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かむがふのツィーターより
1
:
haru
:2019/07/17(水) 23:19:05
今日は、都内で羽生さんの話を聞きました。AI時代の学び方で
「今までは、問題があって、プロセスを考えて、答えを導き出す。今は、問題があって、答えがあって、プロセスを考える。このやり方で、子供が全体像を理解して強くなれるのか、やってみないとわからない。」
54
:
名無しさん
:2024/07/14(日) 07:04:45
得意戦法をつくる
最重要視するのは終盤で、序盤は必要最低限、と言っても序盤を何もしなくてもよい、という話ではありません。「読み」=土台、をしっかりさせた上で、「得意戦法」=上物を作りましょう。
戦法を選ぶにあたって前提になるのは、将棋の戦法に優劣はない、です。好きな戦法、指していてしっくりくる戦法を選びましょう。(プロ棋士やAIの世界では、○○の戦法の評価が低い、××の戦法は終わった、などありますが子供の将棋には全く関係ありません。)
そして、その戦法が、基本が身に付きやすい、相手の同意なしで指せる戦法であれば、なお良いと考えています。
大会での優勝や、道場での昇級、昇段を目指すのであれば、抜けなくダブりなく戦法を組み合わせる、つまり、相手がどんな指し方で来ても、準備した形になるように戦法を組み合わせましょう。
低学年や級位者のうちは、定跡を暗記するだけで構いませんが、有段者以上になると定跡の手順の意味を理解することを求められます。
55
:
名無しさん
:2024/07/14(日) 07:07:04
課題解決のループを回す
最後に、これまで記載したことを押さえた上で、対局から課題を抽出し、課題ベースで練習し対局する、課題解決のループを回してほしいと考えています。
将棋会館道場の初段くらいになったら、棋譜を残して自分の頭で振り返る習慣を作っていただきたいです。自分の棋譜から課題を抽出し練習できれば、上達が加速します。
級位者は、棋力から棋譜を残すことは難しいですが、対局後に良かった点、悪かった点を自分の頭で考えてみるだけでも、全く違ってきます。(その際、その論点が的外れでも全く構わないです。まずは自分の頭で振り返る習慣をつくることが重要です。)
56
:
名無しさん
:2024/07/14(日) 07:11:55
課題解決のループ
対局⇒課題抽出⇒練習⇒対局⇒課題抽出⇒練習⇒対局・・・・
57
:
名無しさん
:2024/07/14(日) 07:13:07
最近は、初心者や級位者のうちからAIを活用する子が一定数いると認識していますが、時期尚早です。AIの活用には、AIが示す候補手と評価値を解釈する力が必要で、基礎スキルだけでなく定跡、手筋の知識が必須です。AIを活用して振り返る時間があれば、その時間で詰将棋を解いたり、対局したりした方が、はるかに学習効果が高いと考えています。
58
:
名無しさん
:2024/07/14(日) 07:14:39
以上に気を付ければ、将棋の学習で押さえるべきポイントを網羅でき、かつ、学習を効率化できるはずです。貴重な夏休みは、これまでの行動を振り返るよい機会。今後の学習の方向性を検討するための一助になれば幸いです。
59
:
名無しさん
:2024/07/23(火) 00:11:49
最短距離、実は遠回り
「このテーマをどうやって学習すればいいですか?」
「この局面はどう指せばいいですか?」
教室を運営していると、このような質問を受けることがよくあります。その時いつも、親子で調べたり、考えたりしたのかな? と思います。
「自分で調べて、何か学習できそうな題材はあったかな?」
「この局面はどう考えてどう指せばいいと思う?」
と聞き返すと、返事に詰まってしまう子がいます。そして、その親子の根底にあるのは、
先生だったら正しい学習法、正しい手を教えてくれる、それに従い実践することが上達や結果への最短距離!
