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ダンゲロスロワ
1
:
◆fKOYRw.njI
:2019/06/16(日) 00:00:42
暗闇の中、ド正義卓也は目を覚ました。
先程まで生徒会室で執務に勤しんでいたはずなのに、ここはどこだ?
頭が痛い。身体がふらつく。
暫く目を凝らしていると、部屋のあちらこちらで蠢く影があるのが分かった。
ド正義は眼鏡を中指で押し上げた。
何者かに拉致されたのかもしれない。
ここがどこかは分からないが、いざとなったら自身の魔人能力『超高潔速攻裁判』で”対応”することも必要だろう。
「十二分と三十四秒。やっと全員起きたようだねぇ」
そんなことを考えていると、男の声が響き、突如として部屋が明るくなった。
まだ光に慣れない目で周囲を見回してみると、周りにいたのは自分と同じように不安げな顔をしている年も性別も違う様々な者たちだった。
さらによく見てみると見知った顔も何人かいる。彼らは全員、希望崎学園の生徒だ。
すると他の者たちよりも高い位置に設けられたお立ち台のような場所に人影があるのをド正義は見つけた。
髪を左から右に流し、いかにもキザな眼鏡をかけた青年だ。
『生徒会長』と赤字でデカデカと書かれた椅子に座っている。
「やあ、魔人諸君。僕の名前は『小竹』。諸君をここに集めたのは僕さ」
小竹と名乗る青年の声は先程のド正義を起こした”モーニングコール”と同じものだった。
「早速だが諸君にはある『ゲーム』をしてもらいたい」
小竹の目が嫌味に釣り上がる。
「ルールは単純。この場にいる者を全員殺し、最後に残った者が優勝者となる……というゲームさ。
ふふ、バトルロワイヤルのお約束として、優勝者にはどんな願いだって叶えてあげよう。
もちろん元の世界に帰した上で。ただし『死者蘇生』は一人だけだけどね。
あとは、一応『支給品』や『名簿』、『禁止エリア』とかのルールもあるんだけど……。
まあ、詳しいことは『転送先』で伝えるよ。とにかく諸君は殺し合ってもらえればいい」
そう言うと小竹は大きなアクビを一つした。
「他に何か質問は? 無ければ早速だけど始めるよ」
小竹は右手を挙げ、指を鳴らそうとした。
――次の瞬間。
「ふざけるなッッ!!!!」
ド正義卓也は叫んでいた。
「何が『殺し合い』だ! ふざけるのも大概にするんだな。これだけの人数をいきなり拉致とはいい度胸だ。
この中には僕の学校の生徒もたくさんいるんだぞッ! 僕は生徒会長として彼らを守る責任があるッ!」
ド正義は大股でズカズカと小竹に詰め寄っていく。
「あ〜〜、君は確か……」
小竹はそんなド正義の怒りなどどこ吹く風といった様子で手元から一枚の紙を取り出し、広げた。
「ああ! 『ド正義卓也』か。能力は『超高潔速攻裁判』。
『自身が”悪”だと認識した者を睨みつけることで発動し、即座に対象を死刑にできる』、ねえ……」
「そうだッ! 流石は誘拐犯、よく調べ上げたな!
腕力には自身の無い僕だが、これでも魔人の端くれ。僕は貴様を一発殴らなくては気が収ま――」
ド正義は続く言葉を吐くことなく、頭が爆発してその場に倒れ込んだ。
誰かがド正義を抱き起こしたが、頭の無いその身体が既に事切れているのはひと目で明らかだった。
「――とまあ、こんな風に僕には諸君を爆発させる能力がある。
もちろん例外は無しだ。不死の魔人だろうと、何だろうと殺せるのさ。
フフ、誰かもう一人ぐらい試してみるかい?」
その言葉には”本当に殺せる”という凄みと余裕があった。
そのためかどうかは分からないが、続いて反論を試みる者はいなかった。
「結構。最初の禁止エリアは”B-6”だ。では諸君の健闘を祈る」
小竹は今度こそ右手を挙げ、指を鳴らした。
辺りに刺激臭が立ち込め、集められた者たちの意識は暗転した。
2
:
◆fKOYRw.njI
:2019/06/16(日) 00:01:44
ゲームルール
【基本ルール】
全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。
生き残った一人だけが、元の世界に帰ることができ、さらに願いを一つ叶えられる(死者復活は1名のみ)。
ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。
プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。
会場からの脱出は不可。
【スタート時の持ち物】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。
(義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない)
ただし、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される。
ゲーム開始時にプレイヤーは開催者側から「デイパック」を支給される。
「デイパック」には以下のものが詰められている。
「地図」「コンパス」「懐中電灯」「筆記用具」「水と食料」「名簿」「時計」「ランダムアイテム」
デイパック:他の荷物を運ぶための小さいリュック
地図:大まかな地形の記された地図。禁止エリアを判別するための境界線と座標がひかれている
コンパス:安っぽい普通のコンパス。東西南北がわかる
懐中電灯:夜間も活動を可能とする照明具。電池は約十時間保つ
筆記用具:普通の鉛筆と紙。枚数は5枚
水と食料:通常の飲料と食料。通常の成人男性で二〜三日分
名簿:全ての参加キャラの「名前」と「特殊能力名」が載っている
時計:普通の時計。時刻がわかる。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認可能
