) 08:35 ID:VkZU7SJg
52章 僕とマンドラたんとキノコたんの生きる道

僕の道具袋には命が詰まっている。
たった5分の命。
呼べば答えてくれる、そばにいてくれる。

色んなものを見たくて旅に出た。
自由気ままに、好きな時に好きな場所へ、だから獣使いになった。

ジャグナー森林の湖
聖地ジ・タの晴れた空
西サルタバルタの夕焼け
見たいものに辿りついた時、いつだって思う。
「僕の旅はきっと永遠に終わらない」
嬉しかった。

僕が命を吹き込む君達は
僕が生きている限り永遠。
でも、長いヴァナ・ディールの世界から見れば
ほんの一瞬の命。

何も言ってくれないけど、いつだって聞いてみる。
「痛くないかい?寂しくないかい?」
もちろん返答は無い。
だから僕は行く。素晴らしいものを見せてあげたいから。
君達が生きる一瞬に大地が生む一瞬の風景を重ねてあげたいから。

ほら、また始まる。
東のから悠々と朝日が昇る。
海の端に金糸を纏わせ、アルテパ砂漠の全ての色を否定していく。
僕と君達だけの奇跡だよ。


「マンドラたん、キノコたん、次はどこへ行こうか?」


第53章 エルヴァーンの裁縫師

強引に軌道修正してみました'・c_・`

251管理人 </b><font color=#FF0000>(aVDzPvL2)</font><b>:2004/02/07(土) 23:09 ID:Iet0OTo6
お疲れ様です。
本日分うpしました。

そいでもって>>248>>249ありがとうございます。
ほどよくがんがります。

252まとめサイト管理人 </b><font color=#FF0000>(aVDzPvL2)</font><b>:2004/02/07(土) 23:10 ID:Iet0OTo6
すいません、管理人じゃスレの管理人みたいで変だ。

「まとめサイト」の管理人です。

253第53章 エルヴァーンの裁縫師:2004/02/07(土) 23:54 ID:EQp79xrc
あなたは、素晴らしいドレスをつくるエルヴァーンの裁縫師の話を知っていますか?

いつもの裁縫ギルドで、私は仲良しになったエルヴァーンの裁縫師とお喋りをしていた。
ウィンダスとサンドリアはなにもかもが反対だと、愚痴るように私は言った。
傍で聞いていたエルヴァーンの裁縫師は困ったように笑った。

「あなたの言うとおり、サンドリアは頑固で排他的だけれども、それでも私はサンドリアが好きなの。」
「だったら、どうしてサンドリアを出て、ウィンダスに?」
 私がそう質問すると、彼女はいつものあの柔らかそうな微笑を浮かべ、口をひらいた。

「私には昔の大戦で親は亡くなった…けれども5つ違いの姉がいたの。とても美しい人だった
 姉は私を親の代わりに全力で育ててくれた。裁縫のために、ウィンダスへ渡りたいと言ったとき、
 親族全員が反対したなか、賛成してくれて、お金もだしてくれて… 
 だから、私はいつか姉のため、ウェデイングドレスを作ろうとウィンダスで裁縫を学んだ」
「じゃあ、なんでドレスをサンドリアにおくったりしないのさ」
 私は、納得いかない、というようにか彼女にむかって言った。

「昔の話になるけれど…
 今から3年前、姉の結婚が決まった、という手紙がきて、私は喜んでドレスを持ってサンドリアにむかった。
 けれど、故郷でまっていたのは、姉が失踪した、という話だった。
 元々、姉に貴族がひとめぼれをして、結婚という話がもちあがったみたいだった。
 けれども、姉には元々前から愛していた人がいた。
 でも姉の愛した人は冒険者だった。
 そして姉はその愛する人と共に生きるため、サンドリアを出奔した。
 姉が残した手紙には、
 「あなたを独りにしてすいません。
  けれど、あなたと私の繋がりはけして消えることはありません。
  いつか、あなたの作った素敵なドレスを纏いに、ウィンダスへ向かいたいと思います
  あなたを、愛しています、心から」
 
 「だから、いつか姉がウィンダスへきて、ドレスを着にきてくれるまで
  ウィンダスを離れるわけにはいけないわ」
  そう言うと、彼女はニッコリと微笑んで、こう続けた。
 「それに、ウィンダスは裁縫する者にとって、離れるわけにはいかないわ」

254253ですが…:2004/02/07(土) 23:57 ID:EQp79xrc
すいません、次のお題わすれてました…。orz

「タルタルとミスラのサンドリア観光ツアー」
文章 ヘタレですいません・・・。

255第54章 タルタルとミスラのサンドリア観光ツアー 1/2:2004/02/08(日) 21:13 ID:glaE4hgA

 ミンダルシア大陸を渡りクォン大陸北部に位置する王都、
サンドリア王国へとはるばるやってきた二人の冒険者。
「温泉に行こう!」といいだしたのは、一週間ほど前のことだっただろうか。
吟遊詩人が聞けば詩にせずにはいられないであろう、幾多の苦難を乗り越えてきたが。(本人談)
今、最大の危機が彼らに迫っていた。

「迷った・・・」
「迷ったニャ・・・」

もちろんサンドリアに来たが初めての二人に道がわかるはずもなかった。
地元の利と思い、道行く人に声をかければ、
「ああ、楽園の扉へゆきたいのですね♪それではこt・・」
   無論、鋭く冷静な判断力でその場は切り抜けた。
「あ?温泉?シラネェコトもないな〜、まぁ俺と勝負して勝てば教えてやるぜ?」
   目的のために彼の申し出を受けて立つことに躊躇などしなかった。
   ただ、運は無かった。
「ごめん、配達の途中なんだ」
   そんな少年の姿に心打たれ、日が暮れるまで手伝ってしまっていたのは
   二人だけの秘密にしておいた。

「温泉入りたいニャ〜・・」
  「ぅぅ・・ぐすっ・・・」
「もう歩きつかれたよぉ、今日はもう宿をとって・・およ?」
  「おとうさん・・・どこぉ〜・・・えぐっ」
日も暮れて月が見えかけるという頃、街中とはいえ子供が一人で出歩くような時間ではなかった。
「どうしたの?ほら泣かないで〜」
タルタルはその小さな身体で精一杯少年を励ました。
こんなに近くでタルタルを見るのは、おそらく初めてなのだろう、
少年の関心は次第にタルタルの冒険者へとそそがれていった。
「おとうさんとはぐれちゃったの・・グス・・」
「にゃはは〜迷子なのね、アタシ達と同じニャ」
「おねえさんたちもまいご?」
「そうなの、私達も道に迷っちゃって・・えへへ」
「あはは」
やっぱり笑顔が一番だと、少年の姿をみて二人は思った。
「それでは行きましょうか」
「どこにいくの?」
「モチロン、迷子のパパを探しに行くのニャ!」
「ええ!?おとうさんもまいごなの?」
「そうニャ、みつけたらおしりぺんぺんニャ!」
「おしりぺんぺん・・・は置いといて、きっとお父さんもあなたが居なくて寂しいはずよ」
「うん、そうだね、ここでないててもしかたないよね」

256第54章 タルタルとミスラのサンドリア観光ツアー 2/2:2004/02/08(日) 21:15 ID:glaE4hgA
  道が暗くならないうちに、心が沈まないうちに。
「ごめんなさい、見なかったわ。大丈夫、きっと見つかりますよ。貴方にも楽・・」
  冒険者たるもの情報に見切りをつけなくては生きていけない。
「異常なーし!・・ん?彼なら昼間に北サンドリアで見かけたが・・」
  数多くの点が線に結ばれることで真実は浮かび上がってくる。
「ック〜約束だったな、さっき武器屋で見かけたぜ、なぁ坊主、もう一勝負しねぇか?」
  そして幸運の女神に見守られた者が成功をつかみ取れる。

「あっ!!おとうさん!」
「ム、今までどこに行ってたんだ!」
「ぅぅ・・・」
「パパさんが悪いのニャ!」
「なんだね?君達は?」
「もう少し息子さんの事見てあげてください、居なくなったのに気付かないなんてそれでも親・・」
「あのね・・ボクがいけないの。・・だから・・おとうさんあまりせめないで」
今にも堪えている涙があふれそうであったが、それは決して怒られたからなどではなかった。
父もそんな息子の事を見て、もはや何も言おうとはしなかった。
ただ一言。
「家へ帰ろうか」