という考えのはずです。
60
:
名無しさん
:2024/07/23(火) 00:13:40
その考えはある程度正しいですが、それではそこそこのレベルまでしか上達せず、この教室の受講生親子の多くが望む結果までには至らない可能性が高い、と考えています。そこそこのレベルとは個人差がありますが、大会で言えば入賞ライン、棋力で言えば(厳し目の)初段〜三段程度でしょうか。
61
:
名無しさん
:2024/07/23(火) 00:14:43
真の意味の上達につなげるためには、自発的な行動が必須です。
-わからないことがあったらまずは自分で調べてみる (GoogleやYouTubeの検索エンジンにかければ書籍や動画がたくさん出てきます)
-わからない局面があったら、すぐに先生やAIに聞かずまずは自分の頭で考えてみる
-定跡を学んだらすぐに試してみる、合わせて関連する棋譜を並べてみる
-自身が指さない戦法も学んでみる
-大会や道場で強豪の人を観察してみる
62
:
名無しさん
:2024/07/23(火) 00:16:21
このように学習していくと、上手くいかないことがたくさん出てきますが、失敗から学んだり、あーでもないこーでもないと悩んだり、一見遠回りと感じることをしたり、することが長期的には真の意味に上達につながります。
わからないことがあれば先生に聞いて無駄をそぎ落として取り組むのは、一見最短距離に見えますが遠回り、その無駄にも向き合い試行錯誤して知恵に昇華させていくことが実は近道、が私の考えです。
先生に聞くのであれば、まずは自分で調べて、考えてから聞きましょう。
63
:
名無しさん
:2024/07/29(月) 09:47:17
目指すは早見え遅指し
2024年7月28日 思考行動習慣
「長い持時間(例えば、研修会=30分切れたら1手60秒)に慣れてしまい、大会での30秒の秒読みだと時間が短く感じていい手が指せないのですがどうしたらいいですか?」
研修会員の親子からよくこのような質問を受けます。今回はこの質問に対する私の考え方を書きます。
64
:
名無しさん
:2024/07/29(月) 09:49:21
将棋を指すのが真に上手、とはどのような状態なのか? を思考時間の長さを軸にして書くと、
・ノータイム(盤面をパッと見て5〜10秒)で局面の状況を把握して第一感でそれなりの手=最善手ではないかもしれないけれど局面の均衡を保つ手を指せる
・30秒(秒読み)あれば、読みと形勢判断で第一感の手の裏を取れる、第一感の手が悪手であることがわかれば代替手を示せる
・5〜10分考えれば、読みを深めて形勢判断をし、指し手の精度を高められる
です。
一言で言うと「早見え遅指し」=手が早く見えるけれど時間が許す限り手を動かさず考える、です。
しかし、こんな理想の状態の子はほぼおらず、ほとんどの子は以下のどちらかに当てはまります。
65
:
名無しさん
:2024/07/29(月) 09:51:03
早見え早指し
候補手が早く見えて、手を早く動かすタイプ。攻めが強い/敵玉を捕まえる力が強い元気な将棋を指す子に多いです。反面、じっと考えを練るのが苦手です。
このタイプの練習法は、一目では解けない詰将棋を5〜10分考え続けること、目の前の局面で代替手を出し第一感の手と比較する習慣を持つこと、などです。
ここで注意が必要なのは、候補手が早く見えると言っても、瞬間的に局面で求められる一通りの要素を押さえて候補手を出している子は稀なことです。ほとんどの子は何かの要素に抜けがあり、その状態を続けていると遅かれ早かれ壁にぶつかります。(しかし、攻めが強い/敵玉を捕まえる力が強いのでそれなりに勝ててしまい必要に迫られず、この改善はそう簡単ではありません。)
お伝えしたいのは、巷では早見え早指しを才能と捉えがちですが、瞬間的に局面で求められる一通りの要素を押さえていい手を指せる真に才能のある子はほとんどおらず、早見え早指しは誉め言葉では全くないということです。
66
:
名無しさん
:2024/07/29(月) 09:53:35