ランダムアイテム:何かのアイテムが入っている。内容はランダム(書き手が決定する)
【「ルール違反」と禁止エリアについて】
開催者側に逆らったりルール違反を犯した者は爆発して即死する。
(例外はなし。不死の魔人であろうと何であろうと即死する)
開催者側はいつでも自由に参加者を即死させることができる。
何らかの特別な力(魔人能力?)が働き、開催者側へプレイヤーの生死と現在位置のデータを送っている。
24時間死者が出ない場合は全員が死ぬ。
開催者側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にいると即死する。
【放送について】
放送は数時間ごとに行われる。間隔は六時間おき。
放送内容は以下の通り。
「禁止エリアの場所と指定される時間」
→出来るだけ離れた地点を一区画指定。放送から二時間前後で侵入禁止になる
「前回の放送から今回の放送までに死んだキャラ名」
→名簿順に読み上げる
「残りの人数」
→現在生き残っている人数
「開催者の気まぐれなお話」
→内容は書き手の裁量で
3
:
◆fKOYRw.njI
:2019/06/16(日) 00:01:54
書き手ルール
【書き手の方々へ】
初心者の方もベテランの方も大歓迎です。
予約の際はトリップ必須ですが、ゲリラ投下の場合は名無しでも可能です。
予約期間は1週間です。報告無しでそれ以上経過すると予約は解除されます。
予約期間中に書ききれない場合は3日間の延長が可能です。
自己リレーは可能ですが、節度と常識をもってお願いします。
【コンペについて】
書き手の皆さんに投下していただいた登場話候補作の中から数十名を選び、本編に登場させます。
参加者はおおよそ40名程度を考えていますが、集まり次第では増減する可能性があります。
締切については、3ヶ月程を予定していますが現状未定です。締切2週間前にはお伝えします。
一人の書き手が投下できる候補作の数に制限はありません。
投下の際には必ずトリップの付与をよろしくお願いします。
【候補作キャラ説明テンプレ】
【名前】キャラ名
【性別】男性/女性/両性/無性
【能力】
『能力名』
魔人能力の説明
【人物】
キャラクターの説明
【備考】
その他特記事項
【時間表記】
未明:0〜4
早朝:4〜8
午前:8〜12
午後:12〜16
夕方:16〜20
夜間:20〜24
【状態表テンプレ】
【地名/時間(日数、深夜・早朝・昼間など)】
【キャラ名】
[状態]:体調、精神状態、怪我など
[装備]:装備 手に持っていたりすぐに使える状態の物
[道具]:基本支給品、不明支給品などデイパックに入っているもの
[思考・状況]
基本行動方針:ロワ内での基本的指針
1:
2:
3:
現在の状況での行動・思考の優先順位
[備考]
参戦時期、その他、SS内でのアイテム放置や崩壊など
4
:
◆fKOYRw.njI
:2019/06/16(日) 00:02:31
tps://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/dangerous_royal/pub/MAP.png
【概略】
会場は東京湾に浮かぶ夢の島をまるまる一つ使った希望崎学園。
希望崎学園に渡るためにただ一本だけ架かっている大橋は、現在存在しない。
各エリアは1平方キロメートル。
会場には銃器以外の物資は存在する。
会場から出ようとしても、見えない壁があって進めない。
【エリア詳細】
・A-1
・A-6
・F-1
・F-6
東京湾。陸地は存在しないため禁止エリアに指定されることもない。
・A-3
旧校舎。
・C-4
一本杉。樹齢百年をゆうに超える立派な杉の木。
・D-2
「新校舎」、「職員校舎」、「芸術校舎」の3つが集まって建てられている。
新校舎。1〜3年の教室や図書館、保健室などがある。一般の生徒はここを利用して授業を受ける。
職員校舎。職員室、生徒会室がある。職員校舎へは新校舎3階の渡り廊下からしか渡ることはできない。
また、職員室は地下シェルター内に作られているため、侵入するのは難しい。
芸術校舎。美術室や家庭科室などがある。
・D-3
希望の泉。ちょうど学校の中央に位置する。
・D-4
グラウンド。土以外は何もない。
・D-6
番長小屋。
・F-5
武道場。
5
:
◆fKOYRw.njI
:2019/06/16(日) 00:03:22
続いて候補作を投下します。
6
:
カ・イ・カ・ン
◆fKOYRw.njI
:2019/06/16(日) 00:04:43
訳がわからない、というのが意識を取り戻して初めて抱いた感情だった。
眼の前でド正義生徒会長が頭を吹き飛ばされて死んだ。
あの、生真面目で、ちょっとムッツリで、でもカッコよくて。
みんなの憧れだったド正義会長が死んだ。あんなにもあっけなく。
私たちを拉致したあの小竹とかいう男は言っていた。『優勝すれば帰してあげる』、と。
細部は白昼夢での体験のようにぼやけて思い出せないが、おおよそは間違っていないはずだ。
確か小竹はこうも言っていた。『殺し合いをしなければならない』。
――コロシアイヲシナケレバナラナイ。
その言葉が呪文のように私の頭の中をぐるぐると駆け巡る。
気がつくと、私は嘔吐していた。
思いっきり吐いた。今朝食べたカレーピラフだったものが足元に散らばる。
まだ頭が痛い。最初、あの暗い部屋に連れてこられてからずっと頭痛がする。
「大丈夫、だいじょうぶっ! 元気を出せ、香取星羅(かとり・せいら)!」
そう、大丈夫なのだ。
自分の名前もきちんと言えた。
私だって”隠れ”とはいえ、一応は魔人だ。
心なしか頭痛も収まってきた……気がする。
しかし、ここはどこだ?
