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二次小説スレ
28
:
プレイヤー
:2017/11/04(土) 12:32:31
ファーブニル竜騎士団が大陸を統一してから半世紀ほど過ぎていた。
王宮の寝室でスカーレットは病に伏していた。
傍らにはスマウグが丸くなっている。
「スマウグ…」
スカーレットが力なく手を上げるとスマウグは喉を差し出した。
王としての政務はとうに王太子に譲っていたが、やはり国民からはスカーレットが王と認識されている。
それもこれも、スマウグがスカーレット以外の者に背を許さないからである。
「スマウグ、お前は我が国の王権と正統後継者の証なのだぞ。分かっているのか?」
「ごろごろごろごろ」
「ぐぎゅう」
スカーレットは撫でていたスマウグの喉を思いっきりつねった。
「ごろごろごろごろ」
まるできいていない。むしろ喜んでいる。
たんるでいるな…と思ったスカーレットは病床から身を起こし、さっと戦装束に身を固めて言った。
「スマウグ、いくぞ!」
スマウグと共に寝室の大窓から外へ飛び出した。
一人と一匹は一騎となり、ぐんぐん高度を上げていく。
あっという間に人も街も精巧な模型になる。
「コンコルド!」
凄まじい加重がスカーレットを襲い、瞬く間にすべてが後ろへ流れていく。
スカーレットは全身の血がたぎり、かーっと熱くなる。
スマウグは日の光を受け、空よりも青く、太陽よりも眩しく輝いていた。
その姿は白昼に轟く稲妻だった。
そう、これだ!これぞ世界最速、最高の竜、スマウグ!!
…と思う間もなく、スマウグはすーっと減速していく。
「なんだ。もうお仕舞か」
スマウグは喘ぎながら、上目でスカーレットを見る。
「ふふっ、クールタイムが必要だな」
スカーレットはスマウグの首筋をやさしく撫でやった。
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