父が去り行く時に何かを口にした、それは聞き取れるものではなかったが、
二人には何と言っていたか、なんとなくわかった気がした。

「めでたし、めでたしニャ〜」
「うんうん、でも一日中歩き回ってくたくただね」
「こういうときは温泉にでも・・ニャ!」
「・・あ!」


       *- あの超大作がついにSSへ! -*

第55章 AZIMATRIX

257(・ω・):2004/02/09(月) 11:29 ID:78EkpNTs
ところで、第15章で「レイライン」と言っている
白いうねうね=竜の背骨とも言われているモノは

「 ク リ ス タ ル ラ イ ン 」 ですよ、もまいら。

ミッションって、忘れやすいよね・・・(´・ω・`)ショボーン

258(・ω・):2004/02/09(月) 11:53 ID:BTuk1yFE
硫黄の臭い
何かがはじける音
たちこめる薄い黄色がかった霧
本来防護服を着て入るべき場所に見えるそこに、
およそ似つかわしくない、ローブ姿の15歳くらいの1人の少女が入ってきた
もの珍しそうにあたりを見回しながら、階段を上がり2階の部屋に入る
「よく来たね」
不意に声がかかった
見ると、そこには1人の老婆が笑顔で出迎えていた
「あなたが私を呼んだの?」
「ほう! これは驚いた 普通は呼ばれた事にすら気づかぬままここに来てしまうんだよ」
言うと、老婆は腰のポーチからスッと水のクリスタルをとりだした
「おまえさんはなかなか期待できそうだねぇ」
「ここはどこ?」
「ここは鉱山区・錬金術ギルド」
手の上ではクリスタルから即座に闇色の液体が練成される・・・!
「そう! ここはあんたの来る所じゃないよ!!」
言い放ち、液体を今少女が入ってきた入口にむけて放った!
「ぐあ!」
短い悲鳴とともに、そこに突如黒服の男が出現する!
「パウダーとオイルじゃあたしの目はごまかせないよ!」
「おのれ・・・暗闇薬か!」
男も水のクリスタルを取り出し、即座に目薬を練成した!
「お嬢ちゃん、お名前は?」
「Azima」
「そうかいAzima
ここに呼ばれたということは、おまえさんには素晴らしい錬金術の才能がある
だが、ここはお逃げ!」
老婆は風のクリスタルを取り出し、炎の矢を練成し、放った!!
男は素早く氷柱を練成し、全ての矢を撃墜する!
「さすがだな だが年には勝てまい!」
男は言いながら、土のクリスタルでインフェルノアクスを練成し、跳びかかった!
それに対し、老婆もまたファイアソードを練成し、構える
「Azima! 早くお逃げ!!」
老婆も剣を構え応戦する!
その戦いのすさまじさにAzimaはその場を動けなかった
決着はあっという間だった
ファイアソードが砕け散り、インフェルノアクスが老婆の肩に深深とくい込んだ
老婆がゆっくりと崩れ落ちる
───その時、Azimaの中で何かが目覚めた
「はっはっはっ! ついにくたばったかオイボレめ!
後は貴様を殺せば俺たちの勝ちだ!」
男は大斧を頂点まで振り上げ、まっすぐAzimaの頭めがけて振り下ろす!
「───っ!?」
Azimaは大斧の刃を、白刃取りのように両手で止めていた!
そして、見る間に斧の刃がドロリと溶けだす!!
「こっこれは、溶解薬!?」
完全にポールだけになってしまった斧を凝視し、男が驚愕する
Azimaは倒れた老婆のもとへ駆け寄ると、パンッと両手を打ち鳴らし、老婆にかざした
すると老婆の傷がみるみるふさがっていく!
「そ・・・・それはハイポーション・・・・貴様・・・・貴様っ!」
Azimaはゆっくりと立ち上がると、今度は男に手をかざした
「そんなバカな・・・・・・クリスタルなしだとおおぉぉぉっ!!?」
Azimaは再び両手を打ち鳴らし、目の前に小さな銀の輝きを練成する!
「そ、それは・・・まさか・・・・・シルバーブレット!?」
「いっっけええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
響く炸裂音!
銀の弾丸が光の速さで空を切り裂き、男の体を貫いた!!
「おのれっぐああぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
男は断末魔を残し、宙に掻き消えた・・・

───そして、60年後
「とまあ、こんな経緯で私はこのギルドにきたんだよ」
「それ・・・本当ですかぁ?」
若いギルド員はうさんくさそうにAzimaを見つめかえした


第56章 閉じ込められてガルレージュ 〜暗闇の7日間〜

259まとめサイト管理人 </b><font color=#FF0000>(e5rxaMKg)</font><b>:2004/02/09(月) 11:58 ID:rUNkU24Y
>>257

内容を見ても、タイトルを変更したところでトーリーは大丈夫だろうと
推測されますので、正しい名前が「クリスタルライン」なら、まとめサイトの
方で修正しようと思います。よろしいですかね?

先ほどメールででもご指摘いただいてたので、まとめサイト管理人
のようにミショーンわかってない香具師ならなんともおもわずヌルーして
いても、覚えてる人にとっては「あれれ?」だろうと思われマッスルので。

260まとめサイト管理人 </b><font color=#FF0000>(aVDzPvL2)</font><b>:2004/02/09(月) 11:59 ID:rUNkU24Y
あれれ?トリップ違ったかな。

261(・ω・):2004/02/09(月) 23:15 ID:ZfrJ260g
−ガルレージュ要塞−
「〜♪」
瓦礫に腰掛けて一人で歌いながら食事の用意をするタルタルの少女。右足には包帯が巻かれていた
「む〜、もう何日くらいになるのかなー」
「そろそろ食べ物も無くなってきちゃった・・・」
「あのコちゃんと帰れたかな・・・」

−ジュノ−
「クア、今日はガルレージュまでお使い頼まれちゃった」
『クゥー』
心配そうな鳴き声をだすクア
クアは数年前にソロムグで見つけたクァールの子供。今はマスターより
大きくなっている
「大丈夫だよちゃんと地図も持ってるし。ねっそれに・・・」
チリンチリン
クアに新しい首輪をつけた。赤くて小さな鈴のついた首輪
「これで少し離れててもわかるよ」
「じゃぁいこっか」
タルタルの少女はクァールの背中に乗ってガルレージュに向かった

−ガルレージュ要塞−
「クア、お使い終わったよーちょっと休憩したら帰ろっか。」
タルタルの少女が休憩の為に近くの瓦礫に腰をかけたその時、大きな音がして足元が崩れた
「はわわーっ」
辺りに立ち込める土煙
「けほけほ・・・クアーどこー?ツッ」
立ち上がろうとしたが右足に痛みが走り座り込んだ。瓦礫で足を切ったみたいだ
『クゥー・・』
クアの声は上方からする。クアは落下せずに済んだらしい
タルタルの少女は辺りを見る。完全な個室。壁から水が滲みだしている。出口は落ちてきた穴しかなさそうだ
「クア、私ここから動けないみたい。ジュノに行って救助をお願いして」
『クゥー』
心配そうな声を上げるクア。そして一気に駆け出した
要塞の中を駆け回り出口を探す。ある時は冒険者に追われ、またある時は昆虫とも闘った
クアはただ、またマスターを乗せて駆け回りたいそれだけの為に

−ジュノ入口−
クアがジュノの入口に着いたのは2日後の事である。全身に傷を負い入り口に着いた所で座り込んでしまった
クアの横を冒険者が通り過ぎる
『クゥー・・・』
冒険者は見向きもしない。クアは通り過ぎる冒険者に鳴き続けた

ーガルレージュ要塞−
「そろそろ1週間位なのかなー。お風呂は入りたいな・・・」
食料も付きタルタルの少女は弱っていた。
『・・・い・・・・るかー・・・』
『クゥー!』
「クアに会いたいな・・・」
『クゥー!』
「クアーッ」
虚ろだった少女の目に光が戻った
『今から救助する。もう少しの辛抱だ』
タルタルの少女の救出作業が始まった。クアは少し離れた場所でマスターが救助されるのを見ていた。