地面には土。空はまるで真っ昼間のように青く明るい。
周囲にはどこか見慣れた景色が。
そうだ、ここは希望崎学園か。
どうりで見たことがあると思った。
なんだ。さっきまでのは夢か幻覚だったのだ。
もしくは不良魔人の魔人能力か。
とにかく殺し合いも死んだド正義会長も小竹も全部ウソだったのだ。
私はスキップでも踏んで遠く彼方に見える校舎へ戻ろうとした。
――しかし。
『あー、テスト、テスト。聞こえるかね、参加者の諸君?』
突然、例の嫌味な声が頭の中に響いてきた。
『フフフ、いやあすまないねぇ。放送に思ったより手間取ってしまってね……!
とにかく、だ。やっとロワイヤルが始まったので僕はとても嬉しい。とてもだ。
おっとっと、そうそう、ルールの詳細な説明がまだだったんだな。
まずは【支給品】から説明しようか。ディパックを見て欲しい。近くにあるはずだ。
中には色々入っているが、一つ【ランダム支給品】を用意した。
生徒会長たる僕からのプレゼントだよ。フフ、感謝したまえ。
それはゲームを盛り上げるための特別なアイテムさ。
何が入っているかはお楽しみだよ。武器やマジックアイテム、生き物だったり……なんて。
弱い魔人でもそのアイテムがアタリだった場合は一気に勝てる可能性が出るかもね』
私は膝から崩れ落ちた。
何ということだ。やっぱり夢ではなかったのか。
『それから、次に【名簿】。これもディパックの中に入っているはずだ。
これには諸君ら参加者の名前と魔人能力名が記載してある。
いいか? もう一度言うぞ? 名前と”魔人能力名”だ』
現実感が無くなり一気に気が遠くなった私をよそに、小竹からの”放送”は続く。
『最後に【禁止エリア】。
現在はディパック内の地図準拠で”B-6”に設定されているが、そこに侵入後10分が経過すると侵入者は死ぬ。
フフフ、嘘だと思うなら試してもらって構わないよ?
うーんと、ではこれで伝えることは以上かな。では6時間後にまた放送をかけるよ。
次回以降の放送では死亡者の人数と名前を読み上げるからせいぜい殺し合ってくれたまえ。
では、また会おう! バァイ♪』
そこで私の頭の中に”声”は響かなくなった。
7
:
カ・イ・カ・ン
◆fKOYRw.njI
:2019/06/16(日) 00:05:13
----
「こんなことって――」
私はやっとの思いで声を絞り出した。
こんなことって、あんまりにもあんまりだ。
嫌な予感は恐らく的中した。
よろよろと立ち上がり、近くの木に立てかけてあったデイパックから『名簿』を取り出す。
指で名前を辿りながら、間違いであってくれと願う。
ひとり、ふたり、さんにん……途中まで名簿を確認したところで私は数えるのを止めた。
何ということだ。少なくとも三人以上の希望崎学園の生徒が参加している。もちろん全員魔人のようだ。
名前の横に魔人能力名らしきものが記載してあったことから判別できる。
そして、名簿の「か」行には私の名前と……能力名『セーラ服と機関銃』の文字が。
――ということは、だ。
知られたということか。
私が、魔人だということを。
おそらくはもう既に名簿を読んで能力名から、私のことを推察した者もいるだろう。
私が、二年前に埼玉で起きた未曾有の無差別銃撃事件の犯人――自身の服をガトリング砲に変形させる魔人少女Aであることを。
二年前の”アレ”を否応なしに思い出す。
あの時は奇跡的に死人が出なかった上に魔人覚醒時ということで罪には問われなかったが、マスメディアには相当書き立てられた。
両親はそれを苦に自殺した。
そして今でも時々衝動的にフラッシュバックしてしまう。
伸び悩んだ成績。溜まるフラストレーション。
いつの間にか手にしていたガトリング砲。
飛び散る血飛沫。肉片。怒号。悲鳴。
あれは本当に、本当に…………。
「気持ちよかったな……」
しかし。しかし、だ。
知られてはならないことがある。
知ってはならないことがある。
私には、この「香取星羅」には絶対に知られたくない秘密があるのだ。
例えそれがこのロワイヤルという戦場でもはや何の意味もない秘密だったとしても。
ならばどうするか。
優勝などどうでも良い。
だが、希望崎学園出身の参加者は――。
「消さなきゃ……」
私は先程とは違った確固とした足取りで希望崎学園の森の中を突き進むのだった。
----
