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ゲーセン題材にしたエロゲないよな?PART3

704名無しさん:2008/07/28(月) 22:59:10
―――――1回戦、2回戦、3回戦と驚くほど順調に駒を進めるうちに確信した。
俺もよっしーも電脳さんも、3人とも今までに無い位の絶好調だ。

トーナメント表を上がっていったその先の、決勝で待っていたのは―――あのチーム

『キシタカの二千年に一度』
―――キシタカ(SO)
―――オギワラ(SL)
―――かきゅん(OR)

筐体の前に進み出ると、相手のチーム3人はそれぞれに親しさを覗かせながらも、それ以上に闘志に満ちた表情でこれから始まる試合に備えている。

「代表者同士でジャンケンをお願いします」

店員の呼び掛けに応じ、一歩前に進み出たキシタカに応じて俺も前に出る。

―――この少女とは幾度も同じ予選を闘ってきた
―――同じ場所を目指して
―――同じ夢を見てきた。

絡んだ視線の先の彼女の目には感傷など無い、ただこれから闘うべき敵として俺を睨み据えている。
―――無論、その想いに俺も全力で応じるまでだ。

ジャンケンに勝ち、迷わず調子の良かった1P側を選び、オーダーの相談に移る。

このチームを相手にする際の問題としては、相性的に3縦されかねないスレイヤーをどう倒すかが鍵となる。
これまでの予選でもエディとスレイヤーには苦渋を味わさせられ続けてきた。

「スレイヤーには私が行きます」

珍しくもよっしーが自信有りげに立候補しだした。

「いけるか?」

「ええ、問題有りません」

静かな自信に満ちた微笑を湛え

「私は『モザイク』ですよ?」

彼女は自らの矜恃をその名で示した。

「…分かった、頼んだよ」

俺が椅子に座ると同時にマイク越しの大音声が構内に響き渡った。

「店舗予選決勝戦『電NS川』対『キシタカの二千年に一度』ーっ!」

相手チームのキャラ選択はソル―――予想通り、キシタカだ。
―――まずは一人一殺、ここは確実に勝っておかねば

JHSに対する対空を意識しながら、下がり気味に立ち回るソルを追い込み、流れを取り戻すべく繰り出される強気のぶっぱを捌く

「いいよ!その調子、弱気にならないで!」

かきゅんさんが声を張り上げてキシタカを応援しているのが聞こえる。

―――対戦相手の少女が今年の闘劇にかけてきた一途な想いを俺は知っている。
同じホームのごく身近にいる同キャラ使いの天才、いさと比較されながら
才能の差を嘆く事もなく、寡黙に不器用に努力を積み続けながら
―――目指していた夢を知っている。

(それでも俺は―――――)

キャンセルロックを読んだであろう、逆転狙いのGVを落ち着いてガードして

(―――俺達自身の為に、負けられないんだ!)

冷静に操作をこなして、確定の反撃を打ち込んだ。


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