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ブイズと御三家、恋愛模様

1名無しのデデンネ:2015/04/15(水) 23:07:41 ID:APncxO660
注意 このSSではポケモン視点で話が進みます。ポケモンの性格は基本<<1のねつ造です。
また、ポケモン同士の恋愛が主題です。そういうのが苦手な方は申し訳ありませんが読まないことをオススメします。

基本オリジナル設定ですので、細かいところのツッコミは無でお願いします。

186名無しのデデンネ:2015/05/26(火) 22:50:19 ID:RlRgEwu20
ラグラージの捜査報告

「俺、イーブイ、ブースターは被害者の家族であるサーナイトに話を聞きに行ってきた、その時の様子を報告しよう」

以下、サーナイトを尋ねたときの回想

「急にすまないな、大変な時に・・・」

「いえ、大丈夫ですよ」

急に尋ねた俺たちに対してサーナイトは嫌な顔一つせず、家の中に入れてくれた

「どうぞ、座ってくださいな」

そういって真新しい木製の椅子を引いてくれるサーナイト、俺はイーブイとブースターをそこに下すとその横に立って話を聞くことにした

「ごめんなさいね、それしかなくって・・・」

「気にしないでくれ」

やや古びた椅子に座りながら、俺たちに謝罪するサーナイトに気にしないように言った俺は、早速本題に入ることにした

187名無しのデデンネ:2015/05/26(火) 22:50:50 ID:RlRgEwu20
「今回の事件、犯人に心当たりがあったら教えてくれないか?何か、いつもと違ったとか、どんな些細なことでもいい、思い当たることがあったら・・・」

「ごめんなさい・・・警察の方々に話した事以外は、特に何も・・・」

「そうか・・・まぁ、そうだろうな」

落胆の色を浮かべたサーナイト、そんなサーナイトにブースターが語りかける

「気をつけろよ、もしかしたら犯人の狙いはお前かもしれないんだからな」

「えっ?」

「お兄ちゃん、どういうこと?」

「簡単な話さ、サーナイトとエルレイドはこの庭園に住むポケモンだったら誰もが知ってるおしどり夫婦だ、そんな中、サーナイトをモノにしようとした奴がエルレイドを亡き者にしようとこの事件を企てたって可能性もあるんだからな」

その可能性もあったな、考えもしなかったが

188名無しのデデンネ:2015/05/26(火) 22:51:21 ID:RlRgEwu20
「サーナイトさん!しばらく私達と一緒に居ようよ!お兄ちゃんたち皆強いから安心だよ!」

慌てて提案するイーブイに対して、サーナイトは落ち着いていた、にっこりと笑うとイーブイに話しかける

「大丈夫よイーブイちゃん、私はここで彼が帰ってくるのを待たなくちゃ」

「でも・・・」

「本当に大丈夫よ、だってね・・・」

そういったサーナイトがふわりと笑うと俺たちの間にあったテーブルが宙に浮いてくるくると回り始めた、あっけにとられた俺たちを見て、テーブルを元に戻したサーナイトは

「私も結構、強いのよ」

そう言ってまたニコリと笑ったのであった

189名無しのデデンネ:2015/05/26(火) 22:51:41 ID:RlRgEwu20
「サーナイトが真の狙いって可能性もあったな、意外と鋭いじゃん、ブースター」

「まぁな、でも大した情報はつかめなかったぜ」

「仕方がないだろう、警察が先に事情を聴いている限りそれ以上のものが出てくるとは思えないからな」

「サーナイトの無事が分かって安心した、でいいんじゃないか?」

「それもそうか、じゃ、最後の報告、頼むぜ!」

「了解した!俺とゲッコウガ、ニンフィアとリーフィアは警察に行って重要参考人、いわば容疑者の尋問をしているところを見せてもらってきたぜ!」

190名無しのデデンネ:2015/05/26(火) 22:52:05 ID:RlRgEwu20
ゴウカザルの捜査報告、以下、警察署内での回想

「で、ムーランド、容疑者ってのは何人いるんだ?」

「あらかた調べ終わってね、大体4人までは絞り込めたよ、今からその4人の取り調べを始めるところだから君たちも見ていくといい」

「いいんですか?」

「捜査協力をお願いしているのはこちらだ、それ相応の協力をしないと意味が無いだろう、それに・・・」

「それに?」

「ここらで違う視点の意見が欲しいんだよ、捜査が行き詰ってしまってね」

「なるほどな、よっしゃ!じゃあいっちょやってみっか!」

191名無しのデデンネ:2015/05/26(火) 22:52:34 ID:RlRgEwu20
容疑者1 ドサイドン

「だから!俺は何もやってないって言ってるだろうが!」

そう言って机を叩くドサイドンはかなり苛立っている様子だった。
そんなドサイドンに対して、同じくヒートアップしたガーディが詰め寄る

「お前が事件の数日前にエルレイドと口論していたことは解っている!お前ならエルレイドを襲って1撃で気絶させられるだろうしな!いい加減白状したらどうなんだ!」

「しらないって言ってるだろ!大体口論の内容もきっかけも忘れたし、エルレイドとも和解は済ませてたよ!」

「しらばっくれるな!」

「本当だって!」

取り調べ監視室

「・・・なんだか、ケンカしてるみたいねぇ」

「ドサイドンがエルレイドと口論していたことは多数のポケモンが証言している、パワーもあるからエルレイドを後ろからぽかりとやって気絶させることは可能だ」

「犯人っぽいなぁ」

「でも、エルレイドの証言が気になる、彼の話だと気絶した後に運ばれて椅子のようなものに座らされたあと襲われたようだ、ドサイドンがそんなことをするメリットがあるようには思えんがな・・・」