【名前】香取星羅(かとり・せいら)
【性別】女性
【能力】
『セーラー服と機関銃』
自身の着用している服をガトリング砲に変える。能力名には『セーラー服』とあるが、服であれば変形させることができる。
もちろん威力は普通のガトリング砲並みにあり、戦闘に特化した魔人でも喰らえばただでは済まないだろう。
ただし欠点として、ガトリング砲の弾薬数の消費の激しさと機動性の乏しさから撃っている間は無防備になることが多い。
さらに言えば、変形中は上半身裸になるため、発砲時の熱で火傷を負う可能性が高く、連続しての使用はできない。
【人物】
希望崎学園の三年生。自分が魔人だということを秘密にしている、いわゆる”隠れ魔人”。
被害妄想があり、自身の『秘密』を知った人間を殺すことに躊躇がない。
過去に自身の魔人能力で殺人を犯したことがあり、それを知られることを極端に嫌う。
【備考】
特になし。
----
【不明/1日目・昼間】
【香取星羅】
[状態]:微かな頭痛と吐き気
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品
[思考・状況]
基本行動方針:殺すために行動する。
1:秘密を知られたくない。
2:希望崎学園出身者は皆殺しにする。
[備考]
※ロワイヤルのルールを大まかに把握しました。
----
8
:
◆fKOYRw.njI
:2019/06/16(日) 00:05:26
投下を終了します。
9
:
◆fKOYRw.njI
:2019/06/16(日) 00:07:02
ルールやマップ、候補作等をまとめたwikiです。
設定の確認に役立てていただければ幸いです。
tps://www65.atwiki.jp/dangerous_royal/
10
:
◆fKOYRw.njI
:2019/06/16(日) 00:08:10
これより候補作の投下期間を開始します。
何か質問等がありましたらこちらまでよろしくお願いします。
11
:
◆nCmjZ6YnME
:2019/06/16(日) 01:23:26
俺、安雄!誰よりも早いのが自慢なんだ!
今日も誰よりも早く下校するぜと思っていたら、急に意識が遠のいて…いつの間にか知らない部屋にいたんだ!(勿論誰よりも早く目覚めたぜ。見くびるなよ)
そうこうしてるうちに知らないやつがなんか殺し合いがどうとか言い始めて、うちの生徒会長が怒りだした!うひぃーっ、一体どうなっちまうんだ!誰よりも早く不安になるぜ!
…なーんてね、実はこの後の展開はもう決まってるのさ。
要は今から殺し合いが始まるんだろ?
こういうのは最初が肝心だからな!場の膠着を防ぐためにも、いっちょ俺が誰よりも早「バンッ!」バンッてなに?ああ、生徒会長の頭が弾けた音ね。おっけおっけ。
それで俺が誰よりも早く生徒会長の頭が弾けた音ってなに??????
え、あいつ死んだのか?死んでるよな。
え、なに?つまり、なに?
あいつ、誰よりも早く死んだの?
は?
「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!????????????」
俺の意識は暗転した。
倒れこむ自分の身体を他人事のように感じながら、とりあえずホワイトハウスに照準を合わせたミサイルの発射ボタンを押した。
【名前】誰よりも早い男安雄
【性別】男性
【能力】
『能力名』 生き急げ!俺の命
魔人能力の説明
誰よりも早くなる。もしも遅れれば、気が狂ってめちゃくちゃ周りに被害を撒き散らして死ぬ。
【人物】
希望崎学園1年生。
非常にせっかちで、何事も誰よりも早くなければ気が済まない。
ま、俺が遅れたことなんて今まで一度もないんだけどな!
今回も大丈夫に決まってらい!
【備考】
人物像とか能力の描写もなしに死ぬのは嫌です。
【不明/1日目・昼間】
【誰よりも早い男安雄】
[状態]:発狂
[装備]:世界の主要な都市に照準を合わせたミサイルの発射ボタン(500個くらい)
[道具]:全部捨てた
[思考・状況]
基本行動方針:めちゃくちゃ周りに被害を撒き散らして死ぬ
[備考]
※話が通じません
12
:
◆6zF/61Tl7U
:2019/06/16(日) 21:25:42
クククククククク、俺様の名前はDEATHゲーム魔堕男!!