遅見え遅指し
手が見えるのは遅いけれど、じっと考えるのが得意なタイプ。受け将棋の子に多く、研修会のような長い時間設定で力を発揮することが多いです。
このタイプは、短時間でもそれなりの手を指せるようになることを目指してほしいです。
練習法は、次の一手問題を早く大量に解くこと、将棋倶楽部24などで秒読みの練習を積むこと、などです。ただし、次の一手を早く解くと言っても、仮に制限時間を30秒以内として、その時間内に局面で求められる一通りの要素を押さえて読みと形勢判断で次の一手を選択することが重要です。ただ単に勘で正解手にたどりついたとしても学習効果が高いとは言えません。
※局面で求められる一通りの要素とは何か?については、この教室でも推奨している羽生さんの名著「上達するヒント」を参考にしてください。
67
:
名無しさん
:2024/07/29(月) 09:55:44
「早見え遅指し」これが真の誉め言葉です。
早く正確に考えられること、持時間が短くてもそれなりの手を指せること、持時間が長ければ手をすぐには動かさず考え続けて指し手の精度を高められること、この状態に少しでも近づくことを目指してほしいです。
68
:
名無しさん
:2024/08/04(日) 21:11:03
大一番にのぞむ心構え
「自身の実力を出し切ることに集中する」
勝敗は、自分と相手のパフォーマンスの差であり、相手をコントロールできない以上、勝敗をコントロールするのは不可能です。勝ちたいという気持ちを持つのは素晴らしい事ですが、勝たなきゃいけないと過度に勝敗を意識しすぎるのは逆効果です。
自身の実力を出し切ることに集中しましょう。
負けてしまったら、相手の方が実力が上だったと素直に認め、反省して次に活かせばいいだけの話です。勝ちは、実力を出し切った結果、自然にいただくものです。
69
:
名無しさん
:2024/08/04(日) 21:12:48
「最後まであきらめない」
将棋は終盤になればなるほど複雑で難解になる逆転のゲームであり、最後の最後まで勝つ可能性が残されています。
最後まであきらめず、終盤でより集中してよく考えて指しましょう。時間が残っていれば、すぐに手を動かさずに読みを入れて指しましょう。
70
:
名無しさん
:2024/08/04(日) 21:14:52
「想定外、不都合な事象を楽しむ」
重要な大会になればなるほど、想定していない、かつ、自身にとって不都合な事象が起こります。
相手が言いがかりをつけてきて揉めた、審判が好ましくない裁定を下した、自身の知らない指し方が飛んできた…
そのような事象に遭遇したとしても、パニックになって焦ってしまうのは避け、自分を成長させてくれるいい機会、と前向きに捉えて楽しんで片付けましょう。盤上の技術だけでなく、その対処も含めての実力です。
71
:
名無しさん
:2024/08/17(土) 05:42:42
倒れないことこそ真の強さ
です。
-どんな一流の選手でもミスをする、そのミスをリカバリーして負けに直結させない
-ここ一番こそ、いつも通り/いつも以上のパフォーマンスを発揮する
-決め技がある、しかも、その決め技が上手く行かない時、別の引き出しがある
など、そしてこれらは将棋にそのまま転用できます。
-多少の疑問手、悪手は仕方がない、大切なのは連続して悪手を指さないこと
-ここ一番こそ、平常心でいつも通り指せる
-得意な戦法/指し方を持つことに加えて、相手がどう来られても自分が準備した形になる
キレイにカッコよく勝つことよりも、簡単には負けないことが強者の特長で、それこそが強さです。
自分のやりたいことを追及するのが中核の小中学生の将棋にこの考え方を転用することは極めて難しいですが、知っておいてほしい考え方なのでブログにしました。
72
:
名無しさん
:2024/08/17(土) 05:44:39
強い者が勝つのではない、勝った者が強いのだ
The strong one doesn’t win, the one that wins is strong.
