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ダンゲロスロワ

58 ◆G7wbG9fIug:2019/07/04(木) 21:36:49
『一二野 単独コンサート成功』
『想像を遥かに超える演奏 観客も涙』
『収益は全額チャリティーへ寄付』
『早くも次開催望む声』

 「…〜ッかー、やっぱ俺って天才だな!」

 男が、部屋の中で独り言ちる。手にした新聞を放り投げると、そのまま真白いベッドへと飛び込んだ。その顔はにやにやとした笑みが止まらず、
とてもだらしがなかった。

「まぁ〜全額寄付は正直勿体なかったけれど、世間的な評価は得られた訳だし。次は適当なパトロンでも見つけて、“ひっかけて”やればいいか。」
 
 男は、とても良い気分であった。大々的に宣伝した初のソロコンサートを大入り満員で迎え、そして音楽家としても篤志家としても名を挙げた
のだ。次の仕事にも繋がった。鼻歌でも歌いたい気分だった。最も、次への仕事だのは、仮に成功しなかった所でどうにでもしてしまえたのだが。

「たまには正々堂々ってのも悪くはねぇ…あぁー、い〜い気分だぜぇ〜」

ふんふん、と本当に歌いだす。その音は相棒である楽器―グラスハーモニカ「セラフ」の音色には程遠い物の、やはりとても上手かった。


男はそのまま眠りに落ちる。次に目覚めた時にどことも知れぬ島の中に居る事など、無論知る由もない。

59 ◆G7wbG9fIug:2019/07/04(木) 21:40:14
【名前】一二野 三太郎 (ひふの さんたろう)

【性別】男性
【能力】
『サイミンコキネシス』
 動植物や無生物を相手に、催眠術をかける事が出来る。かける時間さえあれば、結果として風を巻き起こしたり物体を空中浮遊させる等
も可能。催眠術は素の実力なので、普通に人間にもかけられる。但し精神攻撃なので、対象の精神力が3以上ならば無力化されてしまう。
自己催眠はいつでも可能。

【人物】
 幼少の頃からその才能を発揮し、周囲の人間を意のままに操ってきた催眠術士。自分中心でわがままな性格であり、他人を信用していない。
唯一信じているのは催眠術の腕と音楽だけ。しかしここぞという所で道を外れられなかった小心者でもある。
彼が催眠術をかける手段は多い。古典的な5円玉を用いた手法から、愛用のグラスハーモニカ「セラフ」を用いた催眠演奏まで多種多様である。

【備考】
特になし

【場所不明/1日目・時間帯不明】
【一二野 三太郎】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品。
[思考・状況]
基本行動方針:生き残る為に行動
1: 出会った相手全員に催眠術をかけ、無力化or手駒化を試みる。
2: 主催者「小竹」の無力化(状況次第。可能と見れば行う)
現在の状況での行動・思考の優先順位
[備考]
コンサート疲れで爆睡しました。ルールの把握自体は出来ているでしょう。
最大の武器であるグラス・ハーモニカ「セラフ」を無くした事にはすぐ気づきます。そしてめっちゃ落ち込みます。

60 ◆G7wbG9fIug:2019/07/04(木) 21:40:44
以上で投下を終わります。

61 ◆G7wbG9fIug:2019/07/04(木) 21:43:03
>>57-59
名前欄に題名を書き込んだら反映されていませんでした。
題名は「幽遠なる舞台に悠久の音色を」です。

62毒も皿も喰らう者:2019/07/05(金) 09:20:50
投下します

63毒も皿も喰らう者:2019/07/05(金) 09:25:07
『…ここは、森の中ですか』

意識を取り戻したカルナは、自身が森の中に横たわっていた事を、土の感触と草木の匂いで理解した。
だが、身体は微動だにさせず、そのままの状態を維持し続ける。
先程の小竹と言う青年が言った事を考えれば、もう既に事は始まっていると考えられ、既に自身が狙われている可能性があるからだ。

『あー、テスト、テスト。聞こえるかね、参加者の諸君?』

カルナが周りの気配を探るのに、全神経を集中していると、突然、頭の中に声が響く。

『やはり、仲間はいるようですね』

その声の主が小竹のものである事、小竹の能力が少なくとも爆破に関する事、そして、今こうして脳内に直接言葉を送る術を持つ者がいる事からそれを察すると、周囲の気配を探りつつ、小竹の説明にも意識を向けた。



『ーでは、また会おう! バァイ♪』

一方的な説明が終わると、小竹の声は途切れた。
元より、こちらの意見等聞くつもりはないのだろう。
必要な情報は与えるが、それ以外は完全に遮断し隔離する。
典型的な殺し合わせのテンプレートである。
故に、主催者側の意図もそこから読み取るのは難しい。