「捜査のかく乱とかじゃないの?」

「ガーディ君はそう言っていたが、どうだかねぇ・・・」

192名無しのデデンネ:2015/05/26(火) 22:53:05 ID:RlRgEwu20
容疑者2 アリアドス

「あたしゃ何にも知りませんて、あの日も偶然散歩しててアリバイがなかったってだけなんですから」

「お前がサーナイトに対してよくない感情を持っていたことは知っている、彼女を悲しませるためにこんな事件を起こしたんじゃないのか?」

「めっそうもない!ああ、こんなことならあの日はじっとしておくんだった・・・」

「お前なら犯行に使われた糸も簡単に用意できるしな・・・おい!聞いているのか!?」

取り調べ監視室

「なんだか幸薄そうねぇ」

「彼女は残念ながら夫がいないポケモンだ、所謂嫁遅れ、という奴だな」

「僻みが事件の動機か、しかもあいつなら塔の天井に張り付けるし、その理由も納得できる」

「うむ、彼女はいかんせん力がない、何かを使ってエルレイドを眠らせた後、座らせて位置を固定して、自分は高所から飛び掛かり力不足を補った、という考え方ができるが・・・」

「何か?」

「気の弱そうな彼女がこんな大胆な行動ができるだろうか?そこが気がかりだ」

「女ってのは一枚どころじゃなく猫被ってるから見た目とかを信用しない方が良いわよ」

ニンフィアのこの発言に対して、ゴウカザルが誰にも聞こえない声で

「ああ、お前が言うと説得力が半端ない」

と、呟いていたのは秘密である

193名無しのデデンネ:2015/05/26(火) 22:53:42 ID:RlRgEwu20
容疑者3 バオッキー

「お前がやったんだろう!」

「違うって!取り調べの最初から犯人扱いかよ!何回も言ってるけれど動機がないだろう!」

取り調べ監視室

「今回の犯人大本命、バオッキーだ」

「あいつなら今回の事件の犯行を全部1匹でやることが可能だしな」

「エルレイドさんを眠らせて運び、塔の天井に上る、襲った後証拠を燃やす・・・確かに全部可能ですね」

「だが、動機がないのさ、だから逮捕に踏み切れない」

「逆に言えばそれさえあれば、犯人間違いなしなのね」

「ああ、捜査員が血眼になって探しているよ」

「ちなみに容疑者その4は?」

「キリキザンだ、まぁ彼は念のためくらいの物さ」

「素行が悪いからね、仕方がない」

「ケロ君もそんな風になっちゃダメよ」

「だから俺は・・・」

「という感じだったな」

194名無しのデデンネ:2015/05/26(火) 22:54:16 ID:RlRgEwu20

「容疑者はキリキザンを除いた3匹か・・・」

「誰もが犯人に一歩届かない感じなんですよね」

「逆に言えばその一歩さえ見つかれば・・・」

「全員が犯人足り得ます、ドサイドンは難解な行動をする理由が、アリアドスは襲うのに踏ん切りがつくきっかけが、バオッキーは動機が、それぞれ見つかれば一気に犯人になりそうですね」

「よし!これからはその辺を重点的に洗っていくか!」

こうして第一回の捜査会議は終了し、これからの捜査方針は決定された。
だが、1匹だけこの会議の中で真相に迫りつつあったポケモンがいた・・・

195名無しのデデンネ:2015/05/26(火) 22:54:47 ID:RlRgEwu20
「何を、悩んでるの?」

「・・・ああ、グレイシア」

会議終了後、私は難しい顔をして悩み続けている彼に話しかけた、彼・・・バクフーンはそんな私を見ていつもの優しげな笑顔を浮かべながら頭を掻いた

「いや、ちょっと気になることがあってね」

「事件について?」

「うん、少しづつだけど皆の話から気が付いた変なことがあるんだ、それが何を意味するかは解らないけど・・・」

「そう」

そう言って黙る彼、私も無口なほうだが、ここは会話を振ることにしよう

・・・決してできるだけ話したいわけじゃない、気まずい雰囲気が耐えられないだけだ

「犯人が、複数犯の可能性は?」

「ありえなくはないけど、そういった場合事件の証拠は多く残ってしまうものさ、今回の事件、証拠はあまり残ってない、だからその可能性は低いと思うけどね」

「そう」

またしても黙りこむ私達、会話、会話・・・そうやって悩む私の耳に、何やら男臭い声が聞こえてきた

196名無しのデデンネ:2015/05/26(火) 22:55:19 ID:RlRgEwu20
「あれは?」

「ああ、庭園の格闘ポケモン達だね、大会に向けて特訓してるんでしょ」

彼が指さす方を見れば、確かにたくさんのポケモンたちが組み手をしていた。

「こんな事件があったってのに、ご苦労なことね」

そう言って彼の方に向き直った私は、彼の顔を見て少し驚いた

彼はいつもの、怒ったときに見せる表情、目が開いた顔をして立ち上がっていた
彼を怒らせる何かしてしまっただろうか?そう考えた私の横を一気に駆け抜ける彼、驚き私も全力でついていく