連続殺人鬼だ!!
これまでもいくつものデスゲームに参加し、人を殺してきた!!
どうやら新しいデスゲームに召喚されたようだな!!
ほう、バトルロワイヤルとは素晴らしい!!
今回は何人の人間を殺害することができるかな!!
楽しみだな!!クククククククク。
----
【名前】DEATHゲーム魔堕男
【性別】男性
【能力】
『ザ・マーダー』
殺したい相手を殺害するのに最適な凶器を一つだけ出すことができる。
二人以上には対応できない。
【人物】
三角のマスクを被った見るからに危険な男。
数多くのデスゲームで参加者たちを皆殺しにし、勝ち残ってきた殺人鬼。
基本的に人を殺す事しか考えていない危険人物である。
【備考】
とりあえず人を殺したい。
----
【不明/1日目・昼間】
【DEATHゲーム魔堕男】
[状態]:健康
[装備]:特になし
[道具]:基本支給品、不明支給品
[思考・状況]
基本行動方針: とりあえず人を殺す
[備考]
とりあえず人を殺す。
13
:
◆6zF/61Tl7U
:2019/06/17(月) 21:37:59
一つの登場話候補作に登場させることができる参加者は一人ですか?
14
:
◆fKOYRw.njI
:2019/06/17(月) 22:36:48
>>13
既に登場させたキャラを後の候補作で登場させる場合も、一つの候補作に書き手が新しく作成した複数のキャラを登場させたい場合も、
結局その候補作に登場したキャラ全てが採用されなかった場合に整合性がとれず悲しいことになるので一人でお願いします。
15
:
◆fKOYRw.njI
:2019/06/17(月) 22:37:58
投下します。
16
:
懲悪は誰のために
◆fKOYRw.njI
:2019/06/17(月) 22:38:51
ビルの屋上で二人の男が何やら話し込んでいる。
すると、片方の男の身振り手振りが急に激しくなった。しばらくしてもう片方の動きも挙動不審になる。
どうやら怒っているのだろう、両方ともお互いを殺さんばかりに掴み合いをしているようだ。
「どうやら遂に俺の出番が来たようだな……」
その様子を隣のマンションの一室から覗きながら、剛城海(ごうじょう・かい)は呟いた。
張り込みを続けて二ヶ月と二週間。
これでようやく「正義の執行」に移れるというものである。
いきなり「ゴロツキーズ」だの「正義の執行」だのという言葉のシャワーを浴びせられて面食らっている読者諸兄に説明せねばなるまい。
遡ること、約三ヶ月前。ジャスティスレンジャーイチの熱血漢、ジャスティスレッドである剛城に予期せぬ難題が乗りかかった。
悪の組織「ゴロツキーズ」の根城を突き止めたと思ったのだが、なんという誤算だろう。
ゴロツキーズが悪事を働かないのである……!
常なら三週間――、いや一週間もすれば悪の組織は子供を攫ったり謎のウイルスをばら撒いたりして街を混乱に陥れるはずである。
だが、アタリをつけたビルから出入りする人間――実はゴロツキーズ構成員の妖魔である――を尾行しても全く尻尾を出さなかった。
これでは俺たちジャスティレンジャーが出動できぬ、ひいてはこの街の平和が守れぬではないか、と剛城は歯ぎしりをしていた。
それはもう、歯がすり減って歯茎から血が出そうになるほど、毎晩毎晩双眼鏡でビルとにらめっこしては歯ぎしりを繰り返していた。
だが剛城は正義の徒である。諦めるわけにはいかぬ。
赤マムシドリンクやウコンドリンクなどで睡魔を追い払い、時には眠気に負けて昏倒しながらも必死で”その時”を待ち続けた。
しかし、期待する瞬間などその時になってみればあっけないものである。
張り込みを続けてから常用食となったアンパンと牛乳を胃に流し込み、さあて今日も双眼鏡を覗くか、と思ったらビルの屋上で二人の男が取っ組み合っているではないか。
これはもう、明らかに、どう見ても、ゴロツキーズ内での仲間割れではないか。
そういえば取っ組み合っている片方の男の魚っぽい顔は幹部の「ターボハゼ」に、もう片方の首の長さと馬面はこれまた幹部の「ギギキリン」に心なしか似ている。
剛城はこれは妖魔が人間形態をとっているのだと考えた。
「よし、じゃあ早速行くか!!」
剛城は割れんばかりの大声を上げ、ポーズを取ってヒーロースーツに着替えた。
アンパンと牛乳が腹の中でタプタプとして若干気持ちが悪いが、そこは目をつぶって急いで張り込んでいたマンションの階段を駆け下りる。
程なくして、剛城はビルの前にたどり着いた。だが、ここからは少しばかり難しい。
何しろビルはゴロツキーズの構成員妖魔の根城だ。表向きは普通の会社のオフィスを装っているが、正面から入ればたちまち捕らえられるだろう。
「うむっ、こうなったら仕方ない! こんな姿は良い子のみんなには見せられんが……」
剛城――いや、今はジャスティスレッドか。ジャスティスレッドはビルの窓際を器用によじ登り始めた。
常人なら怖くて手が震え即座に落下だが、ジャスティスレッドは正義のヒーローであるため、恐怖など全く意に介さない。
そうこうしている内に二分程度で屋上まで登りきった。二十七階建ての高層ビルだが、流石は正義のヒーロー、ジャスティスレッドである。
早速怒鳴り声のする方へ忍び足で近づいたジャスティスレッドは、こっそりと給水タンクの影から様子を窺った。
「テメッ! 俺の資料をパクっただろう! 大体さっきのプレゼンが上手くいったのも――」
「――んだよ、それはお前の勘違いって言ってんじゃん!」
話の内容はよく分からないが、とにかく邪悪な妖魔の仲間割れだとジャスティスレッドは確信した。
妖魔は性根が邪悪なのでよく仲間割れをする。そしてまだ姿を見せぬ謎の首魁によってこれまたよく制裁を受けるのだ。
「フハハハハハ!! 邪悪なるゴロツキーズの幹部たちよ、残念だったな!!