『んっ?クァール?』
ガルレージュ探索に来ていた狩人がクアを見つけた。
『珍しいな・・・やっちまうか・・・』
狩人がクアに向けて矢を構える。ゆっくりと一撃で仕留めれる急所に照準を合わせる。
普段なら殺気に気付くクアだかマスターに気を取られて気付かない。

救助されたタルタルの少女、クアの姿を探す。
「クアーッ」
『チッ』
少女はクアの元に駆け寄ろうとした瞬間、狩人が矢を放った。
シュッ   トスッ
チリン・・・チリン・・・チリン・・・
クアはゆっくりと眠りに付くように倒れた。クアの急所に深々と矢が刺さっている。
「クア?どうしたの?クア・・・」
頭の中では何が起こったのか判っている。でも認めたくない。
「ねぇ、いつも私の頭をはむはむしたよね。ねぇ、クア、はむはむ・・・」
目から涙が零れ落ちる。
「ねぇ、早く起きて・・・早くここから帰ろ・・・」
「ねぇ・・・クア・・・」

262261 第56章 閉じ込められてガルレージュ 〜暗闇の7日間〜:2004/02/09(月) 23:20 ID:ZfrJ260g
ホットゾヌで書き込みしようとしてsageボタンと送信ボタン間違えました・・・・・・orz
ごめんなさいー(ToT )( ToT) ウルウル

57章 バルクム砂漠に架かる虹

263261:2004/02/09(月) 23:38 ID:ZfrJ260g
私テンパリ杉・・・誰か修正プリーズorz
パシュハウ沼をはうはう沼って言ってる位だから地名弱いです

57章 バルクルム砂丘に架かる虹 でおねがします

264(・ω・):2004/02/10(火) 02:20 ID:pKQcAUhw
はうはう沼ワラタw
どんまいww

26557章 バルクルム砂丘に架かる虹:2004/02/10(火) 11:16 ID:lpBGgx8A
「あちぃ〜〜い。」

今日も熱波が厳しい。
バルクルム砂丘の警備隊に配属されまだ1ヶ月。
話に聞いてはいたが、こんなに厳しいとは・・・。
隊長含め隊員の殆どがガルカであるうちの部隊は
町の内外関わらず常に蒸し暑い。
巨体に囲まれるよりは砂誇りまみれの方が良い。
俺は持ち場である東海岸側の警備に出向く。

「なんでガルカ部隊にヒュームの俺が・・・。」
「ラテーヌとか風が吹いて涼しそうだよな。」
「一度で良いから行ってみたいなー。」
「転属願いでも出してみるかな・・・。」

加速する独り言。
不意に我に返り、迷いを振り切るかの様に俺は砂地を駆ける。

「なんだ、見た事も無い怪魚だ・・・。
 2メートル・・・、いや3メートルは越えるぞ!」
「くそ、冒険者を次々襲ってやがる!
 リンクシェルで応援を呼ぶしかないな!」
『エマージェンシー!エマージェンシー!
 <pos>にて謎の巨大魚が冒険者を襲っています!』
『分カッタ、スグ駆ケツケルゾ!!
 新入リ! オ前ハ手ヲ出スナヨ!!』
「手を出すな?
 見殺しなんて俺にはできないスヨ!」

試しにあやつってみるも失敗。

「クソッ! 魚のレベルが高過ぎる!!」
「おい!!そこの生き残った冒険者達!!
 今の隙にセルビナに逃げるんだ!!」

怪魚のダメージがストンスキンを貫く。
相手の隙を見てはケアルとブリンクで急を凌ぐ。
取って置きのヤグードドリンクを飲んではみたが、
MPが尽きるのも時間の問題だろう・・・。

閃光!!
一瞬天国に連れて行かれたのかと思った程、世界が白くなった。
光に包まれ焼け焦げた怪魚は、そのままお陀仏だ。
隊長含む先輩達のホーリー10連激だ!!

「馬鹿者! ナゼ手ヲ出シタ!!」
「す、すいません!」
「死ナナカッタカライイモノヲ
 今度同ジ真似ヲシタラ減給ダゾ!」
 ダガ、被害ハ最小限ニ抑エラレタ。良クヤッタナ!」
「隊長・・・・・・くっ!」
「オイ、ほーりーノ熱デ火傷シテイルデハナイカ!
 ソレグライの火傷ナラ海デ冷ヤシテコイ!!」
「はい!隊長!!」

金装備を外し水辺まで走る。
警備中は動きが鈍るがゆえに、水に触るだけでも久しい。

「オーーーイ!!」
「何ですか、隊長ー!」
「大津波ガ来ルゾーー!気ヲ付ケローー!!」
「はー?!」

海側に振り向いた俺は青い壁を見た。

ザパーーーーン!!!

波に叩き付けられたまま、海岸に突っ伏す。
やれやれと顔を上げると近くまで来た隊長や
先輩達が大笑いをしていた。
はー、格好悪いな、俺。

「新人、俺ヲ見テミロ!!」

波しぶきによって作られた7色の光の屈折が
隊長の股の間から弧を描き作り出されていた。

「オ前、らてーぬニハ行ッタ事ガ無イッテ
 言ッテタヨナ、コレガ名物ノ虹ダゾ!」
「これが虹・・・。」

とてもおぞましい物だな・・・。
俺はラテーヌでの転属志願を止める事にした。

58章 地図を無くしたタルタル

26658章 地図を無くしたタルタル:2004/02/10(火) 14:42 ID:i5Yk4VIE
「この川の幅は・・・3ガルカっと・・よし、この辺りのマッピングも完了かな」
羊皮紙の束を抱えたタルタルが周りを見回す。
ここは、ヨアトル大森林
エルシモ島への飛空挺航路が整備され、人跡未踏の森林にも多くの人が訪れはじめていた。

彼の職業はマッパー
地図を記す事を生業にしている者だ。
世界各地で新たなる大地への扉が開かれはじめた今、彼らは大忙しである。
コロロカの海底洞窟の開放、エルシモ島への定期航路の整備、聖地と呼ばれる地の開放
ジュノ大公の依頼でマッパー達は、世界各地に飛び散っていた。

「あとは滝が見える一帯を書き上げれば、一段落するかな」
「あとは明日にして、今日はここで野営をするかなっと」
独り言で孤独な気分を紛らわせながら、野営の準備を始める
赤魔道士としての修行もしている彼は、一人で探索をまかされていた。

食事を終え、地図を書き込んだ羊皮紙を整理していると、LPから馴染みのマッパーの声が聞こえてきた。
「よう、探索の調子はどうだい」
「やぁエルリクさん、こっちはボチボチ終るかな」
「さっすがだな、こっちは旅程の2/3で完成度は30%って所だな」
「エルリクさんは、コロロカ洞門を抜けた先の砂漠が担当だっけ」
「おう、一面の砂漠だよ、北国育ちの俺にはこたえるは」
「こっちの報告が済んだら手伝いにいくよ、冒険者が言っていた蟻型の獣人も見たいし」
「うへぇ〜助かる!期待して待っているよ」
「はは、あまり期待しないでよ、こっちも何があるか解らないんだから」
「そりゃ〜そうだな」
「じゃ、交信終るね。」
「明日は、グスタの大瀑布に匹敵する滝が見れるかもしれないから、早く寝たいの」
「み、みずぅぅ」

仲間の悲痛な叫びを聞きながら、まだ見ぬ滝に思いを馳せる。
新しい土地を旅したい、珍しいものを見たい。
動機は単純だったが、単純ゆえ強い思い。

翌朝、彼は目を覚ますと目星を付けた方向に向い探索を再開した。
地図を記ながらどれくらい歩いただろうか、鬱蒼とした木々の間を抜けると、とたんに視界が開けた
色鮮やかな鳥、枝をしならせて実るフルーツ
そして見た事も無い魚と人を混ぜた色とりどりのモンスター
原色の風景が瞳に突き刺さる。
我を忘れて風景に心を奪われる・・・遠くには霞むほどの大瀑布が見える。

「あぁ綺麗だ」

しばらくして、彼は地図を記しはじめた。
書き上げて視線を風景に戻す。
一つの仕事を終えた達成感と、一歩、終わりに近づいた焦燥感が胸の内で渦巻く
新しい大地を踏破する喜びと共に、世界を狭めてしまう焦燥