これは、サッカー西ドイツ代表の元主将であり「皇帝」の異名を持つフランツ・ベッケンバウアーさんの言葉です。
夏の大きな大会が終わるこのタイミングで、この言葉の意味を考えてみたいと思います。
この言葉には、2つの意味があると考えています。
73
:
名無しさん
:2024/08/17(土) 05:46:23
1つ目は、勝負が始まってしまえば、将棋で言えば盤の前に座ったら、どんな相手であっても対等な勝負、という意味です。
実績を得れば得るほど、棋力を高めれば高めるほど、この純粋な気持ちで勝負事にのぞむのが難しくなります。特に、大会で優勝していい思いをしてしまう=甘い蜜を吸ってしまうと、自分が強いという錯覚にどうしても陥り、気持ちが緩みがちです。
あくまで私の感覚ですが、よほどの強豪を除き、成長著しい小中高生の勢力図は数か月単位、場合によっては1か月単位で目まぐるしく移り変わります。実績はあくまで過去の話でしかなく、目の前の対局とは全く無関係です。
この処方箋は、羽生さんの言葉
「勝っても負けても、反省したら(勝敗については)すぐ忘れる」
です。まっさらな気持ちで勝負事にのぞむことが何より重要です。
74
:
名無しさん
:2024/08/17(土) 05:48:13
2つ目は、どんな相手でも勝つチャンスがある、という意味です。
実績や棋力に劣るからと言って、勝負にならないことは絶対にありません。繰り返しになりますが、それらはあくまで過去の話で全く気にする必要はありません。どんな相手であっても、頭を振り絞れば勝つ道筋は必ず存在し、道を切り拓くことが可能です。
上位者の立場からすると、最初から諦めに近い気持ちで戦ってくれることが最も楽であり、対等な気持ちで戦いに来られることが最も嫌です。
75
:
名無しさん
:2024/08/26(月) 19:25:28
真芯をとらえる
阪神甲子園球場100周年記念大会として話題になった第106回全国高等学校野球選手権大会が幕を閉じました。今回の大会は投高打低が顕著で、その要因は新基準の飛ばないバット、低反発金属バットの導入にあるようです。
報道によると、従来の金属バットでは芯を多少外してもフィジカルが強ければ飛距離のある打球、鋭い打球が飛びましたが、新基準のバットではそうはならないようです。ただし、芯でとらえさえすれば新旧のバットに大きな違いはない、という声があるようです。
それにより「どこに当たっても肉体の力で補って飛ばすもの」から「たしかな技術で真芯をとらえて飛ばすもの」に変化したとのことです。
この話は将棋にそのまま置き換えられます。
76
:
名無しさん
:2024/08/26(月) 19:26:40
現代は定跡の体系化が進み、性能のいい戦法が明らかになっています。それらの戦法を使えば、筋(駒が勝手に働くボタンのようなもの)を多少外したとしても、それなりの戦果が上がる可能性が高いです。
将棋では、それらの性能のいい戦法を使用禁止にする、というルールは未来永劫導入されることはありませんが、より重要なのは、勝ちやすい戦法を使うことではなく、筋をとらえることです。真芯をとらえるか、真芯から少し外れたところで当てているか、真芯を大きく外しているか、で今後の伸びしろが決まると考えています。
筋をとらえられるようになるためには、基本の積み重ねが欠かせません。わかりやすい練習法は、詰将棋、必至/寄せ、囲い崩し、次の一手などのたくさんの問題を自分の頭で考え解くこと、筋のいい人の棋譜をたくさん並べること、です。
77
:
名無しさん
:2024/08/26(月) 19:28:37
筋をとらえる(真芯でとらえる)、は抽象的でわかりにくいですが、上達に直結する重要な要素です。こんな考え方があるんだ!と知っておいていただければ幸いです。
本当に上手になりたい子は、真芯をとらえることを意識して取り組んでほしいです!
