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【2022】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所
1
:
名無しさん
:2023/02/04(土) 23:00:37 HOST:bai9536ed75.bai.ne.jp
2022年度のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所
その年に発売のエロゲーで一番のクソゲーを決めましょう
ルール
男性向け18禁PCゲームでその年の1/1〜12/31に発売されたゲームが対象
投票で決定するスレではありません。
※作品自体ではなく信者を叩くのは該当スレで行ってください
※作品の良し悪しについて語るのは程ほどに。本格的なのは各ソフト本スレへ
まとめwiki
http://w.atwiki.jp/kotye/
Q&A
Q.○○はクソゲー
A.どうクソなのか詳細なレビューよろ
Q.○○が今年の大賞で決まりだな
A.そのソフトを中心とした一年の総評よろ
Q.レビュー・選評・総評書いたのに無視された
A.そのソフト、または内容に魅力がないんじゃネ?
Q.○○に一票
A.投票では決まらん。まずレビューからだ
Q.クソゲークリエイター・クソゲーメーカー・部門別の賞も決めよう
A.決めん。ここはゲームについて決めるスレ
Q.○○はクソゲーじゃねえ
A.選評書かれたからクソゲーということではない。総評書け
Q.○○が大賞なんて認めない
A.総評書いて見返せ。できないなら黙れ
Q.信者と社員必死w
A.そうですか、おかえりください
Q.クソゲーオブザイヤーっぽくない
A.エロゲの性質上コンシューマとは評価基準や論点、住人の年齢層が異なるようだ
Q.選評と総評の違いって?
A.選評は作品単体のレビューのまとめ。総評は全選評のまとめ
Q.その年の選評の締め切りと総評の締め切りは?
A.選評は1/31まで、総評の受付期間は2月の初めから2週間程度
注意点
■本スレへの突撃禁止
どれほどのクソゲーだろうと、買ってプレイもしていないくせに本スレに行って
煽ったり馬鹿にしたりする行為は人としてあるまじき行為です。
■クソゲーについて
自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です。
自分はクソゲーだと思わないけど、他の人は、と言うこともあります。
書き手側はできるだけ共感できるような選評を書きましょう。読み手側も共感できなくても生暖かい目でスルーしましょう。
■シリーズ・続編・移植ゲーム 話題作・大作 大手メーカー作品について
基本的には選考要素に含まれません。
ですがファンディスクのような、本編が前提となる作品も大量に存在するため、場合によります。
■パッチについて
パッチによってまともになった作品に対してどう評価するかは未決定です。
バグ関係のクソゲーは年末に発売された作品ほど有利になるため、発売直後で判断すべきと言う声もありますが、
パッチを当てることによってより酷くなるクソゲーもあるのでケースバイケースかも知れません。
■年またぎの作品について
年度をまたいでパッケージ版やDL版が出た作品については基本的に先に出た作品の日程が優先されます。
ただし、後から出た作品について最初に出たものと差異がある場合は別年度のものと
認められる可能性がありますのでこの点は議論の余地があります。
■選評および総評投下時のトリップ付与
総評執筆者は、円滑に総評審議を進行するために必ずトリップをつけるようにしてください。
選評執筆者についても、その後の取り下げの可能性などの理由から付与を推奨します。
有効な酉であれば取り下げを受理し、wikiには取り下げたことを明記して当該選評・総評は残すこととなります。
■総評および大賞・次点の決定について
大賞・次点は一年間に出たゲームの中で、相対的に総評によって選ばれます。
また大賞はスレ住民による議論の結果によって決まるため、
複数の作品を大賞とする総評および大賞なしの総評は原則として認めません。
総評執筆者は必ず「大賞1作品、次点数作品(任意)」の形式で総評案を書いてください。
但し大賞決定の審議が長期間難航した際に事態の打開を図るための折衷案として
複数の作品が大賞となる修正総評案が議論の過程で作成されることはあります。
23
:
名無しさん
:2023/03/02(木) 20:41:01 HOST:bai9536ed75.bai.ne.jp
もう一人の方が提出辞退されたので、今提出いただいているお二方で確定となります。
ベース案選定について、昨年は大賞候補が一致していたので2週間程度で行っていましたが、今年はどうでしょうか?
ある程度の意見が集まるまで(それでも最長1か月くらいまで)待つ方がよいでしょうかね?
それから、ホスト規制で書き込めなかった方から意見・質問がいくつかありましたので一応転記しておきます。
○総評1宛
・アトリエさくら六歌仙のうち、残り5本が個別選評を読んでいないとエントリー理由が分からないので一言理由が欲しい点、AMBITIOUS MISSIONは体験版範囲の説明について「SFガジェットをもってしても高所から落ちれば死ぬような世界である」こと、原理説明もなしにギャグをインフレさせるキャラ(シャル)が攻略対象ではないことを示せば体験版から製品版の落差が分かりやすいかな、と思いました【495】
・『ゆまほろめ 〜時を停めた館で明日を探す迷子たち〜』はタイトル画面とかには「〜」あるけど公式サイト表記優先で「〜」なし表記でいいんじゃないか【496】
○総評2宛
・総評2氏なんだが、AMBITIOUS MISSIONの選評が抜け落ちてる まとめ部分には言及があるし、入れ忘れかも【498】
・追加。ジュエハも選評が抜けてる あえて入れなかった?【499】
○両方
・総評の「にも関わらず」は「にも拘らず」の誤変換【496】
24
:
総評1
◆FGm7hqbc.Y
:2023/03/02(木) 22:28:30 HOST:M106072032192.v4.enabler.ne.jp
とりまとめありがとうございます
AMBITIOUS MISSIONの方はご指摘いただいた内容で修正します
さくらの方は、正直6本エントリーって記録以外あまり取り上げる意味は感じていないので、このままいきたいです
ゆまほろめは「〜」の有無が混在してまして、ゲームのロゴやタイトルバーにはいるのですが、公式HPに記載の文言にはいなんですよね…
今回はゲーム本編準拠でありのままにさせてください
スケジュールはどうしましょうか
意見がまとまったところで修正は一回で済ませたいところです
正直、時間を取れば意見が多く集まるわけでもなさそうな気がしていまして、
去年の流れを踏襲するかたちで特に問題ないと思っています
25
:
総評2
:2023/03/03(金) 18:52:44 ID:???0
ジュエハとアンミツについては、総括で「何をもってクソゲーとするかは人それぞれ」という趣旨の話題を出すことにした際、それならその流れの中で具体例として紹介すると収まりが良いと思って総括部分に配置しました
ただ、紹介そのものを省いたかのように伝えてしまうのは本意ではなく、必要に応じて補足や修正を行います
とはいえ、該当箇所が最終的な総評に採用されるかどうかはこれからの話なので、指摘箇所に限らず、実際に修正・調整を行うのは総評の形が概ね定まったあとでいいと思います
スケジュールは、例年通り2週間程度の期間で意見を募り、そのあとは状況をみて判断、もし必要とあらば意見募集期間の延長も含め、ある程度は柔軟に対応するということでいいんじゃないでしょうか
26
:
名無しさん
:2023/03/04(土) 00:36:44 HOST:12.242.12.221.megaegg.ne.jp
総評をご執筆されましたお二方、お疲れ様でした
期日に間に合わず提出辞退させて頂いた者です
拝読させて頂き、意見を出させて頂きます。何かの参考にでもなれば幸いです
なお、誤字等につきましては割愛させて頂きます
〇総評1について
アトリエさくらの内容に触れなかった作品の扱いについては執筆者様の判断は理解できるのですが、総評は年度の総括であり、アトリエさくらの存在感は無視できないように思います
振れなかった理由を本文に加えられてはどうでしょうか?