『近くに人の気配はありませんか…』

周囲の安全を確認し終えたカルナは、足の反動と背筋を使い起き上がると、軽くストレッチを行い身体をほぐす。
ほぐし終わると、先程小竹の説明にあった名簿を手に取り、1ページ目から順々に目を通す。
カルナは、名前と魔人能力名だけしか書かれていない単調なページを次々と捲り、その情報を瞬時に頭に叩き込んでいった。

『これで全員ですか』

参加者全員分の情報を読み終えるのに、それほど時間は掛からなかった。
するとカルナは、どこからともなくケチャップとマスタードを取り出し、読み終わった名簿にまるでホットドッグと同じとばかりにかけると、数十ページはある名簿をまるでサンドイッチでもかじるかの如く、噛みきり、咀嚼し、飲み込みだ。

『名簿には顔写真はありませんし、魔人能力の効果も不明。
多少お腹も膨れましたし、まずは情報収集から始めましょうか』

64毒も皿も喰らう者:2019/07/05(金) 09:25:38
さも平然と名簿を食べきったカルナは、そのまま支給品であるディパック、正確にはその隣にある物に手を伸ばした。

『血は止まってますがほのかに体温が残っていて、関節も全て動く。それとこの制服や体つき。
となるとこちらに入っているのは重さ的にまず間違いなさそうですね』

それは先程、参加者全員の前で頭部を吹き飛ばされたド正義卓也の死体と、ビニール袋に詰められた頭部の肉片であった。
それを理解したカルナは、縛られたビニール袋の持ち手をほどき、何の躊躇もなくその中に手を入れる。
そして手首まで入り込んだ手を引き抜くと、その手には肉片以外の物が握られていた。

「歯と眼球、顎の骨に三半規管と髪の毛が十数本。
他にも色々と入っているみたいですし、どうやら貴方の頭は全部この中に入っている様ですよド正義さん。」

血と肉の混ざった臭いが、袋とカルナの手から漂い始める。
だがカルナは、その異臭に眉一つ動かす事なく、答える事のないド正義に語り続ける。

「貴方がここにいると言う事は、どうやら私達の事を十分理解した上で、私達に殺しあいをさせたいのでしょう。

となると、少しおかしいですね。
仮にド正義さんの能力が、小竹と言う人が言った通りの能力だとしたら、『殺しあいをさせる』には明らかに有利すぎますし、ワンサイドゲームを楽しむ為に呼んだのなら、貴方の性格が殺しあいに向いていないのは百も承知のはず。
実際、ド正義さんはそれを拒み頭を爆破、いえ、焼けた臭いがないので破裂させられたと言った方が正しいですね。

とにかく、貴方は殺されました。
ですが、私は腑に落ちないんです。
ド正義さんみたいな方は、自身より他者の安全を優先するタイプとお見受けしますし、そう考えると、何故あの時わざわざ『殴る』と言う自身の感情を優先したのかが?

私はこう考えています。
『あそこでド正義卓也が殺されるのは最初から決まっていた』と。

そう仮定した場合、考えられる理由はいくつかあります。
例えば、『貴方が最初からあちら側と面識があり、そうする事を強要または望んで行った』とか、『既にド正義卓也は死んでいたので、全員の目の前で殺した事にしたかった』とかですね。
しかし、殺しあいをさせるのが目的だと考えると、ド正義さんのご学友の方が何名かいらっしゃる様ですし、やはり『知り合いを殺す事で死への恐怖心を煽る』と言うのが妥当でしょう。

そうなると、ド正義さんのあの行動も何らかの魔人能力によって『とらされた』可能性もあります。
『相手の頭部を破裂させる能力』と『言葉を脳内に直接届ける能力』は確定として、先程言った『行動を操る能力』と、ド正義さんが死んでからまだそんなに時間が経っていないので『対象を移動させる能力』、禁止エリアの事もあるので『制約を作る能力』、そしてあちらの言う事を信じるなら『願いを叶える能力』。
全員いるのだとしたら、6人以上の魔人能力者があちらにはいる事になりそうですね。

もっとも、私の予測が正しければ、の話ですが。
とはいえ、まだ情報が少なすぎます。
あちら側が何らかの介入をしてくる事も考えると、まずは情報収集と拠点の確保、安全の確保と食事、罠や必要な物の製作、禁止エリアや他の参加者の事を考えると、拠点場所は複数確保したいですね。

地図を見ると校舎があるようですし、まずはそこに向かう事にしましょう。
水道や電気、ガスが使えるならそこを拠点にしたいですし、探せば使えそうな物がいくつか見つかるかもしれません。」

