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【2020】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所

135総評5:2021/06/21(月) 00:18:26 ID:???0
紙一重で地雷の連鎖爆発からは生還したものの、その衝撃は10年間眠っていた人型機械を呼び覚ましてしまう。
戯画謹製の古代兵器、『ジンキ・リザレクション』による侵攻の始まりであった。
本作はロボットバトルものを装っているが、プレイ時間の大半は飽き飽きする日常の反復でしかない。
ゲーム内期間30日×1日4回のコマンド選択に対し、イベントが少なすぎるのが原因である。
平時は操縦者であるヒロインとの交流や訓練を重ねて戦闘に備えるのだが、基地内での親睦および訓練は一文字の描写もなく、ただSD絵が表示されるだけ。
汎用デートイベントは最初の戦闘を迎える前に枯渇し始め、以降は既視感が唸りを上げるほどの使い回しが続く。
このループする日常によってシナリオが極度に水増しされており、合間で語られる本筋は非常に短い。
大雑把な人物紹介と状況説明が済む頃には全期間の半分が過ぎ、中盤でようやく現れた敵部隊は個性を把握する間もなく次々と退場していく。
戦闘シーンも、各機1枚ずつしか無い立ち絵と搭乗者の顔グラだけの紙芝居で、躍動感が感じられない。
そして最後は、無理のあるヒロイン無双や敵の内輪揉めによる自滅といった荒業で強引に幕が下ろされる。
ワンクールのアニメなら、本筋はせいぜい2〜3話分、残りを新規要素の無いエンドレスエイトで埋めて打ち切りくらいの惨状である。
その上、不親切なフラグシステムがシーン回収の苦行度を格段に高めている。
陵辱シーンは戦闘ごとに存在する敗北バッドエンドに付随しており、全回収するには各ルートに平均4回ある勝敗判定にそれぞれ1度は失敗する必要がある。
しかし、判定に使われるステータスの現在値及び勝敗のボーダーラインは明示されず、しかも分岐は強制で、勝てる戦闘にわざと負けることはできない。
つまり、ちょうど目当ての戦闘まで勝ち進んだところで負けるように、見えないステータスを、見えない勝利条件に合わせて、毎回手探りで調整するしかないのである。
加えて、一部のHシーンには「ランダムイベントで入手した特定の衣装を着用した上で、特定の場所でランダム発生」という面倒な発生条件がある。
必然的にシーン回収はスキップ全開のリトライ作業と化し、評価基準は「効率的か否か」へとシフト。
E-moteを筆頭に見栄えがする演出も、テンポを阻害する障害に転じて牙を剥くのである。
表面は美しく塗装されていても、中身は10年前どころか前世紀の遺物級であり、現代に呼び戻されたこと自体が不幸であった。

負の連鎖はまだ終わらない。
ジンキ復活が呼び水となったのか、今度は墓場からのリザレクションが発生した。
あかべぇそふとすりぃの『墓多DYINGZOMBIES 〜Second Chance for BEAUTIFUL LIVE〜』が、ゾンビもどきによるカチ込みを仕掛けてきたのである。
第一印象は『ゾ○ビランドサガ』の基幹コンセプトを丸パクリしたゾンビアイドルもの。
しかし実態は、アイドルよりも、ゾンビよりも、下ネタやマフィアとの抗争に重きを置いた壮絶なバカゲーであった。
歌やダンスのシーンは少ない上に端折られ気味。
代わりに、ロックと称して実弾を発砲し、銃撃や爆破から客をかばう肉壁となってアイドルとしてステップアップしていく。
ゾンビ設定にしても、ゾンビ姦で特殊性癖持ちにアピールするシーンはなく、濡れるとゾンビ肌隠しのボディペイントが落ちると言いつつ普通に入浴するなど、あまり活かされないどころか時折忘れられる。
一方、ギャグ要素においては尋常ならざるセンスが剥き出しである。
中でも、首から下がシリコン製のヒロインがオナホを材料にして右腕を復元するも、オナホに芽生えていた自我に肉体を乗っ取られる展開は白眉といえよう。
バカゲーとしてなら面白くないわけではないが、“ゾンビでアイドル”というメインコンセプトが息絶えていては本末転倒である。
かくして、はしゃぎすぎた“修羅の国・墓多”は修羅の国・KOTYeにその名を刻みつけた。


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