78
:
名無しさん
:2024/08/26(月) 19:38:22
感想として
月並みだけど、強い人に教わる。
弱い人のレクチャーではその人のレベルまでしかいかないだろう。
強い人を紹介する。
79
:
名無しさん
:2024/09/08(日) 20:11:07
読みをまとめる
2024年9月8日 思考行動習慣
「読みをまとめてから指そうね」
「論理的に指そうね」
「学んだことを活用して指そうね」
受講生と将棋を指した後、このような話をよくするのですが、小中学生には言葉の意味を捉えるのが難しく、伝わっているようで伝わっていない気がするので、今回から頭の使い方シリーズとして、何回かに分けてブログに書きます。
80
:
名無しさん
:2024/09/08(日) 20:12:16
はじめは、”読みをまとめる”についてです。
初心者や初級者のうちは好きな手を指し、初段に近くなってくると手筋をたくさん覚えて認識したパターンに当てはめて指すだけで問題ありませんが、高段者になると読みをまとめて=頭を整理して指すことが求められると考えています。
“読みをまとめる” とは、
– 目の前の局面に求められる複数の候補手を一通り読み、形勢判断をする
– なぜその手を指したのか、なぜ他の手を指さなかったのか、選択と非選択の根拠を明確にする
このような頭の使い方です。
81
:
名無しさん
:2024/09/08(日) 20:13:41
多くの子が、良さそうな手が見えたらすぐに手を動かしてしまいますが、そんな時には、
「その手が本当に最善手?もっといい手は無い?」
と自身に問いかけ、他の選択肢を探ってほしいです。
また、読みと形勢判断で優劣が判断できる局面の選択はそれほど難しくありませんが、正解が存在する詰将棋とは異なり、指将棋では複数の候補手の優劣がつかないことがよく起こります。
82
:
名無しさん
:2024/09/08(日) 20:14:46
そんな時には
– この手の方が自身の棋風に合っていそう
– この形は経験したことがないからチャレンジしてみたい
– この指し方の方が相手の弱点を突けそう
など、情緒的な判断が選択と非選択の根拠になります。(論理的な判断であれ、情緒的な判断であれ、なぜその手を指したのか、なぜ他の手を指さなかったのか、の理由は明確にしておくのが理想です。)
83
:
名無しさん
:2024/09/08(日) 20:16:46
正直に書くと、この教室のクラス分けの基準にしている将棋倶楽部24のような早指しの対局では、第一感の手に優れ、一定水準以上の終盤力があれば、それなりに勝つことができそれなりのレーティングにはなります。しかし、秒読み付きの大会や研修会のようなある程度の持時間がある環境では、読みをまとめる、という行為が必要です。(他の能力に優れて、読みがまとまらなくても勝ててしまうケースはあるのですが、遅かれ早かれ壁にぶつかる可能性が高いです。)
“読みをまとめる”
大会や研修会で勝ちたい、高段者になりたい、と思っている子に身に付けてほしい頭の使い方です。
84
:
名無しさん
:2024/09/14(土) 03:24:12
こどものうちからプロ棋士が指しているような現代の戦法や難しい指し方を学ぶこと(世の中で言う先取り学習)に、私は否定的です。昔からある定跡や指し方を学び、まずは将棋の基本を身に付けることをオススメしたいです。それで十分に上達するし、結果もついてきます
85
:
名無しさん
:2024/09/14(土) 03:25:32
昨日、Xに投稿したところ、上野裕和六段から「その線引きはどうやって決めればよいか?」と質問をいただきました。Xの限られた文字数では回答するのに限界があるのでブログにします。
86
:
名無しさん
:2024/09/14(土) 03:27:51
まずは、この話の背景について、
手の意味を理解できる戦法や指し方をすることが上達につながる、と考えています。
将棋は手を覚えてしまえば、その手をそのまま指せてしまうという特性があります。しかし、手の表面的な暗記だけでは対局後に検証と改善のしようがなく、上達が限られます。(話がそれますが、暗記だけでは相手が変化してきた時に対応できない、という問題点もあります。)
加えて、
こどもが理解できることには限界がある、と考えています。
87
:
名無しさん
:2024/09/14(土) 03:29:53
全国大会で活躍するような子でも、難解な現代将棋理論を理解して実践するのは難しい、という感触を持っています。私自身もこども2人(中1息子、小6娘)を育てており、日々将棋以外のやり取りをしていますが彼らは難しいことはわからないです。
次に具体例について挙げると、
“攻めは飛角銀桂、守りは金銀三枚”という有名な格言があります。これは、四枚で攻める、金二枚+銀一枚で守るという意味で「攻め駒と守り駒を分ける」という理論からきています。
