したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

ゲーセン題材にしたエロゲないよな?PART3

493名無しさん:2008/07/16(水) 00:02:40
「俺が行く!」

一歩を進み出て椅子に座る。
周囲の喧騒と応援を耳に、煙草の香りの染みた空気を喉に入れつつ、スタートボタンを押して、キャラ選択画面のカーソルを自キャラに合わせた。

「落ち着いて、冷静になれば貴方ならやれますよ」

背に向けられたよっしーの声を聞くと、確かに冷静になれと訴えるのにこれ以上の適役もいないだろうと、どこか納得させられる。


試合が開始された。
冷静に距離感覚を測った地上戦、無駄な技を振らず、距離調節で以てこちらの選択肢を限定させようとする立ち回りの妙技は以前から何度か野試合をして見知った所。

双方1ラウンドを取得し、最後のラウンドを迎えてもジリジリと体力を削りあう刺し合いの中

(ここなら通るはず!)

一種確信を抱きつつ低空ダッシュからHSボタンを押した
その刹那、相手キャラを中心に固定されていた視野に入ったのはソルの地上ダッシュモーション

「しまっ………!」

―――だが一度押されたボタンから指を離そうが押し続けようが、時間を巻き戻す事は叶わない
裏回りから躊躇なく繰り出された立ちK対空を始動にした無補正コンボは瞬時にして聖ソルの体力を赤く染め上げた。


SLASHの表示を確認し席を立つ。
とんだ失態だ、このチームを相手とする以上、どんなに困難でも最低先鋒戦を征しておかねばならないのは必須条件に近い

「………ごめん」

腑甲斐ない自分自身に対する失望にそう詫びた―――そうとしか言えなかった。

「ドンマイドンマイ!大丈夫ですよ!」

電脳さんは気にしてないとばかり明るく言い放って
よっしーも穏やかな表情を崩してはいない

再び、このチームに心から感謝したくなった。

―――さて中堅は考え所だ。
此処を抜けても後ろに控える二人がいる以上、目先の相性にばかり気を取られてはいられない

「私が行きます」

話し合いの末、恐らくは出来る限りポチョにヴェノムを当てられるようにするためか、続いて椅子に腰を下ろしたのは電脳さんだ。


012の行動一つ一つに的確に対処を続けて
綿密な対策に基づき集中した反応と読みはあらゆる接近行動を拒み続ける。

加えてスラバを狙いたがるのを見越した上でか、6HSを随所でちらつかせながら強気な行動を通し続ける経験則に依った読み。

―――やはり電脳さんも強い

012の操る黒いソルが倒れ、周囲を取り囲む歓声が一際強まる。

「さあ、続く中堅戦!席に座ったのは………いさエディー!」

『ついに来たか』と思いながら、いつもにも増して真剣な電脳さんの横顔を見つめ、その手が黄色カラーを示すDボタンを押したと同時に再度画面に目を戻した。


―――その試合展開はまったくの互角、いや体力差のみを考えれば電脳さんが押してすらいる。
召喚と接近を抑止するべく絶妙に振られるJS、適度に接近戦のプレッシャーを掛けながら、自在に緩急を付けた遠距離牽制
―――だが、それも一撃で引っ繰り返るが故の最強キャラ
―――だが、その一撃を回避し続けるが故のキャラ対策

いさの苛烈な攻め手をギリギリでいなしながら、虚空が引っ掛かってのワンチャンス『やった!』と叫びだしたくなりながら画面を見守ると
2S―JDからアクセルボンバーが出ずに着地し
受け身を取ったエディの躊躇なしのダッシュ2K―――続く回るがバクステに引っ掛かる。

―――奮闘虚しく、黄色いアクセルが地に伏した。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板