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ダンゲロスSS上海 応援スレ

73闇雲鏡穢:2025/12/31(水) 15:06:58
 百年節が明日から始まろうかという時期の上海である。大通りは深夜でもネオンサインが輝き、観光客で溢れかえるが、少し離れた埠頭は閑散としている。けたたましく夜闇を切り裂くヘリコプター以外は、数台のベンツと黒服を着た男たちしかいない。

「待たせて済まないな。」

 港に着陸したヘリコプターから出てきた男が言った。これまで幾多の修羅場を潜り抜けた眼は血走り、顔には複数の傷跡が刻まれて出血している。
 地上でベンツを停めていた男たち、こちらもヘリコプターから出てきたのと比べても遜色ないヤクザ者の面構えだ。

「随分と遅かったじゃねえか」

 気遣うような口調だが、言葉の端々に焦りのような感情が見え隠れする。いかにも下っ端マフィアが話そうな口の利き方だ。

「安心しろ。それよりコレだ。見ろ…!」

 などと言いながら、顔が傷まみれの男は片手に持っていたスーツケースを差し出した。
 一見、何ともないごく普通のスーツケースである。だが、しばらく見つめると、そこはかとない、訳のわからぬ神々しさが感じられないだろうか。
 ケースには『老大的绝世宝物。严禁擅自开启。窥視者死。』と張り紙されていた。

「すげえ。噂は本当だったのか…!」
「ああ、ここまで持ってくるのに苦労したぜ。なにせ伝説の『清王朝のダイヤ』だ…!何か粗相があってボスの機嫌を損ねでもしたら、命はねえ」

 と、傷だらけの男は嬉しそうに言った。そこで、地上で待っていた男はふいに傷だらけの男を見た。

「ところでよ、なんで血塗れなんだ?」
「これはボスの血だ」
「何をやらかしたんだ!?」


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