ぐんぐん離される私だったが、何故か彼の行先はわかっていた。事件のあったあの「塔」たどり着いた私は予想道理そこにいた彼を見つけた

彼はその手に小さな木の欠片を持ち、何かを呟いていた

「バクフーン?」

恐る恐る彼に話しかけた私に向かって

「グレイシア、皆を集めて欲しいんだ、今すぐに」

「皆?皆って?」

「この事件の関係者、全員さ」

そう言ってきた、彼がそんなことをいうって事はまさか・・・

197名無しのデデンネ:2015/05/26(火) 22:55:50 ID:RlRgEwu20
「この事件の真相が分かった、犯人も、動機もね」

「ほ、本当に!」

「ああ、だから今すぐ解決しなくちゃ、そうしないと・・・」

「どうかしたの?」

「いや!なんでもないよ、僕は確かめたいことがあるから少し別行動を取るよ、今日の夜、皆にここに来るように伝えてくれるかな?」

「わかった!」

そう言って、彼女は出て行った。さてと・・・

198名無しのデデンネ:2015/05/26(火) 22:56:18 ID:RlRgEwu20
「ここまでこのSSを読んでいるあなた。そう、あなたですよ
貴方はこの事件の真相と犯人が分かりましたか?わからない方はもう1度読み直してみてください、手がかりは十分に書かれているはずですよ
わかったという方には、僕からもう1つ問題を、僕、バクフーンがその犯人の事を疑い始めたのは一体いつでしょうか?考えてみてください」

「ここでヒントです、僕がこの事件の真相に気が付いたとき、僕とグレイシアは何をしていたでしょうか?
これが最後のヒントです、皆さんで事件の真相を推理してみてくださいね
では、また解決編でお会いしましょう、お相手はバクフーンでした。」

解決編につづく・・・

199名無しのデデンネ:2015/05/26(火) 22:59:14 ID:RlRgEwu20
いちおう補足ですが、犯人は1匹です。複数犯ではありません。
あとはちゃんとこのSSに登場しているポケモンです。皆さん、楽しんで推理してくださいね

200名無しのデデンネ:2015/05/27(水) 08:41:51 ID:nE1MpL320
お昼によくやってるサスペンスドラマならバオッキーで確定だけど
全然わかんないや(´・ω・`)
支援

201名無しのデデンネ:2015/05/27(水) 11:35:37 ID:XC3MwNH60
支援

結構分かんないものだね。こういうのは怪しくなさそうなのが犯人だと思うんだけど……


あと、バクフーンが謎解きやるみたいで期待。

202名無しのデデンネ:2015/05/27(水) 12:15:20 ID:BI58WDWY0
ではひとつヒントを
バクフーンが妙だと思ったことの一つに「なぜ犯人は糸を使ったのか?」というものがあります。
これが何を意味するのか?
そしてもうひとつは結構重大なヒントをさらっと書いてあります。
じっくり皆の報告を読んでいけばあれ?と思うことが書いてあるはずです、またわからないようでしたらヒントを出しますので諦めないでくださいね!

203名無しのデデンネ:2015/06/04(木) 03:43:53 ID:59RlmMbQ0
解決編 

「バクフーン君、本当に事件の真相が分かったというのかね?!」

私が呼んできたムーランドは彼を見るとさっそく確認を取った
その言葉に深く頷いて彼は答える

「はい、十中八九これで間違いないと思います」

私が周りを見渡してみると、この事件の関係者全員が集まっていた
容疑者の3匹、被害者のエルレイドと恋人のサーナイト、私の兄妹たち、そして彼の仲間のポケモン達・・・
全員が半信半疑で彼を見ている

「適当な答えだったら容赦しないからな」

そういうのはガーディだ、ムーランドが窘めに入る

「ガーディ君まずは彼の推理を聞こう、話はそれからでも構わないだろう」

「・・・ムーランドさんがそう言うのなら」

「ありがとうございます、それでは、始めましょうか」

ムーランドにお礼をした後、彼はこの集まりの本題に入る
昔あった痛ましい事件の亡霊が住みつくこの塔で起きた今回の事件、その真相は一体どんなものなのか、今、彼の手ですべてが解き明かされようとしていた・・・

204名無しのデデンネ:2015/06/04(木) 03:44:11 ID:59RlmMbQ0

「まず、今回の事件を最初から整理してみましょう」

「うむ、基本だな」

「まず、一人で特訓をしていたエルレイドは、犯人によって眠らされこの塔まで連れてこられた」

「その後、金縛りをかけられたうえで何か椅子のように座らせれ、糸によって椅子のようなものに固定されたエルレイドは、目を覚ましてみると天井にいた正体不明の存在に襲われて、頭に衝撃を受けて再び気を失った・・・これに間違いはない、エルレイド?」

「ああ、概ねその通りだ」

「ありがとう、ここからいくつかの疑問点が浮かび上がります、まず、なぜ犯人は最初にエルレイドを眠らせたときに、エルレイドに怪我を負わせなかったのかという事です」

「確かにその通りだ、我々も疑問に思っていた」

「そして、なぜ犯人はこの塔にエルレイドを連れてきたのでしょうか?目立たない場所にエルレイドを放置したかったのかもしれませんが、それにしてもこの塔である必要はないでしょう、現に犯行後そう時間を置かずにエルレイドは発見されています」