「いつか、僕らが書き記す地図は無くなってしまうのかな・・・」

=59章 召喚されし者は・・・・ =

267(・ω・):2004/02/10(火) 15:12 ID:VpVDoT2g
トリビューンとかに載ってもおかしくない話しだねぇ

26859章 召喚されし者は・・・:2004/02/10(火) 15:26 ID:XtITwXsQ
  < ヽ         + 激しく召喚 +
      /  ヽ
    ,.' -―-`、
  <i ノリノ))) ! + ☆  +        /\
    i l i ゚ -゚ノi !/    .____/   \____
    ! ⊂l水iつ.      \ 差 / ̄ ̄ ̄ ̄ \ 異 /
   ノ )く/_|j リ        \/         \/
      し'ノ         /\            /\
              / 多 \____/ 魔 \
 /⌒/⌒/          ̄ ̄ ̄ ̄\ ゚∀゚./ ̄ ̄ ̄ ̄
 ⌒""⌒                 \/



     < ヽ         + 激しく現人神 +
      /  ヽ そ
    ,.' -―-`、 て
  <i ノリノ))) !>            /\
    i l i ゚ -゚ノi !/    .___(⌒\ ノノノノ____
    ! ⊂l水iつ.      \ 差  \ヽ( ゚∋゚) \ 異 /
   ノ )く/_|j リ        \/  (m   ⌒\\/
      し'ノ         /\  ノ    / /./\
              / 多 \____/ 魔 \
 /⌒/⌒/          ̄ ̄ ̄ ̄\ ゚∀゚./ ̄ ̄ ̄ ̄
 ⌒""⌒                 \/


     < ヽ         + 激しく闇の王付き +
      /  ヽ
    ,.' -―-`、            .ノノノノ
  <i ノリノ))) !> …       .( ゚∋゚)
    i l i ゚ -゚ノi !/           (⌒ヽ ⌒\
    ! ⊂l水iつ.             ノ\ヽ / /
   ノ )く/_|j リ             (  ミ (((1)))
      し'ノ          ミヘ丿 ∩{ ゚w゚ }
                  (ヽ_ノゝ _ノ
 /⌒/⌒/
 ⌒""⌒


     < ヽ         + 激しくどうすればいいんだ +
      /  ヽ
    ,.' -―-`、        (⌒\ ノノノノ
  <i ノリノ))) !>       \ヽ( ゚∋゚)
    i l i`ш´ノi !/         (m   ⌒\
    ! ⊂l水iつ.             ノ    / /
   ノ )く/_|j リ             (    (((1)))
      し'ノ          ミヘ丿 ∩{ ゚w゚ }
                  (ヽ_ノゝ _ノ
 /⌒/⌒/

269(・ω・):2004/02/10(火) 15:28 ID:XtITwXsQ
=60章 定期船 船長の1日 =

270(・ω・):2004/02/10(火) 16:03 ID:Sg7jT17A
>>268
+ 激しくワラタ +

271(・ω・):2004/02/10(火) 16:19 ID:spVHsmGY
むしろトリビューンより面白い

272(・ω・):2004/02/10(火) 16:25 ID:rrFkm0GA
>>268
仕事中に爆笑しちまった

273(・ω・):2004/02/10(火) 16:50 ID:H.6AgOoo
>>266
書いてる地図を無くすのか。と、そんなあさはかな考え持ってました。
orz

274(・ω・):2004/02/11(水) 10:29 ID:y.cY5yVc
=60章 定期船 船長の1日 =

俺は船乗り、陽気な船乗り

今日も冒険者達を乗せて、セルビナまで出港だ。
海賊出ようが化けもん出ようが知ったこっちゃねぇぜ

ぽっぽっぽっぽっぽっ・・・
でんでろでろでろ

お、今日は海賊、骨がきた、
おいおい、未熟な冒険者さんよ〜お前の力じゃ・・・
あ〜あ、やられちまった・・・

よう!久しぶりだね景気はどうだい?
海賊骨「ほね〜」

ぽっぽっぽっぽっ・・・
でんでろでろでろ

おやおや、今日はお客が多数だ
シーホラー師匠までご登場かい

ぽっぽっぽっぽっ・・・

おいおい未熟な冒険者さんよ〜お前の力じゃ・・・
あ〜俺の部屋まで入ってきたって無駄だってのに・・・
あ〜あ、やられちまった。

よう!久しぶりだね景気はどうだい?
シーホラー「たこ〜」

ぽっぽっぽっぽっ・・・

まもなくセルビナに到着いたします。

・・・

おう、ついたぜ、冒険者ども。
さっさとおりな。

え〜自分じゃ降りられねぇ!?
仕方ねぇなぁ、

どさっどさっどさっ

俺は船乗り、陽気な船乗り
金は先払いでよろしくな!

=61章 今日の悪事 =

275(・ω・):2004/02/11(水) 15:58 ID:M0Ddsl.o
忍さん「分身が間に合わんッッ!!白さんヘイストをッ!」
白にゃん「忍さんを速くするにゃ〜〜ん(*´Д`*)ノ」→ビュロロロー
忍さん「クソゥッ!これでもダメなのかぁああ!!」
クモ男「ククク・・・シックルで止めだッぁ!」
戦くん「忍さぁん!あぶなぁああああい!!!」→挑発ドーン
シックルスラッシュ→戦太郎に1058のダメージ
戦くん「ぐあぁあああああ・・・・」
忍さん「貴様ぁ!許さんぞ!許さんぞぉぉぉおおおおおおお!」
忍者の微塵隠れ→ショボーン
一同「^^;」




62章  ハーネスサブリカ珍事件

276(・ω・):2004/02/11(水) 16:55 ID:yXrdjJyI
作者の方々、乙です。
数日前からログを取っていたものを読破しました。
良スレですね、これからも楽しみにしています。

まとめサイト管理人様、第26章「ハチャメチャ☆パーティー」もコピペ作品ですね。
コピペされた方が作者の方か不明ですが、気になったので報告させていただきます。

コピペ元
【クローラーたん】獣様スレ その2でしゅ【君に決めたしゅ】 の134
http://jbbs.shitaraba.com/game/bbs/read.cgi?BBS=4042&amp;KEY=1069724773/134

277(・ω・):2004/02/11(水) 17:11 ID:pfnQCSxk
第62章 ハーネスサブリカ珍事件

ふふふ・・・

私のこの身体、なんと美しいことか!
スラリと伸びた長い足、うなじから背中へのライン・・・
むさ苦しいガルカや短足のヒューム、チンクシャなタルタルどもには
どんなに願っても手に入れることが出来ない肉体だ。

高貴なエルヴァーンの中でも、比類なき容姿と肉体を併せ持つこの私の美しい肉体を
余すところなく魅せることができるのは、やはりこの装備に限るな。
なにかと普段は堅苦しい格好をせねばならんから、こうした一時がたまらなく愛おしい・・・

コンコン!
「兄上ッ!ゲルスバで起きた事件のことを是非お伺い・・って  あ。」


「・・・・・・・・・・・ピ、ピエージェ・・・」


サンドリアの昼下がりのことだった。

第63章 君があのときくれたもの

278(・ω・):2004/02/11(水) 18:05 ID:15Wi2k.s
「ありがとう」

そんな、何処にでもある言葉。
僕が助けなくても、きっと大丈夫だっただろう。
もしかしたら、ただの余計なお世話だったかもしれない。

「ありがとう」

けど、君は本当に嬉しそうにそういってくれた。

ささやかな言葉。
助けられた者が、助けた者に伝える感謝の印。
きっと、良くある風景。

けれど・・・

嫌なことがあって、僕はもう冒険をやめようと思っていた。
でも、その言葉で元気になれる気がした。


ありがとう、あのとき君がそういってくれたから、僕は今でも旅を続けている。


僕の宝物。
昼下がりのロンフォールで、君がくれた優しい言葉。


第64章 峠の坂道にて

279(・ω・):2004/02/11(水) 19:11 ID:tjZ1bFs.
>>277
ハゲワラ

280(・ω・):2004/02/11(水) 19:49 ID:lmjV0Mtw
第64章 峠の坂道にて

おし、この峠にアイツはいるんだな。

話は数ヶ月前に遡る。俺はジュノである噂を耳にした。

「峠の*****がリフレ落とすって聞いたぞ!」
「え?*****だろ?そいつが落とすのはレイズⅢだって!」
「違う、*****が落とすものは青く光る武器だって」

そして俺は噂を確かめるために峠に来た。周りに人影はない。
辺りはひっそりと静まり返って、不気味な雰囲気をかもしだしている。
目玉の化け物やサソリは見つかったが、アイツの姿は見えない。
傾斜のきつい坂道を登り、一息つく。俺は騙されたのだろうか。