また、大賞選考理由について、「誰のためを思って作られているか」を判断基準とされていますが、「ありったけの思いを詰め込もうとした形跡」というのがどれを指すのかが分かりにくいと感じました
〇総評2について
ギャル妻アンリですが、エントリー作6本のうち5本はシーン数14〜17(1本は踏んでない為不明です)であり、アンリは15で平均くらいはあります
量については少ないとまでは言えないような気がします
総括については退屈と粗の両要素をもう一段階掘り下げとし、粗が目立つと繋げていますが、詳しく書かれているのは「KOTYe史上最低の文章力」の内容ですので、粗ではなく文章力とした方が良さそうに思いました
、
27
:
名無しさん
:2023/03/04(土) 10:49:58 HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
遅ればせながら総評両案読ませていただきました。
以下、各総評に対しての意見や感想。
〇総評1
・南国プリズンが紹介されていません。意図的に省きましたか?
・複数の作品を1〜数行ずつまとめて紹介するパートがありますが、読点でしか区切られておらずどの作品の説明か分かりません。
段落はまとめても作品ごとに句点と改行で分け、それぞれに一言でもエントリーされた理由を書き加えた方がよいかと。
アトリエさくらのNTRにも踏んだ人がいて、クソだと思った理由があるので。
・大賞理由が「作者のオナニー」と「エンタメやろうとした上での力不足」の比較ですが、説得力を感じませんでした。
「悪魔と〜」の文章スタイルはエンタメ畑のやれやれ系ラノベですし、「ホメスピ」が作者のオナニーでない論拠もありません。
〇総評2
・全体的に作品ごとの紹介文をしっかり取っている分、逆に読みづらく感じました。
たっぷり説明を取っている作品は有力候補という認識で読み進めているのですが、ほとんどの作品の文章量が変わらず、
さらりと触れただけなのが「リンパに〜」「南国プリズン」+総括2作品だけ。
アトリエさくら系は次点候補ではないと認識しているので、似たような作品の長い説明を読んだから疲れるのかも。
(NTR系の評価が私と大きくズレていたなら、この項はただの認識のズレです)
・大賞理由が「KOTYe史上最低の文章力」とありますが、さすがに過大な主張では?と感じました。
過去の猛者と比較したらまだ読めそうです。「ラムネ」「りんかね」「Loveデス」に劣っていますか?
「悪魔と〜」も今年最低クラスの文章力だとは思いますが。
28
:
総評1
◆FGm7hqbc.Y
:2023/03/04(土) 11:58:44 HOST:M106072032192.v4.enabler.ne.jp
>26氏 >27氏
ご意見ありがとうございます
本スレの方含め、複数の方から同様の指摘があるということは、修正すべきかと思います
かなり視野狭窄に陥っていたと反省しております
・アトリエさくらの扱い
もう少し分かりやすくアトリエさくら全体でまとめなおします
同様にまとめて列挙してるタイトルも、扱い方を再考します
・南国プリズンについて
取り上げる理由も情報量も乏しかったので、中途半端に触れるくらいなら省いた方がいいかと判断しました
・大賞理由について
ご指摘ありがたいです
考え直します
以降のスケジュールですが、14日くらいまで意見をもらい、
今月いっぱいくらいで再提出な感じですかね?
29
:
名無しさん
:2023/03/05(日) 20:11:27 HOST:bai9536ed75.bai.ne.jp
総評1氏の仰るスケジュールだと、
・3/14まで意見を募る
・3月中に修正稿提出
・そのあとでベース案決定
という感じでしょうか?今までだとブラッシュアップはベース案決定後だったように思うのですが。
まあ、過度に慣例に囚われる必要もないですし、最終的には総評人同士の合意で進めていければよいと思います。
30
:
総評1
◆FGm7hqbc.Y
:2023/03/06(月) 23:48:14 HOST:M106072032192.v4.enabler.ne.jp
なんかもういろいろ先走ってすみません…
基本は例年に合わせる形で問題ありません
総評2氏から意見あればそちらに合わせます
31
:
総評2
:2023/03/07(火) 22:03:09 ID:???0
ご意見ご指摘ありがとうございます
個別部分の冗長さはまさに指摘の通りです
自覚はあるものの推敲をする時間はなかったという身も蓋もない理由で、あの状態での提出となりました
なので修正の機会をもらえたときには、ほかの指摘も踏まえつつ、メリハリを付けて読みやすくする方向で改善します
「史上最低の文章力」については、かつてそう称されたLAMUNATION!すら下回っているという意味で使いました
しかし、あちらは次点理由なのに対して今回は大賞理由であり、より深い根拠が求められるのが当然で、確かに誇大表現だと思い直しました
本当に言いたかったのは、「構成力や表現力に難があるものは多々あれど、さらに基本中の基本である文法力まで相当怪しいものとなると、過去を振り返ってもそうそうなく、本年随一である」ということなので、もっと文法力に的を絞るような修正を検討しています
32
:
総評2
:2023/03/07(火) 22:05:35 ID:???0
進め方に関しては、例年通りならまずベース案の選定です
しかし今回は、2つの総評案で大賞とその理由・個別紹介の重点・まとめ方の方向性などがかなり違うため、現時点で二者択一を迫るのは、選ぶ方にも選ばれる方にも少々酷かなと個人的には思ってます
そこで、ベース案選定が先か修正が先かはひとまず保留とし、意見募集の一環として、両総評案の長所や短所について聞いてみたいです
もしくは「仮に自分が合成案を作るとしたら、両総評案をどのように組み合わせるか」のような具体的なアプローチでもありがたいです
並行して、大賞とその選定理由についてはできるだけ議論を深めておく
というのはどうでしょうか
その過程でベース案が自ずと定まるかもしれませんし、定まらずとも以降の修正や選定において大いに参考になると思います
33
:
総評1
◆FGm7hqbc.Y
:2023/03/09(木) 08:45:46 HOST:M106072032192.v4.enabler.ne.jp
>32
進め方ありがとうございます
良い案だと思います
34
:
名無しさん
:2023/03/10(金) 00:25:34 HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
両総評案については
>>27
で大枠で批判しちゃってますが、
両案ともにベース案にして問題ない程度には、前半部分はまとまっていると感じます。
あとは大賞とその理由が決まれば全体像が見えますね。
それと次点以上になりそうな3作について個人的な所感をば。
・ホメスピ
選評が行き当たりばったりと評していましたが、キャラクターもシナリオもその言葉通りの無計画なクソゲー。
主な問題点はシナリオだけなので、そこの評価がぶっちぎりで低いなら大賞候補。
・ゆまほろめ
抜きゲーでもないのにシナリオが起と結しかない薄味ゲー。他の候補2作に比べてクソゲー地力では劣りそう。
序盤だけでは問題点が見えにくいので、不意打ち性能は3作の中で一番高そう?