「捜査のかく乱、っていうのが警察の見込みだったわよね?」

「うん、ここまではそれで納得できる、でも次の疑問はそうはいかないんだ」

205名無しのデデンネ:2015/06/04(木) 03:44:44 ID:59RlmMbQ0

「次の疑問?」

「うん、なぜ犯人はエルレイドを金縛りで動きを封じたうえで、糸で縛ったのでしょうか?そんなことしなくても襲う時間は十分に有ったでしょうし、そもそも片方だけで十分拘束はできるはず・・・なのに犯人は2重に拘束を仕掛けました、ここが最大のヒントだったんです」

「どういう事だね、バクフーン君?!」

「この事件、様々なことを逆転していかないと解けない事件なんですよ」

「逆・・・転・・・?」

「ええ、犯人は最初からエルレイドをここに連れてくる必要があった、そしてエルレイドをここで襲う事こそが犯人の真の目的だったんですよ」

「な、何だって!!!」

「待ってくれ!そんなことしてなんになる?そうしなきゃならない理由は一体なんなんだ?」

「そう考えると解けないんだこの事件は、ここで、この事件を起こすこと自体が犯人の目的だったんだ!それ以上でもそれ以下でもない、それが理由だったんだよ・・・そして、そこには真の目的があるんだけど、その前にこの事件のトリックを種明かししよう」

「トリック?天井にいた謎のポケモンか?」

「あれは幽霊だって噂じゃ・・・」

「違うよ、あれはれっきとしたポケモンなんだ」

206名無しのデデンネ:2015/06/04(木) 03:45:00 ID:59RlmMbQ0
「じゃ、じゃあ、天井にくっつけたり、宙に浮けるポケモンが今回の事件の犯人なのか?」

「・・・この事件を解く最後のピース、それは逆転なんだ」

「またそれかよ!どういう意味なんだ?」

「全て逆転させるんだ、犯人が起こした不可解な行動も意味のある行動だと考える、エルレイドはここで襲われなきゃならない理由があったと考える、そして・・・最後に」

「エルレイドと犯人の場所を逆転させるんだ」

「・・・?ど、どういう意味だね?」

「言葉通りですよ、犯人とエルレイドのいる場所、それを逆転させるんです」

「あ、ああああああああああ!そっか!そういう事か!」

「どういう意味だよ!訳わかんねぇ!」

「エルレイドがいたのはこの塔の床じゃない!この塔の天井だったんだよ!」

207名無しのデデンネ:2015/06/04(木) 03:45:41 ID:59RlmMbQ0
「て、天井だって!そんな馬鹿な!」

「こう考えるといくつか不思議なことにも納得がいくんです、まず、犯人がわざわざここでエルレイドを襲ったのはここでなきゃこのトリックは成功しません、暗いこの塔なら、エルレイドは自分がいる場所が天井だとは分からないでしょう、気を失っていたことも重なって、エルレイドはこのことに全く気が付かなかった」

「そっか、そう考えればなんで犯人が糸を使ったのにも理由ができる!」

「うん、犯人は天井にエルレイドを逆さまに固定しなきゃならなかった、でも、どう頑張っても普通にやったんじゃエルレイドは天井に固定されない、だから犯人はエルレイドを椅子に座らせて、糸で固定して、その状態で椅子ごと天井に固定したんだ!」

「なるほど!」

「犯人の計画はこうだ、エルレイドをここに運んできた後さっき言ったトリックで天井にエルレイドを固定、そして、自分はこの床で不気味な幽霊を演じた」

「それに何の意味が・・・」

「これこそが犯人の目的だったんです、その説明は後にしましょう。ここまでは順調だった犯人の計画ですが、ここでアクシデントが起きた」

「アクシデント?」

「抵抗していたエルレイドが糸を引きちぎってしまったんだよ、結果エルレイドは天井から落ちてきて、そのまま床へ・・・」

「僕が感じた衝撃は殴られたのではなく天井から落下して地面に叩きつけられた時の物だったのか!」

「ご名答!犯人は焦った、本当はエルレイドを傷つけるつもりは無かったんだから、とにかくできる限りの証拠を隠滅してエルレイドを連れて帰ろうとしたとき、運悪く倒れていたエルレイドは発見されていて、そのまま、今に至るというわけです」

208名無しのデデンネ:2015/06/04(木) 03:47:14 ID:59RlmMbQ0
「エルレイドを傷つけるつもりがなかったというのは?」

「簡単ですよ、もし不慮の事故でエルレイドがこの塔からまっさかさまに落下した場合、頭を打って即死でしょう。しかしそうはならなかった、その理由は・・・」

「犯人が何らかの行動を起こして助けたから、という事か」

「その通りです」

「待ってください!肝心の犯人と、どうやって天井にエルレイドを固定したのか?その説明がなければ、私は納得できません」

ガーディの声に少し辛そうにして彼は俯く、そして

「犯人は・・・この中に居ます」

衝撃の一言を告げた

「考えてみてください、この犯行、必要なのは証拠を隠滅するときに使った火を出す技、金縛り、エルレイドを眠らせる催眠術の様な技、そして・・・」

彼は顔を上げるととあるポケモンに向かって真っすぐと視線を向けた、その場にいた全員がその視線を追う

彼は、犯人に向かって確認するように、言葉を続けた

「椅子を天井に固定するために使う、サイコキネシスの様なエスパータイプの技、そうだよね・・・・・サーナイト」

209名無しのデデンネ:2015/06/04(木) 03:47:35 ID:59RlmMbQ0
塔にいた全員がサーナイトを見る、全員がありえないという顔をしていた、誰よりも信じられないのはエルレイドだ、必死に反論する