一方で、現代将棋の根底にあるのは「攻めと守り両方の役割を担わせる」という理論と認識しています。同じ駒でも、ある変化では守り駒になり、別の変化では攻め駒になるという状況による役割の変化が頻繁に発生します。
まずは前者を身に付けてほしいと考えています。後者の役割の変化は、全国大会で活躍するような子でも理解して実践するのは難しいです。
88
:
名無しさん
:2024/09/14(土) 03:32:11
「攻めと守り両方の役割を担わせる」という難解な現代将棋理論で成り立っている戦法の代表格が現代の角換わり腰掛銀です。藤井聡太七冠の十八番ですが、理解するのも教えるのも本当に難しいと感じています。(しかし、全国大会や研修会のレベルになると避けて通れないという事情もあり… 日々試行錯誤しています。)
角換わりでは棒銀や早繰銀であれば「攻め駒と守り駒を分ける」という理解しやすい理論で成り立っています。まずは、理解しやすい戦法や指し方を学ぶことをおススメしたいです。
この他、攻め方の理論(数の攻め/技の攻め)、守り方の理論(玉を囲う/玉を相手の飛から遠ざける)、攻め駒の枚数の理論(4枚の攻め/3枚の攻め)などありますが、エンドレスになってしまうので… 割愛します。
89
:
名無しさん
:2024/09/14(土) 03:33:49
話を整理すると、手の意味を理解できるか否か、で線引きします。こどもが意味を捉えられるのは、昔ながらのわかりやすい将棋理論からなる戦法、指し方が多いです。理解できることを少しずつ広げていくと、最終的にプロ棋士が指すような難解な現代将棋理論からなる戦法や指し方を指せるようになります。理解できない難しいことにチャレンジして、手をなぞるだけにならないように気を付けてほしいです。
念のために書くと、現代の全ての戦法がこどもが学習する対象にならない、昔の全ての戦法がこどもが学習する対象になる、と言っているわけではありません。
90
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 03:38:52
将棋には、棋理という盤上の理があります。
-駒の損得、駒の働き、玉の安全度、手番の4つの要素で形勢が決まる
-4枚の攻めは切れない、3枚以下の攻めは切れる可能性が高い
-相手の弱点は、角頭、桂頭、玉の近く、離れ駒の4つ
-自分の攻めが相手の攻めよりも速い場合は強気に攻める、相手の攻めが自分の攻めよりも速い場合は受けて速度を逆転させる
-王手は追う手、玉は包むように寄せる
などが該当します。
91
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 03:40:31
論理的に指す、とは、棋理=将棋の原理原則に従って指すことです。上手な人ほど、基本に忠実ないい意味で普通の手を積み重ねて指します。そして、原理原則を踏まえさえすれば、形勢を損ねることはほぼありません。
ただし、将棋の難しいところは、原理原則がたくさんあることに加えて、それらの重み付けが局面毎に目まぐるしく変化することです。
例えば、
形勢判断をする時、駒の損得、駒の働き、玉の安全度、手番の4つの指標で判断しますが、ある局面では駒の損得が最も重要な指標になり、別の局面では手番が最も重要な指標になる、というような変化が常に起こります。
92
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 03:41:39
この変化を捉えられるようになるのは、対局数を重ね、棋力が高段者まで上がった後です。まずは、どんな原理原則があるのか少しずつ学んでいってほしいです。
原理原則を学ぶ最適な方法は、対局数を重ねて体で感覚的に理解していくことに加えて、羽生さんの名著「上達するヒント」を学ぶことだと考えています。(この教室を通して、上達するヒントの保護者の音読は、有効な学習法だと証明できています。)
論理的に指すことはとても難しいことです。少しずつ出来るようになっていってほしいです。
93
:
名無しさん
:2024/10/04(金) 23:14:20
頭の使い方シリーズ、今回は、学んだことを活用する、についてです。
94
:
名無しさん
:2024/10/04(金) 23:17:30
何の物事に取り組む時でも、理解しなければいけないことが存在します。将棋では、定跡、手筋、格言などが該当し、ここでは定跡に絞って書きます。
定跡とは、先人たちが創り上げた模範になる指し方です。算数で、九九や公式を覚えるように、まずは自分の得意戦法、指したい戦法の定跡を覚えてほしいです。(将棋の定跡は複雑なので、覚えるだけでもとても大変です。)