・悪魔と〜
シナリオ、CG、UI、音、どれを見てもまんべんなく低質。総合的なクオリティは一番低い。
ネタになりそうな要素もいくつか見受けられるので、KOTYeとの相性も良さそう。
35
:
名無しさん
:2023/04/17(月) 00:43:31 HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
連レスは望ましくないとは思いつつも、すでに1か月経ってるからまあいいかな。
>>32
で尋ねられていた、「合成案作るならどうするか」について意見を出してみます。
まずベースは総評2。「悪魔と〜」を大賞に推したいので、記述量の面で相性が良いと考えました。
ただしアトリエさくら作品の記述は総評1から持ってきて、2作目以降にエントリー理由を一言書き足します。
大賞理由については、一芸特化型のクソゲーを「天災型」、全体的に低質なクソゲーを「万NO型」と呼称し、
「悪魔と〜」を天災の特化分野でも肩を並べるほどの万NO型と位置づけ、メギドラオンっぽく称える感じで書きます。
その後は本家KOTYの活動停止に触れつつ、締めの一言はダヴィンチ氏から借りてきます。
以上、合成案ならどうする? の私案でした。
そろそろ総評執筆者のお二方のお声が聞きたいです。
36
:
総評2
:2023/04/18(火) 03:01:31 ID:???0
忙しさにかまけて長らく無反応になってしまってすいません
また、ベース案ないしは代表執筆者をどういう方法で最終決定すれば良いのかというゴールが自分の中ではっきり定まっておらず、動きにくかったという理由もありました
なんにせよ大賞とその理由はどうにかして一本化する必要があるので、ひとまずそのあたりについて、これまでに頂戴した意見も踏まえ、現時点での自分の主張を提示してみます
整理しきれておらず粗い部分もあるかと思いますがご容赦ください
前提として、両総評案がそれぞれ大賞に選出したホメスピと悪魔が2強というところまでは共通認識とし、両者を要素別に直接比較するという切り口での意見です
37
:
総評2
:2023/04/18(火) 03:03:10 ID:???0
「物語としての出来」に関しては、性質の違いや好みによる差はあれど、絶対的優劣までは見いだせませんでした
ただ、話が面白いかどうか以前の問題である「日本語力の低さ」という点においては、悪魔に軍配が上がります
次にシステム周りについて
ホメスピは、シナリオ主体と認識されている通り、システムにそこまで深刻な問題はありません
挙げるとしても、セーブごとにデータの番号がずれていく謎仕様くらいです
片や悪魔には立ち絵の動きを飛ばせない仕様があり、発生頻度の高さによるテンポの阻害が深刻です
選評にも「この仕様が一番きつかった」とある通り特筆に値する問題で、システム面に関しても悪魔優位とするに十分な理由といえます
CGや音楽に関しても、少なくとも悪魔の方が上質であるとはいえないでしょう
こうした地力の差が、『悪魔と夜と異世界と』の方を大賞に推薦する大きな理由です
逆にホメスピ優位とする理由として考えられるのは、性質の違いでです
「陰か陽か、であれば陽」という尺度で選ぶならホメスピでしょう
確かに、心情的には陽のクソゲーが大賞に輝くのは望ましいこととはいえ、今回はこの尺度を決め手にするのは適切ではないと判断しました
そもそもホメスピも陽主体の作品とは言い難く、陰要素メインの作品ばかりが集ったなら一番の陰のクソゲーを選ぶのが妥当です
前回2021年は強い陽の要素が感じ取れる作品がありましたが、今回それはなく、それでも主体とはいえない陽の要素の多寡を決め手にするのは無理筋で、いわば「一番」というより「一番マシ」を選ぶことになってしまいます
陽を選ぶのが金科玉条でもないですし、「一番マシな陽」か「一番の陰」ならやはり後者を選びたいです
38
:
名無しさん
:2023/04/20(木) 22:04:44 HOST:12.242.12.221.megaegg.ne.jp
お疲れ様です
これ以上待っても新たな意見は出ないと思いますので、審議を先に進めても良いのではと思います
ここからは皆様の意見を聞いて決める事になるのでしょう
私見で恐縮ですが、ベース案と大賞をどちらにするかを聞くとなると意見が割れて収集がつかなくなる恐れがあると思います
ですので、まずは指摘を戴いた部分も踏まえて修正稿を執筆頂き、大賞をどちらにするかを意見収集されてはどうでしょうか
これが決まればベース案がどちらが良いかも定まるような気がします
既に指摘があった部分以外で意見を書かせて頂きます
総評1については、悪魔の記載をもう少し掘り下げてはと思います
次点に選ぶ作品であるなら、それ以下の作品より記載が少ないと説得力に欠くような印象を受けます
オトカノの方が苦痛なイメージです
総評2は大半の作品を踏まれたと思われるくらい説明が詳細で語彙もあり面白おかしいのですが、アトリエさくら作品については冗長さを感じました
確かにクソなのですが、多すぎて逆に読みにくい印象です
6本もエントリーされたネタ性以外の部分はスリムに要約されてはどうでしょうか
39
:
名無しさん
:2023/04/20(木) 22:43:37 HOST:12.242.12.221.megaegg.ne.jp
追記
総評2についてアトリエさくら作品以外の部分は冗長ではなく、むしろ長所だと感じています
40
:
総評1
◆FGm7hqbc.Y
:2023/04/22(土) 23:05:42 HOST:M106072032192.v4.enabler.ne.jp
>総評2氏
もともろまとめていただきありがとうございます
総評の方針や大賞の選定基準など、根っこの部分でかなり違うところを求めている感じなので、
折衷案的なのは難しいと思っています
あと、私が悪魔プレイしてないので明確にどこがどうとは比較しにくいのが正直なところです
>みなさん
一応、私が何を重視したかだけ書いておきます
・総評:中身の判断ができるほどまとまってない選評の採用は見送って、可能な限りコンパクトにしたく考えています
・大賞:総合力よりも突き抜けた1点を重視したいです
ホメスピの終わりすぎてる構成力と、それに付随するキャラの動かし方の気持ち悪さが、22年に挙がったタイトルの
各クソ要素の中で抜きんでていると感じ、大賞に選びました
次のステップで何をどうやって決めるのかは、基本的に皆さんにお任せしたいです(無責任ですいません…)
41
:
名無しさん
:2023/05/06(土) 20:48:30 HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
このまま停滞してるのもマズいですし、意見も出尽くしたようなのでベース案の選定に移りましょうか。
私個人としては総評2に一票です。理由は先に書いた通りの総合力重視で。
42
:
総評2
:2023/05/07(日) 22:34:00 ID:???0
両案の長所を取り合わせてより良い総評が作れればそれに越したことないとも考えていましたが、切り口も結論も異なる2つの案で無理にやろうとすると中途半端にしかならないのではないかと思い直しました
>>41
でも提示してくれた通り、ベースをどちらか一方にはっきり定め、それを磨くという方向で進めさせてもらえればと思います
ベース選定に関しては総評主にできることはほぼないので、ほかの方も改めていずれかの案に対する支持表明に理由を添えてお寄せください
ご協力お願いします
43
:
名無しさん
:2023/05/08(月) 20:38:49 HOST:12.242.12.221.megaegg.ne.jp
皆様お疲れ様です
現時点の総評案を以て判断するなら、私はベースは総評2に一票投じたく思います
但し、大賞はホメスピの方がふさわしそうと感じています
まずベース案についてですが
①スレの流れに沿って各作品に触れられている事
②候補作の内容を選評で触れられていない部分まで振り下げられている事
以上の点において総評2の方が上回っていると思います
ただ、大賞については抜きん出たネタ性を重視した総評1のホメスピの方がふさわしく感じます
頭がおかしくなりそうな文章より、頭がおかしくなりそうなシナリオの方がネタとしては強そうです
やる気の空回りとした褒める選考理由も好印象でした
他の方もおっしゃられていましたが、悪魔の優位性は総合力だと思います
悪魔を大賞とするなら、選考理由を文章力に絞らず褒める所が無い総合力にされてはと思います
44
:
名無しさん
:2023/05/21(日) 00:40:50 HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
向こうのスレ含めて、どれもベース案に総評2を推す意見だったのでベース案は総評2に決定としましょう。
また大賞にホメスピを推す意見も1つあるので、大賞の選定は一度総評2氏に預けたいと思います。
45
:
総評2
:2023/05/21(日) 22:35:41 ID:???0
案2ベースなら大賞は悪魔のまま変えず、一方でホメスピもまた強固な支持を得たという流れを織り込んで二強を強調する、あたりが落としどころかなと考えてます
46
:
総評1
◆FGm7hqbc.Y
:2023/05/30(火) 22:58:56 HOST:M106072032192.v4.enabler.ne.jp
いろいろ空回りして、結局は>選評2氏はじめ、みなさまに丸投げですみませんでした
特に何もできませんでしたが、あとはよろしくお願いします
ご意見くださったみなさま、ありがとうございました
47
:
総評2
:2023/06/19(月) 04:50:32 ID:???0
進捗報告を兼ねて修正案の暫定版を挙げておきます
https://writening.net/page?Fb25AP
結論含め大筋は変えてませんが、大賞理由から結びにかけての部分に構成などの変更点が多く追加もあるため、特にそのあたりについてご意見を募りたいです
仮にそれがなくてももう少し細部を見直して整えたいので、今は(仮)付きの暫定版とし、次を正式な総評案2修正版とさせてください
そちらの提出は、ご意見の多寡にもよりますが1週間以内には行います
48
:
名無しさん
:2023/06/24(土) 01:25:48 HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
遅ればせながら修正版読ませていただきました。
とりあえず構成だけでも良かった点、気になった点をば。
・アリス風に始めて、要素がお茶会のみ、最後がはてしない物語?