「それはたまたま彼女がそれができるというだけだ!この庭園の中で、条件を満たすポケモンは沢山いる!」

「わかってる!でも・・・犯人は彼女なんだよ、エルレイド!」

「ありえない!僕は信じないぞ!どうしてもって言うなら証拠を出してみろ!」

「証拠・・・か・・・」

「無いんだろう!ほれ見たことか!」

「・・・わかった、証拠を見せよう」

そう言った彼は手の中にある木の破片を私たちに見せた

「これがどうした、ただの木屑じゃないか」

「・・・夕方に、ここにきて見つけたものさ」

「これが証拠か?なんだってこんなものが・・・」

「僕の推理が正しければ、決定的な証拠は君たちの家にあるはずさ」

210名無しのデデンネ:2015/06/04(木) 03:47:52 ID:59RlmMbQ0
「僕たちの、家に・・・?」

その言葉を聞いたサーナイトがびくりと震える、彼は辛そうにしながら話を続けた

「君が天井から落ちてきたとき、サーナイトはすんでの所で君をサイコキネシスで救出した、けど、君に気を取られていたせいで君を座らせていた椅子は落っことして壊してしまったんだ、彼女が燃やしたのはその椅子さ」

「この木屑は、その破片だってのか?ばかばかしい、そもそも彼女がそんな事した証拠は・・・」

「これから君たちの家に行って、君の椅子が怪我をする前と変わっていなかったら、僕は今までの推理が見当違いの物だったと認めて君たちに謝るよ、でももし、君が帰って来たときに、今まで使っていた椅子が別の物に変わっていたら・・・その時は、正直に言ってほしいんだ」

「どういう事だ?」

「サーナイト、僕が君を疑い始めたのはラグラージ達が君の家にお邪魔した時の話を聞いた時からなんだ」

「俺たちの話を聞いたときに?」

211名無しのデデンネ:2015/06/04(木) 03:48:39 ID:59RlmMbQ0
「君は、ラグラージたちに新しい新品の椅子に座るように勧めたらしいね、でもその後君が座った椅子はやや古びたものだった、これっておかしくないかい?」

「・・・」

「君たちならお互い、おそろいの物を同時に使い始めるだろう、そうすれば使う年月は一緒のはず、どんなに使い方に差があっても、新品と中古品まで差が付く事は無いはずさ」

「・・・その通りだ」

「じゃあ、なぜこんな不思議なことが起きてしまったのか?答えは簡単さ、何か事情があって君は、新しい椅子を手に入れたんだ」

「それは、この事件でエルレイドの元々の椅子を壊してしまったから・・・」

「その結果、君の椅子は古びたものになっていて、エルレイドの椅子は新品同様だったというわけさ・・・もし、別の理由があるなら言ってくれ、サーナイト」

「・・・全部、解っているのね。バクフーン」

「・・・ああ、なんで君がこんなことをしたのかも予想はついてるよ」

「そう・・・」

「その発言、今回の事件の犯人は自分だと認めた、と解釈してもいいかね?」

「はいムーランドさん・・・私が、エルレイドを傷つけた、犯人です」

サーナイトは悲しそうに目を伏せて、でも、はっきりとした声で、自分の犯行を認めたのであった

212名無しのデデンネ:2015/06/04(木) 15:53:39 ID:.gzscGUE0


トリック全然分かんなかった。


あと、バクフーンカッコいい

213名無しのデデンネ:2015/06/06(土) 22:03:33 ID:pBw4Hp3E0
おーいい展開

支援

214名無しのデデンネ:2015/06/11(木) 02:31:02 ID:DRL7OB620
「一体何故こんなことを・・・?まさかエルレイドに何か恨みでもあったのか!?」

「それは違うよガーディ、逆さ、エルレイドが大切だからこそこんな事件を起こしたんだよ」

「どういうこと?」

「エルレイドの怪我は頭と足の2か所だった、でもこのトリックを使った場合足に怪我を負う可能性は限りなく低い、頭から落ちてるんだもんね」

「でもエルレイドは足に怪我を負っていた・・・ってことはこれは事件とは関係ない怪我だったって事?」

「そうさ、きっとこの怪我は特訓中にした怪我だったんだろう・・・そしてその怪我こそが、サーナイトの動機だったんだ」

「そこまでわかってるのね、バクフーン」

「ああ、あとは君の口から話してくれるかい?」

「ええ・・・私はエルレイドを応援する一方でこうも思ってしまった、今年もまた彼が負けたらどんなに彼が尾落ちこむだろうって、不安になった私は1つやってはいけない事をしてしまった・・・」