苦節、二ヶ月と二週間。遂に尻尾を出したが運のツキ。貴様らゴロツキーズはこのジャスティスレッドによって――とうッ!」
給水タンクの上に登ったジャスティスレッドは前口上を述べ、いっきに給水タンクから飛び降りて二人の悪しき妖魔の前に降り立った。
階下へ降りるドアを塞ぐ形だ。これなら逃げようにも逃げられまい。
「――正義の執行を受けるのだ!」
17
:
懲悪は誰のために
◆fKOYRw.njI
:2019/06/17(月) 22:39:36
ふふん、とジャスティスレッドは勝利のポーズを取った。いや、まだ勝ってはいないのだから勝利のポーズは早いのだが、既に心の中では勝利していた。
この勝負、負けると思ったやつから負けるのだ。
二人――いや、二匹の妖魔は突然の正義のヒーローの登場に驚愕し、目を丸くしている。
「正体を現せ! 『ターボハゼ』に『ギギキリン』よ! そしてこの俺の必殺技を受けるのだ!!」
しかし、二匹の幹部妖魔は身じろぎもしない。自身がジャスティスレッドに倒されるかもしれないという恐怖で動けなくなったか。
思ったよりも貧弱な幹部だな、とジャスティスレッドは心の中で少し残念に思った。これでは血湧き肉躍る熱き正義を繰り広げることができぬではないか。
すると、「ターボハゼ」の方が胸ポケットに手を入れた。ジャスティスレッドは勝利のポーズを取ったまま、少々身を固くする。
何が出てくる? 超電子分解レーザーか? それとも、強力殺人ウイルスのカプセルか?
ポケットから出てきたは通信機だった。どうやらこれで応援を呼ぶ腹積もりらしい。
「……あの、警備員さん、ちょっといいッスか? あの、変な人が……いや、あの、正義のヒーロー? みたいなカッコしたオッサンが屋上にいるんスけど来てもらえないッスか?」
ターボハゼは思ったより軽薄な声で通信機に話しかけている。
「ケービインサン」とかいう新手の幹部を呼ぶようだ。名前を聞くに太陽光を模した妖魔だろう。
これはなかなか強敵になりそうだな、とジャスティスレッドは考えた。
ならばすることは一つ! 新手が現れる前にこの場でターボハゼとギギキリンを倒すのだ!!
「先手必勝! とあッ!!」
ジャスティスレッドは目にも留まらぬ早業でターボハゼをビルの屋上から投げ落とし、ギギキリンの頭を蹴りで砕いた。
二匹はあっという間にもの言わぬ死人――いや、死妖魔へと変わった。
「フハハ、二匹の妖魔ごとき、俺一人で十分よ」
地上では既にターボハゼの死妖魔を見た女性ファンからの黄色い声が上がり始めている。
もう少し聞いていたいが、正義のヒーローとは人の目を忍ぶもの。あまり長居は無用だ。
「フッ、『ケービインサン』! 貴様は来週相手をしてやろう! では、さらばだ!!」
そう高からに宣言し、再びビルを窓を伝って降りようとしたやいなや、青いスーツに身を纏ったケービインサンが屋上に姿を現した。
手には……超電子分解レーザー!? これは流石のジャスティスレッドも分が悪い。
「クソ、こうなったら……! 来い! 『ジャスティスマシーン・レッド』!」
ジャスティスレッドは両手を挙げ、叫んだ。
するとケービインサンのすぐ上空――目測して約五メートル程――にバイクと同じ大きさの真紅に彩られたメカニカルな右腕が出現した。
これこそジャスティスレッドの『両手を挙げることによってジャスティスマシーンをその場に喚び出す』チカラだ!
