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ラグナ恋愛スレ30話
416
:
414
:2009/08/16(日) 12:23:00 ID:???
それから間もなく、前鯖のGMとの溜まり場を新たに決め、そちらへ移住してゲームを再開。
実弟の彼ともますます会う機会がなくなった。
ところが、ある日突然、私達の溜まり場のど真ん中に実弟の彼が現れた。
どうやら、街の反対方向へ行くのにテレポをした際に降り立ってしまったらしい。
偶然その中に私の姿を見付けた彼は、あれと言って他のGMにお構いなしに寄って来た。
相手「何だ、こんな所にいたのか。」
やめたのかと思ったぜ、と遠慮のない物言い。
事情を知らない彼を見ると、どうにもお兄さんの方を思い出していけない。
私はまた男の振りを続けながら、下らない冗談を言ってその場を過ごす。
君のお兄さん大丈夫?私の事はもう言わなくなったかな?元々言うような人じゃなかったかな…そんな事を考えながら。
やがて彼は狩りに行くと言って立ち上がる。
ボスの沸き時間もチェック済みとは恐れ入ります、と茶化したら、ポタに無理矢理乗せられた。
GMとのお喋りの輪からは完全に外れていたので、特に追い掛けてくるメンバーもいなかった。
ccした彼が後から到着して、私は何の断りもなくLA係に任命された。
思えばこれが、ぶっきらぼうながらも初デートだったのかも知れない。
ボスを探している間にも、彼はお喋りを絶やさない器用な人。
不器用なのでスキルとお喋りの両立がままならない自分…でも、話を返さずにはいられなくて。
ボスを倒した瞬間の呆気なさと言うか、これで終わりかと思うと、何となくつまらなかった。
相手がどう思っていたのかわからないけれど、彼は帰りのポタを自分で出しながらこう言った。
相手「普段はあそこにいるのか?」
前と溜まり場が違うじゃねえか、とポタに入ったり出たりを繰り返す彼。
私は返事に詰まって、ポタを見逃す彼にごめんと一言謝った。
別に、とくすくすエモで笑い飛ばす彼が二度目のポタを構えた時、私はまたねと言ってテレポで帰還した。
本当は、君のお兄さんが嫉妬したあの場所にはもういたくなかったんだ…気持ちが疲れてしまうから。
Gの皆が元々の溜まり場に引っ越そうと言っていたのに自分も従っただけなんだと思い込んでいたのだけど。
ああ最悪、と自己嫌悪に陥りながら考えた…君があの人の弟っていう事、知らなかったらこんな気持ちはいらなかったんだろうに。
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