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ゲンガー 「ようこそ、ゲンガー探偵事務所へ。」

1名無しのデデンネ:2015/12/07(月) 19:58:33 ID:2S5iJdqU0
ルカリオ 「おい、エルレイド。残業もほどほどにして、早く帰らないか?」

エルレイド 「戦闘記録がまだ書き終わっていないんだ。少し待ってくれ。」

ルカリオ 「まったく…まじめすぎんだろ、お前。戦闘記録をちゃんと書いてんのお前くらいだろ。」

エルレイド 「戦闘記録だって仕事の一部だ。全うして何が悪い?」

ルカリオ 「いや…悪くはないんだけどさ…」

エルレイド 「よし!やっと全部終わった!」

ルカリオ 「じゃあ帰ろうぜ。」

エルレイド 「おう。」

2名無しのデデンネ:2015/12/07(月) 20:00:39 ID:2S5iJdqU0
〜電車〜

ブブッ

エルレイド 「お、メールだ。」

エルレイド 「えーと…次のコンサートは…来月の第二日曜日。うーん…ちょっと厳しいかな…」

ルカリオ 「まだそんなアイドル追っかけてんのかよ…」

エルレイド 「そんなアイドルとは失礼な!今現在、飛ぶ鳥落とす勢いで人気上昇中のKC5を!」

ルカリオ 「いやそりゃあ知ってるよ。テレビにだって出てんだし。だけどよ…」

ルカリオ 「クチート5匹だぜ?ロリコンかよ。」

エルレイド 「全国のクチートファンに謝れ!」

3名無しのデデンネ:2015/12/07(月) 20:01:30 ID:2S5iJdqU0
ルカリオ 「それに俺らには家族がいるだろ?俺には妻と二匹の子供。お前にはたった一匹の妻。そんな大ポケ(こっちでいう大人)がいい歳してアイドルでワーワーいうのもな…」

エルレイド 「……」

ルカリオ 「おい、どうした?急に空気が重くなったぞ。」

エルレイド 「…」

ルカリオ 「…なにかあったのか?」

エルレイド 「…」

ルカリオ 「話して見せろよ。俺ら親友だろ?」

エルレイド 「…実は」

4名無しのデデンネ:2015/12/07(月) 20:02:09 ID:2S5iJdqU0
翌日

妖気の森

エルレイド 「ったく。バトルで鍛えた身体といえど、きつい地形だな…」

エルレイド 「昼だというのに暗くてじめっぽいしな…」

エルレイド 「本当にこんなところにあんのかよ?」

*****

ルカリオ 「嫁が帰ってくるのが遅いぃ!?」

エルレイド 「車内で叫ぶなよ。」

ルカリオ 「いや…ちょっと期待が外れたから…」

エルレイド 「一体何を期待してたんだよ…いや聞かないでおこう。」

ルカリオ 「いやでもそんなに心配することか?お前ら共働きだろ?よくあることじゃねえか?」

エルレイド 「二週間だぜ?いくらなんでも長すぎる。」

エルレイド 「多分…浮気じゃないかと思っている。」

5名無しのデデンネ:2015/12/07(月) 20:21:16 ID:2S5iJdqU0
ルカリオ 「浮気?大袈裟な!ただ仕事が忙しいだけだろ。」

エルレイド 「だとしてもよ。連絡が一つもないっておかしくねえか?」

ルカリオ 「まぁ…確かにそうだな…」

エルレイド 「誰もいない家に帰って、風呂に入って、二人分の料理を作って、自分の分を食べて寝る。で、目覚めたら冷めた料理が残っている。」

エルレイド 「あー!俺が一体何をしたっていうんだ!」

ルカリオ 「お前も声でけえよ!」

エルレイド 「あー…サーナイト…サーナイト…」

ルカリオ (どう考えてもKC5のせいな気が…)

6名無しのデデンネ:2015/12/07(月) 20:35:18 ID:2S5iJdqU0
ルカリオ 「ったくそんなに不安なら探偵でも雇ったらどうだ?」

エルレイド 「たん…てい…?」

ルカリオ 「聞いたことがあるぜ。格安で100%依頼を成功させる探偵がいるってよ。そいつに頼んだらどうだ?」

エルレイド 「でも…!そんなことしたらサーナイトに悪いし…」

ルカリオ 「お前なぁ…サーナイトがどうしているのか気になるのか?気にならないのか?」

エルレイド 「…気になる。」

ルカリオ 「じゃあ、探偵を雇った方がいいだろう。お前がくよくよしたってサーナイトは見つからねえんだから。」

エルレイド 「…」

7名無しのデデンネ:2015/12/07(月) 20:38:57 ID:2S5iJdqU0
ルカリオ 「帰ったらその探偵をKeygleで探してみな。すぐわかるぜ。」

エルレイド 「…おう。」

***

エルレイド 「ふぅ…随分険しいんだな。」

エルレイド 「こんなところに事務所を建てるなんてどんな神経しているんだ?」

エルレイド 「まったく…ん?」

エルレイド 「あんなところに一軒家がある…」

エルレイド 「もしかして…」

8名無しのデデンネ:2015/12/07(月) 20:45:09 ID:2S5iJdqU0
そこにたっていたのは紫色のごく普通の一軒家。ざっと見てみたが、汚れは一切も見当たらない。ポケモンがいる証拠だろう。

エルレイド 「…ここで大丈夫だよな?」

ピンポーン

エルレイド 「…」

エルレイド 「…」

エルレイド 「…あれ?留守か?」

エルレイド 「おかしいな…ホームページでは今日は営業しているとあったんだけど…」

ギイィィィィ

エルレイド 「…うわっ!!」


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