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【2020】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所

133総評5:2021/06/21(月) 00:17:21 ID:???0
時の流れの下では、様々なものが変わりゆく。
環境も、価値観も、そしてクソゲーも。
「afterチーズwithママの時代における、ニューアブノーマルとは何か」
新たな問いを掲げ、新たな段階に入った2019年のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)は、多様なクソ要素が相互に作用するコンボを決めた『崩壊天使アストレイア』が制した。
しかしそれは幕引きではなく、あくまで一区切りでしかない。
アウトサイダーなりの矜持を胸に灯し、ハンターたちは今も道なき深淵に挑んでいる。
ただし心せよ。
怪物と闘う過程で自らが怪物と化さぬように。
深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ。

KOTYe開闢より13年目となる2020年、初の選評によって雪割り桜が咲いたのは3月のことであった。
干支2巡目の始まりを祝うかのごとく、『神様のしっぽ 〜干支神さまたちの恩返し〜』が奉納されたのである。
十二支+巫女で13人もの攻略ヒロイン擁立に挑んでいるが、多すぎて作り切れていない。
立ち絵と一枚絵の差分があからさまに不足しており、それを設定やシナリオ展開で無理やり誤魔化そうとしているのが一目瞭然である。
私服登校として巫女服で学園に通い、一枚絵限定の衣装はすぐさま汚されて通常衣装に着替え直し、場合によっては面と向かって会話中のヒロインすら表示されないなど、何かにつけて寂寥感が漂う。
また、全員の顔見せと親睦を13連直列で綴る構成は冗長で、個別の短さやヒロイン間の格差拡大にも繋がっている。
なまじ美点も備えているがゆえに最優先で整えるべき箇所の欠陥が際立つ、歯抜けの美形のような残念さであった。

春先に縁起の良い作品で開幕を飾れたおかげか、探索行は続く成果を着々と上げ始める。

次に発見されたのは、アストロノーツ・シリウスが築いたゴーストタウン『絶対女帝都市〜叛逆の男・カムイ〜』であった。
荒廃した近未来を舞台に、圧政を敷いて男を迫害している高慢ヒロインたちを屈服させていくというコンセプトであるが、お膳立てが即席すぎて成立していない。
ヒロインは街頭ビジョンを通して一方的に煽ってくるばかり、対する主人公は単純な囮作戦であっさりと敵本陣中枢へと肉薄し、迅速にHシーンへとなだれ込んでいく。
シーン数稼ぎのためか、油断して逃げられたり逆レイプされたりするシュールな展開は挟めど、基本的には主人公が力押しのタイマンで圧倒する。
個の武力によって支配者として君臨するヒロインたちに対し、見た目こそコブ○寄りだか不死身の英雄ではない主人公がどう挑むのか、その答えがこれである。
前提に反して敵が弱く、因縁にも乏しくては、打ち破るカタルシスを得ようもない。
また、昨年『ギルドマスター』で暗転フリーズの恐怖を振りまいた反省からか、ゲーム性は全削除に近い大幅カット。
簡素なマップを端から潰していき、敵と遭遇すれば戦力の単純比較で勝敗を決するだけの作業にまで簡略化されている。
あとはここまでの流れをヒロインの人数分だけ繰り返し、最後は主人公の旧知と思しき新キャラが登場した途端にぶった切りエンドである。
されど今のところ続編の予定はなく、叛逆の男はプレイヤーを煙に巻いたまま何処へともなく去っていった。


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