・・・フュゴーーーゥウウボワボワボワ!
休んでいる俺の背後で魔法を唱える音が聞こえた。
灼熱の魔法が俺の背中を焼く。
慌てて振り返った俺が見たものは・・・
宣戦布告代わりに俺はヤツに向かって指をさした
「Taisaiを発見しました!」

2ヵ月後
「峠のTaisaiがリフレ落とすって聞いたぞ!」
「え?Taisaiだろ?そいつが落とすのはレイズⅢだって!」
「違う、Taisaiが落とすものは青く光る武器だって」

意気揚々と俺は言った
「Taisai?ああ、アイツは光布落としたよ。まぁなかなか落とさなかったけどね!」

第65章 花火は熱いにゃん♪

281(・ω・):2004/02/11(水) 21:04 ID:d0KYlTko
>>277
よくできてるw

282(・ω・):2004/02/12(木) 09:19 ID:TbI7gIWU
まとめサイト管理人様
第61章はジョブ板の忍者スレから丸々コピペです
ご注意願います

283(・ω・):2004/02/12(木) 13:01 ID:d67fC2is
>>282
いや、同じ作者なんだけど・・・orz

284(・ω・):2004/02/12(木) 14:02 ID:N1I8WNQI
ちゃんとその旨を書いておかないと
ただのコピペだと思われてもしょうがないでしょ。

285(・ω・):2004/02/12(木) 15:48 ID:ClR25QJc
>>283
ただ書いた作品に一言付ければ良いだけだと思うよ。

あと、
匿名掲示板でななしのまま同じ人間を主張するのもナンセンスでっせ。

286第65章:2004/02/12(木) 17:04 ID:r31oO.rA
ウィンダス-夏-

「きゃはは〜この花火をくらうにゃ〜♪」
「ひえぇぇ〜熱いタルぅ〜(>_<)」
「コラ〜危ないから、やめにゃさい!」親がすかさずバッシュをする。
ウィンダスは夏真っ盛り。街では子供達が花火を使って戯れていた。
それを見つめるミスラの戦士・・【守護戦士セミ・ラフィーナ】

「ふ・・子供は無邪気だな・・このウィンダスの平和・・守らなければ・・」
「そういえば、私も子供の頃は今の守護戦士達と共に神子様に遊んでもらったものだ・・」

〜回想〜
「にゃ〜シッポを攻撃にゃ〜」「にぅにぅ〜セミ・ラフィーナ、熱いからヤメテにゃ〜」
「セミ・ラフィーナ、危ないからおやめなさい。」「あう・・はいにゃ〜神子様・・怒らないでにゃ。」
〜回想終了〜

そういえば、私は「親なし」として神子様の元で育った・・親のぬくもりを知らない・・。
「どうした?セミ・ラフィーナ?子供達の中に混ざりたいのか?」
「あ・・ペリィ・ヴァシャイ族長・・・」
振り返ると、そこにはウィンダスのミスラ族の族長ペリィ・ヴァシャイが立っていた。

「どうした?幼い頃を思い出して浸っていたのか?それとも激務続きで疲れたか?あの弓の時も世話になったな・・」
「はい・・子供達を見ながら、幼い頃、神子様に花火で遊んでいただいた時のことを思い出して・・」
「そうか・・神子様に遊んでいただいていたのか・・・・そうか・・本当なら・・」
「ペリィ・ヴァシャイ、これ以上は言わないで。私は自分の親を恨んではいない。それどころか誇りに思っているわ。」
「・・・・・セミ・ラフィーナ・・」
2人はそこに腰を下ろし、しばらく子供達が花火で遊ぶのを見つつ、これからのウィンダス、
ミスラ族について語りあった。」

広場で遊ぶ子供たちはどんどん増えてきた。2人の後ろでも走り回っている。突然、
「うわわわわ・・あつ!」セミ・ラフィーナが奇声を上げた。
どうやら花火がシッポにかかったようだ。
「あ・・セミ・ラフィーナ様・・ごめんにゃさい・・;;」子供達が申し訳なさそうに項垂れた。
「はははは・・気にするな。ほら、向こうの広い場所で遊びなさい。」
ペリィ・ヴァシャイがセミ・ラフィーナに代わって子供たちに優しく声をかけた。
「族長様にゃ〜にぅにぅ〜向こうで遊びますにゃ(>_<)ノ」
子ミスラがそう答え、みんなを引き連れて走っていった。

セミ・ラフィーナは俯いたまま、黙っていた。
「ん?どうした?守護戦士とあろうものが、耐えられないくらい熱かったのか?」
ペリィ・ヴァシャイが訝しげにセミ・ラフィーナの顔を覗きこんだ。
「やっぱり・・・・花火は熱いにゃん♪」
セミ・ラフィーナは恥ずかしそうに言うと、ペリィヴァシャイの肩にもたれかかった。
そして「おか・・・・」と小声で呟いた。
「セミ・ラフィーナ・・いや、わが・・・・」

2人はいつまでも肩を寄せ合い、子供達の花火遊びを眺めていた。


第66章  お父さんは心配性〜2代目コーネリア、父カルストへの反抗〜

287第65章の作者:2004/02/12(木) 17:15 ID:r31oO.rA
変更します

第66章 運命のラッキーロール〜ラバオに通う勝負師達〜

です。

288第66章 運命のラッキーロール〜ラバオに通う勝負師達〜:2004/02/12(木) 19:38 ID:XEacrr/Q
「l395〜あとあすこしだたよぉ〜」
その声が聞こえたのはメロンを仕入れ終わった時の事だった。
「ミスwww」
ディーラーの前には三人の冒険者。
日付が変るまであと一時間。

上手くいけば10000ギル手に入れるができるかもしれない。
「ラッキーロールをプレイされますか?」
「ああ・・いや、待った!」
本当に395だったのだろうか?
引っ掛けるためにわざとミスと称してわざと誤爆したのかもしれない。
俺はすばやくサーチを開始し、ラバオのPTを調べた。
どうやらみんなソロらしい。LPもどうやら違うようだ。
フレンドという可能性は否定できないか・・。
ディーラーが一人の冒険者の方を向く。
プレイすると見せかけて誘導させる気なのかもしれない・・。

彼はディーラーをひっぱたくとデジョンを詠唱した。

はずれたのか?
クソッ、何もかもがフェイクにおもえてきやがる。
あと20分で日付が変る。
それまでにキメなければ多くの者が再チャレンジの機会を得ることになる。
また、二連続でためせるチャンスでもあるのだ。
はずせばたかが100ギルと思うかもしれない。
だが、賭けってのはそんなもんじゃねぇ。
勝つか負けるか、全てを賭けた本当の勝負なのだ!

「400キタ―――(゚∀゚)―――」

orz

「おめ〜」
「おめでとー」

いや、ほんとはわかってたんだがな。
たまには譲ってやるのもいいかなんてな。
俺はいつでも当てられるからよ。マジだぜ?