「やってはいけない事?」

「みらいよちを使って試合の結果を見たのよ、優勝者は誰なのか?それを知るためにね・・・でも、そこでは私にとって最悪の未来が見えたの・・・」

「最悪の・・・未来・・・?」

215名無しのデデンネ:2015/06/11(木) 02:31:44 ID:DRL7OB620

「エルレイドは無事に優勝したわ、でも、特訓中にした怪我が原因でもう2度と歩くことができなくなってしまったの・・・」

「な、何だって!」

「怪我を推して出場したエルレイドは無理をして・・・きっとバシャーモやゴウカザルも対戦中に気が付いたんでしょうね、いつもの力が出ていなかった・・・」

「サーナイトはエルレイドが大会に出場するのを止めるためにこんなことを・・・でもなんでエルレイドにそのことを伝えなかったんだよ!」

「私、わかる気がする・・・」

「ブラッキー?」

「好きな人が一生懸命打ちこんでいるものを止めろって、なかなか言い辛いもん・・・でも、止めて欲しいって思ったからこんなことしたんでしょ?」

「ええ・・・本当にこんなことになるなんて思わなかったの」

サーナイトは大粒の涙をこぼしながら話し続けた

「ちょっとだけ驚かせて不安にさせて、そこで足の怪我の事を切り出して今回の大会に出場させるのを止めるつもりだったの・・・まさかこんな大事になるなんて、あなたに・・・エルレイドに大怪我を負わせてしまうなんて・・・」

「サーナイト・・・」

216名無しのデデンネ:2015/06/11(木) 02:32:01 ID:DRL7OB620
「・・・君は僕の事を思ってくれてたんだね、サーナイト」

「エルレイド・・・」

そっとサーナイトを抱きしめたエルレイドは、胸の中のサーナイトに向かって語りかけた

「サーナイト僕の方こそ許してほしい、君がそんなに悩んでいるというのに、僕は大会の事で頭がいっぱいで気が付きもしなかった。君が僕の事を思ってくれている間に僕は自分の事しか考えていなかったんだ」

「そんなことないわ!」

「いや、この事件の原因は僕だ!怪我にも気が付いていた、なのに僕は優勝の事ばかり考えて、無理をして・・・君がこんなことしてくれなきゃ一生を棒に振って、君に迷惑をかけ続ける所だった。本当にすまない、サーナイト」

「それは、私の台詞よエルレイド・・・」

そう言って固く抱き合う2匹を見て、ムーランドは塔を後にした

「ムーランドさん!犯人を捕まえなくっていいんですか?!」

「犯人?ガーディ君は不思議な事を言うね、これは事件じゃなくて事故だよ事・故!事故に犯人がいるわけないだろうに」

「し、しかし!」

「まったく、真面目なのは良い事だけど、そんなんじゃ女の子にも持てないよガーディ君!」

「そ、それは関係ないでしょう!」

真っ赤になって怒鳴るガーディと共にムーランドはその場を去ったのであった・・・

217名無しのデデンネ:2015/06/11(木) 02:32:42 ID:DRL7OB620
数日後・・・

「ゴウカザル!負けたら承知しないわよ!」

「我が眷属!貴公には勝利の女神が微笑むであろう!」

庭園の広場では格闘大会の決勝戦が行われようとしていた、残ったのはゴウカザルとバシャーモだ、2匹ともやる気満々でリングに向かう

「負けるなよ、バシャーモ」

そんな中、バシャーモに向かって声をかけるポケモンが1匹。
見ればエルレイドとサーナイトが一緒に観戦していた

エルレイドは今回の大会の出場を断念し、怪我の治療に専念することにした、もちろん、サーナイトも一緒にだ

「君は、僕が倒すんだ。それまでチャンピオンでいてくれなきゃ!」

「へっ!俺は負ける気はねぇよ!ゴウカザルにも、お前にもな!」

そう言ってリングに飛び込んだバシャーモはゴウカザルと激しい試合を繰り広げ始めた
その横では・・・

「うん、格闘ポケモンの中に居たカポエラーを見てね、もしかしたらって思ったんだ」

「バクフーンお兄ちゃんすごーい!ハンサムみたいだったよ!」

「確かに凄かったな、このまま探偵業でも始めたらどうだ?」

「あはは、そんな気はないよ・・・この事件、解けたのは皆の力があったからさ、僕1匹じゃなにもできなかったよ」

「謙虚だな、そこがお前の良い所なんだけどよ」

218名無しのデデンネ:2015/06/11(木) 02:33:00 ID:DRL7OB620
「ありがとうオーダイル・・・ところでグレイシア、そこ熱くないの?」

