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【思いを】日記スレ【綴れ】

500随筆「ルシアン」第六段二部:2005/05/07(土) 00:48:35 ID:VK1d2F3o
例のライディアの復活ポイントに座っていると、さまざまなキャラが各々個性的な装備で前を過ぎていく。
この極端に装備が統一され得る仕様のなかでは、なんともたくましく見えるものである。
そのさまざまな装備のキャラたちには、またさまざまな所属クラブがあるようだ。
あるとき前を通ったひとつのクラブに目が留まった。
そのクラブにはメンバーがいない。
紹介文には、ソロクラブとあるようだ。
気付けばオープンβテストが始まって一年をいくらか過ぎたようで、
マンネリ化した空気でも払おうとでもいうのだろうか。

人との接触を極力絶った世界に、新鮮味を感じる気持ちは分かる。
それは自分自身がそうであるからだ。
そのソロクラブの事情はともかく、声援も張り合いもないなかでただひたすらに上を目指していくということは、
なかなかに根気が必要で、また面白い。
ここまでくると、それはもはやMMORPGとは呼べないかもしれない。
しかし単純に楽しい気分になることだけが、楽しいこととはいえないはずだ。
以前"愉しい"という語を用いたことがあったが、
ソロクラブとはまさに自分なりの"愉しみ"を追求した形ではないだろうか。
他の場所より経験値が多く入る場所で、何人かが集まってチームを組むというのは確かに楽しい。
そうしている者から見れば、
敢えて自分に制限を設けながらひっそりと愉しむ者など愚かにすら見えるのだろう。
双方は間違いなくたのしんでいるのだが、ではどこに違いがあるのだろうか。
それはたのしみを強くなった自分に感じるのか、それとも強くなる過程に感じるかの違いであると考える。




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