一貫性がなくノイズになってるので、全部消して淡々と進めるか、盛り込むなら1作品を大量にが望ましいです。
・大賞理由は良いと感じました。「クソシナリオでも出すなら胸を張れよ」って感じですね。
・据置KOTY休止に伴う追加段落と、それに繋がる序文もいい構成だと思います。
ただ序文で「戦いは、まだ終わらない。」と言われるのは少し違和感を覚えました。
49
:
総評2
:2023/06/26(月) 05:41:52 ID:???0
遅れましたが総評案の修正版がひとまず完成しました
https://writening.net/page?AhjTxX
指摘のあった誤字脱字は修正済みです
大賞理由以降も、論理展開の筋を明確にすべく再調整しました
作品別紹介にもところどころ手を加えています
・アリス、はてしない物語
ちょっとしたフレーバーのつもりで入れたんですが、引っ掛かりを覚えさせるようでは失敗でした
指摘されてみれば、個別作品紹介の具体例等を減らしてまで残したいとは思わなかったので削り、代わりに例を少し増やしています
・結びの一句
ちょうどいいフレーズを探すのがなかなか難しいので、元ネタを知らなくてもある程度意味が通じるように、結びに繋がる一連の文章の方を変えて補足してみました
以降は、こちらで誤字脱字の再チェックと微細な修正をしつつ、しばらくは再度の指摘を待ちたいと思います
50
:
名無しさん
:2023/06/26(月) 10:06:57 HOST:KD114019065038.ppp-bb.dion.ne.jp
>>49
その数は1ヶ月
最初の1回
など、半角・全角数字で表記ゆれしています
51
:
総評2
:2023/06/26(月) 13:04:25 ID:???0
ご指摘ありがとうございます
全角英数字をすべて半角に置き換えました
それと、結びの部分で意図せず削ってしまっていた一節があったので、戻して周辺を調整しました
52
:
総評2
:2023/06/28(水) 17:56:43 ID:???0
指摘のあった箇所を修正しました。
・大賞次点発表の重複
単純なコピペミスでした
重複箇所は削除済みです
・結びの言い過ぎ感
非難ともとれる言い回しになっていたので、本来言いたかった謝意の方に軸を移して書き直しました
大賞理由の手前、自分も覚悟を決めて書かねばと入れ込みすぎていたかもしれません
我に返してくれる冷静なご指摘は非常にありがたいです
・LORD→LOAD
修正しました
2023スレを追いきれておらず、気づくのが遅れてしまい申し訳ありません
加えて、読み返してみると2022年の傾向を振り返る部分が長すぎたので、重複気味の表現や補足を削って短縮しています
代わりに、大賞理由以降に少し補足や順序の入れ替え等を施しました
53
:
名無しさん
:2023/06/30(金) 00:43:10 HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
迅速な修正お疲れ様です。
まだ細かいところまで読みこめてはいませんが、気になった部分は即座に言った方がよさそうですね。
・ブランド名、LunaPrismは単語間の空白無しです。
・努める(恋愛小説家、南国プリズン)と務める(夏の主役アトリエさくら)が混在。後者が正しいと思われます。
・リンパにATATA!の正式名称には後ろにハートマーク(♥)あり。環境依存文字対策?
・リンパにATATA!のLive2D絡みが唐突に感じたので、ウリの一つであることと、
挿入シーンで使われていないことを明記した方がよいかと。
・南国プリズン及び保健室のセンセーと〜にブランド名表記なし。(大賞発表前に紹介しなかった2作もですが)
特に南国プリズンはevoLLの表記がないと、何が毎度のことなのか分からないと思います。
・大賞発表部、「以上でエントリー作品の紹介をひとまず終え」では、なぜひとまずなのかスッキリしません。
意図的に紹介を省いた2作も考慮するなら、「主要なエントリー作品」などの表現が適切でしょうか。
54
:
総評2
:2023/07/02(日) 23:14:40 ID:???0
・ブランド名の誤表記、表記ゆれ、および『リンパに〜』の関連事項
修正しました
・短評のブランド名
例年にならって表記していませんでしたが、今回はあったほうが良いと判断して追加しました
理由は、まずevoLLについてはご指摘の通りです
結びに配置した2作は、(ある程度の実績がある)ブランド名を添えると、その手前で「相対的に見て完成度が高いといえる作品」としたことを裏付ける効果が幾分かあると考えての追加です
そうなると残るCitrusだけ表記なしは不自然なので、これも追加しました
・ひとまず終え
紹介されていないエントリー作品がある年は「主要なエントリー作品の紹介を終え」のような表現がよく使われているのは承知しているんですが、あえて避けました
というのも、ここで伝えたいのは「“まだ”紹介していない作品はあるが、構成の都合上いったん後回しにして紹介を中断します」という意図なので、それを端的に表現できる言葉として選んだのが「ひとまず終え」です
それから「主要な〜終え」とすると、主要の定義にもよりますが「それ以前は全部重要で、以降は重要ではない」と雑に線を引くような、自分としてはしっくりこない意味が込もってしまうようで、それも避けたい理由です
ただ、なぜひとまず?となるのはご指摘の通りだと思います
これは、「ひとまず」で「まだ全部ではない」という遠回しな示唆が引っかかりを生じさせますが、残る2作の紹介をもって解消できるなら問題ないと考えてのことでした
遠回しすぎて伝わらないとなると問題ですが、上記の意図を残しつつの改善方法が思いつかず、今は現状のままにさせてもらいました
もう少し考えてみます
55
:
名無しさん
:2023/07/04(火) 01:15:01 HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
>>53
の続きをば。
・アトリエさくら、最初に作品共通の問題点を提示してすぐ1作目の紹介に移ってますが、
共通の問題点を独立した段落にした方が読みやすいかと。
(4作来て共通の問題は○○です。例として1作目では〜というイメージ)
・アトリエさくら作品のタイトル表記が微妙に違います。
寝取られ姉妹、美亜と悠美 〜繰り返される恋人強奪(後ろ波線なし)
今夜もあいつに抱かれる彼女 快楽に溺れていく愛する彼女・美織里(前後波線なし)
裏切りの寝取らせ 〜心まで堕とされてしまった最愛妻・愛依奈(前波線あり)
いずれも公式サイトの表記から引っ張ってきましたが、2行で表記されてるので中の空白は便宜的に割り当ててます。
・さくら3作目(上司のやつ)、寝取り役が一番マシとの表記ですが、
主人公がどうヒドイのか書かれてないので説明不足ではと感じます。
夏のアトリエさくらより後は、私が読んでいて引っかかる部分はありませんでした。
・ひとまず終え
「主要な〜」に表現したくない意味が入ってしまうとの考え、了解いたしました。
では「以上で大賞および次点を争うエントリー作品の紹介を終え、結果発表に移る。」はどうでしょう?