答える者がいないが、カルナは淡々と話続ける。
それは今に至るまでの情報から推測した仮説であり、今後の方針を決めるものだった。

「安心してください。
貴方の犠牲と命、私が無駄にはしません」

そう言いカルナは、森の中を進み始める。
その背にはド正義の亡骸が背負われており、二人分の影が森の中に消えた。
今この場に何者かが訪れたとしても、ここにド正義卓也の亡骸があった等とは夢にも思わないだろう。

そしてそう遠くない未来、ド正義卓也と言う男がこの世界から完全に消えてなくなる事も、知るよしもないだろう。

65毒も皿も喰らう者:2019/07/05(金) 09:26:49
【名前】
カルナ・ウェンディバル

【性別】
女性

【能力】
『ミスティックパワー』
口に入った物が何の問題もなく飲食できる様になる能力。
どんなに物でも噛めば噛みきれ、毒や熱を無いかの如く飲み込め、臓器を傷付ける事なく胃に運び、その全てを消化し自らの血肉とする。
なお、味は変化しないので不味い物は不味いままである。


【人物】
シリアルキラーにしてカニバリストの女性。
全ての物に命があり、その命の価値は平等と思っている為、牛や豚を食べるのと変わらない感覚で人間も食べているし、普通なら食べない物も食べている。
どんな物でも食べるからには美味しく食べたいと思っており、何時如何なる状況でも料理が出来るよう、常に調味料各種と小型鍋、携帯コンロに包丁代わりにもなるサバイバルナイフを持参している。

普段は冷静沈着な性格で、頭の回転の早さと観察力や状況判断力の高さ、何事にも動じない胆力と身に付けたゲリラ戦法やサバイバル技術を用いて、待ち伏せや罠、矢による狙撃等の手段で相手を追い詰め捕獲または殺害しているが、空腹感に比例して徐々に野生的な一面が見え始め、奇襲によるヒット&アウェイで対象を狙う様になる。
更に、空腹がピークに達した飢餓状態になると野生の獣を彷彿とさせる動きで、満腹になるまであらゆる物に食らい付き、生きたまま相手を食べる事もあるのだが、彼女は大食間なので、人間だけなら二人は食べなければ飢餓感は満たされない。
ちなみに、毒や爆発物の使用は美味しく食べられる所が減る可能性があるので、あまり好まない。

食べ物を粗末にする事を嫌っており、空腹でなければそう言う者を探しだして食べている。
ちなみに彼女の基準では、食べ物を半分以上残すのと人を殺したのに食べないのは、等しく食べ物を粗末にする事である。
また、不特定多数の人間を拉致監禁し、人間を調理してから食べるまでの過程を見せる事で、彼女と同じ思考になるよう洗脳するケースもあり、そのショックによるトラウマで、拒食症や対人恐怖症等になる者、逆に彼女のシンパとなりカニバリストに目覚めた者も少なくはない。
これは、彼女が望んでいる『全人類が人間を当たり前の様に食べられる世界』を作る為の行動であり、この様な事件を世界各国で行っている事や、文字通り骨まで残さず食べるので死体が残らない事も合わさり、彼女の犠牲者の正確な数は不明となっている。

【備考】
能力で毒や熱等を無効にするのは、あくまで自分が食べた時に限り、体外で受けた毒や熱等によるダメージは普通に効果が出ます。



【?→D-2に移動中/昼間】
【カルナ・ウェンディバル】
[状態]:小腹が空いている
[装備]:サバイバルナイフ
[道具]:調味料各種・小型鍋・携帯コンロ
[思考・状況]
基本行動方針:全員食べる(殺す)
1:状態が時間経過で『満腹→小腹が空いている→空腹→飢餓』と変化。何かを食べる事で回復する
2:同じ考え(カニバリズム)を持つ者や(洗脳等で)目覚めた者とは協力関係を結ぼうとする
3:誰かを食べる際は調理を行うが、飢餓状態だと生きたまま食べる

[備考]
満腹だと、罠を仕掛けたり状況確認等を優先し、探してまで誰かを襲おうとは思わない
小腹が空いていると、食事をする為に行動を開始、殺人を犯した者を優先的に捕獲または殺害する
空腹だと、特に何の罪もない人間も襲う様になり、飢餓になると敵味方関係無く襲うようになる。
現在、ド正義の死体を持って移動中。

66毒も皿も喰らう者:2019/07/05(金) 09:31:18
投下を終了します

67ただの二郎:2019/10/22(火) 18:29:37
これってまだ投下可能ですか?

68ただの二郎:2019/10/22(火) 18:30:41
これってまだ投下可能ですか?

69ルフトライテル:2019/10/26(土) 01:15:56
投下は締め切られてはいないの投下可能だと思いますが、そもそもGKが見当たらないようですね
wikiも更新が止まっていますし


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