そう言ってバクフーンは自分のお腹にもたれかかるグレイシアに声をかける

「平気、心配しないで」

「そんなこと言って、ほら、顔真っ赤っかじゃないか!」

「これは!違う・・・」

「違うって何が?」

「それは・・・」

「ああ、グレイシアは氷タイプなんだから熱いの苦手でしょう?もふもふしてて気持ちいいのは解るけど離れなって!」

「ああ!」

そう言って強引にグレイシアを引き離すバクフーン、そうした後、彼は試合の応援に夢中になってしまったようだった

219名無しのデデンネ:2015/06/11(木) 02:33:29 ID:DRL7OB620
「がんばれー!がんばれー!」

「・・・はぁ」

周りの皆も苦笑いと共に自分と彼を見ている、グレイシアは思った

難事件も簡単に解決できる私の大好きな名探偵は、どうやら私の気持ちにはまるで気が付いていないらしい・・・と

「でも、いつか、必ず・・・」

そう言ったグレイシアはバクフーンの隣に座る、そして願う

自分でもわからなかった自分の気持ちを見つけ出したこの名探偵が、いつか、私を知るために一生懸命になってくれますように・・・と

そして、自分の恋心を奪ったこの怪盗に、いつか仕返ししてやると

熱狂し、大声が響く庭園の中、自分にだけ聞こえる声でグレイシアは呟いた

「バクフーン、大好き・・・」

第3話 おしまい

220名無しのデデンネ:2015/06/11(木) 02:42:59 ID:DRL7OB620
動機を書くのを忘れてた・・・すいません、解決編もやっとこさ投稿できました!支援の数々ありがとうございます!
トリックは友人とトリックルームって実際発動したらそんな感じなんだろうな?っていう馬鹿な会話から思いついたことを書いてみました、楽しんでいただけたら幸いです

次回は・・・新キャラ3匹と共にお送りする予定です、ヒントは1、2、Z!もうお分かりですね?ではまた次回お会いしましょう!

221名無しのデデンネ:2015/06/14(日) 09:56:49 ID:GO4VRAl.0
支援

222名無しのデデンネ:2015/06/16(火) 20:19:00 ID:DIrg2Vk20



言い話しだった

223名無しのデデンネ:2015/06/22(月) 22:47:16 ID:GQi3v2Jo0
最近更新ないね。
支援

224名無しのデデンネ:2015/06/23(火) 16:58:55 ID:d5ATA6G20
「ふふふ……とうとう完成したぞ!偉大な私の発明が!」

「おめでとうございます、博士」

どこかの研究室、何やら怪しい雰囲気の中2つの影が動いている
どうやら何かが完成したらしい、博士と呼ばれた影は高笑いを続ける

「ははははは!これを使って世の中のポケモンどもを腑抜けにしてやる!偉大なる私の覇道はここから始まるのだ!」

笑い続ける博士、外には雷が降り注ぎ稲光が激しく光る
突如笑いを止めた博士は笑顔のまま振り向く、そしてそこにいる多くのポケモンに向けて一言

「・・・という訳で、新作ゲームの試運転兼体験会、始めます」

「この小芝居必要だった?!」

庭園のポケモン達からの突込みが研究室に響いた

第4話「ときめきっ!ブイズメモリアル!」

225名無しのデデンネ:2015/06/23(火) 16:59:26 ID:d5ATA6G20
「あ、ポリゴン君、電気つけて!あと雷のエフェクトも止めていいよー」

博士ことポリゴンZの声に反応して、研究所内の電気が付き明るい部屋に姿を変える
というか戻ったが正しいのだが

「でZ、ゲームの開発に協力してくれって言うから来てみたらもうそのゲームは完成してんじゃねぇか、何でおれたちを呼んだんだよ?」

「まぁ、感想とか聞きたかったんだよ。やってもらって感想聞いて、手直しできるところは直す。そう言った目的があるのさ」

「まあ良いじゃねえかよ、早速やってみようぜ!」

オーダイルの一言に頷く庭園のポケモン達、それを見たポリゴン、ポリゴン2 ポリゴンZの3匹はそれぞれの頭に何やらヘルメットの様なものを被せていった

「なにこれ?」

「ゲーム機だよ、形は変わってるけどポケモンの中には手が無い奴とかいるじゃん?それに対応してみたんだ!」

「なるほどな……ついでにもう一つ質問するが、なぜここに居るのは雄のポケモンだけなんだ?」

確かにここに居る庭園のポケモンはすべて雄のポケモンだ、それに対して答えたのはポリゴンだった

226名無しのデデンネ:2015/06/23(火) 16:59:43 ID:d5ATA6G20
「簡単ですよ、このゲームは男性向きゲームなんです!」

「…どういう事だ?」

「やってみればわかるぞい!それでは、ゲームスタート!!!」

そう言ったポリゴンZの声と共に、それぞれの視界にゲーム画面が表示される
ロゴや製作者ポリゴンズなどの表示がされた後、映し出されたタイトルは……

ときめきブイズメモリアル!、というものだった

「なるほど、恋愛ゲームなんだね!」

カメックスの言葉を聞くまでも無く、全員がそのことに納得した。
それを確認したポリゴン2がゲームの説明に入る

「皆さんは人間でいう高校生というものになっていただき、3年間の学園生活をしていただきます。学業、部活、委員会等の生活の中、ヒロインと仲を深めて恋人になるのが目的のゲームです」

「なるほどぉ…ヒロインは、っていうのももうわかっちゃったけどね」

「ええ、ですけど色々複雑ですし難易度は高いと思われます。」

「もう始めちゃっていいんだよな?」

「構いません、どうぞ」

227名無しのデデンネ:2015/06/23(火) 17:00:11 ID:d5ATA6G20
その言葉と共にそれぞれが設定を終えゲームを始める。
始まりは主人公である自分が入学式の日に遅刻しそうだと慌てて走っている場面から始まる