本当はジャスティスブルー、グリーン、イエロー、ピンクの仲間四人がいれば全てのマシンパーツを喚び出すことができるのだが、残念ながらレッド一人では右腕一本しか喚び出せない。
だが、ケービインサンを圧殺するのであれば右腕一本で十分だった。
ケービインサンはあっけなく潰され、ターボハゼやギギキリンと同じく肉塊と化した。
――だが、ジャスティスレッドは大変なミスを犯していた。
そう、ビルから降る格好のまま、両手を挙げてしまったのだ。
これでは足で全体重を支えるしかない。
結論から言うと、さしものヒーローもそれは無理だったようだ。
ジャスティスレッドは二十七階建てのビルから落下し、そのまま地面に叩きつけられた。
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ジャスティスレッド――剛城海は気がつくと暗い部屋にいた。
自分は死んだはずだが……? ここはあの世――天国なのか?
そう考えていると急に部屋が明るくなり、男の耳障りな声が聞こえてきた。
18
:
懲悪は誰のために
◆fKOYRw.njI
:2019/06/17(月) 22:39:52
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【名前】剛城海(ごうじょう・かい)
【性別】男性
【能力】
『虚構戦団』
自身の所属している(と思っている)ジャスティスレンジャーの保有している(と思っている)メカである、「ジャスティスマシーン」の右腕を召喚する能力。
召喚範囲は自身を中心として半径十メートル。「ジャスティスマシーン・レッド」と名付けられたそれは謎の合金で出来ており、ちょっとやそっとでは傷つかない。
【人物】
正義のヒーロー、ジャスティスレンジャーイチの熱血漢。
ただ熱血なだけではなく、クレバーに敵を仕留める冷静さも併せ持つ。
ジャスティスレンジャーでは「ジャスティスレッド」を名乗り、日々人助けと悪を挫くことに邁進している。
――と妄想しているただの中年魔人男性。
今年で三十八歳。もちろん独身。好きな女性のタイプは巨乳。
悪だと決めつけた一般人を徹底的に痛めつけ、時には殺害する危険な男。
【備考】
参戦時期はビルから落下して死亡後。
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【不明/不明】
【剛城海】
[状態]:健康
[装備]:ヒーロースーツ
[道具]:基本支給品、不明支給品
[思考・状況]
基本行動方針:現状不明
[備考]
※これからロワイヤルのルールを聞くところです。
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19
:
◆fKOYRw.njI
:2019/06/17(月) 22:40:04
投下を終了します。
20
:
◆fKOYRw.njI
:2019/06/18(火) 19:53:58
投下します。
21
:
おくびょうドウカツ
◆fKOYRw.njI
:2019/06/18(火) 19:54:42
昔々、あるところに「ドウカツ」という大男がおったそうな。
ドウカツは子供の頃からとても気が弱く、夜中に厠へ行くのも一人では行けないほどじゃった。
性格に似合わず大人が一人と半分もの身の丈と羅刹の如き厳つい顔をしたドウカツは、自分の気が弱いのを常々恥ずかしいと思っておった。
じゃがある日、ドウカツは不思議な夢を見た。それは、家の池の中から仏様が現れて、ドウカツにある『力』を授けてくれるというものじゃった。
その『力』はドウカツと目の合った者を臆病な鶏にしてしまうという力じゃった。その日の朝、ドウカツが起きると、家の外から何やら騒ぐ声が聞こえてきた。
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馬鹿馬鹿しい。
昔話を思い出し、「ドウカツ」はかぶりを振った。
その後は隣の家の庄屋の娘を攫った盗賊たちを『力』で鶏に変えてめでたしめでたし、だったか。
何がめでたしだ。糞の役にも立たぬ能力を押し付けやがって。おかげで俺たち一族は魔人になって一生日陰者だ。
ドウカツは教室のロッカーで一人震えながら、何代前かの自分の先祖である「ドウカツ」への文句を内心呟いた。
昔話に出てきたドウカツは、今まさにロワイヤルに参加し、希望崎学園の二階校舎の清掃用ロッカーの中で必死で息を殺している「ドウカツ」の先祖である。
そして、先祖のドウカツが仏様から授かったという『力』は紛れもなく魔人能力のそれである。なぜなら、日本魔人昔話「おくびょうドウカツ」という話にきっちりと描かれているからだ。
だが、『仏様から授かった』という奇異な覚醒の仕方から、通常の魔人能力とは一線を画する部分があった。
それは、その先祖のドウカツの魔人能力が『子孫に伝達する』という点だ。
五百年以上前に盗賊たちを一網打尽にしたドウカツのその能力は、子から孫へ、孫から曾孫へと連綿と受け継がれているのだ。
ただし、時が経つと流石に効力も薄くはなるようで、『目を合わせた者を一瞬で鶏にする』能力は、当代ではすっかり弱体化し、『十分間以上目を合わせた者』限定で効くようになっている。
