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【2021】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 1本目
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・発売日 2021年02月26日
・ブランド ウグイスカズラ
・作品HP 冥契のルペルカリア
・定価 9,800円+税
・ジャンル ADV
・原画 桐葉
・シナリオ ルクル
・音楽 めと
・コンセプト(公式サイトより)
「可愛いヒロインたちとの幸せを追い求める、青春譚」
「恋焦がれるほど求めてしまう、恋愛譚」
「虚構が織りなす、切なくて恋しい、幻想奇譚」
・ストーリー(公式サイトより)
「神々と肩を並べるには、たった一つのやり方しかない。神々と同じように、残酷になることだ」
若くしてこの世を去った天才女優。ある種の伝説的な存在となった彼女は、壮絶なる演劇の果てに一つの真実を得た。
月日は経過し、春が訪れる。主人公瀬和環は新入生歓迎会にてとある演目を目にすることになる。
「劇団ランビリスへようこそ」
ゲリラ的に開催された、学生演劇もよる突発公演。かつて、天才子役としてデビューしながら、演劇の道を断った主人公は、懐かしい思い出に駆られていた。
「ちょっと、見に行こうぜ」
野次馬根性からはじまる、不条理の物語。幕を開けた物語は、終わりを迎えるまで止まることはないのだろう。
・購入動機
ウグイスカズラ作品はすべてをやっているわけではなく、水葬銀貨しかやっておらずブランドの作風などは一切わからない状態でプレイ。体験版は大胆にも未プレイ。
演劇経験があったため、演劇を舞台というフレーバー、またコンセプトの恋愛譚・青春譚・幻想奇譚の3つに惹かれて購入。
この声優が出てるから、ライターやブランド買いなどといった事情は一切なし。
フレーバーとコンセプト重視で手に取りました。
・総評(結論みたいなもの)
ただただ辛かった。コンセプトを裏切られた。
基本的には「コンセプトと合ってない」の一点につきる。そのためこのゲーム自体がクソかどうかではなく、どういう点がコンセプトと合ってないかという点で書いていく。
1・声優の演技
声優の演技力に関しては圧巻。劇中劇まで対応するのだから素直にすごい。ここに文句は一切ない。
恐らくこの作品の最大のプラス評価ポイント。
2・音楽
暗い。暗い楽曲は嫌いではないしそれ自体は問題ない。が、体感8~9割くらいの割合で楽曲が暗く、日常パートも不気味な印象がぬぐえない。結果日常パートでさえ陰鬱な印象がどこかぬぐえない。楽曲自体はピアノ・オルゴール調がほとんどだが、不快な音楽とかいうことはない。
全編暗い、ただこの印象に尽きる。
ただ主題歌の「ライムライトの残火」はとてもよい。特にクリア後では歌詞の意味がものすごく染みる。
3・ストーリー
・しつこいくらいのモノローグ展開。
体験版に相当する二章くらいまでなら許容できる程度だが、三章〜十章にいたるまで常に「誰かの過去をモノローグで唐突に語りはじめる」展開で構成される。体感半分くらいはこの作品はモノローグで展開していたんじゃないか、と思うくらいである。
しかも別に主人公が過去を聞きに行った、とかでも何でもなく幕間やらなんやらに唐突に突っ込まれる。
最初の方こそ「このエピソードはこのキャラの過去話か」くらいに思っていたものだが、ヒロインどころかサブキャラクターに至るまで唐突にモノローグを展開する。それが最後の最後まで続いていく。
そのモノローグも、過去の挫折、なんなら半数くらいが家庭環境がうまくいってなくてトラウマ抱えてるなど、こう言ってはなんだがマイナス方向でよくある話でしかないため段々特別に思えなくなってしまう。
劇団ランビリス自体がそういうオチこぼれの集まる場所だからある意味必然なのだが、常にそれで話が展開するのはさすがにちょっとだれてくる。
困ったことに明るい日常パートもほぼない。中盤以降は来々と各キャラが衝突しているかモノローグかって感じ。メリハリはやはり欲しい。
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