「なんつーかベタだな」

「そういうなよバシャーモ…あ、誰かとぶつかった!」

「ベッタベタじゃねえか!」

『ちょっと!どこ見てんのよ!』

「この声は……ニンフィアだ!」

バシャーモの言葉通り登場したニンフィアの姿に親衛隊が歓声をあげる

「ふふふ、このゲームの素晴らしい所はここで分かってもらえると思うぞ!」

ポリゴンZが呟くと同時にゴウカザルが大きな声を上げた

「ムッキャー!こいつやっぱりムカつくぜ、おかげで遅刻した!」

「…?ゴウカザル、何を言っているのですか?私は無事に入学式に出られましたが…?」

「はぁ?」

228名無しのデデンネ:2015/06/23(火) 17:00:43 ID:d5ATA6G20
「ねぇ、この場面で選択肢なんて無かったよね?なんでいきなり2つの違う展開になってるの?」

ジュカインとゴウカザルの言葉を受けて疑問を持ったバクフーン、その質問を待っていたとばかりにポリゴンZが解説を始める

「ふふふ、これはな、ヘルメットについている装置によって君たちの感情を読み取った結果なのじゃよ」

「感情を?」

「うむ!ゴウカザル君、君はニンフィアに文句を言われた時、カチンと来たじゃろう」

「ああ、こっちだとニンフィアに言い返して時間食って揃って遅刻になったな」

「逆にジュカイン君は申し訳ないと思ったでしょ?」

「ええ、手を貸してあげて急いで学校に向かいました。おかげでぎりぎりでしたが間に合いましたよ」

「と、このように君たちがイベント中どう思うかによってその内容が変わってくるゲームなんだよ!」

「すごいな…これ」

229名無しのデデンネ:2015/06/23(火) 17:01:06 ID:d5ATA6G20
「ちなみにこの機能は取り外すこともできますが…初めてのプレイでしょうし、まずはこれをつけたままやってみましょうか」

「おう!」

そうしてしばらくゲームを楽しむ面々、時に喜びの、時に苦悶の声が上がり大いに盛り上がっていった…

数時間後

「がー!ダメだったぁ…」

「惜しかったのカイリキー君!」

高い難易度に苦戦するポケモンたち、残念ながら彼らはクリアー出来なかったようだ。
落胆の声を上げる彼らを見たポリゴンZはまだゲームをプレイしているポケモンを探す

「ふむ…残りは彼らだけのようだね」

そう言ってポリゴンZが見たのはご存じトレーナーのポケモン達だった
他の皆とは少し時間がかかってゲームを終えた彼らにポリゴンZが近づいてくる

230名無しのデデンネ:2015/06/23(火) 17:01:24 ID:d5ATA6G20
「ははは、どうだったかね?なかなか難しかっただろう?」

「確かにね、でも面白かったよ!」

「おっさんも若返った気分だよ!またやりたいなぁ…」

「ははは!それは製品版でやっておくれ!ゲームクリアもな!」

「ええ、そうですね。クリアできなかった方は再チャレンジという事で」

「そうそう、クリアできなかった奴は……ん?」

ジュカインの言葉に違和感を覚えたポリゴンZはジュカインに向かって質問をする

「じゅ、ジュカイン君?もしかして君……ゲームクリアしちゃった?」

「ええ、告白されるのがクリアならば私はクリアしたことになりますね」

「な、何だってー!!!」

正直予想外の事態に驚くポリゴンZ、このゲームは色々な条件を満たしていかないと各ヒロインを攻略できないのだが…

「ま、まぁ、1人くらいはクリアできるかもな…」

そう呟いて納得しようとしたポリゴンZの後ろから、次々と予想外の言葉が…

231名無しのデデンネ:2015/06/23(火) 17:01:52 ID:d5ATA6G20

「え?クリアってそれでいいの?じゃあおっさんもかな」

「僕もクリアしたね」

「俺もよ、クリアできたな」

「同じくです」

「俺もだぞ」

「俺も」

次々とクリア報告をあげる彼ら、そんな彼らを呆然と見ていたポリゴンはプレイ記録を確認し彼らの言っていることが嘘でないことを確認する

「ば、馬鹿な!そうやすやすとクリアできるわけが・・・」

「お、落ち着いてください博士!我々にはまだ、あれがあるじゃないですか!」

「お、おお!そうだった!」

ポリゴンに言われて秘密兵器の存在、隠しヒロインを思い出すポリゴンZ、しかし…

「ふう…Z、質問があるんだが」

今しがたゲームを終えこちらに質問してくるラグラージ
ポリゴンZはすごく嫌な予感がした、いや、まさか…

「俺が迎えたイーブイエンドとはなんだ?よくわからないんだがクリアで良いのか?」

その言葉を聞いたポリゴンZはがっくりと項垂れたのであった……

232名無しのデデンネ:2015/06/24(水) 15:31:36 ID:mtng2AQA0
更新お疲れさまです。


ブースターは果たして呼ばれたのか。

あと、ゲートでブースターも攻略対象になっているのか。

気になりますねえ

233名無しのデデンネ:2015/07/02(木) 17:15:46 ID:lKoQ9.IA0
ごめんなさい、リアルが忙しくてしばらく更新できそうにありません…
代わりといってはなんですが、BBSに投稿した別のssをもってきたいと思います。
楽しみにしているかた本当にすいません、時間が取れたら急ぎで書きますのでどうかご容赦を…

234名無しのデデンネ:2015/07/04(土) 08:58:26 ID:Fgv8m3g20
支援

無理しないでね。

235名無しのデデンネ:2021/04/03(土) 12:58:35 ID:TnAi0Lw60
>>26


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