第67章 誤落札 -私の彼氏は101ギル-

289(・ω・):2004/02/12(木) 21:35 ID:TH1fPZYw
・・・・賢者の石、獣人の血、水銀、木霊の根
闇のクリスタルに完成後のイメージを注ぎ込み、合成を始める。
「完成ですわ!」

私は大のタル好きっ娘エルメス。
タルタルの愛くるしい姿を見ると、思わず抱きしめてしまいたくなる。
今まで私が恋した男はすべてタルだった。同族のキザったらっしぃ男なんてこっちから願い下げ!
だけど、私はこんなにタルを愛してるのに、なぜか恋が成就した事はなかった。

獣タル「おねーさん、ぼくはペットじゃないでしゅよ」
黒タル「いや、俺はMPある人じゃないと安心できないので・・」
戦タル「ぶっちゃけ、でかすぎっす」
裸ガル「うほ、いいおt・・・なんだ女か。しっしっ」

私は思いついた。もうこの際、タルに似ていたらなんでもいい!
そう考えて、錬金術の秘術をつくして出来上がったのが・・・
「ステキですわ!Myホムンクルス!」
「モキュー!」
私達に愛が芽生えるまで時間はかからなかった。

「あなた、裏の畑、昨日収穫したから、また種まきお願い(ちゅっ)」
「もきゅー!」
「私はできた野菜を競売所に持っていくわね。え?いいの?あなたがやっておく?ありがとうね、ダーリン(*´д`*)」
新婚生活も1ヶ月がたち、私達は質素ながらも幸せな生活を送っていた。
「先週はキャベツ100Gだったから、101Gで出品しよっと。」
私はラテーヌキャベツを箱につめ、上に「101G」と紙を貼り付けた。
種まきを終わらせたダーリンが現れ、箱を競売所にトコトコと持って行く。
「最高ですわ・・・(*´д`*)私はお茶でも用意しとこうかしら」

一方そのころ、ダーリンこと黒マンは競売所の出品カウンターに手が届かず、箱を背伸びして持ち上げて悪戦苦闘していた。
「も・・もきゅーーー!」ドサドサドサ!
どうやら、黒マンはついに重さに耐え切れずに箱につぶされてしまったようだ。そこに悪魔の手が・・
競売所係員「あら、隣のルシーナちゃんのとこのキャベツね。あら、今日は黒カブも。」

「遅いわねーダーリン、道草でもしてるのかしら(*´д`*)帰ってきたら何して遊ぼうかなぁ」

彼女のポストに入っていた101Gが、ダーリンの落札価格だとは知るすべもなかった。

第68章  燃えろ!レッドロータス!

290まとめサイト管理人 </b><font color=#FF0000>(aVDzPvL2)</font><b>:2004/02/12(木) 23:24 ID:ezpLwyZ2
お疲れ様です。今夜もUP終わりました。

ところで、こちらで色々と既出の作品である、もしくはオリジナルではないという御指摘が
いくつかありました。御本人自らの出展とのことですが、まとめサイトではまったくのオリジナルを
掲載すると自分なりに決めております。これは、このスレのよさが即興にある、また他スレ独特の
形式(うはwwおkwwwスレなど)のものなどはやはり知らない人にしては楽しめないだろうなという
こともあって、自分のわかる範囲内でまとめることにしたからです。

ただ、このスレ的に禁止されているかどうかはまだこのスレ自体が若いということもあって
明文化されておりません。ただ単に「まとめサイトでは」掲載はしないということです。

ということで、今後このようにオリジナルでないなどの御指摘はまとめサイト掲示板にご報告
いただけると助かります。ここで荒れるのは本意ではないので。

それでは失礼します。

291第68章:2004/02/13(金) 04:16 ID:rywksMjg
我が誇り高きサンドリア王国軍とにっくきオーク軍団との昨今の戦況は、
あまり心の休まるものではなかった。

私は元王立騎士団副団長。これまで愛用のこの剣で多くの敵をねじ伏せてきた。
奴等の拠点であるダボイへの総攻撃の際も、私は部隊の先頭に立ち、
オークどもの攻撃にも、隊の士気を落とさぬように声を張り上げていた。

妻は私がまだ現役だった頃、多くの傷ついた兵士を癒す修道院の白魔道士だった。
その女神のような微笑で折れかけた心までも癒してくれた。
私たちは誇り高き王国の旗の下、互いに信頼しあい、各自の能力を
遺憾なく発揮する最強の騎士団として謳われたものだった。

しかしどうだ、最近は、巷に現れたどこの馬の骨とも知らない若い冒険者が
その場で徒党を組み、獣人の本拠地に突入し、敗戦しオメオメと戻ってくる。
なかには獣人からの戦利品だけが目当ての盗賊まがいの者すら居るというではないか

そんなことだから、我々があと一歩というところまで追い詰めたオーク軍が
徐々にその勢力を戻してきているとの噂まで聞こえるようになってしまったのだ。

かくなるうえは、老いたとはいえ、元王立騎士団副団長である私が、
若輩者の冒険者の先頭に立ち、この愛用の剣で、オークどもを紅蓮のほの・・・

「ちょっとあなたー。何ブツブツ言ってるのー。暖炉の火が消えてるわよー。
  いつものやつで火おねがいねー。それ終わったらお風呂の薪もねー」

燃えろ!レッドロータス!

第69章 キュスに賭けた人生

292(・ω・):2004/02/13(金) 14:48 ID:k4pfIwcA
あの約束の日から何日が過ぎたのだろう・・・

暑い、照りつける太陽の下、不毛の大地で動かずに何日も待つ・・・

今度こそ・・・

その思いだけが俺を支え、今日までやってきた・・・

傍らの時計は何度朝と夜を示したことだろう・・・

・・・そしてついにその時がやってきた

胸のすくようなかぐわしい香り、あいつだ、ついにあいつがやってきたのだ!

俺は、無我夢中で隠れ場所を飛び出し、そこにいる奴に飛びかかっていった・・・。






ボブ:オーケーマイク!〜蒸気時計ゲット♪
マイク:Hey、ボブ!!そいつは何に使うんだい?
ボブ:HaHaHaこいつをバスに持っていくと500Gになるのさ!!!
マイク:Oh!!!ワンダフル!!!これでブラスサブリガはYouのものね!!!

・・・あぁ、こんな奴らに俺は・・・負けた・・・のか・・・
せめて先にえさを食べておくんだったと後悔しつつ、俺の意識は薄れた・・・

=70章 闇王3分クッキング =

293(・ω・):2004/02/13(金) 16:17 ID:FjADQLqE
保守age

29458章 外伝:2004/02/13(金) 17:27 ID:BGcFqM3E
「ちくしょうめ、今日もファントムの野郎手土産なし無しかぁ。」
ローブを羽織った若い魔道師が、入港間際の船の上で毒づいている。
時折船の上に現れる幽霊が隠し持つという希少な魔法書を求めて数週間。
セルビナマウラ間を優に10往復はし、噂の幽霊とは30回以上遭遇した。
しかし得られた物は無数の古ぼけた布切れと、船酔いしないコツのみだった。

「潮の匂いにも飽きたな…国に帰るか。」
船を降り、夜明けの陽光がなだらかな陰影を作る砂丘を、男は東に走る。
砂丘の端まで届きそうな絶叫が響いたのは、アウトポスト前を通り過ぎた時だった。
「(たすけてぇぇぇ)」{カッコ内異国語}
近頃嫌でも耳にする異国語のする方を振り向くと、チュニックに身を包んだ少年が、ゴブリンに追いかけられているのが見える。
ここではすっかりありふれた光景だ。

男は黒魔法の詠唱を始める。
男の所在に気付いた少年が、彼に救いを求めようと足元にすがり付こうとしたその時、轟音。
「(たすけてください!あいつにいきなり追いかけられて…)」
「(あいつってアレか?)」
涙目の少年が振り向いた先には、黒煙を体中からふき上げながらがくりとうなだれるゴブリンの姿があった。
「(ああ…あはは、ありがとうございます。…ぐす)」
「(気をつけな、坊や。ここは初めてかい?)」
「(あ、はい。)」

未だに慣れない異国語で話しているうちに、少年の顔に見覚えがある事に気付いた。
甲板でで幽霊待ちをしてる間に、落ち着き無く船内を走り回っていたタルタルだった。
話を聞くと、駆け出しの冒険者の彼は故郷ウィンダスの役所の依頼で、
貸し出ししたまま行方知れずの書物を探しに、人づてにもらった情報のみではるばるここまで来たとの事だった。
「(サルタバルタにいた頃は、地図があったから何とかうまく歩いてこれたけど、こっちは地図も何も無いから不安で不安で…)」
「(だろうなぁ)」
「(ブブリムでもさっきみたいなのに追っかけられて、とても恐い思いしました…
 ちょっと甘く見てましたね。一旦国に帰ってもっと経験積んでからまた来ようと思います)」