活用するとは、覚えた先にある話です。
95
:
名無しさん
:2024/10/04(金) 23:18:35
将棋は、駒の配置が1つ違えば、似て非なる局面になり手順が変わります。例えば、定跡と比べて玉の位置が1つずれていたり、端歩の交換が入っていたりするだけで、最善手が変わります。なので、形をなんとなく覚えて手を暗記するだけでは、少しの形の違いに対応するのが難しく学んだ定跡を活用できません。
活用するために求められるのは、40枚の駒の配置を正確に把握することに加えて、手の意味を理解することです。意味を理解するとは…
96
:
名無しさん
:2024/10/04(金) 23:20:43
定跡を学ぶ真の目的は、手順を覚えることではなく、因果関係を押さえて、手を改善するプロセスを理解することです。その目的を踏まえると、ほぼ100%のこどもにとって、現代の難解な定跡よりも、過去の基本的な定跡の方が有益であるケースが多い、が持論です。#かむがふTips — かむがふ (@KamugafuShogi) October 25, 2022 先日このようなTweetをしたところ、たくさんの反響を … 続きを読む
97
:
名無しさん
:2024/10/04(金) 23:21:41
今回は定跡の話です。初級者から低段者までは、定跡をそのまま丸暗記すればよいですが、高段者を目指すためには手の意味やその裏にある理論を理解するのをおススメします。それらの理解がないと、相手に変化された時に対応できませんし、膨大な量の定跡を把握することが難しいと思うからです。 そこで、角換わり棒銀を例に、定跡をどのように理解すればよいのかを書きたいと思います。(全ては書ききれないので角換わり棒銀の定跡 … 続きを読む
98
:
名無しさん
:2024/10/04(金) 23:22:41
そして、手の意味を理解していれば、
-何も考えずにいつも覚えた通りの手順を指すことにはなりません
-定跡と似て非なる局面を目にした時、学んだ手順が使えるのか、別の手順の方がいいのかを考え、より確からしい手順を指すことができます
-対局後に、自身の考えが上手くいったのか、上手くいかなかったのか、の検証が可能です
このような状態になると、考えて将棋を指している、と言え、自然に上達していけます。
99
:
名無しさん
:2024/10/30(水) 13:06:49
技術を出し切る力
2024年10月27日 思考行動習慣
高校生の時、全国大会を経験したり、将棋年鑑や将棋世界に掲載された大会の結果を眺めて、なぜ特定の人にこんなに勝ちが集まるんだろう? と不思議に思ったことがあります。競争相手と棋力の差はあっても紙一重で、将棋は全て勝つのは不可能なゲームのはずなのに…
100
:
名無しさん
:2024/10/30(水) 13:08:25
それから数年間、特定のいつも優勝する人と対局し、会話し、対局を観戦みると、その他の人との違いがおぼろげながら見えてきました。
その数ある違いの1つが「技術を出し切る力」です。彼らは、
– 自分ができること/できないこと、強み/弱みを明確に理解している
– 相手ができること/できないこと、強み/弱みを鋭く感じ取る
誰もが強みと弱みを併せ持ち、自分の強みを相手の弱みにぶつけるのが戦略の基本です。彼らは常に考えながら戦い、自分の強み、できることが活きる局面に持っていくのが抜群に上手かったのです。
101
:
名無しさん
:2024/10/30(水) 13:09:37
– どの戦法を使うのか
– 攻め/受け どちらの方針でいくのか、受けにしてもカウンターか、丁寧に面倒を見るか
– その指し方の方針に基づき、どの手を選択するのか
上記は将棋を指す時に考えることで、数学的なゲームなので盤上のロジックにも照らし合わせて考えるのはもちろんですが、それに加えて、自分と相手の双方の強み/弱み、も考慮に入れた上で次の一手を決める。ゆえに、極めて高い確率で自分の勝ちパターンの局面になる、
が彼らを観察した結論でした。
102
:
名無しさん
:2024/10/30(水) 13:10:39
この考え方をこどもの将棋に応用するのはなかなか難しいですが、まずは自分のやりたいこと、強み、勝ちパターンを理解して将棋を指してほしいと思っています。それが出来る子は、自分の弱み、負けパターンまで理解して指せるとさらによく、相手にまで意識が及ぶのが理想です。
理解してほしいのは、技術を出し切る力、頭の使い方が存在すること、技術を出し切ることを含めての実力だということです。
日々の努力が成果に結びつくことを願っています。
103
:
名無しさん
:2024/11/06(水) 00:12:07
ツィーター笑
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