SS・イラストスレ

14：ぽぽ：2011/08/21(日) 10:30:37: 途中まで書いた

死骸花は焦っていた。
この現状はいったいどういう事だろう。

前半戦における死骸花の役割は戦場を後方から眺め規定から外れた行為、状況をハルマゲドン実行委員、所謂ＧＫに報告する係、ＧＫコールである。

残念ながらスタメンには選ばれなかったが元より目立ちたがり屋の彼女は何らかの役割で番長グループに貢献しようと思ったのだ。
ルール無用のハルマゲドンといえども無法の行いを許していると、校内は元より郊外への被害、第三者への被害は避けられない。
あくまで番長Ｇと生徒会の争いとしメンバーに選ばれた者達で決着をつける。
それが一般的な魔人ハルマゲドンのルールであった。

裁定は中立の風紀委員などを審判として行われるが、そこに両陣営から意見を言う役割の生徒をＧＫコールとして立てるのが一般的である。

目の前で起きた出来事を死骸花はよく理解できなかった。
しかし何やら良く解らない事が起きたらしい。
それは戦場で戦う魔人や控えの魔人の表情を見ればわかる。

そんな事が起きる訳が無い！！

しかし何故そういう事が起きるのか死骸花には解らない。
死骸花は馬鹿ではない。
ちょっと残念な子とは言われているがパフォーマンス自体は低くはない。
でも番長グループからも生徒会からもちょっと目立ちたがりの残念な子と呼ばれていた。

トゥルルルル…

携帯の着信だ。
これはメテオストーム先生こと英語教師のメアリー先生だ。
先生が何故番長グループに肩入れしているのかはサッパリわからないが、
白金七光と共にルールに詳しいという事である。

「た、助かったッ。先生ッ」
『死骸さん、良く聞きなさい。起きてはならない事が起きているわ』
「な、何が起きているんですかッ？これは一体？」
『生徒会の公開シークレット魔人に公開された以上の能力効果が認められているわ』
「え？それは」
『陣営偽装能力、いえ陣営偽装のような能力であると言う事はハルマゲドン実行委員から公表されていた事なの。ただ陣営偽装のような効果をかけられた魔人が召喚した魔人の陣営にも影響するとは聞いていないわ』
「？？？ッ　、え？陣営偽装のような？それは陣営偽装とは違うんですか？」

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