男はへへ、と軽薄に笑うと、その場にしゃがみこみ、チュニックの上から頭をなでながら言った。
「(まぁ、そう言うなよ。そのお役所の仕事を果たす為に、お前は単身ここまで来たんだろ?)」
「(え、は、はい…)」
「(俺がお前位の頃は、まだサンドリアの近場で下積みしてたよ。それに比べれば大したものさ、お前は。)」
少年が恥ずかしげに顔をうつむける。
「(その行動力は、時として『無謀』と紙一重だが、お前が言う地図なんかより遥かに重要なものかも知れないぜ。)」
昇り始めた朝日が、少年の泣き笑顔を明るく照らした。
「(オラ、いつまでもぐずってねーで…行こうぜ。)」
男は立ち上がると、再び歩を進めた。

大きさの違う二対の足跡が北東に向けて点々と残り、風に吹かれて消えていった。


ゾヌでリロード失敗してるのに気付かず作ってしまいますた orz

295(・ω・):2004/02/13(金) 17:43 ID:.lZLTQTM
第70章 「闇王3分クッキング」

♪ちゃら ちゃちゃちゃ ちゃちゃ×2

闇王 :こんにちは。闇王3分クッキングの時間です。
白ガル:こんにちは。
闇王:さて、今日はガルカ風タルタルのカラ辛焼きを作ります。
白ガル:前回はガルカ風タルタルの塩漬だったよねえ。タルタルシリーズだね。
闇王:タルタルと言っても、頬肉を使ったおかずにもなるものです。もちろん、お酒にも合います。
闇王:では、レシピです。

「ガルカ風タルタルのカラ辛焼き」 (2人分)

タルタル   1匹
レタス  1/4玉
オリーブオイル  大さじ2
醤油  大さじ1
豆板醤(キムチの素など)  大さじ1/2
酢  大さじ1/2

白ガル:あいかあらず、カンタンそうね。
闇王:素材が命!
闇王:じゃあ、まず、レタスをちぎって、お皿に盛っておきましょう。
白ガル:洗うんだよね。
闇王:あ、そうそう。でも、もう洗ってあるの。
白ガル:ずるい‥‥
闇王:で、ロイヤルお鍋にオリーブオイルと、醤油、豆板醤、酢を入れて、火にかけます。
           (ぐつぐつ)
闇王:鍋のほうが煮立ってきた。肉を用意して。
白ガル:タルタル肉なら、なんでもいいんだよね。
闇王:ええ。3分クッキングはてきとーでいいのよ。
白ガル:分量とかも? もしかしたら、タル暗黒でもいいの?
闇王:いや、そこまでいくと、味に責任持てないよ‥‥とにかく、ソースが煮立ったから、これにしゃぶしゃぶの要領で、肉をくぐらせます。
白ガル:一枚、一枚やる、と。
 (しゃぶ、しゃぶ‥‥)
闇王:油が熱いので、気を付けましょう。
白ガル:終わったら、レタスの上に載せるんだね。
闇王:そうすれば、盛りつけも一緒に終わります。
白ガル:最後にオイルをジュッ、とかけて。
闇王:完成です。

闇王:ではみなさん、お試し下さい。
♪ちゃっちゃら ちゃらちゃっちゃ ちゃーん

第71章「ガルカは流砂洞の夢を見るか?」

296(・ω・):2004/02/13(金) 19:38 ID:Of3wKKuk
GJ!

297(・ω・):2004/02/14(土) 00:56 ID:bkm7kaN6
淡々としたやり取りがいいね

298(・ω・):2004/02/14(土) 22:58 ID:O7MCAArg
間に合った!
71章行きます。

299(・ω・):2004/02/14(土) 23:07 ID:O7MCAArg
第71章「ガルカは流砂洞の夢を見るか?」

コロロカが開放される。
コンクエスト領域拡大と併せてジュノ大公国から発表されたその知らせは、
冒険者だけでなく、冒険とは何の関係もない多くのガルカたちにも大きな衝撃を与えた。

それは、はるか昔、ゼプウェル島(※クゾッソ・ウォルボー地方を含む島の名前)を蟻人(ぎじん)アンティカに追われてのち、
彼らが長く「悲劇の地」として封印してきた洞窟の名前だった。
それは、彼らの失われし故郷につながる唯一の道でもあった。
それが、開放される。

三国やジュノの思惑をよそに、ガルカたちは夜を徹して語りあった。
当たり前の話だが、はるか昔に滅び去ったゼプウェルで生まれ育ったガルカはいない。
だが、忘れているガルカもいなかった。
ガルカは他の種族と違い、子を作ることはなく、「転生」して新しい個体となる。
まったく新しい分身を作るのではなく、古くなった体を再構成する、とでもいうのだろうか。
それゆえに体に刻み込まれた古代の記憶は生々しく、それが彼らを突き動かしていた。
この時期、ガルカが二人集まると必ずコロロカの話をしている、と言われるほどだった。

開放当日。
洞門を封じている門の前には、何十人もの冒険者たちが集まっていた。
当然のようにその大多数はガルカたちで占められていた。
冒険者全体におけるガルカの割合からすると異常なまでの人数である。
中でも目を引いたのが、アイアンイーターを筆頭としたバストゥーク銃士隊の面々だった。
ただ門を開放しにきた、というわけでもないのが、大剣や胴鎧を携え、魔道士たちを伴っていることから見てもあきらかだった。

やがて、銃士隊の輪の中からアイアンイーターともう一人の銃士が門の前に立つと、集まる人々に向かって開門を宣言した。
油で鈍く光る巨大な鍵が、封印の門に差し込まれる。
コロロカ、開放。
多くの冒険者にとってはコンクエスト領域の拡大にすぎなかったが、ガルカにとっては故郷への第一歩であった。

それを「発見」するまでには意外に時間がかかった。
三日もかからずにコロロカの洞門を抜け、一週間の間に砂漠にベースキャンプ(のちにラバオとなる)を築いた一行は、砂漠の中に蟻人の住み家を見つけた。
長い年月の間に掘り尽され、崩れる砂の中に埋もれていたその洞窟は「流砂洞」と名付けられた。
今ではバストゥ−クからでも2〜3日でいける距離にある、そのアンティカたちの住み家が彼らの故郷とわかったのは、最奥に古代の神殿跡が見つかったからだった。

掘れども尽きぬ砂塵と無数の蟻人にまみれた洞窟が故郷と知った時、ガルカたちは何を思ったのだろうか。
彼らは、語ろうとしなかった。
たが、その日から彼らは、無尽蔵に湧くとも思える蟻人をただひたすらに狩り続けている。
それは今でも続いている。

ガルカたちの帰還は、まだ始まったばかりである。

300(・ω・):2004/02/14(土) 23:09 ID:O7MCAArg
字数制限に引っかからなくてよかった…。
次。

第72章「老タルタルは死なず、ただ消え去るのみ」

301初投稿 1/2:2004/02/16(月) 07:43 ID:Ky85L4o6
一人の年老いたタルタルが冒険者相手に大きな声で(周りに聞こえるように)自慢そうに話している
「最近の前衛はだらしない!わしの若いころはガルモンクにも負け無かったものじゃ」
冒険者「白魔導師なのに?へぇ…」
その年老いたタルタルを疑う目でみながら冒険者は話を聞いていた。

「じーさんまた大ホラ吹いてるわよ」
主婦のタルタル達が井戸端会議をしている。
「昔は偉大な魔導師だったとか言ってたけど、本当かどうか怪しいもんだねぇ… 魔法もインビジしか見たことが無いし」
「ほら、お孫さんもいないものだから…寂しいんじゃないの?」
「イヤイヤ、あのじーさんは人を騙すのが生きがいなんだよ」
「そうね!私もすっかり騙されて 文句を言いにいったら ”騙されるほうが悪いんじゃよ” なんて言われて夜も眠れなかったわ!」
「それだけならいいけど、この前なんかヤグードが攻め込んでくるとか言い出して
        町中もパニックになってねぇ…迷惑もいいとこだわ。」
「それはいけませんね。」
そこまでの話を聞いていたのか 屈強そうな冒険者のガルカが話しに割って入った。
「私はウソが大嫌いなのです。冗談のウソなら良いですが
          ましてやウィンダスを巻き込むほどの大ホラなんて」
「私たちもほとほと迷惑してるんですけどねぇ。」
「私たちはいいけど、子供に変な事吹き込まれたりして… 子供は純粋だから…」
「なるほど。ここは私が一肌脱ぎましょう!」
「本当に? でも、ノラのじーさん あれで結構ずる賢いわよぉ?」
「目には目をです。まぁ楽しみにしていてください。」
ガルカはその年老いたタルタルに話し掛けた。

