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ダンゲロスSSエーデルワイス 応援スレ
28
:
ダイヤちゃん☆
:2022/02/14(月) 19:49:09
【殺る犬VSポチ】
「クッ、なんという事だ……あの馬鹿そうな犬の鳴き声を聞いたファイとクイーンとダイヤと小娘がおかしくなってしまった……何故か全員ジャックを殺そうとしてるから特に問題ないが厄介な能力だ……」
「問題あるわさっさと何とかしろやポチ!! ギャアアアアア!! 痛い痛い痛い!! 腕もげた!!」
ジャックがぐちゃぐちゃになってるが恐らく問題ないだろう。
バカそうな犬と対峙する吾輩。バカそうな犬の全身には赤黒い何かが纏っていた。
「ほう……我の鳴き声に屈さぬとは中々見どころがある。どうだ? 我と共に殺る気を極める気はないか?」
「わけわからん事を言うな駄犬の分際で。断る」
「そうか……ならばもう一度我の鳴き声を聞かせてやろう……果たして次も耐えられ」
「螺旋地獄落とし!! 螺旋地獄落とし!! 螺旋地獄落とし!! 螺旋地獄落とし!! 螺旋地獄落とし!! 螺旋地獄落とし!! 螺旋地獄落とし!! 螺旋地獄落とし!!」
「耐えら、耐え、痛っ。耐え……おい。ちょっと待、痛ッ!! ちょ、待、痛ッ!!」
馬鹿そうな犬が吠える前に地獄螺旋落としを超高速かつ超連続で繰り出す吾輩。
殺る気だか何だかしらないが吾輩の石頭に勝るものはなし。吠える隙もなくボコボコにする吾輩。
吾輩は勝った。
「おいジャック。勝ったぞ。大丈夫か」
「うぺ」
顔のパーツの境目も分からなくなっていたが、返事はしたので多分問題ないだろう。
【岸田ゴハンVSニワトリゾンビ】
「クッ、なんという事だ……あのチョビ髭男の奏でる音楽を聴いたクイーンとダイヤと小娘がおかしくなってしまった……恐らく音楽を聴いたモノに命令を強制する能力な気がするが、多分みんな耳クソが詰まってるかなんかではっきりと聞こえなかったのだろう。その為ジャックを殺そうとしているから特に問題ないが厄介な能力だ……」
「だから問題あるっつてんだろポチィ!! あとその理屈ならなんで俺らは平気なんだよゴラァ!!」
「分からん。もっと耳クソが詰まってるのだろうか……」
とにかくジャックがぐっちゃぐちゃになってるが恐らく問題ないだろう。
だがそんな吾輩達の振る舞いなどを他所に、一心不乱にヴァイオリンを奏でるチョビ髭男。
「ああ! なんたる悲劇! なんたる結末! だが大いなる意志に、災厄に、運命に!! 抗う術など在りはしない!! ならば!! ならばこの私が!! せめて山乃端一人の苦痛を少しでも……ウゥ……少しでもォッ……!!」
チョビ髭男は嗚咽を漏らしながら泣いていた。気持ち悪いなと吾輩は思った。
「少しでも苦痛と恐怖を和らげる為、私はここにいる……ッ!! さあ、これが君の人生全てに捧げる祝福の音色……!! どうか、どうか君に、君の心にッ!! 届いてほしい、どうか……!!」
「いや、無理だねそれは」
耳クソがより多く詰まっている側の人間だったファイが、ずんと前に進み出る。
「ああ、なぜ邪魔するのかご老人よ……!! あなたなら分かるだろう!! 運命とは……」
「耳クソが詰まってるから聞こえないよ。ほら、これが海賊流のコンサートさ。せいぜい楽しみな」
「「「「「「「「コケーーーーーーーーーーッ!! コケーーーーーーーーーーーーー!! コッケーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」」」」」」」
突如として出現する無数のニワトリゾンビ。ファイの操作によって一斉に鳴き出すニワトリゾンビ。うるさい。ひたすらうるさい。
ヴァイオリンの音色など一瞬にして掻き消え、徐々に正気を取り戻す耳クソそこまで詰まってない側の人間ども。
尚、チョビ髭本人はそこまで強くなかったので、ダイヤがビンタしまくって泣かせていた。かわいそう。
吾輩達は勝利した。いぇい。
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