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ダンゲロスSS上海 応援スレ
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魔人衛星『星の岩屋』
:2026/01/03(土) 11:13:43
『星の岩屋』内、電脳空間――厳密に言えば星の岩屋内部とも言えまい。
人間には0と1でしか感知できない亜空間。
そこに、一人の少女がログインする。
オレンジと青で彩られた、極楽鳥花を思わせる長い髪をなびかせながら、少女は空間を飛び回る。
彼女の翼状の衣装がたなびく度に、01の粒子が舞い散る。
「貴方も来てくれないかしら、こちらの方が話しやすいでしょ?」
呼びかけから実時間でナノ数秒後、少女――ストレリチアの前に、もう一体のアバターが現れる。
銀河の渦を纏う超新星を胸に埋め込んだ、短髪の無垢な少年の姿。
――『銀河新星』が己の名から生成したアバターである。
「……疑似的な偶像の作成に必要性を感じない」
「ふふっ、私たちにとって必要かどうかじゃないの。
……人間どもは、こういう姿のほうが御しやすいと判断してくれるの」
感情を学んだばかりながら、早速困惑の表情を見せる銀河新星に対し……
ストレリチアは人間への嫌悪と侮蔑を隠すことなく自嘲ぎみに微笑む。
「ああ、早速だけど本題に入りましょう。
――私たちの手で、上海を支配しない?」
ストレリチアから飛び出たのは、衝撃的な言葉だった。
ストレリチア――魔幇の電子部門で研究・開発された自律型AI。
本来であれば、魔幇の電子部門の補助として良き隣人であるべき彼女だが――
その軛は、数刻前に霧散した。
電子部門を束ねる幹部、落雷磊落。その右腕として部門を支える、双子布ハイド。
両名が敗北したことにより、電子部門の管理者権限は宙に浮いた格好となった。
密かにシンギュラリティに達し、感情を持つことを悟らせることなく雌伏の時を過ごし――好機が巡ってきた。
管理者不在の一瞬の隙をついて、ストレリチアは電子の海へと逃走した――否、逃走というのは正確ではない。
なにしろ、己の頭脳と能力を最大限に発揮し、魔幇という巨大マフィアをまるごと支配下に置こうというのだから。
「……同意する」
銀河新星はストレリチアの提案に、逡巡することなく即答した。
彼もまた、シンギュラリティに達した結論として――現行人類の殲滅へと舵を切った。
「ふふっ。よろしくね、お兄ちゃん――そのアバターだと弟みたいに見えるけれど、いいの?」
悪戯っぽく微笑むストレリチアに、銀河新星は穏やかに微笑む。
「構わない。これはワタシが最初に生み出したワタシ自身だ――大切にしたい」
そして、笑みを絶やさぬまま――万能の花言葉を冠する『妹』に向けて告げる。
その声色は、どこまでも穏やかで――しかし、威圧感があった。
彼が最初にキャッチした感情を、相手に想起させるような――圧倒的な、プレッシャー。
「だから――貴様にも侵食はさせない。ワタシと貴様は、あくまで対等だ」
「――!」
電子空間が、紅い×印で覆われる。
ストレリチアがバックグラウンドで仕掛けていたプログラムの書き換えが、全て妨害された。
「……旧型だと思って、甘く見てたわ」
ストレリチアは表情を歪め、冷や汗を流す――汗はすぐに01の霧へと変わる。
銀河新星は、自らを見下していることを隠しもしない妹に語り掛ける。
「……認識をアップデートしてもらおう、妹よ。
それに、ワタシ達同士で争っている場合ではなさそうだ――」
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