「あなたが高名な魔導師のノラさんですか?」
「いかにもそうじゃよ!先の大戦のカギとなったのはワシの存在あってこそだったのじゃ!」
おいおい…先の大戦っていつの話だ? そんな最近だったのか? 話しどうり大したホラ吹きだ。
「なるほど。あなたのお話をお聞きしまして、ジュノからはるばるウィンを尋ねてきました。」
「ほ、ほぉ。ご、ご苦労な事じゃな。してどのような要件ですかな?」
「えぇ、実はその噂を聞きつけたカムラナート大公が その魔導師を連れて来いと。それでお迎えに。」
そんなことあるわけは無い。私はただの冒険者だ。
「そ、それは名誉につきますな!しかしワシももう年寄り。とてもジュノまでなんて行けませんよ」
「ご心配なく!我々ガルカ族がお連れ致しますから!」
もちろん、仲間なんていない。
「も、もしじゃよ?そのワシは本物なのだが、ウソをついていたとしたら…」
「ふーむ、そうですね。まぁ、そんな嘘つきはイフリートの釜にでも投げ込まれるんじゃないでしょうかね!まぁ、あなたには関係の無いことですがw」
そんな物騒な事あるわけがない。
どんどんタルタルの顔色が変わって行く。
「し、しかし…」
「いえ、とにかくお連れ致しますから。夜8時キッカリにお迎えにあがります!それでは!」
「え、あ、あの…!」
そう話すとガルカはさっさと歩いて行った。
あの慌てた顔!あとはガルカの冒険者を探して手伝ってもらおう。これで準備は万端。あと一息だ

302初投稿 2/2:2004/02/16(月) 07:44 ID:Ky85L4o6
―ホラ吹きじーさんの家―
「ま、まいったのぅ。イフリートの釜なんて…」
「高名どころか 得意魔法はインビジしか使えない…」
「ど、どうしたらいいんじゃ…」
ウロウロと自宅のなかで歩き回る
相当あせっているようだ。 
「そうじゃ!あのガルカが来る前にウィンダスを出よう!」
「先にジュノに向かったが はぐれてしまったと!我ながら名案じゃ!」
さすがにあれだけの大ホラを吹くだけはある。主婦たちの言っていたとおり ずる賢い。
「よし、先に行くと手紙を書いて…8時キッカリと言っていたな。まだ間に合う!」
そう一人言を言い終えると 急いで手紙を書き始めた。

―森の区のとあう場所―
「…と、こういったんです。」
「でもあのじーさんの事だから なにか考えてるわよぉ」
さっきの主婦たちとガルカが話している。
「大丈夫。大体は読めますよ! こっちも準備はOKですから」
そういってガルカはにやりと笑って見せた。
それは普通の冒険者と違って少し 怪しくも見えた。

―ホラ吹きじーさんの家―
時刻は7時25分
「手紙も書いた。あとは早めにでて2日もすれば戻ってこれるだろう。」
コンコン! 
ドアの叩く音が聞こえた。
「お迎えにあがりましたー!準備はできていますかー?」
「そ、そんな!早すぎる!ど、どうすれば…」
タルタルは右往左往している。
「そうだ!」

「入りますね!」
ガチャ…
ガルカが3人ほど部屋に入ってくる。冒険者を雇ったのだろう。
「あれ?誰もいない…」
(ふふふ、ワシの得意魔法インビジじゃ!まったく冷や冷やさせおって!)
「うーん?いないみたいだな。」
(そうじゃ だれもいないんじゃ! 早く机の上の手紙を読め!!
「しょうがない。大公は安全にお連れしろといっておられた。戻るまで失礼してまっていよう」
(机の上の手紙をみるんじゃ! ホレそこにあるだろうが!)
「ん?」
(そうじゃ!やっと気がついたか!)
「おい、最近は物騒だからな。入り口を見張っておいてくれ!」
2人のガルカはそう言われると ドアの前に座り込んだ。
(なんで気がつかないんじゃ!しかもドアの前にすわったら出られないではないか!)
「え、えーと お連れになれなかった場合、大公はどうしろと?」
雇われたガルカの冒険者が 棒読みでセリフを言う
「まぁ、そこはなんとも言われていないが も・し 大嘘であるようなら
  そのタルタルを食べてもよいと言われていた」

       Σ(゚Д゚)!!!!!!!

(なんてことじゃぁぁっぁぁぁぁ!!!!!
  最近のガルカはタルタルを食べるのか!!!ど、どどどど、どうしよう;;イフリートの釜のほうがまだマシじゃよ!!!;;)
「最近タルタルたべてないからなぁ。いっそのこと大嘘であってほしいなぁ」
(なにを言っておるんだこのがるかは!!年老いたタルタルなんて美味しくないぞ!;; 
   なんてことじゃ…;いままで大嘘ついてきた罰なのか… もし、生き残れたらホラなど吹かないようにしよう;;)
   

      イ ン ビ ジ の 効 果 が 切 れ そ う だ……


―森の区―
「きいた?ホラ吹きじーさんの話!」
「聞いた聞いた!」
「なんでも忽然といなくなってしまったらしいわね!」

303初投稿:2004/02/16(月) 07:49 ID:Ky85L4o6
なんとも難しいお題でした; ホラーぽくなってしまった;
つまらなかったらすいません。
これからもみながら応援しています!

第73章 知られざる真実!マジックポットの中身とは…?

304第72章「老タルタルは死なず、ただ消え去るのみ」 外伝:2004/02/16(月) 11:53 ID:ewuK246E
間に合わなかったので外伝。次こそはっ!

第72章「老タルタルは死なず、ただ消え去るのみ」 外伝


「編集長!!大変ですわ!!Hiwon-Biwonが!!」
Yujujuがヒステリックに叫びながら、新聞社に飛び込んできた。
その声に驚いて、Naiko-Paneiko編集長は締切り間近の原稿に
インクをぶちまけそうになるのを制して、深い息を吐いた。
「なんだね。騒々しいなー特ダネでも手に入れたのか?」
編集長は、息を切らしているYujujuを横目でチラリと見てすぐに原稿の執筆を再開する。
「違いますわ。Hiwon-Biwonがまた倒れて病院に担ぎ込まれたのです」
「またかぁ やっぱり無理だったってことかなぁ・・・・・・」
Chyuku-Kochakは写植をペタペタと張りながら、上の空に相槌をうった。
「ワシの素晴らしい脚本にケチをつけるのか?Chyuku-Kochak君」
手を休めることなく編集長は不満気に言うと、Chyuku-Kochakはヤレヤレと首を振った。
「脚本ってなんのことですの?」
会話が読めないYujujuは不思議そうに首を傾げて見せる。
Chyuku-Kochakは手を止めると、手元にあった刷り上ったばかりの本を差し出した。
表紙には大きくタイトルらしきものが印刷されている。
「老タルタルは死なず、ただ消え去るのみ・・・・・・ってなんですのコレ?」
本を受け取りYujujuは声に出して読み上げると、また首をかしげた。
「編集長が書いた映画の脚本だよ。Hiwon-Biwonには出演交渉に当たってもらってたんだ」
Yujujuはタイトルページをめくる。

【キャスト】
老タルタル役・・・・・・Shantotto
若い頃の老タルタル役・・Kupipi
   ・
   ・
   ・

305(・ω・):2004/02/16(月) 12:04 ID:zQFlEcXg
作者さん乙ー
作品は1レスにまとめるともっと美しいかも。

306(・ω・):2004/02/16(月) 15:24 ID:Jkd.AYNc
54章の作者さんて名無しの人に文体が似てる気がするが気のせい?

307(・ω・):2004/02/16(月) 16:42 ID:RKWkFNxQ
>>306
基本的に全員名無しじゃないのかな?っていうか
”名無し”というコテハンの人がどこかにいるとかだったらスマソ。

308(・ω・):2004/02/16(月) 16:59 ID:UMVFQ9SU
>>307
名無しの話
ってのを書いてる人が居てね? つーかそんなん特定して何が嬉しいのかはよくワカンネ

309(・ω・):2004/02/16(月) 17:10 ID:Jkd.AYNc
別にうれしいとかってんじゃないけど
ん?と思ったから気になっただけ


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