そして、先祖のドウカツの恰幅と厳つい顔と魔人能力、おまけに子孫の長男には代々名付ける決まりになっている「ドウカツ」という名をしっかり受け継いだ現代のドウカツは、魔人学園たる希望崎学園の不良たちからも強面の魔人として恐れられていた。
――しかし、何ということであろう。ドウカツはご先祖譲りの気弱なメンタルまで受け継いでしまったのだ。
昔話にあったように、深夜に尿意を催した際は家中の明かりを付けなくてはトイレに行けず、またチンピラがバイクで街中を爆走している音を聞くだけで心臓が縮み上がる。
さらには、毛虫や蛙、蜂などの、女性が嫌いなタイプの生きものも大の苦手で、触るはおろか、見るのさえ勘弁だった。
だが悲しいことにドウカツは表情筋を含む身体中の筋肉が逞しすぎた。
筋肉は通常、緊張した際に瞬時に収縮し、身動きを止めてしまうのだが、ドウカツの場合は筋力が凄まじすぎて、いくら怯えてもそれが一切表に出ないのだ。
これによってドウカツはビビっているのに顔に出ず、身体にも出ないと周囲に認識されるようになってしまった。
そんな訳で、どんなに威嚇しても、襲いかかっても一切の動揺を見せないドウカツは、希望崎学園の一部の魔人に畏れられるようになり、次期番長とも噂されるようになった。
ただ当のドウカツは、いつまで経っても子供の頃と同じビビリのままで、相変わらず夜中のトイレは一人では行けなかった。
22
:
おくびょうドウカツ
◆fKOYRw.njI
:2019/06/18(火) 19:54:58
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「――とまあ、こんな風に僕には諸君を爆発させる能力がある。
もちろん例外は無しだ。不死の魔人だろうと、何だろうと殺せるのさ」
小竹の声が耳に響く。
目の前で同じクラスのド正義が頭を吹き飛ばされて死んだ。
怖い。
ドウカツは初めて人の死を目前にして、失禁せんばかりに怯えていた。
今ではすっかり平和になった希望崎学園では、死体など殆ど目にしない。
ましてや自分がその当事者、目撃者になるなど考えてもみなかった。
以前に不良魔人が生徒会にカチコミをかけ、死刑に処されたと聞いたときなどは三日間恐怖で何も喉を通らなかった。
だがドウカツはその恐怖心を表情に出すことはない。叫び声を出そうにもあまりの怯えに喉が上手く収縮してくれない。
現に傍から見ると、ド正義の死などには全く動揺しない、よほどの冷血漢かサイコパスだと思われているだろう。
しばらく小竹が訳の分からないことを喋った後、指を鳴らすと、ドウカツは気を失った。
――いや、実を言うと小竹が指を鳴らす少し前から恐怖で失神していたのだが。
----
――そして話は現在に戻る。
どれくらいになるだろうか、ドウカツはロッカーの中で箒や雑巾に紛れて隠れていた。
さっきの放送とやらでようやくおおよそのルールは把握したが、殺し合いをするのなどまっぴらごめんだ。
ロッカーの扉の内側に取り付けられた小型の鏡に自分の顔が写っていることに気づいた。恐怖の涙で目が充血している。
死にたくない、死にたくないと心の中で念仏のように唱えていると、誰かがドウカツの潜んでいる教室に入ってくる気配がした。
心臓がドクンドクンと激しくリズムを刻む。生唾を飲み込もうとしたが、既に口内はカラカラに乾燥している。
こうなったらいっそのこと、ロッカーを内側から蹴り破ってその隙に逃げるか……?
いや、逃げ切れる保証はない。相手が小竹のようにこちらを一瞬で殺せる能力を持っていたらどうする?
ならばどうしろというのだ。このまま隠れてやり過ごす……?
思考がまとまらぬ内に侵入者がロッカーの扉に手をかけた。
どうやらドウカツが隠れていたのは気づかれていたようだ。
ドウカツはある覚悟を決めて、目をつぶった。
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【名前】ドウカツ
【性別】男性
【能力】
『メンチキン』
連続して十分間以上目を合わせた者限定で対象を鶏に変える。
鶏になった場合、十分経過するかドウカツが能力を解除しない限り元へは戻れない。
条件は厳しいが決まれば強力な能力。
【人物】
強靭な肉体に臆病な心を宿した強面の魔人。
その膂力、羅刹が如し。殴れば1トントラックでも粉々に粉砕できる。
その胆力、赤子が如し。夜中になれば明かりが付いていてもトイレに行けない。
【備考】
特になし。
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【D-2/1日目・昼間】
【ドウカツ】
[状態]:恐慌
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いをしたくない。
1:隠れていたい。
2:誰かが来た、どうしよう。
[備考]
※ロワイヤルのルールを大まかに把握しました。
※誰かがドウカツが隠れているロッカーの扉に手をかけました。
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23
:
◆fKOYRw.njI
:2019/06/18(火) 19:55:10
投下を終了します。
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