56
:
総評2
:2023/07/10(月) 02:22:18 ID:???0
指摘箇所の修正を
>>49
に反映させました
・寝取り役が一番マシ
ほかの登場人物との比較という形で書いていましたが、好意的に受け取られた数少ない要素はどれも憎まれ役絡みだったという切り口に改めました
・ひとまず終え
どういった作品の紹介を終えたのかだとどうしてもしっくりこず、一年の流れの概要を紹介し終えたという主旨に変更しました
その後、全体的に冗長あるいは重複と思われる部分を削り、補足を加えています
言い回しや構成の微調整も多々施したので、修正案の第2版として新たに上げ直しました
https://writening.net/page?vhKf3j
以降は、さらなるご指摘があれば対応し、それ以外は細かい修正を加える程度で最終稿として完成できればと考えております
57
:
名無しさん
:2023/07/10(月) 23:50:42 HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
そうですね、これからは細かい指摘に適宜対応して、
何も来なくなったら1週間程度の期間を置いて完成でいいかと思います。
私からはあと1つだけ修正お願いします。
・さくら3作目(上司)、ラストで「好印象を残す皮肉なを招いた」と誤字ってます。
58
:
総評2
:2023/07/21(金) 21:35:32 ID:???0
見直し中に気になった点があり、全体の1%程度ではありますが修正を行いました
ミスの修正のほかは、微妙なニュアンスや文章の繋ぎの調整、補足のみに留めています
KOTYe2022総評・最終稿(予定)
https://writening.net/page?DG4tkK
このまま何もなければ、7/24(月)にでも改めて全文をここに投下して締めくくりにしたいと思います
59
:
総評2
:2023/07/24(月) 23:22:57 ID:???0
ではこれから全文投下します
>>58
の最終稿(予定)からの変更はありません
60
:
総評2
:2023/07/24(月) 23:27:37 ID:???0
2021年のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)に終止符を打ったのは、“力なき熱意の悲劇性”であった。
ワーストワンの玉座に就いたのは、『Cuteness is justice』
やりこみSLGの魅力を伝える壮大な三部作の序章として制作されながら、理想とは裏腹に、CG・テキスト・システム・難易度調整のすべてにおいて、開発者の実力不足を浮き彫りにした。
しかし、先を期待したくなる高邁な志を示したのも、また確かである。
悲劇と希望が交錯するクソゲーは、虚無に飲まれゆく暗黒大陸に差し込んだ一条の光であった。
その瞬きを各々の心に宿し、名もなき修羅たちは次なる絶望の淵で舞い踊る。
近年のKOTYeにおいて、新年度の本格始動は遅い。
それは修羅たちの余裕か、あるいは迷いの現れか。
2022年の初選評が届いたのは、歴代最遅記録となる5月末であった。
先駆けを務めたのは、新ブランドLunaPrismのWデビュー作のひとつ、『官能小説家』
デビュー作を2作品同日発売という景気の良さに反し、あらゆる要素が粗末である。
宣伝文句では「官能小説に憧れた若妻と官能小説家のNTR官能体験」を謳っているが、開幕早々がっついてくるヒロインと、妻に執着を見せない夫のせいで、寝取りものとしての盛り上がりを欠く。
CGは差分が少なく、エア挿入や射精前白濁といった定番の副作用を発生させつつ、メインテーマたる疑似レ○プで相手の反応が薄いという致命的な問題を引き起こしている。
システムは無料のノベルゲームエンジン丸出しで、貧相かつ不安定。
バックログは字が薄すぎて読みにくく、コンフィグは簡素すぎて音声の音量調節すらできない。
そんな虚無虚無不倫を救ったのは、主人公の名前が枠を超えて入力可能な懐かしい不具合である。
これにより、伝説のオノマトペ「ずっぷ!」が時を越えて召喚され、再びメッセージウィンドウを彩った。
疑似レ○プに失敗したものの疑似ずっぷを成功させた本作を皮切りに、後続の参戦が急増。
以降1ヶ月間の総エントリー数は5本に達した。
かつてと同じ怪音は、またも見事にスターターピストルの役目を果たしたのである。
二番手は、Hendingの『リンパに ATATA! 〜メス牡蠣ミルクどぴゅらっしゅ♥〜』
わからせを称しておいて、きっちりわからせる前の小手調べで即快楽堕ちは看過できない。
幕間においても、「雑な罵倒を受けた主人公が、ヒロインたちのショート動画を荒らして反撃」といった茶番劇を見せられる。
さらに、ウリのひとつに掲げたLive2Dをその動画シーンで浪費しており、本番シーンへの適用はなく、動くのはフェライッカイダケ。
選評者に「抜くより溜まる」と言わせ、TikT○kに対する風評被害までもが懸念される事態を招いた。
61
:
総評2
:2023/07/24(月) 23:29:22 ID:???0
続いて、ババアもので未開を切り拓いてきたアパタイトにより、競合も需要もなさそうな秘境のブルーオーシャンが新たに発見されてしまう。
それこそが『イキ過ぎ異文化交流 〜清楚人妻NTR堕ちっ!〜』である。
パケ絵には未だ謎多き部族のようなヒロインが鎮座しており、発売前から好奇の視線を集めていた。
門外漢を寄せ付けないパケ絵バイバイ仕様、「わかる貴方へ贈る意欲作、素人お断り」との触書からは親切心が伝わってくる。
しかし、わかった上で選ぶ玄人がいたとしても、刺さるかは疑問である。
パケ絵に描かれた「完全体」ヒロインはオチ扱いで、タイトル画面とアイキャッチを除けばエピローグにしか現れない。
さらに、完全体に至る進化の過程は、脈絡のない電光石火の連続キャラ変である。
最初に本番をおねだりされるや否や襲う側になり、清楚人妻からビッチギャル、さらにオラオラヤンキーへと変化。
そして最後は、ギャルとヤンキーと謎の民族の要素を煮詰めて発狂熟成させた完全体となる。
奇声と罵倒にギャハハ笑いを織り交ぜた台詞回し、伸び放題の体毛や蝿がまとわりつく体臭といった表現は確かに胸糞悪いが、それをNTRシーンにぶち込んで「胸糞NTRでござい」は通るまい。
異文化交流を称しながら文化的描写にも乏しく、類まれな出オチとして名を馳せたのであった。
四番手には、LunaPrismのWデビュー作の片割れ『羞恥隷嬢学園』が遅参した。
前述の『官能小説家』とは、いわば双子であり、似通った問題点が多い。
ヤマもオチもない短すぎるシナリオ、名前による本文への侵食、全裸CGに対して地の文で部分着衣と言い張る裸の王様作戦など、お粗末さはきっちりと共有済み。
それでいて、苛立ちのツボを突く小技をちりばめて差別化されている。
複数ヒロインの調教ものにもかかわらず、ヒロイン同士の交流や同時調教のシーンは無し。
ならば同じヒロインを選び続ければ攻略は容易かと思いきや、「最終日に告白されるイベントだけは、本命ではなく別のヒロインと済ませなければならない」という意味不明な罠が待ち受ける。
SAVEとLOADのアイコンを入れ替える猪口才なサプライズも徒花を添え、デビュー作を2本同日発売する挑戦は共倒れに至った。
このままW最終作とならぬよう祈るばかりである。
そして五番手は、CG削減だけを目的としたクローズドサークルなのはいつものevoLLながら、下水管からスライムが湧き出るような射精音だけは斬新だった『南国プリズン 〜漂流した無人島が子作りしないと出られない島だった件〜』が務め、上半期を締めくくった。
62
:
総評2
:2023/07/24(月) 23:30:11 ID:???0
しばしの休息を経て、8月にはCitrusの『保健室のセンセーと小悪魔な会長』が参戦。
前作と共通ルートを重複させた分割商法により、前作の購入者には割高感を、未購入者には前作用の伏線が謎のまま残るモヤモヤを与えるとともに、後半戦の火蓋を切った。
夏の主役として君臨したのは、エセNTRの悪魔ことアトリエさくら。
かねてより、ほぼ月イチという常識外れの発売ペースとマンネリ回避に固執するあまり、原点たるNTRの何たるかを見失っているのではないかと危惧されていたメーカーである。
自らに課した縛りが臨界点を超えたか、あるいは別メーカーからエントリー済みの自称NTR作品2本に対抗してか、ここに来て4作品を連続投入する夏季大攻勢に打って出た。
それらが共通して抱える根本的な問題は、人間関係の描写の薄さと登場人物の奇異な言動により、寝取られ感を味わうだけの感情移入が困難なことである。
最初の刺客『寝取られ姉妹、美亜と悠美 〜繰り返される恋人強奪』にも、その傾向は顕著に見られた。
導入部のあらすじは「姉妹ヒロインの姉に浮気されて女性不信になった主人公は、そのあと再会した妹の献身によって立ち直りつつある」なのだが、作中の描写は「冒頭から浮気現場の回想が始まってあっさり終わり、3クリック後にはもう妹とヤッている」という超速進行である。
ヒロインにしても、妹は今カノでありながら影が薄く、姉は身勝手さばかりが際立つ。
いずれにも好感を抱く要素がないため、主人公への共感も生じない。
にもかかわらず、クライマックスでは「意に沿わぬ結婚式に臨む花嫁を土壇場で奪い返す」かのようなノリで、取ってつけたようなメロドラマが展開される。
未練を押し殺した姉に背中を押され、現場に乗り込む主人公。
泣いてその胸に飛び込む妹、あてが外れつつも潔く身を引く竿役。
あるいは名シーンたりえたかもしれない。
実際の現場が結婚式場ではなく、「竿役と妹が合体中のホテルの一室」である事実に目をつぶれるならば。
追い打ちで、去り際の竿役が主人公にも「(俺とシたくなったら)いつでも来ていいからね」と、突然の爆弾を落としていく。
最後にプレイヤーの感情をかき乱すことには成功したが、NTRに求められるそれとは種類が違うのであった。
初撃の3日後には『今夜もあいつに抱かれる彼女 快楽に溺れていく愛する彼女・美織里』が着弾。
男主人公視点でNTR場面にアクセスさせる手段として「夢を通じての強制遠隔透視」という悲惨な異能が乱用され、Hシーンは超時空ダイジェストで垂れ流される。
そもそもNTRと浮気を混同しており、重度の浮気性でしかないヒロインが、主人公・元カレ・セフレの間を巡り巡る様は「NTRウロボロス」と名付けられた。
続く第三弾『愛する恋人を大嫌いな旧友に寝取られた件 〜上司で恋人の強気な彼女』は、突拍子もない言動で暴威を振るうヒロインが狂戦士と評された。
出だしで竿役に「チ○コ舐めて」と言われるとその場でしゃぶり、その後すぐに心までマジカルチ○ポの虜になる刹那の早堕ちを披露する。
その後は、竿役と共に主人公を追い込む側に転向。
それでも結婚は主人公としたいとぬかしながらも、浮気三昧の日々は堪能し続け、しまいには両方と結婚したいと悟りを開いて涅槃に至る。
一方で竿役は、「世間からバッシングされるレベルの浮気クズ」という的確なヒロイン評で共感を集めたのみならず、名字のルビが漢字そのままという笑いどころまで作り出してしまい、典型的な憎まれ役だけが好印象を残す皮肉な結果を招いた。
さらに、『寝取られの教壇 〜教え子に奪われた愛する恋人』が発売2日後に即エントリー。
ヒロインの悪印象は薄れているが、その理由は「主人公の方が奇怪だから」である。
NTR妄想で焦りを募らせては脊髄反射で奇行に走るその姿は、ときに理解不能を超えて恐怖すら振りまく。
竿役の恋人が通っている学校に電話して交際状況を直に聞き出したり、勃たなくなったムスコを校庭で露出してしごき出したりと、とても勤続12年目の教師がすることとは思えない。
せめて「自らを犠牲にしてヒロインの名誉を守った」と介錯、もとい解釈するのが武士の情けといえようか。
63
:
総評2
:2023/07/24(月) 23:34:34 ID:???0
NTRクライシスが一時収束したときには、もう秋祭りの季節を迎えていた。
その開幕イベントにて、North Boxの『オトカノ 〜おとうとの彼女が文系で強め!?〜』が異物混入事件を引き起こす。
前年にも『エルフのお嫁さん』で異世界設定と現代要素を潰し合わせておいて、性懲りもなく同じ轍を踏んだのである。
本作は実姉と彼女との精神入れ替わりによってエロの差分を増やした抜きゲーであり、CGは概ね美麗。
しかし、それだけでは払拭しきれない不快感が、多彩なシミ汚れのようにこびりついている。
まず主人公のモノローグがキツく、古いパロネタや「(エエ)←こんな顔」といった安い表現に出くわすたびに失意の鼻息が漏れる。
片や実姉は、「弟が好きすぎる一方で復讐心も抱いている」という両極端な感情が消化しきれておらず、自分が元凶であることは棚に上げての恨み節で好感度を下げており、復讐心は不要な設定と断ぜられた。
また、入れ替わりの真相にはどんでん返しが仕込まれているが、伏線の張り方が露骨かつ執拗で、オチが見え見えを通り越して神経に障る。
前作同様のHシーンにそぐわないBGMは、タイトル画面にまで流用される悪性進化を遂げ、最後の砦であるCGにしても、ぎょっとするほど低質なラフレベルのものが混じっているため、絵だけは良いとも言い切れない。
前作の失敗を踏襲しつつ新たな欠点を追加した仕上がりは、正当退化作品との評にふさわしいものであった。
波乱の幕開けとなった祭りをさらに震撼させたのが、しるきーずこねくとの『ホームメイドスイートピー』である。
疑似家族ものでありながら人間関係が薄っぺらく、軋轢も葛藤もたいして描かれない。
なりゆきで集った他人同士が一瞬で家族ごっこに順応し、そのまま恋人から肉体関係へとトントン拍子に進展していく。
各々が抱える昏い過去は、絆パワーでふわっと乗り越えてお仕舞いである。
さらに、筋書きへの肉付けが泥縄かつ非常識で、具体的な手段や実現性を考慮しない行き当たりばったりな行動に、それでも必ず結果がついてくるパターンの繰り返しで話が進む。
発端からして、
「ある日、大学4年生の主人公が独り立ちをふと思い立って生まれ故郷に帰るも、何の準備もあてもないため住むところも見つからず、道すがら捨て幼女を拾い、一緒に彷徨っているうちにシェアハウスに辿り着き、そのまま2人とも入居する」
といった具合である。
幼女のくだりには「警察に任せる」という常識的な選択肢も用意されているが、そちらを選ぶと謎の声に失望され、超常の力によって物語の開始時点へと強制ループさせられる。
その後も、ただ一直線に話の筋をなぞる香車のごとき登場人物たち、帳尻合わせでその場限りの設定を持ち出すライブ感、ノーヒントで的確すぎる行動をとって「そんな気がしました」で片付けるご都合主義が目白押し。
「親に捨てられた哀しみで将棋の捨て駒が苦手になる」やら「家出のレベルが上がりすぎて、親と実家に関する記憶が薄れて曖昧になっている」やら、話の前フリの時点でこじつけの粋を出ていない。
ほかにも、「稼ぎ頭とされる社員が長時間残業してまでやっていることが自社清掃だったり、商店街の祭りを成功させた功績で即昇進できたりする、実体不明の謎企業」やら、「妹への遺言を、自分が死んだあとで妹が出会い慕うことになる人物にあらかじめ託しておいた兄」やら、雑を極めたエピソードは数知れず。
「原因不明の不妊で治療を受けていた処女が、フラッシュバックで意識を喪失して病院に搬送され、そこで不妊の原因はトラウマだと即判明」する展開に至っては、未亡人前提のシナリオから未亡人設定を削除した弊害ではないかと推察されている。
総じて、良くて説明不足、悪くて支離滅裂。
過去の例でいえば「何が起ころうとチーズを買いに行く」と同じ原理である。
最短距離で物語を紡ぐために常識と因果律が捻じ曲げられ、不自然で満たされた混迷の箱庭が再臨し、またも修羅の国を揺るがしたのであった。
64
:
総評2
:2023/07/24(月) 23:35:10 ID:???0
この動きに不動のスタイルで対抗すべく、Lump of Sugarの『ゆまほろめ 時を停めた館で明日を探す迷子たち』が襲来した。
気が付いたら「時を停めた館」に閉じ込められていた主人公が、同じ境遇のヒロインたちと脱出を目指す話である。
しかし、全体のおよそ7割を占める探索パートの内容が、ボリュームに反して極度に薄い。
なんの成果も得られない探索とギスギスする小休止、そのふたつを永々と繰り返すだけなのだから当然である。
その気になればいくらでも文章量を水増ししうる反則技であり、これにより本作は「君と廊下を歩むADV」に成り果てた。
この無間地獄を耐え続けた先に待つのは連続Hシーンの勃発であり、シーン数がノルマに達するまで、探索は完全に棚上げされてしまう。
そのままの勢いでエンディングに至ってもなお、トゥルー以外のルートでは核心に迫るような進展はない。
いずれも、ヒロインたちの悩みを主人公が熱い一喝で吹き飛ばし、それで解決したことにする根性論エンドである。
トゥルーエンドでは大風呂敷を畳み切った感を醸し出せているが、途中での匂わせがかなり露骨なため、オチは概ね予想の範疇であろう。
全体像を4行で表現するなら
「変な館に迷い込んで出られない。
意中のヒロインと一緒に探索しよう。
ずっぷ!ずっぷ!ずっぷ!
ああ…出られそう」
といったところか。
この内容で発売の4か月も前にマスターアップが宣言されていたため、もう少し時間をかけるべきだったのではとツッコまれたのであった。
年の瀬が差し迫る頃には、拙速を尊ぶ常連Calciteの『気になるあの娘はえろちゅーばー!』が重役出勤してきた。
いつもの強引な展開は衰え知らずであり、ヒロインたちは顔出ししていない有名配信者だと主人公が勘付く流れからして、あまりに無理矢理すぎる。
教室でクラスメイトと会話中に、
「声がかれている+歌い手が昨日収録だと言っていた→同一人物?」
次は、出し抜けに友人を紹介される話になってすぐに会い、
「最近忙しいらしい+ただの学生が忙しい訳がない→多忙な有名配信者?」
その帰りに近所に住む人妻に遭遇し、開口一番配信の話を振って、
「配信について詳しい+アニメは操作できないから好きじゃない→ゲーム実況者?」
という有様である。
このように主人公は屁理屈と妄想のハイブリッド思考の使い手で、視野も見識も狭いが、作中世界がそれ以上に狭いためすべて正鵠を射てしまう。
Hシーンへの導入にしても、口止め料代わりに体を触らせるといった安直で情緒に欠ける展開しかない。
同メーカー作品のご多分に漏れず、本作も「服がそれっぽいだけの低級コスプレAV」の域は出られなかった。
65
:
総評2
:2023/07/24(月) 23:35:45 ID:???0
同時期には、怒涛の夏季攻勢で住人たちを驚愕させてなお飽き足らぬアトリエさくらにより、冬季攻勢までもが展開されていた。
まずは『裏切りの寝取らせ 〜心まで堕とされてしまった最愛妻・愛依奈』が、発売の翌日に即参戦。
ようやくながら、「寝取らせプレイを無理強いされた者が、次第に堕ちていく様子」を描くことには成功している。
しかし何を思ったか、その対象はヒロインではなく竿役であった。
妻への説得が描かれるのは最初の1回のみであり、以降は竿役と差し向かいでの口説きとその反応に尺を割く。
挙げ句は3Pにまで持ち込むため、主人公は寝取らせ名目で竿役も狙う両刀使いではないかとの疑念すら抱かれた。
続いて現れたのは『ギャル妻・アンリの寝取らせプレイ 他の男の物を咥え、楽しそうに報告をする俺の妻』
寝取らせものとしての体裁と登場人物の言動は概ね破綻していないが、ただ単に浅く少ない。
3人いる竿役には立ち絵さえ用意されず、低価格相応の分量から3分割されたシナリオはもちろん、Hシーンの尺まで短い。
また、竿役の1人はプレイを散々堪能してから事後説教をかまし、良いこと言ってます感溢れるBGMと相まって萎えを加速させてくる。
本作によってアトリエさくらは、奇策に溺れるばかりでなく、地力の不足までも証明してみせた。
同年内6本のエントリーは、かのsealやアーベルを上回るワールドレコードであり、その功績はエセNTRヘキサグラムとして史に刻まれたのである。
66
:
総評2
:2023/07/24(月) 23:36:17 ID:???0
明けて1月の予備期間には、発売後まもなく福袋に封じられていた年末の魔物『悪魔と夜と異世界と』が解き放たれた。
WendyBellの初参戦タイトルとなった本作は、万事がダサい。
つまりは、外見と内面の両方が格好悪く古臭く陳腐である。
CGもBGMもシステムも時代遅れで、10年以上眠っていた没素材をリユースしたかのような野暮ったさ。
令和を感じさせない絵柄・縦横比が4:3・貧相なアクション絵・CG数にカットイン用の絵をカウントして粉飾といった素養を取り揃え、キスシーンに至っては「グロ画像」「強欲な壺」とまで言われている。
システムも単なる化石に留まらず、立ち絵が動く演出中はメッセージウィンドウが消える腐れ仕様を搭載。
今まさに読んでいる文章を突然かつ頻繁に消され、逃れようのないストレスが積み上がっていく。
シナリオは、表現やストーリー以前に文章作法がなっておらず、あらすじの時点で日本語が怪しい。
表現力も拙く、込み入った状況で主語を省いて状況を不明にする一方で、わかりきった主語の執拗な多重表記・直近の状況説明や心理描写の無駄なリピート・二重表現を織り交ぜ、感感俺俺を凌駕した。
ストーリーは、王道と反王道の両テンプレに付いた手垢を「混ぜるな危険」して作られており、二昔前の伝奇ラノベに逆張りなろうテイストを加えて多重劣化コピーしたような出来である。
「物語の主人公になんて、なりたくない。」という主人公の愚痴から始まり、俺は一般人だ、現実は漫画やアニメのようにはいかないなどと連呼しながら、しかし底の浅いご都合主義ばかりが繰り広げられていく。
バリエーションにも乏しく、例えば戦闘の勝ち方は、神話に出てくるような武器を借りて圧倒するか、誰かが折よく助けに来るかの二択。
両刃の直剣で居合斬りをして最速の一撃と語るなど、知識による裏付けも感じられない。
また、メインヒロインの悪魔娘はシナリオの万能潤滑剤であり、前述した武器の貸与をはじめ、人間の半魔化・半魔の人間化・怪我の治療・魔力回復・他者変身・記憶の部分消去・戦闘被害の修復・テレポート・時間跳躍を自在に駆使し、序破急らしきものを偽造する。
そうしてテンプレやご都合主義に甘える一方で、それらを安易に皮肉り茶化してマウントをとる、その忘恩パラサイト根性こそが本作の真骨頂といえよう。
「まるでご都合主義の物語」だの「安っぽいラブコメ展開は嫌い」だのと、まさにそのような展開の真っ最中に逐一ボヤき、プレイヤーのシラケた心に追い冷水を浴びせては、呆れや苛立ちを芽吹かせるのである。
総活として、典型的なエピソードをダイジェストで紹介しよう。
“敵に人質を取られて竜との戦いを強要され、絶体絶命の主人公。
「…………中二病アニメだったら、ここで覚醒イベントだろう。
しかしこれは物語じゃない、現実だ。
俺に出来ることは……
悪魔に力を借りることだけ。
……正直、他力本願な自分が嫌になるよな。
見てるんだろ?敵を殺せる武器をよこせ。」
テレパシーで応答した悪魔娘が、竜殺しの剣『アスカロン』を転送。
主人公はあっさりと竜を両断する。
「ううううっ……竜からのダメージと魔剣の反動で……身体が、動かない……」
しかし人質は、最初から悪魔娘の擬態でした(コミカルBGM)
敵を煽る悪魔娘「ねーねー、どんな気持ち〜♪」
主人公は騙した償いとして治療を要求して即時回復、そして次の戦いへ――”
本作のプレイ感の一端が伝わったなら幸い、あるいは不幸である。
67
:
総評2
:2023/07/24(月) 23:37:12 ID:???0
これにて2022年の概要を紹介し終えたところで、次点および大賞を発表する。
次点は、
『ゆまほろめ 時を停めた館で明日を探す迷子たち』
『ホームメイドスイートピー』
そして栄えなき大賞は、
『悪魔と夜と異世界と』
とする。
本年の傾向としては、ジャンルの画一化とシナリオのさらなる低質化が挙げられる。
RPGやSLGが姿を消してノベルゲームのみとなり、必然的に争点はシナリオの優劣となった。
しかし、そのシナリオどもがとにかくつまらない。
欠点がひたすら地味で、マイナス方向にすら映えないのである。
熱は入らず興は乗らず、ゆえに気にしたくもない粗が存在感を増し、振り積もる退屈と失望が心をしおれさせてゆく。
手抜きというより、出せる全力の衰えを感じさせる、そんな作品が数多く押し寄せた一年であった。
昨年のように、情熱の光が闇の濃さを引き立てるような注目作も現れず、闇同士による「萎えの深みと広がり」比べを制した作品が大賞候補に名を連ねた。
大規模水増しの産物『ゆまほろめ』は、フルプライス相応の文章量に反比例した中身の薄さにおいて、本年随一といってよい。
それでも下位2作の前塵を拝することになったのは、掘り下げても「同じことの繰り返し」以上の反応が返ってこず、手応えの不足が否めなかったからである。
その点『ホームメイドスイートピー』のストーリーは千差万別であり、強弱と緩急をつけた七色の不可解を間断なく脳に流し込み、プレイヤーとの主導権争いを制した。
「物語を騙る何か」と揶揄されたシナリオ一点集中の出来萎えは、大賞の座を競うに足るものといえよう。
しかし、そこに立ち塞がったのが『悪魔と夜と異世界と』であった。
拙劣すぎる日本語とストーリーに限らず、読みにくいどころか読ませないを実現したウィンドウの強制消去、さらにCGやシステムから音楽に至るまで、ボリュームはあるのに手放しで褒められるところがひとつもない。
そしてダメ押しが、「自己否定」という重篤な永続デバフである。
実力不足ならばなおさら、たとえ虚勢であっても自信を表明し、魂を心臓ごと引きずり出して投下するくらいの覚悟で臨むべきであった。
かつて「KOTYe史上最低の文章力」と評された『LAMUNATION!』ですら、「誰が何と言おうとこれが面白いんだ」という主張は貫き通し、少なからぬ好評価も獲得している。
対して『悪魔と夜と異世界と』は、「こんなの面白くないですよね」と言わんばかりの逃げ口上を連発した。
確かに三流未満ではあるが、「つまらないものですが」と添えて本当につまらないものを差し出すのは、謙遜でも卑屈ですらもなく嫌がらせでしかない。
ましてや、売り物の中にしつこく織り込むなど、品質を毀損するだけの愚行である。
その結果、どこに出しても恥ずかしく、どこに触れても萎えさせられる呪物が生み出された。
そして、心技体知徳を欠く負の総合力により、住人たちに畏怖の念をも抱かせるに至ったのである。
以上の理由をもって、『悪魔と夜と異世界と』を2022年一番の強者にして怯者と認め、大賞受賞作として新たな碑に名を刻む。
68
:
総評2
:2023/07/24(月) 23:37:44 ID:???0
「クソゲーとは何か?」
我々が長らく向き合ってきた問いであるが、実はその答えの一端はすでに、KOTYeにおける議論の前提として掲げられている。
それが、
「自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です」
との文言である。
実際に本年も、相対的に見て完成度が高いといえる作品についても、どうしても不満が拭いきれないとして選評が届いた。
きゃべつそふとの『ジュエリー・ハーツ・アカデミア -We will wing wonder world-』は、しょぼすぎるバトル演出と本筋からの恋愛&エロ要素除外が、そしてSAGA PLANETSの『AMBITIOUS MISSION』は、ある登場人物の超人設定が世界観をぶち壊しかねないほど突出していることが、それぞれ主な問題点として指摘されている。
これらに対し、全面同意はできかねるとする声はあれど、主張そのものを間違いとする者はいなかった。
正誤ではなく価値観の違いと捉えているからである。
人は誰しも、各々の価値観で世界を切り抜いては積み重ね、巣のごとく己のセカイを形作っている。
人である限り全知には至れぬ以上、そこにはどうしても偏りが生じてしまう。
その違いの当不当で争い、異論を潰して心地よい同論だけでセカイを飾り立てようとするよりは、異論を通じて視野や考え方の幅を広げ、セカイを豊かにする道を選びたい。
ゆえに、選評としての体裁が整っており、虚偽や事実誤認が確認されず、一定の理解が示されたなら、エントリーは粛々と受け入れられるのである。
そして、多面的な評価と多様な価値観を許容しうるこの環境が、理性と寛容によって支え続けられてきたことに、改めて謝意と敬意を表する。
余談になるが、2022年の総評審議の最中に、据置版クソゲーオブザイヤー(KOTY)の活動休止が告知された。
「大賞なし」と結論づけた節目の総評は、クソゲーがなくなるのは本当に良いことなのかと疑義を呈して終わっている。
述べられている通り、クソゲーの消失は往々にして望ましくないのではなかろうか。
良ゲーとクソゲーは表裏をなす存在であり、クソゲーすなわち失敗作が生まれるのは、ゲーム開発に創造性や多様性が保たれ、自由な表現や果敢な挑戦が許されている証でもある。
裏を返せば、画一的な価値観に支配された無味乾燥な安寧が訪れたときにも、クソゲーはなくなるのである。
あるいは、良ゲーはもちろんクソゲーすら出せなくなって業界ごと消滅ともなれば、およそ最悪の事態といえよう。
そういった意味では、クソゲーの存在はむしろ好ましい。
全身全霊で間違えきった入魂のクソゲーならば、ときに良ゲーを上回る笑いや驚き、感動さえも味わえる。
煮ても焼いても食えない毒イモの如きクソゲーならば、知恵を絞り、手間暇をかけ、触感くらいは楽しめるものに昇華してくれようではないか。
こうしたKOTYeの営みも、万物の例に漏れず、いつかは終わる。
その時を悔いなく迎えられるよう、今は目の前の「クソゲー」と真摯に向き合うのみである。
最後に、支配の悪魔に立ち向かわんとするデビルハンターの言葉を借りて、KOTYe2022を締めくくるとしよう。
「アンタの作る最高に超良いセカイにゃあクソゲーはあるかい?」
69
:
総評2
:2023/07/24(月) 23:41:42 ID:???0
以上です
もし誤字脱字等の明確な誤りが見つかればそこだけ修正させてもらえるとありがたいですが、ひとまずこれをもって2022年総評の完成とします
本文中でも触れたように、いわゆる真綿で首を締めるタイプの作品が多くてどうまとめたものかと苦心しましたが、やれるだけのことはやらせていだだきました
ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました
70
:
総評2
:2023/07/26(水) 21:17:11 ID:???0
誤字の指摘がありましたので、全文の再投下はしませんが該当箇所を修正したものとさせてください
アップローダーの方は修正しておきました
※修正箇所
大賞次点発表後、2022年の傾向を振り返る部分
誤)振り積もる退屈と〜
正)降り積もる退屈と〜
71
:
総評2
:2023/07/29(土) 00:03:39 ID:???0
避難所の方で質問があった「胸糞NTRでござい」は、意図的に省略形の「ござい」を採用した結果です
ミスではないかと誤解を与えすぎるようであれば「〜ございます」に直すべきかとも考えましたが、深刻な問題とまではいえなさそうなので「ござい」のままにさせてもらおうと思います
72
:
名無しさん
:2023/08/05(土) 09:38:14 HOST:KD114019065038.ppp-bb.dion.ne.jp
今になって2022年総評の誤変換に気づいた
一番槍を努めた→一番槍を務めた
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